ロマサガ2界隈で使われる用語を集めたもの。
攻略記事では扱われにくい俗称・ネタなどを主に取り扱う。システム用語等については該当ページを見てください。
当然ながらネタバレを含むので注意。
あ行
アーバロン、アーバロン、うーるーわーしーの〜〜
シーフギルドのモブが歌う歌。この後めちゃくちゃ壁の中にめりこんだ。
市街地でも「てーいーこく、てーいーこく、 わーれらーがー、ほーこり〜〜」と歌っている人がいるが、曲が違うのか、同じ曲でパートが違うのかはわかっていない。
リメイク版ではアバロンの園でも似たような歌を歌っている人物が登場する。
ロマンシング佐賀でも公式にネタにされた。
あ う お
あいうえおの「い」と「え」が無い→いえない→言えない。
カンバーランドの王位継承問題でゲオルグもしくはソフィアと答え、ハロルド王が亡くなった直後にトーマと話した場合の兵士の台詞。
浅草
サグザーの事。移動湖にいる古代人であり、ノエルの友人。山手線には含まれない(上野駅からさほど遠くない)。
目の前で何が起きても定型セリフしか発しない様はまごうことなきサガ。
アト王
ヤウダ王国を治めるチョントウ城の主。ハクロ城のワグナスと交戦し、膠着状態であったが、
皇帝の来訪により、ワグナスをそそのかして帝国とワグナスの共倒れを謀るという愚策を発揮。この手腕の愚かさから僅かに「アホ王」と呼ぶプレイヤーも。*1
策の裏をかかれてワグナスに利用されるのは明白であり、セキシュウサイ*2以外の臣下には愛想を尽かされて帝国に降りられ、
民衆には「アト王様のバカさ加減も行く所まで行きましたな」と苦言を吐かれる始末。
その後の運命は皇帝の行動次第で決まり、戦いに赴けば忠臣セキシュウサイと不本意ながら戦う事になり、
勝敗を問わずアト王は逃がされ以降は登場しない。*3
放置して年代経過した場合は、臣下の恐れた通り裏をかかれて城を奪われてしまう。殺されてしまったと考えるのが妥当だろう。
愚策ばかりが目立つが皇帝と初対面時に「人助けのようなふりをして、あちこち占領している」
と評して皇帝の側面(プレイヤーによっては本質)を見抜いている数少ないキャラでもある。
いずれの結末もモデルとなった劉禅より悲惨な結末なのは間違いない。
アバ宮
アバロン宮殿の略称だが、もっぱら同名の情報サイトの略称として通用している。
1998年以前から存在する超老舗サイトであり、長らくロマサガ2の情報中心地として発展してきた。
リマスター版に対応しておらずSFC版のみ。閃きタイプや理力こそまだ研究されていなかったが、このサイトなくしては発覚しなかったであろう仕様も数多く、他のサイトの管理人もここの出身だったりして、一定の尊崇がなされている。
細かな仕様を調べる「学会」などに残されているログは、現在でも貴重な情報が数多く埋もれている。
アバロンのダニ
「ははっ、ざまあみろ!」
「アバロンのダニが、
一ぴき減ったな。
さて、帰って寝なおそう。」
キャットを見捨てた時のセリフ。大体ジェラールが発言する。優しかったジェラールの変貌か、成長か、本性か。
しかしこの選択肢を選ぶメリットはまるで無いので、実際に見た人、更に続けた人は少数であろう。
「これでアバロンのダニが〜」などと誤植されることが多いが、「これで」は付かない。
ちなみに、この選択肢すら選ばず、キャットを完全放置して去ると、ギルドは完全解体される。
真の非情な皇帝は、このように声をかけることさえしないのである。
アリだー!!
\アリだー!/という表記もよく見かける。アリ部分を改変される事もよくある。
民家に泊まっただけでアリだらけになる、初見には衝撃的なイベント······のはずだが、そのせいでAAなども作られて有名になったせいか、今ではネタにしかされない。
叫び声が微妙に脱力されることおよび、さらにこの後アリ穴を調べて「穴を塞ぐ」という選択肢を選べば何事もなかったかのように元に戻るため、サガらしいシュールさに溢れていて妙に印象に残る人もいるだろう。
なお、このアリは体色や触角形状を見ても分かる通り、白アリである。
たびたび公式でもネタにされるが、終盤のアリイベントでは意外なことにこのセリフは使われていない。
良い薬
オトリ作戦の事。また、オトリ作戦ルートで攻略する事。
大学を建てるメリットのひとつだが、うっかりカンバーランドが未攻略だと使えないし、原則的にチャンスも一度きりである*4。
いいこと
武装商船団問題を側近から聞いたあと、モーベルムに行きそこの海賊の部屋に行こうとすと見張りに呼び止められて「そっちに行くんじゃねえ」と恫喝されるのだが、ワイルド皇帝だとこの見張りを言いくるめることができる。
その際にワイルド男皇帝だと「一パイやろうぜ。いける口なんだろう?」と割と無難な言いくるめ方で見張りを始末して情報を聞き出せるのだが、
ワイルド女皇帝だと「見張りなんかしててもつまんないでしょう?あたしといいことしましょうよ」などと言って無防備に近づいて来たところを始末してしまうのだ。ちびキャラ、原画共に露出度が低いフリーファイターやノーマッドならいざ知らず、ちびキャラ、原画共に露出度が高いシティシーフだと、いいこととはなんぞやとドキドキする。
いい仕事
「いい仕事があるんだが
やらないか?」
マイルズで受けられるいい仕事。また、このルートで攻略する事。腕力が高めのクラスの皇帝でないと受けられない。
誘われるままホイホイついて行くと、ちょっとワルっぽい事をされて素裸にむかれてしまう。
やりなれてるプレイヤーはかまわないで逃げちまって人間牧場にしてとことん食っちまうんだぜ。
ふと様子を見ているとクソミソな状況で地上戦艦にはいってしまうのがわかるが、ボクオーンは意外にあっけなく果ててしまうのでなんでも試してみると、きっといい気持ちだぜ。
なお素裸にむかれてから、付いていかず脱走すると、町の警戒レベルが上がっている。この時に南口から出ることでワイリンガ湖へ行くことができる(警戒は解除される)。
池袋
ロックブーケの事。ノエルの妹。領地条件だし、テンプテーション見切りが欲しいので、最後に残される事は少ない。
よりによって池袋なので、腐女子扱いされる事がある。大体上野と品川がカップリング的犠牲になる。
サラマットで女王様をやっているが、目的は七英雄的に真っ当であり、異次元転換装置の技術を発見するなど古代人の秘密に最も近づいた。
第二形態が使う召雷は無対策だと1000越え(ラバーソウル装備でも700越え)+他の仲間にも300〜400ダメを叩き出すためピン英雄の中では最強との呼び声も高い。
なので第二形態でテンプ見切りを狙おうものなら文字通り命懸けの作業になる。
- 何とも出来ないなんてそんなウソ許しませんわよ。無理にでもやってもらいますわ。
- 男性皇帝時で、エイルネップの塔でロックブーケの頼みを断った場合。しかもこの時点で七英雄バトルの曲が流れる。
ここで皇帝がテンプテーションをされると強制敗北してしまい「これからは私のために戦うのよ」と強制ルートに入る。
ちなみに女性・人外皇帝だと「残念ですわ」と言ってそれ以上は無理強いはしてこない。
- 男性皇帝時で、エイルネップの塔でロックブーケの頼みを断った場合。しかもこの時点で七英雄バトルの曲が流れる。
- さあ、頑張って!!
- エイルネップの塔で守護者と戦うことを承諾した時(および上記で無理矢理従わされた場合)に、神殿入口で発するセリフ。
前門の守護者、後門のロックブーケ。最悪全滅して継承で脱出するしかない。
しかも魅了でこの状態になった場合、最終皇帝以外の男性皇帝ではラストダンジョン以外で戦えなくなる。男性以外にバトンタッチしよう。
- エイルネップの塔で守護者と戦うことを承諾した時(および上記で無理矢理従わされた場合)に、神殿入口で発するセリフ。
- スゴイ、スゴ〜イ!! あなたの事、一生忘れませんわ!
- 同じくエイルネップの塔にて、守護者撃破済でロックブーケと話すと聞ける。可愛いと思ったらカモ。
ちなみにロックブーケも七英雄なのでだいぶ強いはずだが、わざわざ皇帝に頼んだ理由は相性の問題だったという考察もある。(ロックブーケは術主体だが、守護者は術耐性がやたら高いため)
- 同じくエイルネップの塔にて、守護者撃破済でロックブーケと話すと聞ける。可愛いと思ったらカモ。
- 皇帝····ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい!
- 沈んだ塔での決戦時。一生忘れないとは何だったのか。
- エイルネップ神殿魅了された経験がある場合、男性皇帝だと「はい、おおせのままに。」と快諾してしまい戦えない。これは年代ジャンプ・全滅をして別の男性皇帝に変えても同じ。
女性や人外の皇帝であれば戦闘可能だが、男性の中では唯一最終皇帝(男)も戦うことができる。
- 悔しいわ、やっと塔の秘密をつかんだのに。
- 勝利時。皇帝「秘密とは何だ、答えろ!」で、下へ続く。
- ああ、ノエル兄様、秘密は····ここに····
- ノエルほど取り沙汰されないが、彼女もブラコン説が濃厚である。
沈んだ塔の秘密は池袋より先に潜る事で少しだけ分かるが、ハッキリとはしない。
- ノエルほど取り沙汰されないが、彼女もブラコン説が濃厚である。
- ノエルにいさま、ワグナス様···· 今からロックブーケが皇帝と戦います。見守っていてね。行きますわよ!
- 残した場合のセリフ。やはり先に兄の名が出てくる。ワグナスには好意を抱いているらしい。
- ひどい、ひどいわ····
- 最後に倒した時のセリフ。実は往年の吉本芸人*5のギャグなのだが、知っているかどうかで受ける印象がまるで違う。
石船皇帝
バグ皇帝の通称。「来来来来来来来来」という名前も有名。
石化してたり無敵だったりNPC限定キャラだったりするバグ皇帝もいる。
技術Lv255(画面上は95)やら没アイテムやら敵専用技やらを覚えている事もあるが、関係ないデータから数値を参照している為、フリーズは日常茶飯事で、イベントフラグが滅茶苦茶になったり、逆に技術Lvが下がったり、地形が書き換わったり、データを吹き飛ばす事もあり、非常に危険な存在。
SFC本体に起因するバグであり、バーチャルコンソールを除く移植版では登場しない。
イトケン
SaGa2(GB·DS)〜3(DS)、ロマサガ1〜3、サガフロ1、ミンサガ、サガスカ、インサガ(無印&EC)、ロマサガRSの作曲家である伊藤賢治のこと。
この中でほぼイトケン一人なのはサガ2(DS)*6、ロマサガ1〜3とサガフロ1、サガスカ、インサガEC、ロマサガRS。他の作品には他の人の曲も一定数混じっている。
本作では、イーリスの住処と涙を拭いて以外の曲はすべてイトケンである。
(例外の2曲は初出がSaGa1であり、一種のファンサービスでもある。作曲はFFで有名な植松伸夫氏)
特に戦闘曲の評価が高いが、本人曰く「戦闘曲は苦手」だそうである。
今、そんな気持になった。
詩を愛するサラマンダー、ケルートの名セリフ。これを聞く為に噴火阻止ルートを選択する人もいるとか。
「気持ち」ではなく「気持」表記。
ケルート山はロマサガ2発売の2年前に大規模な噴火を起こしている。
そして翌年には日本でも雲仙岳の噴火により、ケルート山を越える人的被害が出た。
こんな状況で発売を決断したスタッフは偉い。
インペリアルクロス
「よいかジェラール。
我々はインペリアルクロスという陣形で戦う。
防御力の高いベアが前衛、
両脇をジェイムズとテレーズが固める。
お前は私の後ろに立つ。
お前のポジションが一番安全だ。
安心して戦え。」
という冒頭のセリフが、何故か改変されてネタにされる事が稀によくある。
また、その独特の配置が記憶に残るためか、似た配置のものがあればインペリアルクロスと呼ばれてしまう事もある。
ゲーム的には、初期陣形の一つだが、レオンの発言通り役割分担が行いやすく、言うほど悪い陣形でもない。
しかし素早さと攻撃力に欠ける事と、防御ボーナスを活かしにくい事、何より初期陣形で付き合いが長くて飽きる為か、慣れたプレイヤーにはあまり好かれないようだ。
仲間の謀殺には丁度良い。
ヴィクトール
ジェラールの兄の名前であり、運河要塞の運河の名前でもある。
順序としては、運河を造ったヴィクトールという偉人がいて、ジェラールの兄はその名前を頂いているという形になっている。
ジェラールの兄の方は兵士からソードプリンスと呼ばれる剣の達人で流し斬りの使い手。
レオンがウォッチマン討伐で不在の間に襲撃してきたクジンシーに流し斬りを完全に入れるもソウルスティールの前に倒れる。
この事がバレンヌ帝国と七英雄との戦いの始まりとなった。
仲間として使う事はできないが、内部的には能力は最終皇帝以上に強く、腕力が22である事を除き、全ての能力が25というふざけたステータスを持つ。理力もドウマンと並ぶ25。
アプリ版以降は敵として戦闘可能になったが、さすがにステータスは変更になっている。
リヴァイヴァに頼って一刀両断でズンバラリされるのは思わぬ落とし穴。
上野
ノエルの事。ロックブーケの兄。カエルではない。領地条件にはあまり関係しないので、後回しにされがち。
ワグナスとともに同化の法の開発者とされる。それだけに真面目に古代人を捜している。
七英雄の中では紳士的で、話すだけでモンスターを引き上げてくれる。そして制圧できる。通称「話をつける」。
しかし妹が殺されていると、問答無用で激おこで襲ってくる。その為シスコン疑惑が絶えない。
テレルテバではモンスターが「七英雄実力一」と主張し、皇帝が「七英雄一はワグナスだろう」と突っ込むやりとりがあるが、実際に河津神的には「冷静なNo.2(実は最強)」という位置設定らしい。
第1形態は蹴りを主体とした体術家。第2形態は鎧を着こんだ剣士と言う風貌で、得意技は月影。
しかし様々な理由により、形態が進化するほど逆に弱くなると評されている。
曰く冷静な第1形態は進化前の七英雄としては最強。げきおこ第1形態も地獄爪殺法が強い。
しかし第2形態はどちらも剣技ばかりなのでソードバリアがあれば雑魚とまで言われる。真の必殺技は赤竜波。
- では、私の命でもご所望ですか?
- 「そのとおーり!!」を選ぶと、下のセリフに繋がる。
- ずいぶん乱暴な方ですね。では、身にかかる火の粉は払わねばなりますまい!
- 冷静ノエルとの戦いになる。
いつでも退却する事ができ、この場合でも話はつき、テレルテバに人間系の敵を残せる事がある。
なお実際に戦ってみると、第1形態は体術メインのためソードバリアが無効なのと驚異的なカウンター率のせいで非常に強い。
そして攻撃を続けると「そろそろやめにしませんか」「引く気はないようですね」と語り、ヒートハンドをかけて速攻全滅を図ってくる。
- 冷静ノエルとの戦いになる。
- 妹ロックブーケのカタキです。 殺らせていただきます。
- 問答無用で戦闘となる。イベントの流れによっては話しかけただけでこうなる。シスコン疑惑の元凶。
行動パターンも激怒状態に変化するが、頭に血が昇っているのか、逆に御しやすいという評価が多い。特に第1形態の行動パターンの変化は決定的な影響がある。
進め方次第では最後の七英雄になっても血の誓いを守らず移動湖にいる事も。怒りのあまり誓いを忘れたのだろうか?
その状態で倒すとラストダンジョンにいる七英雄が倒したはずのスービエになる。
- 問答無用で戦闘となる。イベントの流れによっては話しかけただけでこうなる。シスコン疑惑の元凶。
- ついに来ましたね。皇帝陛下! 我が妹ロックブーケのカタキは取らせてもらいますよ。
- 最後に残した時のセリフ。
やはりカタキという言葉は外せないようだ。しかし、何故か嬉しそうに聞こえる。
- 最後に残した時のセリフ。
ウサギ
ゲットー、ウォッチマン、ロビンハットの事。及びそれらの落とすレア装備。
ゲットーはランク1の敵であるため、SFC版ではアイテムコンプ最初の壁として名高かった(リメイクでは追憶の迷宮で戦闘可能、またSFC版でもバグ皇帝を使って終盤でも簡単に遭遇できるようになった)。
装備品はいずれも高い冷・状属性防御と各種状態異常耐性を持ち、理力が上昇する。
恵比寿
スービエの事。ワグナスのいとこ。領地条件にはあまり関係しないので、後回しにされがち。
いとこというあまりに微妙な肩書きは、彼が七英雄の中で一番最後に設定されたという事もあるのかもしれない。
ギャロン絡みのイベントで名前が出てくる。海の主の娘と合体したがるので変態扱いされる事も稀によくある。
戦闘では最後まで残しても第1形態と戦えてしまうので、雑魚扱いされる事が多い。
しかしメイルシュトロームと触手は危険な技であり、ラスボス戦では警戒対象といえる(厳密にはメイルは本体技だが)。
- では冥土の土産に教えてやろう。我々は世界を救った。
だが救われた連中は強くなり過ぎた我々を恐れて別の世界へ追放したのだ!
数千年後苦労して帰って来てみると奴らも違う世界へ行ったようだ。
奴らはどこへ行ったのか
探しているのさ 復讐のために!- 沈没船で第2形態と遭遇した時のセリフ。七英雄側の事情が分かる貴重な話であり、シナリオ考察には欠かせない。
しかしこれを聞けるシチュエーションは限られており、普通にプレイしていて目にする事はあまりないだろう。
沈没船攻略前に海の主を倒した場合はラストにでも残さない限り確実に目にすることになる。
第1形態の場合は「お前のような下等動物に、我々の目的を言う必要はない。早々に立ち去れ!」と言うだけで目的を話してくれない。
- 沈没船で第2形態と遭遇した時のセリフ。七英雄側の事情が分かる貴重な話であり、シナリオ考察には欠かせない。
- がはっ、ワグナスがやられるわけだ····
だが、ワグナスが禁じた最後の手を使って····- 最後に残して負けた時の台詞。
最終戦前に見せるものがワグナスによって禁じられた最終手段であることを示唆している。
- 最後に残して負けた時の台詞。
オアイーブ
シナリオ上の最重要人物の一人。伝承法をレオン皇帝に伝えた大魔導士であり、ジェラール曰く女ギツネ。謎が多い人物で漫画版、トモミー原画版とも20~30代の女性姿で描かれているが、ワグナスを倒してトーレンスに行けるようになると衝撃の事実が判明する。
大久保
もしかして: 新大久保。大久保駅は中央本線であり山手線ではない。
か行
解析
データを解析する事。ゲームの場合は大抵、直接ゲームデータを解析する事で得られる情報の事を指す。
データの数値そのものなので間違いがなく、確実な情報として扱われる。
······が、サガシリーズにおいてはこれだけでは全貌を知るには不十分な事が多い。
ロマサガ2でも後から複雑な計算式が噛まされていたり、乱数に偏りがあったりする事を考慮する必要がある。
余談だが、現在ではゲームの細かな仕様を知るにはまず解析から入るという事も多いが、ロマサガ2は古いゲームという事もあり、解析データが明らかになる前から血のにじむような調査によって明らかにされた仕様が多い。
更に解析データが明らかになっても、そこから更に調査を重ねる事で明らかになった事実も多い*7。
ガウガウ
地上戦艦起動後のマイルズにおける流行語。次点に「ごい!」「はたらげー!!」がある。
転じて獣人系シンボルの代名詞として用いられる事もある。
明らかに異常なのに街の人は全く気にも掛けない。そしてプレイヤーも「サガだから」で済ませて気に掛けなくなる。
地味ながら、マイルズのこいつらは脱走中だと襲ってくる。
他の場所よりも若干レベルが高く、人間牧場に隠れがちだが狩りなどにも有効。
果樹園
アバロンの園のこと。SFC版には存在せず、リメイクで追加された施設。クラウンを投資し、さらに戦闘回数を重ねることで収入が増大していく。
SFC版の資金無限増殖のバグ技が修正された代わりに用意されたのだが、投資額が割と高く、元を取るにはかなりの戦闘回数が必要になる。
そんなわけで本末転倒だと気づいた皇帝は追憶の迷宮に何度も潜って宝箱から資金を稼ぐ方針に切り替えるのであった。
河津神
サガシリーズの生みの親、河津秋敏の事。
神と付けられる事がよくある*8が、本当に信仰されているとは限らない。
本作ではディレクター、ゲームデザイン、シナリオを担当している。
納期に厳しい事で知られ、サガシリーズの妙な不完全さや不親切さ、変な挙動はそれが原因ではないかとも言われる。
SaGa1はスクウェア初のミリオンヒットであり、FF1や2の開発にも関わり、一時関係が悪化していたスクウェアと任天堂の間を取り持ち、スクエニの取締役になっていた時期があり、開発途中で頓挫しかけたFF12の制作を引き継いだり、と社員としても重鎮である。
大学の頃はTRPGに熱中していたらしく、作風にもそれが表れる事がある。
漢字
サガシリーズには読み方が不明な漢字名称がよくでてくるが、公式にも「好きに読んでください」とされている。
本作だけでも「妖刀龍光」「竜槍」「神槍」「虹の水環」「落月破斬」「無無剣」「水鳥剣」などがある。
他に「アバロンの聖衣」はアバロンクロスと読まれる事が多い。聖闘士である。
汚い手で触らないで!
「そんなに汚いかな····」
アクア湖に触る事すら許さないネレイドのセリフ。何か容器を使えばいいのでは?と誰もが思う。
そんなネレイドも皇帝になると陸上をビチビチビチビチと這い回る走り始める。あくまで大切にしているのは湖なのか。
しかし陸に上がった人魚が変身もせずに素早さ最高級のクラス、というのは解せない。
キョン
スタッフの一人、小泉今日治のコトですね〜。小泉今日子と同姓で同い年だからという理由でこの渾名がついたらし〜よ。
FF2でシステムに感銘を受けスクウェアに入社したらし~よ。
ロマサガ2〜3、サガフロ1〜2、アンサガ、ミンサガ等でバトルを担当してますね。他にはFF4とかもあるよ〜。
「自分が楽しみたいから自分にも分からないように複雑にする」という悪癖哲学を持っていて、「ラスボスは勝率6割ぐらいがいいかな」等、サガシリーズの複雑なゲーム性の元凶一因となっていまあす。
本作ではバトルデザイン・バトルデータを担当しており、閃きや陣形もこの人の仕業業績で〜す。変態おかしな仕様や狂った場違いな強さの敵が出てきたら、大体この人のせい。ひどいなあ。
サガフロ1のナカジマ零式の口調はこの人がモデルで、間延びしてるらし〜よ。FF4開発室にも登場しますね〜。
母親もゲームフリークのようでミンサガのラスボス(通常版)に勝てちゃったよ······。海外版では強化したよ〜*9。
ニコニコ動画でのX泉さんの閃きに関するインタビューは聞きごたえがあり、ロマサガファンには興味深い内容。X泉さんは河津氏のことを「親分」と呼ぶおちゃらけた方。
クイックタイム
水の術の一つ。習得レベルはマスターレベル26と覚えられる水術では最後に覚える水の術。
時間の流れを加速し、敵の行動をキャンセルするという効果の術。
効果は非常に有用で、使用すると相手の行動をそのターン中完全に封じる。
消費術ポイントは36と高めだが、連発するとラスボス七英雄ですらノーダメージで倒せてしまう。
あまりの凶悪性能から手馴れたプレイヤーからは封印される事も少なくない。
アプリ版以降の追加ボスには、これを使うと「クイックタイム返し」という物を使われ無効化される。
発動時は戦闘曲が倍速になる。
情報の少なかったSFC版当時はこれを用いてラスボスを倒したプレイヤーが多かったため、
サウンドトラックを出した際に、倍速した曲を原曲と勘違いして「遅い」と言う人が続出。
これにショックを受けたイトケンが河津神に次回作では倍速をやめて欲しいと直訴したエピソードがある。
クジンシーとの戦い
中ボス戦の曲名。クジンシーにとっては優遇なのか、不遇なのか。しかし、流れる場面は印象に残る戦闘が多い。
流れる敵リスト
- クジンシー(ソーモンにてジェラール帝以降)
- 記念すべき最初に流れる戦闘。曲名通りクジンシーとの戦い。
- 門(運河要塞)
- 強行突破した際の戦闘。際限なく復活する敵に手惑い、初見プレイで突破を諦めた人も少なくないだろう。
パイロレクスヴァイカー戦(運河要塞)- 運河要塞のボス。体力の低いキャラを狙うヴァイカーやパイロレクスの火力に面食らうプレイヤーは多い。
- 宝石鉱山のボス(宝石鉱山)
- 爬虫類系。普通に進めているとかえるの王子様やリザードマン&レディが出てきやすい。
- メッシナ鉱山のボス(メッシナ鉱山)
- 印象に残りにくい精霊系。雑魚に毛が生えたレベルなので曲に負けている。
しかし、水の精霊などが出ると厄介な事も。
- 印象に残りにくい精霊系。雑魚に毛が生えたレベルなので曲に負けている。
- ギャロンの部下(ヌオノ)
- ギャロンを追う途中戦う人間系。場合によってはギャロンより強い事も。
- デューンウォーム(長城)
- 地裂撃のスタンや再生が鬱陶しい砂漠の蛇。
- サイフリート(サイフリートの砦)
- カンバーランド支配を企む奸臣。サイクロンスクイーズなどの術がうっとうしい。
- ノエルの部下(テレルテバの塔)
- 印象的なやり取りと共に戦闘。お供を連れず一体しか出てこない。
- クイーン(白アリの巣)
- 白アリの女王。スタンが有効。倒さないと詩人イベントが始まらない。
- 守護者(エイルネップ神殿)
- ロックブーケが倒して欲しい敵。毒霧に耐え、再生に追いつける火力がないと勝てない。
ロックブーケにけしかけられて戦い、後にも退けずなすすべもなくやられた人もいるだろう。
- ロックブーケが倒して欲しい敵。毒霧に耐え、再生に追いつける火力がないと勝てない。
- セキシュウサイ(チョントウ城)
- 王のいかなる命にも背かぬ忠臣。無刀取りを喰らいながら正々堂々と挑むか、術などで攻めるかはプレイヤー次第。
- ワグナスの部下1(チョントウ城)
- ややマイナー。チョントウ城を完全に乗っ取られた展開でボスの悪魔系に挑むと流れる。
展開次第では「お前もアト王みたいにマヌケなヤツだな。あの世でセキシュウサイにわびを入れるんだな!」と
どこぞのストレイボウのような台詞を吐いてくる。
- ややマイナー。チョントウ城を完全に乗っ取られた展開でボスの悪魔系に挑むと流れる。
- ワグナスの部下2(ハクロ城)
- どう見ても人間系なのに「お前がワグナスか?」と皇帝に問いかけられ、
「ワグナス様がお前達の相手なぞなさるか、バカ者。」と皇帝を「バカ者」呼ばわりする人間系。
ミスティックが出ると油断できない。
- どう見ても人間系なのに「お前がワグナスか?」と皇帝に問いかけられ、
- 岩(コムルーン火山)
- 噴火阻止のために戦う。際限なく湧くヘルハウンドにターン毎のダメージが厄介。岩自体も固く火力が必要。
戦闘開始前から流れるので、選択肢で「ちょっと待て」を選ぶと曲を聴きながら準備ができる。
- 噴火阻止のために戦う。際限なく湧くヘルハウンドにターン毎のダメージが厄介。岩自体も固く火力が必要。
- 魔道士(魔道士の砦・浮上島)
- 火山イベント初期の皇帝のHP256未満で襲ってくる際には流れない。
「術こそ全て」の言葉通り、行動は術で全て構成されており、
落とすアイテムも他の同形モンスターと違いロッド系アイテムを落とさない徹底ぶり。
古代魔術書を巡る会話では共犯ルートで印象的な台詞を吐く。
開幕ストーンシャワーや追加効果系の術が厄介。
古代魔術書を先に取られそうになっている状態で戦うと、冥術中心のラインナップにモデルチェンジする。
- 火山イベント初期の皇帝のHP256未満で襲ってくる際には流れない。
- クジンシーの前座三連戦(封印の地)
- 骸骨系→ゾンビ系→亡霊系の連戦。クジンシー戦では流れない。勝利ファンファーレで曲が流れ直すのが残念という声も。
ヘルビーストや獄竜が出てくるとクジンシーより危険。
- 骸骨系→ゾンビ系→亡霊系の連戦。クジンシー戦では流れない。勝利ファンファーレで曲が流れ直すのが残念という声も。
- リアルクイーン(アバロン)
- 復活した白アリの女王。家臣や町人を白アリに寄生させて秘密裏に皇帝への復讐を謀る。
- 追憶の迷宮の記憶ボス・ドレッドクイーン第二形態(追憶の迷宮)
- 七英雄に対する台詞が印象的なボス。同化の法を破る力を持つためか伝承法は効かない。ドレッドクイーンにはクイックタイムは禁止。
ゲームオーバー
大抵のRPGでは全滅すると即ゲームオーバーとなるが、ロマサガ2では戦闘で皇帝率いるパーティーが全滅しても伝承法によりゲームオーバーにはならずに即皇位継承になる。但し、以下の場合は皇位継承することなくゲームオーバーとなりタイトル画面に戻される。
- オリジナル版・リメイク版共通
- 「ソーモン進行」クリア前の段階で全滅orレオンかジェラールのLPが0になる。
- 但しレオンがクジンシーのソウルスティールを受けた場合はこれがクリア条件になっているので除く。
- 最終皇帝の代で全滅する。
- 最終皇帝の代でマーメイドにて人魚薬を使い3回海中へ行く。
- 最終ボスとの戦いで全滅or皇帝のLPが0になる。
- 「ソーモン進行」クリア前の段階で全滅orレオンかジェラールのLPが0になる。
- 以下はリメイク版のみ
- 追憶の迷宮の「◯の記憶」戦で全滅or皇帝のLPが0になる。
- 追憶の迷宮の「ドレッドクィーン」戦で全滅or皇帝のLPが0になる。
なおSFC版の取扱説明書には「プレイヤーが名前を設定したキャラクターが死なない限り、ゲームオーバーはありません」と大嘘が書かれている。
実際は普通にプレイしていても、レオン皇帝の時点でタータラやロトンビースト相手に十分全滅させられる危険性があるのだが。
ゲオルグ
ネラック城の主であり、ホーリーオーダー男の一代目。
滅亡ルートでは亡霊となっているが、戦闘に入ると皇帝と一騎討ちになる。そして負けるとLP0にされ、仲間に帝位継承が行える。
······という事で、謀殺に利用する鬼畜プレイヤーが一部に存在する。とても便利。
皇帝になんかならない方がしあわせだぞ。
ソーモンの男の子の「ボクも皇帝になれるかな?」と言う台詞に対する皇帝の返答。
語尾は口調によって変わり、これは普通男口調。
ワイルド男は「しあわせだぜ」、普通女は「しあわせだわ」、ワイルド女は「しあわせだよ」になる。
ならない方が幸せな理由は言わずもがなわかるだろう。
レオンが死ぬ際に言った「自らの人生を捨てて戦う覚悟はあるか?」という言葉の通り、
普通の民衆として生きる道を捨て、命がけの戦いに身を投じる上、
即位前は一介の町人だったりするクラスもいるのでこう言いたくもなるのも頷ける。
さすがに皇族として育ったジェラールはこの台詞を吐かない。
と言うより、子供の台詞が「(クジンシーを倒したので)やっと外で遊べる!」という物なので見る事ができない。
五反田
ダンターグの事。領地にはあまり関わってこないし、最後の方まで放置される事も多い。
「暴れ者」と評判であり、実際古代人とかガン無視でひたすら吸収して強くなろうとしているが、結果的にモンスター退治してくれるし子供と子ムーは何世紀も守ってくれるし人畜無害なので実はいい奴なのでは?という疑いがある。
彼の形態変化は内部的にはかなり特殊、かつ興味深い仕様になっており、ナゼール地方の洞窟を遠征して回っている。
レアアイテムのデストロイヤーは第3形態が一番落としやすいため、コレクターは形態を調整する事がある。
戦闘では、物理一辺倒ながら十分な強さを持つ正統派。ぶちかましとグランドスラムが代表技。
- ここまで来るとはなかなかの強者だな。よしよし、このダンターグ様がキサマらの力を吸収してやろう!
- 子供と子ムー以外のダンジョンで遭遇した時の台詞。台詞の割にやられても皇帝の技能を吸収されたりはしない。退却が可能。
なお、子供と子ムーで対面した際は「キサマらのような虫けらでは戦っても成長せんわ!」とこの台詞と正反対の発言をする。
- 子供と子ムー以外のダンジョンで遭遇した時の台詞。台詞の割にやられても皇帝の技能を吸収されたりはしない。退却が可能。
- ちょっと待て!オレを無視していくとはどういう了見だ!?
- 子供と子ムーでダンターグを無視して、素通りしようとすると言われる台詞。
皇帝には「相手をしている暇はない」とあしらわれた後、下記の目的を明かし、
「キサマら虫けらの分際でなぜオレを無視した?弱者は強者にひれ伏すものだぞ!」と皇帝を引き止めてくる。
- 子供と子ムーでダンターグを無視して、素通りしようとすると言われる台詞。
- ふっ、オレの目的は強くなること それだけだ。
ワグナスやらノエルやらは、復讐を考えているようだが、そんなことはオレには関係ない。- 何をしているか聞かれての回答。ダンターグの性格を表しつつ、ワグナスやノエルの動機についても触れている。昔からこういう性格だったようであり、吸収の法による悪影響も受けてなければ、復讐にも囚われていないため、メンバーの中でもしかすると一番昔と変わってない人物かも。
- なに?今のはオレの聞き違いか?見逃してやろうだと?100年早いわー!
- 皇帝に「引き篭もりなら大人しくしていれば見逃してやろう」と言われての返し。皇帝の方が悪くないか?
本当に100年後に再戦も可能なロマサガ2では、このセリフは色々と想像が広がる。
- 皇帝に「引き篭もりなら大人しくしていれば見逃してやろう」と言われての返し。皇帝の方が悪くないか?
子供と子ムー
世紀を超えて何百年もダンジョンの最深部で迷い続ける、永遠の子供たち。突っ込みどころが多すぎて突っ込めない。
同ダンジョンはダンターグの本拠地ともなっており、必ず会える。
ゴブリンの穴
アバロンから最も近いダンジョン。
場所柄、あえて攻略せずに処刑場として残される事がある、隠れた謀殺スポット。悪魔系と手軽に戦えるのも評価できる。
しかし序盤の攻略ポイントで1400も収入が増えるので、放置するデメリットも小さくはない。
ゴミ箱
なぜか倉庫に直通している。よってガンガン捨てられる。
ロマサガ2で非消費アイテムが消滅するのは、店に売った時だけである(例外あり)。
壊れた人形
レアイベントの一つと言えるだろうか。調べると「涙を拭いて」という曲が流れる。
この曲は実はGBの1作目から存在する曲で、サガシリーズの曲としては最も多くの作品で流れる、裏の顔である。
SaGa1〜2では普通にイベントで流れたが、ロマサガ1〜2、ミンサガでは特殊な条件を満たさないと聞けない。
GB1とGB2でメインメロディーの一部が違っており、本作で使われているのはGB1のメロディーのほう。
さ行
最終皇帝
プレイヤーが最初に名前を付けるキャラクター。
ネタバレを避けるため便宜上「主人公」などと呼ばれていたが、攻略本で「最終皇帝」の名前で紹介されてそれが定着した。
パラメータがオール20以上と反則的な強さを持ち、何をやらせても強い。混乱すると、仲間がワンパンで沈む光景を目にする事となる。
いきなり引っ張り出されて七英雄全員を倒すハメになったり、逆に出番なしのまま終了されたりと、玩具にされる事がある。
なおSFC版の取扱説明書では「名前を設定したキャラクターはゲーム後半で登場する」「どのように登場するかはお楽しみです」と記述されており、最後の皇帝であることは伏せられている。そのため「設定キャラクター」という曖昧な呼び方をされていた。
サガシリーズ
ゲームボーイのSaGa1〜3、スーパーファミコンのロマンシングサガ1〜3、プレイステーションのサガフロンティア1〜2、プレイステーション2のアンリミテッドサガ〜ロマンシングサガ-ミンストレルソング-(略称ミンサガ)、マルチプラットフォームのサガスカーレットグレイス(略称サガスカ等)を中心とした作品群の事。
他にリメイクや派生作品もいくつかある。ミンサガも一応リメイクだが、中身が別物すぎるのであまりそう捉えられない(SaGa3のリメイクも別物ではあるがSaGa2寄りでありリメイクという認識は強い)。
ゲームボーイのSaGa3はスタッフが異なり作風も異なるため、河津制作のシリーズとしては入っていなかった。
また一部では、河津が関わったファイナルファンタジー2やラストレムナントもサガシリーズのようなものと考えられる事もある。
難易度の高いガチゲームと評される事も多いが、その実体はマスクデータと未完成にまみれた不安定作品。
バランスブレイク要素も多く、それらを禁止しても仕様を理解すればヌルゲーに変化する事もままある。
それでも熱心なファンが多くつくのは、問題点を踏み潰して存在する強烈な個性ゆえだろうか。
ファンは大体それらの不安定要素も「サガらしさ」と捉え、笑って許している事が多い。アンサガも許してくれよ。
代表的な要素として「LP」「閃き」「連携」があるが、このうちLPと閃きは本作初登場である。
スタッフでは「河津神」「イトケン」「トモミー」「キョン」が有名である。
何故かほぼ毎回、二度と戻れない場所でセーブできてしまう罠が設置されている*10。本作にももちろんある。
うっかりハマるとやり直し、最悪リスタートを迫られる事もある。
大体は警告のようなものが出るのでちゃんと読んでいれば回避できるが、逆にいえば故意に設置している証拠でもある。
詩人
世界中を旅しながら楽器を落としていった、謎の人物。アバロン以降の足跡は知れない。
オープニング等に登場する詩人はアバロンにいる訳で、もしかしたら関連性があるかもしれないが、寿命の問題がある。
しかし、一人でホルンとフルートとファゴットを吹きながらコンガとギターを鳴らしていたのか?詩人なら更に歌も······。
なお、シリーズ名でもある「サガ」の語源として、「アイスランド等の北欧で史実や伝説を題材にした叙事詩」と誤解され、詩人との関連性を考察される事例もあるが、実際はアメコミの効果音などを元にして特に具体的な根拠なく決められたものであり、詩人との関連性はない*11。
品川
ワグナスの事。七英雄のリーダー。領地条件になっているが、攻略が面倒なのでRTAの類ではスルーされる。
ノエルと共に同化法の開発者であり、七英雄の行動指針を決めているのも彼であろう。半分ぐらい聞いてないが。
けしからん体つきをしているが男である。妖精系などを吸収したのだろうが、それもそれでけしからん。
第2形態の翼はよく見るとギリシャ文字のΑ(アルファ)とΩ(オメガ)が描かれており、彼の真の野望の一端が垣間見える。
七英雄のリーダーにして最強という肩書で、サイコバインドが得意技。ただ、最も危険なのは第2形態のファイアストーム。
しかし攻撃の種類が偏っているお陰で、対策すると意外と強くない。特に熱に対して無敵のトカゲは天敵とさえ言える。
行動の強弱も偏っているため、勝てない時は理不尽さすら感じる反面、運次第で拍子抜けするほど簡単に倒せる事もある。
どちらの形態も冷気弱点なので無明剣なんぞなくても乱れ雪月花があればあっさり勝ててしまう。
- わが浮遊城へようこそ! ここまでは楽しんでいただけたかな?
- 「十分楽しんだ」「ぜんぜん楽しくない」「もう帰る」
- それは良かった。短い命の最後の想い出にするがよい。さらばだ、皇帝
- 十分楽しんだ場合。何が良かったのか。
- それは失礼した。だが、もう楽しませる時間がない。君の短い人生もこれでタイムアップなのだ。さらばだ、皇帝
- ぜんぜん楽しくない場合。おそらくワグナスではこのセリフが最も有名。
- それは残念、しかし帰る者を無理に引き止めるのも気が引ける。 では地上までお送りしよう!
- もう帰る場合。
本当にユウヤンに帰れる。プレイヤーとしては助かるが、皇帝もワグナスも何を考えているのか。
- もう帰る場合。
- ノエルまでやられるとは···· お前の方が強いのか?
いいや、七英雄は最強 その中でもワグナスが最強なのだ、行くぞ!- 最後に残した時のセリフ。ノエルとの信頼関係が窺える。そして自他ともに認める最強と言う自負。
- ぐはっ····七英雄は最強、最強なのだ····
- 最後に負けた時のセリフ。最強にこだわりがあるようだ。
縛りプレイ
ゲーム全般で使われる用語。ゲーム内での行動を制限=縛ってプレイする事。そのまま制限プレイともいう。
その目的は様々で、バランスブレイク要素を排除してゲーム性を楽しんだり、高い難易度に挑戦したりする。
共通しているのは「そのゲームを遊び尽くしたい」という想いだろうか。
ロマサガ2の場合、最もメジャーなのは「クイックタイム禁止」。SFC版では「ワンダーバングル禁止」も加わる。
バランスブレイク要素の排除が目的で、感覚としては縛りというより通常プレイに近く、初見プレイでも行われやすい。
バグ技や乱数調整の自粛なども付加されやすい。特にSFC版では「資金増殖禁止」の有無は大きな影響がある。
類似した縛りとして「道場行為禁止」「謀殺禁止」等がある。
純粋な縛りプレイとしては、「リセット禁止縛り」はロマサガ2ならではの楽しみ方ができる。再編成が面倒だが。
最終皇帝まで行くとほとんど意味をなさなくなるが、それまではゲームオーバーしないが故の緊張感がある。
「普通にプレイ」と称する縛りプレイもある。名前がややこしいが元々ネタ縛りだったのでしょうがない。
これはリセット禁止に加えて、装備・技・術・陣形の変更を禁止する。再編成の面倒さを縛りによって解消したとも言える。
初期装備・初期技・初期術・フリーファイトでの戦闘を強要される。単純な縛りだがそれなりに奥深く、一部で流行した*12。
これの影響で他のサガシリーズ等でも「普通にプレイ」や「楽しくプレイ」といった紛らわしい類似縛りプレイが考案された。
他には「術のみ縛り」「武器限定縛り(小剣のみ等)」「使用キャラ縛り」「陣形縛り」等々、様々な縛りが存在する。
中でも術のみ縛りは、通常プレイと難易度が大差ないという事で逆に有名。ただし、最序盤だけはかなり苦労する。
術威力
「魔力+MAX(魔力−理力,0)×2」の俗称。キャラクターの能力値であり、術の威力の事ではない。
火水地風天のほとんどの攻撃術や、青水晶の槍固有技のサンダーボルトは、この値を基準にして威力が決定される。
「魔力が同じはずなのに何故か術の威力が違う······おかしい」という事で調査した結果発覚した数値であり、実は理力より先に発見された値である。
この後、研究が進むにつれてどうやら隠し能力値が存在するという事が判明し、それが冥力と名付けられ、解析によって裏付けがなされ、時を経てアプリ版で理力という公式名称が与えられた。
術の破壊力に個人差がうまれやすい直接の原因でもある。腕力や器用さが10〜25であるのに対して、これは10〜55と差が極めて大きい。
笑止! トップは常に裁かれることはないくせに。
コムルーン島を領土にした後に火山が噴火した場合(火山塞き止めを皇帝が行った場合)での、浮上島での魔道士との会話。
魔道士に騙されたとはいえ皇帝が火山を塞き止めたために噴火が起きたのは事実であるため、魔道士に「自分の責任はどう取るつもりだ?」と言われてしまう。
皇帝は「私も裁判を受けよう」と宣言したところで上記台詞の返し。そして、
「どのみち、帝国の裁きを受けるつもりもないがな。」
「どおしても
裁きは受けないと?」
「受けなければ?」
この直後、戦闘に入る。冥術入手最後の関門。
先に冥術を彼に取らせておくと難易度が若干下がる。
噴火阻止ルートとは対照的に泥くさいやりとりだが、これもまた別の意味で印象に残る。
なお、火山の噴火は塞き止めを行ってから少なくとも1度は年代ジャンプを挟むため、先代以前の皇帝の過ちを現皇帝が償うという形になっている。これも継承法のサガか。
少々とうがたっておりますが
ハロルド王がソフィアを評して曰く飛び出した発言。選択肢限定、かつ男皇帝の場合のみ聞ける。
この後独身なので良い相手が欲しい、とさりげにアピールしてくる。······政略結婚させたいのか?と邪推せざるを得ない。
肝心のソフィアの年齢は、冒険ガイドブック曰く25歳。だがそれがいい、という人も。
和平の使者を買って出ると挙兵したゲオルグと皇帝が直接交渉して大丈夫かという危惧からソフィアに会いに行くと仲介役としてネラック城に同行してくれる。
女性
各キャラクター・モンスターが持つ種族属性。スクリュードライバ特効・テンプテーション無効、香水有効・ハーブ無効。
種族属性とは別に、単に皇帝の性別がイベント進行にも影響を与える事がある。また、口調も違う。
見た目と一致しないキャラクターが結構いる。ワグナスは男性だし、サラマンダーは不明表記だがデータ上は女性属性。
クィーン・リアルクィーンが女性ではない事はよくネタにされる。信じないぞ。なお、タームバトラーは女性である。
マルガリータも女性ではないが、マンドレーク・アルラウネ・コッペリアは女性である。女性とは一体······。
新大久保
ボクオーンの事。間違えられやすいが大久保ではない(山手線を参照)。領地条件にも関係するため、残される事はあまりない。
ステップで麻薬を作って私腹を肥やしている印象が強いが、運河要塞やカンバーランド動乱にも陰ながら関係しているため、ずる賢いという評判通り?裏から手を広げているようだ。
マリオネットで撹乱してくるが、ラピッドストリームやクイックタイムでほぼ無効化できてしまう。
第2形態はそれを見越して水鳥剣を使って来るが、ソードバリアがあればそれも防げてしまう。
レイスフォームでも完封可能。ストーンシャワーならマリオネットで同士討ちしても関係ない。
- す、すまん。私はボクオーンでも何でもないんだ。七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ。
麻薬作りもやめる、この戦艦も破壊する。だから頼む、許してくれ!- ボクオーン、迫真の演技。「それなら許す」を選ぶと皇帝が「二度目は許さんぞ」と言い、下に続く。
- バカめ、甘いわ!!
- 不意打ちされて戦闘に入る。最初のターンに一方的に攻撃される唯一の戦闘。
しかし二度目だった場合、「二度目は許さないと言ったはずだぞ!」と返し、逆に不意打ちできる(反撃はしてくる)。
- 不意打ちされて戦闘に入る。最初のターンに一方的に攻撃される唯一の戦闘。
- このボクオーンを最後に残したのは作戦ですかな? それとも地上戦艦に恐れをなしたから?
どちらにしろ大きな間違いを犯したようだな。たがいに傷つけあって死ね!- 最後に残した時の戦闘開始セリフ。
- ほびー 私の作戦が間違っていたのか!
- 最後に負けた時のセリフ。策士、策に溺れる。
新宿
クジンシーの事。残す残さないはともかく、アイテム回収にダンジョン攻略は欠かせない。
こいつがアバロンにちょっかいをかけたせいでレオンが伝承法を使う決意をし、結果的に七英雄が滅びる原因となった。
その目的はというと、世界征服。更に別ゲームの解説によると、七英雄(特にロックブーケ)の支配をも目論んでいる。
また、同作ではクジンシーが七英雄に加入する際のやり取りも語られている。
内容(文章そのまま)
- 「俺を置いていかないでくれ!」クジンシーは叫んだ。
- 「はっ、虫けらが」ダンターグは軽蔑して唾を吐いた。
- 「お前は戦力にならん」ボクオーンは相手にしなかった。
- 「やめてよ、寄らないでよ」ロックブーケは気味悪がった。
- 「お前は来なくていい」スービエは厳しく言った。
- 「君は十分働いた」ワグナスの優しい声には拒絶があった。
- 「頼むよ。俺にも力をくれよ」クジンシーはノエルにすがりついた。
······これによって、社会の嫌われ者とかそういう意味ではなく、七英雄内でも嫌われ者だったというオチがつく事となった*13。
しかし必殺技のソウルスティールは、確かに見切りさえなければ最強であろうとも言われる。
- ほー、なかなかやるな だが、まだ若い
- 無慈悲なソウルスティール。ある意味、全ての始まり。
- むむっ、これはたまらん 本気を出さねばなるまい
- 無慈悲なソウルスティール2回目。覚悟の上である。
- ちっ、また来たのか。私の技は見切ることは不可能。なぜなら、受けた者は必ず死ぬのだからな。
- ソウルスティールの強さを簡潔に表したセリフ。まさに一芸特化。皇帝がジェラールだと、セリフの最後に「親父と兄貴のあとを追え!」が追加される。
- ····腕を上げたものだ だが、この技はかわせまい くらえ!
- ソウルスティール3回目。ボーナス行動。
- こ、こんなはずでは····
- この後復讐を誓われるが、古代人への復讐は二の次なんだろうか。
- やっと来たか、長かったぞ。待つのはあきた、さっさと始めるぞ!
- 復活し、封印の地で再会した時のセリフ。
「待つのはあきた」云々と言っておきながら前座に雑魚を三回も出し向けてくる小物っぷり。
- 復活し、封印の地で再会した時のセリフ。
- ま、また〜〜 なんでオレだけが2回も〜〜
- 封印の地で倒した時のセリフ。2回とも自業自得なんですが。
- このオレの挑戦を無視したな!後悔させてやるぞ!
- 最後に残した時のセリフ。こだわるポイントが一味違う。ちなみに謀殺で最終皇帝を出した場合は挑戦状など受け取らないのだが、なぜかこのセリフになる。
- ひ ひげー ま、またやられるとは こうなったら最後の手段だ。誓いなど守っていられるか····
- 最後にやられた時のセリフ。ひ ひげー
- 今度は以前の ようにはいかんぞ。覚悟しろ!
- 最終皇帝登場前に七英雄を全て倒すとラストダンジョンではこちらのセリフを言う。条件的にレアな台詞だが、通常のセリフより面白みがない。因みに撃破後のセリフは変わらず。
陣形を乱された!
ダッシュ中に敵に接触したり(「サバンナ」等一部フィールド除く)、敵に背後から接触された際、戦闘画面に切り替わった直後に出るメッセージ。そうなった場合、強制的に陣形がフリーファイトになり、行動順が大幅に遅くなる。なので殆どの戦闘で不利な状況になってしまう。
スクウェア
本作を開発した会社。■とも書く。2003年にエニックスと合併し、スクウェアエニックス(略称スクエニ)となった。
ファイナルファンタジー(略称FF)をキラータイトルとして持つ大手ゲーム会社であり、ドラゴンクエスト(略称ドラクエ、DQ)を持つエニックスとはライバルのような関係であった······はずだが、その二社が合併したというニュースは当時大きな衝撃を与えた。
もっともそれは本作SFC版発売から約10年後の話である。
素振り
技を閃く為の攻撃をする事。特に通常攻撃はこう呼ばれる。
道場で先生を相手に素振りで技を閃く、これが本作以降のサガで基本的な修行のひとつとなった。
強敵相手に退却できることや、そうでなくても技道場に登録されることから、本作では特にこの手の技修得が有効。
スマタ
ゼラチナスマターの事。ブヨブヨした奴である。決して他意は無い。
英語で書くとGelatinous matter。ゼラチン質の物体という意味である、が······
ゼラチナ・マスターと誤読する人が続出した。そしてよく見たらスマターなのでスマタと呼ばれるようになった。
本来ならばゼラチナス・マターが正解。サガフロ1のゼラチナスプランターと併せて正しい読み方に気づいた人もいるのでは。
身近にゼラチンがあるお陰でゼラチナで区切ってしまう日本人の習性ゆえに生まれた通称であろう。という事にしておく。
実用性の高いレアアイテム、キャンディリングを落とす唯一の敵なので狙われる事も多い。
先生
道場に使われる敵の事。師匠、師範などとも。詳しくは道場の項目で
先帝の無念を晴らす!
任期半ばで命を落とした皇帝の後を継いだ者のセリフ。この後の行き先は大体決まっている。
条件的にリセットや謀殺を縛ってでもいない限り、謀殺を繰り返す最中に見る事が多い。
た行
大全集
正式名は「ロマンシング サ・ガ大全集」。スクウェアの出版部門であったデジキューブから発行された書籍。1997年7月1日発行。定価は税別3000円。
ロマサガ2だけでなくロマサガ1~3に登場する人物、アイテム、モンスターなどを紹介している。
新作『サガ フロンティア』発売に合わせて出版されたもの。これに先駆けて発売された『ファイナルファンタジー大全集』はFF1~6を扱ったもので上下巻2分冊であり、OPテーマなどを収録したCD-ROMも付属していたが、こちらに付属品はない。またFF大全集は02年に再販も行われたが、こちらは再版されていない。
内容はNTT出版から発売された攻略本のデータを丸写ししたものが多く、トリプルヒットやライフスティールが「味方も使える」と誤表記されている。また攻略本に載っていないミミックが紹介されている一方で没グラフィック版のミミックも別項目で紹介されているなど、一貫性がない。誤植や写真間違いも多く、資料的価値は薄い。
タイトル的にもロマサガ1のムックである『ロマンシング サ・ガ大事典』と紛らわしいので、中古で購入する際には注意が必要となる。
立入禁止
カンバーランドイベントにてトーマを救出後、サイフリートの砦に乗り込む前にマップに出て船でダグラスを訪れると、もう手遅れ。
ゲオルグ一行がサイフリートを倒してしまい、扉にこのメッセージが出て要塞に入れなくなる。
皇帝の手でサイフリートを倒すことができず、結果としてカンバーランドが制圧できない上に、ホーリーオーダーを仲間にできなくなる。
一度アバロンに戻って技や術の確認をしてから挑もう、などと思ってはいけない。何とも意地悪な仕様である。(なお、リマスター版ではソフィアが「陛下、私はすぐに(サイフリートを)追い詰めるべきだと思います・・」、みたいな台詞を言い、いったんアバロンに帰ろうとしている皇帝を引き留めるコメントが追加されている。)
このような事態を回避をする方法は船でダグラスに来なければ良い。
ボクオーンをいい仕事で倒し、長城を経由するか、あらかじめコムルーン海峡の航路を開拓してツキジマから船でフォーファーを経由してマップから砦に行くという方法がある。
カンバーランド制圧後もマップから訪問せず、船でダグラスに来て砦を訪れた場合、このメッセージが出る。敵避けが面倒だから宝箱の回収は後回しにしよう…という際は注意が必要。
邪道ではあるものの、あえてカンバーランドを滅亡させるというのも回避手段。制圧前でも制圧後でも、砦が立入禁止になることはないので、後回しにしてもいっこうに構わない。
地下を通れば逃げられると思いましたか?
「帝大の教授を甘く見てもらっては困ります。
学生の考えることなどお見通しですよ。
さあ、戻って学問に精を出してください」
帝国大学で試験の準備中に地下へ行くと遭遇する教授のセリフ。存在自体が衝撃的。
ちなみにSFC版の攻略本だと入学試験とされるが、作中では教授の依頼に了承した時点で入学済み。
リマスター版の帝国記によれば、これは卒業試験である。
どうあれ皇帝にも仕事があるので、外出などに関する規則は最初に提示しておいて頂きたい。
帝国
多くの人々の命を吸い、失われた冥術を復活させ、世界征服を企み、世代を超えて意識を保ち続ける皇帝が君臨する大国。
その皇帝と、かつて世界を救った伝承の七人の英雄が世界中で繰り広げる戦いを描いたのが、本作である。
正式名称はリメイク版でのインペリアルクロスの説明文にある通り「バレンヌ帝国」なのだが、リメイク版がリリースされるまでの間長きに亘って情報が錯綜していた。
というのも、ゲーム中では終始「帝国」としか呼ばれないし、関連書籍では「バレンヌ帝国」「アバロン帝国」「バレンヌ王国」といった記述が見られて統一されていない。
また、全盛期の領地というのも、ゲーム中では南北バレンヌまでだったような記述があるが、関連書籍ではもっと広範囲を治めていた時代があると記されている事がある。
電源地裂撃
棍棒技「地裂撃」の仕様を利用したテクニック。「ヘル棍棒」と呼ばれる事も。アプリ/スマホ/PSVita版でも健在。
有用な技なのでRTAでも使われる事がある。
地裂撃は直前に行われた攻撃のレベルを参照するというバグらしき計算式を持っているのだが、
電源投入後に使うと実機に応じた参照値を参照する。
SFC版では多くの実機で参照値が非常に高く、桁違いのダメージを叩き出す事も多い。
先手さえ取れれば序盤に登場するナイトヘッド(SFC版限定)や守護者などといった強敵を弱くても倒す事ができる。
ただし、参照値が低い物もあり、電源投入後の地裂撃の威力が極端に落ちる実機も存在する。
SFC版で参照値が低い場合、マリオのスーパーピクロスを起動して即電源を切り、
ロマサガ2に素早く差し替えて起動する事でピクロスの参照値「255」(カンスト値)を持ってくる抜け道がある。
スマホ/PSVita版では似たテクがあり、高速ナブラが直前に行われた攻撃の腕力を参照するという物がある。
龍脈を重ねがけにして参照腕力99にすれば脅威的なダメージを叩き出す事ができる。
道場
本来は技を覚える道場の事だが、こちらは略さず技道場と呼ばれる事が多い。ドォォリャァァーー!!
この技道場が由来、なのかどうかは定かではないが、サガシリーズで道場と言うと技が閃きやすく戦いやすい相手、及びそうした敵を相手に技を閃くまでダラダラ戦う事を意味する。
ロマサガ2ではディープワン先生、守護者先生、アルビオン先生が有名。
前者二名は倒してしまうと閉鎖してしまうが、退却すれば気が済むまで稽古を付けてもらえる。
通ーせよ。
長城を強引に通る際の、強要感あふれる選択肢。
通った後、門番の態度が豹変する。やはり頭に来ていたのだろうか。
図書館
大学の教授らしき人物が欲しがっていた没施設。アプリ版以降はアバロンの園に差し替えられた上、
セリフが変更されて言わなくなっている。
SFC版ではアバロン南西には何もなかったが、マップチェンジバグを利用してむりやり進むと図書館らしき建物があり、中に入ると受付の奥に本棚が立ち並び、地下水路に降りる階段まで備えたマップが存在していた。
トモミー
イラストレーターの小林智美のこと。ロマサガ1〜3、サガフロ1〜2、サガスカの原画を描いた人。アンサガ・ミンサガなども手がけている(25周年記念にSaGa1〜3のイラストも描いている)。
洋ロック好きである。腐女子である。
トリプルヒット
幻の棍棒技*14。特に必要ではないけど技コンプに欲しがった人は多い。
SFC版のNTT出版の攻略本には技の一覧表があり、使用者の欄は「味」「敵」「味敵」に分けられていた。
トリプルヒットには「味敵」と書かれていたため、このたった一文字の味の為に一部のプレイヤーが振り回された。
デマも数多くとび、敵のトリプルヒットが斬属性である事から剣技という噂も飛んだ。
実際には完全に敵専用で、味方が閃けるような仕組みはない。
性能的にも、削岩撃の属性違い(ただし消費2倍で低命中)と、残念技の部類である。
スマホ版でバイナリを用いた検証がされているが、使用時にキャラが武器を振るモーションを取らず、
攻撃エフェクトが出るだけと、明確に敵専用だとわかる。
とんらん
こんらんの事。SFC版ではフォントの都合で「こ」が「と」に見えたことから。赤とんらんは全滅信号。
リマスター版ではフォントの変更により、こう誤解されることはまずない。
な行
流し斬りが完全にはいったのに····
「····父上····」
「流し斬りが
完全にはいったのに
····」
慕っていた兄が死に、七英雄がはじめて牙をむく衝撃的なシーンのはずだが、妙に負け惜しみっぽく聞こえるからか具体的な技名が出てくるシュールさからか流し斬りの微妙な立場からか、ネタにされる事の多いセリフ。
この時点での流し斬りは非常に上位の技であり、まずプレイヤーは使えないはずなので、間違いなく優秀ではある。
流し斬りには確率で腕力−5にする効果があり、これが入った事を「流し斬りが完全に入った」と称する事があるので、それを考えると兄の真意は「流し斬りが完全に入って有利をとれたのに負けてしまった」という意味かもしれない。
もっとも実戦においては、槍技の活殺獣神衝は同じ確率で素早さも−5にできる為、これを覚えると立場はなくなる。
そしていずれにせよ、腕力や素早さを下げたところでソウルスティールの性能に変化はない。
SFC版ではバグの面で実用性が高く、このイベントをバグで仕込む事で皇帝のグラフィックをレオンに変えて最終皇帝を謀殺可能にしたり、
デバッグルーム機能のバトルキャンセルの戦闘結果を書き換えてレオンの即位に用いたり、
ヴィクトールを仲間にしたり、メモリ書き換えでライフスティールを習得するなど2020年になって多くの用途に用いれる事が判明した。
····逃さん···· ····お前だけは····
最後の七英雄を倒した後、引き返そうとすると現れるメッセージ。本当に帰れない。
どうしても勝てなければ前のセーブデータに戻ろう。それもなければ······始めからやり直すしかない。
ドラクエで「ぼうけんのしょは消えるから毎回コピーしておく」知恵を付けた層に「セーブは分けるもの」という新しい価値観を強制的に植え付けた、罪深きトラップ。かもしれない。
事前に警告はされていたのに。
ここから先は引き返せないぞの警告から最後の七英雄を倒すまでは実はセーフであるので紛らわしいことこの上ない。
人魚
マーメイドに現れる人魚の事だが、アクア湖のネレイドを指す事もある。稀にレアモンスターの事も指す。
人魚イベントは人魚薬を作ってもらう為にもう一種類の人魚に会う人魚だらけのイベントである。
人魚の下半身はイルカ型であり、おそらく哺乳類だが、ネレイドの下半身は魚型であり、おそらく魚類である。
人魚は海に住んでいるので塩水に適合しているが、ネレイドは湖に住んでいるので淡水魚である。
人魚が地上に出る時は人間の姿に化けるが、ネレイドが地上に出る時は魚身をくねらせて高速で這い回る走り回る。
人魚は人間に見られる事を忌避しているが、ネレイドはアクア湖が汚れる事を拒絶している。
人魚には対応した?男版の魚人がいるが、ネレイドに対応した男版は未発見である。
他に水棲生物系ランク4〜5にニクサー・ニクシーがいる。低ランクなのにSFC版ではラストダンジョンでしか遭遇できないレアモンスターだが、外見は人魚の方に準じている。注目すべきは男人魚のニクシーの存在であろうか。リメイク版では追憶の迷宮で遭遇できるようになった。
全ての共通点は、髪が長く、恵まれた体格を持ち、全裸である事。服飾文化はないようだ。
人間牧場
フルネームは「マイルズ人間牧場」。特定の手順を踏む事で、マイルズ地下に中身人間の獣人シンボルを残す事。
人間系はイベント終了後にいなくなる場所が多く、好きな時に戦う事が難しい。
そこでこの人間牧場を開設する事で、いつでも好きな時に好きなだけ、しかもバックアタックで戦う事ができるようになる。
ここの人間系は通常よりランクが高い事も併せて、稼ぎ場としても優秀である。人道性は微塵もない。
ただし、この牧場はマイルズの南出口からマップに出ると解散してしまうので、注意が必要である*15。
この出口はマップ画面を出すには便利な場所なので、維持は微妙に面倒で、慣れないうちはよく間違ってしまう。
ネタ切れ
「おしまいじゃ··」
魔女から15回薬を買うとこのセリフが出て、何も買えなくなる状態の事。なおす方法はない。
人魚薬も注文できなくなり、ネレイドも仲間にできなくなる。ただし先に注文しておけば問題ない。
買う時に「ネタが少ないからの、本当に必要なものにせーよ。」と言われる事に由来している。
これに準じて、ノーマッドの爺さんからもらえる「薬草」も有限なので、貰いきった状態をネタ切れと呼ぶ事がある。
は行
はい、はい
「ちがう!!
もっと真剣になるのだ!」
死の床を前にしてのジェラールの選択肢。
なぜあの場でこのような選択肢があるのか不思議だが、これもサガのサガか。
伝承法には意思が要る。
スマホ/PSVita版では初期の頃はこちらを選ぶとトロフィー「父の後を継いで」が取れなかった。
これもサガのサガかという声もあったがなんと不具合だったようで現在はアップデートにより修正されている。
パジャマ
白服ジェラールの事。かっこ悪い。エンディングで再登場する。金ピカになる前に代を終える事も可能である。
公式も認知しており、スマホゲーのリ・ユニバースでは
「アバロンの宮廷の人間たちも勘違いしている者が多いようだけど、これは寝間着じゃない。一人前じゃない自分は修行者の立場だとわからせるための衣装なんだ。」
とジェラール本人の口から服がパジャマであることを否定している。スタッフの悪ノリが過ぎると感じるかは人による。
リメイク版『リベンジオブザセブン』の田付プロデューサーが河津氏に確認を取ったところ、某SF映画のような雰囲気を出したかったとのこと。SF映画というのはおそらくスターウォーズで同作に登場するジェダイ衣装だと思われる。
ビチグソ
「うりうり、ビチグソだぞー!」
「やめてよー やめてよー」
ティファールで無邪気に遊んでいる子供が発する衝撃的なセリフ。河津神は何を考えているのか。
よりによって綺麗なアクア湖の話をしているお婆さんの傍らで発してるのが泣ける。
リマスター版の言語設定で英語を選択すると、追い回されている女の子の名前はHelen(ヘレン)であると判明する。
おそらくリマスター版で最もどうでもいい追加要素であろう。
ふー
ふー
くつろぎの一声。もしくは事後。
陛下、一人にしないで!
カンバーランドの後継者問題におけるトーマの台詞。皇帝は非情である。
ハロルド王との後継者決めの翌日、王が亡くなるのだが、王とのやり取りで矛盾がなかった場合、トーマが王位に据えられる。*16
これに対し、気性が激しい長男ゲオルグは「(勝手に王を名乗り)全くけしからん奴だ!」と挙兵。
トーマ側もサイフリートが討伐のお触れを出し、皇帝にも帝国兵の派遣を求めてくる。
兄と戦う事に気乗りがしないトーマは皇帝に助けを求めるが、
その際に「兵を集めにアバロンへ帰る」、「関係ない、さようなら」と答えるとこの台詞に繋がり、カンバーランドが滅亡する。
悲痛な台詞であり、エンディングにトーマが登場しないデメリットがあるが、
制圧失敗のリスクがなくなり、亡霊ゲオルグによる皇帝解体場が利用できるメリットもあり、意図的に滅亡させるプレイヤーもいる。
謀殺
意図的にキャラクターを殺害する事。仲間を外すにはこれをやるしかない。
最もよく被害に遭うのは、年代ジャンプ直後の皇帝。陣形を増やすには仕方なかったんだ。
大体ルドン高原かゴブリンの穴かネラック城が舞台に選ばれる。
他に被害に遭いやすい皇帝は高いHPと防具を持っている帝国重装歩兵や格闘家。武道着が生半可な鎧より強いのが運の尽きだった。特に前者は、全身鎧の退化バグを避けるため、年代ジャンプ直後に5着一斉確保するのは戦術面でも重要になる。
皇帝のレベルを上げる為に、武器レベルがバランス良く育っている帝国軽装歩兵も被害に遭いやすい。
また皇帝以外にも配下が謀殺されることがあり、特定のキャラ(剣豪タイプ等の閃きが優秀な者や最終メンバー候補)を選出するために行う場合も。
『ロマンシング サ・ガ大全集』にも、
「全てのスキルを効率よく上げるには、皇帝を早く交代させる事だ」
「仲間は何度死んでも次のキャラが名乗りを上げるので、限界は無い。
悪く言うと使い捨てが可能だ。いらない仲間は遠慮なくLPを0にしよう」
と物騒な文章ではあるが、推奨テクとして紹介されている。
ほ ほぎー
アリにやられた人が発する断末魔。やはり衝撃的場面だが、ネタにされている。
「うっ うぐ」「ぴ ぴぎゃー」「あ あくー」なども同様。
(特に初見だと)シャレにならない大混乱が発生するので、古代人が恐れたモンスター=アリ説も体で理解できる。
没データ
通常プレイでは確認できないがゲーム内部に存在しているデータの事。
大抵の場合、「開発用データ」か「未使用データ」に分かれているがロマサガ2は後者が多い。
消されない理由は迂闊に消すと新たなバグにつながる恐れがあるため。
産みの親の河津神が納期に厳しい事もあり、ロマサガ2に限らずサガシリーズは没データが多い。
しかし、シリーズ全体で見るとロマサガ2は比較的少ない部類に入る。
SFC版での有名な物は、セキシュウサイやトーマなどの没の仲間データ、図書館などが有名。
没アイテムには古い槍、さびた剣などの劣化したアイテムが多く、年代経過でアイテムが劣化する構想予定だったのかもしれない。
没データの一部は石船皇帝やマップチェンジバグで発掘する事が可能。
アプリ版以降では没陣形であったゴブリンアタックが解禁。図書館はアバロンの園に変更。
没アイテムのシャープグレイブ、ヘビースーツ、水鳥の帽子を入手可能。一部枠を追加アイテムに流用。
と一部を採用、枠を追加アイテムに流用といった形で没データは相対的に少なくなった。
しかし、没データがないわけではなく、スマホ版では「急急如律令」「機知縦横」という没陣形がバグで確認されている。
追加クラスの陰陽師、忍者が考案する陣形という説が濃厚だが真偽は不明。
ま行
····まさか こ う て い?
テレルテバの塔のボスのセリフ。前振り含めてお約束すぎて笑うしかない。
ノエル様が新しい身体をくれる、と自慢しているが、この時に着ぐるみを被ったとしか思えない外見と無駄に陰惨な設定を持つ河馬人間が出ると更にネタ度が上がる。派生作品などでノエルの部下として河馬人間が登場するなど、公式ネタ化もされている程度に知名度は高い。
しかし場合によっては、普通に強い相手が出てくる事もあり、負けたりすると泣くに泣けない。
お供は連れておらず、必ず一体だけで登場する。モンスターレベルは若干通常より高く、早くにキマイラと出会うというケースもある。
マジかよ、恐ーっ!!
「男が来たら、
殺すのよ!」
「マジかよ、
恐ーっ!!」
男性皇帝でアマゾネスの村に入ろうとしたときのセリフ。ワイルド皇帝でなくてもこの口調になる。ジェラールでも最終皇帝でも同じ。
「恐ーっ」表記。「怖ーっ」でも「怖わーっ」でもない。「恐面(こわもて)」などの読みも存在するので間違ってはいない。
様子を見ていてもジャンヌに気付かれてしまい結局村には入れない。「この始末、私が必ずつけるわ。」
ならば始末をつけてもらおうともう一度村に入っても同じイベントが繰り返される。謀殺に使えたら便利なのに
なおアマゾネスを仲間にできるかどうかは事前にジャンヌを助けたかどうかで決まり、このイベントを見たかどうかは関係ない。
麦わら
ストローベレーの事。南バレンヌの格闘家支援イベント終了後に開発可能になる帽子。
兜に比べて弱そうに思えるので初心者には無視されがちだが、なんとこの麦わら、熱に対する防御力が30もある。
吹き付ける熱風や火炎ブレス、足元の溶岩の地形ダメージまでも大幅に軽減する。一体どういう原理なのか····
さすがに火神防御輪には劣るが、それまでのつなぎには十分な性能。
間違っても最強の帽子(笑)に換装したりしないように。
冥力
理力の事。SFC版では完全なるマスクデータで、一切ゲーム画面に表示される事はない。
今となっては解析によりデータが導き出されているが、それ以前から地道な調査により存在が発覚していた。
女ギツネ
オアイーブに対するジェラール評。
······「アバロンのダニ」発言は彼の本性ではないか、という説を補強する言語センスである。
や行
山手線
七英雄の名前はすべて山手線の駅名を逆から読んだものとなっている。
そして元ネタの駅名がそのまま各七英雄の通称ともなっている。
番外として浅草もいるが、これは山手線ではない。
またボクオーンを逆から読んだら大久保になるため勘違いされやすいが、大久保は中央本線であり山手線にあるのは新大久保駅でありこちらが元ネタである。
やめろー、卵をよこせー!!
モンスターと同じだが、卵は必要なんだからしょうがない。
この後卵のからを何度も調べるプレイヤーが後を絶たない。ゴミ箱まで活用するケースも。
逆に調べずに何度も卵強奪を試みる(という名目でパイロヒドラと戦い続ける)輩もいる。
やるぞ!
年代ジャンプ後、継承した皇帝が最初に放つセリフ。
前の代で仲間を増やしていた場合、大抵ルドン高原へ行く事になる。
よく来た。
ノーマッド♂の挨拶。のようなもの。仲間になる前は必ず言う。状況によっては遠くまで来た感を演出してくれるだろう。
地上戦艦から一人だけ先に逃げ出した後でもこう言ってのけるのは、彼のキャラクター性を表していると言える。
よく解んないし、関係ないな
ハロルド王の相談に対する回答のひとつ。身も蓋もない。
他国に跡継ぎの相談をし、即死で内乱を招くので無能扱いされやすい王様だが、この相談の真意は帝国の後ろ盾を求めていたと考えると政治的理由も解せなくはない。そしてそれを嫌ってこの回答で返す、というのも面白い。
選んだ際の皇帝の受け答えは口調を問わず
「それはご自分でお決めになる事です。帝国がカンバーランドの世継ぎ問題に口をはさむことはできません。」という物。
常識的に考えれば内政干渉に当たるので、この回答が一番まともであろう。
攻略上は「トーマが選ばれる選択と皇帝の選択が矛盾したかどうか」がポイント。
予定どおりじゃ。
ミラマーで畑をみている爺のセリフ。橋破壊時に聞くと意味深。
ら行
ライフスティール
幻の小剣技。LPを吸い取れる技性能から誰もが味方に欲しがった。
SFC版のNTT出版の攻略本には技の一覧表があり、使用者の欄は「味」「敵」「味敵」に分けられていた。
ライフスティールには「味敵」と書かれていたため、このたった一文字の味の為に多くのプレイヤーが振り回された。
デマも数多くとび、実際に閃いた(ただし証拠はない)という報告も幾度かなされた。
実際には確かに閃き設定は存在するが、難易度が80*17あり、見合った敵がいないとかそういう問題以前に処理中に数値がオーバーフローするので絶対に閃く事はできない、とされている。
SFC版でも閃きは無理であり、石船皇帝を使う事で無理矢理習得済にできることが確認されているが
武器庫の武器が全て消えたり、マスターレベルが変化したりとリスクが大きい。
閃かない事は有名であり、おそらく製作陣も周知しているはずなのだが、
リメイクする機会があるのに、頑に修正されず、閃いたという報告はアプリ版、スマホ/PSVita版でもない。
完全に公式の見解は閃かないのが仕様と見なしていると見ていいだろう。
2020年になってSFC版ではMCバグで仕込んだ流し斬りイベントを用いて、オアイーブを生成し、
メモリを書き換える事で習得済みにする方法が確立されている。ただ上記の石船皇帝と同じく武器庫に影響を及ぼすため計画立てが必要。
即死が効きにくいディアブロにもそこそこ当たる命中精度など使い勝手はそこそこの模様。
乱数
数学用語。ランダムな数値の事。分かりやすく言えば目がものすごく多いサイコロ。
コンピュータゲームでは、ダメージの振れ幅や確率的な行動の結果等はすべてこのサイコロによって決定している。
計算機であるコンピュータでは完全にランダムな数値を出す事は難しいため、擬似乱数とも呼ばれる。
サガシリーズの場合、いくら擬似乱数だからって偏りすぎだろ!という事がよくある。絶対キョンのせいだろ
これは実確率と体感のずれ······ではなく実際に偏っている事も多く、単純なものは「再現」と呼ばれる。
さらに発展して複雑な手順や計算を行い、思い通りの乱数を出す技術まで開発される事がある。
ロマサガ2も例外ではなく、集気法の回復量から乱数テーブルを割り出してレアアイテムを出す手法などが開発された。
しかしこれは、誰も損する人はいないが、悪い言い方をすればイカサマであるため、嫌う人も一定数いるようだ。
リマスターではこの乱数の仕様が変わり、「再現」が起こるほどの偏りはなくなり、乱数操作も今のところ不可能になった。
しかし「数学的に良い乱数と人間が自然と感じる乱数は異なる」という論文もあるぐらいで、偏りに振り回されるのは相変わらずである。
竜槍
竜槍ゲイボルグの事。また、以降のシリーズ作品に登場する似たポジションの槍全体に対する総称。
本作では、4種類の「竜」が低確率で落とす可能性がある。「龍」は落とさない。
攻撃力は黒曜石の槍より一回り低いが、固有技の下り飛竜は黒曜石の無双三段に匹敵する威力を叩きだす。見切りのそろえが重要になる本作では、技欄を1つ多く使えることはそれだけでも重要。
ロマサガ3では「竜槍スマウグ」がある。各地にいるボス敵、ドラゴンルーラーが落とす可能性がある。作品中最強クラスの攻撃力を持ち、非常に強い分身技に属する固有技を持つため、最強武器の一角をなす。
サガフロ2では「邪龍ウロボロス」がある。ボス敵のメガリスドラゴン、炎の将魔が落とす可能性がある。槍の中では最強の攻撃力を持ち、水のアニマを持つ。
ミンサガでは衝槍の「竜槍マリストリク」と打槍の「竜槍ケレンドロウズ」があり、改造で冥槍に名称変化する。マリストリクは衝槍最強の攻撃力で、火の術具でもある。レッドドラゴンが低確率で落とすほか、財宝発掘でも手に入る。ケレンドロウズは打槍2位の攻撃力で、風の術具でもある。シルバードラゴンが低確率で落とすほか、財宝発掘でも手に入る。
サガ2GOD・サガ3Solでは「竜槍ロンギヌス」がある。前者は新ボスの竜神がドロップしたり、魂の暗域での景品になっている。後者は竜が落とすことは無いが、ステスロスで材料を合成して入手できるため、ドロップの苦労は一切しない。
サガスカーレットグレイスでは「傷んだ竜槍」「ゲイボルグ」「竜槍ゲイボルグ」がある。ドラゴンルーラーから傷んだ竜槍を入手し、それを強化していくとゲイボルグ、そして竜槍ゲイボルグになっていく。
原則的にはいずれも竜が落とし、入手難度が非常に高く、槍の中ではほぼ最強という点で共通する。
そのため一種のブランドとして成立しており、レアアイテムハンター垂涎の的となっている。
しかし大抵は、これを入手するために掛ける時間でクリアができてしまう位の苦労をする事になるだろう。
本作のゲイボルグはこの中では確率が高く、落とす竜もいくらでも倒す事ができてリセットしなくてもいいので、そこまで時間を掛ける必要はない。難易度的には簡単な部類だが、それでも相応の苦労はする。
ルドン高原
「ルドン行き」=処刑と同義。謀殺の代名詞。「ルドン送り」とも呼ばれる。
序盤から領土にする事ができ、入口付近で戦闘ができる事から、とにかく一戦でもしたい時には便利。
武具開発の戦闘数調整などにもよく使われる。爬虫類は攻撃力が高い上に集団で出るのもポイントが高い。
狩り場としてはだだっ広く敵密度が低いので、選択肢の少ない序盤以外はあまり使わないプレイヤーもいる。
漫画版でもこの地名が謀殺の名所として出てくるあたり、浸透度は高い。
レアアイテム
希少品の事。本作においては大抵、モンスターのドロップ品の事を指す。中でも特に低確率ドロップ品を指す事もある。
本作の敵は戦闘回数に応じて変化していくので、SFC版では低〜中ランクの敵にはいずれ会えなくなる。
そのため「後から入手」や「鍛えながら入手」がしづらく、アイテムコンプリートはリセット前提の苦行となる。
しかしレアアイテムには強い個性と微妙な実用性を兼ね備えた物が多く、その面白さに魅せられた人は進んで苦行に挑む。
アプリ版以降は、ザコ敵なら追憶の迷宮でランク関係なく戦えるし、強くてニューゲームもあるし、ドロップリングなる神アイテムも追加されたので異次元レベルで楽になったが、それでも集中的に狩りたいなら適正な戦闘回数で特定のシンボルを狙うのが効率的である。
ロマンシング
ロマンシングな事。意味はよく分からないが何かあると使われる。良い意味でも悪い意味でも使われる。
良い意味では「閃きで逆転勝利した!なんてロマンシング」とか「効率プレイばかりではロマンシングが足りない」とか。
悪い意味では「4桁ダメージとか本当にロマンシングだわ」とか「いくらロマンシングだからってこれは無いだろ」とか。
前者は普通にロマンと言い換えても良いが、後者はサガ独自の仕様とか癖と言い換えられそうな事が多い。
もっとも、フィーリングで使われる言葉なので細かい意味はどうでもいい。ロマンシングを感じればそれがロマンシング。
わ行
ワグナス!!
ウオン ウオン ウオン···
「ワグナス!!
評議会は我らの術を異端術法と決定したぞ!」
「···ダンターグめ!あんな巨大な怪物と同化してみせるなど!」
「···奴を責めることはできまい
あの術法を試すように持ちかけたのは俺たちだ」
「わかっていただろうにのう ワグナス」
「ボクオーン」
「あの気の弱い連中が人間と怪物が同化する術など認められるものか」
「では 我々に何の手だてもないまま
彼らを守って戦い、死ねと言うのか!」
「そうじゃ
それが評議会の言う『正しい人間』の一生だ」
「自らは剣もとらずに
我らに戦わせておいてか——」
「ノエルお兄様!北の都がタームに襲われているわ!!」
「よし!」(チャキ)
「行くのか?」
「···死ぬなよ」
「タームなど何万倒したか知れないよ」
······という、漫画版ロマサガ2にあった1シーン(見開き左右1ページずつ)が、なぜか虹裏でコラされまくって定番ネタと化している。またの名を「七英雄コラ」。
大体AVがどうとかエロゲがどうとか梅酒作りとか懐かしアニメとかの妙にマニアックな無駄話しかしていない。
虹裏で定着した理由は改変のしやすさと起承転結による話の分かり易さや、この内容がアブノーマルな趣味や性癖ネタで時折異端扱いされる虹裏と方向性が似ているからだとか。
有名すぎて「このコラは知っているがロマサガは知らない」という層さえも存在するほどで、(このコラではクジンシーとスービエが姿を見せず話にも触れられていないことから)七英雄なのに5人しかいないなどという風評被害も起こっている。
英数字
MCバグ
「マップチェンジバグ」の通称。その名の通り、特定の地域間でマップ切り替えを繰り返すことで怪現象を引き起こす。
当時のスクウェアゲームではよくあるFFシリーズの階層バグや前作のレイディバグに原理が近い。
有名技としてはセキシュウサイを仲間にできたり、デバッグルームに侵入する技が有名。
複雑な手順を踏む事でレオン、ヴィクトール(見た目だけ一緒の石船皇帝ではなく本物)を歴史に載せる事ができたり、
普通プレイで領土に出来ないトーレンス、アウストラス、ナゼール海峡南の領土化なども可能。
調査は未だ不完全で可能性を秘めている。
石船皇帝共々有名であり、SFC版限定のバグ。バーチャルコンソール版を除く移植版では当然修正されている。
NTT出版
SFC版のスクウェアソフトの攻略本を多数出版していた会社。ロマサガ2では「冒険ガイドブック」「基礎知識編」「完全攻略編」の3冊と、画集「時織人」を出版している。
インターネットの攻略サイトが普及していなかった時代、ゲームの攻略情報はこういった書籍に頼る他なかった。
冒険ガイドブックはSFC版ソフトの一週間前である1993年12月1日に初版が発行された。ソフト発売に先駆けてその内容を紹介するというコンセプトであった模様。文体も子供向けの砕けたもので統一されている。
発売前の紹介なのでスクリーンショットは開発中のサンプルロムを使用しており、宮廷魔術士男・ノーマッド女のドットや台詞回しなどの一部が製品版と異なる。
巻末の袋とじページに漫画家・石塚祐子氏による最終皇帝と七英雄のデフォルメイラストが載っているほか、公式書籍の中で唯一、登場人物の年齢が紹介されている。
このように資料的価値はあるものの、攻略に関しては「ボクオーンはスタンさせ続ければ倒せる」など明らかな間違いや不正確なことばかり書かれているため、参考にできない。
なおネレイドとイーリスは「幻のクラス」と扱われており、クラス紹介の一覧表には載っていなかった。
基礎知識編はキャラクター・アイテム・モンスターのデータ集、完全攻略編ではイベント・マップ解説と基礎知識編で紹介しきれなかったコッペリアやボス等のデータが紹介されている。
しかしこれらの本にも間違いが多く、術法の習得LVを低く書いていたり、トリプルヒットやライフスティールを味方が習得できるような表記をしていたりしたため、多くのプレイヤーを戸惑わせることになった。
没データであるアイテムの一部も普通に紹介されているが、これらはアプリ版以降、追憶の迷宮で入手可能になった。
リメイク版『リベンジオブセブン』の限定版では基礎知識編の復刻版が特典として同梱されるが、中古でも容易に入手できるのでありがたみは薄めである。
RTA
Real Time Attackの略称。ロマサガ2に限らずゲーム全般で使われる用語。海外でも通じる、というより海外発。*18
ニューゲームからクリアまでにかかった「実時間」を計測し、短いタイムを出す事に挑戦する遊び、もしくは競技。
当然ながらタイトルによって必要時間や必要とされる知識・テクニックは違い、ゲームの数だけ攻略法がある。
ロマサガ2においても一定の挑戦がなされており、ある程度の攻略法も確立されている。
ガチでタイムを狙う場合は乱数までコントロールする事が求められる。
SFC版のRTAでは2018年代にサブフレームリセットという技術が様々なゲームで確立されてからは、
メモリ情報やセーブデータのチェックサムの整合性を取る必要性が求められるなど
解析面での知識が求められるという一般的に見れば狂人の域となった。
しかし、いくらか先駆者のルートが構築され動画サイトに上げられているので、じっくり見て練習すれば誰でも出来る領域。
まずは気軽に挑戦してみると良いだろう。要は慣れ。案ずるより産むが易しである。
関連用語としてTA(IGT)、TASがある。
TAはTime Attackの略称。RTAと区別する場合は、大抵ゲーム内時間(In Game Time=IGT)を最短にする事を意味する。実時間ではなくゲーム内時間であることから、RTAとは違った戦略が求められる。
例えば「強敵の前でセーブし、突破できるまでリセット&ロードを繰り返す」という戦略は、実時間を測定するRTAでは挑んだ回数だけ時間がかかるが、ゲーム内時間とを測定するTAの場合は何回挑んでもロスは一切ない、など。
ロマサガ2の場合、1分以内にセーブすればタイムがカウントされない仕様があるので、理論はヌルいが実践は大変である。
TASは当該項目を参照。
SFC
スーパーファミコンの事。本作に限って言えば、オリジナル版の事。
ロマンシング サ・ガ2、定価9,900円。
TAS
Tool-Assisted SpeedrunもしくはTool-Assisted Superplayの略称。ゲームのエミュレーターを用いて、「理論上可能な」最速プレイもしくはスーパープレイの記録を作る事を意味する。
フレーム(大体1/60秒か1/30秒)ごとに異なる入力をしたり、上下同時入力したり、完璧な乱数調整であらゆる事象を有利に操作したりと、人間には到底できない操作をしてはいるが、あくまでゲーム仕様内でできる事を極限まで磨いたプレイとして制作される(つまり改造などではない)。
ロマサガ2においても存在するが、色々と面倒な長編RPGゆえに盛んに作られているとは言えない。
∇
数学のベクトル解析で用いられる演算子で、ナブラと読む。
つまり高速ナブラの事。本作初登場の技だが、後のシリーズでも定番となっている。
ロマサガ2においては、閃きやすい(序盤でも守護者道場で閃ける)・閃ける人が結構多い(剣豪タイプでも閃ける)・攻撃力は最強クラス・斧の開発が安くて早くて強い・リマスター版では直前に行われた攻撃の腕力を参照する威力残存現象があり状況によっては強力、という事でRTAなどで非常に重宝されている。
後のシリーズでも、アンサガでは「ナブってさえいればクリアできる」とまで言われる技。
サガでは斧が強い、と言われる由縁の一つであろう。
1000年
ゲーム開始時の年数。またはやり込みの一種「1000年プレイ」の通称。
年代ジャンプする前に全滅を繰り返して最終皇帝を出現させ、一度も年代ジャンプをせずにクリアを目指すこと。4000年とは対極に位置する。
武器防具を開発しても普及させられない、陣形も集まらない、リアルクィーンを倒すまで技道場が利用できない等、難易度は高い。
またイベントの手順を間違えると七英雄を全て倒せなくなり詰んでしまう。考えなしにやって達成できるようなものではない。
250年後
最大年数ジャンプ。4000年プレイではこれを12回も見る事になる。
「○○年後」という表示は何かとインパクトがあるので、時折ネタにされる。
4000年
やり込みの一種「4000年プレイ」の通称。年代ジャンプは(バグなどを使用しない限り)最高で12回行える。そして一度のジャンプの最大年数は250年。従って12回とも250年ジャンプを行うことで、帝国暦は4000年に達する。これを目指すものであり、要するに帝国暦を可能な限り引き延ばすプレイである。
上記の攻略サイト「アバロン宮殿」の攻略掲示板にて、西暦2000年2月頃に初の達成者が現れており、やり込みプレイとして成立したのも同時期と思われる。
イベントの攻略手順さえ間違えなければ、あとはひたすら戦闘回数を稼いで経過年数を引き延ばせば良いので、やり込みとしての難易度自体はそこまで高くない(プレイ時間はかかるが)。しかしアイテム・技・見切りなどのコンプリートを並行して行う場合、開発や領土拡大をなかなか進めることができないため、難易度は跳ね上がる。
なお「最終皇帝以外でクリア」とは違い、リマスター版でも「実績」には設定されていない。
コメント
- 最初にある通り、ロマサガ2界隈でよくネタにされるものの、解説が要りそうなネタを集めてみました。基準はあいまいですが、トカゲ(サラマンダーの俗称)は解説不要そうでネタとしても微妙だからギリギリ没にした位の感覚。単純にプレイしただけじゃ分からないものと、純粋にネタ性の高いものの二種を軸にしています。 -- 2016-05-01 (日) 15:49:28
- Vita版のインペリアルクロスで、バレンヌ帝国って名言されてるよね -- 2016-09-30 (金) 00:34:55
- 頁内リンクを大幅に増やした他、伊藤賢治ではなくイトケンを項目にするなど、スラング寄りに微調整。ついでにサガスカ絡みなど、ちょっと加筆修正。 -- 2018-08-11 (土) 10:16:51
- 用語集に追加された「アホ王」ですが、「アホ王 ロマサガ2」や「アホ王 ロマサガ」でググってもほとんど出てこない(個人ブログと動画タグで合計3つか4つほど)のですが、これって一般的な俗称なのでしょうか? -- 2019-02-28 (木) 00:55:45
- 次元転送装置の項目があいまいな主観ばかり -- 2021-05-01 (土) 09:21:34
- みんなで別次元に移住しようって言ってるのに研究が秘匿とか意味がわからないし、移動先を指定できるとかできないとかそんな記述なかった気がするが -- 2021-05-01 (土) 09:24:15