「当たり前だがお酒などは出せないぞ?」
ここは学校の中なのだからな、とソナタが釘を刺す。
「でも、お菓子やジュースはたくさん用意しているので雰囲気だけは味わえると思うわよ」
アンサーがどこからともなく高級そうな瓶をシャンパンクーラーに入れて運んでくる。
「はい、グラスよ。雰囲気だけでも、ね」
モノは5つのシャンパングラスをテーブルに並べると、とくとく、と慣れた手つきで炭酸入りジュースをサーブしていく。
「よーし♪それじゃあ早速ゲームスタートっしょ!くぅー沸く沸くするぅー!」
カードを人数分に配っていたプロブレムが元気よく声を上げる。曰く、ここ「ネスト・ザ・ローズ」GARDEN店の名物であるTOP4バニーによる接客とテーブルでのカードギャンブルが始まるらしい。
「負けた人は罰ゲームね?にひひ一♪」
負けを知らない天才がニヤニヤと微笑む。
「待ってくれ、先に罰ゲームを決めておかないか?」
GARDENが誇る最高の軍師にして策士が目を光らせる。
「うふふ♪それじゃあ、負けた人は勝った4人に好きなことをされちゃう、っていうのはどう?」
選択する全てが正解になるORANGEのフィクサーがウィンクする。
「はぁ、めんどいわね。それでいいわ」
天才に比肩する論理と理屈の歩くコンピュータが受理する。
── ええっと、これ、私の勝ち筋ある?
「大丈夫、大丈夫♥」
誰が言ったかウサギは猛獣。
もしかしたら私は、とんでもない場所に来てしまったのかもしれない……。
──『合言葉はバラ色人生』より抜粋