モンスター変身

Last-modified: 2013-09-22 (日) 18:27:43

緒言

サガフロンティアをプレイするみんな、モンスター使ってるかい?
いやわかってる、使ってないのだろう。変身の法則が複雑すぎてよくわからないうえに、狙った技を覚えたくても引きが悪いのかなかなか出てこない。変身させなければどうしようもないクーン編はともかく他主人公の序盤はせいぜい、お手軽に仲間にできるサンダーをすぐに変身できてそこそこ強いトリケプスにし、あとは一切能力を吸収させず放置するという程度ではなかろうか。なお「サガフロ サンダー」でググろうとすると次の予測変換にはトリケラトプスとのみ出てくる*1。あはれなり。

 

モンスター変身のプロセス

このゲームのモンスター変身には、変身までに以下の3つのプロセスが存在する。

 

① 能力吸収
② モデルの作成
③ ボディの検索

 

順に説明していこう。

 

① 能力吸収

モンスターの能力吸収の法則は次のように決められている。

 

・1種類の敵モンスターから吸収できる能力は最大4種類
・吸収可能な能力には各モンスターごとに吸収成功確率が定められている
・キャラクターが一度も吸収したことのない能力を吸収した場合、最大HPが4上昇する

 

この3点はしっかり押さえておきたい。また、能力をどのモンスターから吸収したかは変身に際して全く影響しないので気にしなくていい。それと4種類と言っても入手確率は高(1/1)、中(1/4)、低(1/16)、レア(1/32)となっているので(レアから順に判定)、簡単にレア能力が得られる訳ではない事も念頭に入れておかなければならない。

 

② モデルの作成

能力の吸収に成功すると、そのキャラクターが装備しているモンスター能力が「頭部」「腕部」「脚部」「身体」「ブレス」「魔法能力」の各部位に配置される(各能力はそれぞれいずれかの部位に対応している)
そして現在所持しているモンスター能力が各部位に配置されると、そのキャラクターのモデルが作成される。これは配置されたモンスター能力一つ一つがパーツとなった模型のようなものだ。また、このモデル作成に当たっては現在そのキャラクターがどのモンスターであるかということは一切関わりがない。

 

ここで気になるのはある部位の能力を一つも所持していない場合同じ部位の能力を複数所持している場合だが、前者はそのまま何も配置されることなくモデルが決定する。
後者のほうはどうなるかというと、装備技術欄内の優先順位にそって1つだけ対応した部位に配置されることになる。装備技術欄には上から数えて8項目まで所持することができるが、その優先順位は技術欄の上から

 

② ??
③ ??
④ ??
⑤ ??
⑥ ??
⑦ ??
⑧ ??
① ??

 

となっている。つまり取得した(入れ替えた)ばかりの一番下の技術が最重要となり、それ以外は上から順繰りに配置されていくというわけだ。

 

③ ボディの検索

変身可能なモンスターには、そのモンスターにとっての理想のボディが設定されている。これはそのモンスターに変身するために必要な能力を表しており、各モンスターごとに先ほど説明した6つの部位に当てはめられている。不死系ランク8のスカルサウルスを例にとると

 
頭部牙orファングクラッシュorダガージョウ
腕部――
脚部――
身体死の属性
ブレス――
魔法能力――
 

となっている。「――」の項目には、特に限定された能力は存在しない。

 

実際の変身過程ではキャラクターが能力を吸収した際、そのキャラクターのモデルを各モンスターのボディと照合していく。
照合の方法を説明すると、変身可能な各モンスターは内部で強さの順番に並んでおり(これをボディ順位という)、検索をスタートさせるボディの位置から①順位のより高いモンスター ②順位の低いモンスター の順番に検索していき、条件の一致したモンスターが出た時点で検索は終了し変身することになる。
またこの検索をスタートさせるボディの位置は、能力吸収前のキャラクターの最大HPで決定する。つまり、より最大HPの高いほうが、より高順位のモンスターに変身しやすくなるわけである。逆に言えば高レベルのモンスターに変身させたくても最大HPが低ければ順位が低く同条件を満たしてしまうモンスターに変身してしまうため、その前にHPの高いモンスターに変身しておくことや、最初の能力吸収の項目に書いた「キャラクターが一度も吸収したことのない能力を吸収した場合、最大HPが4上昇する」ことが重要な意味を持ってくることになる。

 
 

重要なポイントは以上の通りだが、変身のパターンには一部例外も存在する。次にその例外のうちの一つとちょっとした小技を一つ紹介しよう。

 

④ 特殊変身

変身の中には上記条件から逸脱するパターンがある。「特殊変身」と呼ばれるもので、この場合は必要な能力が技術欄にあればHPやボディの概念を無視して変身できる。有名なのがマリーチ。必要な能力は死の凝視、石化凝視、魅了凝視、マヒ凝視となっているがこれらの能力は全て頭部の能力。上記の法則ではあり得ない組合せになっている。又、HPの条件が存在しないのでHPが低かろうがカンストしてようが変身できるのもメリット。スフィンクスリドルの場合はそれ1つで特殊変身の条件を満たし、一見通常の変身と変わらないがこのようにHP条件やボディ無視といった違いがある。
「特殊」とは銘打っているものの、特殊変身は意外とあるので知っておけば通常変身より楽に変身出来る事もあるだろう。注意点としては、比較的求められる能力の数が多くレアな能力が多めな事と、ボディの概念を無視して変身出来る点が仇となり後述の隠しが通じなくなり育成計画に支障を来す可能性がある事。ご利用は計画的に。

 

⑤ 変身の小技:隠し

変身のシステムを利用したテクニック。有名なのは死の属性を消したデュラハンの作成するケース。そまま死の属性を消すとデュラハンの変身条件を満たさなくなりデュラハンではなくなってしまうが、モデルの作成の際に変身可能なモンスターのモデルが無かった場合、変身は出来ない。つまりボディに変身の候補になる能力が一切ない状態を作り出し、単独では変身出来ない能力を吸収して死の属性等消したい能力を消去すればOK。
どうやるのかと言うと、②モデルの作成の項を思い出してみよう。各部位毎に優先度の高い番号の1能力しかボディに組込めない。これを逆手に取り、ボディの全てに優先度が高い箇所に変身候補が無い能力を置けば良い。具体的には腕部(ここではブレード)をねこだまし、頭部(催眠)を死の凝視の下にセットし、身体(死の属性)をフリーズバリアを吸収する事で消し去ればいずれも変身候補に挙がらないので変身せずに済む、と言う寸法。これを「隠し」と呼ぶ。
スライムプール研究室に単独では変身出来ない能力リスト(http://www.geocities.jp/slime_16th/mon/kiso09.html)があるので有効活用しよう。但し、どの能力でモンスターが変身するかを熟知していないと事故が多発するので注意が必要。例えば磁気嵐と冷気を隠すのに同時に使おうとすると玄武に変身してしまう。

 

以上がサガフロにおけるモンスター変身の主な概要である。ややこしい部分や説明のわかりづらい部分があったかもしれないがいかがだったろうか。
なお他にも能力吸収前の最大HPによってボディが変化している(複数のボディを持つ)モンスターも存在するのだがここでは割愛した。正直なところ能力の管理が面倒な部分がある感は否めないが、これらの情報を参考に少しでも楽しいサガフロモンスターライフを送っていただければ幸い。

 

サガ愛人たちの宴

言うまでもなく、サガ愛2に参加するような人たちは訓練されたきょうじサガをこよなく愛する人ばかりである。モンスター変身のことに関してもここで筆者が書いた内容とは比較にならないほどの深い知識を持っている。
そんな出場者が今回披露するのはクーン○○変化。次々とクーンがプレイヤーの狙った姿に変身していくさまは間違いなくリスナーを魅了していくことだろう、見切りでも持っていない限りは。
当然ながら本番当日はいくつもの変身の様子を見ることは難しいと思われる。なのでこのプレイのメインであるモンスター変化の様子を見たい方はどんどん選手の放送に足を運んでいただきたい。

 

参考文献 サガフロンティア裏解体真書(アスペクト、1997年)

 

参考動画 魅了見切りを持っている可能性がある人たちの一例
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19414724 24時間SaGaテレビ:借りモン競走


*1 「サガフロンティア サンダー」ならトリケプスが候補にされる