普通プレイ

Last-modified: 2013-09-23 (月) 22:43:16

Q.普通プレイって何ですか?
A.普通は普通ですよ。

 

これでは説明になっていないので、「普通」とは何かを説明していく。

 

ロマサガ2を普通にプレイ

普通にプレイする事により、下記の制約が付加される。

 

・装備変更禁止
・技術変更禁止
・陣形変更禁止
・リセット禁止

 

 それぞれの制約について解説していこう。

装備変更禁止

 これにより初期装備のみで戦わなければならない。サガでは傷薬は装備して使うものなのでこれも禁止。
 武器については開発を行う事で補強は可能。特にクロスクレイモア等、ダンジョンで拾う武器より強いので「攻撃力」だけを見ればなんとかなりそうに見える。ただ、初期装備が攻撃力22の刀で固定のイーストガードのように、開発しても武器が強くならないクラスを肉弾戦用に連れて行くのは厳しい。
 問題が防具。このゲームでは対物理特化防具は最終的にはあまりに役に立たないので、レアドロップのローブやアクセが重要になる。両手武器で戦うキャラの盾や行動速度を落とす要因になりかねない全身鎧等、下手すれば「装備しない方がマシ」なんて事にもなりかねない。

 

 装備変更の例外として、地上戦艦のいい仕事を引き受ける事で「解除」は可能である。但し全員まとめて武器ごと剥がれるのでメリットはほとんどない。他に風神剣やクロウエクステンドで武器を精製する事も可能だが、性能を考えると考え物。そもそも冥術は初期習得者がいないので使えない。

 

技術変更禁止

 見切りを含め道場の利用も封印も禁止。術研での術の習得も禁止。かなり重い制約である
 技は初期習得している技と閃いた技しか使えない事になる。が、初期習得している技は道場入りしている技から各武器4種類ある候補の内最も強い技に固定されてしまう。例えば大剣なら流し斬り、棍棒なら地裂撃が最強となっており、物凄く的外れになっている。無明剣や高速ナブラと言った気の利いた技は初期修得してくれていない。又、どの技が候補になるかを把握していないと初期習得技がいつまで経っても弱いまま、なんて事にもなり得る。
 厄介なのが弓技で、最初期の技がイド・ブレイクとなっており、でたらめ矢・アローレイン・バラージシュートと並んでいるが、イドブレには魔力・冥力-3と混乱の追加効果がありラストバトルまで活用出来る技。終帝世代まで使いたければ、これらの技を閃かないように弓はイドブレの使用のみにしなければならない。

 

 では閃いて技を現地調達すれば、とも思えるのだが、実際にはそうもいかない。ロマサガ2では閃き適性のない技は一切閃く事は無いので、閃けるキャラが先ず縛られる。強い技は大抵素振り以外の技から派生させるので、派生元となる技が必要になる。派生元の技に適性があるか、初期習得技に入っていなければ閃きを狙う段階にすら到達できない。しかも技欄は8枠しかないので、派生元と狙う技に閃き狙いでハズレを引く分のスペースも必要になる。技欄は見切りとも共有なのでスペースの維持が非常に大変になっている。更に、年代ジャンプ(終帝世代は字幕及び大氷原の報告)により閃いた技が道場に登録されるとその技は二度と閃けない。その世代のみの一発技になるのだ。事故で有用な技を閃くのは避けたい所。加えて、道場も使用禁止なのでソウルスティールやテンプテーションの見切りをセットする事が出来ない。ラストバトルでの終帝以外へのソウルスティールは文字通りの必殺技となり、「ウルトラソウッ」と呼ばれ普通プレイヤーから恐れられている。
 問題はこれだけではない。代を追う毎に入れ替わる兵達は技欄がリセットされる続けるので問題ないが、皇帝は一度習得した技は一切消えない。どうでも良い見切りや初期習得技で技欄が埋まると、肝心な主力技やテンプテーション見切り等が習得出来なくなる。最も恐ろしい攻撃が見切り可能なしょぼい攻撃になったりするのが厄介な所。初期習得している2段斬りから線斬りを派生させれば、剣持ちを皇帝にしている間は安定する。終帝を女にすればムーンライトで剣技を使えるのでそれだけで戦力になる。LP10が心許ないが…

 

 術変更禁止も非常に大きい。ロマサガ2の術はシリーズでも屈指の強さで、最終的には火力の点でも物理攻撃にも負けないし、金剛盾・エリクサー・霧隠れと言った便利な術が揃っている。合成術は初期習得しているキャラがいないので利用不能。術を初期習得しているキャラも各系統2術、しかも1つは最低ランク術で固定されているので非常に勝手が悪い。更に後述のリセット禁止により、残り1つも好きな術を選べない。しかし、流石に術なしで戦うのは辛い(だろう)ので頑張って育てていくしかない。

 

陣形変更禁止

 序盤はインペリアルクロス、ジェラール即位後以降はずっとフリーファイト。
 ロマサガ2で初登場の陣形システム、これの恩恵は非常に大きい。アマストの前列三人の斬殴突属性ボーナスと行動後防御(こっちはバグだが)、鳳天舞の陣の皇帝集中+行動前防御にラピッドストリームの先制。これらがなくなる。特に厄介なのが素早さ補正を受けられない事。どんなに速いキャラでも素早さは20強。装備変更不可もあり、相手によっては先制5割を超えるのも難しい。RPGにおいて敵に先制する事は非常に重要なので、これによって敵に余計な一手を許し、フェイントで足止めされ、マリオギャラク死ィで非業の死を遂げる羽目になる。他に縦一列に並ぶのでカマイタチや地獄爪殺法等の縦列攻撃に弱くなってしまうというデメリットも存在する。攻撃が分散するのでカウンター戦術も取りにくい。

 

リセット禁止

 これが普通プレイの最大の醍醐味にして難易度を上げる要因。
 ロマサガ2では戦闘の勝敗の他、初期習得術に年代ジャンプや次期皇帝候補と言った「運に依存する要素」が多々存在する。リセット禁止により事故による年代ジャンプや気に入らない皇帝の出現でもそのまま進行せざるを得なくなってしまう。リセット禁止はロマサガ2の「レオン世代と終帝世代でしか全滅が存在しない」というシステムを有効活用したものと言える。通常のゲームは負けたらゲームオーバーだし。DQでも全滅したらお金半分でやり直しでは、と思うかもしれないが、主人公以外が死体になるだけで全滅によるペナルティはそれほど大きくはない。ロマサガ2の場合は皇帝死の場合は皇帝消失のみで済むが、全滅だとその代に育てたキャラが全て消失してやり直しという悲惨な状態になる。閃き適性や初期技能Lvはクラスではなくキャラ毎に設定されているので、技の閃きの計画が一気に狂ってしまう事になる。

 

 この恐ろしさが如実に現れるのが滅亡させていないカンバーランドでの戦闘と、男皇帝でエイルネップの塔に登った時のロックブーケ戦、そしてコムルーン火山の岩戦である。これらの戦闘で敗北してしまうと、文字通りに取返しのつかない事になる。

 

これらの困難を乗り越え、知識と経験を持ってアドリブで突破出来るかが腕の見せ所である。普通プレイは地味なリセット連打が無い代わりにプレイヤーの腕に依存する部分が大きく、「ニコ生に向いたプレイ」と言える。

 

普通プレイでの対抗策

 が、難しいと言っているだけではクリアは出来ない。数多のプレイヤーが編み出した様々な戦法を見ていこう。

M5リセット

 まさご氏考案の為、この名が付いた。リセットは禁止だが、ゲームオーバーに対するペナルティは設定されていない。よって、強引にゲームオーバー可能な展開まで持っていけば最終セーブした個所からやり直す事が可能になる。
 但し世代を追う毎に皇帝候補となるキャラが増えていき、装備変更禁止の条件も重なり終盤には終帝を強制出現させるために数時間掛かる、などという事にもなりかねない。ご利用は計画的に。
 この作戦が最も機能するのが終帝即位後の術士の初期所持術の選定。この段階なら全滅1つでやり直せるし、術士の術は戦闘の勝敗を分ける非常に大きな要素。これをやっておかないと場合によっては戦いにならない事も。因みに初期所持術のパターンには限りがあるので注意が必要。詳しくは外道王の部屋を参照の事。

バックアタック

 シンボルエンカのモンスターは背後から急襲すると1ターンだけ一方的に攻撃出来る。よって1ターンは絶対に被害を受ける事が無いので、1ターンで敵を殲滅するなり閃きを狙うなりすれば安定してパーティを鍛えられる。バックアタックは他の縛りプレイ、RTA、何の制限もないプレイでも役に立つ。下の参考の項目に指南サイトを貼っておくので練習してみよう。

術を主軸に

 上記の通り、初期装備武器で技を使って戦うのは非常に運が絡むし難しい。
 ならば閃き・開発不要で使える術で戦えば良いのでは、と言う発想。ロマサガ2の術は非常に優秀なので、天術をMLv30まで鍛えてギャラクシィを習得すればそれだけで敵を駆逐出来る(そこまで鍛えるのが大変だが)。補助術も金剛盾等、それだけの為に術士を用意する価値があるものも多いので、ラスボスでも術を使えるキャラは連れて行きたい所。火力を調達出来るなら、クイックタイムを併用する事で安定したごり押しも可能。
 欠点としては一般術の攻撃術で強いのはギャラクシィにストーンシャワーと、全体攻撃になっている。よって魅了や混乱を受けると一発終了と言う事態にもなり兼ねない。特にラスボス戦のマリオネット→ギャラクシィによるオーバーキルは「マリオギャラク死ィ」と呼ばれ、術士に恐れられている。

いきなり敵強化

 普通プレイではリセット無しで現れたモンスター全てに対抗していかなければならない。そして中盤の雑魚は強さの割に対して技術点を持ってないし閃きLVも低い。ならば1000回ほど退却連打して一気に敵を最高ランクにしてしまえば、と言う作戦。
 それでどうやって敵を倒すんだよ?、と思うだろう。これは閃きを活用する事でカバー。小剣技のファイナルレターには即死の追加効果があるが、これは判定が特殊で防御判定が対象の冥力のみに依存する為耐性さえ無ければ8割近い確実で即死が発動する。リザードロードやヌエを使えばファイナルレターと閃きLVが一致する為比較的簡単にピンポイントにファイナルレターを狙える。素振りからの閃きなので派生技の習得等を考える必要もない。適性持ちは小剣と剣豪、加入可能な帝国兵ではライーザが狙える。もし他の技で技欄が埋まってしまったら序盤で加入可能クラスも少ないのでM5リセットしても良いだろう。
 閃いたら後はバックアタックでファイナルレターを連打して鍛えるだけ。敵が全て最高ランクなので各モンスターの特徴も最高ランクの相手だけ把握していれば問題ない。

普通プレイの親戚

 爆発的に流行した普通プレイは、他の作品にも派生している。
 ロマサガ3ならリセット禁止がセーブがボス戦前後のみになったえんじょいプレイ等、多少は変化しているがベースは装備・技術変更の禁止とリセットの禁止。ゲームによっては大変な事になるかも知れないが、画面の前の君も好きなゲームの普通プレイに挑戦してみよう。

ミンサガを普通にプレイ

 今回の挑戦者の1人、時雨氏はミンサガを普通プレイに挑戦。ミンサガの場合は陣形変更の代わりに隊列変更禁止が条件に加わっている。
 ミンサガには武具開発なんてものは存在しないので装備は完全に初期装備。一応後で加入するキャラの方がやや装備は良いものになっている。術は購入禁止の為初期取得している僅かなキャラだけが基本的な術を使用可能と言う凄惨な状況に。恩寵の調整も困難。技に関しては閃きさえすれば技欄を圧迫したり押し出されたり、という事は無いのが救い。

さらなる高み

 普通プレイを無事終えると、更に高難度な普通プレイがしたくなるらしい。武具開発をも禁止した更に普通プレイや、普通RTAなんかもある。画面の前の君も狂人の道を目指して更なる普通プレイ道を突き進もう。

フラット3ってどうなの?

 単純に人数が5→3に減るだけでもその影響はかなり大きい。総攻撃した時の火力が0.6倍になってしまう。回復役を用意するとなれば尚更の事。攻撃を少ない人数で捌く事になるので、耐久力も単純計算で0.6倍になってしまう。更に、1人倒れた場合5人パーティなら4人残っているので1人を蘇生役に回しても3人は手が開くので攻撃も出来る。3人で戦っていて1人倒れると、1人を蘇生役に回すと1人しか残らない。次のターンでその1人が倒されると延々と回復し続けなければならなくなり非常に面倒。この辺りの感覚はFFで4人パーティの作品をプレイしてから3人パーティの作品をプレイすると分かり易いだろう。

 

 本来なら人数が5人でなくなると陣形が組めなくなると言う大きなハンデが出現するが、普通プレイでは元から陣形変更禁止なので変化はない。

参考

辞典 http://dic.nicovideo.jp/a/ロマサガ2を普通にプレイ
   http://dic.nicovideo.jp/a/ミンサガを普通にプレイ
コミュニティ http://com.nicovideo.jp/community/co458933
もっちさんの普通プレイ動画 http://www.nicovideo.jp/mylist/32421214

 

バックアタック指南  http://ultimagarden.net/report/zser_rs2_nosave/contents/backattack.html
カエル研究室 http://kaerulabo.web.fc2.com/rs2/index.htm
外道王の部屋 http://www.geocities.jp/gedo_k/