スマブラ個人小説/アイリスの小説/シリアス短編小説 夏の終わりに

Last-modified: 2010-08-30 (月) 22:08:18

この小説は?

この小説は・・・読めばわかります。8月の終わりころの話です。
ではどうぞ。

小説





   夢を見た。




昔の、まだ自分が小さかったころの夢を。




「ねぇ、お母さん!今日、僕の誕生日だよね!」




「そうね。うんとお祝いしなくちゃね。じゃあお母さん、おいしいお料理作ってあげる。」




「わぁい!!お母さんありがとう!!!」








あぁ、これは、どれぐらいまえだったかな。




このころはまだ、幸せだったな。




このころはまだ、平和だったな。












このころはまだ、お母さんは   ・・・
















「・・よ・・ちゃ・・・
















戦ちゃん!!!




「うわっ?!」




ここでようやく、アイリスが大声で呼びかけていたことに気付いた。




「ああ、やっと起きた!もう、いつまで寝てるの!」




「えっ?・・・今、何時だ?」




「もう夜の7時。」




そうアイリスに言われ、時計を見てみた。確かに、もう夜の7時をまわっている。




どうやら、昼間に仕事が終わって、少し休もうとして・・・寝てしまったんだな、結構長く。




「わ、悪い。」




「全く・・・。まぁいいや。じゃ、会議室に来て。












みんなお待ちかね(・・・・・)だよ。」












お待ちかね?何のことだろうか。とりあえず会議室に向かおう。




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で、会議室に着いた。




「戦ちゃん、ドア、開けて。」




「え、ああ。」




アイリスに言われるがままに会議室のドアを開けた、次の瞬間・・・
























パァン!!!
























急に、大きな音がした。おそらく、クラッカーの音だろう。
















「な、なんだなんだ?!」
















次に目に飛び込んできたのは、スマブラメンバー一同・・・。












そして、全員が同時に、こういった。




























「「「お誕生日おめでとう!!!」」」




























「・・・え・・・。」








「戦ちゃん、自分の誕生日くらい覚えてるでしょ?












今日だよ、8月29日。」












そうだ、今日は私の誕生日。












しばらく祝ってもらったことがなかったから、今年も同じものだと思っていたのかもしれない。












「私達、頑張って準備したんですよ?戦義さんが寝てる間に、料理も、飾り付けも。」












リンクが言った。












「ボク達は飾り付けを手伝ったんだよ!」












次に、ネスが言う。












「お前、いつも疲れているような顔しているから、今日ぐらいは楽しめよ!なっ!」












こういったのはマリオ。
































「ぁ・・・・・・あぁ・・・っ・・・うぅ・・・。」
































「ちょ、ちょっと戦ちゃん、泣かないでよ。・・・そこまで感激する?」
































「ごめん・・・




































ありがとう・・・本当に、ありがとう・・・。」




































その時、みんなは優しく微笑んでくれていた。




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そのあとは、たくさん話して、盛り上がって・・・楽しかった。








こんなに楽しかったのは、何年振りだろうか。




































「ありがとう、みんな。」




































心の底から、そう思った。











-END-