この小説は?
この小説は・・・読めばわかります。8月の終わりころの話です。
ではどうぞ。
小説
夢を見た。
昔の、まだ自分が小さかったころの夢を。
「ねぇ、お母さん!今日、僕の誕生日だよね!」
「そうね。うんとお祝いしなくちゃね。じゃあお母さん、おいしいお料理作ってあげる。」
「わぁい!!お母さんありがとう!!!」
あぁ、これは、どれぐらいまえだったかな。
このころはまだ、幸せだったな。
このころはまだ、平和だったな。
このころはまだ、お母さんは ・・・
「・・よ・・ちゃ・・・
戦ちゃん!!!」
「うわっ?!」
ここでようやく、アイリスが大声で呼びかけていたことに気付いた。
「ああ、やっと起きた!もう、いつまで寝てるの!」
「えっ?・・・今、何時だ?」
「もう夜の7時。」
そうアイリスに言われ、時計を見てみた。確かに、もう夜の7時をまわっている。
どうやら、昼間に仕事が終わって、少し休もうとして・・・寝てしまったんだな、結構長く。
「わ、悪い。」
「全く・・・。まぁいいや。じゃ、会議室に来て。
みんなお待ちかねだよ。」
お待ちかね?何のことだろうか。とりあえず会議室に向かおう。
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で、会議室に着いた。
「戦ちゃん、ドア、開けて。」
「え、ああ。」
アイリスに言われるがままに会議室のドアを開けた、次の瞬間・・・
パァン!!!
急に、大きな音がした。おそらく、クラッカーの音だろう。
「な、なんだなんだ?!」
次に目に飛び込んできたのは、スマブラメンバー一同・・・。
そして、全員が同時に、こういった。
「「「お誕生日おめでとう!!!」」」
「・・・え・・・。」
「戦ちゃん、自分の誕生日くらい覚えてるでしょ?
今日だよ、8月29日。」
そうだ、今日は私の誕生日。
しばらく祝ってもらったことがなかったから、今年も同じものだと思っていたのかもしれない。
「私達、頑張って準備したんですよ?戦義さんが寝てる間に、料理も、飾り付けも。」
リンクが言った。
「ボク達は飾り付けを手伝ったんだよ!」
次に、ネスが言う。
「お前、いつも疲れているような顔しているから、今日ぐらいは楽しめよ!なっ!」
こういったのはマリオ。
「ぁ・・・・・・あぁ・・・っ・・・うぅ・・・。」
「ちょ、ちょっと戦ちゃん、泣かないでよ。・・・そこまで感激する?」
「ごめん・・・
ありがとう・・・本当に、ありがとう・・・。」
その時、みんなは優しく微笑んでくれていた。
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そのあとは、たくさん話して、盛り上がって・・・楽しかった。
こんなに楽しかったのは、何年振りだろうか。
「ありがとう、みんな。」
心の底から、そう思った。
-END-