スマブラ個人小説/アイリスの小説/シリアス短編小説 届け、ボクの声

Last-modified: 2009-10-07 (水) 21:27:27

この小説は?

えっと、この小説は名の通り、シリアスです。
わたしにしては珍しい、シリアスです。
シリアスが苦手な人は即リターン!!
がんばって書くので、少しおかしくてもそこは何とか…。(何だよ
では、ご覧ください。どうぞ。

小説



…何処だ?此処…。


さっきまで、別の場所にいたはずなのに…。


何で此処、こんなに荒れてるんだろう?


…何かが起こりそうな気がしてたまらないな…。


…とにかく此処から抜け出さなきゃ!!


そう言って、一人の少年は、荒廃したある場所から抜け出そうと走り出しました。




しかし、いくら走っても、いつまでたっても、出口にはなかなかたどり着けませんでした。




…おかしい。走り出してだいぶたつはずなのに…。


さすがの彼も、走り続けていたので、息が切れてきました。


…はぁ、はぁ…。


…やっぱりおかしいよ…。こんなに…走って…いるのに…。


そこで、彼は一度、冷静に考えてみました。


…もしかしたら、何か先に進むための『条件』ってものがいるのかな?


今までの冒険だってそうだった。先に進むためには、何かをしなきゃいけなかった。


でも…その何かがわかんないんだよなぁ…。


…もうわかんないやっ!!とにかく、先へ進もう!


そして、先へ進もうとした…




その時…




ドシーン!! ドーン!!!


急に、何かの音が聞こえたのです。


!?!?…い、今のはッ!?…結構近くで聞こえたぞ!とにかく行かなくちゃ!!


音の原因の確かめるに、彼は急いで音のしたほうへ駆けて行きました。


…はっ、はっ…。


何処だ…。…何処にあの音の原因があるんだ…。


そう思いながら、またしばらく彼は、走って、走って、また走って…。


すると、何か、とても大きな影を見つけました。


その影は、彼にとって、忘れられないあの人物の影でした。


!!あの像、ポーキーにそっくり…!!


彼は、その像を見た瞬間にそう思いました。それでも、彼は足を休めることなく、走り続けました。


すると、その像のすぐ近くに、自分と同じ年くらいの少年を見つけました。


何であの子、こんなところにいるんだ?……あれ、あの子動けないのかな?


そう彼は思いました。そして、またあらためて、あの像を見ました。


…あっ!このままじゃ、あの子が……やられちゃう!?


ダッ ダッ ダッ ダッ


彼は足を速めました。


そして…




PKサンダー!!!




彼が持つチカラを使いました。そのチカラは、しっかりとあの像に向かっていきました。


バリバリ バーン!!


そして、チカラが像にぶつかりました。


ドカーーーン!!


像は倒れました。しかし、また、起き上がりました。


「くっ、まだか…。君!少し下がってて。」


「えっ…あ…は、はい!」


そう言って、彼は、自分と同じ年くらいの少年を後ろに下がらせました。


そして、勢いよく彼はジャンプしました。


それと同時に、あの像も高く跳びあがりました。


彼と像は、互いに睨み合いました。


彼は、攻撃の準備をしました。


そして…




PKフラッシュ!!!




彼は、またあのチカラを使いました。


しかし、今度は、なにか緑色をした大きな光を彼は放ったのです。


その光は、あの像に向かっていき、ぶつかりました。




バーーーーーーーーン!!!




大きな音を立てて、像が砕け散りました…。


「…やりましたか?」


少年が言いました。それに対して彼は…。


「…いや…まだ…。」


と、言い返しました。


…像が砕けたあと…煙に包まれて、何かが見えてきました。


その正体は…。




「ッ……やっぱりか…『ポーキー』。」




すると、その言葉を聞いていた少年が…。


「ポーキー?…あなた…ポーキーのことを知ってるのですか?」


と、聞いてきました。それに対し、彼は…


「うん…ボクの…友達?」


こう返しました。


「…戦わなきゃかな?ボクは行くよ。」


「!…待ってください!…えっと…。」


少年が何やら言いとどまってます。


でも、彼はすぐにわかりました。


ネス…ボクはネスっていうんだ!」


「ボクはリュカです!ボクも一緒に戦います!」


こうして、彼―ネスと、少年―リュカは機械に乗ったポーキーと戦い始めました。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



…しばらくして…。戦いが終わりました…。


ネス達は無事、戦いに勝つことができました。


「…そういえば…。リュカ、ポーキーのことを知っているようなこと言っていたよね?どうして?」


そう、ネスが聞きました。その言葉に対してリュカは…。


「…あの人…。いや、あいつは…。」


リュカがここまで言いかけました。が…


「?・・・あれは・・・?」


途中で、言っていることを変えました。どうやら、何かを見つけたようです。


「…あれは…。」


二人が視線を向けたその先には…。




「がっはっはっはっ!二人見つけたぜ!」




…男が、岩山らしいものの上に立っていました。その男の特徴はそれだけではありません。あの男は、何か、大きい銃のようなものを持っていたのです。


「(…あいつ、何か持っている…。危険そうだな…。)」


その男を見てネスは、まずそう思いました。


「へっへ…。まずは、あの帽子の小僧からやるかな…。」


そう、あの男が言いました。


「!?」


男の言葉に、ネスも思わず身構えます。


「…よし、標準セット完了!発射!」


すると…




バアン!




大きな銃のようなものから、矢印のような形をした銃弾が発射されました。


「…やっぱり…そういうものだったんだ…。」


ネスはそう言いました。そのあと、リュカに向かって…


「リュカは下がってて!危ないから!」


…と言ってすぐに、その銃弾をよけました。


「…ちっ、なかなかしぶといガキだな…。だが、これは避けられるかな?」


そう、あの男は言って、銃弾を三発も放ちました。


しかしネスは…。


「…そんなんじゃあ、ボクはやられないよ?」


と言って、次々とその銃弾をよけていきました。


そのことについて…あの男は、こう考えました。


「(…あのガキはだめだ。まるで捕まらないな…。…お?そういえば、よさそうなのが一人いたじゃないか…。よし、そいつを捕まえよう。)」


そして…標準をリュカに変えました…。


「よし!標準セット完了!喰らいなあ!」




バアン!




あの銃弾が発射されました…。しかも、運が悪いことに、リュカの反応が遅れてしまいました。


銃弾が自分の方へ発射されたと、リュカが気付いたころには、もう銃弾は、避けることができぬ距離にありました。


リュカは、自分がやられることを覚悟しました。




「(…!?…まずい!このままじゃあリュカが?!)」




銃弾がリュカに発射されたと気づいたネスはこう考え、後ろを振り向きました。


そのあとすぐに、リュカがいる方へ駆けだしました。


そして…。










「リュカァア!!」










「!?ネ、ネスさぁあん!!」










「…必ず…強くなって…誰かを助けてね…リュカ…。」













キュイイイィィィィィン…












…ネスは…捨て身でリュカを助け、自分はフィギュアになってしまいました…。








































…………。








































…スさ…。








































ネスさ…。








































ネスさん。




















ネスさんってばあ!何ボーっとしてるんですか?




うん?…少し…前のこと思い出してて…ね…。




前のこと…って?




亜空の時。あそこで、ボクらが初めてであったんだよね?リュカ。




そうですね…。まだ、あの時助けてもらった借りは、返せてないですけども…。




借りなんていいよぉ!返してもらわなくっても、大丈夫!!それに…あのときは…ほんとにリュカを助けたいって自分で思って…それで、あんなことをしたんだからね。リュカには…生き残ってもらいたかったし…。




それでも、借りは借りですよ。それに、あの時逃げちゃったし…。タブーのOFF波導を喰らった時も、結局ネスさん達に助けてもらったし…。助けられてばっかりで…自分が情けないですよぉ…。




…でも…リュカもファイアを助けたんでしょ?だったら、リュカも十分強くなったじゃないか!




…そうですよね…。多分…前までの自分なら…。とっくにあきらめていたかもしれないし…。
PKサンダーをあの状況で使おうって思いつかなかったのかもしれませんね…。




ね!リュカだって強くなっている!よかったじゃないか!




そうですね…。よし!ボク、みんなを守れるようになるために…。強くなります!




うん!がんばって!!




















…リュカ…前よりもずっと…強くなったね。誰かを守ることだって…少しずつだけども…できるようになってきたね。




















ボクの声が届いたのかな?なら……




















嬉しいな。




























































…ただ一人 道を行く 小さき者に を…。




























































届け、ボクの声 ―END―