スマブラ個人小説/Shaillの小説/スマブラキャラの毎日 6

Last-modified: 2013-10-20 (日) 14:55:55

始めに

オリジナルキャラクター

名前:???
日本の妖怪である「座敷わらし」の人見知りの女の子。名前はない
姿を消したり正体を眩ませられるなど、便利な特性がある
ただし戦いは得意じゃないらしい
解明しているのは一部だけで、まだ謎は多いようだ
想い人がいるようだが・・・?

 

第21話 命名する

じめじめじめ
???「ああ~蒸し暑いです!これじゃあ洗濯物も干せません!」
マリオ「カビも生えてくるしな・・・パンにも、布団にも、ルイージにも」
???「そうですね・・・んん!?最後のおかしくないですか!?」
マリオ「ルイージの服と帽子は、青カビだ」(違います)
???「そ、そうだったんですか・・・あまり近づかないようにします」
マリオ「あ、そうそう。カビで思い出したけど、この辺のこの時期、一番厄介なものが繁殖するんだ。それは何でしょう?」
???「厄介なもの・・・台風?」
マリオ「台風が繁殖したらエライことになるな!」
???「え~、何ですか?」
マリオ「分かんない?」
???「はい」
マリオ「・・・影虫だ」




影虫注意報
なんてのがあるくらいだから、かなりの危険度を誇るのだろう
リンク「剣の手入れは怠らずに、と」
スネーク「全部整備するの面倒臭えな・・・」
マスター「しっかりやれよ」
???「それ、そんなに大変なんですか?」
マリオ「ああ。なんせ数が多い。マスター」
マスター「ん?」
マリオ「奴等が出てくるのって、いつから?」
マスター「明日だ」
マリオ「はぁ!?明日ぁ!?」
マスター「そうだ」
マリオ「俺はいいけど、スネークとか大変だろ!一個一個部品分解して・・・」
マスター「それは同じ銃器仲間に手伝ってもらってる」
サムス「・・・」
フォックスたち「・・・」
???「巻き添えですね」
マスター「各の管理はちゃんとやっておけよ」
マリオ「それでよくしっかりやれよって言えるな・・・」




???「マリオさんは、何もしなくて良いんですか?」
マリオ「俺は武器使わないから」
???「そうですか・・・」
マリオ「君も何か護身術でも身に付けたらどうだ?」
???「え?でも私・・・戦うのが苦手で・・・」
マリオ「・・・そっか。無理にとは言わないよ」




そして




嵐のような夜だった
テーブルに地図を広げ、作戦会議を開く
マスター「・・・で。ライトは、ルカリオとレッドとプリンとピカチュウ」
レッド「野球みたいだな・・・」
マスター「フロントは、マリオとリンクとゼルダとアイクとマルスとファルコ。以上だ」
???「あの・・・私はどうしたらいいんですか?」
マスター「君は私たちと施設内で待機だ。奴らは夜間にしか現れない。それに四日間限定だ」
???「・・・そうですか・・・」
マリオ「心配いらない。マスターたちだって強いから」
???「・・・」
マスター「では、全員配置に着け」
リンク「風が強いから、飛び道具は使えないか・・・」
マリオ「さーってと。腕がなるぜ」
???「・・・・・・あの!マリオさん!」
マリオ「ん?何だ?」
???「あ、あの・・・・・必ず、帰ってきてください」
マリオ「・・・・ああ。もちろんだ」
ピーチ「・・・・」
ゼルダ「・・・どうしたの、羨ましげに見つめて」
ピーチ「なっ!別に羨ましくなんか・・・!」
ゼルダ「いいわよねぇ・・・私はリンクがあれだから・・・」
ピーチ「だから違うって!!」
ゼルダ「うふふふ・・・」

 

前衛(フロント)
マリオ「・・・」
リンク「・・・彼女が心配か?」
マリオ「あ・・・いや、まぁな・・・」
リンク「そうか・・・」
アイク「あーそれにしても腹減ったな。もっと食っとけばよかった・・・」チラ
ファルコ「!・・・ちょっとトイレ行くわ」
マルス「・・・はぁ・・・」
ゼルダ「・・・・出ます!」
マリオ「来たか・・・」
地下から沸き出る紫の珠
それが合体していき、プリムの大軍が出来上がる
リンク「剣に銃にハリセンに・・・種類は豊富だな・・・。まぁ、塵も積もればなんとやらだ」
ファルコ「山となる、な」
アイク「いや、火炙りの刑だ」
マルス「意味分んないよ!」
マリオ「コントしてんなよ・・・」
リンク「いくぞ!」
敵の群勢に飛び込んだ




窓から聞こえる喧騒
???「・・・・」
マスター「やっぱり心配になるか・・・」
クレイジー「・・・なぁ、君」
???「は、はい?」
クレイジー「自分の心配もしたほうが良いぞ」
???「?」
彼女の背後から
地中から出てきた黒い影が、彼女を襲う
クレイジー「危ないぞ!」
???「きゃっ!」
必死で身をかがめた
その上を、グーの状態で飛んできたマスターが敵にグーパンチを見舞う
???「・・・」
マスター「いや、今のは危なかった」
クレイジー「部屋の中だろうと、油断は出来ないぜ?」
???「・・・何だか、余計不安になりました・・・」




マリオ「そら、行くぞ!」
プリムの足を掴み、まるでビームソードのようにぶん回す
使い終わったあとは、敵群にポイ捨て
リンク「・・・はっちゃけてるな、ヒゲ」
片手で剣を振り、もう片手には・・・ん?
ゼルダ「リンク・・・その武器は・・・」
リンク「奴らの銃です」
ゼルダ「なるほど・・・複製したのね?」
リンク「ええ・・・」
以前は小刀を複製し、アイクを翻弄していた
目にした武器は全て復元出来る、魔術の一環だ
リンクの片手から目を離した隙には、いつぞやの小刀に変わっている
アイク「おら、どけどけぇい!」
マルス「危ないよ、アイク・・・」
こうも剣を振りまわしていては、味方に当たらないことも否定出来ない
ファルコ「俺は後衛からブラスター撃っとくから」
アイク「それじゃあ、お前は本当のチキン野郎だな!」
ファルコ「・・・」
マルス「素直に言うと・・・今の、巧い」
ファルコ「・・・」
アイク「へっ。当たり前よ」
ファルコ「・・・」
リンク「む・・・?」




マスター「結構、増えてきたな・・・!」
クレイジー「そうだね・・・!」
どんどん繁殖するプリンたちに、息つく暇もない
口数が減ってきたのはそのせいだろう
???「・・・・」ドキドキ
マスター「・・・」
プリム「■■■■」
クレイジ-「くそっ・・・!」
彼らは気付いていなかった
???「あ!!マスター!後ろです!!」
マスター「な・・・何だと!?」
背後から忍び寄ったソードプリムに、
串刺しにされた・・・
???「き・・・きゃあああああ!!
クレイジー「あ、兄貴ィ!!?・・・ぐっ・・・!?」
うろたえるクレイジーを、バズーカプリムが蜂の巣にした
クレイジー「・・・済まない・・・生きろっ・・・!」
倒れ伏した両手袋
???「ぁ・・・・」
膝を落とし、項垂れる
・・・終わった
プリムたちが忍び寄る
???「・・・やだ、来ないで・・・」
動けない・・・
プリム「■■■■■」
???「た・・・助けて!!誰か・・・!」
そんな奇跡があるはずもなく、
着物を着た少女は、原型を留めるもなく即死した




「屈め」




???「!?」
半自動的に頭を垂れたその上には、無数の刀剣、木槌、果てはPOWブロックが、
プリム目掛けて直進した
プリム「■■■!!!」
為す術なくそれに直撃し、次々と消滅していく
???「・・・誰、ですか・・・?」
ふり返ったその先には・・・
リンク「・・・・」
???「リンクさん!?ど・・どうしてここに?」
リンク「・・・ほれ。さっさと立て」
???「・・・」
いつの間にか流していた涙を拭うと、リンクの手を借りて立ち上がる
???「何で・・・来てくれたんですか?」
リンク「理由が要るか?」
???「・・・」
無愛想に突き返され、彼女は頬を膨らます
だがそれも束の間
???「・・・あんまり・・・意地悪、しないでください・・・」
助けられたことの安堵と、さっきまでの恐怖心で、また目から雨が降る
リンク「・・・今日はこれで終わりだ。マスターらの看病でもしてやれ」
???「はい・・・」
そのまま少女は泣き崩れた
リンク「・・・これでお前の身を護れる奴はいなくなった。これからどうするのか、自分の頭で考えろ」


最悪の一日が過ぎ去った・・・




翌朝
医療室
???「・・・」
マスター「・・・・」
クレイジー「・・・・」
これは、自分のせい・・・なのか?
結局最後まで足手まといでしかなかった
???「やっぱり・・・私って、ダメな子なんだ・・・」
自分の無力さに歯噛みした


「これからどうするのか、自分の頭で考えろ」


何度も蘇る、あの一言
最後に吐き捨てられた、あの言葉
自分に出来ることは・・・
???「そうだ・・・」
私を護る人がいなくなったら・・・
自分で自分を護れるくらいには、ならなければいけない
そう決まれば、居ても立ってもいられない
???「こうしちゃいられないわ」
ベッドで倒れたままのマスターとクレイジーに、お大事に、と呟くと、急いで医療室を駈け出した




道中、怪我をしているファイターを見かけた
何人もいた
いかなファイターと言えど、一人で抑える数には限度があるのか・・・
走り続けたおかげで、腰がキリキリと痛む
そしてやっとの思いで辿り着いた場所は・・・




リンク「剣を教えてほしい?」
???「はい」
リンク「・・・」
まじまじと少女の体を眺める
リンク「・・・・はっきり言おう。駄目だ。いや、無理だ。剣を持つにはそれなりの筋力が必要になる。それほどの力を持ち合わせているとは思えない」
???「ですから、リンクさんが扱っていた小刀なら、私でも振れると・・・」
リンク「それがどうした」
???「リンクさん・・・これからどうするのかって、言いましたよね。これが私の答えです」
リンク「・・・自分の命は、自分で守ると決めたのか・・・」
長い瞬きを一つすると、脆弱に少女に向けて
リンク「ふん・・・・・いいだろう」
???「!」
リンク「・・・だが、どうにも時間がない。スパルタ、と言いたいとこだが・・・手っ取り早く済ませる。いいな」
???「・・・はい!」




終点の片隅に、忘れ去られた木造の建物がある
雰囲気が出る、という理由でここで修業をすることに
カコーン
リンク「正座だ」
???「はい」
リンク「では、早速お前に一仕事だ」
???「はい」
リンク「まずは、俺を殴れ」
???「・・・はい?」
リンク「殴れって言っているんだ。お前にどれくらいの筋力があるのか計る」
???「・・・分かりました。では、失礼します」
正座を崩すと、リンクの頬に向かってビンタ


パチコーン


リンク「・・・弱いな」
まったく動じない
まるで彼女にフラれた彼氏のようだ
???「すみません・・・」
リンク「さしずめ13kgあたりか・・・まぁ、恋する乙女に言っても無駄か・・・」クスリッ
???「へ・・・?」
リンク「ったく・・・あのヒゲのどこが気に入ったのやら・・・」
???「(///)!!」


古い木造建築の中に、平手打ちの乾いた音が響いた・・・


リンク「・・・・」
赤く腫れた頬を擦る
???「あ・・・!ごごご、ごごめんなさい!!!」
リンク「・・・上がったな」
???「え?」
リンク「20kgだ。このように人は感情によって大きく左右される。まぁ・・・気を付けるこった」
???「あ・・・はい」
リンク「次だ。小刀の持ち方だが、垂直に持つか逆手に持つか、そこらへんは自由だ。自分の手に合うように持て」
腿から小刀を引き抜くと、彼女に手渡す
リンク「振ってみろ。適当でいい」
???「・・・」
ヒュッ
ヒュッシャッブン
???「よっ、ほっ」
ヒョッシュッジャッ
リンク「・・・」
ギンッ!
マスターソードが小刀を弾いた
弧を描いた孤島は宙を舞い、床に突き刺さる
???「痛っ!」
リンク「・・・やはり難しいか・・・」
???「い・・・いきなり何するんですか・・・!」
リンク「お前が言うのは正当な勝負だ。敵と斬り合うと、確実にやられるぞ」
???「・・・」
リンク「この際、斬り方とかはどうでもいい。これで剣はお終いだ」
???「え!?もう終わりですか!?」
リンク「剣はな。これからは、『体術』を仕込む。覚悟しとけ」
???「・・・はい!」





前衛
マリオ「今日も、瘴気が濃いな・・・」
???「そうですね・・・」
マリオ「・・・」
アイク「・・・何で居るの?」
???「はい」
アイク「いや、「はい」とかじゃ無しに」
リンク「こいつに安全な場所はない。だったら、俺達が護るしかないだろ」
マルス「・・・保障は出来ないよ」
???「大丈夫です。私だって、やるときゃやりますから」
それに加えて・・・
マリオ「眼帯?」
???「はい。これがないといけませんので・・・」
マリオ「なんで眼帯が必要なの?」
ゼルダ「まぁそれは後ほど・・・ww」
マリオ「?」
アイク「あれ、チキン野郎は?」
マルス「ファルコは医療室を守りに行ってるよ。話を持ちかけられたときは、すごい喜んだってさ」
アイク「何だよ、俺から逃げたみたいじゃんか」
マルス「・・・多分そうだろうね」
リンク「来るぞ・・・」
???「・・・・起動・・・改竄・・・」
意識を眼に集中させる



???「これにしても、何で体術なんか教えるんですか?」
練習に励む彼女を、リンクは胡坐を掻いて眺める
リンク「知りたいのか」
???「・・・そりゃあ・・・まぁ・・・」
リンク「・・・お前には、一撃必殺を旨に戦ってもらう」
???「い・・・一撃!?無理ですよそんなの!それに体術と何の関係が・・・!」
リンク「ある。お前は敵の攻撃を受け切ることは絶対に出来ない。そんな力はないからだ」
???「・・・どういうことですか」
リンク「体術は、敵の太刀筋を読み取り、予測して攻撃を躱す。受け切れなければ躱すだけだ。そうしていれば隙も自然と出来上がる」
???「・・・」
リンク「そこにお前の一撃を叩き込めば、お仕舞いだ」
???「あのですね・・・私にそんな力はないって言ったのは、リンクさんじゃ・・・」
リンク「ちょっと黙れ」
???「・・・」
スックと立ち上がると、少女の額に手を当てる
???「きゃっ・・・!」
思わず身を竦ませる
リンク「・・・」
???「?」
瞬間
彼女の脳内に、バチンと激しい衝撃が襲った
???「ふにゃ!!」
リンク「・・・確定だな」
???「な・・・なんですか?」
リンク「・・・お前・・・少しだけ『魔術回路』が備わっているようだが?」
???「え・・・?」
リンク「そこらへんは、姫様に教わるといい。小刀はくれてやる。俺からはこれで終わりだ」
???「・・・」
リンク「まずは、敵一匹倒すことを目標にしろ・・・」





着物の帯から、スラリとした刀身を引き抜いた
マリオ「それは・・・?」
???「あの、見習いの過程を終えた証に貰ったんです」
リンク「・・・やれやれ、お前はまだ半人前だよ。これからの首尾で決めることだ」
???「いい実地訓練になる・・・んですよね?」
リンク「そうだな・・・」
彼女の眼は、黄色の瞳が烱烱と輝いていた



ゼルダ「魔道を教わりたい?」
???「・・・はい」
ゼルダ「確かに回路はあるようだけど・・・極僅かっていうのも躊躇うくらい、ちょっとしか残ってないようだわ」
???「?」
ゼルダ「つまり、下級の下の下の魔術しか使用出来ないの」
???「・・・いいんです。吸収出来るものは、何でも吸収するって感じの心構えですから」
ゼルダ「・・・・」
???「・・・・・」
ゼルダ「・・・・分かったわ。付いてらっしゃい」
???「あ、ありがとうございます!」
ゼルダ「じゃあ早速、下級の下の下の魔術だけど・・・」
???「あの・・・もっと良い呼び方ないんですか・・・?」





ゼルダ「あの子には、ちょっとした魔術を覚えてもらったの」
アイク「どんな?」
リンク「・・・言葉を慎めよ」
アイク「あ、済まん」
リンク「・・・」
???「教わったのは『魔眼』ですよ。眼に細工をして、あらゆるものを視る力を付け加えるんです・・・でしたっけ?」
ゼルダ「そうよ。特に彼女には・・・リンクの強い推奨で、敵の死期を視えるようにしたの」
マリオ「どういうことだ?」
ゼルダ「それは実際に見たほうが確実ですよ・・・でも、やっぱり回路が少ない故、片目しか機能しないんですの・・・」
???「始めは凄いフラッシュバックで・・・閃光弾喰らったみたいに眼が利かなくなってしまって・・・」
マリオ「両目に違うものが見える感じか?」
???「右眼には死期が、左眼には現実が視えちゃうんですよ」
顕微鏡を片目を開けて視ているようなものだ、と言った
ゼルダ「そんな状態じゃあとても戦えないでしょう?それで、魔術の利かない左眼を眼帯で隠して、視界を妨げてるってわけ」
アイク「なるほど・・・」
???「でもまだまだ戦闘には馴れません。実地訓練っていっても、だれかを相手にするのは初めてですから」
マルス「・・・お喋りはここまでのようだよ」
そうだ
これからプリムたちを相手にするのだ
リンク「焦らず、冷静に、状況を判断しろ。君は残りの敵を斬ってくれればいいだけだ」
???「はい」
マリオ「いくぞ!」
彼女だけが残り、ファイターは敵に向かって飛びこむ
「達人の技を見るのも、それなりに練習になる」
???「リンクさんは・・・」
いた
巧みにマスターソードを操っている
一時剣を上空に放り投げ、小刀に持ち替えている
???「・・・」
到底真似出来ないよ・・・
???「じゃあ、アイクさんは・・・」
いた
???「あれ・・・?」
振り回している、豪快に
これも真似出来ない
リンクさんを技とすると、アイクさんは剛か・・・
???「じゃあマルスさんは・・・?」
あ、いた
・・・どうも空中が得意らしい
???「柔、か・・・」
この時
彼女は完全に独りだった
後方からの攻撃に気付くはずもなく・・・
プリム「■■■!」
???「なっ!?」
振り向いたが時すでに遅し
ガッチリと羽交い絞めにされ、絞めあげられた
武器を持たないノーマルタイプだったのが不幸中の幸いだ
???「くっ・・・!!」
必死で抵抗するも、非力な彼女ではどうすることも出来ない
???「・・・!」
誰にも助けを呼べない
いや・・・絶対に言いたくない
自分のことは自分で守ると、そう決めたのは、自分なのだから!
???「・・・!」
「焦らず、冷静に、状況を判断しろ」
???「・・・焦らず・・・冷静に・・・」
状況を判断・・・
右手には小刀。しかし、今は握るだけで精いっぱい
後ろ向きに倒れるようなら、それこそ一巻の終わりだ。二度と起き上がれなくなる
ここを突破するには・・・!
プリム「■■■■!」
???「く・・・・やぁ!!」
プリムが空中に浮かびあがった
少女は、渾身の力を籠めて・・・
「人は感情によって大きく左右される」
ダンッ!
見事な背負い投げを完成させたのだ
すかさず剣を向けた


死期を視る・・・
この理に生れ出た神羅万象総てのものには、死が内包されている
紙でも地面でも大気でも空までも・・・いずれは死を迎える結末にある
それは赤い線となって、彼女の眼に映るのだ
その線を断つと・・・


???「・・・はあぁ・・・」
四方に飛び散る、プリムだった肉片
バラバラに体を解体され、やがて元の影虫に戻っていった
線を切ると、そのものの生を断つ
それはもう二度と戻らないのだ
肩で息をする彼女に、幸か不幸か、敵が襲うことはなかった
それは、ファイターが全滅させたのか、彼女に畏怖したのかは判らない・・・




三日目
昼食
アイク「おう、来たか」
???「はい、こんにちわ」
席に着くと同時に、異変に気付く
???「・・・リンクさんは?」
マリオ「彼奴なら仕事してるよ」
???「仕事?」
アイク「ほら、怪我で寝てる奴らいるだろ?そいつらのために食べやすい料理作れって、メニュー増やされたんだよ」
???「命令されたんですか・・・」
マリオ「ああ。彼奴にしては珍しく、ちょっと嘆いてたぜ」
???「嘆いて・・・」


リンク「うわあああああああああッ」


???「・・・・・プッ・・・」
マリオ「?」
アイク「本当・・・滅多に無いよなぁ・・・・」ブツブツ




古屋
リンク「・・・」
木に囲まれた静けさの中、意識を集中させる
自然と一体になるように・・・瞑想・・・させ・・・・
リンク「・・・・・むぅ」
雑念が入ったか
いや・・・
???「あれ、リンクさん?もう来てたんですか?」
リンク「・・・まあな」
下駄を外し、中に上がりこんで来る
???「でも、料理作ってるんじゃありませんでしたか?」
リンク「でかい鍋に、適当に米煮らせば、大量におかゆが出来る。それですぐ終わる」
???「そうですか・・・・・・あ、あの!今日も・・・!」
リンク「・・・・」
???「ぅぐ・・・」
いつもこの気迫に気圧される
この睨むような視線に・・・
???「あの・・・・良かったら・・・稽古、を・・・」
リンク「・・・・」
???「ぅぅ・・・・」
リンク「・・・昨日は何をしていた」
???「え?」
リンク「あのような戦い方では、到底一人前とは言えないぞ」
???「・・・すみません」
見られてたのか
リンク「戦地においては、常に気を巡らせておくことだ。」
???「・・・・」
リンク「・・・まぁ、今日の説教はこれまでにしよう。剣を抜け」
???「はい?」
リンク「・・・剣を抜けと言っているんだ。稽古をするんだろう?」
???「は・・・はい!」
眼帯を装着し、帯から剣を取り出す
リンクはマスターソード・・・ではなく、プリムのバズーカを複製した
???「それは?」
リンク「模擬訓練だ。相手は銃を使用するときだってある。どう対応するか考えろ」
???「・・・・」
小刀だけでどうするのか
リンク「では、始めよう」
???「・・・!」
だったら、バズーカを殺す
姿勢を低くしながら駆け出し、同時に魔眼に切り替える
多少ぼやけが出るが、問題ない。死期は視える
リンク「いくぞ!」
銃が火を噴いた
弾速は遅い。十分に躱せる
リンク「そうだ!お前は躱すだけでいい。もし避けられないなら、殺せ!」
???「やぁ!」
向かって来た弾を断ち殺す
そしてリンクの下まで走り込むと、袈裟斬り・・・
リンク「・・・正解だ。飛び道具使いは、懐に潜るのが最善の攻略法だ」
???「・・・」
・・・銃が破裂する
魔力で編まれたそれは、すぐに実体が解け消滅した
リンク「これで、バズ-カタイプは合格だ。次は、ソードだ」
???「はい!お願いします!」


そして・・・


その日の夜
マルス「これで三度目か・・・」
マリオ「あと一日だ。気を引き締めていこう」
???「・・・・」
リンク「今日からは、お前も前に出て戦ってもらう」
???「・・・はい」
恐れはない。今までの修練で、心身ともに鍛えられた
雑魚一匹くらいでは引けを取らない
リンク「・・・一対とはわけが違うぞ。囲まれることもある、気をつけろ」
???「気を付けます」
眼帯と、小刀。これがないと何を出来やしない
ゼルダ「来ます!構えてください」
広がる大地に、紫の斑点が次々と浮き出る
その集合体は、剣に銃に・・・様々な物体へと変化する
だが、そんな物は精々現世から生まれた物だ
神代の物でもない限り、殺せないはずはない
???「起動改竄・・・!」




???「はあぁぁ!」
敵の一陣へと駆け出す
リンク「敵を恐れるな!掛かってくるなら斬り伏せろ!」
一斬
飛びかかってきたプリムの命を、正確に、確実に断つ
剣を一度放り、逆手に持ち替えるともう一振り
二匹目を断つ
その勢いのまま、三匹、四匹・・・
今度は、ソードプリムと対峙する
ソード「■■■■!」
???「・・・!」
左右に後退しながら躱し続ける
判り易い太刀筋だ・・・
???「よっと」
下駄を踏み鳴らし、ひとっ跳び
ソードを足場し、敵の真上を飛び越える
着地と同時に反転し、ソードプリムの背中を貫いた
???「可愛い女の子だからって、甘く見ました?・・・おっとと!」
眼前を弾丸が通り過ぎる
今度は銃持ち・・・それなら訓練済みだ
プリムに向かって一直線に走る
連射される弾は、全て殺す
リンク「無理に斬ろうとするな!躱せるなら躱せ!」
???「了解です!」
右に走って弾を流す
このまま・・・
???「はあぁ・・・!」
跳躍し、一気に距離を詰めながら・・・
???「たぁ!」
頭を掴み、投げながら地面に叩き付ける
ー天頭墜ー
リンクから教わった強力に投げ技だ
???「ふぅ・・・」
一息吐くも、休む暇などない
プリムたちが彼女に刃を向け続けたが
結局、少女が傷付くことはなかった・・・




四日目
昼食
マリオ「中々、様になってきたんじゃないか?君も」
???「ありがとうございます」
ゼルダ「魔力の運用も上手くなってるようだし・・・」
???「ありがとうございます」
アイク「あんなやつ殴り飛ばせ」
???「あり・・・うぇ!?」
リンク「それは・・・また難題だな」
マルス「だねー」
アイク「・・・・・」
マリオ「・・・。今日で注意報も終わりだ。フロントのメンバーは誰も欠けてないし、まぁいけるだろ」
リンク「それは戦場で決まることだ。いい気になっちゃいけない」
アイク「・・・・下げること言うなよな・・・」




最後の夜
アイク「最後となると・・・言う事もないな」
マルス「張り切ってこー」
リンク「・・・」無視
マルス「張り切ってこー」
???「私・・・役に立てたかな・・・?」無視
マリオ「ああ、頑張ったって」無視
背中を叩きながら労いの言葉を掛ける
マルス「張り切ってこー」
リンク「安心するにはまだ早い。戦いが終わったわけじゃない」無視
アイク「だから下げること言うなって!」無視
マルス「・・・・・」

 

嵐のような夜
土はぬかるみ、戦士たちの足を取る
・・・のだが
アイク「応よ!最後なんだ。どうせなら張り切ってこうぜ!」ブンブンッ
そんなこと全く気にしてないようだ
マルス「それ何回も言ったし!」
アイク「うるせーな、ジジイ」
マルス「何だと!?」


リンク「姫様は、出来る限りその場から動かないように・・・」
ゼルダ「どうして?私だって、戦うのよ?」
リンク「躓いてしまっては、御洋服が汚れてしまうでしょう」
ゼルダ「・・・・・。そういうの、過保護っていうのよ」
リンク「・・・・」


???「はぁあ!」
斬り上げ、返し・・・斬り払い
軽量な小刀から繰り出される重い一撃
それは、僅かな迷いもなく、急所を裂いていく
マリオ「闘いにも大分馴れたんじゃないか?」
???「そうですね・・・!魔法が使えるっていう偶然があったからこそ、ですけど・・・」
マリオ「死期、か・・・」
マリオの拳がプリムをはっ飛ばした
その一撃が次に狙ったのは・・・
???「マリオさん!そいつ殴らないほうが・・・!」
マリオ「え?」ビュッ!
何せ数が多いのだから、一匹ずつの種類を区別していられない
ほぼ無意識にパンチをしているのだ
だから、その・・・相手が悪くて、もし
ガィン!
マリオ「(;ω;)」
思わず涙目になる
メタル「・・・・・」
鋼鉄を殴ったら、ダメージを受けるのはこちら側
マリオ「痛ぇッ!」
一瞬遅れて腕に痺れが襲う
???「だ・・・大丈夫ですか!?」
マリオ「だ・・・大丈夫・・・・・じゃない」
じゃないのか
???「くっ・・・!」
すかさずメタルプリムに刃を振るった
が、その鉄の体に受け止められる
???「・・・っ!」
線を断たなければ意味がない
鉄を断ち切るのは不可能だし、それを実行するほどの筋力は彼女にはないのだ
マリオ「ファイアボール!」
ボファア!
メタル「・・・」
金属は、熱を吸収する・・・
???「熱吸ってパワーアップしてるじゃないですか・・・」
マリオ「いや、ホントすまん・・・」
???「収拾がつかないじゃないですか!」
マリオ「・・・」
???「何とか言って下さいよぉ!」
マリオ「おい・・・・まずいぞ・・・」
???「へ・・・?」
マリオ「・・・囲まれた!!」
???「ええぇ!?」
四面楚歌とはまさにこのことだ
円状に周りを埋め尽くされ、人一人通り抜ける隙間もない
マリオ「くそっ・・・」
ジリジリとにじり寄ってくる
???「マリオさん・・・こんなとき、どうしたらいいんですか・・・?」
マリオ「一匹ずつやるしかないか・・・!」
???「そんな無茶苦茶な!」
絶体絶命。そんな言葉が似つかわしい
絶望の淵に立たされ、さらなる追い打ちが襲い掛かる
???「あ、ぐっ!!」バチンッ!
マリオ「!?・・・どうした!?」
突然、眼を押さえてその場にへたり込んでしまった
マリオ「まさか・・・!」
血・・・
少女に右眼から、血の涙が垂れる
ひらりと中空を舞った眼帯が、彼女の傍らに落ちた
ゴム紐の部分が切れている
ソード「・・・・」
ソードプリムに眼帯を切られたのか


「始めは凄いフラッシュバックで・・・閃光弾喰らったみたいに眼が利かなくなってしまって・・・」


衝撃に耐えかね、血玉が滴り落ちる
ぬかるみの地面が朱に染まる
???「情けない、ですよね・・・こんな簡単にやられるなんて・・・」
マリオ「何言ってんだ!君はまだ・・・!」
???「私はもう闘えないです・・・」
マリオ「・・・!」
???「ごめん、なさい。結局・・・迷惑掛けることしか・・・!」
マリオ「おい!」
???「私に助かる術は、もうありません・・・せめて、マリオさんだけでも・・・!」
マリオ「それ以上言うな!それにまだ救いだってある筈・・・!」
???「・・・だって・・・今もマリオさんの貌すら、見えないんです!」
苦々しげに、そう告げた
マリオ「・・・・よし、解った」
???「え・・・?」
マリオ「‥‥‥一発我慢しろ」
マリオの手が、大きく振りかざし・・・?
???「!」


・・・目が視えないぶん、それはかなり衝撃的だった
???「・・・っ」
もはや声も出ない
マリオの平手が、彼女の頬をあらん限りの力でひっ叩いたのだ
???「・・・」
自分の何倍もの力で叩かれ、じんと痛む頬を撫でる
マリオ「・・・そう簡単にへこたれるな。そう簡単に諦めるな・・・簡単に、弱音を吐くな」
???「・・・!」
マリオ「お前は今までに何を教わった?リンクはそんなことを教えたのか?」
???「それは・・・」
その時のマリオは、いつになく厳しかった
マリオ「ピンチだからこそ、道を切り開け。人は、窮地に立つごとに強くなっていく生き物だからな」
???「っ・・・・・」
なら、今はその窮地に違いない
彼女に秘められた可能性に賭けて・・・
???「軌道・・・開削・・・」
シャットダウンした回路を、強引に揺り起こす
一の回路から、十の魔力を
百の回路から、千の魔力を・・・
???「っ!」
荒れ狂う魔力奔流
猛り、ついに回路までもを突き抜けた・・・


彼女の両目が、黄金に見開かれた
燗爛と光を放つ眼は、以前より明細に鮮明に、ものの死期を映し出す
???「・・・マリオさん、少し危険です。下がってください」
マリオ「元より、どう足掻いても今も危険に変わりはないだろ。この包囲網を突破出来るんなら、存分に解放してくれ」
???「・・・」
無言のまま二、三歩前に進むと、小刀を地面と垂直に持ち変える
???「少し無茶しますけど、構わないですね・・・!?」
語尾と同時に、切っ先を大地に突き刺した
マリオ「・・・?」
それで何が起こるのだ、と言うようにプリムたちが嘲笑う
???「・・・」
そこから刃を滑らせ、地面に奇妙な線を描く
不規則な動きで攪乱させようとでも思ったのか
マリオ「いや・・・まさか・・・!」
嫌な思考が脳裏をよぎる
突如
地鳴りが起こった
後に続くように、激しい揺れ・・・地震だ
慌てるプリムたち。こんなタイミングで地震が起こる筈はない
???「さぁマリオさん、ここは危険です。奴らも混乱してるようなので、早く逃げちゃいましょう」
マリオ「お、おう」
二人は、慌てふためくプリムの頭から頭へと走り渡り、危険地帯を脱した
大地はついに地割れを起こし、プリムを奈落に突き落とす
マリオ「・・・」
難を逃れ、遠目にその光景を見つめる
???「・・・大地の一部を殺しました」
マリオ「・・・無茶って。少しどころじゃねえよ」
???「・・・」
気まずい沈黙が続く
そんな中
アイク「おい!どういうことだよ!マリオ!」
マリオ「あ。アイク」
アイク「急に地震とかびっくりするだろ!」
マルス「全滅したからいいじゃんか」
???「全滅ですか・・・!?」
マルス「うん、今年はね」
???「・・・」
リンク「無茶しすぎ、と言いたいところだが・・・冴えた手だったな、今回は」
???「・・・認めてくれるんですか?」
リンク「む・・・・。・・・ま、成長はしたな」
訝しげだったが、確かに一人前と認めた
???「っ・・・」ぐし
思わず涙ぐむ
マリオ「・・・」
だが
アイク「さーってと!これで面倒事も済んだわけだし、お開きでもするか!」
そんなシリアスな場面も、アイクの大声に壊された
リンク「・・・その料理、一体誰が作ると言うのだ」
アイク「お前だろ」
リンク「嫌だ。40人近くの料理を一人で作れと?それに、おかゆとはいかないだろ」
アイク「他に料理出来る奴はいねえのかー?」
マリオ「ぁ」
アイク「どうした?」
マリオ「この子なら料理出来るけど・・・」
アイク「どの子?」
マリオ「この子だって!」
アイク「どの子だよ!」
マルス「第一話の件だな・・・」
???「あはは・・・」
リンク「名前がないと、呼びにくいことありゃしない」
ゼルダ「じゃあ、お祝いに名前をプレゼントするのはどうでしょうか?」
???「え・・・えぇ?」
マリオ「良いね、それ。いい加減、彼女とか少女とか???とかだったし。統一性があったほうがいいよ」
???「うぅ・・・」
マルス「じゃあ、思い切って『ミスト』ってのはゴワァアッ!!」ドコシャア!
アイク「テメエ調子乗んな・・・」オレノイモウトジャネエカヨ
リンク「ミスト・・・扇風機か」
アイク「?」
マリオ「死期を視るんだから『死期』でどうだ?」
「「縁起でもねえな!」」
リンク「それなら『四季』のほうが良いだろ」
ゼルダ「『識』はどうでしょう?知的な感じですし」
アイス「この際『オリマー』でいいんじゃね?」
リンク「・・・もっと真面目に考えてやれ、アイス」
アイス「誰がアイスだ!」
リンク「お前だよ!」
マルス「出た、お前返し」
なんだそれ
マリオ「・・・なら・・・・『色』でどうだ?」
アイク「何が」
マリオ「名前だよ!」
マルス「・・・「○前」の件だな」
???「しょく・・・?」
マリオ「『しき』だよ『色』。ほら、横にあるメニューバーにも『色素(シキそ)』ってあるだろ?」
アイク「・・・メタいな」
???「色、ですか・・・」
リンク「・・・うん、悪くはないんじゃないか?」
ゼルダ「そうね」
マルス「賛成」
アイク「この俺が認めてやるよ」
マルス「・・・何でそんな上からなの?」
マリオ「決まりだな。あとは君の同意だけだ」
???「あの・・・名前で呼ぶのは・・・」
リンク「生涯に一つしか持てないものだ。大切にな、色」
????「え・・・」
アイク「勝手に決めてやるなよ。なぁ、色」
????「えぇ!?し・・・」
マリオ「今日はもうお開きにしよう。戻るぞ、色!」
色「あ・・・・・は、はい!」
少女は満面の笑みで
マリオの後を追いかけた


ちなみに

・・・どういうことだ、おい
マスター「・・・」
俺が2話連続で登場してないじゃんかよぉ!!
マスター「別にええやん」
よくねえよ!何で関西弁なんだよ!
マスター「一番上の、始めに、に愚痴言ってたし。始まりも 終わりも愚痴に 終わりけり、だぜ」
即興俳句かよ・・・終わりが重なってるし
あれは登場とは言わねえし
ああ、作者様よ・・・どうかこの俺の登場頻度が上がりますように・・・
マスター「作者はお前だろ。それに、ずっとナレーションしてたんだし仕方無いだろ」
ナレーションは俺の仕事だからな
マスター「じゃあ謎のナレーションさんは?」
ああ、彼奴か
マスター「・・・彼奴ホント誰なんだよ」
謎だ

第22話 三匹の小豚を裁判沙汰にしてみたら

この内容は、公民の資料集から取り上げたものです
小豚役 ネス、リュカ、ゼルダ姫→被告人
狼役 クッパ
狼の母(証人)役 ワリオ
検察役 アイク
弁護人役 リンク
裁判長 マスター




あらすじ


長男小豚ネスと次男小豚リュカは、狼に食べられたという噂が村に広がっています
ネス「もう出番終わりか・・・」
リュカ「食べられてないし」
そんな中 お祭りの日
レンガの家
クッパ「小豚ちゃん、いるかい?」コンコン
ゼルダ「無礼者!皇族にちゃん付け・・・ましてや豚よばわりとは何様のつもりですか」
クッパ「・・・・。ゼルダ姫様、いらっしゃいますか・・・?」
ゼルダ「・・・なんの用件ですか」
クッパ「ここを開けてくださいませんか?」
ゼルダ「めっそうもない。貴方の薄汚い足で上がってもらうなど、世界が滅ぶより有り得ません」
どんだけ有り得ねえんだよ!
クッパ「な、なんだと!?」
そりゃそうだ
クッパ「うぬ、たんたる侮辱。お前を食べてやる(棒読み)」
のしのしと屋根まではい上がり、煙の立つ煙突にかいくぐる
ゼルダ「クッパさん、煙突にその巨体が入るとは・・・ダイエットなさったんですか?」
クッパ「うるさいな!諸事情は放っておけよ!」
ゼルダ「・・・うるさい、とはよく言いましたね。分かりました。貴方は生かすだけの価値もありません」
クッパ「えっ?・・・!!」ジュワッ
煙突の下には、大きな鍋がお湯を沸かしているところで・・・
クッパ「熱ーーーッ!!!」
彼は飛び上がったのち、息絶えたとさ・・・


話が、噛み合ってない・・・!



彼女の行為は殺人か、それとも正当防衛か







裁判所
裁判長役マスター「被告人は、煙突から家に入り込んできたクッパを大鍋で煮て殺害した。間違いないな?」
被告人役ゼルダ「はい」
弁護人役リンク「・・・」
証人役ワリオ「クッパぁ・・・」
検察官役アイク「・・・」
マスター「殺人か、正当防衛か、過剰防衛か。この小説を読んでいるそこの貴方。ここの裁判員となって、一緒に考えてみよう」
誰に言ってんだ
マスター「読者様だよ。まずは、それぞれの言い分を聞いてみよう。まずはアイク」
アイク「・・・俺は、クッパを味方させてもらう。だから、この小豚の行為は殺人だ!
ゼルダ「仔豚・・・」
アイク「被告人は自分の兄二人(ry ネス&リュカ「僕らのことだね」)がクッパに食われて(?)しまったことで、クッパに恨みを持ち、いつでも殺してやろうと思ってたはずだ。そして8月15日、被告人はクッパに祭りに行こうぜと誘われた。被告人はクッパを怒らせれば煙突から家に入ってくると考え、暖炉でお湯を沸かし、約束よりも先に一人でお祭りに行ってしまった」ペラペラ
リンク「・・・」
アイク「そして後で自宅にやってきたクッパを侮辱し」
リンク「待て」
アイク「なんだよ」
リンク「侮辱を受けたのは姫様の方だ。国王の愛娘に「お前を食べてやる」などと言った挙げ句、煙突からの不法侵入。それに・・・」
アイク「?」
リンク「・・・王女に向かってタメ口を利いたのだ。殺される理由としては十分だ」
アイク「・・・こんな弁護人いいのかよ」
マスター「証人、ワリオ」
ワリオ「・・・彼奴は優しい奴だった。あの日も、友達になったゼルダにお祭りで(リンク「友達?」苛っ)何か買ってやると言って家を出たさ。でも、ゼルダが家にいなかったから、仕方なく一人で祭りに行って、悲しそうな顔して帰ってきた。「もしかしたら、病気で寝込んでいて返事が出来なかったのかもしれん。もう一度見てくる」と言ってまた家を出ていった。でもあんまり帰りが遅かったから様子を見に行ったら、クッパが鍋に煮られてたんだ・・・」
後半はあらすじの部分だな
リンク「姫様と仲を深めたいだと?戯れ言を、笑わせる」
アイク「・・・別にいいだろ」
リンク「よくない!」
マスター「静かに」コンコン
小さな木槌を机に打ち突けた
よくあるワンシーンだな
アイク&リンク「彼奴がやると腹立つな・・・」
マスター「では、被告人ゼルダ」
ゼルダ「・・・王の名の下に、犯罪者を処したまでです」
マスター「・・・」
リンク「ま、当然だな」
アイク「・・・そんな法律があるのかよ?」
ゼルダ「ありますよ。ハイラル国憲法第21条にちゃんと」
そうなのである
スマブラには幾つもの国が存在する
そこから憲法や法律の相違が生じるのは当たり前だ
マスター「しかしだな、キノコ王国の憲法では、殺人はいかな状況であろうと・・・」
リンク「彼奴は人間じゃない。それに、事件が起きたのはハイラルだ」
ワリオ「クッパは他国の法律なんて知らないぞ!」
リンク「知るか」
ワリオ「し・・・!?」
アイク「ゼルダ姫、クッパの誘いをなんで断ったんだ?」
ゼルダ「食べようとしていたと解ったからです」
アイク「何で解った?」
ゼルダ「以前クッパは、今回同様に「ここを開けてくれ」と頼んできました。当然断りましたが、そうかい、それじゃあ家ごと吹き飛ばすぞ、とかなんとか言ってきましたわ。無論、吹き飛ばすなんて不可能です。私の兄弟を食べたやり口と変わりません。それからクッパはやれリンゴ狩りに行こうとか、色々と誘いを掛けてくるようになりました」
アイク「なるほど。祭りのあと、家に帰ってからまたクッパがやってきたんだな?」
ゼルダ「ええ。クッパさんは「お祭りに行ってたら樽が転がってきてビックリした」と言ってきました。樽を転がしたのは私だと知らずに・・・ww」クスッ
アイク「・・・・」
ゼルダ「おっと、失礼。でも、樽を転がしたのはわざとじゃなくて、透化したときに樽にぶつかって転がってしまっただけなんですよ?」
アイク「透化?」
リンク「姿を消すことだ」
ゼルダ「ついでに、「このくらいでビックリするなんて、クッパさんって意外に臆病なんですね」って言ってあげましたよ」
アイク「逆撫でしたんじゃねえかよ・・・」
ゼルダ「ええ、そりゃあもう・・・そのことを知ったらカンカンになってましたよ(笑)」
アイク「何だカッコワライって!」
ゼルダ「え?面白くありませんか?」
アイク「ねえよ!」
リンク「・・・姫様・・・」
アイク「・・・それに、事件があったのは六時頃。夕飯までにはまだ時間があるのに、なんでそんなに早く湯を沸かす必要がある?」
ゼルダ「大きなお鍋にお湯を沸かすのは時間がかかるでしょう?」
アイク「・・・なに作る気だったんだ」
ゼルダ「えーっと・・・?」
リンク「入浴に決まっているだろ」
アイク「風呂かよ!何で鍋なんだよ!」
ゼルダ「風の噂で、異国には五右衛門風呂というものがあるらしいので、実体験をしようと・・・」
アイク「マジか!」
マスター「では、最終論告を」
アイク「・・・まず、被告人がクッパを煮殺したのは認めている。んで、それが正当防衛だったと主張している。でも被告人はいつかクッパを殺してやろうと思って、そのチャンスを待ってたんじゃねえのか。クッパが被告人の家に進入したのはいけなかったけどよ、それは罠にハマったからじゃねえか?被告人は祭りに行こうというクッパの誘いを断って、クッパがやってくることを予想し、湯を沸かして待ち受けていた。被告人はクッパの攻撃を「思いがけない攻撃」じゃなくて、予想してたんだよ。これじゃあ正当防衛でころか、過剰防衛すら成り立たない。立派な殺人罪で有罪だ」
ゼルダ「・・・・」
リンク「正当防衛が認められているのは、誰でも自分で自分の身を守る権利があるからだ。もし今回の行動が犯罪なら、姫様はどうしろというんだ。クッパが姫様を食べようと無理矢理侵入してきたら、逃げるべきだったのか?そんなことしてもいずれは捕まるだろう(多分逃げきれるだろうがな)。クッパは既にネスとリュカを食べたというのが村の噂だ。そして今度は姫様に狙いをつけた」
リンク「色々な理由で家の外に誘い出そうとした。たとえこの日でなくとも、いつかクッパは煙突から家に入ることを予想しただろう。姫様がお湯を沸かしていたのはただの偶然。検察が言うように、姫様が対策をとっていたとしても、それでもやはり正当防衛が成り立つ。そうでなければ、姫様に対して「一生クッパから逃げ回っていろ」ということになる。姫様は家に入り込もうとしたクッパから身を守るために今回の行動に及んだのだ。つまり、クッパが家に侵入しようとしなければ今回の事件は起こらなかった。こうなれば、クッパの自業自得としかいえない。姫様は正当防衛で無罪だ」
アイク「・・・」
クッパがストーカー化してるな・・・
ゼルダ「・・・」
アイク「裁判長、判決は・・・」
マスター「うむ。判決は・・・」

ドーン

マスター「判んねえぇー!!」


えええーッ

「エエエェェーッ!?」

















貴方は、どう答える?

第23話 夏だ!休みだ!七夕だ! 第2編

終点
色「もうすぐ、7月7日ですね・・・」
マリオ「7月7日に何があるんだ?」
色「え?」
メタナイト「七夕だよ。我々にとっては異国の文化だけどな」
色「笹の葉に願い事を書くんですよ」
ファルコ「笹の葉に・・・?書きにくくないか?」
色「いや、葉っぱに書くんじゃなくて・・・」
メタナイト「笹に願い事の書いた紙をつるすんだよ。言い伝えでは・・・」


昔昔、天帝という神様が星空を支配していたころ
天の川の西の岸に、織女という天帝の娘が住んでいました
織女は機織りがたいへん上手で、彼女の織った布は雲綿と呼ばれ、色も柄も美しく、丈夫で着心地を軽い、素晴らしいものでした
一方、天の川の東の岸には、牛使いの青年、牽牛が住んでいました
牽牛は、毎日天の川で牛を洗い、おいしい草を食べさせたりと、よく牛の面倒をみる働き者でした
天帝は、来る日も来る日も働いてばかりいる娘を心配し、娘の結婚相手を探すことにしました
そして、天の川の向こうに住む牽牛を見つけると、二人を引き合わせ、
天帝「お前たち二人は真面目によく働く。牽牛よ。儂の娘、織女と夫婦とならぬか?」
牽牛は恐縮したようすで、
牽牛「天帝様、私のような者には、夢のような話でございます。ありがたくお受けさせていただきます」
織女、働き者の牽牛をたいへん気に入り、二人はめでたく夫婦となりました
ところが、一緒に暮らすようになると、二人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかりをしています
これを見た天帝は、
天帝「お前たち、そろそろ仕事を始めたらどうだ?」
と戒めますが、牽牛と織女は、
二人「はい、明日からやります」
と答えるばかりで、いつになっても仕事を始めるようすがありません
織女が布を織らなくなってしまったため、機織り機には埃が積もり、天界にはいつになっても新しい布が届きません
また、牽牛が世話をしていた牛たちも、痩せ細って次々と倒れていきました
業を煮やした天帝はとうとう、二人を引き離し、年に一度、7月7日の夜だけ、天の川を渡って会うことを許しました
今でも二人は、7月7日に会えるのを楽しみにして、天の川の両岸でまたたいているとのこと・・・


メタナイト「・・・というお話だ」
マリオ「長いわっ!!」
色「ロマンチックですよねー・・・」
マスター「おーい、お前たち!」
ん?マスター?
マスター「あのなー、スーパーに笹が売ってたからなー、ちょっと衝動買いしたんだわー」
!!
マスター「よし、皆。適当に願い事書け」
相変わらずの急展開だな




色「んー・・・・・」
ペンを片手に紙と向き合う
リンク「ハイラルに永劫の栄光を。これに尽きるな」
ガノンドロフ「じゃあ余はハイラルに闇の・・・」
リンク「さて、吊るしにいくか」スルー
ガノンドロフ「・・・」
アイク「肉が鱈腹食えますように・・・っと」
マルス「え?それ、今と変わらないんじゃないの?」
ワリオ「金銀財宝と主役とバイクと・・・」
欲張りだなー
じゃあ俺は、この世からテストという概念が失せますように
マスター「なんだそれ・・・」
だってメンドイもん
マスター「私は・・・失った体を取り戻せますように」
はぁあ!?
ピット「自由に飛べますように」
レッド「ルギアをゲット出来ますように」
GW「・・・」カキカキ
ん?なに書いてんだ?
GW「・・・」ほら
はいしょ・・・配色か
・・・はいしょくぅ!?
名詞書いてどうすんだよ!
GW「・・・」カキカキ
まだ続きがあるのか
GW「・・・」ほら
なになに・・・「配色ゲットだぜ!」・・・?
GW「・・・」
何だよコレは!!
ゼルダ「婚約者が現れますように」
リンク「・・・皇族の婚姻は、成人して七年後がルールです」
ゼルダ「またハイラル国憲法の話?ルール違反なら、ルールを変えたらいいだけなのよ」
リンク「なッ!?」

 

正面玄関
マスター「笹はここに飾っておくからな。まだ出してないやつは、早くしとけよ」
色「うーん・・・何にしよう・・・?」
マリオ「まだ決まらないのか?」
色「はい・・・」
クレイジー「他の人の願いも参考にしてみたらどうだ?」
他人の願い事を覗き見るのはよくないと思うがな・・・
マリオ「え~っと、なんだこの絵?」
丸と楕円が交互に二つずつ。棒に串刺しにされているみたいだ
ファルコ「串・・・?」
マリオ「・・・肉?」
色「・・・ネギ?」
カービィ「ぺぽ!」
ファルコ「俺のことかよ!」
フォックス「もう定番みたいになってんな・・・」
マリオ「打倒!・・・意気がこもってるな」
色「続きはなんですか?」
マリオ「『打倒!・・・スター☆フォックス』ってウルフかよ!」
ウルフ「いや、俺は『宇宙征服』だ」
マリオ「え?じゃあ・・・誰の?」
フォックス「何なんだ、いったい・・・?」
オリマー「・・・それ・・・」
マリオ「お前のか!何でだよ!」
ウルフ「何があった」
オリマー「1のときに激突した小惑星・・・あれ、スター☆フォックスが押し飛ばしたやつなんだよなー・・・」
ファルコ「えっ・・・」
オリマー「おかげでこちとら・・・!」
そりゃいかんな、スター☆フォックス
マリオ「そうだぞ」
フォックス「そんな・・・知るか・・・」
謝れ、土下座して
フォックス「はあああ!?そんなのするわけねぇだろ!!」
そっか・・・じゃあ仕方無い
一年くらい出番抜きにするか
ファルコ「ええええ!?そんなのオカシイダロ!」
じゃあ謝れ、一秒以内に
フォックス「そんな理不尽な・・・!!」
いーち・・・
フォックス&ファルコ「どうもすいませんでしたぁ!!」ガバァ
マリオ「この願い事は誰のかな?」
フォックス&ファルコ「おいいぃ!!無視かよ!?」
色「・・・あれ?誰ですか?トイレットペーパーなんかつるしたのは?」
マリオ「ん?」
色「『人気が上がりますように、出番が増えますように、メタナイトを超えられますように、金がもらえますように、マンガがバカ売れしますように・・・』まだまだありますね」カラカラカラカラ
マリオ「ああ。それは俺の短冊ペーパー
マスター「いやどんだけ願いあるんだよ!」
マリオ「巻き返すのに苦労したんだぜ?」
マスター「そっちの都合だよっ!」
アイク「俺もそうすりゃ良かったなー」
マルス「はい、君は関係ないからね」
しかし、賑やかだな
マスター「いつものことだ」

 

色「うーん・・・・・あ!」
マリオ「あ?五十音発音トレーニングか」
なんだそりゃ
色「なっ、違いますよ!」
マリオ「じゃあなに?」
色「・・・ただ、願い事が決まっただけです」
マリオ「へえ、何にしたんだ?」
色「えへ・・・教えな~い♪」
マリオ「なっ!?ズルいぞ、俺の短冊ペーパー見たじゃんか!」
色「マリオさんには見せたくありませんっ」
マリオ「クッソォ、何でなんだよ!?」
色「えへへ・・・」
アイク「おい、マリオ!」
マリオ「あ?」
アイク「空見てみろよ、星空っ」
色「天の川、ですか?」
ふいと視線を上げたそこには
色「わぁっ」
夜空に浮かぶ、満天の星々
夥しい数で構成される天の川
散りばめられた宝石のように、暗闇の中で光を放っている
いや、それよりも・・・
マリオ「流れ星だ!」
リンク「流星群だ」
一つ、また一つと星が夜空を流れていく
クレイジー「流れ星に願い事を三回言うと、その願いが叶うらしいぞ」
マリオ「人気が上がりますように出番が増えますようにメタナイトを倒せますように~~~」
マスター「・・・それは無理じゃないか?」
色「・・・」
ピーチ「貴方はどんな願い事したの?」
色「えっ!?嫌ですよ、私、見せたくありませんっ!」
ピーチ「どうして?」
色「~~・・・だって・・・恥ずかしいもん・・・」
ピーチ「じゃあ、なにか恥ずかしい事をお願いしたのね?」
顔面を真っ赤に紅潮させ、
色「そっ、そんなことありません!!!」

 

アイク「肉肉肉。よし、言えた」
マルス「肉がなんなの?」










『うまくいきますように・・・』

第24話 スマブラアシストキャラの毎日

アシストキャラデータ
主要キャラ。多分
リン、サイボーグ忍者、カット、アナ、シャドウ、ナックルジョー、ワルイージ
副キャラ
その他の方々
サキ「おい!ちゃんと紹介s」


待合室
リン「・・・」
サイボーグ「・・・」
カット「何で、私たちって・・・」
アナ「・・・こんなに出番が少ないの?」
シャドウ「それは恐らく」
俺のやってるゲームじゃないからだろ
リン「!?誰だ?」
俺だよ
リン「だから誰!」
だから俺だって!
ナックルジョー「・・・名前を聞いているんだ」
名前はShaillだ
アナ「Shaill・・・って?」
ワルイージ「ワリオの話だと、マスターのさらに上に君臨するそうだ。まぁ、人前に出たことねぇみてぇだから、人間どうかも分からねえがな。くぁっくぁっくぁっ」
因みに、お前らの出場権を管理しているのも、この俺だ
サイボーグ「出番がない理由か」
リセット「そんなべらぼうなこと信じれるかってんだよお前が管理しているならもっと出番増やせ半年過ぎてもうすぐ一年目だぞ?それだけの間ずっと出番先送りにされたんだぞこっちは!」
ふ~ん・・・
俺にそんな口利いていいのかな?
リン「え・・・?」
爆発だ!
ドンッ!
リセット「!!」
カット「リセットさんが爆発した!」
サイボーグ「部屋の中でするなよ」
ついでにリセットは今回出番抜き!
シャドウ「ええぇー・・・」
ワルイージ「酷い仕打ちだな」
と、まぁ、今回お前たちを登場させたのは、もっとファイターたちと親密になってもらいたくてな
サイボーグ「フツーにスルーしたな」
ナックルジョー「どうして仲良くなってほしいの?」
そりゃ賑やかになるから
リン「それだけかよ・・・」
ああ。それだけだ。何が悪い
サイボーグ「・・・別に悪くはないが、どうやって仲良くなるのだ。俺はなれ合いは御免だが」
簡単だ
宴を開くのさ
ワルイージ「は?」
宴を開くのさ
ワルイージ「は?」
・・・お前も老いたのか
ワルイージ「老いてねえよ!」
シャドウ「ソニックと宴を開くのかよ」
リン「え、じゃあマルスと!?」
ナックルジョー「・・・でも、準備はどうするんだ」
宴の百や億くらい、簡単に作れるぜ
サイボーグ「桁が狂ってるな」

 

ホール
リンク「何でわざわざホールなん・・・って、私はリンだ!リンクじゃない!」
リンダリンダーリンダリンダリンダー
リン「っ!!」
冗談だよ。でも、リンクが身体に染み着いて打ち間違えるから気を付けな。さっきも・・・
リン「はいはい。なあ文房具」
サイボーグ「サイボーグだ」
リン「スネークとは、仲良いのか?」
サイボーグ「さぁどっちだろうな」
リン「・・・」
お、来たみたいだぞ
シャドウ「お?」
リュカ「リンダリンダー!」
トゥーン「りんだりんだりんだー!あー!」
リン「・・・!」
アイク「相変わらずうるせえガキだな。なぁカービィ」
カービィ「ぽよ!」
マルス「気が合うね・・・」
スネーク「・・・」
メタナイト「・・・」
ソニック「…」
ルイージ「ちょっとマスター」
マスター「何だ?」
ルイージ「僕が主(ryマリオ「何しに行くんだよ?」
マスター「作者が来いと言っていただけだ」
クレイジー「あ、いたぞ。アシストキャラ」
色「アシストキャラ?」
シャドウ「久しいな、ソニック!一年以上ぶりで」
ソニック「あっそ」
シャドウ「・・・相変わらずの無愛想だな」
スネーク「よお文房具」
サイボーグ「サイボーグだ」
マルス「久しぶりだね、リンディス」
リン「その呼び方、やめて」
アイク「何でもいいじゃねえかよ」
マリオ「懐かしいな、お前」
ワルイージ「出番がなかったからな」
ルイージ「かなりのマイナーキャラだもんね」
ワリオ「お前もな」
リュカ「こんにちは、カット、アナ」
トゥーン「わーああー!」
カット「本当・・・」
アナ「生き別れって感じだったわよ」
ナックルジョー「もう会えないかと思ったよ」
メタナイト「別にいいんじゃないかな?」
カービィ「ぺぽ!」
ナックルジョー「・・・」
ファイターたちにも久々の再会だったみたいだな
マスター「誰のせいだ」




宴会場
ガヤガヤガヤガヤガヤ
マスター「そういや、何で今まで登場させなかったんだ?」
ワインとグラスを・・・ど、どうやって飲むんだろうな
ガヤガヤガヤガヤガヤ
俺のコンセプトは、あくまでファイターのギャグ小説だ。アシストキャラじゃない
ガヤガヤガヤガヤガヤ
マスター「嘘付けよ。面倒臭いだけだろ」
ガヤガヤガヤガヤガヤ
そんなことねえよ。出す機会がなかったんだよ
ガヤガヤガヤガヤガヤ
マスター「・・・じゃあ、オリキャラとかは?増やしたりしないのか?」
ガヤガヤガヤガヤガヤ
確かに。今のところ色しかいないしな。乏しいとは思っているんだが・・・
ガヤガヤガヤガヤガガヤガヤガヤガヤガヤ


うるさいわ!!

 

ワルイージ「懐かしの我が友よ!」
ワリオ「懐かしの我が友よ!」
だきっ
マリオ「うわー・・・」
クッパ「悪は悪同士、悪友ってやつか」
ルイージ「ニイさ~ん~のバーロー~お」ぐて
マリオ「お前、もう酔ったのか」
ルイージ「ウルセエッ死ねッ!」ヒック
マリオ「お前が死ね」
ルイージ「(・O・;)!!」

 

スネーク「乾杯」
サイボーグ「・・・」
赤ワインの注がれたグラスを、チンッと打ち鳴らす
そして一気に煽る
スネーク「・・・奇妙なもんだ。お前と酒を飲むなど」
サイボーグ「そうだな」
スネーク「・・・赤の方が好きなのか」
サイボーグ「そうだな」
スネーク「白も好きなのか」
サイボーグ「そうだな」
スネーク「・・・お前、そうだなしか言ってないぞ」
サイボーグ「・・・」

 

ネス「あー、飲みてえな・・・アルコール」
アナ「アンタも相変わらずね」
ネス「・・・三つ子の魂百までって言うだろ」
リュカ「わーーアイスだアイスだ!!」
トゥーン「ばくばくむしゃむしゃ。痛っ!頭がキーンってなったよ!」
リュカ「イチゴのかき氷食べたらベロが赤くなったよ、ほら」
トゥーン「ベロは元から赤いっての!」べしっ
アハハハハハハッ!
ネス「う゛あああああああああ」
カット「・・・こっちも相変わらずね」
ジェフ「ですねー」

 

ソニック「・・・」ぐびぐびッ
シャドウ「おいソニック。いくら飲むのが早いからって、一気飲みは危険だぜ?」

 

アマミヤ「俺たち出番ねえな・・・」
ロビン「・・・ああ」
だって知らねえもん
アマミヤなんて、さっきのセリフのとこアメマヤってしてたし
アメマヤ「名前間違えるなよ・・・」
ゴロー「ん、あれ?」
芸人のAMEMIYAかと思ったし
アメミヤ「・・・」
エキサイトバイク「ブーンブブーン、ブバオオーン」
任天犬「バウワオ!」

 

アイク「むしゅむしゃ」
マルス「ヤバいよ・・・肉がむさぼり尽くされそうだ」
リン「アイクは野菜食べないの?」
アイク「むしゃむしゃ・・・」
マルス「ふんふん・・・一応食べるってさ」
リン「いや言ってない!!」
マルス「アイク、任天犬の肉はどう?」
アイク「むしゃむしゃ」
マルス「そうか・・・」
リン「なんだこの二人は・・・」

 

ルイージ「よ~~ろレイーひ~」べろんべろん
マリオ「ルイージが泥酔してる」
ピーチ「ふぅーん・・・」
ルイージ「・・・」べろんべろん

 

色「・・・」
マスター「未成年者用にジュースがある。取ってきたらどうだ?」
色「あ、はい」
クレイジー「オレンジ色のがオレンジで、紫がグレープ、薄黄色がアップルだ」
色「え・・・と?紫?これ、ですか?」
クレイジー「?何が飲みたいんだ?」
色「グレープです」
クレイジー「?今、君が持ってるのはオレンジだよ」
色「え?」

 

レッド「アシストキャラが出てくると、ポケモンもいっぱい出てくるから大変なんだよな・・・」
カイオーガ「*****!」鳴き声
ホウオウ「####!」
レッド「はいはい」
マスター「おお、レッド。その名にちなんで、赤ワインでも飲むか?」含み笑い
レッド「・・・いや、いいです。ポケモンの世話が忙しいし・・・」
クレイジー「なら青ワインはどうだ?」
レッド「そういう問題じゃないし!青って何!だいたい僕は未成年!」
釣れないなー


色「青って、何?」

 

アイク「むしゃむしゃ・・・」
ルイージ「うう゛ぁあんああーー」意味不明
・・・・・そろそろお開きにするか
リン「何だ、もう終わりか」
サイボーグ「・・・」
シャドウ「早いな」
だってさ
収拾つかなくなる前に終わりたいじゃん
カット「・・・もう手遅れじゃないの?」
彼奴か
ルイージ「兄さんさえいなけりゃ~主役だったのにな~!」べろんべろん
マリオ「(--#)」
じゃあ、ピストルだ
アナ「?」
パンッ!
ルイージ「んがッ!?」ドタ
これでいいか
ウメミヤ(瞬殺だ・・・)
ワルイージ「なあ、作者。終わりってことは、俺たちの出番も、か?」
うーん、それはどうだろうな・・・
出ないかもしれないし、メジャーなリン辺りならこれを機に登場させるかもしれない
リン「やった♪」
ロビン「ズルいぜ・・・」
マスター「では!これにて宴会はお開きとさせていただく。お帰りの方は、お忘れ物のなk」
あ!大事なこと言い忘れてた!
ソニック「何?」
次回、スマブラじゃない奴出すから
マリオ「え?」
宴の時に電話しといたんだよ
ファルコ「それはつまり・・・メタく言ったら・・・」



















オリキャラだあぁー!!












さあ、どんな奴らが来るのか楽しみですね
サイボーグ「お前が呼んだんだろ」


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