スマブラ個人小説/ネスリュカの小説/一つの命 の変更点


 *この小説は? [#z10ff893]
 この小説は名のとおりシリアスです。
 シリアスが苦手な人は注意して読んでください。
 こちらもなるべく気をつけます。
 それでも暗くなるかもしれないので、お気をつけください。
 *小説 [#f553c7cb]
 &br;&br;…はあ、はあ、はあ…
 &br;&br;何なんだよここ………
 &br;&br;そこはまさしく地獄とよぶにふさわしい場所だった…
 &br;&br;ビルらしき建物はボロボロに崩れ去り、家という家は原型をとどめぬほど壊されており、人の気配すら感じない…
 &br;&br;お願いだよ…誰かいてくれよ…
 &br;&br;彼はこの地獄の場所を、もう三時間ほど歩いている
 &br;&br;もはや人はいないのか、と思って引き返そうとも思ったが、彼は知らぬ間にここにいたのだ、引き返せるわけがない
 &br;&br;いい加減にしてくれよ…もうやだよ…
 &br;&br;もはや体力も気力も限界に達している…
 &br;&br;ついに彼は立ち止まった
 &br;&br;帰りたい…帰りたいよ…
 &br;&br;彼は、もう歩けない、歩けそうにもない
 &br;&br;…このまま、ずうっとこうしたままなのかな…
 &br;&br;彼はついにあきらめの言葉を口にした…
 &br;&br;………え?
 &br;&br;今何か声が…
 &br;&br;…ック、……ック、……スン
 &br;&br;誰かいるんだ!
 &br;&br;彼は声のする方へと急いだ
 &br;&br;彼は走って走って…ようやくそこにたどり着いた
 &br;&br;そこは、もはや地面と呼べる踏み位置のない、町のようだった。
 &br;&br;でも、確かにここのどこかに誰かがいる…そう確信していた
 &br;&br;しかし、さがすまでもなかった
 &br;&br;その、地獄の土地に彼は一人、子供を見つけた
 &br;&br;その子は気づいてはいない
 &br;&br;彼は近づいて…驚きを隠せなかった
 &br;&br;その子の足の下には地面がないのだから…
 &br;&br;驚きながらも彼はそっと手をかけて
 &br;&br;''「君、早く帰ろう。きっとみんな心配しているよ」''
 &br;&br;そういって自分もびっくりした
 &br;&br;どうして帰ろう、なんて言いだすんだろう。それに誰だよ、みんなって。この子には家族がないかもしれないのに…
 &br;&br;だがそれよりも行動が先に出た
 &br;&br;なにせ、彼の後ろから、異形とだけでは言い表せない、醜い''何か''が出てきた
 &br;&br;もはや迷っていられない
 &br;&br;彼はその子を立たせて、無理やり走り出した
 &br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;扉があった
 &br;&br;しかし、もはや気にすることが出来ない
 &br;&br;あの、醜きものがいつ襲ってくるかで頭がいっぱいだった
 &br;&br;しかし…
 &br;&br;彼は今自分が何を連れているかようやく分かった
 &br;&br;子供のような後姿だったが、この子の胴体は真っ赤な血で染まっていた
 &br;&br;足には鎖がつながっており、顔は口以外消えていた
 &br;&br;そしてその子が発した言葉…
 &br;&br;'''「お前が来なければ、あいつに天国へ連れられた。お前のような、気持ちを踏みにじるような物は地獄に落ちてしまえ」'''
 &br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;&br;
 &br;&br;「……………」  …何?聞こえないよ…。
 &br;&br;「………イ…」  …体の節々が痛いよ……。
 &br;&br;「……&size(3){ロ};…&size(2){イ};」  …頭が…ずきずきする…。
 &br;&br;「…ロイ!!」  …え? ここは…?
 &br;&br;マルス「いつまで寝てんだか、風邪引くよ?」
 &br;&br;……え……………夢…………?
 &br;&br;そこは、見慣れた自分の部屋。もう、すでに朝だ。
 &br;&br;マルス「先に、ご飯食べてるから、さっさと来てね」
 &br;&br;…あれは全部…夢…だったのか?
 &br;&br;考えていると、マルスが ああ、そうだ、といって
 &br;&br;マルス「花飾っといたよ。気分向いたし」
 &br;&br;黄色いバラだよ、と言い残して、部屋から出て行った。
 &br;&br;なんだか頭の整理がつかないまま、花を見てみた。
 &br;&br;きれいなバラだな…それしか思い浮かばなかった。
 &br;&br;だが……………
 &br;&br;ロイ「…!?っ」
 &br;&br;みるみる赤く染まりだしたバラ。
 &br;&br;そのバラの奥で……………     あの子が笑ってた………ような気がした。
 &br;~fin~