基本データ
日本語説明 | オーディンが使うグングニルはドワーフがユグドラシルの枝で作った神聖な槍である(実はアイスランドの艦艇がタラ戦争の際使った特殊な道具で、曳航する際底引き網漁船の漁網を切断できる) |
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中国語説明 | 奥丁使用的冈格尼尔是矮人用世界之树的树枝打造而成的神枪(其实是冰岛船只在鳕鱼战争时携带的一种特殊的器具,可以在拖带的时候割断拖网渔网)。 |
入手方法
性能や運用について
元ネタ解説
グングニルについて
- グングニルは古ノルド語で剣戟の響きの擬音を意味し、闇の妖精ドヴェルグの鍛冶イーヴァルディの息子達によって作り出され、何らかの形でオーディンに渡された投げ槍である。何らかと言うのは、オーディンの手に渡るまでの経路が不明なのではなく、幾つかの説があるからである。
- グングニルは決して的を射損なう事なく、敵を貫いた後は持ち主の所へ戻ってくる習性を持つ。またこの槍を向けた軍勢には必ず勝利をもたらすとされている。
さらに鋼の穂先にルーン文字をあしらった事によりどんな鎧でも必ず貫通し、また人の素となるトネリコの木で柄が造られている為、この槍は他の武器によって破壊される事は無い。 - 威力も高く、シグムンドが持つ伝説の剣グラム(壊された時点ではまだ剣に名前は無い)を一撃で破壊した。
古ノルド語
- ノルド祖語から発展した言語(方言みたいな物)で、8世紀に生まれ14世紀頃までに消滅したとされる言語。
- スカンディナヴィア人やスカンディナヴィア出身の入植者(現在の北欧を指す)が主な話者だった。
ドヴェルグ
- ドヴェルグはドワーフに似た存在で、太古の巨人ユミルの死体から生まれた。生まれた時はうじ虫だったが、神々によって人に似た姿と知性を与えられた。
彼らは対価に応じて、神々の象徴となる魔力が付与された武器や、宝の製作を行っていたとされ、実際にこのグングニルを作り上げたのもドヴェルグである。
ドヴェルグは太陽の光を浴びてはならず、もし浴びてしまうと石になるか、体が弾け飛び死ぬとされている。
イーヴァルディの息子
- イーヴァルディとその息子達は鍛冶屋で、悪戯好きの神ロキが女神シヴの髪を刈り取った事を発端とし、代わりになる物としてシヴの髪、グングニル、スキーズブラズニルなどの宝を作ったとされる。以下に宝の解説を併記する。
- シヴの髪:それを被ると頭にくっついて本物の髪の毛になってしまう黄金製のかつら。
- スキーズブラズニル:普段は折り畳まれているが、広げると神全員を乗せられるほど大きくなる伸縮自在の船。
オーディン
- 最初の神ブーリの息子ボルと霜の巨人とも呼ばれるヨトゥン族のベストラの間に生まれた子の一人で、主神にして戦争と死の神。
- ミーミルの泉の水を飲んだ事がきっかけで知恵を身に付け、魔術を会得した。しかしその代わりに片目を失った。
- オーディンは知識に対し貪欲で、自らの命をオーディン(つまり自ら)に捧げようとしたとされる。
- オーディンは長い髭をたくわえ、つばの広い帽子を目深に被り、黒いローブを着た老人として描かれる事が多い。また戦場に於いては黄金の兜を被り、青いマントを羽織り、黄金の鎧を着た姿で描かれる。しかし
- 彼の最期はラグナロクにて訪れ、ロキの息子であるフェンリルによって殺された。
ルーン文字
- 1世紀頃にゲルマン人がギリシア文字、ラテン文字、北イタリア文字などを参考に作り上げた音素文字。
ルーンの語源は、ゴート語で秘密を意味するrunaから来ている説が有力とされる。 - 7世紀頃にラテン文字が使われるようになってからルーン文字は自然消滅したが、スカンディナヴィアでは中世後期(1300~1500年)まで使われていたとされる。
- ルーン文字は呪術や儀式に用いられた神秘的な文字と呼ばれる事があるが、これは半分間違いである。確かに呪術や儀式に用いられた文字ではあるのだが、実際には当時の人々の日常生活でもルーン文字が使われていたからだ。
トネリコの木
- トネリコは正確にはセイヨウトネリコという和名を持つ植物で、スカンディナヴィア半島北部(ノルウェー北東部)やイベリア半島南部を除くヨーロッパ全域に自生する落葉樹の一種である。
- セイヨウトネリコの誕生花は12月27日で、花言葉は私といれば安心。
- 日本語訳では単純にトネリコと訳される事が多いが、日本原産のトネリコ(別名サトトネリコ)とは別種の植物である点に注意。(こちらは誕生花が8月20日か12月23日、花言葉は威厳、偉大、服従、高潔、思慮分別)
- 当然ではあるが学名はどちらも異なる。日本原産のトネリコはFraxinus japonicaという学名でセイヨウトネリコはFraxinus excelsior L.という学名である。
シグムンド
- オーディンの曾孫であり、レリル王の息子であるヴォルスングと、カラスに変身しレリル王にリンゴを運んだフリョーズの間に生まれた10人の息子の長男である。*1
- レリル王は子宝に恵まれず、妃共々神々に祈りを捧げると、女神フリッグがその願いを聞き入れる。フリッグはオーディンに事の経緯を話すと、ワルキューレのフリョーズにリンゴを持たせて妃に遣わした。
そのリンゴを食べた物は、必ず身籠るとされており、そうして漸く妃は身籠った訳だが、6年の間、妃の胎内に留まり続けその間にレリルは病死し、かつ妃も自らの死を予感した妃は帝王切開によって生む事を決意。結果、妃の死と引き換えにヴォルスングは生を受けた。 - 妃の名前は不明である。
- 冒頭にオーディンの曾孫と書いたが、実際にオーディンと血が繋がっている訳ではなく、オーディンの寵愛を受けた戦士の事をオーディンの息子と呼ぶため、オーディンの曾孫とされている。
- レリル王は子宝に恵まれず、妃共々神々に祈りを捧げると、女神フリッグがその願いを聞き入れる。フリッグはオーディンに事の経緯を話すと、ワルキューレのフリョーズにリンゴを持たせて妃に遣わした。
- 彼は王位継承後、エイリミ王の娘であるヒョルディースを自らの妃に迎えいれたが、同じようにヒョルディースを望んでいたフンディングの息子リュングヴィに恨まれ、争いが始まった。この戦いにてシグムンドはオーディンによって剣を折られ、オーディンの加護を失った事を悟り、治療を拒むとそのまま絶命した。
- 下記のグラムに関するエピソードもあるが、グラムの項にて説明する為この項では説明を省略する。
グラム
- ガウトランドの王シゲイルとシグムンドの双子の妹シグニューの結婚饗宴中にオーディンが現れた。この時、リンゴの大樹バルンストックにこの剣を柄元まで刺し込み、「引き抜くことが出来た者にこの剣を与える」と言った事で、勇士達が剣を抜こうとし、結果シグムンドが抜いた事で獲得した剣。
- シグムンドが引き抜いた剣だったが、あまりの素晴らしさにシゲイルは「剣の重さの3倍の黄金と交換」する事を提案した。しかしシグムンドは「(シゲイルには)この剣はふさわしくない」と断った事で、結果的にヴォルスング一族の10人の息子達はシグムントを除き、全員がオオカミに食い殺された。
この事からシグムンドの復讐が始まり、最終的にシグニューとの子であり甥でもあったシンフィヨトリと協力し、シゲイルを焼死させ、またシグニューもシゲイルと運命を共にした。 - 長らく戦勝を共にしたが、リュングヴィ王との戦いにて現れたオーディンによって剣を破壊され、妻ヒョルディースに剣の破片を保存し鍛え直す事を遺言し、シグムンドは息絶えた。
この際に、剣にグラムと言う名前が付いた。 - その後、シグムンドの息子シグルズは養父で鍛冶屋のレギンから財宝を守る龍ファフニールの話を聞かされ、龍を退治する為に剣を鍛えるよう頼み込んだ。しかし二度失敗し、シグルズは母ヒョルディースの元に訪れ、形見であるグラムの破片を受け取り、レギンに渡し三度目に挑み、そしてグラムは復活した。
ネットカッターについて
- オーディンが槍のようにこの装備を使っている事からグングニルという名前を有していると思われるが、この装備の基となった物は、アイスランド沿岸警備隊が用いたネットカッター(Togvíraklippur 英:trawlwire cutter)である。
- アイスランドはイギリスがデンマーク領地を獲得した影響で、1901年から1951年までの間、自国の領海を3海里(6km)に制限された。当時のアイスランドにとっての伝統的な漁業域は4海里(7.4km)であったとされる。
その後の1949年10月に、廃止措置の一環としてアイスランド北部の領海を4海里に延長した。この事に関して特に問題とならなかったが、1952年にアイスランド全体の領海を4海里へ延長した事によって、イギリスとの最初の紛争が発生した。アイスランドの行為に激怒したイギリスはアイスランド産の魚の輸入を拒否するという制裁を行い、アイスランド経済へ打撃を与えた。 - 上記の内容は、冷戦期の出来事であり、アイスランドがソ連側へ流れないようアメリカが圧力を掛け、結果的にアイスランド全域の領海を7kmに広げる事で決着となった。
- しかしその後の1958年9月1日。アイスランドは自国の領海を4海里から12海里(22.2km)へと拡大する新法を制定した。もちろんイギリスが黙ってる訳もなく、今までは起こらなかった沿岸警備隊との間で小競り合いが発生する事となった。これが後に第一次タラ戦争と呼ばれる紛争である。
- この装備は、アイスランド警備隊の司令官Pétur Sigurðssonの支援を受け、沿岸警備隊所属のFriðrik Teitssonと灯台機関のTómas Sigurðssonによって製作された。いつ頃完成したのかは不明だが、1958年に実験が行われている。
- その後1972年まで使われる事が無かったが、第二次タラ戦争が生起してすぐの1972年9月4日にて実戦投入された。
- これ以降の内容はオーディンを参考に。
コメント
- だれがここまでやれといったww(褒め言葉) -- 2018-11-23 (金) 01:45:19
カード一覧/種類別装備一覧表
装備一覧表
各欄の下段は日本版未実装
副砲 | |
カテゴリ | 装備名 |
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射程短 | 日本八九式12.7cm連装高角砲、イギリス三連装4inch火砲、イギリス連装4.5inch高角砲 |
射程中 | 日本四一式15.2cm単装砲 |
偵察機 | |
カテゴリ | 装備名 |
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コスト2 | ロッキード「シリウス」 |
コスト4 | 零式水上偵察機、二式艦上偵察機、彩雲、スーパーマリーンS.6、ソードフィッシュ(ウォースパイト)、カタパルト戦闘機、シーガル |
コスト5 | シーオッター、ウォーラス、OS2U-3、Ar196、TALIEDO STIPA、「寧海」艦上偵察機、Бе-4艦上偵察機、R-4、Fl-265、紫雲 |