No354 アルベルト・ディ・ジュッサーノ/元ネタ解説

Last-modified: 2024-02-25 (日) 19:57:33
所属Regia Marina
艦種・艦型コンドゥティエリ級アルベルト・ディ・ジュッサーノ型軽巡洋艦
正式名称Alberto di Giussano
名前の由来Alberto da Giussano 12世紀に北イタリアでロンバルディア同盟軍を率い、神聖ローマ皇帝フレードリヒ1世に勝利した伝説的な戦士。
起工日1928.3.29
進水日1930.4.27
就役日(竣工日)1931.1.1(1931.2.5)
除籍日(除籍理由)不明(Battle of Cape Bon 1941.12.13沈没)
全長(身長)169.3m
基準排水量(体重)6466.2英t(6570t)
出力Yarrow-Ansaldo式重油専焼缶6基Belluzo式蒸気タービン2基2軸 93700.4shp(95000PS)
最高速度37.0kt(68.52km/h) 42.0kt(77.78km/h)(最大)
航続距離18.0kt(33.33km/h)/3800海里(7037.6km)
乗員507名
装備(建造時)152mm53口径Modello 1926連装砲4基8門
100mm47口径連装高角砲3基6門
ブレダ37mm機関砲x8(2x4)
ブレダ13.2mm機関銃x8(2x4)
533mm連装魚雷発射管2基4門
機雷x96
艦載機x2
装備(1939)152mm53口径Modello 1926連装砲4基8門
100mm47口径連装高角砲3基6門
ブレダ20mm機関砲x8(2x4)
ブレダ13.2mm機関銃x8(2x4)
533mm連装魚雷発射管2基4門
機雷x96
艦載機x2
装甲舷側:24mm 甲板:20mm 砲塔:23mm バーベット:24mm 艦橋:40mm
建造所Gio. Ansaldo & C,Genova (アンサルド社 イタリア共和国リグーリア州ジェノヴァ県ジェノヴァ)
  • 1925年から1926年にかけてイタリア海軍が建造した新世代の軽巡洋艦のネームシップ。
    これまでイタリア海軍の軽巡洋艦はドイツおよびオーストリアから賠償艦として入手したものばかりだったが、フランス海軍が大型駆逐艦を中心とした水上部隊を整備してきたため、これに対抗して建造された。
    この新世代軽巡洋艦はコンドッティエリ級と総称され、どんどん規模を拡大しながら第5グループのアブルッツィ級まで作られた。
  • 主砲は新開発の53口径152mm砲を8門搭載した。5000トン級の軽巡洋艦としては重武装だったが、この砲は2門の砲の間隔が狭く、同時発射すると互いの弾の衝撃波で弾道が乱れる欠点があった。
    高温高圧のボイラーや電気溶接などを採用して軽量化し、公試運転では40ノット以上の速度を発揮した。だが、荒天時や高速航行時の船体強度不足が指摘され、補強工事を行ったため、実用的な速度は30ノット程度だった。
  • アルベルト・ディ・ジュッサーノ型は1931年~32年に全4隻が竣工し、以降の軽巡洋艦とともにイタリア海軍の巡洋艦戦力の一翼を担った。
     
  • アルベルト・ディ・ジュッサーノは1936年のスペイン内戦への介入が初実戦だった。1940年6月にWW2に参戦すると機雷敷設や北アフリカ輸送船団の護衛に従事した。
    最期は1941年12月13日だった。この日は同型艦のアルベリコ・ダ・バルビアーノと共に高速輸送艦としての任務を続けていたが、夜間にボン岬沖でイギリス海軍の駆逐艦の攻撃を受け、2隻とも沈没した。
  • アルベルト・ディ・ジュッサーノは沈没したが、同艦が敷設した機雷は何隻ものイギリス艦船を沈めている。