No372 早春/元ネタ解説

Last-modified: 2023-11-09 (木) 14:12:04
所属大日本帝國海軍
艦種・艦型秋月改型駆逐艦
正式名称第5083号艦 早春(はやはる)
名前の由来早春 春の初めごろのこと
計画年1942 (1944.5.5取り止め)
起工日未起工
進水日未進水
就役日(竣工日)未就役
全長(身長)134.0m
基準排水量(体重)2982.1英t(3030t)
出力ホ号艦本式重油専焼缶3基艦本式蒸気タービン2基2軸 75000shp(76040.2PS)
最高速度36.7kt(67.96km/h)
航続距離18.0kt(33.33km/h)/8000海里(14816km)
乗員-名
装備65口径八九式10cm連装高角砲4基8門
九六式25mm機銃x12(4x3)
61cm仮称三式61cm六連装魚雷発射管1基6門
爆雷投射機x2
爆雷投下軌条x2
装甲なし
建造所浦賀船渠社 (現 住友重機械工業浦賀造船所2003年廃止 整地後民間に売却予定) (日本国神奈川県横須賀市)

北風型駆逐艦について

  • 秋月型駆逐艦の改良モデルとなる乙型駆逐艦。ただし1隻も起工されずキャンセルされたため、計画のみの艦船である。
    正式名称は決定されておらず、資料によって秋月改型、改秋月型、超秋月型など記述に差異がある。
    本作では「北風型」と呼称されているが、これは後述のように改マル5計画で内定していた1番艦(仮称艦名「第5077号艦」)の名が「北風」を予定していたためである。
     
  • 本級は秋月型の速力強化・武装強化をメインに設計された。
    最大の変更点は機関で、島風型と同型の高温高圧機関を採用することで速力を秋月型の33ノットから36.7ノットに向上。
    併せて燃費も改善し、さらに後の松型と同様のシフト配置を採用して生存性も向上させる予定だった。
  • 武装面では対空機銃の増設に加え、魚雷発射管を4連装+予備魚雷1組→新開発の6連装+予備魚雷なしに変更。島風型と同様の5連装とする説もある。
     
  • 日本海軍の軍備増強計画「マル5計画」では甲型(艦隊型)16隻、乙型(防空型)16隻の計32隻の駆逐艦を計画していた。
    甲型は島風型の量産型であり、乙型として計画されていたのが本級である。
  • しかし太平洋戦争開戦の影響などもあって計画は頓挫し、さらにミッドウェー海戦での大敗を受けてマル5計画は改マル5計画に全面改訂される。
    この時に駆逐艦の生産数も見直され、甲型は8隻減+より建造しやすい夕雲型(もしくはその改良型)に変更。その予算で乙型を7隻追加し23隻とした。
    しかし機関調達の都合などから元々の計画にあった16隻は従来の秋月型とし、追加した7隻(仮称艦名「第5077号艦」~「第5083号艦」)のみが本級に変更された。
  • 1943年に艦名が内定。順に北風、早風、夏風、冬風、初夏、初秋、早春となる予定だったと言われている。
  • 戦況の悪化に伴い1944年5月5日、7隻すべてが建造中止となった。

早春について

  • 仮称艦名「第5083号艦」。浦賀ドックで建造予定だった北風型駆逐艦の7番艦。計画まで含めて秋月型系列の末妹に当たる。
  • 前述のように起工すらされず建造キャンセルされたため、艦歴・戦歴は当然存在しない。