No486 G15/元ネタ解説

Last-modified: 2023-11-09 (木) 14:14:46
所属大日本帝國海軍
艦種・艦型改大鳳型航空母艦
正式名称-(計画のみで未命名)
名前の由来G15:Gは航空母艦区分、15は通算15番目の計画番号
起工日-(戦局の悪化に伴い起工取消)
進水日-(同上)
就役日(竣工日)-(同上)
全長(身長)264.5m
基準排水量(体重)30360英t(30847t)もしくは30600英t(31091t)
出力ロ号艦本式重油専焼缶8基艦本式蒸気タービン4基4軸 160000shp(162219.1PS)
最高速度33.3kt(61.67km/h)
航続距離18.0kt(33.33km/h)/10000海里(18520km)
乗員1800名
装備65口径九八式10cm連装高角砲8基16門
九六式25mm機銃x66(22x3)
艦載機x60+1
装甲舷側:55~130mm 飛行甲板:20+75mm 格納庫甲板:16+32mm
建造所5021号艦・5025号艦:呉海軍工廠
(現 ジャパン マリンユナイテッド社呉工場) (日本国広島県呉市)

5022号艦:川崎重工業艦船工場
(現 川崎重工業船舶海洋カンパニー神戸工場) (日本国兵庫県神戸市)

5023号艦:三菱造船長崎造船所
(現 三菱造船社長崎造船所) (日本国長崎県長崎市)

5024号艦:横須賀海軍工廠
(現 米海軍横須賀基地) (日本国神奈川県横須賀市)
  • 改大鳳型航空母艦は、第二次世界大戦中に日本が計画した航空母艦。
    その名の通り航空母艦大鳳の改良型として設計され都合5隻の建造が予定されたものの、戦局の悪化から全艦建造中止となった。命名もされていない。
  • 高角砲2基の増備、水中防御の強化、船体・飛行甲板の延長などの小改良が施された本型であるが、大鳳の建造を策定した④計画(1939年~)に次ぐ⑤計画(1942年~)ではより大型のG14型航空母艦*1が数隻建造される予定であった。
    しかしミッドウェー海戦での敗北によって空母の数が求められるようになると、それを主眼に置いた改⑤計画では建造自体が雲龍型航空母艦や改大鳳型航空母艦に差し替えられた。
  • 基本計画番号G15として設計された本型は、水中防御や防空能力の強化のほか、ミッドウェー海戦での戦訓から飛行甲板上での装弾作業のための電動揚弾/魚雷筒も装備し、さらに量産性を高めるため艤装も簡略化された。
    全長も若干延長されたもののほぼ大鳳と変わらず、搭載機数も烈風18+流星36+彩雲6の常用60機と大鳳と同様であると見積もられた。
    そのため、より小型の艦載機ならば75機ほどの搭載も可能ともされる。
  • 改⑤計画では本型は1944年~45年に起工、47~48年竣工の予定であったが、より短期間かつ低コストで量産できる雲龍型航空母艦の建造が優先された。
    結局本型は1番艦さえ起工できないまま全艦建造中止となった。

*1 排水量45,000-50,000t、米ミッドウェイ級・英ジブラルタル/マルタ級相当の大型装甲空母