概要
生産設備・発電設備は、オーバークロック によって、生産速度を変化させることができます。
例えばオーバークロック倍率を150%にすると、1台で1.5台分の生産速度を発揮できます。
オーバークロックを行うには、設備にパワー・シャード(後述)を挿入する必要があります。
また、生産設備ではオーバークロック倍率に対して加速度的に消費電力が増えるため、電力供給能力を考えて使用する必要があります。
設定方法
M.A.M.の パワー・スラッグ 分析を2種達成することで、オーバークロック機能が解禁されます。
- 青いパワー・スラッグ
- 生産のオーバークロック
解禁された後は、施設のUIよりオーバークロックを設定することができるようになります。
オレンジのゲージをドラッグしたり、パーセンテージの数値を直接入力する事で倍率を調整できます。
100%を超えるオーバークロックするにはパワー・シャードを挿入する必要があります。
パワー・シャード1つにつき、オーバークロック上限が50%上がります(最大3個、250%)。
100%未満にダウンクロックする場合はパワーシャードは必要ありません。いつでも好きな数値に設定できます。
また、クロック倍率の代わりに目標生産速度を入力することもできます。
目標生産数の数字を入力した場合、自動でパーセンテージが設定されます。
更に、クロック倍率・目標生産数共に、ある程度の数式も入力可能です(例: 40*2/3)。
ただし、シャードが足りない場合や倍率が250%を超える場合は、入力が無視されます。
効果
生産設備 (製造設備・採掘設備)
パーセンテージに応じて、生産速度が上がり、同時に消費電力も増加します。
上昇する消費電力はオーバークロック倍率の1.6乗に比例します(グラフ)。
以下の表の値は実測(製造機によるヘビー・モジュラー・フレーム作成)に基づく大まかな値です。
オーバー クロック値 | 生産速度 | 消費電力 | 生産量 あたりの 消費電力 | 備考 |
1% | 1% | ? | ? | (電力表示が0MWになったので実測不能) |
5% | 5% | 1% | 17% | |
10% | 10% | 3% | 25% | |
50% | 50% | 33% | 66% | |
100% | 100% | 100% | 100% | 基準値 |
150% | 150% | 191% | 128% | |
200% | 200% | 303% | 152% | |
250% | 250% | 433% | 173% |
生産速度はオーバークロック値と同じだけ変化する一方で、消費電力はより劇的に上昇・下降しています。
つまり、ある素材の生産量を2倍にしようとした場合、同じ施設を2基建てたときと1基を200%にオーバークロックした場合では、後者の方が電力消費が1.5倍も多いことになります。
したがって、製造設備の場合、節電重視なら設備の増設、土地節約重視ならオーバークロックが第一候補になります。
採鉱機のオーバークロックは積極的にやって大丈夫です。鉱石採取量が増えればそれだけ生産量を増やせるというだけでも利点ですが、上位品の性能を見ると消費電力でも損していないことがわかります。
採鉱機はグレードアップすると採掘量+100%になりますが、この際消費電力も5→12→30と増えます。この増加量はオーバークロックで+100%にした時の消費電力量と同じ。つまり、採鉱機をオーバークロックするのは1ランク上の採鉱機を少し早めに入手しているだけだと言って良いでしょう。
この他、素材消費速度が小数になるため計算が難しくなる生産物の端数あわせに使用することもできます。
もっとも、端数レベルの時間で生産設備が止まったところで、大した影響はありませんが。
発電設備
オーバークロックのパーセンテージに応じて、生産電力が上がり、同時に燃料の消費速度も増加します。
また、ver.0.5.1.1現在、「目標MW」と実生産電力が一致していません。
実際の生産電力は、燃料消費速度下部に雷マークで表示されている数値です。
このため、目標MWに数値を打ち込んで出力調整する方法は、使う意味がありません。
特定の出力にピッタリ合わせたい場合、まどろっこしいもののオーバークロック倍率に以下の式を入力する必要があります。
100*(目標出力/標準出力)^1.3
- 例: 石炭発電機で120MWを発電する場合
100*(120/75)^1.3
オーバークロック倍率は数式での入力を受け付けるため、電卓等で計算する必要はありません。
生産電力および燃料消費速度は、原子力発電所以外はオーバークロック倍率の(1/1.3)乗に比例します。
原子力発電所はオーバークロック倍率の0.7565乗*1に比例します。
いずれにせよ、発電量の増減と燃料燃焼速度の変化は完全に一致します。
具体的には下表の通りです。
オーバークロック値 | 通常の発電所 | 原子力発電所 | 備考 |
1% | 2.9% | 3.1% | |
5% | 10.0% | 10.4% | |
10% | 17.0% | 17.5% | |
50% | 58.7% | 59.2% | |
100% | 100.0% | 100.0% | 基準値 |
150% | 136.6% | 135.9% | |
200% | 170.4% | 168.9% | |
250% | 202.3% | 200.0% |
先述の通り、発電量の増減と燃料燃焼速度の変化は完全に一致します。
したがって、個々の発電機の性能をオーバークロックで高めることと発電機を単純に増設することには、発電能力を向上させるという点では一切の差がありません。
建設資材や床面積を取るか、パワー・シャードを取るかの差になります。
なお、地熱発電機はオーバークロックできません。
また、蓄電設備が無い場合、発電所の燃料要求量が供給量を1%でも超えていると瞬間的な発電量低下からの停電に繋がります。
この場合は、停電する前にダウンクロックを行うと良いでしょう。
パワー・シャードの分配
複数のパワー・シャードで設備をオーバークロックする際、少数の設備に2本挿し・3本挿しするか、多数の設備に1本ずつ挿すかを選択する余地があります。
電力効率の面では多数の設備に1本ずつ挿す方が勝りますが、管理の手間が増えます。
電力効率を重要と見るか、手間を重要と見るかでパワー・シャードの分配方法を選択すると良いでしょう。
その参考のため、設備6台に対してパワー・シャード6本を挿す場合の消費電力・生産電力を一覧で示します。
- 生産設備
パワーシャードの分配法 相対消費電力 備考 1本×6設備 100.0% 基準値、オーバクロック無しの1.28倍(生産量当たり) 2本×1設備 + 1本×4設備 + 0本×1設備 101.8% 2本×2設備 + 1本×2設備 + 0本×2設備 103.6% 2本×3設備 + 0本×3設備 105.4% 3本×2設備 + 0本×4設備 110.3%
- 発電設備
パワーシャードの分配法 相対生産電力 備考 1本×6設備 100.0% 基準値、オーバークロック無しの1.37倍 2本×1設備 + 1本×4設備 + 0本×1設備 99.7% 2本×2設備 + 1本×2設備 + 0本×2設備 99.3% 2本×3設備 + 0本×3設備 99.0% 3本×2設備 + 0本×4設備 98.2%