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*巻末等 [#x836238e]
**第一巻 [#ba306c12]
***第零景 [#k708d7af]
失うことから全ては始まる。
#br
正気にては大業ならず
#br
その時が来たら 私は血も心も捧げます
#br
憎い 憎い憎い
#br
武士道はシグルイなり
***次巻予告 [#j378b916]
闇が熱をもつ。
血をはらむ風が吹く。
双子の剛剣士に
藤木・伊良子は対峙する!!
#br
#br
鮮血が華麗に飛び散る!
禁断の残酷時代劇!!
#br
----
#br
「残酷について」 南條範夫
#br
#br
人間の感情が極端にはしるところに残酷はうまれる。
#br
問題が無く、日常生活が平穏に営まれているところには残酷は...
しかし、ひとたび問題が起こり、社会や世間、とりまく人間関...
和らげることができず、その状況の中で人間の感情が極端には...
あらわれてくるのは残酷だ。
#br
人間の感情が極端にはしる場合はさまざあって、例えば悲愁(...
私が武士の女房などを小説にする場合には、悲愁を描くことに...
小説にする場合には、残酷を描くことになる。私は、男の、武...
いるので、「残酷」が当然多くなる。
#br
男の感情がはっきりと判るのは、残酷になった時である。
男も優しさを示す。しかしそれはどこか芝居じみたものになる...
その本性が出てくる。だから男の世界を現実につかみだすとす...
今も、昔からもずっと、世界中のどこでもそうだ。歴史上の問...
そこを突き詰めると必ず残酷な状況があるだろう。
#br
私は主に歴史小説を書いて来たが、昔の社会というものには残...
そこでは何もかも残酷だ。戦国時代の武将達のように、対立を...
それぞれが敵対者と直接にぶつからねばならない。自分が勝つ...
また一方で、昔の人々は上のものに対しても仲間に対しても、...
一旦それが破れると普段抑えていたものが、みなぶつかり合う...
感情は極端にはしる。残酷になる。
#br
人間は本来残酷なものである、などということではない。
何か問題が発生した時、それが対立に向かわないように取りま...
穏やかで、残酷が表面化してこない社会も、歴史上いくらもあ...
しっかり抑えるのが、そもそも政治だといえる。
#br
しかし、問題のない世界、あってもその問題を受け入れ何も事...
というものは小説にならない。私はそうしたものに興味はない。
#br
私が取り上げるのは、何か問題が生じた時、それを抑え和らげ...
カンカンになってしまう人間、感情を極端にはしらせる人間で...
#br
**第二巻 [#d2cdb665]
前巻までのあらすじ
寛永6年、徳川忠長によって催された駿河城内における真剣御...
臨むのは片腕の剣士・藤木源之助と盲目跛足の剣士・伊良子清...
対峙する二人の剣鬼。その過去には一体何が?
遡ること7年前、濃尾無双と呼ばれた虎眼流の道場に現れた伊...
藤木を破るも、師範・牛股権左衛門に敗れ、虎眼流に入門する...
恐るべき天賦の剣才により実力を上げゆく伊良子。一方、藤木...
自らに課し、その剣力を極限まで研ぎ澄ましてゆく。
1年余。最強の跡目を欲する虎眼流党首・岩本虎眼は娘・三重...
試しとして、伊良子と藤木に、別剣派舟木流の後継者・舟木数...
***次巻予告 [#k4e9b6d1]
#br
仕置きという名の宴が始まる
#br
―さらなる修羅をあなたは浴びる!―
#br
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#br
「狂気について」 山口貴由
#br
「武士道は死狂ひなり。一人の殺害を数十人をして仕かぬるも...
#br
武士道とは死狂いである。そのような状態にある一人を仕留め...
数十人がかりでもできかねる場合がある。と「葉隠」に記され...
#br
#br
「武士道に於いて分別出来れば、はや後るるなり」
#br
剣術は理論であるから、尋常の立会いであれば自分の技量より...
下手には勝ち、互角には引き分けとなるのが道理である。
しかし、剣術を学ぶことによって、そのような思慮ができるよ...
武士道においては後れをとったようなものである。と「葉隠」...
#br
戦う前の思考の中で損得を計算して、行動を未遂に終わらせて...
武士ではなく卑怯者である。武士道においては、相手が上手で...
多勢であろうと立ち向かってゆかねばならぬ場合が殆どであり、
そのような困難に勝利して見せることが、すなわち役に立つと...
#br
#br
「正気にては大業ならず」
#br
死狂いとなって事に臨むものだけが、勝負の行末が明らかな戦...
予測不可能の領域まで押し上げることができる。
#br
どうにもできない傷を負った者が、獅子の群れに向かってゆか...
凡庸の者が、才能ある者と競い合うことを決意した時、
「葉隠」の一節がまぶしく輝いて見える筈だ。
#br
死狂いこそ命の最後の拠り所となるものである。
***年譜 [#y0b4801a]
省略
**第三巻 [#pae0ad54]
前巻までのあらすじ
寛永6年、徳川忠長によって催された駿河城内における真剣御...
激突する2人の剣士、伊良子清玄と藤木源之助。この2人を不...
とは一体何か?
かつて、濃尾無双と謳われた岩本道場にともに学び、「双竜」...
圧倒的な天賦の剣才をたのみ栄達を夢見る伊良子に対し、藤木...
課して剣の奥義に至ろうとする。この2人を競わせ、より優れ...
めあわせようと図るのが、妄執にとらわれた老剣鬼・岩本虎眼...
寛永元年末、虎眼が流派の跡目に選んだのは伊良子清玄である。
今や三重の純情思慕をも手中に収め、伊良子は甘美な順風に酔...
野望に身を焦がすばかり。
だが彼は知らなかった。その朗報の直後、藤木が失意の中で...
編み出していたことも、おのれと師の妾・いくとの不義密通が...
心の底に、恐るべき憤怒の炎が渦巻き始めていた事も、この若...
知らなかったのである…。
***次巻予告 [#ube3c84d]
いま見たことは誰にも言ってはいけない。
#br
おぼえていてもいけない。
#br
#br
それはただの序章。
#br
闇が密かにはぐくんだ悲しく静かな序章。
#br
#br
#br
そして残酷時代劇の真章が開幕する
#br
#br
次巻「シグルイ」をうち震えて待て!
***『シグルイ』と『駿河御前試合』 チャンピオンRED編集部 ...
(省略)
**第四巻 [#bbcd9102]
前巻までのあらすじ
濃尾無双の岩本道場において双竜と呼ばれた二人の剣士・藤木...
天賦の才をたのみ自身の栄達を夢見る美貌の伊良子に対し、藤...
ほのかな思慕を胸に秘め、異常な鍛錬をみずからに課して剣力...
結局、師・岩本虎眼による峻別のすえ虎眼流の跡目に選ばれた...
許婚とされた三重の心をも掴み、すべてが順風と思われた伊良...
いくとの不倫が発覚し虎眼流一門による恐るべき仕置きを受け...
何も知らぬまま昆嶽神社に呼び出された伊良子は、不意をつか...
続いて藤木と立ち会って敗れ、滅多打ちにあう。さらに高弟た...
朦朧となるなか、怒りに燃える師・虎眼みずからの斬撃により...
こうして稀代の天才剣士・伊良子清玄は光をうばわれたうえ、...
そして3年が過ぎる……。
***次巻予告 [#n99cd7e6]
見参 復讐の魔剣士
#br
激突 巨剣三虎
#br
運命は待たず。許さず。
次巻 残酷無惨加速無限「シグルイ」第5巻
悪夢を研ぎ澄まして待て!
**第五巻 [#q042ae19]
前巻までのあらすじ
ライバル・藤木源之助を制して一度は虎眼流の跡目に選ばれ師...
祝言を待つばかりの身であった伊良子清玄。この稀代の天才剣...
密通発覚で、虎眼と一門の手による苛烈無惨な仕置きを受け、...
いくとともに追放されてから既に3年が過ぎた。
今や魔君・徳川忠長の駿府着任により、血に飢えた者たちの蠢...
あって、圧倒的な強さを示し無敵を誇る虎眼流一門。しかしそ...
超剣士の手による恐るべき挑戦を受けることとなる。
次々と一刀のもとに斬り伏せられてゆく、無双と謳われた虎眼...
この連続惨殺事件が、復讐の鬼となって戻った伊良子清玄の襲...
それを庇護する黒幕に盲人組織「当道座」の権力者・賎機検校...
検校から金を受け取り裏切りを働いていた虎眼流・興津を倒し...
権左衛門とともに、伊良子迎撃を決意するのだが…。
**第六巻 [#s1a3c26d]
前巻までのあらすじ
濃尾無双をうたわれた不世出の剣士・岩本虎眼。その屈強な...
手によって次々と屠られていった。犯人はかつての虎眼の弟子...
潰され、復讐鬼として舞いもどった伊良子清玄だった。そのこ...
同輩・藤木源之助だったが、同時に伊良子の背後に盲人組織「...
賎機検校がいることを知り、手を出せないままでいた。
そんなある日、賎機検校の呼び出しを受けた虎眼と藤木は、...
待っていたのは、いすぱにあの剣術を使う奇怪な男・夕雲。検...
変幻自在のいすぱにあ剣術に苦戦しながらも、これを討ち果た...
検校に謁見する虎眼を、控えの間で待つ藤木と牛股の前に、...
酒をかけ、復讐を予告する伊良子。屋敷に戻った藤木に、伊良...
牛股もまた、資金調達の旅の最中、伊良子の手下に襲われ倒れ...
かれを待つのは果たして…!?
***次巻予告 [#u5199473]
『シグルイ』次巻予告
#br
無双とうたわれた虎を屠った伊良子。
暴君・忠長の寵愛と言う翼を得て、
さらなる高みを目指す!
#br
一方、虎の遺児たちは、
汚名にまみれながら
闇の中ひそかに
その牙を研ぐ!
#br
『シグルイ』戦慄の第7巻
刮目して待て!
#br
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#br
「秘剣」
#br
#br
若き士(さむらい)ども嗜むべきことあり。
#br
剣術に秘剣と称するものあるなり。
#br
必勝不敗を謳い 何事をするぞといへば
#br
我は相手の刃を貰わず 我の刃のみ相手に当てんと
#br
身をよじり七転八倒する術理なり。
#br
まこと沙汰の限りなり。
#br
我のみ助からんとして 相手の目をかすめたる様は
#br
盗人の働きと大差なきものなり。
#br
曲者の用いる術理は ただの一通りなり。
#br
太刀を担ぎ 届くところまで近寄りて振り下ろすばかりなり。
#br
これは智慧業も入らざるなり。
#br
我の刃が届くからには 相手の刃もまた届くものなり。
#br
要は踏みかけて切り殺さるる迄なり。
#br
仕果たすべきと思わば 間に合わぬものなり。
#br
曲者といふは勝負を考えず 無二無三に死狂ひするばかりなり。
#br
これにて夢覺むるなり。
#br
**第七巻 [#z18aecd5]
前巻までのあらすじ
不世出の剣士・岩本虎眼の道場で、共に剣を磨く同門の相弟...
二人は双竜と並び称される虎眼流の跡目候補であった。
過酷な鍛錬を不屈の闘志で克服する実直な藤木。ありあまる...
立身出世を夢見る野心の伊良子。二人の力量は互角であったが...
選んだのは伊良子の方であった。
しかし、天才児の破滅はまもなく訪れた。妾・いくとの密通...
両者に制裁を加えて追放。双眸を切り裂かれた検視の未来は、...
思われたが…。
三年の後、伊良子は恐るべき魔剣を会得して復活した。次々...
免許皆伝者・牛股と藤木は
厳戒態勢をしいて岩本家を守るが、満月の夜、牛股は伊良子の...
偽の決闘状に陽動されて秋葉山中に。
そうしておいて岩本家を堂々と訪れた伊良子は、娘・三重の...
脳漿の入り交じる海に沈めるのだった…。
***次巻予告 [#x7360c7f]
#br
双竜、ついに激突!
#br
宿怨の敵・虎眼を屠った伊良子
だが、さらに恐るべき若き虎子、
藤木が牙を研いでいた!
#br
伊良子の魔剣を、
藤木の秘剣が迎え撃つ!
互いの運命が血を流す時、
あまりに凄惨な結末が待ち構える!
#br
この闘い、一刻たりとて見逃すこと能わず!
#br
『シグルイ』第八巻、乞御期待!
**第八巻 [#vfe247b8]
復讐――死を報ゆるに死を以ってする――
徳川幕府によって制度化された仇討には、詳細な記録が残さ...
その復讐の有様が大衆によって美化され、芝居や講談の演目と...
寛永元年に行われた伊賀上野の仇討、江戸大炊殿橋の仇討は...
於ける岩本家若党・藤木源之助と賎機家使用人・伊良子清玄の...
大衆好みの事件であったにもかかわらず、決して物語に称され...
これは、美化することが不可能なほど、凄惨な死闘となった...
仇討場一体に云い様のない死臭が漂い、その場に居合わせた...
記されている。
***次巻予告 [#uf822be6]
双竜の死力を尽くした闘いに、
ついに決着の刻が!
秘剣・奥義を出し尽くした闘いには
死より恐ろしい結末を!
刮目して見届けよ、その瞬間を!
#br
死闘決着!
#br
「シグルイ」第九巻 戦慄して待て!
**第九巻 [#h694c3fb]
寛永五年掛川領に於ける仇討試合、岩本家若党・藤木源之助と
賎機家用人・伊良子清玄の果たし合いは、“三合斬り結んだ末に
一方が伏した”と、何の修飾もなく簡潔に「掛川事件史」に記録
されているが、その後に続く記述はあまりに不可解で、ある種
怪談めいた不気味な内容である。
これらは、現代の観点から推察するに、仇討場に居合わせた...
困憊した精神状況がもたらしめた集団幻覚であると考えるのが...
もう一つの推理は、仇討場が竜巻などの天災に見舞われた可能...
***次巻予告 [#aa110226]
吹き荒れる牛鬼の暴虐の嵐!
立ち向かうは無明なる白竜!
凄絶なる戦いの幕を引くのは
魔剣なるか、暴剣なるか!
「シグルイ」第10巻 刮目して待て!
**第十巻 [#se6145f5]
寛永六年九月二十四日、駿河大納言徳川忠長の
面前で行われた駿府城内の剣術試合は、そのままの
形で世に流伝されるのを禁止された。
理由の一は、忠長が幕府によって領地を没収され、
自殺の名の下に事実上の切腹を仰せ付けられるに
至ったからであり、他の一つはこの試合自体
空前絶後の凄惨な真剣勝負であった為である。
太平の時代にも、真剣を以て試合した例は少なくないが、
大国の領主が公に開いた御前試合に於いて、十一番の勝負を
悉く、殊更に真剣を以てせしめたと云う例は全く他にない。
当日、巳の刻、その最初の対戦者が東西の幕を排して
試合場に現れた時より、異常な緊張感が席上を包んだ。
西方の剣士、藤木源之助は左腕のつけ根から無く、
東方の剣士、伊良子清玄は両盲いた上に、右足を
引きずっていたのである。
この二人の剣士は、かつて同門の相弟子であり、
藤木源之助を幕外で見守る乙女・三重は、
両名の師・岩本虎眼の一人娘。
伊良子清玄に付き添って来た凄惨な美女・いくは、
かつて虎眼の愛妾であったと云う。
***第十一巻予告 [#pc4359e8]
伊良子に敗れすべてを失った藤木と三重
死を覚悟した二人の男女の元に
現れし使者が告げしは死より過酷な凶報であった
#br
シグルイ十一巻、新章開始。
*** [#nf68650e]
月下腥風に 虎、眠る
**第十一巻 [#ic568c68]
久能山 徳川家康廟
驕児 徳川忠長
世に駿河大納言の名で呼ばれる徳川忠長は、第二代将軍秀忠...
忠長の幼名は国千代と称し、才気も容貌も兄の竹千代に勝る存...
当時はまだ長子相続制は確立しておらず、秀忠も兄の秀康を置...
継いでいる。このため、御台所(秀忠夫人)於江与は、国千代...
後嗣として溺愛を注ぎ、下の者もそれに倣った。
しかし、神君家康の“長幼の序を誤るは家門の乱るる基”の裁...
長子竹千代が将軍家の後嗣と宣明された。これは竹千代の擁す...
(竹千代の乳母)の画策であったとされる。
忠長は、第三代将軍家光の実弟として大領国を与えられ、何...
身分となったが、かつて将軍の後嗣として寵愛された驕児の胸...
得体の知れぬ不満が渦巻いていたのである。
***次巻予告 [#i58a8397]
失意の日々を送る藤木と三重。
敗れし者らに吹く風はどこまでも冷たく…。
一方、伊良子はさらなる高みを目指す。
双竜の道が交わる日は再び訪れるのか…?
緊迫の十二巻、戦慄して待て!
**第十二巻 [#n953110a]
前巻まで
濃尾無双・岩本虎眼を討ち果たした剣名によって、
駿河五十五万石領主・徳川忠長との謁見を果たした
盲目の剣士伊良子清玄。
その両目こそ闇に包まれていたものの、その
前途は目映いばかりに明るく照らし出されていた。
一方、師を討たれた虎眼流の跡目・藤木源之助は、
虎眼流の一人娘・岩本三重と共に、武門の誇りを
賭けて伊良子清玄との仇討試合に挑むが、秘剣・
無明逆流れの前に完敗を喫する。
激戦によって左腕を失った源之助は、潔く清玄の
才気を認め自刃を決意。
三重もまた、武家の娘としてその生涯を終える
ことを選択するが、二人の前に駿河藩からの密使が
訪れ、思いも寄らぬ命が告げられる。
**第十三巻 [#n953110a]
***次巻予告 [#i58a8397]
名剣を入手した伊良子の野望は天を目指す!
一方、傷つきし藤木は病に冒される…!
刻一刻と迫る真剣御前試合。
生き残るのは、ただ一人!
次巻第十四巻、戦慄が走る!
**第十四巻 [#n953110a]
***次巻予告 [#i58a8397]
駿河城の白き砂は赤き血を待ちわびる。
剣士たちの運命、恩讐、因縁、全てはここに極まれり。
次巻十五巻、真剣御前試合、開始。
**第十五巻 [#n953110a]
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「南條範夫について」 山口貴由
南條範夫の小説に出会ったのは、十代の終わり頃であった。
それは戦国時代の武士の物語でありながら、ごく近代の太平...
歴史学者である南條範夫は「日本の歴史の殆どは、支配者の...
#br
平成十四年の初夏、「駿河城御前試合」の原作使用許可を得...
氏の作品がどれほど自分を魅了したかを語るのは、幸福な時...
結論から言えば、我々の不安は杞憂に終わった。「駿河城御...
「苦労知らずだな、お前達は」笑顔がそう物語っていた。我々...
#br
新連載「シグルイ」の第一話が完成した時、またも厚かまし...
椅子に深く腰掛ける巨人の傍らの床に、私は背筋を伸ばし正...
それが南條範夫の思想なのだと思う。
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平成二十二年七月
終了行:
*巻末等 [#x836238e]
**第一巻 [#ba306c12]
***第零景 [#k708d7af]
失うことから全ては始まる。
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正気にては大業ならず
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その時が来たら 私は血も心も捧げます
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憎い 憎い憎い
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武士道はシグルイなり
***次巻予告 [#j378b916]
闇が熱をもつ。
血をはらむ風が吹く。
双子の剛剣士に
藤木・伊良子は対峙する!!
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鮮血が華麗に飛び散る!
禁断の残酷時代劇!!
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「残酷について」 南條範夫
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人間の感情が極端にはしるところに残酷はうまれる。
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問題が無く、日常生活が平穏に営まれているところには残酷は...
しかし、ひとたび問題が起こり、社会や世間、とりまく人間関...
和らげることができず、その状況の中で人間の感情が極端には...
あらわれてくるのは残酷だ。
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人間の感情が極端にはしる場合はさまざあって、例えば悲愁(...
私が武士の女房などを小説にする場合には、悲愁を描くことに...
小説にする場合には、残酷を描くことになる。私は、男の、武...
いるので、「残酷」が当然多くなる。
#br
男の感情がはっきりと判るのは、残酷になった時である。
男も優しさを示す。しかしそれはどこか芝居じみたものになる...
その本性が出てくる。だから男の世界を現実につかみだすとす...
今も、昔からもずっと、世界中のどこでもそうだ。歴史上の問...
そこを突き詰めると必ず残酷な状況があるだろう。
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私は主に歴史小説を書いて来たが、昔の社会というものには残...
そこでは何もかも残酷だ。戦国時代の武将達のように、対立を...
それぞれが敵対者と直接にぶつからねばならない。自分が勝つ...
また一方で、昔の人々は上のものに対しても仲間に対しても、...
一旦それが破れると普段抑えていたものが、みなぶつかり合う...
感情は極端にはしる。残酷になる。
#br
人間は本来残酷なものである、などということではない。
何か問題が発生した時、それが対立に向かわないように取りま...
穏やかで、残酷が表面化してこない社会も、歴史上いくらもあ...
しっかり抑えるのが、そもそも政治だといえる。
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しかし、問題のない世界、あってもその問題を受け入れ何も事...
というものは小説にならない。私はそうしたものに興味はない。
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私が取り上げるのは、何か問題が生じた時、それを抑え和らげ...
カンカンになってしまう人間、感情を極端にはしらせる人間で...
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**第二巻 [#d2cdb665]
前巻までのあらすじ
寛永6年、徳川忠長によって催された駿河城内における真剣御...
臨むのは片腕の剣士・藤木源之助と盲目跛足の剣士・伊良子清...
対峙する二人の剣鬼。その過去には一体何が?
遡ること7年前、濃尾無双と呼ばれた虎眼流の道場に現れた伊...
藤木を破るも、師範・牛股権左衛門に敗れ、虎眼流に入門する...
恐るべき天賦の剣才により実力を上げゆく伊良子。一方、藤木...
自らに課し、その剣力を極限まで研ぎ澄ましてゆく。
1年余。最強の跡目を欲する虎眼流党首・岩本虎眼は娘・三重...
試しとして、伊良子と藤木に、別剣派舟木流の後継者・舟木数...
***次巻予告 [#k4e9b6d1]
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仕置きという名の宴が始まる
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―さらなる修羅をあなたは浴びる!―
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「狂気について」 山口貴由
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「武士道は死狂ひなり。一人の殺害を数十人をして仕かぬるも...
#br
武士道とは死狂いである。そのような状態にある一人を仕留め...
数十人がかりでもできかねる場合がある。と「葉隠」に記され...
#br
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「武士道に於いて分別出来れば、はや後るるなり」
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剣術は理論であるから、尋常の立会いであれば自分の技量より...
下手には勝ち、互角には引き分けとなるのが道理である。
しかし、剣術を学ぶことによって、そのような思慮ができるよ...
武士道においては後れをとったようなものである。と「葉隠」...
#br
戦う前の思考の中で損得を計算して、行動を未遂に終わらせて...
武士ではなく卑怯者である。武士道においては、相手が上手で...
多勢であろうと立ち向かってゆかねばならぬ場合が殆どであり、
そのような困難に勝利して見せることが、すなわち役に立つと...
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#br
「正気にては大業ならず」
#br
死狂いとなって事に臨むものだけが、勝負の行末が明らかな戦...
予測不可能の領域まで押し上げることができる。
#br
どうにもできない傷を負った者が、獅子の群れに向かってゆか...
凡庸の者が、才能ある者と競い合うことを決意した時、
「葉隠」の一節がまぶしく輝いて見える筈だ。
#br
死狂いこそ命の最後の拠り所となるものである。
***年譜 [#y0b4801a]
省略
**第三巻 [#pae0ad54]
前巻までのあらすじ
寛永6年、徳川忠長によって催された駿河城内における真剣御...
激突する2人の剣士、伊良子清玄と藤木源之助。この2人を不...
とは一体何か?
かつて、濃尾無双と謳われた岩本道場にともに学び、「双竜」...
圧倒的な天賦の剣才をたのみ栄達を夢見る伊良子に対し、藤木...
課して剣の奥義に至ろうとする。この2人を競わせ、より優れ...
めあわせようと図るのが、妄執にとらわれた老剣鬼・岩本虎眼...
寛永元年末、虎眼が流派の跡目に選んだのは伊良子清玄である。
今や三重の純情思慕をも手中に収め、伊良子は甘美な順風に酔...
野望に身を焦がすばかり。
だが彼は知らなかった。その朗報の直後、藤木が失意の中で...
編み出していたことも、おのれと師の妾・いくとの不義密通が...
心の底に、恐るべき憤怒の炎が渦巻き始めていた事も、この若...
知らなかったのである…。
***次巻予告 [#ube3c84d]
いま見たことは誰にも言ってはいけない。
#br
おぼえていてもいけない。
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#br
それはただの序章。
#br
闇が密かにはぐくんだ悲しく静かな序章。
#br
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そして残酷時代劇の真章が開幕する
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次巻「シグルイ」をうち震えて待て!
***『シグルイ』と『駿河御前試合』 チャンピオンRED編集部 ...
(省略)
**第四巻 [#bbcd9102]
前巻までのあらすじ
濃尾無双の岩本道場において双竜と呼ばれた二人の剣士・藤木...
天賦の才をたのみ自身の栄達を夢見る美貌の伊良子に対し、藤...
ほのかな思慕を胸に秘め、異常な鍛錬をみずからに課して剣力...
結局、師・岩本虎眼による峻別のすえ虎眼流の跡目に選ばれた...
許婚とされた三重の心をも掴み、すべてが順風と思われた伊良...
いくとの不倫が発覚し虎眼流一門による恐るべき仕置きを受け...
何も知らぬまま昆嶽神社に呼び出された伊良子は、不意をつか...
続いて藤木と立ち会って敗れ、滅多打ちにあう。さらに高弟た...
朦朧となるなか、怒りに燃える師・虎眼みずからの斬撃により...
こうして稀代の天才剣士・伊良子清玄は光をうばわれたうえ、...
そして3年が過ぎる……。
***次巻予告 [#n99cd7e6]
見参 復讐の魔剣士
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激突 巨剣三虎
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運命は待たず。許さず。
次巻 残酷無惨加速無限「シグルイ」第5巻
悪夢を研ぎ澄まして待て!
**第五巻 [#q042ae19]
前巻までのあらすじ
ライバル・藤木源之助を制して一度は虎眼流の跡目に選ばれ師...
祝言を待つばかりの身であった伊良子清玄。この稀代の天才剣...
密通発覚で、虎眼と一門の手による苛烈無惨な仕置きを受け、...
いくとともに追放されてから既に3年が過ぎた。
今や魔君・徳川忠長の駿府着任により、血に飢えた者たちの蠢...
あって、圧倒的な強さを示し無敵を誇る虎眼流一門。しかしそ...
超剣士の手による恐るべき挑戦を受けることとなる。
次々と一刀のもとに斬り伏せられてゆく、無双と謳われた虎眼...
この連続惨殺事件が、復讐の鬼となって戻った伊良子清玄の襲...
それを庇護する黒幕に盲人組織「当道座」の権力者・賎機検校...
検校から金を受け取り裏切りを働いていた虎眼流・興津を倒し...
権左衛門とともに、伊良子迎撃を決意するのだが…。
**第六巻 [#s1a3c26d]
前巻までのあらすじ
濃尾無双をうたわれた不世出の剣士・岩本虎眼。その屈強な...
手によって次々と屠られていった。犯人はかつての虎眼の弟子...
潰され、復讐鬼として舞いもどった伊良子清玄だった。そのこ...
同輩・藤木源之助だったが、同時に伊良子の背後に盲人組織「...
賎機検校がいることを知り、手を出せないままでいた。
そんなある日、賎機検校の呼び出しを受けた虎眼と藤木は、...
待っていたのは、いすぱにあの剣術を使う奇怪な男・夕雲。検...
変幻自在のいすぱにあ剣術に苦戦しながらも、これを討ち果た...
検校に謁見する虎眼を、控えの間で待つ藤木と牛股の前に、...
酒をかけ、復讐を予告する伊良子。屋敷に戻った藤木に、伊良...
牛股もまた、資金調達の旅の最中、伊良子の手下に襲われ倒れ...
かれを待つのは果たして…!?
***次巻予告 [#u5199473]
『シグルイ』次巻予告
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無双とうたわれた虎を屠った伊良子。
暴君・忠長の寵愛と言う翼を得て、
さらなる高みを目指す!
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一方、虎の遺児たちは、
汚名にまみれながら
闇の中ひそかに
その牙を研ぐ!
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『シグルイ』戦慄の第7巻
刮目して待て!
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「秘剣」
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若き士(さむらい)ども嗜むべきことあり。
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剣術に秘剣と称するものあるなり。
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必勝不敗を謳い 何事をするぞといへば
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我は相手の刃を貰わず 我の刃のみ相手に当てんと
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身をよじり七転八倒する術理なり。
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まこと沙汰の限りなり。
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我のみ助からんとして 相手の目をかすめたる様は
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盗人の働きと大差なきものなり。
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曲者の用いる術理は ただの一通りなり。
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太刀を担ぎ 届くところまで近寄りて振り下ろすばかりなり。
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これは智慧業も入らざるなり。
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我の刃が届くからには 相手の刃もまた届くものなり。
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要は踏みかけて切り殺さるる迄なり。
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仕果たすべきと思わば 間に合わぬものなり。
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曲者といふは勝負を考えず 無二無三に死狂ひするばかりなり。
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これにて夢覺むるなり。
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**第七巻 [#z18aecd5]
前巻までのあらすじ
不世出の剣士・岩本虎眼の道場で、共に剣を磨く同門の相弟...
二人は双竜と並び称される虎眼流の跡目候補であった。
過酷な鍛錬を不屈の闘志で克服する実直な藤木。ありあまる...
立身出世を夢見る野心の伊良子。二人の力量は互角であったが...
選んだのは伊良子の方であった。
しかし、天才児の破滅はまもなく訪れた。妾・いくとの密通...
両者に制裁を加えて追放。双眸を切り裂かれた検視の未来は、...
思われたが…。
三年の後、伊良子は恐るべき魔剣を会得して復活した。次々...
免許皆伝者・牛股と藤木は
厳戒態勢をしいて岩本家を守るが、満月の夜、牛股は伊良子の...
偽の決闘状に陽動されて秋葉山中に。
そうしておいて岩本家を堂々と訪れた伊良子は、娘・三重の...
脳漿の入り交じる海に沈めるのだった…。
***次巻予告 [#x7360c7f]
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双竜、ついに激突!
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宿怨の敵・虎眼を屠った伊良子
だが、さらに恐るべき若き虎子、
藤木が牙を研いでいた!
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伊良子の魔剣を、
藤木の秘剣が迎え撃つ!
互いの運命が血を流す時、
あまりに凄惨な結末が待ち構える!
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この闘い、一刻たりとて見逃すこと能わず!
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『シグルイ』第八巻、乞御期待!
**第八巻 [#vfe247b8]
復讐――死を報ゆるに死を以ってする――
徳川幕府によって制度化された仇討には、詳細な記録が残さ...
その復讐の有様が大衆によって美化され、芝居や講談の演目と...
寛永元年に行われた伊賀上野の仇討、江戸大炊殿橋の仇討は...
於ける岩本家若党・藤木源之助と賎機家使用人・伊良子清玄の...
大衆好みの事件であったにもかかわらず、決して物語に称され...
これは、美化することが不可能なほど、凄惨な死闘となった...
仇討場一体に云い様のない死臭が漂い、その場に居合わせた...
記されている。
***次巻予告 [#uf822be6]
双竜の死力を尽くした闘いに、
ついに決着の刻が!
秘剣・奥義を出し尽くした闘いには
死より恐ろしい結末を!
刮目して見届けよ、その瞬間を!
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死闘決着!
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「シグルイ」第九巻 戦慄して待て!
**第九巻 [#h694c3fb]
寛永五年掛川領に於ける仇討試合、岩本家若党・藤木源之助と
賎機家用人・伊良子清玄の果たし合いは、“三合斬り結んだ末に
一方が伏した”と、何の修飾もなく簡潔に「掛川事件史」に記録
されているが、その後に続く記述はあまりに不可解で、ある種
怪談めいた不気味な内容である。
これらは、現代の観点から推察するに、仇討場に居合わせた...
困憊した精神状況がもたらしめた集団幻覚であると考えるのが...
もう一つの推理は、仇討場が竜巻などの天災に見舞われた可能...
***次巻予告 [#aa110226]
吹き荒れる牛鬼の暴虐の嵐!
立ち向かうは無明なる白竜!
凄絶なる戦いの幕を引くのは
魔剣なるか、暴剣なるか!
「シグルイ」第10巻 刮目して待て!
**第十巻 [#se6145f5]
寛永六年九月二十四日、駿河大納言徳川忠長の
面前で行われた駿府城内の剣術試合は、そのままの
形で世に流伝されるのを禁止された。
理由の一は、忠長が幕府によって領地を没収され、
自殺の名の下に事実上の切腹を仰せ付けられるに
至ったからであり、他の一つはこの試合自体
空前絶後の凄惨な真剣勝負であった為である。
太平の時代にも、真剣を以て試合した例は少なくないが、
大国の領主が公に開いた御前試合に於いて、十一番の勝負を
悉く、殊更に真剣を以てせしめたと云う例は全く他にない。
当日、巳の刻、その最初の対戦者が東西の幕を排して
試合場に現れた時より、異常な緊張感が席上を包んだ。
西方の剣士、藤木源之助は左腕のつけ根から無く、
東方の剣士、伊良子清玄は両盲いた上に、右足を
引きずっていたのである。
この二人の剣士は、かつて同門の相弟子であり、
藤木源之助を幕外で見守る乙女・三重は、
両名の師・岩本虎眼の一人娘。
伊良子清玄に付き添って来た凄惨な美女・いくは、
かつて虎眼の愛妾であったと云う。
***第十一巻予告 [#pc4359e8]
伊良子に敗れすべてを失った藤木と三重
死を覚悟した二人の男女の元に
現れし使者が告げしは死より過酷な凶報であった
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シグルイ十一巻、新章開始。
*** [#nf68650e]
月下腥風に 虎、眠る
**第十一巻 [#ic568c68]
久能山 徳川家康廟
驕児 徳川忠長
世に駿河大納言の名で呼ばれる徳川忠長は、第二代将軍秀忠...
忠長の幼名は国千代と称し、才気も容貌も兄の竹千代に勝る存...
当時はまだ長子相続制は確立しておらず、秀忠も兄の秀康を置...
継いでいる。このため、御台所(秀忠夫人)於江与は、国千代...
後嗣として溺愛を注ぎ、下の者もそれに倣った。
しかし、神君家康の“長幼の序を誤るは家門の乱るる基”の裁...
長子竹千代が将軍家の後嗣と宣明された。これは竹千代の擁す...
(竹千代の乳母)の画策であったとされる。
忠長は、第三代将軍家光の実弟として大領国を与えられ、何...
身分となったが、かつて将軍の後嗣として寵愛された驕児の胸...
得体の知れぬ不満が渦巻いていたのである。
***次巻予告 [#i58a8397]
失意の日々を送る藤木と三重。
敗れし者らに吹く風はどこまでも冷たく…。
一方、伊良子はさらなる高みを目指す。
双竜の道が交わる日は再び訪れるのか…?
緊迫の十二巻、戦慄して待て!
**第十二巻 [#n953110a]
前巻まで
濃尾無双・岩本虎眼を討ち果たした剣名によって、
駿河五十五万石領主・徳川忠長との謁見を果たした
盲目の剣士伊良子清玄。
その両目こそ闇に包まれていたものの、その
前途は目映いばかりに明るく照らし出されていた。
一方、師を討たれた虎眼流の跡目・藤木源之助は、
虎眼流の一人娘・岩本三重と共に、武門の誇りを
賭けて伊良子清玄との仇討試合に挑むが、秘剣・
無明逆流れの前に完敗を喫する。
激戦によって左腕を失った源之助は、潔く清玄の
才気を認め自刃を決意。
三重もまた、武家の娘としてその生涯を終える
ことを選択するが、二人の前に駿河藩からの密使が
訪れ、思いも寄らぬ命が告げられる。
**第十三巻 [#n953110a]
***次巻予告 [#i58a8397]
名剣を入手した伊良子の野望は天を目指す!
一方、傷つきし藤木は病に冒される…!
刻一刻と迫る真剣御前試合。
生き残るのは、ただ一人!
次巻第十四巻、戦慄が走る!
**第十四巻 [#n953110a]
***次巻予告 [#i58a8397]
駿河城の白き砂は赤き血を待ちわびる。
剣士たちの運命、恩讐、因縁、全てはここに極まれり。
次巻十五巻、真剣御前試合、開始。
**第十五巻 [#n953110a]
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「南條範夫について」 山口貴由
南條範夫の小説に出会ったのは、十代の終わり頃であった。
それは戦国時代の武士の物語でありながら、ごく近代の太平...
歴史学者である南條範夫は「日本の歴史の殆どは、支配者の...
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平成十四年の初夏、「駿河城御前試合」の原作使用許可を得...
氏の作品がどれほど自分を魅了したかを語るのは、幸福な時...
結論から言えば、我々の不安は杞憂に終わった。「駿河城御...
「苦労知らずだな、お前達は」笑顔がそう物語っていた。我々...
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新連載「シグルイ」の第一話が完成した時、またも厚かまし...
椅子に深く腰掛ける巨人の傍らの床に、私は背筋を伸ばし正...
それが南條範夫の思想なのだと思う。
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平成二十二年七月
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