姫路城

Last-modified: 2018-07-02 (月) 09:48:31
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姫路城(ひめじじょう)
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レア7
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令制国播磨
武器属性鉄砲?
最大レベル120
実装日2017年03月21日
合戦
初期配置/最大値巨大化5回/最大値
消費気14消費気*1163
耐久971/1920耐久1942/3840
攻撃115/475攻撃207/855
防御43/181防御79/334
範囲340/340範囲578/578
回復10/34回復10/34
特技?
[無印] / 白鳳蝶自身の攻撃が30%
範囲内の城娘の回復が30上昇
計略?
[無印] / 千万狭間(使用まで60秒:消費気10)20秒間対象の攻撃速度が3倍、
攻撃後の隙が劇的に(66%?)短縮
図鑑文章
ようこそお越しくださいました、お殿様。
私のこと、お知りになりたいのですね?

実は私、十七世紀初頭の日の本の城郭建築を
代表する史跡建築物として評価を頂き、
日の本初の世界文化遺産となった城なのですわ。

他にも、日本百名城に選定されていたり、
天守が国宝に指定されていたりと……って、残念。
もう時間切れみたいですわ。それでは今度、
二人きりの時にこの続きをお話させて下さいね?
築城05:00:00
神社招城儀式

#style(class=submenuheader){{
-ステータス一覧(クリックで展開)
}}

#style(class=submenu){{
#include(姫路城/ステータス,notitle)
}}

 

ゲーム上の性能・評価

  • 概要
    2017年3月21日に招城に追加された二人目の☆7鉄砲。城プロRE1周年イベントと並行しての実装となった。
    鉄砲の最高レアに相応しく、ステータス、特技・計略いずれも非常に優秀であり、特に攻撃は全体で見ても最高峰の数値を誇っている。
    日本を代表する城に相応しい非常に高性能なユニットとなっている。
     
  • 特技「白鳳蝶」
    自身の攻撃を30%上昇させ、範囲内の味方の回復を固定値で30上昇させる。
    特に攻撃30%上昇の効果が凄まじく、2017年8月の実装時点で特技発動時の攻撃が全城娘中で最高となる。
    その値もなんと1111*2、大抵の武器を装備するだけで地形ボーナスがなくとも自力で攻撃1000を超えてしまう。
    属性一致ならば鉄砲と言えど最大化は狙いやすいので、気生産系と組み合わせてうまく運用していきたい。
     
  • 計略「千万狭間」
    20秒間、対象とした味方の攻撃速度を3倍にする指定強化バフ。
    単純に手数が3倍となるため非常に強力であり、誰に使用しても間違いの無い仕事をしてくれる。
    最大化した自身にかけた場合、その高火力と相まって射程内の敵を一掃できる性能を秘めている。
     
    攻撃速度計略ということで福知山城と比較されることが多く、以下の違いがある。
    計略千万狭間(姫路城)福知山音頭(福知山城)
    効果攻撃速度3倍
    攻撃後隙大幅(66%?)短縮
    攻撃速度2倍
    攻撃後隙(50%)短縮
    効果 / 再使用 / 空白時間20秒 / 60秒 / 40秒30秒 / 50秒 / 20秒
    消費気105
    回転率や取り回しは福知山城の方が良いが、瞬発力なら圧倒的に姫路城に軍配が上がるためそれぞれといったところ。
    いっそ二名の同時運用を狙うのも悪くはない。
    手数に物を言わせて敵をハチの巣にしたり、大砲と組み合わせて更地にしたり、槌に高速餅つきさせたり、歌舞に乱舞させるなど活用法は様々である。
     
  • 余談
    • ゲーム速度を3倍にしてこの計略を使った、超高速で攻撃する城娘の姿は必見。
      連続攻撃を行う一部の鉄砲や拳などは、攻撃速度が速くなりすぎて一発しか攻撃していないように見えるほど。
      あと、背負っている屋根の装飾と横して腰に携帯している鉄砲を後ろから見たら「天」に見えるのではと噂されている。メイオー
    • 第三回名城番付にて初の3位入賞を果たした。うふふ、楽しくなってきましたわー。

キャラクターボイス

CV担当:能登麻美子

←クリックすると台詞一覧が表示されます。

#table_edit2(td_edit=off,tr_edit=edit,table_mod=close){{

|BGCENTER:60|160|400|c
|所領|ログインボーナス|うふふ、お待ちしておりましたわ。貴方様のために、たくさんお料理を作りましたの。もちろん、ぜ~んぶ召し上がってくださいますよね?|
|~|変身|貴方様のため、姫路城、変身ですわ。|
|~|帰還|ただいま戻りました。やはり、貴方様の御傍が落ち着きますわ。|
|~|放置|お殿様~……あら、お殿様!もう、聞こえないふりなんて酷いですわ。でも、そんな意地悪なお殿様も、大好きですわ。|
|~|御嬢クリック|城娘/クリック時と同じセリフ|
|~|城娘クリック|出陣/クリック時と同じセリフ|
|出陣|キャラクリック|容赦は致しませんわよ?|
|~|~|合戦/城娘配置完了時と同じセリフ|
|~|委任出撃|姫路城にお任せですわ。|
|城娘|キャラクリック|お殿様がいつも元気でいられますよーに……。ふふ、朝夕の天満宮への遥拝は欠かしませんわ。だって、貴方様とずっと幸せでいたいですからね。|
|~|~|播州姫路の白靼革を使って、貴方様のためにお財布を作ってみましたの。勿論、使って頂けますよね?うふふっ、これでお揃いですわね♪|
|~|~|いちだぁん、にだぁん、さぁんだん♪ うふふ、お殿様、重箱がこんなに高く。え? そんなに食べられない? まぁ、素敵なご冗談♪ はい、あーん♪|
|~|部隊編成|大丈夫。天満宮へのお祈りは、もう済ませましたわ。|
|~|~|貴方様の御傍は誰にも譲れませんわ、うふふ。|
|~|城娘合成|より白く、私を染め上げてください。|
|~|贈り物|城娘/クリック時と同じセリフ|
|~|詳細確認(サンプルボイス)|合戦/開始時と同じセリフ|
|図鑑|城娘|~|
|~|御嬢|所領/放置時と同じセリフ|
|~|特技|合戦/特技時と同じセリフ|
|~|大破|合戦/大破時と同じセリフ|
//
|合戦|開始|我は清廉、白亜の極致。さあ、討たれる覚悟はよろしくて。|
|~|城娘配置|ひゃっ!も~、悪戯する子は、めっ、ですわよ。|
|~|城娘配置完了|華やかに、参りますわ。|
|~|配置中城娘選択|格の違いを教えてさし上げますわ。|
|~|巨大化|ごめんあそばせ。|
|~|特技発動|さあ、お遊びはここまでですわ!|
|~|計略使用|[無印]うふふ、楽しくなってきましたわ。 / [改壱]|
|~|大破|幸せとは……儚く……脆い……。|
|~|勝利|世界に名高き我が名を歌え。うふふふ、決まりましたわね。|
//|~|~|この幸せが、ず~っと続きますように。|
//|~|敗北|螺旋式縄張でも歯が立たないなんて……。|
//|~|~|負けるって、こんなにも悔しいのですね……。|
//|~|小破|痛いのは嫌ですわ。|
//|~|中破|白漆喰を……汚さないでください……。|
//|~|解放|心配など……何もしていませんでしたわ……。だって、きっと来てくれるって信じてましたから……。それに、私が死ぬときは……貴方様の御傍と決めていますもの。|
//|~|装備|良い武器ですわね。早速白く塗りあげましょう♪|
}}

←クリックすると贈り物イベント、台詞一覧が表示されます。ネタバレ注意

#table_edit2(td_edit=off,tr_edit=edit,table_mod=close){{
|BGCENTER:60|160|400|c
|イベント1|BGでは、お姫様抱っこから始めよう。|ふふっ、お殿様ったら大胆ですわね。でも、そういう男らしいところがたまりませんわ。ではお願いします、お姫様だっこ♪|
|~|城娘をお姫様扱いかぁ…………。|あら、城娘がお姫様になれないという決まりはありませんわ。もしかしたら、私が城娘初のお姫様になるかもしれませんよ?|
|イベント2|真っ白に塗り替える……かぁ。|えっと、駄目なことは駄目ってちゃんと仰ってくださっていいのですよ? 私は世事に疎い故、ちゃんと叱ってくださる方が嬉しいですわ。|
|~|BG清潔感があっていいな!|うふふ、お殿様ならそう仰ってくださると思ってましたわ♪ 真っ白なお部屋でお殿様と二人……想像しただけでも胸が高鳴りますわ♪ うふ、うふふふ♪|
|イベント3|俺から離れたいということか?|ち、違いますわ。誤解されるのはいやですから、ちゃんと伝えておきます。いいですか? 私は……貴方様を、誰よりも愛しているのですわ。|
|~|BGなら、俺と駆け落ちするか?|お殿様と駆け落ち……何と甘美な響きでしょう。何もかも忘れて、大好きな貴方様と二人きりで余生を過ごす……はぁぁ、素晴らしいですわ♪|
}}

画像

イラストレーター:冬野ユウキ

E5A7ABE8B7AFE59F8E2E6A7067.jpg
入手
←クリックすると御嬢、城娘画像が表示されます。見たくない人はクリックしないで下さい。
E5A7ABE8B7AFE59F8E20E5BEA1E5ACA25F302E706E67_0.pngE5A7ABE8B7AFE59F8E2DE59F8EE5A8982E706E67_3.png
御嬢城娘
←クリックすると大破、特技画像が表示されます。見たくない人はクリックしないで下さい。

大破、特技画像

E5A7ABE8B7AFE59F8E20E5A4A7E7A0B42E706E67.pngE5A7ABE8B7AFE59F8E20E789B9E68A802E706E67.png
大破特技

城娘の元ネタ情報

【デザイン】

#style(style=padding-bottom:.5em;){{{

#style(class=submenuheader){{
人物(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
白色だけでなくピンク色を基調としているのは、桜の名所であることが由来と思われる。
}}

#style(class=submenuheader){{
着物の柄(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
着物に描かれている花の絵柄は城の敷地内や周辺に植えられているソメイヨシノと思われる。
なお胸元には桜の花びらで模られた蝶が描かれている。こちらは姫路城を今の形に大改修した池田家の家紋からか。
}}


#style(class=submenuheader){{
銃(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
銃の持ち手付近に三角、四角、丸、三つの小さな窪みがあり、これは姫路城の印象的な狭間をモチーフにしていると思われる。
狭間についての詳細は現実の城情報を参照のこと。
}}

#style(class=submenuheader){{
瓦紋(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
金色に輝く丸い装飾が幾つもあるが、これが瓦紋である。
姫路城の瓦紋は色んな種類があるが、
これは恐らく五三の桐、もしくは五七の桐であると推測される。
}}

#style(class=submenuheader){{
鬼瓦(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
左右のシャチホコの下に四角い黒い物体があるが、これが鬼瓦である。
姫路城の鬼瓦には、家紋や家紋以外の模様も描かれていたりする。
}}

#style(class=submenuheader){{
鯱(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
通常、天守の屋根にある鯱は、雄と雌とで一対になっていますが、
姫路城の鯱は全国的にも珍しい、両方が雌であると言われています。
口を開けているのが雄、閉じているのが雌とされます。
}}

#style(class=submenuheader){{
白い瓦(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
姫路城が白く見えるのは、壁や瓦の継ぎ目に漆喰を塗っているからであり、
瓦自体が白い訳ではない。
}}

#style(class=submenuheader){{
帯の紋様(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
左右に垂れた帯の端部分は、姫路城の華燈窓の飾り紋様がモチーフにされていると思われる。
華燈窓は窓の外側に飾りの木枠を取り付けるもので、姫路城のものは黒漆塗りに金の飾りを施した豪奢なものになっており菱の門や小天守などに見られる。
}}

}}}

【特技・計略】

#style(style=padding-bottom:.5em;){{{

#style(class=submenuheader){{
白鳳蝶(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
姫路城にはその瓦を作った時の城主の家紋が意匠に使用されており、これはその中の一つである池田輝政の家紋「揚羽蝶」の瓦紋から。
またジャコウアゲハの蛹はお菊虫とも呼ばれるが、これは姫路城にまつわる怪談『皿屋敷』の「お菊」に由来する。
}}

#style(class=submenuheader){{
千万狭間(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
姫路城は他の城と比較して狭間の数が多く、無数に狭間が設けられていることが由来と思われる。
}}

}}}

【セリフ】

#style(style=padding-bottom:.5em;){{{

#style(class=submenuheader){{
不戦不焼(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
築城から数百年、大きな戦火にまみえることが無かったから。
}}

#style(class=submenuheader){{
乱世を平らげる時ですわ。(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
播磨は昔から豊穣の土地として知られており、実り豊かな国である。
そうした土地柄を関連する言葉として、平らげる(食べる)と言う言葉が使われている。
「乱世を平らげる時ですわ。」という台詞は、
乱世を治めると言う意味の”平らげる”と、食すと言う意味の”平らげる”を掛け合わした言葉遊びと思われる。
}}

#style(class=submenuheader){{
いちだぁん、にだぁん、さぁんだん♪(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
怪談「播州皿屋敷」でのお菊の有名な台詞(?)から。
播州皿屋敷については現実の城情報のお菊井戸を参照のこと。
}}

#style(class=submenuheader){{
朝夕の天満宮への遥拝は欠かしませんわ。(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
本田忠刻が姫路城主だった頃にその妻であり徳川家康の孫娘でもある千姫が、姫路城西の丸から男山天満宮に向かって朝夕拝礼をしていたという逸話から。
}}

#style(class=submenuheader){{
播州姫路の白靼革(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
播磨に昔から伝わる伝統的な、油靼革の一つである。
}}

#style(class=submenuheader){{
より白く、私を染め上げてください。(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
漆喰の中でも顔料(着色に用いる粉末)を混ぜずに用いる白い漆喰のことを「白漆喰」と言う。
姫路城の白さはその白漆喰が全面に使われているから。
}}

#style(class=submenuheader){{
格の違いを教えてさし上げますわ。(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
世界文化遺産、国宝5城、現存12天守、世界の名城25、日本100名城、三大平山城、三大連立式平山城であることからくる台詞と推測される。
}}

#style(class=submenuheader){{
世界に名高き我が名を歌え。(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
世界文化遺産、世界の名城25に名を連ねているからと思われる。
}}

#style(class=submenuheader){{
お殿様と駆け落ち(クリックで表示)
}}
#style(class=submenu,style=padding-bottom:.9em;){{
姫路城とは直接関係ないが、姫路市にはお夏と清十郎と言う二人の美男美女の駆け落ち話がある。
}}


}}}

現実の城情報

白鷺城の異名でも表される通り、白漆喰の美しい壁が特徴とされて世界遺産にも登録されており、「死ぬまでに行きたい、世界の名城25選?」では2位に輝いている。
また、ルネサンス期の壮麗な建築様式を代表するフランスのシャンティイ城とは姉妹城提携を結んでいる。
なお、ノイシュヴァンシュタイン城?からも「姉妹城」としての提携を提案されたが、こちらは「友好協定」に留まっている。

 

#style(class=submenuheader){{
続きをクリックで表示
}}

#style(class=submenu){{

正平元年/貞和2年(1346年)に赤松貞範によって築かれた姫山城を前身とするのが通説だが、黒田重隆・職隆父子による築城をはじめとする説もある。
いずれにせよ、永禄10年(1567年)には職隆の嫡男・官兵衛(如水)が入城し、天正8年(1580年)には羽柴秀吉に献上されて、姫路城として近世城郭に改築された。
そののち、羽柴秀長、木下家定が入城したが、関ヶ原の戦い(特に岐阜城?の戦い)の戦功により三河吉田城?から播磨52万石に転封となった池田照政が9年の歳月を費やし、慶長14年(1609年)に完成し、この頃照政は輝政と名を改めている。
5重6階地下1階の大天守と3基の小天守による連立式天守もこのとき築かれ、同時に姫路城の支城として、明石城?赤穂城?三木城、利神城、龍野城、高砂城も整備されたという。
#br
その後、桑名城より本多忠政が15万石で入城し、輝政の死去により未完となっていた運河計画を完成させ、妹背川を船場川と改名した。
寛延2年(1749年)に前橋城より酒井氏が入城したことにより藩主家は安定し幕末に至ったが、15万石の姫路藩にとって姫路城は過大な負担となっており、城の修築もままならなかったという。
また、姫路城は不戦不燃の城とされることもあるが、鳥羽・伏見の戦いでは新政府軍の兵1,500人に包囲されており、輝政の子孫・池田茂政の率いる岡山藩の部隊による砲撃を受けているし、明治時代には陸軍の陣地とするために三の丸の建物などが破壊され、明治15年(1882年)には備前丸を失火で焼失している。
#br
一方で、明治11年(1878年)には中村重遠工兵大佐が陸軍卿・山縣有朋に名古屋城と姫路城の保存を太政官に上申するよう願い出て修復が検討されるようになった。
しかしながら、予算の都合上で応急処置としての修復しかできず、明治43年(1910年)になりようやく国費9万3千円が支給されて「明治の大修理」が行なわれた。
#br
昭和6年(1931年)1月には、天守などがいわゆる旧国宝に指定されるも、昭和20年(1945年)には姫路空襲を受けることとなった。
しかし、西の丸に着弾した2発と、大天守に直撃した焼夷弾は不発で終わり、城郭建築としての焼失は奇跡的に免れた。
#br
昭和9年(1934年)から順次行なわれた修理は、戦争のため一時中断するも昭和39年(1964年)まで続き、特に昭和31年(1956年)からの大天守の修理を「昭和の大修理」と呼ぶ。
また、平成21年(2009年)から平成27年(2015年)には、大天守の白漆喰の塗り替え、瓦の葺き替え、耐震補強工事といった「平成の大修理」が行なわれた。
この工事が完成した現在では、純白の美しい姿を市民や観光客に披露している。
#br
大天守および小天守3棟、さらにそれらを繋ぐイ・ロ・ハ・ニの渡櫓4棟がいずれも国宝指定されている。(ただし渡櫓は4棟全てで1件の国宝指定)
重要文化財指定を受けた建築物にいたっては計74棟あり、国内の他の城跡と比べても突出している。
}}

所在地兵庫県姫路市
現存状態天守、櫓、門、塀、石垣、堀、土塁、庭園
城郭構造渦郭式平山城
 

#style(class=submenuheader){{
城郭構造(クリックで表示)
}}

#style(class=submenu){{
***城郭構造 [#p0fb934e]

姫路城は主郭部の姫山と西の丸の鷺山を中心とした典型的な平山城で、東に市川、西に船場川が流れ、北には男山・景福寺山といった天然の要害で囲まれていた。
このような周囲の地形を利用して城下町が内包された総構えが形成され、総延長11.5キロメートルに及ぶ三重の水堀(内堀・中堀・外堀)が、それぞれ城郭の主要部が並ぶ内曲輪、武家屋敷が並ぶ中曲輪、組屋敷や町屋などの城下町が並ぶ外曲輪に区分し、江戸城小田原城に並ぶ大城郭都市が形成されていた。
縄張は渦郭式と呼ばれるもので、東の本丸から西の丸、東南の三の丸へと「く」の字型に地形が下っていき、その流れのまま内曲輪の内堀、中曲輪の中堀、外曲輪の外堀へと左回りの渦巻状に連なる、複雑かつ巧妙な縄張となっている。
#br
計略名にもなっている狭間は鉄砲や弓の射撃用の窓のことで、現在でも997個の狭間が残っており、往時には記録上で3000個以上の狭間が設けられていたというが、鉄砲戦を想定している松本城?でも115個しか現存しておらず驚異的な多さである。
狭間の開口部の内側と外側には角度が付けられており、内側からは敵を狙いやすく外側からは狙われにくいように工夫されている。
狭間には長方形・正方形・三角形・円形など様々な形のものがあり、長方形のものは矢狭間、その他のものは鉄砲狭間であり、正方形のものを箱狭間、三角形のものを鎬狭間、円形のものを丸狭間ともいい、姫路城にはこれらの様々な狭間が並んでいる。
#br
大天守は現存十二天守のなかでも最大規模を誇り、東小天守・乾小天守・西小天守とは二重の渡櫓でつながれた連立式天守となっている。
これによって天守群の内側に空間ができ、天守曲輪とも言える一画が設けられた。これらの天守群はそれぞれが籠城戦に耐えうる設計となっており、中庭には台所が構えられ、大天守の地階には洗い場や厠が6ヶ所に設置されており、もし本丸が落ちたとしても天守曲輪で籠城戦を行うことが想定されていたと考えられる。
なお連立式天守は伊予松山城?和歌山城のものも有名で、姫路城とともに三大連立式平山城?に数えられる。
#br
このように姫路城は非常に実戦的な造りとなっており、屈曲し複雑に入り組んだ登城路は侵入した敵を側面から射撃する横矢掛かりが形成され、登城路に設けられた城門の数は全国屈指、至る所に構えられた櫓も規模が大きく、日本の城を代表するに相応しい名城と言える。
#br
}}

#style(class=submenuheader){{
お菊さんの井戸(クリックで表示)
}}

#style(class=submenu){{
***お菊さんの井戸 [#ace8a9d1]

姫路城内には、「一枚、二枚」とお皿を数える怪談に登場するお菊さんゆかりとされる井戸がある。
怪談の内容は地域により異なるが、『播州皿屋敷』では室町時代の細川家のお家騒動を背景にしている。
それによると、細川家の国家老である青山鉄山が謀反を起こして姫路城主に取って代わろうとしているのを察した城主の忠臣・衣笠元信が愛人であるお菊を通じて企みを探ったという。
お菊の働きのおかげで、鉄山による城主の毒殺は未然に阻止されたが、その後も鉄山の屋敷で動向を探っていると、鉄山の同士・町坪弾四朗に気付かれ言い寄られた。
これを拒否したお菊は折檻され、弾四朗にお菊が預かる家宝の十枚の皿を一枚隠されてしまう。
そうして、お菊は皿を紛失した罪により切り捨てられ、井戸に捨てられてしまう。それから井戸の底からは「一枚、二枚」と悲しげに皿を数える女性の声が聞こえるようになったと言われている。
#br
寛政7年(1795年)には、姫路城下に後ろ手に縛られた女性のような姿をしたジャコウアゲハの蛹が大発生し、城下の人々は「昔、姫路城で殺されたお菊の幽霊が、虫の姿を借りてこの世に帰ってきているのだ」と噂したという。
#br
}}

#style(class=submenuheader){{
長壁姫(クリックで表示)
}}

#style(class=submenu){{
***長壁姫 [#tdcd9d1a]

姫路城には数多くの妖怪伝説があるが、以下は天守に隠れ住むという長壁姫(刑部姫とも)に関連する伝承である。
#br
あるとき姫路宰相・池田輝政に宛てて播磨のあるじを名乗る天狗から「城内に寺院を建てよ」という手紙が送られたという。
しばらくは手紙は無視されていたが、2年後に輝政の病が悪化すると、祈祷のためやってきた円満寺の妙覚が手紙の内容の通りにすることを勧めたために、鬼門にあたる城内北東部に八天堂という仏堂を建てられることとなった。
さらに、姫山の地主神である長壁明神(刑部明神とも)の祟りだという噂もあったので、羽柴秀吉の姫路築城の際に播磨総社に移されていた長壁神社も城内に祀り直すと、病状も快復したという。
実際、輝政の病を契機に八天堂が建立され、長壁神社が城内に祀り直されたのは確かなようである。
#br
しかし、妖怪騒動はこれでは終わらず、木下家定が城主だった頃、天守に妖怪が出るとの噂が広まった。
そのとき、城の見張り番の者たちも恐れをなしていたが、身分を隠して足軽奉公を行なっていた宮本武蔵は平気な顔をしており、武芸者であることを見破られ妖怪退治を命じられることとなった。
武蔵は天守3階で凄まじい炎に襲われ、轟音の地響きが起こると腰の太刀に手を掛けた。すると異変は止まったが、4階でも似たような現象が起きたため、最上階まで駆け上がった。
そこには誰もいなかったので、朝方まで張り込んでいたところ、長壁姫が現れた。長壁姫は長壁神社を依り代とする神であるが、天守に取り残されてしまい、姫路城の主として顕現したという。
長壁姫は武蔵に対して「あなたのおかげで城に棲む妖怪は逃げていきました」と感謝をすると、松倉城ゆかりでもある郷義弘の名刀を褒美として与えたという。
#br
この話の続きとして、郷義弘は盗品であったと語られることもあるが、長壁姫は悪霊ではなく神だったとされることが多く、現在長壁明神は大天守最上階でも祀られている。
#br
}}

コメント

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