ソチオリンピック>男子500m>予選 - 準々決勝 - 準決勝 - 決勝
4名中上位2名が準々決勝に進出する。
Q=準々決勝進出 q=3位だがタイム上位により準々決勝進出 ADV=救済措置により準々決勝進出
PEN=失格 OR=オリンピックレコード WR=ワールドレコード
Heat1
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Vladislav Bykanov | ウラジスラフ・ビカノフ | 24歳 | イスラエル | 29位 | 予選敗退 | 予選敗退 |
2 | Park Se-Young | パク・セヨン | 20歳 | 韓国 | 6位 | 13位 | - |
3 | Satoshi Sakashita | 坂下 里士 | 24歳 | 日本 | 12位 | 予選敗退 | - |
4 | Pierre Boda | ピエール・ボーダ | 20歳 | オーストラリア | 44位 | - | - |
展望:日本からは500mのスペシャリスト・坂下選手が登場。ここで負けると日本男子勢は
今回のオリンピック、全て予選敗退という結果になってしまう。なんとしても突破を!
走力的にはパク・セヨンと坂下選手の通過で間違いないが、最内コースに入ったビカノフは
レースが上手く、また大柄で抜きにくいので厄介な相手だと思う。
坂下選手としては、得意のスタートでパク・セヨンより前に出て2番手に入り、その後
パク・セヨンが来る前に先頭のビカノフを交わしたい、といったところだろうか。
あるいは、スタートで3番手しか取れなければ、パク・セヨンが先頭に出るのを待って
ビカノフを交わせばOKか。
結果
1着 | Park Se-Young | パク・セヨン | 20歳 | 韓国 | 41.566 | Q |
2着 | Satoshi Sakashita | 坂下 里士 | 24歳 | 日本 | 41.629 | Q |
3着 | Vladislav Bykanov | ウラジスラフ・ビカノフ | 24歳 | イスラエル | 41.769 | |
4着 | Pierre Boda | ピエール・ボーダ | 20歳 | オーストラリア | 42.702 |
坂下選手やった!スタートでビカノフより前に出てしまったのでもうそれでゲームセット。
その後も前のパク・セヨンを1度は交わすなど、良い内容でした。次も期待できそう。
Heat2
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Charle Cournoyer | シャルル・コルノイエ | 22歳 | カナダ | 10位 | - | 準々決勝敗退 |
2 | Freek van der Wart | フリーク・ファン・デル・ヴァルト | 24歳 | オランダ | 7位 | - | 予選敗退 |
3 | Anthony Lobello | アントニー・ロベロ | 29歳 | イタリア | 34位 | - | - |
4 | Sandor Liu Shaolin | サンドル・リウ・シャオリン | 18歳 | ハンガリー | 30位 | 予選敗退 | 準々決勝敗退 |
展望:まあ強い2人がスタート位置も内側ということで、何事もなければその2人で決まりか。
結果
1着 | Charle Cournoyer | シャルル・コルノイエ | 22歳 | カナダ | 41.180 | Q |
2着 | Freek van der Wart | フリーク・ファン・デル・ヴァルト | 24歳 | オランダ | 41.190 | Q |
3着 | Sandor Liu Shaolin | サンドル・リウ・シャオリン | 18歳 | ハンガリー | 41.683 | |
4着 | Anthony Lobello | アントニー・ロベロ | 29歳 | イタリア | 42.133 |
ここは内側の2人が当然の通過。1着争いだけが争点だったが
最後、ファンデルヴァルトがインから先頭に迫るも交わせず。これが次のラウンドに影響してくるか。
Heat3
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Lee Han-Bin | イ・ハンビン | 25歳 | 韓国 | (37位) | 6位 | 8位 |
2 | Yuri Confortola | ユーリ・コンフォルトラ | 27歳 | イタリア | 31位 | 準決勝敗退 | 準々決勝敗退 |
3 | Liang Wenhao | 梁 文豪 | 21歳 | 中国 | 8位 | - | 予選敗退 |
4 | Eduardo Alvarez | エドゥアルド・アルバレス | 24歳 | アメリカ | 9位 | 準決勝失格 | 準々決勝敗退 |
展望:去年の世界選手権500mのチャンピオン・梁文豪が登場。
しかしこれは予想がムズいな。4人とも手強い。梁も世界チャンプといえどその力はやや未知数…
一応、自分の展開予想を挙げると、スタートでコンフォルトラが先頭、梁文豪2番手、イ・ハンビン3番手で
その後、梁文豪が早めに先頭に上がり、最後イ・ハンビンも2番手に上がる、という感じ。
アルバレスはW杯ではランキングほど良い内容ではなく、
今回はこのメンバーで4コーススタートということで、厳しそうにも見える…?
結果
1着 | Liang Wenhao | 梁 文豪 | 21歳 | 中国 | 41.647 | Q |
2着 | Lee Han-Bin | イ・ハンビン | 25歳 | 韓国 | 41.982 | Q |
3着 | Yuri Confortola | ユーリ・コンフォルトラ | 27歳 | イタリア | 42.042 | |
4着 | Eduardo Alvarez | エドゥアルド・アルバレス | 24歳 | アメリカ | 1:15.108 |
梁文豪は素晴らしいスタートで先頭に出てそのまま余裕の逃げ切り。さすが世界チャンプ。
2番手には上手く4コースからアルバレスが入ったものの、残り1周半でイ・ハンビンに交わされ
そこで慌てたか単独の転倒をしてしまう。
Heat4
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Sebastien Lepape | セバスチャン・ルパプ | 22歳 | フランス | 25位 | 8位 | 準々決勝敗退 |
2 | Vladimir Grigorev | ウラジミール・グリゴレフ | 31歳 | ロシア | 3位 | - | 銀メダル |
3 | Han Tianyu | 韓 天宇 | 17歳 | 中国 | なし | 銀メダル | 5位 |
4 | Jack Whelbourne | ジャック・ウェルボーン | 23歳 | イギリス | 17位 | 7位 | 予選敗退 |
展望:1000mで銀メダルを獲得したグリゴレフが登場。元々、500mの方が有力なメダル候補だ。
2位争いは絶対的なスピードの差で韓天宇が有力だが、500mのデータが少なくすこし心もとない。
一方、ここまで健闘が目立つルパプはスタートが速く、体も大きくて抜きにくい。いかに。
結果
1着 | Han Tianyu | 韓 天宇 | 17歳 | 中国 | 41.592 | Q |
2着 | Vladimir Grigorev | ウラジミール・グリゴレフ | 31歳 | ロシア | 41.883 | Q |
3着 | Sebastien Lepape | セバスチャン・ルパプ | 22歳 | フランス | 42.167 | |
4着 | Jack Whelbourne | ジャック・ウェルボーン | 23歳 | イギリス | 42.513 |
グリゴレフは危なかった。スタートでトップを狙ったものの
やはり1コースのルパプもかなりスタートが速いので先頭に入れず、外に膨らんでしまう。
その隙をついて悠々と韓天宇が2番手に入り、さらに早い段階で先頭へと出て余裕のトップ。
一方グリゴレフは前への進出にまごつき、最後尾のウェルボーンにまで脅かされるレース展開となるが
残り1周で外から強引にまくって2番手に上がり、通過を決めた。
ここは力が違いすぎてレースの失敗を補ったwでもタイムは悪く次のラウンドは大外枠に。
結果論かもだが、ここはスタートは最初から2番手に甘んじるつもりで出て良かったと思うなあ。
Heat5
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Aidar Bekzhanov | アイダル・ベクジャノフ | 20歳 | カザフスタン | (20位) | 予選敗退 | - |
2 | Jon Eley | ジョン・イーリー | 29歳 | イギリス | 42位 | 予選敗退 | - |
3 | Jordan Malone | ジョーダン・マローン | 29歳 | アメリカ | なし | - | - |
4 | Viktor Ahn | ヴィクトル・アン | 28歳 | ロシア | 1位 | 銅メダル | 金メダル |
展望:ハメリンと並んでこの種目も金メダル候補筆頭のヴィクトール・アンは4コースから。
まあそれでもトップで通過してくるだろう。どんなレースを見せるのか大注目。
2位争いはたぶんマローンが有力か。バンクーバーを見る限り500mの力もある。
ただイーリーはトリノ、バンクーバーと2大会連続でこの種目で入賞を勝ち取ってきた勝負強さがある。
結果
1着 | Viktor Ahn | ヴィクトル・アン | 28歳 | ロシア | 41.450 | Q |
2着 | Jon Eley | ジョン・イーリー | 29歳 | イギリス | 41.554 | Q |
3着 | Aidar Bekzhanov | アイダル・ベクジャノフ | 20歳 | カザフスタン | 41.800 | |
4着 | Jordan Malone | ジョーダン・マローン | 29歳 | アメリカ | 42.533 |
ヴィクトール・アンはスタートで3番手に入り、すぐに2番手、さらに先頭へ。スピードが違う!
一方マローンは序盤でバランスを崩して前から離されアウト。残った2人の2番手争いは
ベクジャノフの追撃をなんとかしのいたイーリーが、3大会連続で500mの予選を突破してきた。
嬉しそうだったなw
Heat6
組み合}わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Viktor Knoch | ヴィクトル・ノヒ | 24歳 | ハンガリー | 26位 | 予選敗退 | 準々決勝敗退 |
2 | Wu Dajing | 武 大靖 | 19歳 | 中国 | 4位 | - | 4位 |
3 | Niels Kerstholt | ニール・ケルストホルト | 31歳 | オランダ | 15位 | 準決勝敗退 | 予選敗退 |
4 | Nurbergen Zhumagaziev | ヌルベルゲン・ズマガリエフ | 23歳 | カザフスタン | 49位 | - | - |
展望:武大靖の一強。スタートでトップを取っての逃げ切り濃厚か。
ケルストホルトに関しても、今大会不調だが、ここは力の差で2位突破してくると思われる。
結果
1着 | Wu Dajing | 武 大靖 | 19歳 | 中国 | 41.712 | Q |
2着 | Viktor Knoch | ヴィクトル・ノヒ | 24歳 | ハンガリー | 42.261 | Q |
3着 | Niels Kerstholt | ニール・ケルストホルト | 31歳 | オランダ | 42.441 | |
4着 | Nurbergen Zhumagaziev | ヌルベルゲン・ズマガリエフ | 23歳 | カザフスタン | 42.680 |
武大靖が余裕の逃げ切り勝利。一方ケルストホルトは
スタートでノックとズマガリエフに挟まれる形で出遅れ。
その後も本来の滑りを見せられず、なんとか3番手に上がっただけで終わった。
うーん、ケルストホルトの今大会の不振は深刻だな…
Heat7
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Thibaut Fauconnet | ティボー・フォーコネ | 28歳 | フランス | (47位) | 準決勝失格 | 予選敗退 |
2 | J.R. Celski | J.R.セルスキー | 23歳 | アメリカ | 13位 | 4位 | 準々決勝敗退 |
3 | Mackenzie Blackburn | マッケンジー・ブラックバーン | 21歳 | 台湾 | (28位) | - | 予選敗退 |
4 | Olivier Jean | オリビエ・ジャン | 29歳 | カナダ | 5位 | - | 準々決勝敗退 |
展望:厳しい組。フォーコネはヨーロッパトップクラスの選手で、しかも1コースを引いたが
アメリカのエース・セルスキーの追撃を果たして凌ぎ切れるだろうか。
また、オリビエ・ジャンは500mは非常に強いが、4コースに入ってしまった。
この3選手のうち、どの2選手が突破しても驚けない。
結果
1着 | Olivier Jean | オリビエ・ジャン | 29歳 | カナダ | 41.616 | Q |
2着 | J.R. Celski | J.R.セルスキー | 23歳 | アメリカ | 41.717 | Q |
3着 | Mackenzie Blackburn | マッケンジー・ブラックバーン | 21歳 | 台湾 | 42.337 | |
4着 | Thibaut Fauconnet | ティボー・フォーコネ | 28歳 | フランス | 42.368 |
フォーコネもケルストホルトと並んで今大会不振を極める。欧州のトップ選手なんだけど。。
スタートではトップに立ったものの、悠々とセルスキー、ジャンに交わされ
最後はブラックバーンにも交わされてしまった。
ジャンは速かったなー。この大きい体で4コースからトップ通過という!
Heat8
組み合わせ
枠 | 選手名(英語表記) | 選手名(日本語) | 年齢 | 国名 | 世界ランク | 1500m | 1000m |
1 | Sjinkie Knegt | シンキー・クネフト | 24歳 | オランダ | なし | 12位 | 銅メダル |
2 | Robert Seifert | ロベルト・ザイフェルト | 26歳 | ドイツ | 19位 | 予選敗退 | 予選敗退 |
3 | Charles Hamelin | チャールズ・ハメリン | 29歳 | カナダ | 2位 | 金メダル | 準々決勝敗退 |
4 | Semion Elistratov | シーメン・エリストラトフ | 23歳 | ロシア | (23位) | 11位 | 6位 |
展望:ヴィクトール・アンと並んで金メダルの本命・ハメリンの一強。
2着は、おそらく1000mでメダルを取ったクネフトだろう。500mは得意でないが、1コースを引いたし。
逆にザイフェルトは500mが一番得意だが、さすがに力の差が大きく厳しいか。
エリストラトフは力はあるが500mは得意ではないし、大外枠では厳しいか。
結果
1着 | Sjinkie Knegt | シンキー・クネフト | 24歳 | オランダ | 41.235 | Q |
2着 | Semion Elistratov | シーメン・エリストラトフ | 23歳 | ロシア | 41.355 | Q |
3着 | Robert Seifert | ロベルト・ザイフェルト | 26歳 | ドイツ | 41.624 | |
4着 | Charles Hamelin | チャールズ・ハメリン | 29歳 | カナダ | 1:18.871 |
なんという…ハメリンはスタートから半周で見事に前の隙をついてトップに出て
あとは余裕の逃げ切りか…という雰囲気だったのに、後ろからのプレッシャーもかかってないのに、
残り半周で1000mに続きまたしても単独の転倒…1000mは左足、500mは右足でした。
これで金メダルの本命の一角が消えたので、ここもヴィクトール・アンが大本命となった。