回避における最大のポイントは、探知をさけることです。
敵艦船の索敵方法は、4種類あり、それぞれ特徴を説明します。
- eyeball(目視)
目視で探知された場合、方位とおおよその距離がわかります。
U-Boatは、他の艦船と比較すると、低く小さいため、敵から先に目視探知されることはありません。
自艦から敵艦船が見えるか見えないかの状況では、相手から見えていないはずです。
まして潜望鏡のみ洋上に出ている場合では、さらに探知される可能性は低くなります。
また、速度が速いと航跡が出るため、潜望鏡を上げていても探知されやすくなります。
当然ですが、同じ潜望鏡を上げるにしても、高くまで上げるのと、海面ギリギリでは被探知の確率は変わります。
天候や太陽・月の状況も目視範囲に影響を及ぼします。
嵐や霧中では、お互い目視範囲が狭くなりますし、満月と三日月では、当然目視範囲が異なります。
月のような光源の位置関係も重要です。
光源と自艦の間に目標を置くように操艦すれば、目標のシルエットが浮かぶため、こちらからは発見しやすくなります。
- hydrophone(水中聴音器)
U-Boatに装備されているものと基本的に同じで、水中マイクで音源を拾います。
方位とおおよその距離と艦種がわかります。
自分が使っているので特長もわかりやすいと思います。
推進器のある艦尾側の音源は探知できず、また、高速航行中(12kts以上?)は雑音が多く、探知できません。
相対距離(深度含む)が遠いほど、また、音源が小さいほど、探知されにくいです。
悪天候でも探知範囲が変わります。
また、海中には変温層(layer)が存在し、layerを挟んだ位置では、一般的に探知されにくいようです。
爆雷爆発後は、雑音でしばらく探知できません。
- ASDIC:Anti-Submarine Detection Investigation Committee(対潜水艦探知装置)
海中に音波(俗に言うピン)を発し、その反射を拾って探知します。
方位と距離と物体のおおよその大きさがわかります。(深度探知は不可)
基本的に反射音を拾っているため、特徴はhydrophoneとほぼ同じです。
推進器のある艦尾側の反射は探知できず、高速航行中も探知できません。
相対距離(深度含む)が遠いほど、探知されにくいです。
また、海中には変温層(layer)が存在し、layerを挟んだ位置では、一般的に探知されにくいようです。
反射波を拾っているため、発信元に対し投影面積が小さいほど、対象は探知されにくくなります。
悪天候でも探知範囲が変わります。
爆雷爆発後は、雑音でしばらく探知できません。
ソナー員の練度が高いと、海底と潜水艦等の金属体との反射波の違いが区別できるため、着底してても発見されることがあります。
2隻以上のASDICから探知されると、三角法から、より正確な位置(深度も含めて)を解析されます。
対抗策の装備品
- Alberich:船体からの音波反射を抑えるコーティング
- Bold:大量の水素の泡を放出し、U-Boatの反射と勘違いさせるデコイ(囮)
- RADAR(レーダー)
ASDICが海中へ音波を出して、反射を拾っているように、レーダーは、洋上にレーダー波を出し、その反射を拾って探知します。
方位と距離と物体のおおよその大きさがわかります。
反射を拾っているため、洋上に出ている物体が小さいほど、探知しにくくなります。
年代を追うに従い高性能になり、最終的には、シュノーケルや潜望鏡が出ているだけでも探知されてしまいます。
天候により探知範囲が変わりますが、他の装置に比べ、影響は少ないです。
対抗策の装備品
- FuMB系:レーダー逆探知装置(発信するレーダー波により、探知できないレーダー波あり)
- Tarnmatte:船体からのレーダー反射を抑えるコーティング
各索敵方法の探知範囲は、海図上でコンタクトをクリックすると破線で表示されます。
入れているMODSにより、範囲は多少異なります。
艦型を識別していないと、可視レンジのみ表示されます。
一番外の円は、目視範囲
2番目の3/4円がHydrophone探知可能範囲
3番目の円が、レーダー探知可能範囲
艦首側に広がる扇状がASDIC探知可能範囲
ASDIC・Hydrophoneなど未装備の場合、範囲は表示されません。
いずれも、天候や、船員練度などの外的要因がない状態での最大範囲と思われます。
大体合ってると思いますが、違ってたら修正お願いします。