世界樹の迷宮V概要

Last-modified: 2017-07-28 (金) 14:19:44

概要

世界樹シリーズで5作目のナンバリングタイトルになる3DS作品。2016年8月4日発売。 

世界観・シナリオ・NPC

  • 告知映像の文章はこちら。
    • 始祖にして、根源 Fountain Head
      系譜を遡り、至る結論 Consequence
      非可逆的な世界の理 Reason of the World
      大地の創造
      天つ国に至りし人の業
      水底を覗きて後
      人は、歴史の中に真実を視る
      四大の理は新たなる種を大地に興す
      古き理を統括し アルカディアに芽吹く若木は やがて総ての礎となる
      それは、すなわち、歴史(せかい)の始まり Potential for Disaster
      冒険は、新たなる世界へ。
  • 冒険の舞台は「アルカディア」と呼ばれる世界。
    • この世界では、最初から人間以外の亜人種族が登場している他、「魔法」の存在がはっきりと示されている。
      (今までの世界樹シリーズでは、ファンタジー風の世界観ながら魔法の概念は存在しなかった。その理由は初代の終盤をプレイすることでわかるだろう)
    • モンスターにおいても、今までは存在しなかった魔族やアンデッドのような種族が登場している。
    • 既存の世界樹シリーズと設定が大きく異なるため、独立した全く別の世界であると思われる。
NPC
  • 「レムス」…アルカディア評議会に所属するアースラン王族の少年。
    料理好きということで料理関連のNPCも兼ねており、たまに冒険者にレシピを教えてくれる。
    レシピといってもパンに目玉焼きを乗せただけのトーストだったりするが。
  • 「エドガー」…冒険者ギルドの長。全身に鎧兜を纏った男性で、素顔は見えない。クラスは砲火の竜騎兵。
    樹海は生ぬるいものでないと新米冒険者に警告するが、一方で自分はソロで樹海に潜り釣りや狩りを楽しんでいたりする。
  • 「ジェネッタ」…宿屋の店主。セリアン族の女性。クラスは犬狼を導く射手。
    冒険者が「飼育術」で捕まえた家畜を預かってくれ、一定日数ごとに卵やミルクといった食材を貰える。
    なぜか樹海でパンを焼いていたりもする。
  • 「セリク」…道具屋の店主。ブラニー族の男性。
    彼の話によると、ブラニー族は「クリュセ大草原」という場所を中心に活動しているらしい。
  • 「メリーナ」…酒場の店主。ルナリア族の女性。クラスは破霊のネクロマンサー。
  • 「ソロル」…従来のライバルギルド枠と思われるNPC。アースラン族の女性。クラスは死を遠ざける死神。
    一人称は「俺」で、「この街では名の知れた死神(リーパー)」らしい。体験版には未登場。
  • 「リリ」…ソロルと同じく、ライバルギルド枠と思われるNPC。ルナリア族の女性。クラスは召霊のネクロマンサー。
    体験版では少しだけ樹海内で顔を見せた。
  • ナレーター…樹海の新規階層に踏み込むたびに謎のポエムを披露するナレーター。スレ民からの通称はポエマー。
  • エドガー・ジェネッタ・メリーナ・ソロル・リリの5名とは、一部のミッションやクエストで共闘が可能。
    彼らはパーティの6枠目を占めるため誰かが押し出されることはないが、召喚枠は共有する。

キャラメイク・育成

  • 本作では色のカスタマイズ、ボイスの設定など、キャラメイク部分に追加要素がある。
追加要素詳細
  • 肌・目・髪の色を自由に変更可能。
    • 目についてはオッドアイも可能だが、ハイライトを消すことはできない。
      初代では「最後に魂を吹き込むのはプレイヤーの役目である」として、冒険者のグラフィックには敢えて目のハイライトを入れていなかったのだが…。
    • また、身体の色とは別に、服装についてはIII・IVと同じようにアナザーカラーが用意されており、2種類のカラーリングから選択できる。
    • 肌に関しては色調整は出来ず、種族ごとに分けられたカラーパレット内から選択する。
  • 世界樹ナンバリングで初めてボイスを導入。「ボーイッシュ」「熱血」などの形でボイスタイプを選択可能。
    • キャライラストに関わらず男声・女声の両方を割り当て可能。また、ボイスOFFを選択することで完全にボイス無しにすることもできる。
    • ボイスの種類は男声・女声ともに20種類。さらに、公式ブログのQRコードを読み込むことで男性1種類、女性4種類のNPC用ボイスタイプも追加される。
    • 一部、一人の声優が複数のボイスタイプを担当しているものも存在する。
    • キャラの名前・色・ボイスはギルドでいつでも変更可能。
  • キャラのグラフィックは職業ごとのものに加え、種族紹介で使われているイラストも使用可能。
    • ただし、職業ごとのイラストは種族と完全に紐付けされており、初期選択可能な種族の立ち絵4人分しか存在しない。
      例えば、転職でアースランのマスラオを作ろうとしても、マスラオの服を着たアースランの立ち絵などは用意されていない。
  • シリーズで初めて「種族」の概念が導入された。
    • 本作では、キャラのステータスはクラスではなく種族に依存するほか、クラススキルとは別に種族に根付いた「種族スキル」を習得可能。
    • 種族スキルのうち、後述するユニオンスキル以外のものは全てパッシブスキル。
      その内容は戦闘やアイテム集めを補助するもの、小イベントの展開に関係するもの、アイテム枠を拡張するものなど多岐に渡る。
    • なお、種族スキルはレベル5刻みで段階的に解禁され、レベル20で全てのスキルが解放される。
      また、一部のスキルは複数の種族で習得可能。
    • 初期選択可能なクラスは種族によって限られている。
種族4種
  • 「アースラン」…いわゆる普通の人間。
    HP・VIT・LUCが高く、TPが低い。
    初期選択可能クラスは、フェンサー・ドラグーン・リーパー・セスタス。
    固有の種族スキルは、一つで採取・伐採・採掘全てに対応する採集スキル「樹海採集術」や、封じへの耐性を得る「体術」など。
  • 「ルナリア」…細身で耳が長く、魔法を得意とするエルフポジションの種族。
    TP・INTが高く、HP・VIT・AGIが低い。
    初期選択可能クラスは、ウォーロック・ネクロマンサー。
    固有の種族スキルは「伐採」や、魔法に関する物を発見する「魔力感知」など。
  • 「セリアン」…獣の耳を持つ獣人。武人の血を引くといわれる。
    STR・AGIが高く、INT・WISが低い。
    初期選択可能クラスは、マスラオ・ハウンド。
    固有の種族スキルは「採掘」や、樹海で狩りをすることができる「狩猟術」など。
  • 「ブラニー」…小柄で自然を愛する、他ゲーにおけるノームやハーフリングの要素を持った種族。ロリキャラ枠
    WISが高く、STR・LUCが低い。
    初期選択可能クラスは、ハーバリスト・シャーマン。
    固有の種族スキルは「採取」や、店におけるアイテムの売値を5%安くする「値切り」など。
  • 登場するクラスは10種。
  • 加えて各クラスには「達人(マスター)」の称号として、それぞれ2種類の「二つ名」があり、条件を満たすとその内一つを取得できる。
    • 「二つ名」を取得すると、そのキャラクターの肩書きがクラス名から「二つ名」に変化する。
      さらに、「二つ名」に応じて能力が上がり、クラスの基本スキルに加えて10種の追加スキルを習得可能になる。
    • クラスの基本スキルは「ベーシックスキル」、二つ名による追加スキルは「マスタースキル」と呼ばれる。
    • 「二つ名」の名称は自由に変更可能。
職業詳細
  • 「フェンサー」…剣・盾を装備可能。追撃系スキル「チェイン」や回避関連のスキルを習得する剣士。
    三属性の「チェイン」は使用ターン、選択した敵単体に炎/氷/雷または突属性攻撃が当たると追撃する仕様。
    IやIIにおける「チェイス」と比べると、対象が単体に絞られている代わりに三属性のほかに突属性でも追撃を誘発できる。
    なお、今回「突剣」という武器種別は存在しないが、「突剣マスタリー」を取得することで通常攻撃の属性が突に変化する。
    さらに各種剣スキルも突属性となっているため、本作では剣が斬属性武器として使われることはほとんどない。
    • 「幻影の剣士」…回避特化の二つ名。自分の回避率を高めるスキル、回避をトリガーとした攻撃スキルを習得する。
    • 「迅雷の剣士」…チェイン特化の二つ名。チェインを強化するバフ・チャージスキルなどを習得する。
  • 「ドラグーン」…重砲・盾を装備可能。盾によるガードスキルや重砲による攻撃スキルを習得する騎士。
    盾・重砲スキル以外では、召喚枠に囮となる「バンカー」を召喚することもできる。
    体験版では、バンカー召喚によって実質的に攻撃を無効化する戦法が猛威を振るった。
    • 「金剛の竜騎兵」…盾スキル特化の二つ名。列を物理攻撃から守りつつ反撃する「カウンターガード」など、多彩な追加効果を持つガードスキルを習得する。
      その他、盾を投げつけて敵一列を攻撃する「シールドスロー」という、I・IIの「シールドスマイト」の後継技ともいえるスキルも使用可能。
    • 「砲火の竜騎兵」…重砲スキル特化の二つ名。状態異常、複合属性など攻撃の幅が広がる。
      加えて、攻撃を誘導するとともに反撃する「トーチカ」を召喚することが可能となる。
  • 「リーパー」…鎌・剣を装備可能。状態異常・デバフ関連のスキルを習得する。
    また、「瘴気兵装」と呼ばれる、新2ブシドーの「構え」のような特殊バフ枠を持つ。
    鎌スキルの追加効果付与や特定のスキルの発動には瘴気兵装が必要となる。
    設定面では、瘴気によって病をもたらす死神ということになっており、「死神」と書いて「リーパー」と読むNPCの台詞もある。
    • 「死を振り撒く死神」…状態異常特化の二つ名。扱う状態異常の幅が広がり、状態異常の敵に追い打ちをかける「冷灰の大鎌」などを習得する。
      また、瘴気兵装時のみ使用な攻撃技や、瘴気兵装を纏って状態異常を与えるたびに発動するパッシブなど、瘴気兵装を攻撃的に利用するスキルも多い。
    • 「死を遠ざける死神」…弱体特化の二つ名。こちらは弱体スキルのレパートリーが増え、対象の弱体を解除し、解除した数だけ攻撃する「泡沫の鎌」などを扱える。
      また、瘴気兵装を解除して使用ターンの状態異常・封じ付与をガードする「瘴気の防壁」など、瘴気兵装を防御的に利用するスキルも習得する。
  • 「セスタス」…拳甲を装備可能。拳による攻撃に特化し、封じ関連のスキルも操る格闘家。
    封じ関連の他では、対象に止めを刺せないと自分が反動ダメージを受ける「雷神拳」や、HPを消費して攻撃する「鬼人拳」などリスクを伴う技が多い。
    さらに、新シリーズのハイランダーのスキル「血の暴走」を習得可能など、ハイランダーを彷彿させる職となっている。
    • 「連撃の拳闘家」…単体攻撃特化の二つ名。対象に封じや状態異常がかかっていると追加の攻撃スキルが発動し、攻撃回数が増える「リードブロー」がメインウェポン。
    • 「衝撃の拳士」…自分のHPを減らすスキルや、HPが少ないほど威力を発揮するスキルに特化した二つ名。
  • 「ウォーロック」…杖・重砲を装備可能。シリーズ初となる「魔法」の使い手で、炎・氷・雷属性の攻撃魔法「マギ」を習得する。
    また、マギの性質を変化させる特殊なチャージスキル「詠唱」を持ち、新2でいう「圧縮錬金術」などの効果を得ることができる。
    さらに、消費TPが増加する代わりにターンを消費せずに「詠唱」でき、即座に魔法に繋げられるようになる「高速詠唱」というパッシブスキルも持つ。
    • 「六属を操る導師」…全属性を操る二つ名。追加効果を持った斬・突・壊属性の全体攻撃魔法を習得する。
      また、自分が前のターンと異なる属性で攻撃するとき、このターンの攻撃に前のターンに使用した属性を乗せて威力を上げるパッシブ「リザーブマジック」が特徴的。
    • 「炎と氷と雷の支配者」…三属性特化の二つ名。ベーシックでは存在しなかった、炎・氷・雷属性の全体魔法が使用可能。
      また、六属を操る導師と比較して、こちらはTPを節約するためのスキルが多く燃費に優れるのも特徴。
  • 「ネクロマンサー」…棺を装備可能。自分のHPを消費することで、召喚枠に「死霊」を召喚できる死霊術師。
    召喚された「死霊」はAI行動し、麻痺の追加効果を持った通常攻撃を行う。
    また、「死霊」を壁にしたり、「死霊」を消滅させることで攻撃・回復・強化・弱体・状態異常など多彩な効果を引き出すスキルも持つ。
    なお、死神(リーパー)同様、「死霊術師」に当て字で「ネクロマンサー」と読む。
    体験版では、ネクロマンサーのスキルに関連したバグやフリーズが報告されている。
    • 「召霊のネクロマンサー」…万能型の二つ名。使用できる属性や状態異常の幅が広がり、死霊を指揮して戦うスキルも習得する。
    • 「破霊のネクロマンサー」…攻撃特化型の二つ名。死霊の召喚手段が増え、死霊を攻撃的に使用するスキルを習得する。
      中でも、敵を即死させ対象に残っていたHPを持つ死霊を召喚する「ゾンビパウダー」と、死霊を生贄にして残っていたHPに依存したダメージを与える「等価交換」のコンボが強力。
  • 「マスラオ」…刀を装備可能。ブシドー、ショーグン、モノノフに続く和風の戦士。
    初期段階では、多彩な属性・射程・追加効果を持った剣技を習得できるシンプルな近接アタッカー。
    • 「四天一流の武人」…パッシブスキル「多刀術」により、複数の刀を装備して戦うことができる二つ名。
      装備している刀の数が多いほど攻撃回数や発動率の上がるスキルをメインに習得する。
      な、Vの宣伝では四刀流が大きくアピールされ、職業イラストでも複数の武器が描かれているが、それにはこの二つ名が必須である。
    • 「一刀無双の武人」…一刀のまま単体攻撃のレパートリーを増やす二つ名。
  • 「ハウンド」…弓を装備可能。純粋な弓の技のほか、「鷹」「猟犬」という2種類のペットを使役して戦う狩人。
    鷹・猟犬は召喚枠に召喚でき、召喚者のスキルによる指示に合わせて戦う。指示が無い場合はAIで行動する。
    また、鷹は頭封じ付きの通常攻撃、猟犬は腕+脚封じ付きの通常攻撃と「傷舐め」による味方の治療が可能。
    なお、鷹・猟犬の名前はそれぞれ1種類のみ、プレイヤーが設定可能(PTにハウンド2名でもそれぞれ1つのみ)。
    • 「飛鷹を伴う射手」…鷹特化の二つ名。
    • 「犬狼を導く射手」…猟犬特化の二つ名。
  • 「ハーバリスト」…杖・弓・鎌を装備可能。薬草を用いた回復スキル「ハーブ」や状態異常付与スキル「スモーク」を習得する薬草師。
    ただし、従来とは異なりハーブスキルの依存部位は腕となっている。
    ちなみに、小森氏の脳内設定によると、ブラニー族のハーバリストの中には、その容姿とは裏腹に暗殺を行ってきた者もいるとのこと。
    • 「慈悲深き薬草師」…ハーブスキル特化の二つ名。
    • 「天真なる毒殺者」…スモークスキル特化の二つ名。
  • 「シャーマン」…杖・弓・剣を装備可能。強化スキル「祈祷」を習得する祈祷師。
    「祈祷」はバードの歌スキル同様味方全体に効果があり、全攻撃力アップ、全防御力アップ、命中率アップ、通常攻撃に属性付与といった効果を与えられる。
    また、自分の強化スキルの対象となった者のHPを回復するパッシブ「福音」や、自分にかかった属性付与スキルを解除することで同属性の全体攻撃を放つ「神託:乱舞」といったスキルも習得する。
    総じて、スキルの傾向がIIIのプリン(セ)スと類似している。
    • 「天譴を下す巫子」…強化・弱体の解除を前提とする攻撃スキルやTP回復スキルを習得できる二つ名。
    • 「天寵を告げし巫子」…強化スキル特化の二つ名。
      使用ターン、味方への状態異常・弱体付与を、一定確率で強化1つと引き換えに無効化する「神域」という、「巫術:結界」に類似した技も習得する。
ウォーロックについて余談

「ウォーロック」には「誓いを破る人」や「裏切り者」の意味があり、人間を裏切って悪魔と契約した魔法使いという扱い。
魔法と哲学の区別が曖昧な時代に「賢人」の意味合いで使われていた「ウィザード」、古代ペルシャの司祭階級「マギ」から転じた「マジック」を用いる「マジシャン」といった魔法使いの呼び名に比べネガティブな意味合いが強い。
ネクロマンサーといいルナリアが邪悪な種族にしか見えない件。
 
もう一つ余談だが、ウォーロック最強防具「ナインティスリィ」すなわち「93」はセレマ信仰における重要な数字である。
この数字を導き出すアイソセフィあるいはゲマトリアと呼ばれる手法で同様に93となる単語の中にMelieというユグドラシル(世界樹)で「灰」を示すものがある。
そして防具素材は炎を使いアリアドネの糸すら燃やしてくるリスのドロップ。

  • 新シリーズから転職が続投し、種族に縛られずに職を変えることができる。
    • 転職はファーストミッションクリア後に解禁される。
    • 転職時にはレベルが5下がる。また、ステータスや種族スキルは前述の通り種族に依存する。

戦闘

  • 今回のゲージ枠は「ユニオンスキル」。IIIのリミットやIVのバーストと同じく、通常行動とは別に、最速で特殊なスキルを使用できる。
    • ユニオンスキル使用者のユニオンゲージが満タンなら使用可能。
      複数人で使用するスキルは、必要な人数の協力者を、混乱や行動不能になっていない他のメンバーから任意に選んで発動する。
      協力者がゲージ満タンである必要はないが、ユニオンスキル発動後は協力者のゲージも0に戻る。
    • ユニオンゲージは個人で持ち、戦闘中の行動によって徐々に回復していく。
    • ユニオンスキルは種族スキルの一種で、レベルが上がる毎に種族によって決まったものを習得できる。
      リミットやバーストのように、奥義書を入手してパーティ全体で習得するのではなく、スキルポイントを振って個人で習得する必要がある。
      その反面、習得さえしていればいつでも全てのユニオンスキルを選択可能。
    • そのほか、全種族共通の初歩的なユニオンスキルとして「アナライズ」「全力逃走」「ダブルアタック」「マジックヒール」の4種が存在する。
  • 今回、召喚スキルを使う職が3種類も登場するが、これらはIIIと違ってパーティ枠ではなく召喚獣専用の枠を占有する。
    召喚枠はパーティ全体で共有し、最大3枠まで使用可能。
    • 鷹・猟犬・死霊は樹海探索中にあらかじめ召喚しておくことも可能(街での召喚はできず、街に戻ると消滅する)。
      一方でバンカー・トーチカは戦闘中にのみ召喚でき、戦闘が終わると消滅する。
  • パラメータの仕様が一新。
    • 基本パラメータのTEC(技術)がINT(知性)とWIS(知識)に分割され、装備品のパラメータにMAT(魔法攻撃力)とMDF(魔法防御力)が追加された。
      この変更により、物理系の職だけでなく、魔法アタッカーもMAT重視で装備を更新していく必要が生まれた。
    • 攻撃力・防御力の計算式は、ATK=STR+装備ATK、MAT=INT+装備MAT、DEF=VIT+装備DEF、MDF=WIS+装備MDFとなっている。
    • 物理系スキルは攻撃側のATKと防御側のDEF、魔法系スキルは攻撃側のMATと防御側のMDFによってダメージを決定する。
      また、ハーバリストやシャーマンの回復スキルはWISに依存する。
    • 一方で、攻撃・防御系の補助スキルが依存パラメータではなく攻撃属性を参照する仕様は変わっていない。
      また、従来は斬・突・壊属性攻撃を「物理攻撃」、炎・氷・雷属性攻撃を「属性攻撃」と呼んでいたが、今回は「物理属性攻撃」「魔法属性攻撃」という呼び方に変更されている。
    • 基本パラメータは99を超えて成長するようになった。
  • 登場する武器種類は剣(近接斬)、刀(近接斬)、鎌(近接斬)、拳甲(近接壊)、棺(近接壊)、弓(遠隔突)、重砲(遠隔壊)、杖(近接壊)の8種。
    • 重砲は銃と似ているが、突ではなく壊属性を持つ。
    • 新2と違い、弓や重砲のダメージはAGIではなくSTRに依存する仕様に戻っている。
  • 石化の仕様が変更され、戦闘が終了すると回復し、戦闘中のターン経過でも自然回復するようになった。
    • 確実に足止めできて攻撃しても解除されないため、実質的に麻痺・睡眠の上位互換となる行動不能系状態異常といえる
      (ただし、石化中は物理耐性が上がるので、魔法属性や複合属性攻撃と併用しないとダメージ効率が落ちる)。
    • 敵を石化させた場合も消滅せずに行動不能となるのみで、石化状態の敵以外を全滅させても戦闘勝利にならない。
      旧I・IIでもこの仕様は同じだったが、今回は味方サイドと同じように敵の石化もターン経過で自然回復する。

探索

  • IIIの航海やIVの気球に当たるシステムは存在せず、シンプルにダンジョンに潜っていく形に戻った。
  • 樹海内の小イベントが大きく拡張。
    • イベントの結果が「Adventure Episode」というメッセージとして表示されるようになった。
    • また、小イベントのクリア時に経験値が入るようになった。
  • 世界樹IVや新2とはまた違った形で食材システムが登場。
    • 従来の道具袋とは別枠で食材枠(基本60個)が存在する。
    • 食材は樹海の特定ポイントでの釣り・採集や、酒場のNPCからの購入で入手可能。
      また、樹海の焚火ポイントで調理したり、樹海のNPCと交換したりすることで食材を別の食材に変えることもできる。
    • 手に入れられる種類は食材は11、料理は13、合計24種類。
      • 第3階層のガイコツ魚を除き、各階層で食材収集ポイントから入手できる食材は全階層で共通。
      • 料理の半分は、アルカディア評議会にてそれぞれ調理するための貴重品を受け取る必要がある。
    • 食材を食べるとHP・TPが回復する。調理などによってグレードアップしたものほど回復効果は大きい。
    • なお、食材は店で売ることはできない。

その他システム

  • 今回の武器鍛冶はIIIやIVのように自由に追加効果を付けるのではなく、攻撃力(ATK・MAT)が増加するとともに武器ごとに決まった追加効果が解禁される仕様。最大5段階。
    • 武器の追加効果は、能力アップかスキル追加の2種類。能力の上昇量、スキルのレベルは鍛冶の段階に依存する。
    • 鍛冶は武器の素材か、「インゴット」と呼ばれる特殊アイテムを消費して行うことができる。
    • 最大限に鍛冶を行った武器は、「インゴット」の元となる断片に変える「リサイクル」を行える。断片10個でインゴット1個分となる。
  • 4で無くなった図鑑報告システムが復活。モンスターやアイテムを一定数報告するごとにアイテムなどがもらえるセカダン方式。
    • 報告する項目の中には地図も存在し、報告した地図が合格判定を受けるとその階に行き限定でジャンプ可能になる。
      つまり、新シリーズのフロアジャンプシステムが若干修正されながらも続投している。
    • その代わり、磁軸は帰還専用になり、1階以外から探索を開始するには地図の提出が必須となっている。
  • 宿における戦闘不能の治療が宿泊に統合され、単独で蘇生を行うことはできなくなった。
  • 難易度は「Basic」「Advanced」の二種類。
  • すれ違い・ギルドカードの新機能として、配信している冒険者が他のプレイヤーのゲームの中で登場する。
  • セーブデータはゲームカード・SDカードを合わせて9個。また、別途中断セーブ1個。

レーティング

  • CERO:B(12才以上対象)

特典

  • 初回限定版の特典漫画はこちら

DLC

次のDLCが配信予定。これ以上の追加はない模様。

  • 追加イラスト系統
    • 「新たなる冒険者1」…学生服の男の子(短髪で刀を持った少年)の新規イラスト(8/4、300円)。
    • 「新たなる冒険者2」…セーラー服の女の子(ロングヘアで刀らしきものを背負った少女)の新規イラスト(8/4、300円)。セブンスドラゴン2020の「カタナコ」と似ていると話題に。
    • 「新たなる冒険者3」…セーターの女の子(ツインテールで眼鏡をかけ、楽器を背負った少女)の新規イラスト(8/4、300円)。新1&2設定資料集のクロエの没案と酷似している。
    • 「新たなる冒険者4」…世界樹の迷宮1のパラディン(いわゆる「ししょー」、服装がフェンサー風)の新規イラスト(8/4、300円)。
    • 「新たなる冒険者5」…世界樹の迷宮1のメディック(いわゆる「メディ子」、手荷物がハーバリスト風)の新規イラスト(8/4、300円)。
    • 「新たなる冒険者6」…世界樹の迷宮2のガンナー(いわゆる「ガン子」、服装は特に変化なし)の新規イラスト(9/8・300円)。
      ファミ通2016年8月4日号を買うと無料で先行入手可能。なお、本スレ民すら一時的に葬式状態となるほどに、IIより顔などの画風が変わっている。
    • 世界観にそぐわない現代風の追加イラストについては、「現代から異世界に迷い込んだ」等の設定で遊びたいプレイヤーのため、とのこと。
    • なお、いずれもイラスト単体のみで、イベント(リアクション)などの追加・変化はない。
    • DLCのイラストは、アナザーカラーを選択すると服装の色合いと共に表情も変化する。セーターの女の子の場合、眼鏡もなくなる。
  • オプション・BGM等
    • 「FM音源追加」…BGMのFM音源版(9/1、800円)
  • DLCクエスト
    • 「冒険者育成計画」…クエスト報酬の経験値が多く、パーティ全体への経験値増加アクセサリを入手可能な追加クエスト(8/4、300円)
    • 「冒険者開運計画」…クエスト報酬のお金が多く、条件ドロップ以外のアイテムドロップ率100%増加アクセサリを入手可能な追加クエスト(8/4、300円)

DLCの合計金額は3200円で、パッケージ版・DL版の価格6998円(税込)と合わせると10198円となる(参考までに、新2は本体6458円+DLC2950円=合計9408円)。