v1.40

Last-modified: 2025-04-17 (木) 01:14:41

過去のパッチ情報

v28.10 Sanity Update
v28.16 Quality of Life+ Update
v1.30 Ruins of War Update
v1.31 Advent Ascendent Update
v1.32 Picturesque Planets Update
v1.33

v1.40 Total Subjugationパッチ【日本時間2025年3月28日公開】

変更点全文


注意*1
旧バージョンのセーブファイルとリプレイファイルが溜まってディスクスペースを圧迫する問題があります。
v1.40の導入後、以前のセーブファイル&リプレイファイルはゲームメニューから削除できなくなるため、ドライブの空き容量を無意味に占有してしまいます。
導入後にでも折を見てセーブファイルとリプレイファイルを削除することをお勧めします。
新たにセーブすれば自動的に再作成されるので、フォルダーごと捨ててもOK。
ただし誤って他のファイルを削除しないように。

変更点のあらまし
〇新システム人口を追加
culturepop

各天体に「人口(住民)」というパラメーターが加わり、時間経過で増え、爆撃を受けると減る。
ゲーム開始時、住民は全員中立だが、文化が浸透すると発信源の帝国に従う住民が増加する。
自国または友好的な陣営に忠誠を誓う住民は中立的な住民に比べて20%多く採掘資源、商業収入を生み出し、敵対する陣営に従う住民は10%生産力が落ちる。

忠誠を誓う住民の割合は技術や惑星アイテムで決まる。

民衆の忠誠心は、確認したい惑星を選択してHUD下の文化アイコンにカーソルを合わせれば確認できる。(画像参照)。

〇新艦艇ユニット
ヴァサーリ対空艦、戦闘機、TECミサイルコルベット

〇新アビリティ
TECのガウス砲フリゲートにシールド破壊アビリティ「コイル収束波〈Coil Shock〉」、ミサイルフリゲートに対空破りの「防空突破ミサイル〈Breaker Missile〉」
ヴァサーリのミサイル艦にシールド無視確率を上げる「増幅フェイズミサイル〈Charged Phase Missile〉」、ペネトレイターが敵に攻撃する度強くなる「戦鬼の突撃〈Berserker Overcharge〉」
アドベントのクルセイダーに攻撃拡散効果を追加する「殺戮の念〈Ruthlessness〉」

〇新天体
無大気惑星〈Barren Planet〉、活火山衛星〈Volcanic Moon〉、氷衛星〈Ice Moon〉。

〇ユニットの耐久性底上げ
艦艇ユニットは35%~40%、防衛施設は100%の耐久力底上げ。
更にキャピタルシップとタイタンはレベル上昇時のボーナスを調整。低レベル時は相対的に脆いが、レベルが上がれば頑丈になる仕様に。
低レベルキャピタルシップラッシュを抑制しつつ、高レベルキャピタルシップが呆気なく落ちる不満に対処。

〇ミサイルの変更
ミサイル弾頭は頑丈になったが遅くなった。
ミサイル艦は装填時間が短くなり、一斉射ごとのミサイルの数は減った。
戦闘機がミサイルを撃ち落とすようになった。

〇研究コスト調整
低レベル(Tier)研究のコストは増加し、高レベル(Tier)のコストは低下。
研究時間は総じて増加し惑星の研究分野開発の重要性が上がった。

〇アイテム
アドベントは住民の忠誠心を強化する「精神統合の聖域〈Coalescence Sanctum〉」、無大気惑星の人口上限を増やす「大気シールドドーム〈Atmospheric Shield Dome〉」、クリスタル生産を増やす「結晶化促成センター〈Crystal Enrichment Center〉」を追加し、温和環境ドーム、聖なる尖塔の廃止。いずれも惑星アイテム。

TECは艦艇アイテムとして対ビーム装甲「溶発性装甲〈Ablative Armor〉」。

既存のアイテムの効果もかなり変わった。

タイタンは、アイテムの多くが研究無しでは生産できなくなり、出撃直後にフルパワーで戦うことはできなくなった。

〇MOD機能を色々追加
詳細は後日公開予定とのこと。

これらはパッチの変更点であってDLC「Paths to Power」の内容ではありません。

旧バージョンで出力したしたセーブデータ、リプレイデータは読み込めなくなりますが、バージョンを戻してプレイを続けることはできます。

〇旧バージョンへの戻し方(Steam版)
前のバージョンのゲームを続けるなら…

1.SteamライブラリでSins IIを選択
2.右上の歯車(管理)ボタンを選択(またはライブラリのSins of a Solar Empire IIを右クリック)
3.プロパティ→ベータ
4.「ベータへの参加」を「previous_version」に切り替える
5.旧バージョンに戻すファイル更新が入ります
6.新バージョンに戻すには、手順4.で項目を「なし」にする


以下翻訳

三月は今年最初の大型アップデートをお届けし、一本目のDLC「Paths to Power」も発売します!

アップデートバージョン1.40では大きな変更点が数点あります。
前作にあった人口要素が文化、研究、資源システムと一体化して復活しました。
人口システムに合わせる形で新たな技術を追加し、既存技術の内容も改め、アイテムも数点追加しました。
更に、問題となっていた艦隊編成の穴を埋めるため*2、新ユニットを三種類追加しました。ヴァサーリはジュンスラック・ヴァーデンを使えるようになったので、今後大量のミサイルやコルベットに*3一方的にやられることはなくなります。また、ヴァサーリ空母が運用できる部隊として重戦闘機隊(heavy fighter strikecraft)を追加しました。TECのスティラト・コルベット(Stilat corvette)も、高貫通力のミサイルを装備して戻ってきましたよ。

ユニットだけではなく、入植できる天体も三種類追加しました。barren world、volcanic moons、Ice moonsです。一部ユニットには新アビリティを追加しました。Mod制作者のためにも新たな機能を充実させました。詳細はしばらくお待ちください。

戦闘がもっと楽しいものになるように、そして高レベルのキャピタルシップやタイタンの生存率が上がるように、大規模なバランス調整も実施しました。

変更点が大量にあったため、v1.40は以前のバージョンとのセーブ互換性を維持できませんでした。
今後は互換性を保つ予定です。

また、変更点は可能な限り詳細に記載しましたが、全変更点は網羅できていません。どうかご了承ください(既に40分はかけないと読めない長さ*4になので、これ以上長くするのは不適切だと判断しました)。

v1.40 Change Log

ゲームプレイ
〇人口

  • このアップデートで加わる新システムで、主に舞台設定から着想を得ました。入植可能な天体には民衆(戦場となっているのはトレーダー・スペースなので)が暮らしており、普通全滅させることはできません。母星以外の天体で暮らしている住民は、初期は中立状態にあり、どの国も支持していません。しかしプレイヤー陣営の文化支配状態が続くと、住民が忠誠を誓うようになっていきます。忠誠を誓う住民が多い惑星ほど、資源収入(クレジット、メタル、クリスタル)と、研究速度が増加します。惑星の住民は特定の宗主国に従い続けるわけではなく、他のプレイヤーの文化があればそれにも影響され、文化支配している陣営のボーナスを低下させます。
  • 人口による収入の説明をtooltipsに追加。
  • 地表の研究分野アップデートと地表用アイテムの多くを人口に対応させた。
  • 人口システムに関係する天体アイテムまたは研究課題を各陣営に追加。
  • 人口は徐々に増加するが、その早さは技術で変化する。
  • 爆撃を受けると死者が出るが、全滅することはない。

〇新ユニット

  • Stilat Missile Corvette
    • 貫通力の高いミサイルを搭載した俊敏なコルベットを追加し、TECに序盤の選択肢を追加。小型造船所でもソヴァ空母でも生産可能で、施設などの硬い敵を襲うのに向いている。
  • Heavy Fighter(ヴァサーリ)
    • シールドを装備した戦闘機で1編隊あたり2機所属する。ヴァサーリにとっては貴重なパイロットが命を落とすリスクを軽減しながらも防衛機として運用できる重要な機体。
  • Junsrak Warden(ヴァサーリ)
    • Junsrakを再設計した艦で、対空パルスガン三門、小型フェイズミサイル発射器を四基装備するフリゲート。ミサイル攻撃にお馴染みの方法で対処できる。また、敵コルベットにコルベット以外で対抗できるように。

〇新アビリティ

  • カレヴ型ガウスフリゲート
    • Coil Shock -シールドにダメージを与える電撃ビームで、複数の目標に波及する。
  • ジャベリス型ミサイル巡洋艦
    • Breaker Missile -Breaker Missileを発射。速度と装甲が増加したミサイルで防空網を突破するのに優れている。
  • カンラック・アサイラント:
    • Charged Phase Missile--フェイズミサイルをチャージしてシールド無視確率を上げる。
  • ヴルラック・ペネトレイター:
    • Berserker Overcharge 超出力ビームでダメージを与えるとスタック可能なボーナス。
  • デストラ級クルセイダー:
    • Rushlessness -ユニティの敵意を兵器に入れて攻撃に拡散ダメージ効果付与。

〇新天体

  • Ice Moon
  • Volcanic Moon
  • Barren Planet

〇ランダムマップの調整

  • 全ランダムマップに入植不能重力圏が湧くようにした。
  • 四人以上ランダムマップにワームホール追加*5
  • レイアウトとランダム性を改良。

〇ユニット耐久力のバランス

  • ゲームに登場するユニットは全て、耐久力(船体ポイント、装甲ポイント、シールドポイントと、その副次的ステータス*6が大幅に増加。戦闘時間を伸ばした。戦闘中にプレイヤーが出した指示をユニットが実行する時間的ゆとりを作るため、そして耐久力を底上げすることでダメージの上限域と下限域を、バランスを(特に対空兵器、ミサイル、対施設艦のバランスを)狂わさずに調整する余地を作った*7
  • コルベット、フリゲート、航空機はEHP(Effective Hit points, 有効HP*8)が約45%増加。
  • キャピタルシップは、レベル1時のEHPが約35%増加。
  • キャピタルシップのレベル増加時のEHP増加率をレベル10で約95%増になるように調整した。前(2月の)バージョンでは30%だった。
  • タイタンのレベル上昇時のEHP増加率を調整し、レベル10で約75%増になるよう調整した。前のバージョンでは55%だった。
  • 施設と要塞のEHPは約100%増加。

〇ミサイルと対空兵器のバランス

ミサイルをかなり調整。中型と大型のミサイルは船体ポイントが2以上になり、一撃で撃墜できないようなった。一部ミサイルには装甲ポイントが加わって耐久力が上がった。一方でユニットが一度に発射するミサイル弾数を減らし、発射頻度は短くした。例えばジャベリスは一度に二発しかミサイルを発射しなくなったが、装填時間は半減している。対空兵器とのせめぎ合いに微妙な変化を加え、対空兵器でミサイルを撃ち落とせているのかもっと視覚的に分かるようにした。

〇バランス

  • 研究のバランス
    研究課題コストを調整。低レベル(Tier)のコストを増やし、高レベル(Tier)のコストは減らした。高レベル研究の価値を相対的に高めたのに対し、初期の研究ペースを落とし、ゲーム序盤の艦隊構築と経済成長の勢いを弱めるためである。またTECはクレジット、ヴァサーリはメタル、アドベントはクリスタルと、各陣営と結びつきの強い資源を多く消費するようにした。研究時間を伸ばしたのは、研究速度ボーナスの上限が人口の効果で増加したのに対応するため、そして惑星の研究分野アップグレードの重要性を上げ、高レベル技術の開放に無くてはならないものにするためである。以下、値は(クレジット/メタル/クリスタルl/研究時間):

訳注:
以下
「Tier 1.0 cost changed from 250/25/50/60 to 400/25/50/60.」
から
「Armor strength decreased from 200 to 150.」
までは長すぎてwiki行数制限に引っ掛かるので割愛しました。
興味がある方は原文をご覧ください。

重要な点を三つ挙げます
〇ユニットは攻撃力、耐久力ともに総じて増加しているが、耐久力の強化のほうが若干大きい。特に施設の耐久性が劇的に増加。
〇キャピタルシップ、タイタンは強化率が控えめで、低レベル時のステータスはコルベット、フリゲート、巡洋艦に比べて実質低下。ただし、レベル上昇時の耐久力増加ボーナスが大きく、一方的に弱くなったわけではない。船体(戦闘不能)ポイントの初期値、シールド瞬間復旧の必要時間、初期回復量もレベルとともに強力になっていくようになった。
〇軽空母(ペルシュロン、アエリア、ラスラック)もキャピタルシップ、タイタンと同じように戦闘不能状態になるようになった。
防御レベル、射程、射撃間隔、旋回速度、威力、速度…と変わっていない点を見つけるほうが難しいので、実際に触ってみるまで何がどうなっているのか分からない状態です。


  • TECアンキロンのビームの射角を修正。艦の真正面または真後ろの敵も狙えるようになった。
  • TECアンキロンの妨害磁場アビリティを味方の重力圏で使用してもダメージが増加しなかった問題を修正。
  • TECとAdventのinterceptor*9の挙動、特に直進するコルベットに対する動きを修正。
  • 矮小陣営の市場が出現する挙動を修正し、ヴィトラック陰謀団が存在しなくても毎回特異資源市場が出るするようにした。
  • 海賊の略奪部隊アイテムで獲得するクレジット収入をダメージの10%から2.5%に下げた。
  • 重力圏に設置できるプラナスト・ユナイテッドのガウス砲を最大5個から最大3個に減らした。1国あたりの上限は15個。
  • Added Consumable category for items*10.
  • カレヴを孤立主義派の守備隊編成に追加し、シュリクンとコバルトの生産率を減らした。
  • 変更後の射程に合わせてキャピタルシップのアビリティ範囲を調整した。

AI

  • ptimized tracking math code - helps reduce physics data accessing.
  • Improved Repair Cloud autocast logic - added an override filter for has_valid_targets_in_radius constraint that ignores target_count_value if it passes.
  • Improved autocast logic on the Advent Progenitor Mothership’s Shield Regeneration ability inline with new AoE autocast override.

オーディオ

  • 選択時の効果音追加:
    • TEC Military Research structure
    • Advent Beam Defense structure
    • Advent Construction frigate
    • Advent Hangar Defense structure
    • Adent Temple of Communion
    • Advent Temple of Harmony
    • Advent Temple of Hostility
    • Advent Temple of Renewal
    • Advent Temple of Unity
  • Added new Vertigo ability sfx to Advent Rapture battlecruiser.
  • Added new Vengeance sfx to Advent Rapture battlecruiser.
  • Added new Advent Deliverance Engine ambient and on-click sfx.
  • Added new Derelict capture ambient and on-click sfx.

UI

  • 人口情報をtooltipsに追加。
  • 文化情報を常に表示するように。
  • ロード画面を新しくした。
  • LAN対戦をマルチプレイヤータブに移動。
  • DLC用:目標表示UIを追加。
  • Fixed Metal Market Monopolization icon/picture.
  • Fixed TEC light escort HUD icon.
  • Fixed Build rate scaler button being hidden.

Modding

  • DLC限定:DLCで導入するシナリオは、以下の新要素を実現する特殊マップです。
    • プレイヤーのオーダー(指示)を制限する機能。
    • 試合設定、勝利条件の変更を禁止する機能。
    • 最低プレイヤー人数とAI難易度を設定可能に。
    • シナリオ開始時のポップアップメッセージを表示する機能。
    • マップ目標を表示するUI。
    • 指定した研究課題を制限または開放する機能。
    • luaスクリプトのサポートを追加。
    • Added ability for player uniforms to have new dlc_only_pickable_players array.
    • DLC: Added ability to enable victory conditions per player index/faction. This allows a single player in an SP game and not have the game be over (used in Clash of the Titans scenario).
    • Added new modifiers to unit levels. These allow for fine tuning how units respond to taking damage in combat and when they start to passively regenerate their respective health pools:
      • hull_point_restore_scalar_after_damage_taken
      • armor_point_restore_scalar_after_damage_taken
      • shield_point_restore_scalar_after_damage_taken
    • Added stub sound effect fields for custom exotics. Add insufficient_custom_exotics_a (b or c) to player_user_interface_sound_id.
    • Can now remove the stock exotics.
      • Exotics UI is now hidden if exotics are modded out entirely.
    • Exotics UI will now handle up to 8 custom exotic types and scale dynamically.
    • Updated Advent Unity window to dynamically scale for 1-8 abilities.
    • Updated player_home_planet settings: Moved starting_track_levels and starting_is_colonized into player_home_planet so that it can be customized per faction.
    • Added Consumable category for items.
    • Added new unit operators for population:
    • apply_population_damage
    • convert_population
    • cull_allegiance_population

その他

  • 統計データを追加:
    • 要塞の破壊数
    • 海賊艦の撃破数
    • 滅亡させた矮小陣営の数
  • ユニットが変な工場から湧く問題を修正。
    ハルシオンの念力を効果が安定して持続するように調整。
  • assert(エラー) deliverable.is_waiting_for_exoticsを修正。
  • 生産予約を更新する際、造船施設の生産状況が初期化される問題を修正。造船所が破壊されない限り起こらないようにした。
  • assert try_get_previous_factory_to_deliverableを修正。

*1 この項から「以下翻訳」までは翻訳ではありません
*2 ヴァサーリ対空艦については【序盤、ヴァサーリはコルベット大量生産以外に選択肢が無い】という批判があったのでそのためでしょう。ヴァサーリ戦闘機を追加した理由は分かりません。単に不評だったからでしょうか。TECコルベットも不明です。
*3 原文は「Corvette Abuse」。ゲーム用語で「abuse」と見ると、【仕様を逆手に取ったズルい技】という意味が浮かびますが、何のことかは分かりません。
*4 英語版を読む時間の目安で、日本語訳のことではありません
*5 v1.31の更新にも同一の文があるので誤挿入でしょう
*6 修復力のことだと思います
*7 うまく訳せませんでしたが、【全体的な耐久力が上がれば僅かな数値変更でゲームバランスが大きく狂うことがなくなる】という意味です。例としてHP10の敵味方が威力1~5ポイントの技を出して戦うRPGを考えます。攻撃力もHPも1ポイント単位=10%単位でしか値を調整できないため、1ポイント変えただけでゲームバランスが大きく変わります。一方、HP100の敵味方が戦うゲームになれば、1ポイント=1%単位での微妙な調整が可能になります。
*8 シールド、装甲ポイント*装甲防御率、船体を合計したもの
*9 戦闘機のことです。interceptorはファイル上の名称です。
*10 この文は旧バージョンの内容と重複しています。誤って挿入したのでしょう