Demonologist

Demonologist／デモノロジスト

デモノロジストは地獄の底から恐ろしい悪魔を召喚して自分の生物の戦闘を助ける邪悪な召喚士だ。
この混沌の魔術師は自分の命令を遂行するグレーターデーモンを使役し、
同時にレッサーデーモンを生贄にして味方生物に力を与える。

悪魔学者として、あなたは命令を遂行させるために地獄の底から強力なデーモンを召喚する。

特殊能力／Perks

昇格特殊能力／Ascension Perks

■Minionについて

これらの悪魔(Demon)は「ランダムでミニオンを得る」効果では得ることができず、
Demonologist専用ミニオンとなっている。他職でもAnointmentsを利用すれば得て効果を発揮することはできる。
ターン開始時に発生する自然消滅の確率は、レッサーデーモンが5%、グレーターデーモンが35%。

プレイ感

ミニオンを専門とするSpecialization。ただしNecromancerとも趣が違い、独自の仕様にまみれているのでかなり特殊。
日本語訳では「悪魔術師」とも表記されている。

まず取り扱うミニオンがすべて他では見られない専用のもの。これらはレッサーデーモンとグレーターデーモンに分類される。
代わりに汎用ミニオンとバフの類を一切得られないデメリットを持つ。デーモンにしか興味がないらしい。

Perkにより、戦闘開始時にグレーターデーモン、ターン開始時にレッサーデーモンが得られ、
さらにミニオンが自然消滅する際にいくつかの効果を受けられるようになる。
ミニオンの自然消滅はターン開始時に一定確率で発生するもので、ミニオン毎に判定が行われる。
この自然消滅の確率はミニオンの種類によって決められており、レッサーデーモンは5%、グレーターデーモンは35%となっている。
ちなみにレッサーデーモンは生贄に捧げられる形で効果を発揮するが、これは自然消滅としてはカウントされないので注意。
一方でグレーターデーモンは、自然消滅とは言うものの他のクリーチャーに移動する機能に変化するので消え去ったりはしない。
その他Perkやミニオン毎の細かい仕様について語ると長くなるので後述することとする。

基本的な設計としては、グレーターデーモンを保持して恩恵を受けつつ、
各種行動に際してレッサーデーモンを生贄に捧げることで火力を出し、
さらにミニオンの自然消滅時の効果の累積にも期待していくという動きになる。
グレーターデーモンはそれぞれ得意とする分野が異なるため、
保持しているグレーターデーモンの種類に応じた行動を取れるようにできれば理想的。
グレーターデーモンの中にはパーティに5種類のクラスを揃えないと召喚されないものもいるので、
それらを扱いたい場合は構築の段階で気を配っておかないといけない。

バフや他のミニオンを得られない分グレーターデーモンの効果は大きく、
例えばAsmodeusの能力はHell KnightのPerk4つ分に相当する。
またBelphegorは特に条件もなくSpellを全体化できる(バージョン2でもおそらく)唯一の存在なので、
単純に効率を上げられるというだけでなく色々と使い道を考えられる。
一例としては、一般的に自動で唱えられるSpellは対象をランダムで選ぶケースが多いが、
全体化してしまえば特定のクリーチャーに必ず効果を与えられるものとして計算できる等。
そして詠唱者のみに影響を及ぼすタイプのSpellも(対象を選ぶ操作は発生しないが)全体化されるため、こちらも活用の幅は広い。
さらにSatanachiaはしっかり制御できれば1ターンで複数のアクションを起こせるも同然なので、悪用のしがいがある点が魅力。
しかしグレーターデーモン全体を見ると、全員が優秀というわけではないと感じる面はあるかもしれない。
実際、Mammonに関してはバージョン2.0.26で効果が調整されている。

ミニオンの自然消滅で発動する効果の内容は案外無難なもので、
与ダメージ増加や被ダメージ減少、ステータス上昇や回復等、どのようなスタイルでも損のない並びになっている。
ただしステータス上昇がレッサーデーモン限定で確率が低いのがややもったいないところ。
代わりにグレーターデーモンの場合は強力なSpellが発動する。とはいえ本当に強力かどうかは議論の余地がある。
グレーターデーモンの自然消滅は特に頻繁に起こるので、長期戦になればこれらの効果はそれなりの回数発生することになる。

以上が机上論というか理論値の話である。
実際のところはかなり扱いが難しく、想定内の動きをしてくれないこともしばしば。
まずグレーターデーモンが驚くほど消えやすい問題がある。
自然消滅はターン開始時に起きるため、そうなった場合そのターン中にグレーターデーモンの効果を使うこともできない。
つまり他のクリーチャーのターンに行動の予定を立てることもできず、
下手をすると最初のターンで既にいなくなっている可能性さえそこそこある。
根本的解決ではないものの、例えば開幕に1発殴れればそれでいいという場合は、
ターンを迎えさせずに他のクリーチャーから操作する等でギリギリ達成することはできるか。

消えやすいという要素の他の原因のひとつは、
グレーターデーモンが他のクリーチャーに移動した際に同種のデーモンが既にいた場合はスタックせず失われるという仕様。
戦闘開始時に全員が持っていたはずのSatanachiaやLuciferが数ターンで半減していたりするのも日常茶飯事である。
そして致命的な仕様はもうひとつあり、クリーチャーが倒された時に持っていたミニオンがすべて失われるという共通システム。
この時グレーターデーモンが移動することもなく、戦闘中の残りの期間はそれ抜きで戦わなければならなくなる。
対策としては死亡しないようにするとかBeelzebubで引き当てるとかで抗うことになるが、
そうなると今度はそれができる状況かどうかが新しい問題になってくる。
別の面では、勝手にAttackしたりSpellを唱えたりするので、必要な場面でレッサーデーモンが手元にいないというのも割と問題。
自然消滅の判定を稼ぎづらい点と、せっかくミニオンを扱っているのに数を参照したりする効果を合わせづらい面でさらにマイナス。

実際のところ、Perkのすべてを活かそうとしない方が扱いやすい節がある。
正直に全Perkを取得するのをやめてみたり、
ミニオンの自然消滅を防ぐ要素をパーティに組み込んでみたりすると話がシンプルになるため、
そうやって向き合ってみることも含めて評価するべきという印象。
ゲーム中盤から後半で解放される要素を使っていくほど問題が改善されていくので、
もしかするとただ遅咲きのSpecializationなのかもしれない。

DemonologistのPerkやミニオンの仕様について。

レッサーデーモンとグレーターデーモンはコピーすることができる。
PerkのRenounce the Lightにより、ランダムなミニオンを得る効果では何も得られない。
Ultimate SpellのGood FortuneやWork of Artは一部の処理を突破できることがあるが、
Renounce the Lightにより何も得られない。
Beelzebubの効果ではSatanachiaとLuciferは選ばれない。
BeelzebubとLeviathanは味方を倒したり生きたまま自身の死亡時効果を発動したりしても条件を満たすのでミニオンを得られる。
以前はMammonの効果にバフのShelledが含まれていたが、これはPerkのRenounce the Lightに引っかかるので実際には得ることができない。
Luciferの効果はランダムな敵に攻撃するという動作を3回繰り返す。別の敵に攻撃することもある。

PerkのFinal Summoningで唱えられるSpellは以下の通り。

• Asmodeus: Demonwrath
• Beelzebub: Finger of Death
• Belphegor: Steel Storm
• Leviathan: Cyclone Strike
• Mammon: Star Pact
• Satanachia: (おそらく)すべてのUltimate Spellのうちからランダム
• Lucifer: Rapture

PerkのDrained EssenceとSoul Shieldは、
なんらかのミニオン(の1スタック)が自然消滅するたびにパーティ全体への効果として累積していく。
Soul Shieldの方のみ取得した状態で味方同士殴り合ってみると発動状態でダメージが増える
(取得していない状態や発動していない状態では変化なし)。不審なので要検証。