元ネタ一覧/ギア/タタキケンサキ

タタキケンサキのギアの元ネタと思われるもの。
あくまで推測なので実際に元ネタとなっているのかは不明。

他のギアについては、元ネタ一覧/ギアを参照。
ブキ等に関する元ネタは元ネタ一覧を参照。情報提供等も元ネタ一覧のコメント欄へ。

ブランド解説

2で追加された、モノトーンを中心としたブランド。
タタキ＝イカのたたき、ケンサキ＝剣先イカ（日本近海で取れる高級イカ）。

三大モード系ブランドの「ヨウジヤマモト」「コム・デ・ギャルソン」「イッセイミヤケ」、およびパリのモード系ブランドである「メゾン・マルジェラ」などが元ネタと思われる。
なお、名前の響きは「タケオキクチ」によく似ているが、デザイン的な関連性はほぼない。

タタキケンサキの赤いロゴマークは、タタキの「た」を表しているほか、「Tataki Kensaki」もしくは英名である「Toni Kensa」のtともkとも読めるように見える。
ファッションの差し色として使われている点では、コム・デ・ギャルソンのトレードマークである赤いハートが元ネタであろう。
また、盲点なところではユニクロのロゴが元ネタかもしれない。
ファストファッションのイメージが強いユニクロだが、シーズンによってはモード系デザイナーのジル・サンダーとのコラボで「+J」というラインを展開している。

3では筆記体のブランドロゴも新しく公開されたが、そちらはヨウジヤマモトのロゴに似ている。

なお、公式設定によれば、タタキケンサキはデザイナーの名前をそのままブランド名にしたという。
上記の筆記体ロゴを考えると、デザイナーとしてのタタキケンサキのモデルは、ヨウジヤマモトを創設した山本耀司であろう。
ただし、『ハイカラウォーカー バイ スプラトゥーン2』のインタビューで、タタキケンサキはやや女性的な口調で話している（ https://www.kadokawa.co.jp/product/321810000634/ のサンプルページ参照）。
そのため、コム・デ・ギャルソンを創設した川久保玲の要素もあるかと思われる。

アタマ

トンビシールドR255

透明マスクもしくはマウスシールドと呼ばれる工業用・医療用の飛沫防止マスク https://www.monotaro.com/g/04594820/

新型コロナウィルスの流行以降は普段使いできるように、日本の樹脂加工ベンチャーDOUBLE-Hがファッション性を高めたマウスシールドを発売している。 https://double-h.co.jp/mouth-screen/
特に同社と荒川技研工業が2020年に共同で開催したデザイン展「NEW NORMAL, NEW STANDARD」の広告はタタキケンサキ感が高く、これがイメージ的な元ネタだろう。https://www.adfwebmagazine.jp/design/products-designed-for-the-new-normal-life-exhibited-at-new-normal-new-standard/
この広告のプロダクトはDOUBLE-H「MOUTH SCREEN MIRROR」をカスタマイズしたものと思われる。https://sutero.info/journal/2020/07/02/mouth-screen/

イカのクチバシの俗称「トンビ(カラストンビ)」を覆うため、マウスシールドをもじって「トンビシールド」。
「R255」は、色の表現法のひとつであるRGBにて(R,G,B)=(255,0,0)としたときに原色の赤となることから、シールド部の赤色を指している。
また、トンビシールドRGB0も同様の命名と思われ、(R,G,B)=(0,0,0)で色としては純粋な黒となる。

フェイスバイザー

2からの続投。
タタキケンサキのモード系デザインや、スプラトゥーン2での実装時期的に（2017年11月24日に追加）、
おそらく2016年のパリコレで発表されたY-3（ヨウジヤマモトとアディダスのコラボブランド）の2017年春夏コレクションに登場したフェイスバイザー「BQ7066」が元ネタと思われる。https://www.fashion-press.net/news/24423 https://www.grailed.com/listings/32469799-adidas-x-y-3-x-yohji-yamamoto-y-3-yohji-yamamoto-transparent-runway-visor-bq7066

ワイヤーグラス

主に中国のジュエリーブランドYVMINが作っている眼鏡風アクセサリ。https://www.pleasedonotentershop.com/yvmin-glasses.html

中国人モデルの劉夢（簡体字では刘梦）がこの種の眼鏡をかけていたのが（ただしYVMINのものかは不明？）、2020年にTwitterの日本人ユーザーの間で「一瞬メガネに見える棒」としてバズったもの。
https://twitter.com/sutegma/status/1227199463506075648

海外では特に固定した呼び名はないようだが（YVMINの公式サイトでは"half-frame decorative glasses"＝ハーフフレーム装飾眼鏡と紹介されている）、日本ではワイヤーグラスと呼ばれることが多い。

余談だが、英語版では"Glassless Glasses"という名前になっている。
直訳すると「ガラス（＝この場合はレンズ）のない眼鏡」だが、英語ではglass（ガラス）を複数形のglassesにすると「眼鏡」という意味になることからの言葉遊び。
また、13世紀南宋代の中国で書かれた禅宗の仏教書『無門関』の英語訳タイトル"The Gateless Gate"（『門の無い門』）も意識していると思われる。

フク

ケンサキコーチ

2からの続投。
コム・デ・ギャルソンの若年層向けブランドCDGの「コーチジャケット」 https://wear.jp/brand/commedesgarcons/jacket-outerwear/nylon-jacket/ https://hypebeast.com/2021/3/comme-des-garcons-cdg-coaches-jacket-reversible-staff-coat-reissue

余談だが、2022年9月、CDGは任天堂とのコラボ商品としてピカチュウをあしらったコーチジャケットを販売している。https://news.yahoo.co.jp/articles/131fc90b1a0aa510f4f3ccf51949f64a5b697fea
もしかしたらいつかはスプラトゥーンとの正規コラボジャケットが発売される可能性もなくはないかも……？

コテボレロネガ

名前はボレロだが、日本の結婚式などで女性がよく着るタイプのボレロではなく、マウンテンパーカーのような素材感・装飾である。
これを考えると元ネタはおそらく、HYKE x The North Faceの2019年春夏コレクションのアイテムの一つ「WP Bolero」のブラックカラー。https://hypebae.com/2019/1/hyke-the-north-face-spring-summer-2019-lookbook-release-date

HYKEは日本のファッションブランドで、アウトドアウェア・ワークウェア・ミリタリーウェアなどを洗練されたミニマルなデザインに再構築することが多く、モード系ブランドに分類されることもある。
なお、前年の2018年春夏コレクションには同じブランド同士のコラボで「GTX Mountain Bolero」というものを既に出しているので、
そちらが元ネタかもしれないが、前面のボタンの数などを考えると2019年春夏の後継モデルであるこちらの方がやや近いか？

ゲーム中ではコテボレロネガが白いスウェットと合わされているが、これは2019年春夏のルックブックでプルオーバー「GTX Mountain Top」のホワイトモデルと一緒に着用されているところから着想を得たものと思われる。

「コテ」は、元ネタのWP Boleroよりも「小手」（肘と手首の間の部分）にボリューム感があるデザインになっていることからだろうか？
「ネガ」はネガティブの略で、タタキケンサキブランドのギアでは黒い色のアイテムに対して用いられる。

スミカケシャツ

2からの続投。
日本のファッションブランドDesertic（デザーティック）が2010年代前半に製作していた、液状柄の切り替えシャツやTシャツが元ネタ？
参考情報元：https://twitter.com/ika_TC/status/998162895094530048

以下はDesertic「Liquid B. D. Shirt Madras Check」というボタウンダウンシャツ。https://aucfree.com/items/d395772781

以下はDeserticが2014年以前にCORNER COMME des GARÇONSに卸していたタイプ。https://www.1101.com/store/desertic/index.html#!/01

また、ショートスリーブのTシャツではあるがDeserticとFilMelangeとのコラボTはほぼそのままスミカケシャツの柄。http://maidensshop.blog64.fc2.com/blog-entry-341.html

スミチラシシャツ

ヨウジヤマモト系列に多いデザイン。
ヨウジヤマモト print big shirt https://www.fascinate.jp/japanese/hn-b52-024?___from_store=english
ヨウジヤマモトのサブブランドGround Yと武田双雲のコラボシャツ https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/g/gGE-B12-014-1-03/

スミチラシベスト

ダメージニットはヨウジヤマモトやコムデギャルソンなどモード系ファッションによくあるデザインだが、特にメゾン・マルジェラのものが有名。
本ギアはMM6（マルジェラのセカンドライン）のダメージニットのうち書や墨絵をあしらったデザインのもの（例：https://www.cettire.com/jp/products/mm6-maison-margiela-circle-printed-crewneck-sweater-917155601）の上に
MM6のタバードベスト https://item.rakuten.co.jp/auc-marks-run/320916185/
を羽織ったものだと思われる。

パドリングジャケットネガ

パドリングジャケットはパドルスポーツ（カヌーやカヤック等）の際に着用するヨットウェア。
首まわりに斜めにファスナーが入ったデザインのものとしては、
GillのRS31（止水性調整用） https://yashima.shop-pro.jp/?pid=151913090
Montbellのパドリングジャケット（こっちはただのポケット） https://webshop.montbell.jp/goods/disp_fo.php?product_id=1127390
などがある。

服の元ネタ的にはあまりタタキケンサキっぽくはない。
しかし、ヨウジヤマモトとadidasのコラボブランドY-3の2019春夏コレクションのテーマがマリンスポーツである「セーリング」だったので（https://highsnobiety.jp/p/y3-2019ss-collection-release/）、「もしY-3がリバースポーツをテーマにしたらどういう服ができるか」というアイディアに基づいて作られたギアだろうか？

ネガはネガティブ（反対）の略。タタキケンサキブランドの衣服では、黒いモデルに対してよく使われる言葉。
また、上記のパドリングジャケットでは（おそらく右利き向けに）右側にファスナーがあるのに対し、ゲーム中のには反対の左側にあることも言ったものだろうか？

クツ

アローズ タタキベッチュー

2からの続投。
Reebokの「インスタポンプ・フューリー」をおそらく任天堂側でモード系に再解釈したもので、2の時点（2017年発売）では特定のモデルはなかったと思われる。
しかし、2020年からReebokがモード系の大御所メゾン・マルジェラとコラボを始めたことから、2021年にはアローズ タタキベッチューに似た雰囲気のモデルが発売された。
Maison Margiela × Reebok Tabi Instapump Fury Oxford Black https://uptodate.tokyo/maison-margiela-x-reebok-tabi-instapump-fury-oxford/

ウノアシHi

スプラトゥーン公式Twitterのタタキケンサキ紹介に登場したクツ。
比較的早い段階でビジュアルは公開されていたにもかかわらず、発売から長らく未登場だったが、2022冬 Chill Seasonにおいて、カタログで入手できるギアの一つとして実装された。

ソール周りの元ネタは、ヨウジヤマモトとadidasのコラボブランドY-3の「Kyujo」。https://hypebeast.com/2016/3/adidas-y-3-kyujo-low-black-white

アッパー部分の元ネタは現時点では不明。
コンバースの「Leather All Star Hi」ブラックが比較的近いようにも見えるが、他のタタキケンサキギアのデザインの傾向からして、コンバースとどこかのコラボ品が元ネタだろうか？

ウノアシはユキノカサガイ科の貝で、「鵜の足」の水かきのようなギザギザの輪郭が特徴。
このクツのソール周りの波状のギザギザをウノアシに見立てたものと思われる。

01STER コハク

元ネタの一つは、ナイキ×サカイ「ブレーザーMid ジップアクセサリー付」 https://www.vogue.co.jp/fashion/article/2019-08-27-sacai
参考情報元：https://twitter.com/Bishot_bot/status/1570006675121401856

一方、履き口とソール周りについては、コムデギャルソンのメンズラインであるCOMME des GARÇONS HOMME PLUSとNikeのアウトドアラインであるNike ACGが2018年にコラボした「Air Mowabb White/White」を参考にしたものであろう。
https://godmeetsfashion.com/2018/01/24/comme-des-garcons-homme-plus-nike-acg-air-mowabb-2018aw/
参考情報元：https://twitter.com/l000I0000/status/1575351486443245568

名称は「01STER」≒「Oyster」=「牡蠣」。
靴のクォーター(サイドから踵までを覆う生地)の形を牡蠣の殻に、全体的なカラーリングを牡蠣の身に見立てたものと思われる。

クラム600 カンロ

アディダスxカニエ・ウェスト「YEEZY 500 Utility Black」 https://www.fashionsnap.com/article/2018-07-02/yeezy-500-utility-black
参考情報元：https://twitter.com/kr_gmi/status/1571932838819426304

クラム(clam)はアサリ・ハマグリのほか二枚貝全般を指す英単語。ソールの左右に飛び出た丸っこいパーツを貝殻に見立てての名称か。