元ネタ一覧/ギア/ロッケンベルグ

Last-modified: 2022-11-11 (金) 15:19:00

ロッケンベルグロゴ

ロッケンベルグギアの元ネタと思われるもの。
あくまで推測なので実際に元ネタとなっているのかは不明。

他のギアについては、元ネタ一覧/ギアを参照。
ブキ等に関する元ネタは元ネタ一覧を参照。情報提供等も元ネタ一覧のコメント欄へ。


ブランド解説

1から登場するブランド
モデルは、ドイツ生まれで現在はイギリスに本社を置き、黄色い糸でソールを縫いつけたブーツが有名な革靴ブランド「ドクターマーチン(Dr.Martens)」と、アメリカ合衆国に本社を置き、防水性・防寒性に優れた機能的なアウトドアブーツを生産するブランド「ティンバーランド(Timberland)」か。

2では様々なバンドTのギアを出していたが、その要素は数多くのロックバンドの公式ライセンスTシャツを作っているイギリスのロックファッションブランドAmplified(アンプリファイド)が元ネタか?

名称のRockenbergはドイツのヘッセン州に実在する町村で(ただし読みは「ロッケンベルク」の方が近い)、「ライ麦の山」(もしくは「ライ麦の丘」)という意味。https://www.heraldry-wiki.com/heraldrywiki/wiki/Rockenberg

アタマ

タレサン18K

1・2からの続投。
アメリカ発祥イタリアのアイウェアブランドRay-Ban(レイバン)が2014年に発売した限定品「Aviator Solid Gold」https://www.ray-ban.com/japan/sunglasses/RB3025K%20UNISEX%20aviator%EF%BC%88%E3%82%A2%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%EF%BC%89%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%89%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89-%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89/8053672169515
タレサン18K/18K Aviators/Ray-Ban "Aviator Solid Gold"

レイバンのAviatorは元々、第二次世界大戦時に米軍の航空戦力が制式採用していた軍用サングラスで、マッカーサー元帥が日本本土に足を踏み入れた時にも掛けている。
1970年代から80年代には、アメリカの映画『トップガン』(1986年)や日本の刑事ドラマ『西部警察』(1979–1984年)などに登場した影響で、ファッションアイテムとしても人気になった。
1999年にイタリアの企業に買収されて以降のレイバンは、広告やファッション性の方向に力を入れており、スプラトゥーン1発売の前年である2014年には、18Kゴールド製のラグジュアリーなこの「Aviator Solid Gold」を世界1200本限定で発売して話題になった。

「タレサン」はタレ目のサングラスという意味で、普通「ティアドロップ」(涙のしずく)と呼ばれるAviatorの特徴的な形を表したものだろう。
「18K」は18カラットゴールドの略で、金を75%以上使用した合金のこと。

フク

イカライダーBLACK

1・2からの続投。
元ネタは、アメリカにかつて存在したバイクウェアメーカーDaniel Boone(ダニエル・ブーン)のダブルライダースジャケットのシド・ヴィシャス仕様。
セックス・ピストルズのシドはパンクの象徴的人物であることからそのファッションは人気が高く、
このジャケットも現在は日本のパンクロックファッションブランド666(トリプル・シックス)がレプリカ「MMLJM-2」を製造している。http://www.666jp.com/shopdetail/000000008443/
イカライダーBLACK/Black Inky Rider/My Way Man by 666 "MMLJM-2 Two-Star Lancer Front Biker Jacket" (replica of Sid Vicious' Daniel Boone jacket)

シドはその活動の大半でルイスレザーズのシングルライダースジャケット「ドミネーター」を着ていたが、最末期にはこのジャケットを着ていたことから、ダブルライダースジャケットもパンクを象徴するアイテムとなった。
なお、一般にはアメリカのSchott NYC(ショットNYC)の名作「ワンスター」(https://www.schottnyc.com/products/onestar-perfecto.htm)とする説が広く信じられているが、
ファンの検証によりこれは誤解で、実際はダニエル・ブーン社製のものであることが確認されている。https://www.schottnyc.com/forum/posts/sid_vicious_perfecto.htm
(ちなみにダニエル・ブーンではなく「ペニーズのジャケット」とするサイトもあるが、ペニーズは当時の販売店なので本質的には同じ説)

前側からだと「ワンスター」との違いがわかりにくいが、背面から見るとわかりやすい。
シドのジャケットは、ワンスターと違って腰部背面に3つのボタンがあり、ゲーム中では4つのイカ型スタッズで表されている。
また、ワンスターと違って、背面上部に一本線のヨーク(切り替え部分)が見えるが、こちらもゲーム中のイカライダーBLACKと共通する意匠である。
イカライダーBLACK/Black Inky Rider/My Way Man by 666 "MMLJM-2 Two-Star Lancer Front Biker Jacket" (replica of Sid Vicious' Daniel Boone jacket)

また、イカライダーBLACKの背面にはロッケンベルグのロゴが大きく描かれているが、革ジャンのバックプリントもパンクロックファッションによくある加工である。

元ネタ的にはアナアキギアっぽいのにロッケンベルグ製となっているのは、アナアキは2で新登場したため、1時点では存在しなかったからであろう。

なお、ブラックがアルファベットで書かれているのは、特撮『仮面ライダーBLACK』からだろうか?

クツ

デッキシューズ フカイリ

定番の形だけあって迷うところではあるが、あえて元ネタを一つに絞るなら、アメリカのシューズブランドSebago(セバゴ)の代表作「Docksides」(ドックサイズ)だろうか? https://www.sebago.com/products/docksides-man-docksides-portland-waxed-brown-gum-70000g0-925
参考情報元:https://twitter.com/TatakiKatsuwono/status/1568460226332094464
デッキシューズ フカイリ/Dark-Roast Boaties/Sebago "Docksides Portland Waxed" Brown-Gum
デッキシューズ フカイリ/Dark-Roast Boaties/Sebago "Docksides Portland Waxed" Brown-Gum

ドックサイズ以外の重要候補としては、デッキシューズの元祖Sperry(スペリー)の定番モデル「トップサイダー オーセンティック オリジナル 2アイ」(https://item.rakuten.co.jp/auc-myskip-rt/srt-autorg2e/)がよく似ている。
またもう一つの候補として、ロッケンベルグの元ネタの一つと思われるTimberlandの名作「クラシック ツーアイ ボートシューズ ルートビア」(https://www.beams.co.jp/item/beams/shoes/11321048106/)も、ゲーム中のデッキシューズに非常に近い。

これらのシューズを比較すると、細かいディテールではあるが、

  • ゲーム中のデッキシューズも、セバゴのドックサイズの現行モデルも、ブランドタグが靴のサイドに取り付けられている。
  • 靴底を見ると、ゲーム中のデッキシューズの底面に付けられた溝はやや深く粗い。一方、スペリーの代名詞である「スペリーソール」と、ティンバーランドのデッキシューズに使われている「サイプドラバーアウトソール」は、溝が浅くてかなり細かい。この点は、靴底のパターンが深くて粗めなドックサイズが比較的近い。

といった点でドックサイズに軍配が上がるか?
細かい違いではあるので、これら3つの名作デッキシューズを折衷したものとも言えるかもしれない。

名前の「フカイリ」(深煎り)は、デッキシューズにはオイルドレザーというエイジングの深みが出る素材がよく使われるため、その味わい深いブラウン色をコーヒー用語に喩えたものだと思われる。

ヌバックブーツシリーズ

イエローは1・2からの続投。
ヌバックブーツ イエローは、ティンバーランドの名作「6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ - ウィート」https://www.timberland.co.jp/TB0100617131.html
参考情報元:http://fluffmore.com/spla_gearkicks/#i-9

ヌバックブーツ イエロー/Tan Work Boots/Timberland "Premium 6-Inch Waterproof Boots" Wheat Nubuck

ヌバックブーツxSJは、ゲーム内のアーティスト?ファッションブランド?か何かとのコラボアイテムだと思われるが、詳細は不明。
ちなみに英語版はSkip Jack(カツオの英名)がついたものである。

フィッシュボーンワラチ

メキシコの伝統的な革紐を編み上げたサンダル「Huarache(ワラチ、ハラチ)」。
現代では古タイヤのゴムなど安価な素材をソールに用いハンドメイドされたものがリゾートサンダルとして人気を博し、日本でも1980年代にサーフファッションとして流行した。https://septis.co.jp/products/detail/5191

編み上げの革紐を魚の肋骨に見立てたつくりのため「フィッシュボーン」。

なお、本場メキシコのブランドのワラチは複雑に編み上げられていることが多いが、ゲーム中のワラチは非常にシンプルな構造である。
造形だけ見れば、メキシコ製のものよりも、デンマークのシューズブランドECCO(エコー)が2016年ごろに出していた「Flash Huarache Sandal」(フラッシュ・ワラチサンダル)が近いか?https://ishoes.ca/products/ecco-flash-huarache-sandal-women
フィッシュボーンワラチ/Cuttlefish Sandies/ECCO "Flash Huarache Sandal"

モトクロスブーツ

全体的なベースとなっているのは、イタリアの老舗バイクブーツブランドGaerne(ガエルネ)が1970~80年代に出していた名作モトクロスブーツ「Mikkola」(ミッコラ)だと思われる。https://aucview.com/yahoo/l629698802/
モトクロスブーツ/Moto Boots/Gaerne "Mikkola" Black

一方、ミッコラとの目立つ違いとして、足の甲の部分に金属のプレートが取り付けられている。
この部分はイタリアのバイクウェアブランドalpinestars(アルパインスターズ)の「Hi-Point」(ハイポイント)が元ネタと思われる。https://www.hotboots.com/pix911.html
モトクロスブーツ/Moto Boots/alpinestars "Hi-Point"

ハイポイントは映画『マッドマックス』(1979年)の主人公マックスの親友グースが履いていたブーツによく似ているため、『マッドマックス』ファンによるコレクション対象となっている。http://z1000goose.fc2web.com/madmax/madmax_boots.htm
もっとも、ファンによる検証の結果、グースが実際に履いていたのはalpinestarsの「Roger De Coster」という限定モデルだったことが2011年ごろに判明しており、そちらには足の甲部分に金属プレートはない。http://yukizo37.blog.fc2.com/blog-entry-8.html

スプラトゥーンは映画モチーフのギアも多いため、このような『マッドマックス』的なイメージも、モトクロスブーツがゲーム中にギアとして登場した理由の一つかもしれない。

ロッキンシリーズ

チェリーとホワイトは1・2からの続投。
元ネタはドイツ発祥イギリスのシューズブランドDr. Martens(ドクターマーチン)の代表作「1460 エイトホールブーツ」。

1967年にザ・フーのピート・タウンゼントがライブで履いたことを皮切りに、数多くのロックミュージシャンに愛用されてきた名作。http://www.newsdigest.de/newsde/features/9783-dr-martens/
チェリー:https://jp.drmartens.com/category/MEN_ORG_BOOTS_1460/ORIGINALS_BOOTS_SMOOTH_1460_CHERRYRED.html
ホワイト:https://jp.drmartens.com/category/MEN_ORG_BOOTS_1460/SMOOTH_1460_WHITE.html

3で新規追加されたロッキンピンクは、2021年秋冬に追加された新色「Fuchsia」(フューシャ)が元ネタであろう。https://www.abc-mart.net/shop/g/g6224280001011/
ロッキンピンク/Punk Pinks/Dr. Martens "1460 Smooth Leather Lace Up Boots" Fuchsia