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高額報酬!ゴールデンローズ劇場の調査依頼(ブラウザ)
お金遣いの荒い貴族様から、とある奇妙な調査依頼を引き受けた。
「親愛なるMr.ミステリー:
突然のお手紙を差し上げて大変恐縮ではございますが、ぜひゴールデンローズ劇場の真相をお調べいただきたく存じます。 D.M」
なんと羽振りの良い豪勢なゴールデンローズ劇場であろう!
だがその繁栄の裏には、どんな腐れ魂が隠されていたのだろう?
…お金にも恵まれた以上、詳しく調べるしかないか。
逸話収集
- 逸話1:偉大なる劇団長!
ゴールデンローズ劇場は現在の団長一人で創立された。
団長は最初シナリオライターも兼任して、モイラ序曲『ラケシスのコイン』で初登場し、大ヒットになった。
同時に主演女優も一躍有名になり、ヒロインの名前「ラケシス」で人々に呼ばれるようになった。
劇団は勢いよく発展してきた。
- 逸話2:日暮れの絶唱
『ラケシスのコイン』が何度も再公演を行い、やがて観衆は新鮮さを感じなくなり、続編の到来を期待し始めた。
が、団長は急にボトルネックに陥り、続編を制作することができなかった。
劇団の新しい演目も人気作になれず、観客にくるお客も少なくなり、経済的に追い詰められてしまった。
しかし、ラケシスは他の劇団に移るという噂が城内で流れ始めたころ、転機が訪れてきた。
劇団は最後にもう一度『ラケシスのコイン』を上演し、それをもってラケシスの契約を終了すると突然に発表した。
ラケシスはフランスに旅立ちそうであった。
人々はこの最後の公演を見に押し寄せ、チケットを奪い合った。
だが、最終公演が「絶唱」になったことは誰も思えなかった。
運命の女神は今回、コインを不運の面に投げてしまったーー
ラケシスは高台から転落し、死亡した。
- 逸話3:潔白ではない機械オペレーター
警察の調査報告によると、ラケシスの転落原因は不適切な点検で昇降台の防護柵脱落にあった。
それ故、メンテナンス作業を担当していたオペレーターが入獄し、入獄の一年目にひどい風邪をこじらせて、獄中で息を引き取ってしまった。
彼にはフランスで留学している息子がいるそうだった。
その息子はオペレーターの葬儀を行うために一度戻ってきたが、その後行方不明になった。
- 逸話4:隠された恨み
あの事故が起こった後、続編の制作が相変わらず進捗なしだが、劇団は何とかお金を設けられ、持ちこたえてきた。
最初の公演のサブヒロイン役のクロートーも、中型演劇に出演することで少しずつ人気を博してきた。
業界内の噂によると、団長は未だに三部作の創作を諦めたことがなかった。
計画によれば次回はクロートーの物語が始まり、それを動力にクロートーは今まで頑張り続けたかもしれないーー
いつかラケシスのように一躍有名になることを期待していたのだ。
だが、間もなく劇団は主演女優の高額求人を発表した。
- 逸話5:Bella Donna!Bella Donna!
最後にマダムベラと呼ばれているフランス人が主演女優として劇団に入った。
彼女は美しく艶やかだが、演劇の才能を持つがプライド高く、変わった人だった。
彼女の日常生活は必ず付きメイドに世話をさせることはその一例だった。
また、貴族と付き合うときは、情熱をこめたり、冷たくなったりすることもよくあった。
面白いことは、彼女の性格とやり方を考えたうえ、団長の新作『アトロポスの糸』に登場する主役はクロートーのように思いやりがあるタイプではなく、運命の糸をつかさどる女神だった。
果たしてマダムベラはラケシスと同じ結末になるだろうか。
アトロポスの糸(アプリ)
第一幕
探偵:この記録ファイルは日記とは違い、荘園の外で起こった出来事を記録したようだ。
探偵:これは?ゴールデンローズ劇場…作者は私と同じ、探偵らしい。
- ファイル1
探偵日記:DMという署名の依頼書が届いた。
内容を見るに、私のかつての戦友からのようだ。
彼も今は貴族の生活に戻っている。
ゴールデンローズ劇場?
ヒロイン「ベラ夫人」?
我らがプレイボーイがまた復帰したのか。
ずっと調査している件に進展がない以上、少し気分転換するか。 - ファイル2
一枚の古新聞:『ラケシスのコイン』の絶唱、
画像は劇場の団長「守銭奴」と劇場の主な役者の1人クロートーのようだ - ファイル3
出どころの分からない情報:ゴールデンローズ劇場で最も話上手な2人は主演を務める駆け出しの男優「ニースのロナード」と脚本家「錆びたペン」だ - ファイル4
ゴールデンローズ劇場の常連である貴族の青年:
ずっと控室に潜り込んでベラ夫人に近づく機会を窺っていたんだが、いつも管理員「司令」に追い払われるか、ベラ夫人のメイド「蓄音機」に締め出されるかだ - ファイル5
新聞の記事:タイトル『劇場裏の英雄たち』。
文章の内容は劇場のスタイリスト金のハサミとメイクアロマクイーンへの取材だ - ファイル6
元ゴールデンローズ劇場スタッフ:名高いゴールデン劇場だが、裏方は仕事に対して不真面目な奴が多い。
当然それはドアマンジリリンと舞台制御「クレバー」以外のことだ。
彼らは私が見た中で一番責任がある人間だ。 - ファイル7
某劇場団長の執事からの不確かな情報:ベラ夫人以外にも、彼らの劇団長はゴールデンローズ劇場のスタントマンスズメと幕間ショーのアンコールをスカウトしたいようだ
手がかり調査(日替わり)
- 1.DM
私の知るDMは、あらゆる美しいものが好きだ。
演劇、晴れ着、美人、そしてリアルなサバイバルゲーム。
普段は彼の娯楽にあまり関与しないのだが、彼の身分を考えると例の件の調査には彼の助けが必要になるかもしれない。
やはりこの依頼を受けることにしよう。
この城内の貴族たちを魅了する「レディ・ベラ」とやらがどれほど優れた人物か、見てみようじゃないか - 2.DM(2)
親愛なる大探偵へ貴方が城内に戻ったと聞き、私は喜びに溢れかえっています。
貴方なら、きっと私を憂惨の深淵がら救い出してくれることでしょう。
先日、私はゴールデンローズ劇場の主演女優「レディ・ベラ」に夢中になり、彼女に私の思いを伝えました。
お互いの身分ゆえに人前では距離を取っていましたが、手紙のやり取りで返事を貰えました。
それどころか、彼女から約束の品を贈られたほどです。
しかし最近、彼女が何故か急に連絡を絶ち、私との面会も拒むようになりました。
私はその理由を知りたい。
どうかこの答えを見つけ出してくれないでしょうか。
真撃な友人 DM - 3.赤い約束の品
依頼の手紙と共にスカーフーーDMの手紙に書かれていた約束の品が送られてきた。
材質は非常に珍しい高級シルクで、模様は手作業による精巧な刺繍と、なんとも贅沢な逸品だ。
我らがレディ・ベラはきっと優雅な暮らしを送っているのだろう - 4.1章ラスト
万人の期待を集めるゴールデンローズ劇場の『アトロポスの糸』が今週最後のリハーサルを終え、来週正式に上演いたします。
出演キャストは上演当日の実際の状況を基準とします
手がかり調査
- 1.ジリリン/ホール
ゴールデンローズ劇場に到着した時、私を出迎えたのはジリリンと呼ばれる温厚そうなスタッフだった。
ジリリンの態度は最初とても親切だったのだが、レディ・ベラに会いたいという私の頼みは断られた。
「貴方もファンの方だったのですね。申し訳ございませんがお客様、それは許可できません。レディ・ベラはそう簡単には普通のファンの方とお会いになられないのです。」
彼は微笑みながらそう言った。
「これがあったら、普通とは言えないんじゃないか?」私は依頼人から預かったスカーフを渡した。
「これは確かに金のハサミの作品だ。」彼はボソボソと呟いた。
「貴方が特別であることは信じましょう、お客様。初日公演後の打ち上げ招待状をお渡しいたしましょうか?レディ・ベラも参加します。」
彼はそう薦めた。
「私はもっと個人的な事でレディ・ベラと秘密裏に話をしたいのだが。」
明らかに依頼人とレディ・ベラの関係は公で口にして良い話題ではない。
しかしこの要求はジリリンを警戒させたようだ。
彼は眉をしかめて私を見定めるような目で観察した。
「いいえ、特別なお客様。このスカーフはあなたが期待しているほど特別な物でもないと思います。」
そう言い、客を追い払おうという様子だ。 - 2.ニースのロナード/ホール
どうしようかと頭を悩ませていた時、なじみのある声がその場の空気を破った。
「おいおいお前、公演が終わったら探しに行こうと思ってたところだ。」「ロナード?」
ホールから歩み出てきたのは従軍時代の古い知り合いだった。
私たちは彼を「ニースのロナード」と呼んでいた。
もう何年も顔を合わせていない。
彼との短い挨拶から、彼が今現在この劇場の主演男優を務めていることを知った。
以前も無二のショー好きだとは聞いていたが、深くは知らなかった。
なんせ、彼の性格はその名の通り、人と深く関わることを望まない人間だからだ。
しかし、価値ある友情に感謝せねばならないな。
彼とジリリンの会話のおかげで劇場に入ることができたし、その上リハーサル後にレディ・ベラとの面会の約束を取り付けることができた。 - 3.錆びたペン/ホール
ロナードが私をホールへ案内し、劇団の脚本家に預けるとリハーサルに参加しに行った。
この自称「錆びたペン」という劇団脚本家は、脚本家というポジションに就いているものの、彼に言わせてみればただの脚本助手らしい。
劇の主な執筆は団長「守銭奴」が担っており、かつて団長も才能あふれる脚本家だったという。
錆びたペンはそんな彼に指導を受けたいと名乗りを上げたのだが、「金と歪んだ愛が彼の才能を腐らせた」ーー
彼は彼はこそこそとそう話した。
依頼人が私の友人だと知ると、今度はノリノリで劇団に関するゴシップを話してくれた。
例えば元主演女優「ラケシス」の最終公演での墜落事故、団長がその後出どころ不明の金を手に入れ、破産寸前だった劇団が生きながらえたこと。
そして、今現在リハーサルを行っているのが正に例の不幸な主演女優の絶唱ーー 『ラケシスのコイン』の続編であるなど。
彼はこれらのゴシップ情報を集めるのが好きなようだ。
だがもっと詳しい内容について聞こうとすると、彼はどもり始めた。
「もっと詳しく知りたいなら、『司令』に聞くといい。彼女は何でも知っている。」 - 4.司令/ホール
「司令」と呼ばれるその者は、見た目は可愛らしい女の子だ(少なくともそう見える)。
彼女はこの劇場の管理員らしく、ラケシスの話題にはあまり興味を示さなかったが、レディ・ベラに対しては興味津々のようだった。
「ベラの性格はあまり良いとは言えないわ。他の団員との仲もいまいち。町のお貴族様たちは必死になって彼女に取り入ろうとしてるけどね。彼らの恩恵を受けて、色々なものを手に入れて……まるで女王のようだわ。でも、彼女が得て然るべきかしら?多くの場合、確かに彼女は舞台の上で女王のように見えるから。」
「多くの場合?」
司令の言葉に別の意味が込められていることに気付いた。
「ええ、多くの場合よ。最近の彼女は調子が不安定なの。彼女がラケシスより劣ると団長が考えている理由かもね。なんせ、あの女は死ぬ時ですら完壁なショーを作り上げたのだから。」
司令は一瞬何か嫌な記憶を思い出したように眉を顰め、すぐに首を振った。
「でも本質的には同じだと思うの。だってベラも『完璧なショーができないくらいなら、幕が上がる前に死んだほうがまし』なんてことを言い出す狂った人だもの。」 - 5.ニースのロナード(2)/ホール
劇団のリハーサルは思ったより時間がかかった。
リハーサルが終わるとメンバーたちはホールに集まったが、全員顔色が悪く、何か良くない事でもあったようだ。
「我らが女王様は、今日は彼女を労わる民に全く興味がないようだ。」
ロナードが残念そうに、レディ・ベラに会うのは難しそうだと教えてくれた。
「もう、あの王冠は彼女にはふさわしくないのかもしれない。彼女はラケシスじゃない。クロートーの方が彼女より優秀かもな。」
ロナードが不満げに言った。 - 6.守銭奴/ホール
「時間が必要なのかもしれん。」
ロナードの背後には腰が曲がった老人が立っていた。
彼は整った身なりをしており、瞳には何度も眼にしてきたご機嫌取りと謙虚さが宿っていた。
「ロナードから話は聞いております。わざわざご足労いただいてどうも。」
老人は笑みを私に向け、この劇団の団長だと自己紹介した。
「ベラがあのお方に気に入られているとは存じておりませんでした。さもなくばこのようなことを決して許すはずはありません。ベラは近頃、あの度が過ぎたラブレターにショックを受けてしまっただけで、それで全ての面会を取り消すことになったのです。」
彼は大げさにため息をついた。しかしすぐに謙虚さを込めた笑みに戻った。
「どうかあのお方にも伝えてください。彼女はすぐに良くなるので、完壁なショーを作り上げて貴方様の訪れを待っております、と。」
言い終えると精巧に包まれたチケットを私に渡し、礼をして去っていった。 - 7.スズメ/ホール
「ラブレターとは関係ない!」
「守銭奴」が離れた後、鋭い声が響き渡った。
声の主はとても興奮しているようだ。
ロナードが隣から、これは劇団のスタントマン「スズメ」で、ベラの崇拝者だとこっそり教えてくれた。
「最初から団長がラケシスの話で彼女を刺激してプレッシャーをかけなければスランプにも陥らなかった。そして彼女は今、最も手助けを必要としている。」
彼は周囲の人々を見渡した。
「お前らがあの偽物を支持したせいなんだ!この……」
スズメの傍で誰かが彼を引っ張り、話すのを止めさせた。 - 8.クレバー/ホール
「スズメは少し興奮して言葉を選べないだけ。クロートーに対して悪意はないの。」
スズメを抑えつけたのは作業着を着たショートカットの女の子だった。
彼女はおどおどしながら目線を泳がせていたが、ロナードの言葉でそれを止めた。
「安心しろ、クレバー。お前に免じて、こいつが言ったことは団長には伏せておく。」
クレバーと呼ばれた女の子は領き、スズメを引きずっていった。
彼女は劇団の舞台調整担当で、非常に熱心なスズメの親友なのだが、スズメよりはるかに付き合いやすいとロナードが教えてくれた。 - 9.アンコール/ホール
「可哀想に、まだ分からないのね。彼の女王を見捨てたのは運命の女神で、私たちじゃないのに。」
スズメとクレバーが離れた後我々の会話に加わったのは、ロナードによると劇団の幕間ショー担当のアンコールという人物だ。
「クロートーは何度も彼女の気まぐれの後始末をする羽目になったから、倍となったリハーサル時間はクロートーをかなり成長させたの。今日舞台裏から舞台を見た時、そこに立っているのがベラではなくクロートーだと気づけなかったほどよ。」 - 10.劇団紹介ページ/ホール
ここには劇団の設立は10年前であり、最も成功した作品『ラケシスのコイン 』について書かれている。
運命の三女神の一人であるラケシスは、一家に無上の栄光をもたらしてくれると家族全員に期待されていた。
しかし重すぎるプレッシャーにラケシスの精神は耐えきれず、最終的に死をもって自由を手にするという物語だ。
そして間もなく上演する『アトロポスの糸』はその続編だ。
話の発端はラケシスが飛び降り自殺し、彼女の妹アトロポスが第一発見者となった。
しかし姉のように注目を浴びたかったアトロポスはこの事を他人に告げず、ラケシスを生かし続け、陰で生きてきたアトロポスを永遠に消し去ろうと決めた。 - 11.蓄音機/ホール
「芸術は創造であり、模倣ではありません。」
エプロンを着けた女性がアンコールの前へ歩み寄り、じろりと彼女を睨んだ。
しかしアンコールは全く退かず、冷ややかに鼻で笑った。
「芸術?メイドの口から聞くと滑稽ね。ああ、それともまたベラがそう言ったのかしら、蓄音機?」 - 12.クロートー/ホール
「もう十分よ、アンコール。今日のリハーサルは疲れたわ。どう、一緒に上の階で遅めのアフタヌーンティーを楽しまない?」
衣装を着た女性がこの張り詰めた空気を打ち破った。
話題の中心となっているもう一人の主人公ーークロートーだ。
クロートーは美しいが、ベラのような鋭く冷たい艶やかさではない。
「それと、誰が舞台の中心に立つかを決めるのは団長であって、運命ではないわ。」
そう言い終えたクロートーは意味深げにもう一方へ目を向けた。
そこにはずっと口を開かず、香水の瓶を弄んでいた女性がいた。 - 13.アロマクイーン/ホール
「クロートー、服を着替えてゆっくり休みなさい。今のあなたの匂いはあまりにも主演女優とは言えないわ。他の人たちも戻りなさいね。もうすぐ劇が始まるんだから、くれぐれもアクシデントを起こさないように。」
その女性はクロートーの悪意ある視線を全く気にせず、逆に女主人のように不愉快な集会を解散させた。
「あれはメイク担当だ、私たちはアロマクイーンと呼んでいる。」
ロナードが声を潜めて言った。
「まず鼻が良いから、そして何より団長の腹心だからだ。ラケシスよりも早く守銭奴と知り合った、この劇場の真の女王さ。」
彼はこの女性に対して本当に畏怖していることがわかる。
他の者も彼女の指示に従い、バラバラにホールから出ていった。
どうやら今回の調査は収穫無しだ。 - 14.金のハサミ/ホール
しかし去ろうとしたその時、背の高い男に呼び止められだ。
「すいません。ジリリンに聞いたのだけど、私が縫ったスカーフを持っているのか?」
どうやら彼がスタイリストの金のハサミのようだ。私は例のスカーフを渡した。「残念ながら、これはレディベラに会えるという栄誉を与えてはくれなかったようだ。」金のハサミは誘しげにそのスカーフを見た。
「やはりこいつだったか。これは確かに私が作ったものだ。でもこいつはベラの……」
金のハサミはスカーフを私に返し、怪しげに続けた。
「少なくとも、今はベラの物ではない。これはベラに捨てられた淘汰品だ。彼女はもう赤色を好まないから。」
これは意外な情報だ。
「もし今後あなたの依頼人に会わせてくれるなら、面白い情報を教えてあげよう。」
金のハサミは上着のポケットから折りたたまれた紙を取り出し、私に手渡した。
それはスカーフの模様の設計図だった。
「クロートーは赤色が好きなんだ。そして彼女はつい他人の物に目を付ける癖がある。公平に取引できるなら、彼女の小さな虚栄心を満足させてやらないこともない。」 - 15.2つのデザイン/ホール
1枚の設計図。
上には2枚の全く同じ柄のスカーフが描かれている。
唯一の違いは1つの赤色、もう1つは白色であることだ。
物証
- 赤い約束の品
質の良い赤いスカーフ。
精巧な模様があるが、折り目がたくさんついている。- 良質な赤いスカーフ
- 模様の柄をよく見ると、何かの草花のように見える
- 精巧な模様が刺繍されている。腕のいい裁縫師によるもののようだ。
- 折り目がいくつかあり、その主人は丁寧に保管していなかったことが分かる。
- 事件調査:記録1
レディ・ベラを調査するために、約束の品を以ってゴールデンローズ劇場へとやってきた。
最近レディ・ベラの擁護者が不要な面倒を引き起こしたせいか、ドアマンのジリリンに締め出されてしまった
- 劇団紹介ページ
劇団紹介ページ。
まもなく上演する『アトロポスの糸』について主に紹介されている。
アトロポスが姉ラケシスの死を利用して成り代わる物語だ。
Aキャストは劇団主演女優であるレディ・ベラ、Bキャストはクロートーをコードネームとする女優だ- 真新しい宣伝ページ
- 劇団のキャストリストが詳細に書かれている
- 大きく印刷されている画像は運命の三女神だ
- 主演女優の欄にはベラとクロートー2つの名前が書かれている
- 事件調査:記録1
だが幸いなことに、私の元戦友「ニースのロナード」がこの劇場で主演男優を務めていて、リハーサルが終わった後レディ・ベラとの面会の約束を取り付けてくれた。
この劇場でまもなく上演するのは当時世間を騒がせた劇『ラケシスのコイン』の続編だ。
前任主演女優のラケシスが事故によって亡くなった後、彼女の代役であるクロートーが予想通りその主演役を引き継ぐことがなく、新しく加入したレディ・ベラが新たな一枚看板となった。
- 2つのデザイン
依頼人が提供したスカーフは、レディ・ベラのものではない。- 2つの図案があるデザイン
- 赤の白の2色。
- 模様と材質が全く同じのスカーフ
- 事件調査:記録1
リハーサルは順調とは言えなかった。レディ・ベラの調子が不安定で、ロナードとの間でいざこざがあり、けんか別れになった。
さらに私もレディ・ベラに会う機会を失った。
団長たちの間の関係も日に日に悪くなっているようだ。
しかし今回は何も収穫がなかったわけではない。
あのスカーフの製作者である金のハサミから、当時彼が作ったスカーフは2つあると聞いた。
レディ・ベラは赤色が好きではなかったから白い方を取った。
そして赤い方は実はーー
今まで依頼人のDMと手紙を交わしていたのは誰?
選択肢:レディ・ベラ、クロートー、アンコール
第二幕
- 警官の現場調査報告
親愛なる大探偵へ
先日、ゴールデンローズ劇場の主演女優レディ・ベラがショーの最中、昇降装置から落下しました。
警察が到着した時にはすでに死亡していました。
その場には普通の観客だけでなく、あのお方もいらっしゃいました。
あのお方はレディ・ベラと並々ならぬ関係を持っていたようです(これに関してはあなたの方がよくご存じでしょう。レディが死んだ時、彼女のポケットには約束の品である赤いスカーフがしまってありました)。
あのシーンはさぞかしあのお方を刺激したことでしょう。
彼は我々に一刻も早く事件の原因を突き止めるように要求したのですが、レディ・ベラの検死は許可しませんでした(死後もレディベラには完壁であって欲しいとのこと)。
捜査は行き詰っています。
昔の借りに免じて、どうか私に手を貸してくれないでしょうか。
現場の調査報告を同封します。
友人
警官 ホセ
手がかり調査(日替わり)
- 1.古いニュース
古いニュース:遅れて来た公正
10年前、女優ラケシスが事故死したことにより、ゴールデンローズ劇場の舞台調整が事故の責任を追及されて入獄しました。
本日、舞台機械設計方面の専門家が当時のイベント舞台に対して全面的な設計の再現と安全性の分析を行い、公式討論を経たところ、舞台調整の操作やメンテナンスにはミスがなかったとの結論が出ました。
こうして冤罪は晴れたものの、残念なことに舞台調整は入獄後ほどなくして獄中で息を引き取り、冤罪がそそがれたこの日を迎えることはできませんでした。 - 2.依頼書
スカーフの主がレディ・ベラではないと分かった後、スカーフは調査報告と一緒に送り返された。
しかし忙しさに駆られ、あの時依頼人から送られてきた便せんと封筒は処理されていない。 - 3.ニースのロナード
この時、ロナードが私をホールに呼んだ。
彼は意味ありげにこちらを見たが、最後は首を振った。
「私は何を考えているんだか。この街に最後の善人がいるとしたら、それはクレバーかお前だろう。」
私の戸惑いが分かったのか、ロナードはアロマクイーンから得られた情報について話した。
ショーの最終キャストは当日の午前に決定したらしく、ベラが最後の勝者となった。
だが彼女は、午後のラストリハーサルを断ったらしい。
にもかかわらず、「守銭奴」はリハーサルを取り消してでもキャストを変えなかった。
タ方、アロマクイーンはいつも通り2階へ上がってベラのメイクへ向かったが、クロートーにベラは自分の方が信用できるから、アロマクイーンは他の面倒を見てればいいと知らされた。
アロマクイーンは不愉快に感じたがあまり気にしなかった。
最近のベラの機嫌は予測できないほど浮き沈みが激しかったからだ。
そして彼女が私に対する警戒は、鋭い嗅覚によるものだ。
前回ここに来た時、私が纏っていた特殊な香りが彼女の注意を引いたらしい。
すでに消えかけていたのだが、それでも何重にも精錬されて得られた香りは嗅ぎ分けられたようだ。
そしてこの特殊な香りが現れた場所が他に2つある、
1つはベラの控室、もう1つは事件が起きた昇降装置だ。
この3ヶ所の関連性と今日の収穫と振り返ると、全ての手掛かりが同じものを香りの源と示していた… - 4.2章ラスト
臨時ニュース
ゴールデンローズ劇場主演女優レディ・ベラが『アトロポスの糸』初日公演にて事故死、もう1人の女優クロートーがレディ・ベラの代役として後続のショーを終わらせるとの噂が立っている。
手がかり調査
- 1.ニースのロナード/ホール
まさかゴールデンローズ劇場がこんな風になってしまうとは。
調査が終了するまで、劇場の全員が彼らの住まいと劇場内部でのみ行動を許可されている。
ロナードはホールで私を待っていた。
どうやら警官は事前に私が来ることを伝えていたようだ。
ロナードに大まかな状況を訊ねたところ、当日、彼は異変に気付くとすぐに舞台に飛んでいった。
彼と一緒にいたのは「守銭奴」、クロートー、スズメとクレバーだ。
「医者によるとベラは即死だったらしい。」
ロナードは何かを思い出したのか、ため息をついた。
「少なくとも、死ぬ前に苦しむことはなかったんだな。」
他の人にも会いたいと頼むと、ロナードは困った顔をした。
「さっきベラのことで蓄音機と大喧嘩していたんだ。お前の質問に素直に答えてくれるかは分からない。」
だが引き下がらない私に折れて、ロナードは私を連れてベラの控室に行き、他の者たちに会わせてくれた。 - 2.蓄音機/主演女優控室
控室の入り口で、私は蓄音機、アロマクイーン、「守銭奴」とクロートーに会った。
控室内の空気は異様に張りつめていた。
蓄音機に事件当日の彼女の状況を訊ねると、蓄音機はベラに言われて城内へ買い物に出掛けており、今日戻ってきたところだと不機嫌そうに言った。
「なのにこいつらは私が目を離したのをいいことに、ベラを弔うことすらできないまま、この控室の新しい女主人について話し始めたの。」
蓄音機はとても怒っているようだ。
どうやら守銭奴が蓄音機にベラの遺物を片付けさせ、クロートーの荷物を運びこもうとしたらしい。 - 3.守銭奴/主演女優控室
「全てはショーのためだ!ヒロインがここに住む必要があるんだ!これで登場のために十分な準備をすることができる。」
傍で黙り込んでいた「守銭奴」が割って入った。
「それで、次に死ぬ準備をするの?」
蓄音機は声を荒げ、その言葉には苦しみと怒りがにじみ出ていた。
「私があれを望んでいたと言うのか?」
「守銭奴」は急に興奮し、蓄音機をにらみつけた。
「ラケシスに与えられた傷で十分だろう?」
しかしまたどこか遠くを見ているようだ。
「ベラが舞台の中央に横たわっていたのを見た時あの時の悪夢に戻ったような気がしたよ。」
そう言い、ドアをぴしゃりと閉めて部屋から出た。 - 4.クロートー/主演女優控室
「ここに移りたくはないわ。ここはラケシスに呪われている。」
「守銭奴」が去った後、クロートーがぼつりと口にした。
彼女は落ち込んでいる様子で、主演女優に成れた喜びは全くない。
「 『ラケシス、私を呼んでいるの?』って、皆も聞こえたよね。リハーサルであなたがベラにメイクしていた時よ。」
クロートーは傍らで黙っていたアロマクイーンに目を向けた。
アロマクイーンは反応せず、逆に蓄音機が急にクロートーの前に出て、彼女は「守銭奴」の犬で他者を監視している卑しい人間だと罵った。
クロートーは特に弁明せず、蓄音機の罵声が激しくなる中、部屋を出た。
そして攻撃対象を失った蓄音機も、隣のメイド室へ帰っていった。 - 5.アロマクイーン/主演女優控室
ロナードに聞いたところ、主演女優は皆この控室でメイク担当にメイクを施してもらい、2階両側の通路から舞台裏の2階に直接入るらしい。
普通ならクロートーがあの時ベラが何を言ったか知るはずもなく、蓄音機がクロートーが監視しているという推測は根拠のない出まかせというわけでもないようだ。
大きな控室には、我々とアロマクイーンだけが残された。
私が彼女に質問しようとした時、彼女は知っていることはすべて警察に話したと言って、一切の交流を拒絶する姿勢を示した。
しかし、その深い瞳はずっと私のことを見定めていた。
ロナードが先に他の人に聞いてみるよう提案した。
アロマクイーンとは彼が私の代わりに話してくれるそうだ。 - 6.劇場地図
ベラの控室を出ると、私はじっくりと2階の構造を観察した。
階の両側には控室から舞台裏2階まで通じる細い廊下があり、ロナードの言う通りならあの日もベラはここから舞台裏に入ったはずだ。
幕が開け、昇降装置に登り、昇降装置が降りてきて、ベラが舞台中央へやってきた。
だがこの時昇降装置は降ろされており、舞台裏に通じる他の通路はなかった。
仕方なく私は来た道を引き返し、1階のホールと劇場を突っ切って他の目撃者を探しに行った。 - 7.クレバー/劇場
劇場へ来た時、クレバーとスズメが舞台前に立っており、何か話していた。
私がやって来たのを見ると会話を止め、お互いに目を見合わせた。
スズメは言葉に詰まったような表情になり、クレバーは責めるようにスズメを押しやると私にこっそり話した。
「探偵さん、スズメは団長に口止めされてるけど…私は真相が前みたいにうやむやになるのは嫌。ロナードのお父さんの悲劇が繰り返すの嫌なの。」
私は領き、彼女の優しさを称賛した。
「今日スズメとあの時の状況を振り返ってみて、なんだか少し変なところがあったような気がしたのよ。」
クレバーによると、この舞台の設計は劇団の先輩によるものらしい。
この前彼女が別の件でこの設計をじっくり検査し、再現したところ、安全性は全く問題なかった。
昇降装置は2人が立つことも問題なく、昇降もスムーズだった。
操作も便利で、役者が柱のボタンを押すだけで昇降装置は自動的に下降する。
昇降装置の縁まで歩いて、落下の危険を冒す必要は全くない。 - 8.スズメ/舞台
「だが、偶然や事故はあるかもしれない。」
私は慎重にそう言った。
「でも一番おかしいのはそこじゃない。」
傍にいたスズメが私を昇降装置の近くまで連れて行った。
「あの日、誰かが昇降装置の下降と上昇のボタンを押したんだ。」
どうやら役者の操作ミスを防ぐため、昇降装置の上昇と下降ボタンはそれぞれ異なる柱にあるらしい。
クレバーは毎回のショーが終わる度に昇降装置を上昇させ、ボタンをリセットして次のショーで再び使用する。
今日彼らがここに来たのもこの件のためだったのだが、ボタンの異常を発見した。
上昇と下降ボタンの両方が使用されていたとのことだ。 - 9.ジリリン/ホール
私はホールで落ち込んでいるジリリンを見つけた。
どうやらレディ・ベラの死は彼に大きなショックを与えたらしい。
彼の記憶によるとあの日は2階全体が1人の大貴族に貸し切られており、ギリギリの時間に慌ててやって来たらしく、あと少しでショーに間に合わなかったそうだ。
そして事が起こるまで下りてこなかった。
この大貴族というのは私がよく知っている人物ーー私の依頼人だ。 - 10.1束の特殊な手紙/主演女優控室
疑惑の念を持ったまま再びベラの控室に戻るとアロマクイーンとロナードの姿はなく、蓄音機がベラの遺物を整理していた。
彼女は「守銭奴」の言いつけを受け入れたらしい。
この時、部屋の一角ある手紙が私の注意を引き寄せ、蓄音機にこの手紙を見せて欲しいと頼んだ。
彼女は少し躊躇ってから私に手渡した。
「これらは全部ベラのファンから送られたものよ。この前整理した時より増えている気がする」と彼女は呟いた。
確かにそれはずっしりと厚みのある封筒だった。
内容は敬慕を伝える一般的な手紙と相違ないが、封筒の様式が気になったーー私の依頼人のオーダーメイド品だ。
物証
- 警官の調査報告
事件が発生した時間は夜7時、公演が開始してからすぐのこと。
女優が昇降装置に現れ、自分のセリフを言い終えた途端、明かりが消えて音楽が鳴り響き、再び明かりがついた時にはレディ・ベラは頭から落ちて昇降装置の下で横たわっていた。
肌身離さず持っていた赤いスカーフも落ちていたらしい。
医者が到着した時、レディ・ベラにはもう息はなかった。
初歩的な調査の結果、墜落した側の昇降装置のロープが緩んでいた。
おそらく墜落時の慣性によって引っ張られたからだ。- 殴り書きの調査報告。
- 数ページが破られている。どうやら繰り返し読まれたようだ
- 不明瞭。
- 事件調査:記録2
ゴールデンローズの調査がひと段落したと思った時、警官から助けを求められた。
『アトロポスの糸』初日公演にてレディ・ベラが昇降装置から落下。
警察が駆けつけた時にはレディ・ベラはすでに死亡しており、死体の傍にあった約束の品と思われる赤いスカーフがその時劇場でショーを見ていた私の依頼人を刺激した。
この城内の貴族は警官に早急な事件解決を要求した。
- 1束の特殊な手紙
1束の手紙ー私の依頼人によるとオーダーメイド品。
全ての手紙を時間順に見ると、古い封筒は乱暴に破られているが、最近のものは丁寧にペーパーナイフで開かれている。- ぞんざいに置かれた封筒
- 空のものもあれば、手紙が入っているものもある
- 事件調査:記録2
その封筒は私の依頼人DMのオーダーメイド品だ。
私への依頼書、そして私の手に渡り、最終的にベラの元へ戻った赤いスカーフはどれもそれと共にやってきた。
その全てが指し示している、疑いの矛先はーー
- 依頼書
便せんと封筒は非常にこだわって作られている。
DMのオーダーメイド品だろう。- 精巧に作られた封筒
- DMのオーダーメイド品と見て取れる
- 事件調査:記録2
私が再びゴールデンローズ劇場へ足を運んだ時、最初は手掛かりがかなり分散しており、一目見ただけではこれが事故だと示しているようだった。
だがスズメが教えてくれた昇降装置の特殊な仕組みと不合理な操作ボタンの状態、ジリリンから聞いた当日は2階を1人の大貴族が貸し切ったという事実、アロマクイーンから聞いた私とベラの控室、事件現場に現れた特殊な香りと、2階のベラの控室にあった見覚えのあるオーダーメイドの封筒。
「私」が纏う独特の香りの源は?
選択肢:約束の品の紅いスカーフの香り、依頼書の特殊な香り、レディ・ベラが使用していた香水の香り
第三幕
- レディ・ベラの検死報告
親愛なる大探偵様へ
あなたが望んでいたレディ・ベラの死に対する更なる調査についてですが、他はともかく、あのお方に関する調査だけは明らかに難航しています。
やむを得ず、私は特殊な手段を使って彼に調査に協力させる事にしました。
なお、あのお方は自らの潔白を証明するためにレディベラの調査制限を解除し、医学学会によるレディ・ベラの遺体解剖を手配しました。
どうなったと思いますか?
彼は見事に成功しました。
学会の報告によると、レディベラは開幕前にすでに死亡していたそうです。
そして午後の間、我らが貴族様方はずっと議会にいらっしゃいました。
街中のお偉いさんたちが証明できます。
彼に犯行は全くなかったと。
奇妙な話に聞こえることは十分承知です。
だから、あなたが真相を私に導いてくれることを期待しています。
検死報告を同封します。
P.S.他の容疑者はすでに劇場であなたを待っているはずです。
あなたの友人
警官ホセ
手がかり調査(日替わり)
- 1
夜回りしていた者によると、レディ・ベラが死亡する少し前、彼がゴールデンローズ劇場の裏町を見回りしていた時、度々劇場から歌声が聞こえてきたらしい。
その声はレディ・ベラに似ている時もあれば、何年も前に亡くなったラケシスのように聞こえる時もあった。 - 2
服用すると女性の気力を満たし、瞳を明るくし、美しい姿になれると言われている試薬。
とある草花から精錬されたもので、最初の精錬中の匂いは非常にきつい上、一度染みつくと中々消えない。
この試薬は好まれることなく、何年も眠っていた。
だが後々、誰かが試薬が他の芳香な草花からの抽出液を混ぜたことでこの問題を解決した。
そして、この揺れる花と呼ばれる試薬が街中で流行り始めた。
だがこの精錬方法は特殊で、破格の値段がかかってしまうため、一般的にこれは城内の貴族女性が使用するか、大貴族にプレゼントとして贈られるかだ。
聞くところによると、あのお方の女性パートナーの多くがこの不思議なプレゼントを受け取ったことがあるらしい。 - 3
本日、政府が禁令を発表した。
学会の研究により、本日より「揺れる花」の市場での売買と流通を禁止するとのことだ。
同時に揺れる花の顧客リストも捜索され、このリストには多くの高位高官、社会のセレブたちの名前が見られた。
中にはゴールデンローズ劇場の主演女優ーーレディ・ベラも含まれていた。
手がかり調査
- 1.ニースのロナード/ホール
学会の結論が確定し、私は劇場へ戻って改めて調査を開始した。
私は劇団の人たちをホールへ集め、あの日の午後にー体何があったのか再現しようと考えた。
最初に到着したのはロナードだ。
ロナードによると、ベラが最終リハーサルの参加を断ったという情報は団長から伝えられたそうだ。
彼は当然苛立ちを覚えたが、いつものことだとそこまで気に留めなかった。
クロートーはもう本物との判別がつかないほどベラの出演部分をこなすことができたため、誰を相手に演技をしようと彼にとっては大差なかった。
最後のリハーサルは順調に進み、およそ4時過ぎに終了した。
彼と錆びたペンは劇場でクレバーが舞台の準備をするのを見ており、6時に司令が食事に呼びに来るまで、他の者は各々夜のショーのために英気を養っていた。 - 2.アンコール/ホール
2番目に到着したのはアンコールだった。
ロナードによると、アンコールは出身が原因で、オカルトめいたものを信じているらしい。
例えば、毎回の正式公演前はホールで吉凶を占っており、初日公演の時も例外ではなかった。
最近ベラの死によって数年前のラケシス事件の記憶が呼び起こされ、人々がここを呪われた劇場と呼ぶようになったことで、アンコールは一層神経質になってしまった。
「黙ってロナード!あんたは何も知らないんだ!」
アンコールは叫び声をあげてロナードを阻んだ。
「ラケシスは恨みを抱えて死んだ。彼女は安寧を得られず、ここで紡律っているの。」
アンコールは緊張気味にこのホールを見回し、最終的に視線を閉じられている扉に向けた。
「恨み?ラケシスは何を恨んでいるんだ?」
そう訊ねたが、アンコールは何も答えず、こそこそと人混みから離れた隅に立ち尽くした。 - 3.金のハサミ/ホール
「噂だとラケシスが当時劇場を去ろうとしていたのは、劇団が経営難に陥って破産寸前だったからだ。だがラケシスが死んだ後、団長は保証人として巨額の賠償を手に入れて、難を逃れることができた。この全てが本当だとしたら、ラケシスは何を恨むと思う?」
金のハサミがいつの間にか歩み寄って来ており、私に1枚の新聞紙を手渡した。
彼日く、毎日の午後にホールで新聞間を読むのが彼の習慣らしい。
流行ファッションのインスピレーションを探すためだそうだ。
事件発生の時も同じく、その時ホールで占いをしていたアンコールと夕食の準備をしていた司令がそれを証明できる。 - 4.司令/ホール
「前後の呼応?それは脚本家が一番好きな創作手法じゃない?」
私が新聞に目を通そうとした時、司令も私たちの会話に加わった。
「ラケシスはクロートーとベラの完全体と言えるけど、性格は微慢そのもの。なのに、初日公演で移動を間違い、足を滑らせて落下?そんなこと、日に日に情性になっていたベラにならありえたかもしれない。でも決してリハーサルに欠席せず、一度のミスもしなかった、病的なほど真面目な天才ラケシスに起こるかしら?にわかには信じられない。」
どうやら彼らはまだベラの本当の死因について知らないようだ。 - 5.スズメ/ホール
「でたらめを言うな!」
ベラの忠実な擁護者スズメが飛び込んできて、怒った様子で司令を責め立てた。
「彼女はもういないのに、なぜまだ彼女のことを悪く言う!ベラは惰性になんかなっていない!調子が悪かっただけだ!」
スズメは興奮していた。
傍にいたクレバーはある日の深夜、劇場に忘れ物をしたため劇場に戻ってきた際、ベラが一人で昇降台の上で練習していたのを見たとスズメの言い分を支持した。 - 6.アロマクイーン/ホール
「それはベラじゃない、クロートーよ。」
傍らで黙り込んでいたアロマクイーンが反論した。
彼女も深夜の劇場を通り過ぎた時に中から歌声が聞こえ、近づいてみるとそれは練習中のクロートーだったと称した。
「最初、私もベラだと思った。でもよく見るとその人物は身振りから歌い方まで、全てラケシスを真似ていたと気づいた。
これはたぶんベラが死んでもやりたがらない事だし、あの頃はちょうどべラの調子が一番悪かった時期。
クロートーはそろそろ手本とする対象を変えるべきだと思ったんじやないかしら。」 - 7.ジリリン/ホール
「でも、昇降台の近くで空の水晶瓶を見つけた。後で蓄音機に持っていかれたけれど、あれはあのお方が人伝にレディ・ベラに送ったプレゼントのはずだ。私も何度か代理で受け取ったことがある。」
明らかに、ジリリンはスズメとクレバーの味方のようだ。
彼は細かくその瓶の形を説明し、自分の言い分の信用度を高めようとしていた。
アロマクイーンはそれが円形の短い水晶瓶だと聞いたとき、顔をしかめた。
彼女はジリリンを捕まえると、それがいつのことかを問い詰めた。
初日公演の1週間前だという答えをもらうと、そそくさと2階へ歩いて行った。
私は続けてジリリンに当日の様子について訊ねた。
ジリリンはあの日の午後、リハーサルが終わった時、自分は既に2階の入り口で待機していたと思い返した。
大多数の人間は、午前中ずっと1階にいたそうだ。
「開演間近になると、団長はいつも通り上の階に上がってレディ・ベラを呼びに行って、あのお方がいらっしゃった頃に降りてきた。その時ちょうどクロートーが上がっていったばかりで……」
ジリリンは頭を掻いた。
「その後一晩中、彼女が降りてくるのを私は見ていない。」
ある考えが私の脳内で形になってきた。
そろそろ我らが新しい主演女優と話をすべきだろう。
それに、先ほどのアロマクイーンのただ事ではない様子も気になる。 - 8.蓄音機/主演女優控室
ベラの控室の入り口に足を運ぶと、中から激しい言い争いが聞にえた。
「彼女はもうずっと前から使っていなかったわ。あれが販売禁止になってからは。」
話していたのは蓄音機だ。
何かを弁明しているようだが、しどろもどろな言葉に説得力は見受けられない。
「じゃあ、ジリリンから取り上げたものは何?彼女にはDMとの交流を絶つように言ったんじゃないの?もういいわ、嘘つきはやっぱり自業自得な目に遭うのよ。」
アロマクイーンの口調はその言葉の通りに喜ぶどころか、逆に哀しみを含んでいた。
「誰が彼女にあれを渡したのかは知らないけれど、DMではないことは確かよ。
蓄音機は反論した。
「この前あの探偵が来た後、『守銭奴』に強制されてDMへ招待状を送った。あれが最近の2人の唯ーのやり取りよ。」
「つまり、お前たちはあのお方がベラを気に入っていることを知っていたんだな?お前も含めて。」
守銭奴は恨みがましく、皮肉めいた口調で言った。
「私はお前が最も信頼に値する人間だと思っていたよ、アロマクイーン。」
アロマクイーンは冷笑し、堂々とそれを受け止めた。
「あなたがラケシスの賠償金で劇場を立て直してベラを招き入れたあの日から、私たちの間に信頼関係なんてなくなっていたわ。」
その後、控室は静寂に包まれた。
クロートーが私の背後で声をかけるまでは。 - 9.クロートー/主演女優控室
「クロートーさんにお尋ねしたいことがある。」
私は平静にそう答えた。
クロートーの顔に一瞬慌てたような表情がよぎったが、すぐに落ち着いた様子に戻った。
「レディ・ベラが亡くなった時、あなたはどこにいた?」
私は訊ねた。
あの日私に出番はなかったから、2階で休んでいたわ。
そう聞かれることが分かっていたように、クロートーは堂々と答えた。
「だが警察の報告によると、あなたも現場の目撃者の一人のようだ。あなたはロナードと共に舞台に現れた。」
私は彼女の嘘を見破った。
「わ……私は異変に気付いたから降りて行ったの。」
クロートーは緊張し、言い訳がましくなっていた。
私は首を振った。
「劇場の構造については理解している。2階から1階に行ける方法は2つだけだ。
1つはジリリンが担当している通路。ジリリンに聞いたが、彼は一晩中あなたが降りる姿を見ていなかった。
そしてもう1つ……それはベラが落ちた昇降台だ。
つまりあなたが、レディ・ベラを昇降台から突き落とした。
そしてレディ・ベラは死ぬ間際、我々に最も重要な手掛かりを残してくれた。」
私はクロートーに反論するチャンスを与えず、続けた。
「現場に残されたあの赤いスカーフは、本来誰のものなのか、実際は誰のものなのか、あなたはこの場の誰よりも分かっているはずだ。
そして私がそれを言えば、警察もそれを知ることになる。」
1つの嘘は、もう1つの嘘を隠すことができる。
全員が知らないふりをすることができれば。
しかし残念ながら、彼らにはできなかったようだ。 - 10.蓄音機2/主演女優控室
「この人殺し!」
蓄音機が怒りのままにクロートーに飛び掛かった。
「ベラがあんたとDMを邪魔しないって分かっていたはずなのに、彼女を殺すなんて!」
彼女はクロートーを地面に押し倒し、取っ組み合いになった。
アロマクイーンと「守銭奴」がすぐに2人を引き離した。
「私は殺してない!昇降台に上がる前に、ベラはもう死んでた!」
クロートーは叫んだ。
「団長!言ってあげてよ!私は殺してない!私は彼女を昇降台の下に連れて行っただけ!」
全員が「守銭奴」に目を向けたが、守銭奴はただ隅へ退き、緊張した様子で座るだけだった。
「私は……私は知らない。クロートーはずっとベラに嫉妬していたから……ベラを突き落とすというのも、無い話では。」
情緒が不安定な様子の「守銭奴」は、内心でかなり葛藤しているようだ。
クロートーは信じられないものを見るように「守銭奴」に目を向け、絶望したように地面に座り込んだ。
1つの嘘は、1つの真実を暴くことができる。
全員が知っているふりをすることができれば。 - 11.クロートー/主演女優控室
「医学に感謝すべきだな、クロートーさん。あと、あなたが慕っているあのお方にも。
レディ・ベラの検死報告があなたの言葉に嘘はないことを証明している。
ベラの本当の死亡時刻の時、あなたは確かに現場にいなかった。」
私の言葉にクロートーはふっと息をついた。
「だがショーが始まった時、昇降台にいたのはたしかにあなただったのでしょう?クロートーさん。」
クロートーは頷き、あの日リハーサルが終わって上の階に上がった時、「守銭奴」にベラの死を告げられたと語った。
守銭奴は保険を騙し取るために通報しようとせず、彼女はベラとして舞台に上がるように要求した。
そしてライトが落ちた時にベラの遺体を昇降台から落とし、全てを事故に偽装すると指示したのだ。
「でもまさか、あのスカーフで私を陥れるなんてね!」
クロートーは憎しみのこもった眼差しで傍の「守銭奴」を見た。
「こいつがその人殺しとやらかもね!」
彼女は「守銭奴」を指さして叫んだが、私は首を振った。
「検死報告書に記されたレディ・ベラの本当の死亡時刻によると、あなたたち全員に完璧なアリバイがある。」
全員の驚きの視線の中、私はもう一度この豪華な控室を細かく検査し、ここで起こった全てを思い返したーー
赤いスカーフ、オーダーメイドの手紙、特殊な香り。
「あのスカーフの最初の作用は、おそらく短い間だけでもあのお方の敬慕の心を呼び起こし、警察の解剖を阻止するためだけのもの。」
最後に私の視線は精巧な化粧台で止まった。
そこには数本の小瓶がきっちりと並べられていた。 - 12.1組の水晶瓶/主演女優控室
複数の水晶瓶。
私がそれを取ろうとしたとき、蓄音機が急に飛び掛かって来てそれを取り上げようとした。
だが私に阻止された後、それはただの普通の瓶だと主張し始めた。
「確かに私の嗅覚はアロマクイーンほど鋭くはないが、学会の人間ならこの中に何が入っていたか教えてくれるはずだ。」
私は蓄音機を見て、クロートー、そして守銭奴を見てーー
「取引しないか。これが何か私に教えてくれれば、ベラがどうやってこれを手に入れたかを教える。」
最後に視線をアロマクイーンに向けた。
アロマクイーンは私の眼差しを受けて唇を噛み締め、とうとうため息をついた。
「揺れる花、彼らはそう呼んでいた。」 - 13.アロマクイーン/主演女優控室
「あなたの番よ。」
揺れる花の作用を説明した後、アロマクイーンは私に「報酬」を求めた。
「あなたとスズメが深夜に誰かが練習していたのを見たと言っていただろう?」
そう聞くと、アロマクイーンは頷いた。
「どちらも見間違いではない。ただ時間が違っただけだ。
ベラもクロートーも、深夜に練習していた。
そして正にそれが理由で、クロートーはベラが揺れる花を使っていたことに気付いたのかもしれない。
だが、揺れる花が販売禁止になった。
このときベラはすでに軽度の薬物中毒になっており、あなたたちが彼女にますます大きなプレッシャーを与えたことも相まってどんどん調子を悪くした。
そんな時、私の訪れによってクロートーがあのお方の前でベラを偽装していたことがバレてしまい、あの方の怒りを治めるためにベラに助けを求めて真相を告げたはずだ。
あのお方が女性パートナーに揺れる花を贈るのは周知の事実、クロートーも持っていたはずだ。
だがベラに気付かれないためにも、使ったことはないのだろう。
だから、この取引のチップとしてベラに提供できる分の残りがあったのだ。
ベラは再び使用するリスクを承知していたはずだが、ショーは目前。
結局彼女はそれを承諾した。」
私はその水晶瓶を、傍のクロートーに渡した。
「合っているかな?クロートーさん。」
クロートーを見ると、彼女はこくりと頷いた。
この豪華な控室に、合奏の終わりのような静寂が訪れた。
物証
- レディ・ベラの検視報告
学会が提供した検視報告によると、死亡推定時間は午後5時前後。
墜落による傷は死後にできたものであり、これが死因ではない。
本当の死因は中毒である。
そして中毒を誘発した毒素は、複数の種類の植物による混合抽出液だ。- 1枚の検死報告書
- 死因と、身体の様々な痕の原因を分析してある
- 本当の死亡時刻が記録されている
- 事件調査:記録3
真犯人を見つけ出して自分の疑いを晴らすため、依頼人はレディ・ベラの死に対する調査制限を解除した。
医学学会の検死分析によると、レディ・ベラは公演開始前にすでに死亡しており、死因も墜落死ではなく、中毒であることが判明した。
- 1枚の新聞
当時のラケシスの事故とその後の世論の流れ、そして今回のレディ・ベラ事件との類似点について報道されていた。
運命の三女神のポスターの下には、記事による問いかけのようなタイトルが書かれていた:事故か、陰謀か?コインの上に揺れる血色の花。- 1枚の新聞紙。何度も読まれているようだ
- 画像は有名な油絵『運命の三女神』を参考にしている。
- 一面はゴールデンローズ劇場のポスター。
- 事件調査:記録3
劇場の者たちの調査を行った後、「守銭奴」が最大の容疑者となった。
彼はかつてラケシスの死を利用して保険を騙し取り、巨額の賠償金を手に入れて劇団の危機を乗り越えたといいう噂がある。
この話を聞くと、同じ手口を使ったと疑うのも無理はない
- 1組の水晶瓶
揺れる花が入っていた瓶。
アロマクイーンによると揺れる花は一種のベラドンナの実から抽出した物によって作られたもので、瞳孔を開き、常人離れした凛とした姿となり、煌びやかに見せる効果があるという。
多くの女優が調子が悪い時に使用していた。
最初は匂いがきつかっため使用者はほとんどいなかったが、レシピを改善し、特殊な香りの抽出液を混ぜ入れたことでこの薬剤は大人気となった。
しかし、この混合試薬は長期的に使用すると幻覚を催したり、強い中毒性を引き起こすことが判明し、さらに死亡事件すら引き起こしたことでこの商品は販売禁止となった。
だが水面下では、高値を出せば依然手に入る代物だ。- 精巧に作られた水晶瓶
- 空だ
- 事件調査:記録3
だがジリリンの証言により、全員のアリバイが証明された。
私は「守銭奴」とクロートーの間の不信を利用し、嘘を捏造して彼女と「守銭奴」が如何にベラの死を事故に偽装したかをクロートーに自供させた。
だが本当にベラを殺したのはーー
レディ・ベラを死に導いた可能性が最も高いのは
選択肢:レディ・ベラ、「守銭奴」、クロートー
事件調査まとめ
私は最終調査結果をホセに渡したが、しばらく後に新聞で発表された布告によると、レディ・ベラは変わらず舞台での事故として報道されていた。
きっとあのお方が手をまわしたのだろう。
だがこれらはもう私が気にすることではない。
人々はすべての物事に興味を持つわけではない。
例えば、なぜクロートーはそのままベラの遺体を昇降台から突き落とさなかったのか。
そうすれば彼女が疑われることは全くなかった。
例えば、当時「守銭奴」は本当にラケシスを利用して賠償金を騙し取ったのか?
彼が過去の話をする時の苦しそうな様子は、ベラの時よりも明らかに真摯だった。
例えば、ベラは何故リスクを承知で薬剤を飲んだのか。
これが彼女が望んだ結末なのか?
人々はスポットライトの下で早く枯れてしまった美しい花に想いを馳せ、またすぐに別の新しい美しさを求めていく。
そう、まるで私の依頼人のように。
そして私は依頼人からの報酬を受け取った後、ゴールデンローズ劇場に関するファイルを全て閉じ、あの事件の調査を続ける準備をした…
(依頼人DMからのプレゼント:記憶秘宝5個)
手がかり
※2章での追加分→青字、3章での追加分→赤字
※主人公(探偵)視点として登場する「Mr.ミステリー」はオフラインパックの報酬
- ヒロイン役(血の女王)
- 「ベラ夫人」、劇場ヒロイン
- 噂による『アトロポスの糸』の主演女優の一人
- ファンが多い
- 傲慢な性格で、団員との関係は不仲。
だが演技の才能があり、劇に対しても熱意がある。
しかし最近は不安定だ。 - レディ・ベラは最近度が過ぎたラブレターを受け取った。
- レディ・ベラの調子が不安定な原因は団長が彼女とラケシスを比較し、プレッシャーを与えているからのようだ。
だが最近は調子を戻し始めている - 事故による転落死だと疑われる
- 舞台で発見された時はすでに死亡していた
- 何かを隠している
- 最終日のリハーサルに参加しなかった。
- 深夜に一人で練習していた
- 販売禁止品を使用したことがある
- 依頼人に対するクロートーの嘘を取り繕う代わりに、揺れる花を交換した。
危険は承知だったが、ショーのために使用した。 - 死亡時刻はショーが開始する前
- ゴールデンローズ劇場の主演女優
- 豪奢な暮らしを送っている
- 依頼人役(写真家)
- 依頼人、署名はDM
- 署名DMの高い権力を持つ貴族。
同時に市議会議員も務めており、常に美しい物を追求している - ずっとレディ・ベラの後を追いかけていたが、近頃は冷遇されているらしい
- 公演初日、2階を貸し切った
- 女性パートナーに「揺れる花」を贈ることを好んでいた。
- レディ・ベラ死亡時のアリバイ有り
- 警官に早急な真相の解明を要求
- 代役ヒロイン役(踊り子)
- 「クロートー」、劇場の主な役者
- 『アトロポスの糸』でBキャストを担当
- クロートーは最近ずっとベラの代わりにリハーサルに参加し、その演技は本物と偽物の区別がつかないほど熟練していた。
- クロートーも美人だが、その眼も話す姿も、全てベラより温厚だ。
- レディ・ベラに代わって主演女優になると噂されている。
- 新たな主演女優となる
- 事故のせいで落ち込む。
ベラの控室はラケシスの呪いにかかっていると考え、そこに移りたくはない。 - ラケシスを真似る。
- ショーが開始する前に上の階に上がり、その晩はずっと階段から降りてきていない。
- レディ・ベラの死亡時、彼女が落下した昇降台の上にいた。
- ベラとして開幕ショーをこなし、ベラの遺体を昇降台の下まで運んできた。
- 揺れる花をチップに、ベラの手助けを交換
- 噂による『アトロポスの糸』の主演女優の一人
- 劇団団長役(狂眼)
- 「守銭奴」、劇場団長
- 一世を風靡した脚本家、代表作は『ラケシスのコイン』。
事故が起こった後資金を獲得し、劇団を存続させた。
だが脚本制作面ではいささか才能が尽きてしまったように感じられる。 - 権威に傅き、媚を売ることに長ける人間
- 守銭奴は主演女優を変更することも考えていたらしい。
- 蓄音機にベラの遺物を片付けさせ、クロートーの荷物を運びこもうとした
- 憂鬱になっているが、それはベラの死によるものではなく、ベラの死によってラケシスの事故を思い出したからのようだ
- レディ・ベラが最終リハーサルを拒否したことを伝えた
- ラケシスの事故死を利用して巨額の賠償金を手に入れ、劇団の危機を乗り切ったという噂だ
- ベラの死亡時は1階にいた。ショーが開始する前に1度上の階に上がった。
- ベラに強制して依頼人に招待状を送った
- クロートーの証明を拒否
- ベラの死を舞台での事故に偽装し、保険を騙し取ろうと企む。
- 男主演役(探鉱者)
- 「ニースのロナード」、新しい主演役者
- 軍に参加したことがあり、オオカミのような貪欲さと鋭さを持っている。
- 劇場の中で一定の発言権を持っている。
だがあまり尊敬されていないようだ。 - 近頃のレディ・ベラのリハーサルでの立ち回りを不愉快に思っている。
同時にBキャストのクロートーのことは認めており、むしろクロートーの方が適任だと信じている。 - 事故発生時、「守銭奴」、クロートー、スズメ、クレバーと一緒に真っ先に舞台へ到着した。
- 私を信頼している
- クロートーと最後のリハーサルを終えた。ベラの死亡時刻にアリバイ有り
- 管理員役(庭師)
- 「司令」、劇場管理員
- 劇場の全てを把握しており、元主演女優のラケシスの秘密も握っているようだ。
レディ・ベラの能力を認めているが、彼女の個性には疑問を抱いている - 「守銭奴」は賠償金のためにラケシスを殺し、同じようにベラも殺したと考えている。
- メイド役(バーメイド)
- 「蓄音機」、ベラ夫人のメイド
- ベラに対して非常に忠実で、ベラの意思に従うあまり他の者に嘗められるほどだ。
- ベラのことで「守銭奴」、クロートーと口論になった。
- 事故発生時劇場にはいなかった
- クロートーがベラを監視していたと考えている
- メイク担当役(調香師)
- 「アロマクイーン」、劇場メイク担当
- 落ち着いた女性。
嗅覚が敏感で、劇団での地位も非常に高い。
団長とは古いなじみだ - なぜか私を警戒している
- 私の身体、事件現場、ベラの控室で同じ特殊な香りを嗅いだため、私に疑いを向ける
- 深夜に一人で練習していたクロートーを見かける。
スズメはクロートーをベラと見間違えたのだと考える。 - 当時のラケシス事件を根に持っている
- 舞台調整役(機械技師)
- 「クレバー」、劇場舞台調整
- スズメの友人。
親し気な性格で付き合いやすい - かつてロナードにも手を貸したことがあるらしい
- 劇団の元舞台調整担当の濡れ衣を晴らした
- 昇降装置は安全で、落下の危険はないと考える。
- ベラ死亡時、舞台の準備をしていた。アリバイ有り
- スタントマン役(曲芸師)
- 「スズメ」、劇場スタントマン
- 情緒不安定、ベラの崇拝者。
- 新しい発見を黙っておくよう「守銭奴」に脅される。
- 事件当日、昇降装置の上昇と下降ボタンの両方が何者かに押されたことに気付く。
昇降装置の仕組み上、レディ・ベラがそこから墜落したならば、その時、昇降装置にはもう1人いたことになる。
- 幕間ショー担当役(祭司)
- 「アンコール」、劇場幕間ショー担当
- レディ・ベラとの関係は悪そうで、クロートーの方を認めている。
- ベラの死は亡霊の祟りによるものだと考える。
ベラ死亡時、ホールで占いをしていた
後日談
※真髄ガチャで該当衣装を獲得時に閲覧可能
クロートー・後日談
再びクロートーに会ったのは、彼女がゴールデンローズ劇場を離れ、新しい劇団に入った後だった。
時の流れは確かにすべてを拭えるのかもしれない。
彼女はゴールデンローズ劇場の話題に抵抗がなかったため、私はあやふやに終わった幾つかの疑問について彼女に問いだ。
ラケシスの死は本当に不慮の事故だったのか、それとも他殺か。
そして、彼女は当時、なぜレディ・ベラの死体をあのまま昇降装置から突き落とさなかったのか。
「舞台の中心に立つためにどれほどの犠牲が必要か、それは私たちが痛感している事よ。
そしてそれらの犠牲は、注目を引き起こすオープニングか、体面を保ったカーテンコールを得るには十分値するわ。」
ちょうど上昇期を迎えていた女優は手に持っていた台本を閉じ、溜息をついた。
少し黄ばんでいた台本の表紙には『クロートーの枷鎖』と書かれていた。
ロナード・後日談
私がロナードの招待に応じ、再びゴールデンローズ劇場を訪れた時、彼は私たちがかつて再会したあのホールで私の到着を待っていた。
今の彼がこの劇場の新しい主になっているのは、さすがに予想外の事だった。
これほどの規模の劇場を受け持つには莫大な金額が必要になる。
彼がそれをどこから手に入れたのか、探偵の直感が事の重大さを指差していた。
空気が静かに微妙な流れへと変わっていく中、突如鳴り響いた呼び鈴が二人の探り合いを断ち切った。
「こんにちは。DM様の推薦で参りました、ヒロイン志望の役者です。私の名はーー」
守銭奴・後日談
後日、私は他の案件で少し特殊な手段を使い、保険会社の書類に目を通す機会を手に入れた。
すると偶然にも当時のラケシス事件の保険証書を見つけ、驚きの事実を目の当たりにした。
その保険証書の被保険者はラケシス自身であり、受益者は「守銭奴」だけでなく、あのクロートーも記されていた。
ストーリーの大まかなまとめ
- 10年前、ゴールデンローズ劇場は「ラケシスのコイン」という劇で大ヒットをしたが、何度も公演をしたために続編を望まれるようになる。
しかし、脚本家兼劇団団長の守銭奴はボトルネックに陥いり続編が書けず、新作も人気が出なかったために資金繰りが悪化する。
そんな時、最後の「ラケシスのコイン」の上演時に主演女優のラケシスは高台から転落して死亡した。
警察の調査により防護柵のメンテナンスを担当していたオペレーター(ロナードの父)は逮捕されたが、入獄1年目に酷い風邪をこじらせ亡くなってしまった。
ロナードは一度留学先のフランスから帰ってきたが、父を弔った後は姿をくらませる(おそらくMr.ミステリーと同僚だった従軍時代はここ?)。
ラケシスの死後、守銭奴が彼女の保険金を得ることによって劇場は経営を持ち直す。
この事件の10年後にクレバーがオペレーターの冤罪を証明する。
- 新たにゴールデン劇場に雇われたフランス人の女優レディ・ベラは既にいた女優のクロートーを差し置いて団長の新作「アトロポスの糸」の主演女優となった。
ベラは大貴族であるDMがお気に入りの女性に贈っている「揺れる花」と呼ばれる薬を贈られた。
「揺れる花」はベラドンナを原料としており、瞳孔を開き、常人離れした凛とした姿となり、煌びやかに見せる効果があった。
しかし長期的に使用すると幻覚を催したり、強い中毒性を引き起こすことが判明し、さらに死亡事件を引き起こしたために禁制品となった。
ベラは禁制品となった頃には既にこの薬の中毒症状が出ており、芝居の練習に支障をきたすほどであった。
- クロートーはDMに好意を持っており、DMのお気に入りであったベラを装い手紙を送っていた。
また、彼女はスタイリストである金のハサミと金銭と交換でベラが不要とした赤いハンカチを入手し、DMヘ「約束の品」として贈った。
しかしベラ本人が直接DMのラブレターを受け取ったことで、ベラはDMとの連絡を絶って面会を拒むようになった。
DMはそのことに不信感を抱き、Mr.ミステリーに原因の調査依頼をした。
Mr.ミステリーの調査によりクロートーはベラを装っていたことがバレてしまい、クロートーはベラに真相を告げた。
クロートーはベラと自主練習場所が被っていたことからベラが女優の中で有名な「揺れる花」を使っていたことに気づいており、
自身がDMからもらった分の薬と引き換えに助けを求めた。
ベラは薬をもう1度使うことのリスクを承知していたが、既に「アトロポスの糸」の開演日が近く、中毒症状によって芝居のクオリティが下がることを恐怖したベラはクロートーの提案を承諾した。
- 公演開始直前、ベラは薬を飲んだことによって中毒死した。
クロートーは守銭奴の命令によってベラを演じて「アトロポスの糸」の公演を始めた。
そしてライトが落ちた際にベラの死体を昇降台の下に連れてくることで事故死を装わせた。
現場に残された赤いスカーフはDMに約束を思い出させ、彼が検死を妨害することを見越して設置したものだった。
DMは警察に事件の原因を早く突き止めるよう要求したが、一方でベラの医学的解剖は拒否した。
困った警官のホセは友人であるMr.ミステリーに調査依頼をした。
公演は一旦中止となり、後日に改めて開演する際の新たな主演女優はクロートーとなった。
- Mr.ミステリーは再度ゴールデン劇場を調査し、真相を突き止めホセに調査報告書を送った。
しかし、新聞にあるベラの死因は事故死のままだった。
クロートーはゴールデンローズ劇場を離れて新たな劇団に入り、上昇期を迎え、新しい劇「クロートーの枷鎖」の練習をしている。
ロナードはなぜか新たなゴールデンローズ劇場の主人になっており、Mr.ミステリーはその資金源に疑問を覚えた。
そんな時、DMの推薦で来たという新たな女優希望者がやってくるのだった。
第1幕:今まで依頼人のDMと手紙を交わしていたのは誰?→ベラを装ったクロートー
第2幕:「私」(Mr.ミステリー)が纏う独特の香りの源は?→臭いの根源は揺れる花。3幕の始まりがDMに疑いを向けるものなので依頼書?
第3幕:レディ・ベラを死に導いた可能性が最も高いのは→死因である薬を飲む選択をしたのはベラ自身ではあるが、薬を渡したのはクロートーで、ベラにプレッシャーをかけて追い詰めたのは守銭奴。そもそもレディ・ベラが揺れる花に傾倒したのはDMが原因とも取れるため個人の殺人の定義と解釈による
作業用BGM(ループ再生で聞こう!)
コメント
- ありがとうございます、まとめて修正しました -- 管理人? 2023-02-19 (日) 16:07:27
- ボルトネック→ボトルネック… -- 2023-02-19 (日) 13:10:51
- 4.司令/ホームの司令のセリフの終わりに 」 がついていません -- 肘当いやいや期? 2022-03-10 (木) 10:55:56
- 警官の調査報告の事件調査記録︰2の姿体は死体ではないでしょうか? -- 肘当いやいや期? 2022-03-09 (水) 06:45:35
- ありがとうございます。修正しました! -- 管理人? 2022-03-09 (水) 22:32:05
- 手がかり調査.4の司令のセリフ、多く場合になってます。多くの場合ではないでしょうか? -- 肘当いやいや期? 2022-03-06 (日) 19:28:40
- ありがとうございます。修正しました! -- 管理人? 2022-03-08 (火) 20:44:56