泣きピエロ

泣きピエロ(ジョーカー) ⇆ 道化師(ジョーカー)

ジョーカーは彼の親が言うように、しょせん金儲けの道具にすぎないのかもしれない。辛うじて残った帰属意識を失わぬよう、彼は日々耐えながらおどけたふりをし続けるしかなかった。

当然のように、唯々諾々と従うジョーカーはサーカスの泣きピエロになった。足を引きずりながらステージに上がることも、そのおどけた顔とアンバランスな手足で観客を笑わせることにも、次第に彼は慣れてきた。

ピエロのメイクを施した時の挙動は常日頃の従順な性格への反発なのか、それとも心の奥底にある本当の感情が解放されるのか、実のところジョーカー自身にもよくわかっていない。

あの夜、彼が自らの手で切り取った微笑みの仮面を身につけると、まるで生まれ変わったと感じたように。
この仮面は泣きピエロのジョーカーのものなのか、微笑みピエロのセルゲイのものなのか…彼にはまだ分からない。

外在特質

• ロケット
  ロケットを携帯し、使用すると前方へ素早くダッシュする。
  ダッシュ中は方向転換がしづらくなり、ダッシュ速度は時間経過に応じて低下する。
  ダッシュ中に他のサバイバーに出会うと、他のサバイバーも一緒にダッシュすることができる。
  ダッシュ中、更に加速をX回行うことができる。
  加速中は方向転換できない。
  
  アプデ前

  ロケット
  ロケットを携帯し、使用すると前方へ素早くダッシュする。
  ダッシュ中は方向転換がしづらくなる。
  ダッシュ中に他のサバイバーに出会うと、他のサバイバーも一緒にダッシュすることができる。
  ダッシュ中、更に加速をX回行うことができる。
  加速中は方向転換できない。

• 爆発
  人を乗せていないロケットは衝突すると爆発し、付近Xメートル以内のサバイバーはX秒間持続する推進効果を獲得し、移動速度がX%上昇する。
  付近Xメートル以内のハンターはX秒間持続する震撼を与えられ、移動速度がX%低下する。
  ハンターが爆発の中心付近Xメートルにいた場合、震撼はハンターをX秒間気絶させる効果に変わる。
  

• 機械音痴
  機械製品を扱うのが苦手である。
  暗号機解読速度がX%低下する。
  

うわさ

もしかするとジョーカーは本当に彼の両親が言ったように、生まれつき金の生る木なのかもしれない。
そして彼は、我慢し、お道化ることでしか僅かな帰属感を得られなかった。

背景推理

実装:シーズン29
同時実装:幸運児*1、小説家*2、「少女」*3、「悪夢」*4、教授、記者、「フールズ・ゴールド」

1.喜劇効果

喜劇の核心は悲劇である。

• 結論
  1枚のポスター：
  「奇怪で不気味、滑稽な奇形の継承者、初登場！」

【基礎目標】
・ハンターを30秒牽制する
【レベルアップ目標】
・ハンターを60秒牽制する
・ハンターを90秒牽制する

2.逆境に従う

彼は嘲笑の中でお辞儀をする

• 結論
  日記の1ページ：
  ……今日の舞台は今まで以上に腐った卵が投げつけられたが、笑い声は昨日よりも大きかった。
  これはいい兆しだ。より多くの人々に認められたということなのだから。

【基礎目標】
・対戦中にロケットダッシュで累計40メートル前進する
【レベルアップ目標】
・対戦中にロケットダッシュで累計50メートル前進する
・対戦中にロケットダッシュで累計60メートル前進する

3.皮肉

彼女は……気に入ってくれるだろうか？

• 結論
  1枚の写真：
  正面からではなく、かなり変わった角度から撮られた写真。
  女性調教師が瘦せた男の前に立っており、男の手は背中に回され、1輪の雛菊を握っている。

【基礎目標】
・ロケットダッシュを1回使用する
【レベルアップ目標】
・ロケットダッシュを2回使用する
・ロケットダッシュを3回使用する

4.報復

彼はついに勇気をふり絞り、彼女の代わりにその拳を振り上げた。

• 結論
  1本の義足：
  義足は真っ二つに折られ、ペンキの色も剥がれ落ちている。
  膝の部分には酷くすり減った痕跡が残っている。

【基礎目標】
・爆発でハンターを1回減速させる
【レベルアップ目標】
・爆発でハンターを1回減速させる
・爆発でハンターを1回減速させる

5.脆弱

焼かれたのは顔だけではない、心もだ。

• 結論
  缶に半分ほど入った鉛白ペンキ：
  缶の縁には目立つ擦れた跡がある。ペンキは鼻をつくにおいがし、質感は粗い。
  中身の半分ほどが持ち去られている。
  表面には白い結晶のような物が残っており、透明の液体が上の層に分離されている。
  下のペンキは手を付けられていない状態だ。

【基礎目標】
・爆発でハンターを1回気絶させる
【レベルアップ目標】
・爆発でハンターを2回気絶させる
・爆発でハンターを3回気絶させる

6.過激

弱さには虐めを、暴力は畏怖を呼ぶ。

• 結論
  1枚の報告書：
  ……死亡者数はまだ統計できておりませんが、現在サーカス団のスタッフは5人が生還、1人が行方不明となっております。
  失踪者は引き続き調査中です……

【基礎目標】
・ロケットダッシュで追撃されている仲間を1人助ける
【レベルアップ目標】
・ロケットダッシュで追撃されている仲間を1人助ける
・ロケットダッシュで追撃されている仲間を1人助ける

7.変装

無意識な動きが精巧な変装のボロを出す。

• 結論
  1つの杖の先端カバー：
  表面は酷くすり減っており、底部の右側は何重にも補強されている。

【基礎目標】
・ハンターの付近7メートル以内でロケットを使用し、ハンターを気絶させる
【レベルアップ目標】
・ハンターの付近6メートル以内でロケットを使用し、ハンターを気絶させる
・ハンターの付近5メートル以内でロケットを使用し、ハンターを気絶させる

8.機嫌取り

過去を忘れ、やり直そう。

• 結論
  1つのオルゴール：包装は適当なものだ。
  木製で、うっすらと香水の匂いがする。

【基礎目標】
・障害物の向こう側にいるハンターをロケットで1回気絶させる
【レベルアップ目標】
・障害物の向こう側にいるハンターをロケットで1回気絶させる
・障害物の向こう側にいるハンターをロケットで1回気絶させる

9.悲観

いくら酷くとも、大したことはない……

• 結論
  1枚のメモ：斜めに歪んだ文字で、
  「前座役者が退場してからがショーの本当の始まりだ」と書かれている。
  署名はない。

【基礎目標】
・爆発でハンターを気絶させた後、即座に救援を1回行う
【レベルアップ目標】
・爆発でハンターを気絶させた後、即座に救援を1回行う
・爆発でハンターを気絶させた後、即座に救援を1回行う

10.過激

彼は彼女の命に最も重い一筆を描き残すことにした。

• 結論
  1枚のメモ：童謡のフレーズが印刷されている。
  「歪んだ男が1人いる。歪んだまま1マイル歩く*5」

【基礎目標】
・爆発で風船に拘束された仲間を1回救出する
【レベルアップ目標】
・爆発で風船に拘束された仲間を1回救出する
・爆発で風船に拘束された仲間を1回救出する

誕生日手紙

• 2022年
  Q.微笑みピエロの名前は？
  セルゲイ／ソーヤー／ジョーカー／ザイオン
  Q.泣きピエロの名前は？
  セルゲイ／ソーヤー／ジョーカー／ザイオン

• 2023年
  Q.ジョーカーが好きなダンスは？
  ピエロのポルカ／軽快なワルツ／寒香の舞／ウィップダンス
  Q.ジョーカーが好きな相手は？
  バーナード／ヴィオレッタ／ナタリー／マイク
  
  

1年目

調査報告

尊敬なるマイク・モートン様:
警察内部の情報によると、月の河事件の「ノーフェイス」は五体満足であり、強酸によって顔が潰れてしまったと報道されていた被害者ジョーカーの身体特徴とは一致しません。我々は依然セルゲイの行方を調査していますが、現在把握している証拠から推測すると、彼は生きて月の河公園を出ていない可能性が高いでしょう。

それでは。
敬具
アーサー・ラッセル

2年目

破られた1ページ

　晩餐前、誰かがたくさんの中古品から蓄音機を見つけた。彼らは戸惑いながらレコードに針を乗せ、耳障りな「ジジッ」という音が響いた。ほんの数秒後、背後から伝わってきた音色を聞いて私は足を止めた。なじみ深い音色だが、曲名がどうしても思い出せない。
　全員沈黙に陥った。他の者たちも私と同じように考えているのだと思う。セルゲイだけが妙に小躍りしていた。「純粋さ」と「彼」は、あまりにも合わない。彼は両手を腰に添え、嬉しそうに踊り始めた。セルゲイは絶対にこんな風に踊ったりしない。彼は単純な喜びなんて知らない。彼が本当にこの曲を好きになったことはない。踊った時に左足を先に着地させたりもしない！思い出した。これは『道化師』ポルカだ。右足が不自由なジョーカーが大好きだった曲。彼はユーモアなこの音楽が好きで、不器用な彼の動きを笑う人々の笑い声が大好きだった。
　「ああ、セルゲイ。あなたは相変わらず素敵ね。」片隅の女がぼつりと囁いた。彼女の声は軽やか過ぎて現実味がなかったが、この素晴らしい全てを引き裂くには十分だった。
かつて私が深く愛したこの顔は、徐々にサーカス団の裏で木を切り落とす時のあの落胆した顔と重なり、見たことないような歪みと凶悪さが見えるようになった。
　簡単な喜びというものは、いつも刹那にして消える。

3年目

ジョーカーの実験ファイルの1ページ

番号：8-0-3
氏名：ジョーカー

【テスト標記】
1、悲観
2、劣等感
3、脆弱さ

【テスト傾向】
崩壊間際のトラブルメーカー

【テスト結果】
1、 全体評価：
　顔が潰れる前の8-0-3は、喜劇感あふれる哀愁の顔を持っており、観客たちに笑みをもたらす泣きピエロだった。その泣き顔の裏には、8-0-3の脆弱さと劣等感が隠されていた。
　月の河公園事件で泣き顔が潰れ、笑顔の仮面をつけるようになった8-0-3は、暴力で物事を解決するようになった。
2、過程説明：
　実験計画の通り、テーブルに残された劇のリハーサルルールが「ノイジー」*6の意見が分かれたきっかけとなった。
　すると予測通り、8-0-1*7は劇のリハーサルに対して気持ちを高ぶらせ、すぐにその内容を一同に知らせた。他のメンバーの反応ももれなく予想の内だったが、8-0-3だけは違った。
　8-0-3は劇というものが現実での実際の虐殺でなければならないと思い込み、すぐに行動を起こしたーー「ショーのインスピレーション」を集めるという名目で、このグループで疎遠されていた8-0-1*8を呼び出し、その機械足を切断して荘園から放り出し、動きがままならない8-0-1*9を大雪の中に放置した。
　8-0-3の悲観はこのグループの実験における活性剤であり、メンバー同士の対立を促した。
　8-0-3の過激な行動は、このグループの実験が破滅的な結末を迎えた元凶となった。
3、分析総括：
　当初の実験設計上、8-0-3は元々このグループの最後の生き残りとなるはずだった。
　しかし薬物の影響がないにも関わらず、8-0-3の情緒は制御不能なまま極端な方向へと傾いていった。
　その原因を探るならば、やはり8-0-3の内心に深く根付いた劣等感によるものだろう。
　古い仮面を被った8-0-3が頼りにしていたのは卑屈なご機嫌取りだ。そして新しい仮面は8-0-3にとっても、簡単に見破られる戯言にすぎない。
　実験にて、再び「ノイジー」の知人に出会った8-0-3は、情勢が自分の想定していたものとは異なると気付くと、今までのように現実を受け入れるのではなく暴力的な手段を以て主導者となり、彼が望む結果を手に入れようとした。
　しかし圧迫的な環境の中、長時間十分な強気と警戒を保たせるほど8-0-3の脆弱な内心は強くなかった。サーカス事件の「状況が再現される」につれ、彼の「嘘の鎧」も崩壊していった。
　真相が露になった後、8-0-3は仮面を取った「赤裸々」な自分と向き合えず精神が暴走を起こし、最終的に薬物を使用した8-1-4*10と同じ結末を迎えた。
　この実験では、本質的に繊細で脆弱な人間は、薬物の影響がなくとも崩壊の瀬戸際で足を踏み外すことが証明された。しかし薬物実験の対比例としては十分で的確な対比結果を提供できない。今後の対比例の選択においては、できる限り回避すべきだろう。

4年目

日記の最後のページ

　「リジー・ボーデンは斧を取り、彼女の父親を40回も切り付けた。彼女は自分が何をしたか理解すると、更に母親を41回切り付けた。*11」やつらは本当にここを自分の家だと思っていたのか？どこかのバカがいたずらで書いたものなら、僕のロケットが火を噴くぞ！あるいはいたずらではなく一一荘園の主人の仕業か？僕らをここに呼び寄せたのは、互いに……（ペンで線が引かれている）のを観賞するため？サーカス団で起きたことを知っているのか？あの怪しい童謡も、そいつがわざと残したものか？
　2人目の子供は口を閉じた。声を出せば見つかってしまう。
　3人目の子供は腹を立てた。私たちは家族だと。
　4人目の子供は提案した。悪いことをしたやつを置いていこうと。
　5人目の子供は気絶した。きっと太陽の仕業だろう。
　愚図なやつらは、1人目の子供が一歩先を行っていることにまだ気付いていない。うるさく喚いているやつ？目立ちすぎて僕の計画には適さない。一番の候補者は思わず誰かに忘れられるような人間だ。あの「事故」による事件が、あの人の目をうまく誤魔化せるだろうか……
　……
　昨日、彼女がオルゴールを受け取ってくれた。僕のことを受け入れてくれたということか？けれど、彼女の部屋は変な匂いがした。あの奇妙なマークがついていた瓶も、明らかに単純な女性の持ち物には見えない。幸い、彼女はそれに気付いていないようだった。
　最後に笑うためには、犠牲が必要だ！明日から計画を実行する。これはあの人の計画でもあるのかもしれない。皆僕に感謝してもらわないと……僕のおかげで、価値がない彼らも最後まで残ることができたんだから！
　ナタリー、準備はいいかい？ジョーカーのショーがもうすぐ始まるよ。

5年目

　
ジョーカー

1.1輪の小さな雛菊。枝から摘まれたばかりのように瑞々しい。
2.怪しげな光が、彼の背後に思わず震え上がりそうになる歪な影を映す。彼と共に、あの血の夜のチェーンソーに音や血生臭さまでこの荘園に連れて来られたように思われた。
3.まだらな色の仮面。表面のペイントには奇妙な裂け目があり、直接塗られたようには見えない。何らかの特殊な材質に描かれた後、仮面の型に被せられたのだろう。
4.警戒した様子で前を見ており、口元が不自然にこわばっている。とても緊張しているように見える。
5.手中には部品が1つ握られている。得体のしれない黒い液体が付着しており、オイルのような泥臭い匂いを発している。

1件のメッセージ

運命に翻弄されながら成長した経験は、ジョーカーに慎ましく暮らすことを学ばせたが、偽りの幸せに惹かれない方法を教えてはくれなかった。片時の善意、短い拍手、気まぐれの好意……可愛らしくも恐ろしいそれらにジョーカーが手を伸ばす度、それらは指の間から滑り落ち、彼に新しい傷跡と嘲笑、そして罠を残していった。時が経つにつれ、ジョーカーはそんな境遇を繰り返すことに慣れていき、不幸という名の歪んだ道を進み続けた。そしてより執着し、より狂気的に次の危険な幻影を追い求めるようになったのだ。絶望という終着点、あるいは、狂気という名の結末を迎えるまで、彼が歩みを止めることはないだろう。

6年目

ジョーカーの調査ノート（1）

　マイク・モートンの調査で、私は墓標のない「死者」ーージョーカーのことが気になった。間違いなく死体の収容と墓地への安置の途中に何かが起こったことで、マイク・モートンは彼の死に疑問を抱いたはずだ。
　最初は、彼がなぜその考えに至ったのか分からなかった。
　警察の資料には、ジョーカーはすでに死亡したと記録されている。彼の経歴に関する記録はどれも不確かで、生年月日ですら「推定」という曖昧な表現が使われていた。
　これは各地を渡り歩く劇団役者にはよくあることで、家族がとうに亡くなっていたり、完全に家との連絡が途絶えていたり……ましてや彼の友人たちに至っては、あの二度と開かない扉の向こうで血の海に囚われた怨霊となったのだから、尚更だ。
　とはいえ、警察署でまったく収穫がなかったわけではない。記憶力の良い警察官が「ジョーカー」という名前を目にした時、別の事件でも同じ名前を見たことがあると教えてくれたのだ。
　それは、河岸区で起きた医療事故に関する賠償問題で、関係者にはバーナード・モートン、そして医師のロドニーという人物の名があった。
　事件記録によると、バーナードは団員であるジョーカーがロドニーの治療ミスによって一生の障害を負ったと主張し、12ポンドの賠償を求めたらしい。
　一方、ロドニーは患者の同意を得たうえで有効な処置を行ったと主張し、賠償どころかバーナードは団員のために3ポンドの二次手術費用を支払うべきだと反論した。
　双方の主張は平行線のまま、ついに法廷で顔を合わせることになるかと思われた時、ロドニーが突然12ポンドを支払って事を収めたという。
　だが、この唐突な結末以上に、もう一つ気になる点があった。それは、ジョーカー本人の態度が終始記録されていないことだ。
　「対応していたのはいつもモートンさんで、僕らがジョーカー本人に会ったのは一度きりだ。その時も彼は高熱を出していたから、何も聞き出せなかった」と、警察官はそう説明した。
　私は警察官からロドニー氏の住所を手に入れ、調査に向かうことにした。幸い、長年経った今も彼は町を離れていなかった。
　ただ、河岸区にある彼の「診療所」を実際に訪れた時、私はかつてのバーナード・モートンと同じようにロドニー氏の治療行為の合法性と専門性を疑わずにはいられなかった。
　それでも、アルコールや嘔吐物、血の臭いが混ざり合ったこの2階建ての建物には、多くの患者が押しかけていた。
　正しい治療は受けられないかもしれないけれど、貧しい暮らしを送る人々にとって、ここは少しでも長く生き永らえるために必要な場所なのだろう。
　日が暮れる頃、忙しくしていたロドニー氏にようやく時間ができた。手土産のウイスキーとガルムに気をよくしてもらったようで、彼は箱をひっくり返してようやく見つけた錆びた金属製の尖った歯車をこちらに手渡し、夕食を食べながら、彼にとっては馴染み深い患者――ジョーカーについて語り始めた。
　「これがあいつの足に深く刺さってたんだ。でも、ここへ来た時は意識がはっきりしていた。だから本人に選ばせたのさ。変形した足を切り落として義足を付けるか、もっと保守的な治療を取るかってな」
　当時の医療環境や施術費用を考慮すれば、理性を持つ人間のほとんどが保守的な治療を選ぶはずだった。
　しかし、ジョーカーはもう1つの提案を受け入れた。
　「よっぽどあの足が憎かったんだろうな」と、驚いた私を見てロドニー氏はため息をつき、あの事故の前の出来事について話してくれた。
　ロドニー氏の診療所は、ジョーカーが通える価格の中でサーカス団から最も近い位置にあったため、彼は度々ここを訪れていたそうだ。
　診療所を訪ねる理由は毎回同じだった。変形した足によってバランス感覚が狂い、関節にも負担がかかってしまうため、彼は常人よりも転びやすかった。舞台で転ぶたびに激しい痛みと酷い打撲を負い、鎮痛剤で痛みを和らげる必要があったという。一方、観客たちはそんな不自由による苦しみを楽しんでいたようで、彼はサーカス団からもそういった「パフォーマンス」を増やすよう命じられた……「舞台には拍手を沸かせる役も、笑いを引き起こす役も必要」だからと。
　やがて肉体的にも精神的にも追い詰められたジョーカーは、一時の安らぎをもたらす安価な鎮痛剤に依存するようになった。ただ、薬の副作用によって、ただでさえ狂っていたバランス感覚や脆い神経がさらに悪化してしまったらしい。
　「とんだ悪循環だったよ」と、ロドニー氏はやるせない様子でそう言った。
　「あいつを連れてきた奴が事故だと言わなければ、自分で足を切り落とそうとしたんじゃないかと疑っただろう」
　「彼を連れてきたのは誰ですか？バーナード・モートンですか？」私は尋ねた。
　「あんなやつじゃない!」バーナードの名前を出すと、ロドニー氏はムッとした様子で声を荒げた。「若い男女だ。2人とも顔が良かったな……慌てていたが、あの老いぼれの何倍もいい奴らだった。哀れな障害者のために費用の一部を立て替えてやったんだから」
　彼によると、最初は3人で話し合った結果、保守的な治療を選ぶことにしたと女性に言われたが、2人が去った後、ジョーカーがロドニー氏に足を切り落としてくれと頼んだらしい。追加報酬まで約束され、ロドニー氏はそれに頷いた。
　「その翌日、あの若者たちが金を持ってまた来たんだ。あの娘は手術が終わるまで待つと言っていたが、次々と交換されていく血塗れのガーゼを見ると怖がって逃げてしまった。男の方も手術が終わって片足がなくなったジョーカーを見て、罵声を浴びせて去って行ったよ。それっきりだ」
　ジョーカーは1人でこのボロボロの診療所に残り、傷の感染による高熱に3日間耐えた。
　そして……怒り狂ったバーナード・モートンが彼を迎えに来た。その後のことは、警察の記録とほぼ変わりなかった。
　「では、なぜ最後は賠償に同意したのですか？」ロドニー氏が嘘をついていないなら、過激とは言え、それは患者の意思に基づいた医療行為に該当するはずだ。
　「後からジョーカーに15ポンドもらったからだ。サーカス団に残るために、バーナードには自分の決断だと知られたくなかったらしい。その金に免じて、俺は『寛大にも』その責任を担ってやったのさ」
　そこまで話したところで彼は夕食を食べ終え、残ったガルムを片付けた。そして私の手から歯車を取り上げると、何か思うところがあるようにそれを見つめた。
　「俺はただ、ほんの少しだけ手を貸してやりたかっただけだ」と、ロドニー氏は最後にそう言った。
　窓から差し込む夕日に照らされ、彼の手にある歯車が真っ赤な光を反射した。その時、歯車の底に小さく「S」という文字が刻まれているのが見えた。
　現実の痛みに耐えるか、苦痛の幻覚を見分けるか。また、不完全な身体で「生きる」ことを学ぶ障害者となるか、嘲笑の中で「完全」を保つ化け物となるか……ジョーカーは長い間、その決断の狭間を彷徨っていた。

　そして偶然か、あるいは誰かが手を出したことによって、そのトゲは彼が最も残酷な選択を選ぶ「手助け」をしたのだろう。

衣装

UR

• 欺惑の燕(限定)
  よりによって人心を惑わす悪魔が敬虔なる宣告をした：
  神は必ず人の願いを聞き届ける、風雨を抜ければ故人が見える、と。
  (S19・真髄3)

• 風追いのカタツムリ
  ピカピカの殻の小さなカタツムリは、「疾風の王」を名乗った。
  森の動物たちはそれを失い、彼が「ほら吹きの王」だと言った。
  「流れ星」が崖に落ち、青い光の尾を引く。
  カタツムリはその星をパクリと食べ、カバンを背負って研究に勤しんだ。
  やがて彼は風に乗り、皆は拍手と歌声を贈った。
  ーーウィムジーシリーズ衣装
  (期間限定ショップ)
  
  

SSR

• 花火のガイ
  【ファイヤーガイ】花火ショップを宣伝するために、
  この店長は自分の礼帽、義足、仮面、そして名前すら投げ打った。
  (S20・真髄2)

• 砲弾飛行船
  飛行船に関する幻想は突飛なものばかりだ。
  その中でも大砲で砲弾飛行船を星空に打ち上げることが、彼が本で見た中で最もおもしろい発想の1つだった。
  彼はそれを実現させる機会を逃さない。
  しかしこの妄想と現実が交差する旅の終点に、彼はやはり戸惑った。
  (CALL OF THE ABYSSⅥ)

• 蚕食者
  彼らは奴隷主の屠殺場から私を救ってやったのだと言うが、なぜ私がそれに感謝しなければならない？
  主人たちは輝かしい庇護を受けているのに。太陽を蝕む軍団の方こそが悪魔の毒牙だ。
  (S25・真髄2)

• 蛇の精
  最も巧妙な立ち回りができる「役者」は、悪意を熱意に偽装するのに長けている。
  (S32・真髄2)

• 燃え尽きた太陽
  世界が灰と化した時、太陽はようやく理解した。
  その炎が燃え尽きるまで、彼は誰も抱きしめることはできないと。
  (S34・真髄3)
  
  

SR

• 義肢
  彼が人を笑わせる度、自身は耐え難い孤独を感じるのだ。
  (ショップ)

• 沙洲月下
  月下の沙洲で目にした光景は、現実にあった過去か、それとも幻の蜃気楼か……
  (2023・中秋節&秋日イベント)

• PAWN-g2
  全員が後退する権利を持っているわけではない。
  (S30・真髄2)
  
  

R

• 隠匿の黄
  彼は本当の心をその滑稽でみっともない顔の裏に隠した。
  (S25・真髄3)

• 暗い赤
  彼は生来色あせた背景板だ。彼の心も喜びに跳ねるのか、誰も気にしない。
  (S32・真髄2)

• 鮮明な緑
  舞台用の新衣装。
  少し鮮やかな緑のシャツは、彼の困窮と不器用さを鮮明に打ち明けて展示している。
  (S34・真髄3)
  
  

携帯品

SSR

• クラッカー
  誰かのためのクラッカーは聞くな。僕のために放たれたことは1度もないのだから。
  特殊効果：スキルエフェクト変更
  (S25・ランク秘宝)
  
  

SR

• 標識
  よってらっしゃい見てらっしゃい！ 素晴らしいショーが見れるよ！
  (S24・ランク秘宝)

• 手作りサンドバッグ
  当て布にはかつての汗水や決意が染み込んでいるが、最後に残されたのは溜息だけだった。
  (S34・ランク秘宝)
  
  

料理

SR

• アイスクリーム
  冷たい味がクリームとともに口の中でゆっくりと溶けていく。
  特に夏は爽快感を味わえる。
  (大会ショップ)
  
  

その他

• 紹介動画より
  loading...
  1分だけお時間をください
  親愛なる観客の皆さん　お見逃しなく
  面白い話を聞かせて差し上げましょう
  セルゲイ
  このサーカスのかつての大黒柱は舞台の上では観客に笑顔をもたらしていたが
  私生活の彼は酒に溺れていた
  彼の妻は彼よりも優しい男と親しくなり
  一度口論になった後彼女はその男のテントに入り込んだ
  この全てに耐えかねたセルゲイは強酸でその哀愁の顔を潰しその男の一生を滅ぼした
  真相が発覚したのはセルゲイは酒に酔ったとある夜
  そして当日罰としてセルゲイも彼の顔を失った
  彼の顔は嫌いだ
  吐き気がする
  だがこの顔は新たな記号となった
  セルゲイの　そして私のでもあるこの顔

• デザイン過程
  【プロット】
  ジョーカー生まれつきの泣き顔であり、右脚の奇形という常人から見た「生理的欠陥」を持っている。
  彼の奇形はパフォーマーである両親の目には、降ってわいた天の恵みに見えた。
  彼は泣きピエロに扮してびっこを引きながら舞台に上がらなければならず、彼の性格に反する滑稽劇で人を笑わせなければならなかった。
  また、微笑みピエロであるセルジオの影となって皆の冷たい目と嘲笑に耐えなければならなかった。
  成長環境と経歴はジョーカーを従順で陰鬱な性格に育てたが、部外者が彼をどう見ようと、人々に無視されるジョーカーの心の奥の優しさを変えたことはない。
  それは目立たない花のように、暗い隅で自力で生い茂っている。
  私達はこれらの性格特質を人物の身体的行動や衣装の細部で表現したいと思った。
  私達は性格を除いた方面のデザインがジョーカーに関わる成長段階、あるいは隠喩であることを望んだ。
  例えば磨かれてないロケット、ジョーカーの唯一の光である女の子がジョーカーに巻くのに使用した包帯。
  例えばジョーカーが描いた半分完成していない泣きピエロのメイク。
  ジョーカーが持っている笑顔の「仮面」は、彼が黙々と見つめて模写していたセルジオの顏にそっくりだ。
  泣きピエロにとってこの「仮面」は新たな人生を象徴するシンボルであり、それはジョーカーに属するものでありセルジオに属するものでもある。
  【美術】
  サバイバー泣きピエロは、私達が最初にハンターをサバイバーとしてデザインしたキャラクターだ。
  そのため私達は元のハンターである道化師の核心の特徴を維持しつつ、対比感を出すために多くの試みを行った。
  ピエロの背景ストーリーに基づき、私達は最初に泣き顔で弱々しいピエロというワードでいくつかのスケッチをデザインした。
  第一版のスケッチは基本的に背景設定に符合しているが、元のハンター道化師の外観とのリンクが不足しており、対比感が十分でなかった。
  
  第二版のスケッチでは、ハンター道化師の赤い髪や赤いマフラーなどの外見の特徴を維持し、一目で道化師本人であることを認識できるようにすることに焦点を当てた。
  キャラクターの体型は痩せて弱々しいイメージを強化し、風に吹き飛ばされそうなひ弱なサバイバー道化師と強壮で恐ろしいハンター道化師の対比感を形成した。
  1つ目のスケッチが最も要求とマッチしているため、これを基礎に引き続き調整を行う。
  
  道化師の核心の特徴は彼の生まれつきの独特の泣き顔である。
  そのため私達は眉・目・口の形などの特徴を強化することで顔のデザインの強化を続けた。
  2つの表情の案の内、2つ目の閉じた口の方がより哀れで弱々しく感じる。
  
  三面図を洗練した後、人物部分のデザインが完成した。
  【原画の細部展示】
  
  サバイバー道化師は貧弱な体で、表情は委縮して憐れだ。
  真っ赤な髪とマフラーは、強壮で恐ろしいハンター道化師を彷彿とさせる。
  
  道化師は灰色の公演服を着ており、素朴なアウターには継ぎ接ぎと粗雑な針の痕跡が多い。
  腰に付けている笑顔の仮面は、泣きピエロの新たな人生への象徴だ。
  
  道化師の持ち物は依然としてロケットだ。
  この磨かれていない自身の手作りの品は粗末なスタイルで、火筒には鮮やかな赤色の包帯が結ばれている。
  これは道化師が密かに思いを寄せている善良な女の子から来たものだ。
  (原文)

まとめ

本名

ジョーカー
Joker
裘克
조커

職業

泣きピエロ
Weeping Clown
哭泣小丑
우는 광대의

年齢

20歳
(8月4日生まれ)

趣味

仮面作り

特技

改造

特質

逆境に甘んじる、忍耐力、善良、感情の解放

好きなもの

ナタリー

嫌いなもの

体育会系の人、微笑みピエロ

人間関係

◆荘園のゲーム(第8グループ実験)

• ナタリー(マルガレータ・ツェレ)
  
  ジョーカーと同時期に荘園に招待された踊り子。

  道化師・泣きピエロ ⇒ 踊り子：恋慕　 　踊り子 ⇒ 道化師・泣きピエロ：利用

  • 正体はフラバルーサーカス団に入ってきた新人カップルの片割れの女調教師ナタリー。
  • セルゲイの虐待で身体がボロボロになったナタリーは、ジョーカーに夫のことを相談していた。
    時に都合よく利用するような場面もあったようだ。*12
  • 月の河公園事件では河に飛び込んで逃げたため、生き残ることができた。*13
    セルゲイの束縛から逃れマルガレータ・ツェレに名を変えた彼女だが、鮮やかな生活を忘れられず賞金のために荘園を訪れる。*14
  • 荘園でマルガレータと再会したジョーカーは、彼女にオルゴールを贈った。
    その後、マルガレータの「美貌と弱みを見せることで同情を引き、他人の庇護を求める」行動に従い、協力関係になった。*15
    一方で、彼女はジョーカーが「リハーサルルール」に沿ってヴィオレッタを犠牲にした時は、ジョーカーに恐怖を覚えていた。*16
  • マイクの「ゲストショー」により事件の真相が露になった後、精神が暴走を起こしたジョーカーはフラバルーサーカス団とマルガレータへの怒りを吐露し、チェーンソーを持って暴れた。
    マルガレータは部屋に置かれた香水(薬)の影響で幻覚を見るようになり、ゲーム後半は薬物の影響で精神が崩れかかっていた。
    これにより、チェーンソーを振り回し自分を追うジョーカー(幻覚含む)から逃げるため、凍った河へ逃げるという選択肢を取った。
    ジョーカーはマルガレータを失ったことで意気消沈していたが、すぐに彼女と同じ結末を辿った。*17

• マイク・モートン
  
  ジョーカーと同時期に荘園に招待された曲芸師。

  曲芸師 ⇒ 道化師・泣きピエロ：不審がる

  • フラバルーサーカスの団員。人気者。
  • 月の河公園の事件当日、盗まれた強酸を補充するために買い物に外出していたことで生き残った。*18
    マイクにとって「フラバルーサーカス」は全てであり、サーカス団を壊した元凶を探すために荘園に来た。*19
    特に霊安室に死体がなかったナタリーのことを疑っており、荘園でも何度か彼女へ事件について問い詰める場面があった。*20
  • 荘園でのジョーカーはマルガレータはと協力関係にあり、マイクとモウロとは対立関係にあった。*21
    ゲーム開始後、マイクは2人を呼び出し、セルゲイに変装して「ゲストショー」を行った。
    このショーは月の河公園の犯人を明らかにすると同時に、ジョーカー・マルガレータの協力関係を打ち砕いた。*22
  • ナタリーを失って意気消沈するジョーカーに対し、結局復讐を諦める選択をした。*23

• モウロ・モートン
  
  ジョーカーと同時期に荘園に招待された野人。

  野人 ⇒ 道化師・泣きピエロ：警戒

  • フラバルーサーカス団の元団員。かつて野人の子のショーを演じていた。
  • 月の河公園事件の数日前、マイクの手を借りて炎の中で死を偽装し、フラバルーサーカスを脱出した。*24
  • 荘園ではマイクと共にマルガレータ・ジョーカーに対抗し、最終的に唯一のゲームの生き残りとなった。*25

• ヴィオレッタ
  
  ジョーカーと同時期に荘園に招待された四肢のないパフォーマー。

  道化師・泣きピエロ ⇒ 結魂者：敵意　 　結魂者 ⇒ 道化師・泣きピエロ：譲る

  • フラバルーサーカス団の団員。
    月の河公園の事件前日、バーナードに頭を冷やすようサーカス団を追い出されたため生き残った。*26
  • 荘園でのヴィオレッタは他の招待者たちから疎遠されていた。*27
  • 「リハーサルルール」を「殺人」と勘違いしたジョーカーに「ショーのインスピレーション」を集めるという名目で呼び出され、義肢を切断されて森に放置される。
    この時点では命を取り留めたが、マルガレータの香水を使用して再度外に誘導され、大雪の中で凍死した。*28
  • ヴィオレッタの死によって「和やか」だった雰囲気は砕け散った。*29

• 道化師(ハンター)
  
  マルガレータが目撃した恐ろしい幻覚。
  • 薬の影響下にあるマルガレータが見た幻覚。
  • マルガレータは蓄音機の音楽に合わせて踊るジョーカーをセルゲイと錯覚したが、すぐにその曲がジョーカーの好きな「道化師のポルカ」だと思い出す。
    その時、マルガレータの中で彼女が深く愛したセルゲイの顔が、徐々にサーカス団の裏で木を切り落とす時の落胆したジョーカーと重なり、見たことないような歪みと凶悪さを見た。*30
  • 実験ファイルによれば、マルガレータはセルゲイにより漁村を離れ、ジョーカーによりセルゲイの束縛から逃れたが、その過程で絶えず負の感情が蓄積されていき、振り切れないほどの悪夢となった。
    その結果、希望、温かみ、恐れ、罪悪感などの複雑な感情が混ざりあった2つのイメージが彼女の中で重なった。*31
  • マイクの「ゲストショー」の後、精神が暴走しチェーンソーを振り回すジョーカーに対しても「道化師」の幻覚を見ている。
    薬物の影響で精神が崩れかかっていたマルガレータは、ジョーカーがチェーンソーを捨てても、彼が自分を殺そうとしているように見えていた。*32　

• 結魂者(ハンター)
  
  マルガレータが目撃した恐ろしい幻覚。
  • 薬の影響下にあるマルガレータが見た幻覚。
  • 蓄音機の音楽に合わせて踊るジョーカーに「道化師」の幻覚を見た時、ヴィオレッタに対しても「結魂者」の幻覚を見ている。*33

◆月の河公園関係

• セルゲイ
  
  新人カップルの片割れの優秀な微笑みピエロ。

  道化師・泣きピエロ ⇒ セルゲイ：殺害　 　セルゲイ ⇒ 道化師・泣きピエロ：顔が潰れる

  • フラバルーサーカス団の団員。赤髪のハンサムな男。
  • 妻のナタリーと共にサーカス団に入団し、ジョーカーに代わる新たな大黒柱となるほどに人気の役者となった。*34
  • セルゲイとの口論により、ナタリーがジョーカーのテントに逃げ込んだことに腹を立てたセルゲイは、マイクがパフォーマンスのために保管していた強酸を盗み、ジョーカーの化粧に仕込んだ。
    「不思議な火災」により顔が潰れたジョーカーは、泣きピエロを辞めざるを得なくなった。*35
  • セルゲイが酒に酔ったとある夜に「不思議な火災」の真相が明らかになり、セルゲイはジョーカーに月の河公園事件で殺害されて「ノーフェイス」となった。
    しかし、このことはマイクの友人のミスにより警察すら知らない事実となっている。*36
  • ジョーカーの持つ「仮面」はジョーカーに属するものであると同時にセルゲイに属するものでもあり、ジョーカーにとって新たな人生の象徴である。
    笑顔の仮面をつけるようになったジョーカーは、暴力で物事を解決するようになった。*37
  • 事件後のジョーカーはセルゲイと同じ微笑みピエロになったが、とある職場では不適格な性格により辞めさせられてしまった。
    以降、彼はあちこちでショーを続けながら、大工の仕事をしていた。*38

• バーナード・モートン
  
  フラバルーサーカス団の団長。
  • 月の河公園の事件の際にフラバルーサーカスの他のメンバーと共に殺害された。*39
    しかし、このことはマイクの友人のミスにより警察すら知らない事実となっている。*40

• バリエル伯爵
  月の河公園の所有者。
  • ジョーカーが起こした事件の元々のイベントは彼が主催したものだった。*41

◆その他

• アーサー・ラッセル
  マイクの依頼相手。

  アーサー・ラッセル ⇔ 曲芸師 ：依頼　 　アーサー・ラッセル ⇒ 道化師・泣きピエロ：調査　 　アーサー・ラッセル ⇒ 踊り子：調査

  • 月の河公園事件後、マイクは市の霊安室に死体がなかった新入りカップルの片割れであるナタリーの身辺調査を依頼している。*42
  • マイクはラッセルに依頼し、「ノーフェイス」がジョーカーの死体ではないという情報を得る。
    ラッセルの見解では「ノーフェイス」こそがセルゲイだろうとのことだった。*43

• グウィンプラン、ティア
  ジョーカーの両親。パフォーマー。

  道化師・泣きピエロ ⇔ グウィンプラン・ティア：両親

  • ジョーカーの生まれつきの泣き顔と右足の畸形は、彼らにとって降ってわいた天の恵みに見えた。
    ジョーカーは辛うじて残った帰属意識を失わぬよう、彼は日々耐えながら性格に反する滑稽劇をし続けるしかなかった。*44
    かつてジョーカーに、「(ジョーカーが)自分たちの金儲けの道具にすぎない」と言った。*45
    
    

参考ページ

• 設定資料
  • 公式Weibo(デザイン過程)
  • 公式Weibo(三面図)
  • ポスター
  • 灯沅台氏のストーリーPVの原画
  • 幻匠科技のストーリーPVアニメーション
• プロフィールのソース

• キャラの日イラスト
  • 2022年(日本版、中国版) ※道化師のイラストと同じ
  • 2023年(日本版、中国版) ※道化師のイラストと同じ
  • 2024年(日本版、中国版)　※中国版は道化師と同じイラスト
  • 2025年(日本版、中国版)
• 登場シナリオ
  • 実験ストーリー
    • 第8グループまとめ
    • 実験ファイルまとめ
    • 千秋楽
  • 本人が登場するイベント
    • 2021・影と宝探しイベント
  • 衣装の設定として登場するイベント
    • 2023・秋日イベント 大漠の秋懐
  • トゥルース＆リーズニング
    • 中国版4周年・クリスタル・パレス「幽霊」事件調査
• 公式同人
  二次創作であり、実際にこの設定が存在するかは不明
  • 【IDENTITYシステム スピンオフ小説】八夜談ー鏡裡の月ー

• その他
  • 実装時イラスト
  • キャラクターシングル曲「ジョーカーの練習曲」(居館音楽Ver.、歌唱Ver.)
    
    

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