2023年(S28・真髄2)
背景
飛ぶ鳥は故郷の地を離れ、絹の魚は尺書を抱いてオアシスを行き交う。
砂漠の諸国を結ぶのは最早キャラバンだけではない。
ここに属しないはずの旅行者が赤い衣を纏い、ゆっくりと前へ進む。
彼女の姿は風砂の中に見え隠れするが、箜篌の弦音は蜃気楼の中に永遠に残り続ける。
紆余曲折を経て、一行はついに砂漠の奥深くまで進み、その宿命の国へ到着した。
国王は戦争で不在だったが、都市国家の住民たちは遠方から来た客人のために盛大な秋の宴会を用意した。
酒宴が賑やか行われ、キラキラと輝く玉杯は美酒に満たされ、傍らの花枝鏡には時折テント内の蝋燭の光が反射する。
鹿角が国王失踪の悲報を携え、宴会の幕を突き破るーー笑い声が突然止んだ。
天幕の外では、あちこちで斡旋する商人が有るべき報酬を受け取った。
職人の手の彫刻刀はクルクルと飛び回り美しい模様を刻み、宴会に参加する人々の様々な表情を記録していく……
或いはそれは運命の冗談だったのかもしれない。この時、彼女は遂に気付いたーー
重い箜篌は決して自由の音色を奏でることはできない。
運命を変えたいのならば、束縛を打ち破り、規則を作り直すしかないと。
(原文)
大漠の秋懐イベント
※イベントストーリーはこちらへ
- 開催期間:2023年9月28日~2023年10月15日
遠いオアシス、月下で踊る人影……その色彩は、秋風に当たって少しずつ色褪せていく。
足萎えの旅人は荒れ果てた古城へと足を踏み入れ、眠っていた記憶を徐々に取り戻した。
コヨウの木の穴にあった地図、宴会を開催したテント、精巧な手芸品、オアシスに焦がれる住民たち……目に映る何もかもが馴染み深い。
この宴会に迷い込んだ旅人は、いったいどのような役割を演じていたのか……- デイリーマーク
コヨウの木の穴に隠された地図は、秋風に当たって徐々に色褪せていく…… - テント作業
宴に賑わうテント、美しい手芸品、それらは古城に迷い込んだ足萎えの旅人の記憶を呼び覚ますことができるだろうか……
失われた記憶を取り戻すための手芸品を制作できます - オアシスのミラージュ
蜃気楼がオアシスを映し、弦の音が郷愁を届ける。
御客様、オアシスのミラージュへようこそ!
期間限定マップ-オアシスのミラージュで天灯を放ち、月餅を食べ、船に乗って花火ショーを鑑賞しましょう!
- デイリーマーク
テーマ
- 衣装名は中国の道具が中心となっているが、衣装のデザインは(古国の住人でない沙洲月下・ウルタールの来客以外)は中国文化に符合しない民族調の服装となっている*1。
- シルクロードの砂漠と古国が舞台と明言されており、イベントで砂漠を「死の海」と表現していることから同じ異名を持つ「タクラマカン砂漠」がモチーフと思われる。
その広大さと絶え間なく吹き付ける砂塵などの過酷な環境が異名の由来となっており、シルクロードでは中央を突っ切ることが困難なことから砂漠の北端と西端に沿う2通りの道に分岐していた。
- タクマラカン砂漠の北東部には、かつて「ロプノール湖」と呼ばれる広大な塩湖と「楼蘭」というシルクロードの要衝として栄えたオアシス都市国家があった。
現在ロプノール湖は中国の古い文献にのみ名が残っており、都市国家は4世紀末頃に放棄されて遺跡だけが残されている。
放棄された理由は諸説あるが、この地域一帯の乾燥化が進み、ロプノール湖がオアシスとしての機能を失ったためという説がある。
- イベント終盤で選択する移住先のオアシスのうち、遭難しない方のオアシスは中国甘粛省敦煌市のオアシス「月牙泉」に酷似している。
衣装
- 真髄販売期間:2023年9月28日~2023年11月2日
![]() | 衣装名 | 箜篌 |
| キャラクター | 昆虫学者 | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | 手作業で作られた芸術品は、命が宿るあの小さな存在よりも操りやすい――血の涙を基とした改良は、より素晴らしい演出を見せてくれるかもしれない。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| エフェクト | ![]() 虫の群れを集める時と散らす時の効果音が箜篌の音色になり、音符のエフェクトがつく | |
| 展示画面 | loading... | |
![]() | 携帯品名 | 砂漠の精霊 |
| キャラクター | 昆虫学者 | |
| 登場 | 2023・中秋節&秋日イベント | |
| テキスト | タンポポの花びらが精霊の羽の動きに合わせて規則的に揺らいでいる。 オアシスは目の前にあり、感情は瞬く間に消えていく。 | |
| エフェクト | ![]() 虫の群れが青と黄の風に変わりタンポポの綿毛が吹く・調製試薬が野に生えたタンポポになる | |
| 告知文 | メリーさんが演奏する箜篌の音色に虫さん達も聞きに集まるの! 夜の砂漠の気温に適したベインさんとデミさんの衣装もとってもかっこいいの! | |
| 砂漠を旅していたメリーさんがラクダから落ちちゃったの...! 助けたデミさんと守り人のベインさん そして赤い衣装を着たメリーさんも 暖かい炎のように優しく 大事なものを守る強い意志を持つの! (補足:真髄UR・SSRまとめての告知) | ||
| 補足 | 箜篌(くご)は古代オリエント発祥と言われる弦楽器。西アジアからシルクロードを渡り、中国・東アジアに伝来した。この衣装では小型化され杖の上部についている。 衣装のデザインは鮮やかな赤色が特徴的な中国明朝以降の婚礼衣装に酷似しているが、原案は古国テーマであるSSR衣装の装飾に近い。 鳳凰の図案は吉祥の象徴として中国の結婚式でよく使われる。 | |
【デザイン過程】
- プランナーの構想
今回の真髄のキャラクターには砂漠という背景を選定し、行商貿易の旅路での物語を繰り広げます。
過去の砂漠テーマと異なり、今回の衣装はより秋という季節の要素を含み、砂漠での焚き火や古国の夜の宴のキーワードにマッチさせています。
昆虫学者のキャラクター背景と持ち物にあわせて、和睦する姫の設定にしました。
彼女は箜篌を奏でることが得意で、演奏するたびに蝶や蜂が彼女に近寄り、音楽とともに舞い踊るのです。
侍女(踊り子-花枝鏡)と守衛(占い師-信書)の保護で、箜篌(昆虫学者)ははるか遠いところからこの大砂漠のある古国にやってきました。
彼女は恥を忍んで重責を背負い、自分が犠牲になれば貴重な平和が訪れると思っています。
ですが講和の旅路は順調なものではありませんでした。招かれざる客すらも必然だったのです。
たとえ進行ルートを変更したとしても、飛来する矢がいつも彼女らを狙っています。
そして彼女たち一行は、オアシスを探すために、古国から来た小隊とその隊長である夜光杯と出会いました。
バーメイドは今回は古国の宮廷のバーテンダー役ーー夜光杯であり、彼女の腕前は彼女の兄から教わったものです。
彼女の兄はとある任務実行中に行方不明になり、夜光杯は兄の仕事を受け継ぎ、水源を探すために旅をしながら兄の行方の情報を調査しています。
ちょうどその時、不運に陥っていた箜篌一行に出会い、夜光杯は彼女らを救助して、自分の国に連れていきました。
姫を迎えるために、古国の民衆は箜篌のために盛大な宴をあげました。
盃を交わす間に、国王の守衛ーー———鎏金銅鹿が大急ぎで駆けつけました。
彼の左足には矢が刺さって、箜篌に救援を求めています。
戦争に負けてしまい、王は行方不明になっています。
左足の負傷は断罪狩人の元の設定とも合致しており、マスクを被る彼は王の失踪の手がかりをわざと隠しているようでもあります。
突然の悪い知らせから夜光杯が気づいた点がありました。
箜篌たちを襲う矢は鎏金銅鹿が使う矢と同じ種類だったのです。
そのため彼女は彼が仲間かを疑います。
古国を通る水源は徐々に枯渇していき、民たちは苦しい局面に嘆いています。
箜篌は気づきました。ただ折り合っていても本当の平和が来ないことを。
彼女は重い楽器の箜篌を手放し、共に新しい水源を探すために、民衆を集めて出発しようとします。
それは今回の「大漠の秋懐」イベントでは、泣きピエローー沙州月下の目線や、人々の言葉からこの物語の全貌を復元していきます。
ですが箜篌一行は新しい水源を見つけたのか、それを我々は知ることはできません。
泣きピエロがいる年代はもう箜篌たちとは違っているのですから。
- デザイナーの構想
昆虫学者-箜篌の背景ストーリーにあわせて、和睦を図る姫として登場させましたが、最初の原稿案は軽やかさが足りず、遠くから来た姫とのイメージを感じさせないので、衣装のデザイン方向を変更することが必要でした。

第2案では全体の衣装とキャラクターのデザインと配色を改善し、より衣装の設定に合致させていきました。

最後は細部の調整も施し、デザインの完成です。

- ディテール

薄くて軽い絹をかぶり、赤と緑の宝石に飾られることで、金のベールの華奢さがより際立ちます。
そのベールの下に彼女の顔が隠されています。
ベールの隙間からは丁寧に仕上げた化粧と赤白の蝶の飾りが見えています。

全身赤の衣装をまとう彼女のシルクの上着には純白の刺繍模様が見えます。
真紅のスカートの裾は金の縁に飾られ、肩から腰には鳳凰が。
胸に飾った同心鎖が少しずつゆるみ、袖口とスカートの裾にある花の模様に蝶が引き寄せられて舞い踊っています。
背後にある焼きついたベールの一部は、壮絶なる過去を暗示しています。

手持ちの箜篌は改良された形で、最上部には緑の宝石が嵌められ、蛇の瞳の形を模しています。
赤い宝石を嵌めた金色の蝶々が箜篌の上に止まっています。
箜篌の弦が切れて、蝶々は飛び上がっていきました。
これは来たる異変の前奏なのです。
- プレビュー

砂嵐の中、箜篌は気絶してしまい、駱駝から落ちてしまいます。
突然、一輪のたんぽぽが、ひらりと箜篌の身に舞い降りてきて、遠くから飛んできた鳳凰が彼女を呼び覚ましました。
箜篌による音楽が鳳凰を空中で舞い踊らせて、音楽が終わると鳳凰は彼女の身に戻り、衣装の模様へと変わりました。

彼女は静かに箜篌を奏でていますが、急に飛んできた矢に演奏が中断され、瞬時に彼女の身にまとった鳳凰が光り出し、彼女のために矢を弾きます。
光が消え、最後の一本の矢は夜光杯に食い止められました。
夜光杯は箜篌に手を添えたあとに姿を消します。
茫然とした箜篌は周りを見渡します。
![]() | 衣装名 | ウルタールの来客 |
| A Visitor to Ulthar(英語)、烏撒来客(繁體中文) | ||
| キャラクター | 「使徒」 | |
| 登場 | ショップ | |
| テキスト | あの月夜を経て、ウルタールはネコの保護令を言い渡した。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| エフェクト | ![]() 愛猫を出している間は仮面が外れる | |
| 展示画面 | loading... | |
![]() | 携帯品名 | 鈴の言葉 |
| Chime(英語)、鈴語(繁體中文) | ||
| キャラクター | 「使徒」 | |
| 登場 | ショップ | |
| テキスト | 月を象徴する瞳がここに刻まれ、 鈴の言葉と共に、携帯者のお守りとなった。 | |
| エフェクト | ![]() ![]() スキルエフェクトが青くなる・ スキル使用時の効果音が鈴の音になり、音符のエフェクトがつく | |
| パック名 | ウルタールの鈴の音 | |
| パック宣伝文 | 使者は来たり。月下の使徒たちよ、今こそ行動する時だ。 | |
| 告知文 | 鈴の音が響く中、月の下に集結する | |
| 月明りの下、鳴き声と共に命が消えた。 事実に胸を痛めた金の衣を纏う神は 彼らを庇護し、報復を遂げさせた。 幼子をあやし守るゆりかごのように 仮面の下では真実、強襲 情緒でさえ闇夜に全て掩蔽されるのだから。 | ||
| 仮面をつけたアンさんの佇まいは まるで猫の神様みたいに神々しいの…! 所々に月の装飾があしらわれ 猫さんにも月の模様があってお揃いなの!🌙 | ||
| 黄金の衣装は全てを見通す鋭い目 庇護した子猫達の導に。 猫さんの足元は青く光り 手を伸ばすエフェクトは 闇に引き摺り込まれそうで怖いの...! アンさんと子猫さんをぜひお迎えして欲しいの! | ||
| 補足 | 元ネタと明言されている「ウルタールの猫」はH・P・ラヴクラフトの小説。 ストーリーはプランナーの構想と同じ流れで、ウルタールという町に住む猫殺しが趣味の老夫婦が行方不明になった夜、猫たちも姿を消し、戻って来たかと思えば肉を食べなくなっていた。 町民が夫婦の家に入ると綺麗さっぱり肉を失った人間の骸骨二体が転がっており、以来、ウルタールには「何人も猫を殺してはならない」という法律ができた。 エジプト風の衣装は猫風の装飾やシストラム*2から、エジプトの猫神バステトがモチーフ。 ラブクラフトの小説「未知なるカダスを求めて*3」ではウルタールの猫たちの神として女神バステトが引用されており、後にラヴクラフトの友人ロバート・ブロックが邪神ブバスティスとしてクトゥルフ神話に取り入れた。 | |
【デザイン過程】
- プランナーの構想
このキャラクターの特徴から、私たちは「ウルタールの猫」の物語をベースに、「使徒」をウルタールに来た商人でありながら、同時に町の猫の代わりに、猫を傷つける人を処罰する者に設計しました。
ウルタールで猫に関する法令が出される前、ある農家の老夫婦が夜な夜な出没し、一帯の猫を捕殺する噂がありました。
そんな中、ある怪しげな商隊が現れました。
その商隊のリーダーは妙な衣装をまとい、マスクもつけて、真の顔を知る者はほとんどいません。
その時から毎晩、猫たちがまるで指示に従うかのように行動し始め、商隊が町を去ったあと、猫を捕殺する老夫婦は二度と出現しませんでした。
レビュー画面では、「使徒」を始めとする商人一行がウルタールにきて、猫を救う物語を制作しました。
昼の彼女は商人に扮し、傷ついた猫から情報を集めます。
夜になると、彼女はマスクを外して猫に変化し、反撃して暗殺を遂げたあと、再びマスクをつけ戦利品として一本の骨を咥えて帰るのです。
ギフトパックに入っている携帯品は猫を呼ぶためのシストラムで、月光に照らされ鈴の音がなると、猫たちが集まってきて攻撃します。
- デザイナーの構想
「使徒」の背景ストーリーに基づき、衣装は白色がベースのカラシリスとオーガンジー生地、宝石の飾り等を組み合わせて、月とエジプト模様も取り入れました。

第1案の2枚の原稿からはさっぱりしながら華奢感がある1つ目を選びました。
ですが髪型と衣装のブラッシュアップが必要です。
この時点では髪型がシンプルなので、前髪と髪飾りを調整し、服には羽の要素も加え、胸部分の飾り物と合わせていきました。

対戦時の視線を遮る懸念から、髪飾りの部分をコンパクトにし、顔の部分もさらにブラッシュアップして、身に着けた飾り物や猫のための飾り物も適切に調整しました。
さらに月光と星光のエフェクトも加え、使徒-ウルタールの来客のデザインが完成です。

- ディテール

猫耳の形の金色の髪飾りに太陽の目がゆったりと開き、舌をちらつかせるコブラは攻撃態勢の表れです。
金色の首輪が彼女を縛っているようで、ウルタールの来客は人の顔の形のマスクをつけ、黒いストレートの髪に琺瑯と金の髪飾りを着け、「人間にとけ込むこと」に慣れようとしているのです。

ボディラインにピッタリとした衣装が華やかで、腕に巻いた金色の蛇は羽根とつながり、衣装には目の模様と月の模様が月光に照らされ輝いています。
前腕についている箍には様々な符号が刻まれていて、ある種の神秘な信仰を表すかのようです。

黒猫にはウルタールの来客と似たアクセサリーが着いていて、主の動きに注視しながら自らが持ってきた「戦利品」を自慢しているようです。
手持ちのシストラムの真ん中には神秘の模様が刻まれ、緑の玉石を通して、月下に集結の号令を発しているようです。
- プレビュー

魔法陣が広がって、「ウルタールの来客」は陣の真ん中から現れます。
黒猫の身にある傷が徐々に消え、彼女は絨毯の上の物品を払い、月の形のクッキーを猫に食べさせました。

ウルタールの来客がマスクを外すと、黒猫が月光の導きでその場を去り、彼女は手にあるマスクを弄んでいます。
猫の鳴き声が聞こえると再びマスクをつけ、ご褒美としてしゃがんで黒猫を撫でました。
![]() | 衣装名 | 夜光杯 |
| キャラクター | バーメイド | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | 美酒を入れた盃が月の下で輝いた時、それは器そのものの価値を超え、兄の技術と意志の継続を象徴する。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| 展示画面 | loading... | |
| 補足 | 夜光杯とは甘粛省の特産品の酒杯で、玉石で作られており、酒を注いで月に透かすと杯に光が満ちることが名前の由来となっている。 唐代の詩人・王翰が中国西域の戦地で兵士たちが酒宴を催す様子を書いた「涼州詩*4」によって人々に広く知られるようになった。 | |
【デザイン過程】
- デザイナーの構想

背景ストーリーにあわせて、第1案がすでに全体の設定と合致していますが、1枚目はかなりだぶだぶで荒っぽく、古国の衣装の特徴に似合いません。
2枚めは全体的にはバーメイドのイメージに近く、気候風土も感じさせるため、2枚目のデザインをベースにブラッシュアップしていきました。

細部を調整し、帽子、髪と酒器等の部分で高級さとエキゾチックさを引き出しました。

完成版です。
- ディテール

白いフェルトの帽子をかぶり、薄茶色の雁の羽が帽子に止められています。
ブラウンの髪に白のメッシュが見えて、毛先には火の焦げ跡がありますが、彼女は気にしていないようです。

襟の毛皮とタイトなコートのギャップ感が面白く、腰に緻密な細工の短剣と水筒を掛けています。
絹のスカートの前にはまだ火が燻る枯れ草が飾られ、何かの異変の予兆を示しているかのようです。

金属の酒器の胴部分は緑の玉石で作られ、真ん中には赤の宝石があり、華奢で繊細さを感じさせます。
美酒が注がれ、夜光杯は月光に照らされて輝きます。
これらの価値はそれ自体の価値を遥かに凌駕しています。
それは兄の腕前と意志の継承でもあるのです。
![]() | 衣装名 | 鎏金銅鹿 |
| キャラクター | 断罪狩人 | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | その鎏金銅鹿はこの世の片隅にじっと佇み、 己の時代の訪れを待ち続けていた。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| 展示画面 | loading... | |
【デザイン過程】
- デザイナーの構想

背景ストーリーに基づき、1枚目の原稿は古国テーマに合致しているものの、狩猟民族の古国貴族のイメージが強すぎ、3枚目は見張り兵というイメージが強いので、2枚目の原稿の要素を多めに取り入れて、ブラッシュアップしました。

まずは角の大きさと向きを調整し、視線の妨害や3Dモデルの歪みを避けるとともに、断罪狩人をより大柄に見えるようにしました。
同時に細部では、キャラクターの設定により合致させ、こまごまとした感じが出ないように調整しました。

完成版です。
- ディテール

枯れ木のような鹿角には布が巻かれ、僅かな銅の飾りが布から垂れています。
毛皮と鎧を着けて鹿骨で作られた面をかぶり、首輪にかけている鎖は魚鱗の模様になっています。

足に刺さった矢に鎧も欠けて、見える傷が異変を訴えているようです。
マントの裾から砂が落ちてきて、鎏金銅鹿は彼の時代を静かに待ち望んでいます。

背負った木製の矢立では金と銀の鹿が対峙し、決してつかない勝負をしているようです。
そばにはきめ細かい意匠の銀の矢が地面に刺さっていて、矢立にある木造の矢とは全く品が違います。
![]() | 衣装名 | 魚袋 |
| キャラクター | 漁師 | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | 魚はオアシスの方向を示しているが、その所有者はすでに湖と共に移動し、姿を消してしまっている。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| 補足 | 魚袋は唐や宋の時代の官吏が身元証明のために身につけていた装飾品。 | |
![]() | 衣装名 | 信書 |
| キャラクター | 占い師 | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | 手紙を咥えた鳥は、コヨウの木の下で交わした誓いを見届けた :危険を目前にすれば、隠された悪意が明るみになるだろう。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| 補足 | コヨウの木は中国名で胡楊(コヨウ)と呼ばれるコトカケヤナギのことで、タクマラカン砂漠にも多く自生している。 秋には美しく黄葉した姿を見ることができ、イベント冒頭の「黄金の森」とはコヨウ林のことを表現していると思われる。 | |
![]() | 衣装名 | 鋳貨 |
| キャラクター | 泥棒 | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | 雇い主が望む限り、どれほど入手困難なものでも手に入れてみせよう。 ……十分な金さえ払ってくれれば、俺に二言はないだろう。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
![]() | 衣装名 | 宝相華 |
| キャラクター | 彫刻師 | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | 完璧な芸術品が完成した。芸術品の製造者も……これで、ようやく安らかに去ることができるだろう。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| 補足 | 宝相華は中国の伝統的な図案で、車椅子の背や敷物にプリントされている花の模様は宝相華である。 | |
![]() | 衣装名 | 花枝鏡 |
| キャラクター | 踊り子 | |
| 登場 | S28・真髄2 | |
| テキスト | 鏡は化粧や引き立てに使う以外にも、複雑な信号の伝達を可能にしてくれる。これは作戦において必要不可欠な一環だ。 | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| 補足 | 唐朝は中国の青銅鏡製造の全盛期で、菱花形の銅鏡が流行したのもこの時代だった。「花枝」とは銅鏡の紋様の一種。 | |
![]() | 衣装名 | 沙洲月下 |
| キャラクター | 泣きピエロ | |
| 登場 | 2023・中秋節&秋日イベント | |
| テキスト | 月下の沙洲で目にした光景は、 現実にあった過去か、それとも幻の蜃気楼か…… | |
| 3Dモデル | ![]() ![]() ![]() ![]() | |
| 補足 | ストーリーに連続性はないが、従来の中秋節イベント?に沿ったデザインと衣装名になっている。 | |
参考ページ
- 真髄ポスター
- イベントポスター
- 真髄UR・SSR三面図
- ウルタールの来客(ポスター、三面図)
- 沙洲月下・砂漠の精霊三面図
- イベント報酬イラスト
- 補足の参考
展開
- H・Pラヴクラフト著、大瀧啓裕訳「ラヴクラフト全集6」
- 三分钟看懂各朝代婚服礼制
- 明代婚服的传承与创新,你都了解吗?
- 塔克拉玛干沙漠_百度百科
- 罗布泊_百度百科
- 铜镜_百度百科
- 罗布泊_百度百科
- ロプノール-Wikipedia









































































