Strv.103

スウェーデン陸軍　駆逐戦車　Strv 103

TTでは駆逐戦車だが本来は立派なMBT。
TTのは多分A型...でも排土板付いてるぞコレ...

史実

ストリッツヴァグン103(エン-ノル-トレ)。通称Sタンク。スウェーデンで1961年に最終型が試作され、67年から71年まで300両ほど生産された。
スウェーデンの国防方針...つまり中立であることから、国内での運用（起伏を利用した待ち伏せ戦術など）を想定した戦車である。
とはいえ車高の低さから見通し範囲が狭く、また履帯の接地面が短いことから走破性があまり良くなかった。
後述する複雑なエンジンのこともあり、スウェーデン陸軍は後継のStrv.2000を開発していたが、1994年に中止。結局レオパルド2A4と2A5を導入し、本車は全車退役となった。

見れば分かるが、車高が低く投影面接が小さい。
さらにどこぞのガチムチ戦車と同じくエンジンが前面にあるため硬い。そして上面の傾斜はAPFSDS以外はほとんど跳ねてしまう。恐ろしい戦車だ。
そして先述のエンジンだが、護衛艦なんかと同じくディーゼルとガスタービン二種類のエンジンを積んでいる。
巡航時はディーゼル、大出力が必要な時にガスタービンを併用する。世界中でもコイツだけだ。

主砲はロイヤル・オードナンス社製L7 105mmライフル砲の派生型。L7はレオ1、M60、スティングレイ、ストライカーMGSにも使用されているが、自動装填装置付き62口径の長砲身はStrv.103独自の物。

そうそう、この戦車は基本3人乗りなのだが、頑張れば車長１人でも座席移動なしで運用出来る。たまげたなぁ...。

ゲーム内での性能

爆発反応装甲と空間装甲、それに70°もの傾斜角をもつ上部装甲が合わさって生存能力は高い。(車体下部は傾斜角60°でそんなに弾けないが)
TTのStrv.103は前面の対HEAT弾用防護柵が存在しないが、そんなもの必要ないくらいしぶとい。
単発と精度は並みだが、優れたROFを持つため火力は優秀。使用できる弾薬はAP,APDS,HEAT(+地雷)。砲身を一段階強化すれば同格付近の車両にタイマンで勝るものはない(過言)。
車両の性質上射界は当然0であるため、本車両は停車すると自動的に姿勢変化するモードに切り替わる。
機動力は良好で、後退速度が前進時とほぼ同じという特長を持つ。旋回は初期こそ微妙だがシャーシを最大強化すれば大抵の車両のNDKを阻止できる。
ちなみに後述する理由により、山に登っての狙撃は適さない。

・備考
爆発反応装甲　ランク上昇なし
シャーシ全て ランク上昇なし
ディフェンス全て　ランク上昇なし
弾種解放(砲身無強化時)　ランク上昇なし

エンジン・トランスミッション、ヘルスの強化は非推奨。人によっては砲身も未強化の√25で十分かも。

立ち回り

Sタンクなら芋狙撃だろjk！といきたいところだが、ちょっと待って欲しい。プレイヤー諸君はTTのマップの起伏がいかにローポリに作られているかご存知だろうか。
山の頂点付近は滑らかではなく、角が立っているのだ。
どうなるかというと、稜線手前では車体が持ち上がりすぎて(または射点の低さから地形に邪魔されて)撃てないし、逆に超えると仰角が足らず撃てない。こんな感じでポジション取りに苦労する上に、油気圧サスペンション特有の挙動の鈍さもあって射撃位置につくのが遅れてしまう。これでは格好の的だ。
ならそれを考慮しないポジションならどうか。RPM型の設計故に今度は元から微妙な単発火力が足を引っ張って敵を倒すのに苦労することだろう。これでは稼げない。遠距離がダメなら接近すればいいじゃない(？)

ではこいつで中近距離戦をこなすにはどうすればいいか。
一つ有効なのは待ち伏せである。角待ちして敵が側面を晒した瞬間を撃てばアドバンテージを取れる。接近された時に対処しやすくするため、壁のそばに陣取るのが好ましいだろう。
もう一つは広く平らな場所で戦うこと。でなければ敵に接近された時、射撃ごとに姿勢変化させる必要が生じ、棒立ちの相手ならいいが突撃して機動戦を敢行された時には目も当てられないことになる。このことから、逆にいうとDEMOMAPやARENAなど平らなマップだとマッチによっては無双に近い強さを見せつけることもある。
敵にNDKを仕掛けられた際、信地旋回で対応するのは愚行だ。その代わりに後退しながら敵の速度に合わせて旋回すると、常に敵に正面を向けて火力を発揮することが可能だ。
最後に、可能な限りタイマン以上の有利条件で戦うこと。ほかの車両にも同じことが言えるが、複数目標から狙われたら死を覚悟せよ。
背面を取られたって？諦めろ。

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