ウィンダス連邦

Last-modified: 2009-10-02 (金) 23:41:26
ウィンダス連邦……
魔力に満ちた水と、偉大なる大樹の恵み。
月と星の加護を受けし、それはそれは、古き都。
この国にはある伝説がある。
はるか昔、飢えと寒さに彷徨える民は
まばゆい星に導かれてこの地に至ったというものだ。
まばゆい星は天へ戻るときに
自らの声を聞く神子をこの地へ遣わした。
その神子は星の神子と呼ばれ、
ウィンダスに繁栄と栄華を約束した。
そして永き歴史のうちに、
いつしか民は魔力に長けた魔導の子となり
ウィンダスに知恵と強さをもたらした。
彼らによって究められた5系統の学問……
その最高院・5つの院は、国を動かす重要機関となり
ウィンダスを学術都市と呼ばれるまでに高めたのである。
近年では、流浪の民ミスラとの間に
新しい絆が結ばれ、ウィンダスはより一層
大きな国へと成長しつつある。
しかし、民の願いはいつもひとつ。
永き平和を、平穏を。
はるか彼方の星々に見守られながら……。

ウィンダス連邦

ウィンダス連邦

国旗

ウィンダス連邦国旗

緑色は自然との調和を表す。
当初、連邦旗は神子の御座所「天の塔」のシンボルを兼ねる「星の大樹」があしらわれているのみであった。
しかし625年、神子より「夢で大樹を廻る五つ星を見た…」との神託が告げられ、元老院で討議が重ねられた結果、輝かしき五院時代の到来を意味する瑞兆、との結論に至った。
そこで、その吉夢を記念して現在の国旗が制定された。

ウィンダスでの暮らし

文化

高度に進化した魔法エネルギーを利用して、様々なものが運用されている。
魔法の力で動く人形『カーディアン』や魔法の力で光を放つ花『魔光花』等は、そのほんの一例。青銅器の精製も行われているが、一般的には金属自体好まれていない。タルタルの諸部族や少数のミスラ族の、緩やかな連邦国家であるウィンダスでは、個々の民族文化も大切にされており、聖都ウィンダス等では、地区ごとにニ種族の文化を見ることができる。

生活水準

先のクリスタル大戦で、最も被害を被ったウィンダス連邦だが、ミスラ族の献身的な助力もあり、今ではすっかり復興している。物質的な文化レベルは決して高くは無いが、住居は小さなタルタルのサイズに比して広く、快適。また、タルタル族の魔法の力で作物が豊富に生産されている上、ミスラ族の狩猟や漁労によって、肉や魚も市場に溢れており、食糧事情も大変良好と云える。

風土

聖都ウィンダス周辺は、降水量こそ少ないものの河川が多く、また温暖なため、タルタル族が魔法を駆使して作り出した多様な作物がよく育ち、各国に輸出されている。
また、タルタル族の農家では、ララブと呼ばれるウサギの近種が飼育されている他、ミスラ族の居留地区では大型動物のダルメルも家畜化され、乳・食肉・皮革として余すところ無く大事に利用される。

ウィンダスの軍事力

軍制

ウィンダス連邦の軍隊は、元老院の議員の中から1年に1回選出される大魔元帥を最高指揮官とする、少数精鋭の12の戦闘魔導団と勇猛果敢な4つのミスラ傭兵団によって編制されている。

戦闘魔導団

戦闘魔導団

連邦軍の主力となる戦闘集団。12個軍団からなる。戦闘魔導団を率いる魔導団長には、作戦の立案や戦闘指揮を助ける数名の賢者と、実際に戦闘を行う8つの魔戦隊が配属されている。ひとつの魔戦隊には、魔戦隊長を頭とする、魔戦士と呼ばれるベテラン兵士30名、さらに魔動兵(カーディアンとも呼ばれる人形兵士)100体と、それを操る数名の軍師によって編制されている。

義勇兵士から幾度もの厳しい選抜試験を経て採用された魔戦士の能力は極めて高く、戦の流れを変えるため、戦闘魔導団は寡兵ながら、常に決戦時に投入されてきた。

ミスラ傭兵団

主にミスラにより編制された傭兵団。4つの有力な兵団からなり、常時軍制に組み込まれているところが、他国と異なる。ミスラ傭兵団は連邦軍中にあって、戦略的にむしろ主力部隊に近いのだが、その中核を担うミスラが、軍に完全に組み込まれることを嫌い、傭兵という形式を望んだ結果である。通常、傭兵団長の指揮下には、複数の傭兵隊が存在するが、狩りの時期によって増減するため、この数は一定ではない。

また、ひとつの傭兵隊には、傭兵隊長を指揮官に、100名程の傭兵が属しているが、他に50名ほどの義勇兵が加えられていることが多い。

これは歴戦の傭兵隊に新兵の面倒を見させる、連邦軍の風変わりな伝統によるものである。

元老院警護隊

ウィンダスの各院や元老院議員の身辺を警護する部隊。安全上の観点より、その人数や装備は公表されていないが、100名程度と見られている。

備考

FFXIプランナー岩尾賢一氏(世界設定全般/都市設計/合成担当)談によれば、
ウィンダスのコンセプトは「非能率的」「のどかでいい加減な街」「(言い方は悪いが)行き当たりばったりの国」であった。
そのイメージをデザイナーに伝え、結果出来上がったのが迷路のようであり、池に半分沈んだような地形のウィンダスであるとのこと。(FINAL FANTASY XI 公式設定資料集特典DVD Life of Vana'dielより)