髭切 特

108番
	髭切 特(ひげきり)		太刀
	ステータス(MAX*1）
	生存	49(52)	打撃	50(63)
	統率	49(64)	機動	31(33)
	衝力	39(51)	偵察	29(34)
	隠蔽	24	必殺	34
	範囲	単	兵装備	スロット2
	装備可能刀装
	軽歩/重歩/盾/軽騎/重騎
ランクアップチャート
髭切 → 髭切 特(Lv25) → 髭切 特二(Lv50) → 髭切 特三(Lv75) → 髭切 極(Lv75)
刀帳説明
源氏の重宝、髭切さ。試し斬りで罪人の首を斬ったら、髭までスパッと切れたからこの名前になったんだ。 とは言え、僕にとって名前は割とどうでもいいんだよね

※ステータスはランクアップ時点のもの　カッコ内の数値は錬結・内番で強化できる限界値（乱舞5まで・乱舞6以上のプラス分は含まない）

ゲームにおいて

• ランクアップ前後で（特が付く前と付いた後で）刀帳の番号とページが変わるため、
  「髭切」の中傷・必殺・内番絵を回収せず「髭切 特」になった場合「髭切」のページの中傷・必殺・内番絵を埋めることができなくなる。
  これは「髭切 特」・「髭切 特二」・「髭切 特三」でも同様の仕様になっているので注意が必要。
  • 刀帳での番号が変わるため、戦績で他の刀が特前でも特後でも1口として数えられているのに対して、「髭切」で1口、「髭切 特」で1口といったように別に数えられている。
• ランクアップによりレアリティも変化している。

小ネタ

• 変更点はシャツの首元のボタン、黒インナー、上着の右袖にリボンが付き紋がなくなる、上着の肩章の線、上着の羽織り方、上着の右前身頃の白抜きの紋、左腕の紫色の籠手。
  • 白抜きの紋は今剣の紋の五条大橋と似ており、鬼退治の逸話に由来した橋（一条戻橋）のモチーフ+αだろうか。
• ランクアップ台詞と紋、片腕の強調からは、この形態はさしずめ鬼丸（鬼切）バージョンと言ったところか？
• 渡辺綱の鬼退治には作品により様々なバリエーションがある。おおよその成立順に簡単に以下に記す。
  • 屋代本平家物語「剣巻」:頼光から借用、髭切→鬼丸／一条戻橋で鬼（宇治の橋姫？）の片腕を切った。綱が鬼の腕をもって物忌みしていると綱の伯母に化けた鬼に腕を奪われた。
  • 太平記「鬼丸鬼切の事」:頼光から借用、源氏累代の太刀、鬼切安綱／宇陀郡の森で鬼の腕を切った。腕を献じられた頼光が鬼の腕をもって物忌みしていると頼光の母に化けた鬼に腕を奪われ、正体を現した牛鬼を件の太刀で退治した。その後、多田満仲が戸隠山の鬼を退治して鬼切と名付けた。
  • 羅生門（能）:重代の剣／大江山後、羅生門で鬼の腕を切った
  • 御伽草子「酒呑童子」:鬼切／七条堀河で茨木童子の片腕を切ったが、策を弄した鬼に腕を取り返された。その後、大江山の酒呑童子退治で綱が鬼切を帯びて戦った。
  • 前太平記:頼光から借用、髭切→鬼丸／一条戻り橋で宇治の橋姫の腕を切った。綱が鬼の腕をもって物忌みしていると綱の伯母に（以下略）。その後、大江山の酒呑童子退治で頼光が鬼丸を帯びて戦い酒呑童子の首にとどめをさした。
  • 茨木（歌舞伎）:羅生門で茨木童子の左腕を切った。綱の伯母に（以下略）
  • 戻橋（歌舞伎）:頼光から賜った（借りただけ？）、髭切／一条戻橋で愛宕山の鬼女の右腕を切った
• 『太平記　 直冬上洛事付鬼丸鬼切事』で語られる鬼切は他と少し経過が異なる
  • 源頼光が渡辺綱に大和国宇陀郡の森の鬼退治を命じ、源氏累代の太刀を貸し与えた。綱を恐れて鬼が出てこなかったので女装して待っていると、鬼が現れ綱の髪をつかんで連れて行こうとしたので借りた太刀で腕を切り落とした。鬼の腕を源頼光に進上すると頼光は悪夢を見るようになり、占夢の博士に7日間の物忌みをするように言われた。7日目の夜、頼光の母に化けた鬼に腕を奪われたが、鬼の正体は牛鬼であった。頼光は件の太刀で牛鬼を退治したが、太刀の先端を鬼に食い折られた。折れた刀は加持祈祷によって現れた倶利伽羅龍が口に含むとたちまち元通りになった。その後、多田満仲がこの太刀で戸隠山の鬼を斬った際に名を「鬼切」とした。
    • 子の頼光の太刀を親の満仲が使うのはおかしいという点はよく指摘されている
    • 牛鬼はいわゆる牛頭鬼のようなものとされていたが、江戸時代の妖怪図絵では牛の頭に蜘蛛の体で描かれることが多い。これは同じく頼光が退治した土蜘蛛の影響を指摘する説がある。つまりある意味鬼切＝蜘蛛切である。
    • 頼光と牛の化物といえば浄瑠璃で語られる『牛御前』もある。源頼光が女の牛の化物を退治する話で、こちらも成立には関係があるのかもしれない。
  • 他と違うのは「女の姿をとるのが鬼か渡辺綱か」「鬼の腕を保管するのが綱か源頼光か」「鬼が化けるのは綱のおばか頼光の母か」「腕を取り返した鬼に逃げられるかとどめを刺すか」等。
    • 渡辺綱は美形ということになっている
• 鬼切安綱と童子切安綱
  • 『太平記』の鬼切は伯耆国大原五郎大夫安綱という鍛冶が打ったとされ、坂上田村麻呂に奉られたが田村麻呂は伊勢神宮への参詣の際に夢のお告げでこの太刀を奉納した。その後、頼光が伊勢神宮に参拝した時にも源家代々の嫡男に伝えて天下の守とするため汝にこの剣を与えると夢のお告げがあり、それ以来源家に伝えられたという。
    • この記述により源氏累代の「鬼切」は「安綱」とされる。が他の文献では多数の他の作者を挙げている。
  • 能阿弥真能の刀剣書『能阿弥本』では安綱の項目に「田村将軍が伊勢太神宮に奉納したのを、頼光が夢想によって賜り、酒天童子という鬼を切った」とある。これは後世の刀剣書にも引き継がれた。
    • 童子切安綱は源頼光が酒呑童子を切ったという伝承があり、能阿弥本のこの記述は童子切のことをさすとされたが、これは太平記での鬼切の伝承と同じである。また酒呑童子絵巻でも同様の記述がある（絵巻ではちすいという名前）。大江山の酒呑童子伝説の成立は室町時代とされるが、伝承の形成過程で相互の影響が多分にあったと思われる。
  • 刀剣乱舞とのコラボイベントである「刀剣を楽しむ」「京の軌跡」では北野天満宮の鬼切丸とコラボしており、所持する北野天満宮では童子切と同じ安綱作と伝わっている（京博の展示解説では別の作者の可能性も示唆されていた）。ゲームに影響があるのかわからないが、芝村氏は「刀身の歴史をキャラの精神の成り立ちに反映させて作り込んでいる。刀身そのものや、その歴史に興味をもって欲しいです」との発言があり、文献と併せて刀本体に伝わる伝承も楽しみたい。
    
    
    詳細は髭切を参照

コメントかぁ…昔を思い出すなぁ

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