このページでは「合体技」の効果と使い方についてを解説する。
記事内では、1番目に誓いを打って待機するポケモンを「セッター」、2番目に誓いを打って攻撃するポケモンを「アタッカー」と呼ぶ。
構築単位では「誓いパ」という名称が浸透しているため、それに習う。
合体技とは
「くさのちかい」「ほのおのちかい」「みずのちかい」の3種類のうち、異なる2種類を使ったときに組み合わさって、特殊な効果を持つ1つの技として使うギミックのこと。
1匹目のポケモンが誓いを使ってセットを始めると、「〇〇は ××の技を待っている……」というメッセージが出てくる。
その後、2匹目の誓いを選択したポケモンの行動順番が繰り上がって、「2つの技が 1つになった! コンビネーション技だ!」と表示されて攻撃する。
公式用語では「合体技」だが、「コンビネーションわざ」「誓い」とも言われている。
(コンビネーションわざは第五世代/バトル中の「コンビネーションわざだ!」に由来)
第五世代までは威力が50だったが、六世代において80に上がった。
しかし、単発で使う分には追加効果もなく、火力も寂しいのでやはり合わせて使うのが好ましい。
第六世代では御三家と呼ばれる最初に貰える3匹とその進化系とドーブルが使える。
合体技の仕様
技名 | タイプ | 威力 | 命中 | 分類 | 効果 | 条件 |
---|---|---|---|---|---|---|
くさのちかい | くさ | 80 | 100 | 特殊 | ||
ほのおのちかい | ほのお | 80 | 100 | 特殊 | ||
みずのちかい | みず | 80 | 100 | 特殊 | ||
しつげんのちかい | くさ | 150 | 100 | 特殊 | すばやさが1/4になる。 | 「みずのちかい」+「くさのちかい」 |
ひのうみのちかい | ほのお | 150 | 100 | 特殊 | ほのおタイプ以外に最大HPの1/8のダメージを与える。 | 「くさのちかい」+「ほのおのちかい」 |
にじのちかい | みず | 150 | 100 | 特殊 | 技の追加効果の発生率が2倍になる。 | 「ほのおのちかい」+「みずのちかい」 |
- タイプは打った2つの技のうち有利な方に引っ張られる(くさ+みず→くさ)
- ダメージは、2匹目に使ったアタッカー役のポケモンの特攻・特性・持ち物・攻撃対象などを参照する。
- 使ったポケモンのタイプに関わらず、タイプ一致の補正が入る。
- 合体技の継続ターンはすべて発動してから4ターン。
- セッターが準備をしても、アタッカー役が何らかの手段で攻撃できなかった場合、そもそも技が発動しない。(まひ・怯みなどでアタッカー役が行動できなかった場合)
- 攻撃でダメージを与えられなかった場合、追加効果は発生しない。(まもる・無効特性・技外しなど)
- 1ターンに3匹が誓いを選択していた場合、1匹目がセット、2匹目が合体技を放つ。
3匹目は行動が繰り上がるなどの変化はなく、通常通りの行動順から単発で攻撃する。(りんしょうとの違い)
- よびみずで吸い寄せ可能な対象にみずのちかい(単発/合体技どちらも)が打たれても、吸い寄せられない。
ただし、特性が無効化される訳ではないので、よびみず側にみずのちかいを打つと無効化される。
上記以外にも仕様があるが、その他の詳しい仕様は下記ブログを参照。
ちかいを使えるポケモン
湿原の誓い
草威力150、上述の通り対象の場のポケモンのすばやさを4分の1にする追加効果を持つ。
主な担い手としてはみずのちかいがカメックス、草の誓いがジャローダやメガニウム。
湿原の誓いパーティーを組む際の注意点
以下の要素に注意して構築を組むようにしたい。
- 湿原以外のS操作
最重要項目の一つ。「湿原が強力なS操作なのに他のS操作が必要なのか」と感じるかもしれないが誓いの起動に2体必要なため、S操作が一度しかできない、あるいはそもそも起動できない可能性があるため誓いがなくても戦える構築を作ることが望ましい。 - トリックルーム対策
同じく最重要項目。ちかいを逆手に利用されるトリックルームへの対策は重要。「守るや身代わりでターンを稼ぐ」「トリル返し/トリル封印」などの対策がある。ジャローダとメガニウムはドラゴンテールを使うことができるが確実性が低い。
また、味方に対して誓いを撃つという対策が挙げられることがあるが後述する理由で基本的には最終手段であり一般的なトリックルームの対策とならないことには注意したい。時折、「湿原パは味方への誓いでトリル対策ができる」という言説を耳にすると思うし、わざわざ合体技のページを開いてくれている人にはその情報に惹かれて見に来た人もいると思う。しかしながら筆者の経験や先駆者のブログからすると味方への誓いはトリックルームの対策として成立しないと考えられる。
なぜ味方への湿原がトリル対策にならないかの理由を列挙していく。- 2手使って味方にダメージを与える
当たり前だが2手必要になるため、その分隙を見せることになる。当然相手の猫騙しやひるみ等により妨害されるため発動が難しい。また誓いは威力150のタイプ一致技なので当然味方へ与えるダメージは大きくなるのでその分味方の体力が削られることになる。 - ターン数の差
湿原の効果ターンは4ターン、トリックルームは5ターンであり必ず1ターンは自由に動かれる。その上湿原が切れる前にトリルが切れた場合にはただ素早さが下がっただけの状態となってしまう。 - 相手は味方殴りを見てから行動できる
相手にトリックルーム要員が残っていた場合には次のターンにトリル解除されることでこちらの素早さが一方的に下がった状態となる。
つまり、味方誓いはただひたすら後手に回り続ける行動となり、基本的に弱い行動であることを意識しなくてはいけない。いざという時の最終手段にはなり得るがそんな状況を何度も作るような構築になっている時点で構築として破綻しているため、ここではトリックルーム対策にはならないものとする。
- 2手使って味方にダメージを与える
- 起動補助
上述したような欠点が誓いにはあるものの決まれば強力であることに変わりはない。そこで猫騙しやファストガードなどでちかいを起動するサポートをするポケモンが必要となる。 - 誓いエース
誓いのSの上昇幅が大きいので耐久や火力に大きく努力値を割くことができる。通常であれば追い風系の構築に入れにくいクチートなどのポケモンもエースとして採用し、トリックルームエースとしても併用することができる。
湿原の誓いパーティーを組むときに入れたいポケモン
あくまで一例だが以上の点を踏まえて湿原パーティーを組む時に入れたいポケモンの例を上げる。
ポケモン | 採用理由 | 詳細 |
---|---|---|
カメックス | 誓い要員/起動補助/誓いエース | 6世代以前では唯一猫騙しとちかいを両立できるポケモン。潮吹きによる高火力範囲技を持っており、S操作が重要なカメックスの特徴と誓いが非常にマッチしている。 |
メガニウム | 誓い要員 | 草の誓いと癒しの波動を両立でき、すばやさ種族値も80とかメックスより高いためカメックスとの相性がいい。 |
ジャローダ | 誓い要員 | メガニウムよりも素早さが高いが耐久では劣り、癒しの波動は使えない。 |
ファイアロー | S操作/起動補助/トリル対策 | 追い風による誓いに依存しないS操作、ファストガードで猫騙しを防いでの起動補助、先制ブレイブバードでのトリル対策を一体で担うことができる |
シャンデラ | S操作/トリル対策/誓いエース | トリル封印によるトリル対策と高火力の範囲技を使うことができる。湿原に不足しがちな炎打点を補うこともできる。 |
クチート | 誓いエース | Sを調整することで誓い時にはスカーフランドロス、トリル時には最遅ニンフィアを抜くことができるように調整することもできる。攻撃性能は言わずもがな高いがメガ枠を消費する点には注意。 |
ドーブル | 起動補助 | 起動補助として猫騙しファストガードダークホールこの指等々さまざまな技で補助することができる。一応誓いを使うことができるがスカーフを持たないとセッターとしても使いにくく、スカーフを持った場合は他の行動をする方が強く、次のターンから大きな隙になるので推奨されない。 |
構築サンプル
- 【ORASトリプル構築】ジャローダ誓い【シーズン7使用】- 閑話休題。
- 【ORASトリプル構築】90%高火力湿原パ-努力値はブッパするもの
- 【第六世代(ORAS)トリプル構築】カメックスメガニウム -ニウムナイツ
火の海の誓い
構築サンプル
虹の誓い
構築サンプル
- 内容を見やすく、簡潔に整理しました。また、湿原以外の構築についても追記していきたいと思うので編集のできる方お願いします。 -- RALO? 2023-07-23 (日) 17:21:03