TWGP検証プレイヤー編

Last-modified: 2017-02-22 (水) 18:41:06

よろこべ!お前の好きなゲームで他の世界の対戦相手をぶちのめせるゲームを作ったぜ!ぜひプレイしてみろよ!

クロスオーバープレイを望む人口は皆無ではありません。
それが新規タイトルのTCGではなく初期コスト0でできるのなら歓迎されるかもしれません。
ですが、そのためにはいくつもの関門があります。

じゃあこれが統一ルールな!しっかり覚えろよ!ユニットのパワーごとの固有能力と相性表の丸暗記もな!あとお前らの世界の常識はこの世界の非常識だからな!

いきなり高い壁です。遊戯王でもデュエルマスターズでもない新しいルールを覚えなければいけません。
もちろんユニットのパワーごとの固有能力と(必要とされるならば)相性表も含まれます。
普通、属性というものはカードに書かれており、また属性の相性もポケモンカードゲームのようにカードに記されるものですが、これらを覚えることを強制されるわけなのです。
また効果の処理順序形態というものが各カードゲームごとに異なっていますが、それも統一されることになり、感覚が狂うこともあるでしょう。(特に加減乗除の法則など)

おう!覚えたか!ならわかっていると思うが、ユニットは能力を持たないと定義してあるからな!手札を捨てたり、デッキ破壊とかにも制限あるからな!そのほかいろいろあるが、そこんところはよろしく!

多分、一番大きな難関です。ユニットとされるカードは一律大きさの違う駒レベルの扱いです。
手札破壊やデッキ破壊ができないのは該当するデッキでやる気力はおきなくなりますし、ユニットを無条件で殺すのにも制限がかかり、ライフ回復なども無意味とされます。
ほとんどのデッキはもともとのゲームでできたことがほぼできなくなります。
結局のところ今まで使われなかったカードが日の目を見ることはあるでしょうが、それ以上に紙となるカードのほうが多く、今使っているデッキをほぼそのまま持ち込んでもクソ弱い紙束となるだけです。
楽しそうですか?楽しくなさそうですよね?自分のやりたいことをやれる元のゲームを遊んでたほうが楽しそうですよね?

デッキに同名カード2枚入れるのは禁止ルールだからな!その不正確認はプレイヤー自身に任せるからな!

ある程度の金品がかかったTCGの競技において、デッキの内容はあらかじめジャッジに提出する(さらに無作為抽出によるゲーム開始前のデッキチェックも行われることもあります)のが普通だと思っております。それらの役目を放棄し、完全にプレイヤーに放り投げているわけです。
裏面で置いたカードが適切に置かれたものかの確認だけでは済まず、ただただかったるいだけの作業をさせられるのです。
ましてや競技性・賞金制を掲げておきながら、全部セルフジャッジでよろしく!というのも非常におかしな話です。

専用透明ダイス買えよ!2分タイマー用意しろよ!不正防止だからな!

まあ前者のほうは悪い冗談だと思ってスルーしましょう。
問題は2分タイマーです。
カジュアルでも大会でもなく練習として行うのでしたら汎用の電子機器を使った方法はいくつかありえるでしょう。
が、大会の場合に個人が所有する汎用の電子機器の使用を認めると不正の余地が出てきます。
よってデジタル式チェスクロックを使用することを個人的にお奨めしたいのですが、欠点がありまして、ボタンを押すときにかちゃかちゃうるさいのです。
囲碁や将棋のような2時間で合計150~250回の30秒に1回ペースでは済まないでしょうし(特に優先権をパスしてゲームを進行させる場合)、あまりにもカチャカチャうるさいのは宣言を聞き取りにくくするのではないかと懸念されます。
また、2分ルールで遅延行為による大会運営妨害が絶対に行われなくなるのか?というのは無理というべきです。
自分のターンと相手のターンの1往復だけでこのルールを最大限利用するだけで8分、7往復ならばほぼ1時間であり、遊戯王やマジックの2本先取制で採用される大抵の制限時間を超過する時間です。
個人的にゲームルールで縛るのは非常にナンセンスです。

さあやってみろ!楽しいだろ?

自分のデッキをクロスオーバー対戦できるのかと思いきや、わけのわからないようなルールを暗記しないといけないうえに、大幅に能力と効果に制限を受けてもともとのデッキコンセプトどおりに戦うことが不可能で、ゲーム終了時に面倒な処理をさせられ、なおかつチェスクロックをカチャカチャしないといけないようなゲームをやるのは楽しいでしょうか?
多分楽しくないでしょうね。

お前さんは外国人だって?悪いな!適当翻訳が方針なんだ!お前の国の言語はねえ!

国別の一人当り購買力平価を基準とした翻訳言語選定となっております。
まあ英語はいいでしょう。その他大抵の言語は問題ないチョイスです。
問題はアラビア語のチョイスと中国語の非チョイスです。
アラビア語圏ではギャンブルに近い類のゲームはイスラム教上タブーです。
話者がいくら2億人いるからと言っても、遊んでくれない人たち向けに翻訳してもまったく意味がありません。
対して中国語、確かに85位近辺と低いのは間違いありません。
額としても日本の1/3程度です。
しかし中国語話者の人口は日本人の6倍以上の8億8500万人です。
また、中国の一人当り購買力平価が低いのは地方と都市とで給与格差が日本よりもあるせいです。
おそらく潜在市場規模は日本を上回る可能性も十分にあります。

では、もう一つの言語方針であるTWGP発音ローマ字とはどんなものかを日本語で体験してみることにしましょうか。
元とした文章はMagicのカード、威圧の杖より

(1):威圧の杖をアンタップする。

(2),(T):あなたは1点のライフを得る。

(3),(T):クリーチャー1体を対象とし、それをアンタップする。

(4),(T):クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。

(5),(T):カードを1枚引く。

を例として用意しました。
では私なりに考えた、英語圏の人がTWGP発音ローマ字を見た感じに近いものと思われるものです。

(1):えあちのとえをアンタッポすろ。

(2),(T):あなたはえってんのラエホをえろ。

(3),(T):キリーチャーえったえをたえしょうとす、そりをアンタッポすろ。

(4),(T):キリーチャーえったえをたえしょうとす、そりをタッポすろ。

(5),(T):カードをひつまいひこ。

TWGP発音ローマ字とは日本語訛りの英語に非常に類似しており、それを考えると言葉自体は共通語を主体とした訛りに聞こえることでしょう。
どう思いますか?