エリン島では島全体で「社会にどのように関わりたいか、貢献したいかという意識」を育てる教育が一貫してあった。
島での経験すべてが自然に教育になるように、デジタル空間とリアル空間の両方を駆使し教育をアトラクションのようにして島全体で学習を楽しめるように工夫されている。
また子供の興味関心の傾向を3歳ぐらいからチェックをし始め、学校に入学すると長くて2週間に一度その子のポートフォリオ的な情報のアップデートが行われていた。
生徒それぞれに得意分野や興味が異なるので、単一の基準で個人の価値を判断したり、競わせたりすることはなく、個人の好きな事、関心のある事をより伸ばす教育であった。
エリン学園
エリン島の中央部分にある唯一の学校。
エリン島民は全員この学校で学ぶ。
幼稚園から大学院までの一貫教育。
同じキャンパス内にそれぞれの校舎があった為、様々な年齢の学生が交流することができた。
授業
科目は生徒が自由に選ぶ。
その為小学1年生で文字を学習する生徒もいれば、中学2年生で習得する生徒もいた。
独学が基本。
オンライン授業を推奨していたが、同時にリアル授業も行われている。
教室には、そしてオンラインではカメラで生徒の様子を見守る補佐的な教師がいて、登壇している教師に授業進行具合を調整するなど手厚い教育だった。
教師同士、授業をお互い監視し合い意見交換をしていた。
❖ 課外授業 ❖
島内の社会人例えばファッションデザイナーを招いてその職業についての授業を行う。
今日は竹の生地について学ぼうという授業の時、
✓実際に竹を林に行って取ってくる
✓生地になる工程を見学する など
教室で行う以外に五感で感じる現場での体験授業も多かった。
また海外での課外授業も数多く用意されていて、
✓写真を撮ろう
✓スケッチをしてみよう
✓得意なことを現地の人に提供してみよう など
外国人との交流機会も頻繁にあった。
❖ 変わった&人気の科目 ❖
マナの変換術などの超能力
占い
サブカルチャー(日本が近かったのでアニメやゲームが人気)
など
❖ レゾン レゾンデートル(存在理由) ❖
サークル+部活のようなもので、小学4年生から活動が義務化されている。
生徒主動で目標を掲げプロジェクトを立ち上げ集団活動をして、1イベント単位で解散する。
同じ興味関心のあるグループなので、様々な年齢の生徒が集まり、協力し合いながら目標を達成させる。
例えば、飲み物をつくるのが好きという生徒が集まり、
✓夏なのでレモネードにしよう
✓海沿いの木陰のある場所にしよう
✓海に遊びにきてる人に飲んでもらおう
✓テーブルとベンチを置こう
✓プラスアルファで楽しんでもらう為、飲み終わったグラスに残ったレモンの粒で占いをしよう
など
また島内のカフェで働いてる人にアドバイス貰ったりと社会との関わり、交流を自然と学んでいく。関わる大人達もエリン学園の卒業生なのでレゾンに理解があり一緒に楽しんで協力してくれる。
エリン島内では貨幣のやり取りがないので、各個人の好きな事がそのまま社会への提供、貢献となる。その為やりがいのある事、生きがいなど追求するように徹底していた。
その他エリン島の教育の特徴ピックアップ
各個人が寿命まで専門を選ぶ
死ぬまで何したいか何担当でいきたいか決める
鍛錬の日々
友情と協力と、個人の鍛錬と表現の連続
個人があって組織がある