銀貨を山と積んで揃えた、装備と技能のほうが本体です

Last-modified: 2021-07-17 (土) 10:11:01

基本設定

CardWirth冒険者ランダム生成Script』の管理人が、静止画実況に用いているパーティ。
黄金樹を求めて_Py」の面々がLv9に到達し、成長とカード編成に一区切りがついて先を急ぐ必要がなくなったため、ひとまず彼らをお休みするため、セカンドパーティーを作成しようと計画。
以前に「強い連れ込みNPC」の話がVIPのスレで話題に上がった際、それへの反論&後のリプレイのネタ出しとして作成した、雑魚モンスターのステータスを参照した「弱い連れ込みNPC」の連れ込み宿『戦闘員の詰め所』の面々を、改めてリプレイ用パーティとして採用するに至ったのだった。

 

ちなみに前日譚と言うか、テストランをリプレイしていたりします。

 

それぞれ『ゴブリン』『チンピラ』『オーク(「家宝の鎧」の「オーク兵」ではない)』『ウルフ』『コボルト』『村人(「賢者の選択」で登場)』という、ベテランワーシストには見飽きた雑魚モンスター(及び非戦闘員)のステータスを参照。
適当な性別・年代・素質・特性を付与し、それっぽい冒険者に見えるよう仕立てつつ、作成された六人がメンバー。

 

なお、それら付与された性別・年代・素質・特性による、参照元からのステータス変化は一切行っていない。
要するに見た目を整えただけなので、無慈悲なまでに雑魚モンスター(及び非戦闘員)なのは変わっておらず、通常の作成PCとは比べ物にならない弱さを感じさせてくれる。
(参照元が割りと強い『ウルフ』のラルゴンは多少マシだが、それでも能力の合計値は通常PCの8割程度という)

 

とは言え「縛りプレイとは言ったが、苦戦すると言った覚えは無い」実況主が、一切手加減抜きで武器アイテム・防具付帯能力を利用してパーティを強化しており。
またスキルも強技能だけでなく、固定値だから適性に関係なく使えるような物や。多少なりとも得意な適性があるならそれに合ったスキルも、何処からでも探してきて採用するなどして強化しており、序盤のうちなら十分に戦えると思われる。
ちなみにその装備品や所持技能のほうだが、黄金樹を求めて黄金樹を求めて_Pyに再編成される際に、外されたスキルをお下がりしまくっているので、どれがどれか気づいた人はそっとしておいてね!

 

なおCardWirthPyの売りの一つとして、レベルを下げ調整した際にスキルが外れても、再びレベルを戻せば自動で付け直ししてくれる機能があるので、このパーティもレベルを下げ調整して低レベルシナリオに挑むという形のリプレイが割と多くなると思うが、そのあたりはご了承願いたい。

 

カード素材はへっぽこ村・CW支部さんの物です。

 

それと重要なことですが、このページにおけるキャラ設定は、基本的に今回のリプレイでのマイ世界観における設定であり、彼らが連れ込まれた宿とプレイごとに、別の設定があることは当たり前であるということは重ねてご了承願いたい。

メンバー紹介

カラーリングは白黒が多めか? 左の二人は茶と赤だけど。
お馴染みのNIFQ絵なので、「黄金樹を求めて」の面々と並べても違和感は無い。
素質は勇将型二人に加え豪傑型もいるので、戦士が多めの編成……というか雑魚モンスターに魔術師・盗賊・僧侶的なステータスの奴はまず居ない。なので見た目だけでも、策士型の看板を掲げさせるのは違和感しかなかったという事情も。

 
面構えだけは一端だけどねぇ
役割の自動判定(by 悪夢ぁの書)
これはこれで、合っているような、いないような
全員の所持カード一覧
武器と防具でガッチリ固めて戦うぞ
 

元傭兵や殺し屋といった、契約に五月蝿い感じの面子もいるパーティなので、賃上げ交渉はそれなりにやる。
各キャラクターの設定は即興で考えたため、よくあるテンプレート的な連中になってしまっているのはご愛嬌ということで。これから先の冒険で、独自のキャラ性が付いていくことに期待したい。

 

パーティ名は『黄金樹を求めて』『月が満ちるまで』と同系統な、若干パーティ名らしくないスタイルを採用。
星=天与に選ばれずとも、きっとそこに辿り着いてみせるという彼らの意気を表したものになっている。
また『風』を冠したパーティ名が多かった当時に、風が常に追い風とは限るまいと、向かい風を切り裂くイメージで名付けた『黒鉄の風斬り羽根』と同様に、天与=星が自身の頭上に輝かなかった冒険者の方が多いだろう、というイメージから『星』を冠したパーティ名の多いことに、向こうを張って名付けた面もある。

 

デフォルトで設定しているもの以外の、各種設定クーポン配布には、「夢クーポン配布所」「口調編集ユーティリティ」「アマンダの館」「称号登録所」「冒険者の心得」「宿の自室」「Adventurer's Spice」「人間関係+α」「宿の喫煙所」「英知の書」などを利用している。

 

テーマソングはHOWL BE QUIETの「MONSTER WORLD」、彼らが掴む栄光への物語をどうぞ!

テーレス

コンセプトは「二昔くらい前の熱血主人公」

特筆クーポン
クドラ教徒、夢:地位と名誉、_スラム口調、_行動派KS、_お喋り、_メイン、戦士、大食漢、方向音痴、トラブルメーカー、生物知識、_邪神信仰、_性格:子供、_熱血、_エロい、_素直、師弟関係:弟子、腐れ縁、弟子:畏怖すべき師匠、仲間:信頼する仲間達、無二の親友、クドラ象形文字習得、ゴブリン語習得、いじめっこ

能力値ネタバレ

参照元:ゴブリン/出典:ゴブリンの洞窟
筋力+好戦か大胆なら、何とか没個性冒険者並みには……

適性チェッカ

とにかく多少なりとも得意な分野で、勝負していくしか無いのだ。

全能力が平均して低い、という最悪のステータス配分。とは言え僅かながら他の能力より筋力が上であること、そして好戦や大胆の性格が高いことから、その辺りの適性な強スキルで固めることで、何とか戦えるようになると思われる。
あと低いとは言え平均的な能力ゆえか、変な所でパーティ中一番の能力という分野もあったり(例えば、精神+大胆とか)


雑魚モンスターパーティの主役と言えば、それはもうゴブリンだろう……ミマス氏のゴブワースでもそう言っている。
特性の方も、良くも悪くも兎に角パーティを引っ張るものをチョイスし、明確に主役っぽく仕立ててみていたり。
とはいえゴブリンはゴブリン、主役ではあってもリーダーではない扱いなのがアレだったりするのだがw
もし上記のシナリオをダウンロードして、連れ込んで使おうという奇特な人がいたら、主役らしく_1に置いていただきたい。この有様で目立たなかったらマジでただのお荷物だからな!

 

なお第二回リプレイでオークを誂いまくらせたので、からかい系クーポンの「いじめっこ」を付与してみた。元よりトラブルメーカーなのと相まって、リーダーなオークの胃に深刻なダメージを与えてくれるだろうw

詳細設定

ヒポポタマス氏の「儀式の森にて」に出てくるような、山奥のクドラ教の隠れ里で自警団に所属し、腹を減らして里にでてきたコボルトや狼を追っ払ったり。祭りの前日には、クドラ神に捧げる生贄として、山の鹿やウサギを追っかけ回すための人手に駆り出されていた感じの青年。
かつて抱いていた物語の英雄への憧れも、物置の隅に立てかけられた両手剣も今は昔。これからもこんな日常が、ずっと続いていくのだろうな、とボンヤリと考えていた。

 

だがあるとき前述のシナリオめいて、近くの森に唐突に強大な魔物が出現。隠れ里の戦力で手に負える存在ではなかったため、前述のシナリオと同じく外部から冒険者を雇うことに。
そして呼ばれてきた冒険者パーティは、亜人・吸血鬼・死霊術師だのが在籍する、アウトローも良いところな連中だった……まあクドラ教の隠れ里なんぞからの依頼を受けてくれるのは、こういう連中しか居ないよね。

 

だが件の魔物も速やかに討伐してみせるなど、彼らの実力は確かであり。また討伐後のささやかな祝宴で語られた、彼らの身の上話もテーレスに強い衝撃を与えた。聖北に染まった世間からは忌避される立場ながら、それを実力(=暴力)でねじ伏せ、一廉の英雄として扱わせる、扱わざるを得なくさせるというその強さと生き様。
冒険者パーティが隠れ里を去った後、さっそく物置から両手剣を引っ張り出し、我流の剣術鍛錬を再開して半年。当初は一年間キッチリ鍛錬してから行く予定だったのだが、我慢しきれなくなった彼は後先考えず隠れ里を飛び出した。彼がかつてよく口にした『俺は伝説になる!』の口癖とともに……

 

そんな彼がたどり着いた、特産・冒険者な街「交易都市リューン」で、腐れ縁のイナールと再会したり。あからさまにワケありな雰囲気を漂わせる殺し屋と幼女を、パーティ結成に巻き込んだり。お望み通りとはちょっと違うかもしれない大冒険が始まるのは、もう少し先の話である。
果たして彼は伝説となり、自身(及びクドラ教の隠れ里)を、実力(=暴力)で押し通すことが出来るのだろうか?

 

一言で言うなら「二昔前の熱血系主人公」というやつ。性格は子供、熱血でエロくてトラブルメーカー、勢い任せのコミュ力は割とあるし、悪いやつではない。自警団として山に入ることも多かったので、生物知識はそこそこある。ゴブリン語はステータス参照元がゴブリンだからというネタ。
ちなみに明らかにリーダーを任せるには不安な性格のため、主人公ではあるがリーダーではない_1だったりする。
(前日譚の、4000spガチャ突っ込み事件が理由……ではないw)


技能

炎の魔法剣とポーション技能
右クリック詳細
抵抗属性と固定値を讃えよ!

『傷薬』は実は解説と違って、完全固定値な回復スキル。それゆえ適性が全く無くても使用可能。精神が腐ってるか好戦的か、といった面々の揃ったこのパーティにおいて、癒身の法に代わる回復スキルとして活躍してくれるだろう。
『落日』は解説どおり効かない相手が多く、居合斬りのような万能性は無いものの、確実に当たる=必中なうえに、テーレスの一番マシな「筋力+好戦」適性で扱える剣技ということで、まさにこいつのためのスキル。一も二もなく購入した。
『雷球』は威力は控えめながら、ダメージが全属性かつレベル比+固定値なので適性に左右されづらく、当然ながら魔法・抵抗属性なので幽霊対策には十分。かつ肉体属性の呪縛効果(5ターン)が抵抗属性で使える=回避率の高い相手も呪縛可能な有用スキル。まあ適性が没個性並みなので、呪縛は効いたら御の字程度だけど。
『天使の薬』は「傷薬」の二倍の回復量(固定値)を持つ上位スキル、「傷薬」では回復量の足りなくなる中盤以降でも、十分な回復量で長く役立ってくれるだろう(しかし精神+平和の腐ってるこいつが、回復二枚持ちのメイン僧侶か……)

スキル名区分引用元
傷薬Lv1/回復無双都市カーディラム
落日Lv3/攻撃城館の街セレネフィア
雷球Lv3/呪縛技の街フィール
天使の薬Lv3/回復無双都市カーディラム
 

装備

両手剣と胸当て、まあスタンダード

性格が臆病に強く寄っているため、攻撃アクションカードの適性が腐っており、戦士適性がどうにも劣る……こんなときに頼りになるのが武器アイテムだ。とくに筋力+好戦が高いなら、十分に代用になる武器は手に入る。
『トゥーハンドソード(標準)』はカード交換効果は無いが、通常攻撃の代用には十分。またカード交換効果がないゆえ「回復カードを手札にキープしつつ攻撃」みたいな作戦にも使える。
(なおテーレスのトゥーハンドソードは、長年の物置の主化で錆びついていた愛用の品を、銀貨積んで叩き直してもらった設定でよろしく)
『クリスタルロッド』はCardWirthPyを使うなら、一度はプレイすることをオススメする、機能説明シナリオ「WSN1の洞窟」から拾ってきた、賢者の杖の類似品。魔法スキルを持っていないと使えなかったり、引ける技能カードが一枚だったりするが、まれに技能の使用回数が回復するなど独自の効果もある。
(実はこいつが回復二枚持ちメイン回復の予定なので、その準備で持たせてたり)
『ブレストプレート』は、回避と抵抗が下がるが、同程度防御も上がる防具。臆病なので抵抗が低く、大胆なので回避も低い、生命もそう高くないのでHPもそう高くない、とくれば開き直って防御を高めた方が生存率が高まるだろうという理屈。
(なお本人的には「格好いいから!」みたいな返事が帰ってくるだろう)

名称区分引用元
トゥーハンドソード(標準)武器/アイテム夕日の鉄撃
クリスタルロッド手札交換/アイテムWSN1の洞窟
ブレストプレート防具/付帯能力夕日の鉄撃

イナール

あからさまに_秀麗で_ツンデレなキャストだったので以下略。

特筆クーポン
クドラ教徒、神官、指名手配、夢:正義の実現、_女性口調、_財布係KS、聖職者、カップサイズ_B、料理下手、植物知識、邪神信仰、_ツンデレ、腐れ縁、仲間:陽だまり、クドラ象形文字習得

能力値ネタバレ

参照元:チンピラ/出典:教会の妖姫
能力値合計が凡庸型程度あるため、このパーティ内では強い方。

適性チェッカ

狡猾のほうはともかく、この大胆さじゃ盗賊は無理ですね。

実はチンピラは盗賊崩れと言うより、戦士崩れに近いステータスをしている。筋力と敏捷が高いのに加え、好戦・大胆・狡猾なども高いので、多くの強力なスキルに適性がある……ように見えて、明るい緑丸まで届いていない悲しみはあるが。
これまたテーレスと同様に、それでも比較的得意な分野で頑張るしか無い。


カードワースにおける、雑魚モンスターとしてゴブリンと双璧を張るもの……それはチンピラに他ならない!
ということでゴブリンと縁の深いキャラとして、用意されたキャラクターがこいつである。
雑魚とは言えモンスターを元ネタとしたパーティゆえ、一般社会から外れたキャラ付けのため、クドラ教を使うのは予定していたので、クドラ教の隠れ里での同郷という設定は割と初期からあった。
あとはまあ真面目な性格でトラブルメーカーなゴブリンへのツッコミ役というポジションに、選んだキャストが見るからに秀麗ツンデレだったので以下略と、相当ストレートに特性を選んで完成したのであった。

詳細設定

テーレスと同郷のクドラ教の隠れ里の、教会の司祭の娘(CardWirth世界では、聖北教でも「教会の妖姫」「墓守の苦悩」に見られるように、司祭が妻帯し子を持つことが許されている描写がある。地母神であるクドラともあれば、それこそ産めよ増やせよだろう)
物心ついたときから次代の司祭となるため、修行だ勉学だと信仰心を養わされてきたのだが、その養われた信仰心が行き過ぎたがゆえの過激さか、隠れ里に潜まねば生きていけない現状への危機感か、それとも秘跡の才能を与えられなかった自身の信仰を周囲と神に示すためか。成人する(旧ソード・ワールド準拠なら15歳)ころには、良く言えば争いを好まない、悪く言えば聖北との戦いから逃げた、両親や隠れ里の人々に強く反発するように。

 

そしてあるとき、聖北との戦いへの協力を求めて、外部からクドラ教過激派の集団が隠れ里に訪れた際、隠れ里の人々が争いを拒否する中、彼女は過激派の思想に賛同し、そのまま彼らに加わって村を飛び出してしまったのだった。
(なお腐れ縁のテーレスには「あんたに正論を言われたらムカつくから」という理由で何も相談しなかった)
そしてクドラ教過激派集団の下っ端尖兵として、聖北教会との戦いに身を投じること幾星霜。直近の作戦では集団による聖北教会への攻撃が成功し、大きな打撃を与えることには成功したものの、引き換えに(当然ながら)聖北からの反撃・追撃も激化。完全に包囲される前に、一旦散り散りになって追手をかわす必要がある、というところまで追い込まれてしまう。
それは勿論、彼女ら下っ端尖兵も同様だった(正直、集団の指導者や幹部らに、デコイ=トカゲの尻尾切りされた臭い)

 

事ここに至って途方に暮れる彼女。自分だけなら隠れ里に逃げ帰ればどうにかなるかもしれないが、彼女も隠れ里の外に出た年月で多少なりとも成長した。今更家出娘が逃げ帰って迷惑をかけるわけには行かないと考え、多くの下っ端尖兵の取っていた「都会を転々として人混みに紛れる」方法で逃げ延びようと画策する。だがもちろん、協力者でもいなければ、そんな杜撰な作戦で逃げ切れるはずが無い。
……彼女にとって幸運だったのは、タイミング良く隠れ里を飛び出してきたテーレスと再会できたことだった。

 

「司祭の娘のくせして、修行嫌いで里を飛び出してた腐れ縁だよ」「その証拠に法術の一つも使えやしないぜ、同じヘタクソなら料理のほうがマシ(なお「料理下手」クーポン取得済み)だなw」という(嘘を交えた)説明には色々と言いたいことはあったが、ともかくテーレスの取り成しで宿の親父やパーティメンバーの信用を得ることに成功、ここに一般クドラ教徒な新米冒険者イナールが誕生したのだった。
(一方その頃、イナールの所属していたクドラ教過激派の集団は、聖北教会の執拗な追撃および雇われた高レベル冒険者らによって、指導者含む主だった幹部はすでに始末されており。下っ端尖兵もその殆どは、逃げ延びようとした先でボロを出し、現地の冒険者や治安隊の御用になっている。イナールが追撃の優先度の低い下っ端だったのに加え、運良くテーレスという協力者に会えたという彼女の幸運……いやクドラ神の導きか)

 

かくして予期せず始まった冒険者生活。この一件の熱りがいずれ冷めたとしても、今となってはトカゲの尻尾切りしてくれたクドラ教過激派集団に戻る気も無い(と言うか知らないところで既に壊滅状態だ)し、(今回ばかりは借りのできた)腐れ縁との生活も悪くないので、ズルズルと冒険者稼業を続けてしまっている。
ちなみにテーレスとの腐れ縁は、うっかり婚姻届けでも出されようものなら、別れる手続きも面倒だしこのままでも良いかって程度の腐れ縁なので、そのうちうっかり結婚関係クーポンが配布されているかもしれない。

 

一言で言うなら「二昔前のツンデレ暴力系ヒロイン」の類似品、デスコックではなく料理下手止まりなのは温情だ。秘跡の才能がなかったので、それらしいことをするための手段として、隠れ里に居た頃から薬学に頼っており、植物学≒薬草学には割と詳しい。色々あった今でも、クドラ神の正義を知らしめることには未練がある。
なお、このメンツの中では気が強くて財布の紐が硬く、金銭感覚もズレてないということで会計係を担当。


所持スキル

法術適性皆無なので、それらしい役割は薬術に頼る。
右クリック詳細
クドラは地母神、薬草による薬を使うのは許してくれるだろう。

『戦士の薬』は対象が味方一体とは言え、行動力と防御力が同時に上がる有用なスキル、この雑魚パーティには必携のバフだろう。加えて適性が「器用+大胆」なので、法術に全く適性のないイナールでも使えて神官っぽいことが可能に……となれば買わない手は無かった。
『陰影の矢』は王道である魔法の矢の互換技能、知力が低いので適性は最良ではないものの、好戦性の高さゆえ没個性程度の適性では扱えるのに加え、このスキルほど安定性や汎用性があり、強敵である魔法生物相手の場面で役立つなんてスキルは早々無い……ということで選択することになった。
『舞い散る葉』は「魔法防御」の適性違い。精神+臆病なので、何とか影付き緑丸で扱える、念願のクドラ教徒スキル。精神が腐ってて臆病なこの面々には気休め程度だが、これで抵抗力もバフ出来るようになり、フルバフも可能になった。

スキル名区分引用元
戦士の薬Lv1/強化無双都市カーディラム
陰影の矢Lv1/攻撃止揚の幻想
舞い散る葉Lv3/強化やさしいクドラ法術
 

装備

とにかく多少なりとも、回避力を高めて対処する。

大胆なので多少回避に悪影響はあるものの、敏捷が高いなら回避を高めて生存率を上げる。
『短剣』はお下がり品の武器、適性は「器用+好戦」なので最良ではない(最良なら「筋力+好戦」の武器が欲しい)が、攻撃アクションカードよりは十分に使える適性なのに加え、所持すれば回避力にボーナスがあるのでそれを目当てに。
『鉄板リスト』は抵抗が下がって回避が上がる防具、臆病な上に精神が腐っているので、抵抗力はもう最初から気にしない。むしろ短剣の回避力ボーナスと合わせて、敵のアクションカードによる物理攻撃に回避力で対策し強化する方向で。

アイテム名区分引用元
短剣武器/アイテム古城の老兵
鉄板リスト防具/付帯能力夕日の鉄撃

ジェイエル

トロールの如き面構え、貫禄だけは凄い。

特筆クーポン
傭兵、夢:自由と冒険、_リーダーKS、大声、怪力、民俗知識、_無口口調、_天然、相棒:仕事上の信頼、仲間:良き好敵手達、肉体言語習得、いじめられっこ、犬猿:交わさぬ言葉

能力値ネタバレ

参照元:オーク/出典:モンスター図鑑+(家宝の鎧の「オーク兵」とは別物)
このパーティ内でさえも、悪い意味で凄いステータスをしている。

適性チェッカ

得意分野がハッキリしているので、ある意味悩まずに済むが……

この雑魚モンスターなステータスの面々の中でも、実は総合力が最も低い。
だがその少ない能力が筋力と、特に「生命力」に全振りなのに加え、好戦(と臆病)が高く「生命+好戦」ならば明るい緑丸に達している……三人目にしてようやく得意適性持ちの登場である。
「生命+好戦」適性のスキルなら少しは見つかるし、一般作成冒険者だと低くなりがちな生命力が高いという強みは実に頼れる。ただし敏捷と精神力のほうは腐り果てているので、回避や抵抗に全く期待できないことには覚悟が必要だが。


家宝の鎧のオーク兵ではなく、モンスター図鑑から持ってきた「オーク」である。他のユーザーシナリオで雑魚敵として出てくるのは、オーク兵ではなくてオークのほうが多いだろうからな……という判断だ。
オーク兵はオークロードに率いられているぶん、勇猛さが改善されててちょっと強いのだが、どうせ武器を使うなら臆病でも問題ない上に、抵抗力も精神の値が死んでるから諦めもついている。ならば〇〇+臆病適性の技能を狙えるようにしたいから、こっちを選んだという理由もあったり。
ポジションとしては、雑魚モンスターとしてゴブリンと双璧のはずが、チンピラにお株を奪われているという状況を再現。序盤ではちょっと強い雑魚敵のオークとして、リーダーを張ってるんだけど_3だから目立たないという不憫枠だ。でも数少ない明るい緑丸適性も持ってるし、弱くもなければ完全に目立たないわけでもないよ!

 

第二回リプレイでゴブリンに誂われまくらせたので「いじめられっこ」クーポンを配布。あと相棒の村人との仲の悪さが分かりづらいかと思ったので、犬猿の仲クーポンのほうも配布してみた。こんなに扱いの悪いリーダーとか初めてだぞ!
まあ「生まれながらに人の上に立つもの、天に選ばれし勇者様!」なお嬢とか、「悪党で切れ者でエエ格好しいで美人に弱いピカレスクロマン」な兄貴とかと比べたら、多少はね!

詳細設定

「傭兵都市ゲルミナ」の傭兵団に所属していた傭兵、傭兵になった理由は「10人傭兵を集めりゃ、そのうち2~3人は同じ理由のヤツがいる」程度の在り来りなものだと語る。
天与の武才だの華々しい戦果だのとは無縁だったが、そのタフさを活かした堅実な仕事ぶりと誠実な人柄で、他の団員や雇い主からの信頼も得ており、それなりのポジションに居たんじゃないかとは本人談。

 

だがあるとき、ゲルミナの傭兵団が解散(蟹氏「傭兵都市ゲルミナ」の配布停止)という青天の霹靂で、あっという間に無職になってしまう。才能のある若い傭兵は他の傭兵団に移ったし、歳を食った傭兵だと退職金を元手にカタギに戻る者もいた。もちろん鼻つまみ者・食い詰め者の中には、何処とも知れず姿を消した者(おそらく行き着く先は山賊だろう)や、北方の「城砦都市キーレ」で危険な戦場に身を投じる者もいた。
さて自分はどうするべきか、借金するほど食い詰めていないから退職金は丸々残っているし、賊に身を落とさなきゃならないほど鼻つまみ者な仕事をしてきた覚えも無い。かと言って自分のような不器用で頭も悪い、多少の腕っ節とタフさしか取り柄のない男が、カタギに戻って商売を始めたとして食っていけるのか? 何より自分はずっと『傭兵』という特殊な社会で生きてきて、そこ以外のことは殆ど知らないのだ。

 

そして退職金を切り崩して生活しながら熟考を重ねた結果、ジェイエルは「自由に生きてみたい」という結論に達する。傭兵団の傭兵というものは、仕事は団長の方針・判断に従うだけだし、戦場でも前線指揮官の指示に従って突撃・撤退するだけ。傭兵団という集団に属している以上、無法者・無頼漢というイメージとは裏腹に、案外としがらみは多いものだった。しがらみに縛られるのは同じなら、自分の選んだしがらみの中で生きていきたい。

 

そうと決まれば話は早い、彼の考えた道は二つ。
一つは個人(フリー)での傭兵稼業だ。北に行けば「城砦都市キーレ」がある。あそこなら仕事は腐るほどあるし、個人の傭兵だろうと来た者が拒まれることは無い(食い詰めてもいないのにキーレに行くというのは癪だが)
もう一つは、傭兵には意外と馴染み深い職業への転職。ときには同じ依頼主に雇われて協力し、ときには敵対する相手に雇われた連中と剣を交えたこともあった……それは『冒険者』と呼ばれる自由人たち。討伐対象の妖魔に人型は珍しくなく、山賊などの人間を相手取ることも多いと聞く。受ける仕事を選べば、傭兵として積み上げたものを活かすことも出来るだろう。そして南方の「交易都市リューン」は、冒険者の街として有名だ。

 

道は二つ、北か南か、キーレかリューンか、傭兵か冒険者か、そして手の中にはコインが一枚、実に分かりやすい。かくして投げたコインが指した運命を握り、残った退職金を冒険に必要な装備に変えると、ジェイエルは住み慣れた傭兵都市ゲルミナに別れを告げ、南方の「交易都市リューン」へと旅立ったのだった……彼の選んだ自由の翼、『冒険者』となるために。
その行き着いた先の宿で、宿の親父に「若者連中が立ち上げたパーティが心配だから」とベテラン枠として放り込まれ。若者男性二人がそれぞれ別の理由で、明らかにリーダーを任せるには不安な性格だったため、いきなりリーダーを任されることになったのはさすがに想定外だったが。

 

一言で言うなら「脳筋オッサン戦士枠」だが、人種・民族の坩堝である傭兵団に所属し、各地の戦場を転々としていたためか、体験的な民俗知識には意外なほど通じている。口調は無口だが、無口クーポンは無いし、大声も出せる。要するに「話さない訳ではないが辿々しい=口下手」というやつ、_無骨だからな。あと何気に_天然なところがあったり、事態がややこしくなると肉体言語に頼ろうとするところも。
「傭兵としての自分の力が、冒険者で何処まで通じるか」試してみたいところもあり、そういう意味でパーティメンバーは好敵手だと考えている。それとディトンとは、リーダー役の戦士と参謀的な盗賊として(あと傭兵と殺し屋という「契約を重んじる職」として)の相棒関係にあるが、あくまで仕事上の関係で、_不実で_利己的と自分と正反対なディトンとは、あまりプライベートでは関わりたくなかったりする。


所持スキル

数は少なくても、この明るい緑丸の安心感よ……
右クリック詳細
専業戦士らしく、攻撃スキルを集めていくぞ。

何気に「生命+好戦」の良適性スキルは割と多い、7枚全部をこれで固めることも可能だ。「宵楽都市サテラバス」のハルバード技能を採用すれば、より楽に集められるが、店シナ紹介も兼ねて混成で行く予定。
『獣牙』はその「生命+好戦」で使える、魔法物理で高威力・成功率高めなスキル。使用時に思いっきり隙だらけになるのが難点だが、それを差し引いてもこの良適性と攻撃力・汎用性は捨てがたい。
『闘気の刃』も同じく良適性で使える全体攻撃スキル、魔法生物相手に特攻や行動力ダウン効果はあるものの、威力自体は薙ぎ倒しにすら満たない。だが最大の売りは魔法物理かつ抵抗属性という汎用性・安定性にある。バットやウィスプを払うには最適となるだろう。
『燃気砲』は敵単体に抵抗属性の遠距離攻撃という、レベルと威力の上がった炎属性の「魔法の矢」めいたスキル。素直な性能をしているので、効く相手には最も有効な攻撃手段になるだろう。

スキル名区分引用元
獣牙Lv3/攻撃狼邑ヴォルフスシャンツェ
闘気の刃Lv3/攻撃断崖の都市ティフロ
燃気砲Lv3/攻撃気功スキル教えます
 

装備

元から避けられないので、開き直って完全に回避は捨てていく。

このステータスで回避と抵抗に期待はできない、となると体力に任せて防御を固めるより他に手は無い。
『餌狩りの斧』はお下がり品の武器、幽霊には通じないし、血肉のない相手には威力は控えめなものの、血肉のある相手にはなかなかの威力かつ、若干だが命中率も良い。このパーティの主力になりうるので、少しでも適性のあるこいつに。
『三日月の杖』は賢者の杖の類似品。この顔には似合っていないファンシーな品だが、性能は間違いなく賢者の杖なので、背に腹は代えられず使う羽目になっている。その強さが逆に恨めしい。
『プレートメイル』は回避と抵抗が大きく下がり、防御が大きく上がる防具。こいつの守りに任せて突撃をかける、というのが終始ジェイエルの基本戦術になるだろう、相当酷使されるだろうが頼むから頑張ってくれ。

アイテム名区分引用元
餌狩りの斧武器/アイテム捕食者は来たる
三日月の杖手札交換/アイテム街道沿いの洞窟
プレートメイル防具/付帯能力夕日の鉄撃

ラルゴン

もうハゲ呼ばわりされて怒る歳ではない、許すほど甘くもないがな!

特筆クーポン
騎士、暗い過去、夢:敵討ち、_先鋒、騎乗の心得、指揮能力、彫刻の心得、_老人口調、_俺様、_知識人、師匠:手のかかる弟子、仲間:見えない線

能力値ネタバレ

参照元:ウルフ/出典:教会の妖姫
やはり誇り高き餓狼は格が違った。

適性チェッカ

『穿鋼の突き』を持たせてくれ、と言わんばかりのステータス。

このメンバーの中で最も総合力が高い、とは言えそれでも通常の作成PCの8割程度なのだが。
しかし勇敢で慎重かつ、明るい緑丸が散見されるほど敏捷が高く、筋力・生命力も十分な数値があるなど、バランス良くその数値が配分されている。これならスキル選択や武器の使用を考えれば、通常のパーティにだって加われるだろう。
ウルフが雑魚モンスター扱いなのは、レベルが低く設定されているのに加え、スキルを持たされていないから、ということが良く分かる(裏を返せばそこを弄れば、中ボス~ラスボスの取り巻きに仕立てることも出来るだろう)


雑魚モンスターの中のケモノ枠、バットは付帯能力込みの強さだし、ラットは毒スキル込みの強さ、パイソン辺りになると冷気弱点があるからこそのタフさだし、直に連れ込み化できるのは……と考えた結果ウルフになった。ステータス的には若干強めなのがアレではあるが。
まあ若干強いならそれはそれで、参謀・知恵袋・お目付け役ポジションにしたろと老人設定、特性も誇り高き餓狼っぽいものを選んで完成。あとそんな特性の老人なのに冒険者になった理由として、復讐目的の暗い過去設定も付けましたとさ。
ちなみに教会の妖姫でのウルフは、探索失敗しないと出てこないので、Askシナリオで出会わずに終わる人も多いだろう。ユーザーシナリオでしか見たこと無いという人も多いんじゃないかなと思ったり。

詳細設定

過去を多くは語らない老齢の元騎士。敵討ちのために冒険者になったと口にするものの、その仇敵の居場所を突き止めるためなのか、仇敵の首級を己の手で上げるための力を取り戻すためか、それともカネやコネと言った仇敵に近づくための手段を得るためか、それさえもハッキリとは語ろうとしない(設定していないだけとも言う)
冒険に関してはともかく、自身の復讐に関しては明確に一線を引いており、仲間たちに関わらせようとはしない。それは曲がりなりにも弟子(?)のテーレスや、銀貨で動かせる殺し屋のディトンに対してもである。

 

過去は語らないものの、高い自尊心(_俺様)と深い教養(_知識人)から、(継がせたか失ったかは不明だが)かつては爵位を有していた(_高貴の出)かも知れないこと。その騎馬の腕前から本来は馬上での槍の名手であり、小剣への宗旨替えは「(荊軻の逸話にも語られる)刺剣の術=暗殺の剣」を修めるためであること。巧みな指揮能力からお役所騎士ではなく、実戦を経験した戦士としての騎士であること。
時折手慰みに作る木彫りの人形(「黒騎士の荒野」みたいな)から、騎士を引退してから冒険者になるまでの間は、余生のはずだった時間を彫刻などの趣味に使うなど、余裕のある生活が送れていたらしい事がわかる。

 

このパーティにはジェイエル同様、ベテラン枠として宿の親父に放り込まれた。その後何やかんや(テーレスの4000spガチャ突っ込み事件など)あって、テーレスの師匠みたいなポジションに収まることに。とはいえテーレスの剣は両手剣を使った膂力の剣で、自分の剣は小剣による刺剣と全く別物なので、剣術の師匠というわけではなく「伝説になる」のが目的のテーレスに『士道』を教えるのが主な指導内容だったりする。

 

「倒すだけなら、人質を取り、毒を盛り、人を雇って差し向け、疲れ果てたところを囲め。それで伝説になれると思うのならばな」「其の者自身は道半ばで命を落としても、志が後世に受け継がれ、遂に事を成した例は枚挙に暇がない。勝負は最後まで分からず、死は最後ではない、お主の『伝説』もそうしたもののはずだ」などの『真に最後に勝利するための正々堂々の意義=士道』を教えているのだが、猪突猛進バカのテーレスが本当の意味で理解しているかどうかは微妙に不安である。

 

と言うかぶっちゃけ、事あるごとに突っ走ろうとするテーレスを拳骨で止める係と化している節もある。だがこれくらいのバカ弟子でないと、この偏屈爺からまともな反応は引き出せないだろうな、とか周囲には思われている。前述の通りテーレスにも復讐に関わらせる気はないが、パーティとの間に一線を引きながらもテーレスに色々教えているのは、復讐が失敗すればそこで終わり、成功しても老い先短い自分が、次代に何かを残し『真に最後に勝利する』ためなのかも知れない。

 

一言で言うなら「偏屈者だが達人の老師」である、うわぁ安直。特化した分野は無いものの、広い知識と深い教養を有しており、知識人や参謀が必要と言われたらこいつ。


所持スキル

基本的には「敏捷+勇猛」適性の、小剣技能で固めた戦士枠なんだが……
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やはり「聖霊の盾」は必要なんだ、まあ堪えてくれ。

その得意適性から言って、敏捷+勇猛もしくは慎重あたりの、小剣もしくは槍スキルが最適だろう。
とはいえ『聖霊の盾』はこの雑魚モンスターなステータスの面々の生存率アップのために必須だし、これの適性が少なくとも影付き緑丸になるのはラルゴンとディトンだけ、そして盗賊のディトンにスキル枠の余裕は無い、ということで押し付けられた。あと「聖北教徒じゃないなら、お布施先はクドラ神にしろ」とイナールにクドラ教互換物を買わされた。世の中世知辛いのじゃ。
『穿鋼の突き』は敏捷+勇猛の高い軽戦士には、王道と言って良い高成功率の攻撃スキル。何だかんだ言って、このステータスでコレを持たせいないという選択肢は無いだろうと思うぞ。
『神聖突き』は敏捷適性の居合斬り的な性能のスキル、そう聞くだけで汎用性・有効性が理解できるというもの。

スキル名区分引用元
聖霊の盾Lv3/強化クドラ法術の店
穿鋼の突きLv3/攻撃リューン再発見
神聖突きLv3/攻撃古城の老兵
 

装備

低レベル帯なら、こいつを振り回すだけで行けそうな感じがする。

「夕日の鉄撃」の付帯能力な防具類は、ある能力が上がれば別の能力が下がるので、ラルゴンくらい生存力があるなら、買う必要はあまり無い。何より「アラジンの指輪」などを利用するためにも、一人は召喚枠に空きのある奴が欲しい。
『レイピア』はお下がり品の武器、血肉のない相手には威力半減で、使用時に防御が少し下がるが命中率は高めな、軽戦士にはお馴染みの一品。ラルゴンの適性の高さとも相まって、十分に活躍してくれることだろう。

アイテム名区分引用元
レイピア武器/アイテム古城の老兵

ロリック

何と言うかもう、幸の薄そうな顔をしておる。

特筆クーポン
奴隷、夢:語られぬ夢、_丁寧口調、マスコットKS、_無口、魔術師、酒豪、カップサイズ_AA、文盲、無学、描画の心得、_性格:大人、片思い:秘めた恋、仲間:辿り巡った果て、煙草への憧れ、コボルト語習得

能力値ネタバレ

参照元:コボルト/出典:ゴブリンの洞窟
何気に敏捷と狡猾の高さには、目を見張るものがある。

適性チェッカ

筋力・生命力が腐ってるので、何がしかの補強は必要だが……

能力値の合計こそゴブリンと同等だが、その値が敏捷に偏っているのに加え、図抜けて狡猾なので「敏捷+狡猾」が明るい緑丸になる。よってそれで扱える短剣・小剣スキルを集めれば、デバファー・アタッカーとして活躍も可能。
なのだが、同時に(このメンツの中では)器用・知力も高いため、その狡猾の高さと合わせて解錠を任せたかったり、一部の魔法(と言うか主に「眠りの雲」)を任せたかったり。短剣使いに専念できそうにない……


コボルトもゴブリンと並ぶ、雑魚モンスターの双璧……かと思いきや、ゴブリンの洞窟でのオマケっぷり(しかもよく逃げ出す)から、ゴブリンのオマケ扱いな感じがする悲しみ。
まあそんな感じなので、特性の方も地味めなものを選んでみている。あと今回選んだ雑魚モンスターどもの中では、一番小柄だと思うので子供枠も担当。
ただステータス的にはオークと同じく明るい緑丸の箇所があるので、戦闘でも活躍できないわけではないのに加え、この面々の中では知力と器用が一番高い上に狡猾も図抜けているため、能力の差別化という意味では目立てるポテンシャルはある。
あとはロールプレイ方面でも、人間関係を村人と縁深くしてみたりな。

詳細設定

物心ついてすぐだったため、そうなった経緯は理解できなかったし、そもそも良く覚えておらず思い出せない。
だが金銭的に困窮していた家族に、人買いに売られてしまったことだけは確かな少女。その後はリューンのとある屋敷へと買われていき、朝から晩まで過酷な労働を課されながら「こんなに腕力も体力も無いなんて仕事をする気があるのか」「肉も付いていないのでは『そういう用途』にも使えやしない」「奴隷のくせに愛想も悪いとは何様だ」などと屋敷の人間だけでなく、同じ奴隷らからも詰られる生活を送っていた。
(とは言え「体力も無ければ肉もついてないのは、お前らがろくに食わせてくれないからじゃないか」「愛想を良くしたって、扱いは改善してくれないくせに」と素直に言ったら殴られるので、何も喋らなかったが)

 

そして、もう多少なりとも「使える」年頃になったら娼館に又売りするか、すぐにでも多少の退職金を握らせて(すら貰えないかも知れないが)路地裏に捨てるか、という今後をこれ見よがしに囁かれるようになったある日のこと。
朝昼に衣類を洗濯して干すことが許されるのは屋敷の人間だけ、自分たち奴隷の衣類は夕方夜間に洗って干すものだった。そして奴隷全員の衣類を洗うその作業を他の奴隷らに押し付けられ、一日の作業で疲労困憊の体を引きずり(屋敷の人間用の水源は別にあるので)彼ら奴隷が扱うことを許された井戸の方へ、屋敷の裏口の戸を開け踏み出そうとしたとき、彼女の目の前には見慣れない人影が……その雰囲気は明らかに普通ではなかった。
黒を基調にした異国の装い(スーツ)、異様な黒塗りの眼鏡(サングラス)、そして息が詰まるような『鼻で感じる臭いではない、怖気のする臭い(本編で冒険を重ねた後なら、あれを「死の臭い」と表現するだろう)

 

どう見ても屋敷への客人どころか、まっとうな職種の人間ではない。賊の類だろうということは、物知らず(無学、文盲)の自分でも直感できた。恐怖を全く感じなかったと言えば嘘になるし、悲鳴の一つでも上げるのが普通だろうと、後から考えればそう思う。だがあのときは、幼いながら希望の見えない自分の生に、もう疲れていた。屋敷の中の連中がどうなろうが知ったことではないのは当然として、目の前の賊に自分が『口封じ』されることさえどうでもよかった。そして疲れているのに悲鳴を上げるなんて、体力を使うこともしたくなかった。
だから「用が無いなら退いてくれませんか、洗濯物があるんです」という言葉が口を突いて出てきたのも、割と本心だった。もし自分が死ななくて、屋敷の中の連中も死ななかった場合、洗濯が終わっていなかったら殴られるのだ。だったら目の前の賊よりも、洗濯物を優先したって当然だろう?(と後に語ったら、物凄く微妙な顔をされた)

 

とは言え(まさかこの時間に裏から出てくる人間がいるとは思っていなかったのか)暫し逡巡していた賊も、さすがに横を抜けて井戸に向かって出ていく自分を見逃してくれるほど甘くはなかったようで。次の瞬間、首筋に強い衝撃を貰ったことで「ああ、やっぱり口封じされたか」という諦観とともに意識を失い……
翌日、何処とも知れない宿の一室。ベッドの上で目が覚めると、彼女は『殺し屋』の屋敷への侵入を手引きした『共犯者』ということになっていた。奴隷からの開放を条件に、屋敷の裏口の鍵を開け殺し屋を招き入れた『ことになった』のだと、目の前のテーブルに灰皿と火口箱を広げ、椅子に背中を預けながらタバコを吹かす、あのときの賊。『殺し屋ディトン』と名乗った彼に、そう告げられたのだった。
子供の自分でも分かる稚拙な嘘だった。事実それが原因で、彼も殺しの仕事から干されているとボヤいていた。どうにか殺しなり盗賊の技なり、売れるものを売って、暫く食いつながねばならないとも。さらに「貴様には帰る家はあるのか」との問いに「帰ってもまた売られるだけでしょう」と答えると、諦めたように「仕方ない」と呟いて、灰皿に煙草を押し付けた。暫く食わせてくれるらしい、訳が分からなかった。

 

……学のある者には『ストックホルム症候群』と言われるだろう、だがこの想いは本気だ。それから暫く経ったロリックは見事にディトンに懐いていた(彼の作る飯がやたら美味くて、餌付けされたのが取っ掛かりの可能性も)
「下働きで雇ってくれる所が見つかったなら、さっさと行け。陽の当たる場所に戻れ」とちょくちょく言われたが、彼から離れる気は無かった。彼がどういった人種で、周囲にどう評価されているか、分かっても関係なかった。連中が何と言い繕おうと、連中の掲げる法だのルールだの道理だの仁義だのは自分を苛み続ける足鎖だった。それから救ってくれたのは、裏切り上等の畜生とも蔑まれるコウモリ男だけだった。それが事実である以上『そんなもの』に価値なんかない、認めない。そんなものより『彼』のほうが優先される。自分は彼の力に、いや彼の側に居ても良い人間になりたい。
だから彼が「冒険者でもやるしか無いか」と言った時も、変な男(テーレス)と意気投合して、パーティを組もうかという話になったときも、こう言ったのだ「私も冒険者になる、きっと役に立ってみせる」と……

 

一言で言うなら「映画『レ○ン』のマチ○ダ」の類似品、元奴隷ゆえ無学で文盲でありながら、パーティの都合で魔法担当のため魔術師クーポン持ちという恐るべき存在。_無頓着なので習った魔法や調薬をさらに深く学ぼうという気は無いが、ディトンから教わった「必要な力を必要なときに行使しろ」というセオリーに従い、習った魔法や調薬を的確なタイミングで使用することでパーティ(というかディトン)に貢献する(という設定)
口調は(奴隷生活の名残で)丁寧だが無口、ジェイエルとは逆に「口が回らない訳ではないが喋りたくない」タイプ、言っても聞いてくれる人間が居なかったせいだ。またその過酷な生活からか、性格も大人びている。ディトンの吸う煙草には憧れがあるが「女で煙草が似合うのは大人だけだ」という彼の弁に従い大人になるまで我慢中。子供なので誰も飲ませようとしないが、実はウワバミやザルという表現を超えるレベルの酒豪、成人したら大変なことになるだろう。
語られざる夢の中身は秘密だが、大体ヤンデレな想像は付くだろう。貧乳(カップサイズ_AA)なのは子供かつ栄養が足りてないから仕方ない。今は大食漢ではないが少食でもない程度には食う、ディトンの飯は美味いからな! ちなみに文字は書けないが、絵や図形の描画は天才的に上手い。習った覚えも無ければ、貧しい家の時も奴隷の時にも、そういう遊びを許された覚えは無いので、完全に天性によるもの。文字がダメなら絵でメモや書き置きが出来ないか、とパーティ結成の前後で試してみたとき発覚した。それ以降、趣味になるようにか子供向けの画材が、彼女とディトンの相部屋に置いてある。
パーティには、ここを追い出されたらディトンと離れ離れになってしまうから、割と執着している。上記の通りディトンには病的な片思い、心の闇クーポンの『アスカロン教会跡』がNEXT専用でよかったな!
あとコボルト語はテーレスのゴブリン語と同様、ステータス参照元がコボルトだからというネタである。


所持スキル

オーソドックスなようで、ちょいと闇が見える。
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まあ求められる役割と性能的には、王道も良い所を行ってる感じ。

このパーティ中では高い器用と知力、そして慎重、何より図抜けた狡猾さがあるので、高い敏捷を活かした短剣使いにはなれそうにない……魔法や調薬関連の技能で、必要な役割を埋めていくポジションに。
『傷薬』はお下がり品の技能。テーレスのカーディラム製とは別の、城館の街セレネフィア製のスキル。固定値が多めかつ、レベル比部分は器用+慎重なのでロリックにはそこそこ適性があり、頼れる回復スキルになってくれるだろう。使用時に回避が下がるのは必要経費ということで、割り切ることにしている。
『眠りの雲』はケチってサンプルダンジョンから拾ってきた序盤の強スキル。テストランでゴブリンシャーマンに蜘蛛の糸を決めたときと同様、高い狡猾から放たれるこのスキルは、十分頼れる足止めになるはず。
『葬送の矢』は魔法の矢の類似品。実際のところ結構性能は違うのだが、狡猾適性で使えるというのが最大の採用ポイント。技能レベルは2と高めだが、ロリック自身のレベルが上がるにつれ頼れる攻撃スキルになってくれるだろう。なお同シナリオの「純情の矢」が競合対象だったが、向こうは回避属性でこちらは抵抗属性、何だかんだ言っても適性は明るい緑丸まで行かないので、確実に効く抵抗属性の方を取りましたという感じ。
『影縫い』は蜘蛛の糸の類似品。効果時間は短くなったが、魔法物理属性で幽霊にも当たる。まあ一番の選択理由は敏捷+狡猾属性で使える、初の良適性スキルだからなのだが。ゴブリンシャーマンに蜘蛛の糸を決めたテストランの時のように、ここ一番での活躍に期待したい。

スキル名区分引用元
傷薬Lv1/回復城館の街セレネフィア
眠りの雲Lv1/眠りLESSON4_終了時点
送葬の矢Lv2/攻撃壁際の白骨亭
影縫いLv3/呪縛技の街フィール
 

装備

杖を持ちながらガッチリ鎧するのは、やっぱり変だろうか?(変える気は無いが)

筋力も生命力も低いので、やはり武器や防具に頼る割合は大きい。夕日の鉄撃の「ツインアサシン」が器用+狡猾の武器なので、これを使えれば十分なアタッカーになれるのだが、900spと高価なことと、魔法杖を入手できたこともあり、杖を振ってスキルを使っていく担当で行くことにした。
『変化の杖』は賢者の杖の類似品。ある意味でFemale-CHD以外は使用禁止である、と言うか男が使うと低くない確率で味方全員が恐慌するので、事実上の女性専用アイテムだったりする。まあ何はともあれ「眠りの雲」担当に賢者の杖互換は必携だ、上手く引いてこれれば序盤の戦闘は勝ち確定なのだから。
『ブレストプレート』は回避と抵抗が下がって、防御が上がる防具。敏捷+慎重も割と高いので、回避を高める「鉄板リスト」と迷ったものの、避けられない程の良適性を振り回してくるような連中に、ワンパンKOされ続けるのは避けたいという事で、防御を高めた対ボス戦仕様スタイルで行くことに。

アイテム名区分引用元
変化の杖手札交換/アイテムゴブリンと運命の大迷宮
ブレストプレート防具/付帯能力夕日の鉄撃

ディトン

悪役クーポン持ってても、おかしくない設定と面構え。

特筆クーポン
盗賊ギルド構成員、夢:夢は見ない、_大人口調、_私、_サブ、盗賊、_左利き、交渉の才、料理上手、医療知識、冷血、嘘吐き、_貴様、相棒:仕事上の信用、片想われ:応えられぬ想い、仲間:軽蔑、無二の親友、ヘビースモーカー、犬猿:買い言葉

能力値ネタバレ

参照元:村人/出典:賢者の選択
低いながらも必要な箇所の能力値が高く、合計値も凡庸型並にはある。

適性チェッカ

ただし適性的には、器用貧乏・没個性も良いところなのだが……

黒鉄の風斬り羽根のアプリコットもびっくりの没個性、ステータス参照元の「村人」に性格の偏りが設定されていない(全て±0)という仕様のせいだ。おかげで全能力が平均的に低い、最悪の能力配分Mk-2とでも言うべき有り様に。
ただ能力値ネタバレ的には、生命力>筋力>敏捷>その他、という割と良さげなステータス配分かつ、生命力はジェイエル(オーク)に次ぐ値で、大胆ではないので回避力に悪影響はなく、臆病ではないので攻撃アクションカードの適性にも悪影響はない……と生存力や通常打撃は案外悪くなかったりする。


モンスター図鑑の中には入っていない、賢者の選択でしか出てこない「村人」である。思いっきり雑魚モンスターどもに迷惑をかけられる枠である。だから逆に思いっきり迷惑をかけそうな特性を選んでいるのだが、結局お人好しで損をしそうなポジションである。
その賢者の選択でもチョイ役なせいで性格傾向が設定されてなかったりと、割とどころではく不遇な枠である。だが逆に大胆な性格の多い雑魚モンスターどもと比較すると、マイナスよりはゼロのほうがマシ的な意味で盗賊向きだったりするので、役割を押し付けられた不遇枠でもある。実際は慎重なウルフなり、狡猾かつ器用なコボルトのほうが盗賊向きなんだがな……
人間関係のほうでは、ゴブリンとチンピラが縁深いなら「チンピラ→村人」「ゴブリン→コボルト」という、元ネタが迷惑かけられてそうだなーって雰囲気から、じゃあコボルトと縁深くしようと思い立ってこの設定になった。

 

相棒のオークとの仲の悪さが分かりづらいかと思って、犬猿クーポンも配布してみた。若者二人がかりで大人をいじめてるとか言うとヒデェ話だ。ウルフの爺さんには、頑張ってゴブリンの方くらい止めていただきたいw
それと、こんな裏稼業的な設定のPCなので、VIPの「壁際の白骨亭」が行きつけの店である。青銅亭じゃないからな!

詳細設定

盗賊ギルドの構成員の中でも、殺しを担当する者達のうちの一人である男。過去を聞かれれば「盗賊ギルドに入るような連中に、真っ当な素性の人間はいない。それも殺しが担当となれば10人中10人がそうだ」とジェイエルの回答をもじって嘯く。事実そうなのだろう、珍しい左利きも生来のそれではなく、ターゲットの不意を突けるよう訓練したものだと語るのだから。

 

とは言え、彼は彼なりに強かに生きていた。盗賊ギルドの『暗殺者』ではなく『殺し屋』という蔑称は、彼が暗殺者に必要な忠誠心・信仰心・ストイックさ・プロ意識などとは、全くもって無縁だったから付けられたものだ。
より高額な報酬と強いコネが支払われればアッサリと寝返り、先ほど殺した者の縁者に逆に雇い主の殺害を依頼されても平然と受け、支払われる予定の報酬とターゲットの難易度が釣り合わないと判断すれば殺しも平気で放り出す。極めつけは、自己保身のためなら「手段を選ばず」かつ「『良い仕事』をしない」こと。
暗殺者なら「殺された事実」さえ闇に消して、病死や事故死に見せかけることを至上とするが、それは盗賊ギルドの上層部から「あとは殺した者さえ消せば全て闇の中」される危険も伴う(狂信的な暗殺者には受け入れる者もいる)『良い仕事』だ。それを避けるためなら、そしてターゲットを安全かつ確実に仕留めるためなら、毒どころか舶来の武器である『銃』さえも平然と使うし、殺しの跡も残す。ターゲット以外の人間を巻き込むことも意に介さない。
それでいて、感情が無いかと思うほどの鉄面皮(精神的特徴の全てが±0)からくる交渉・弁舌の上手さに加え、入念な下準備とここ一番の集中力から行われる殺しの腕は悪くないのだから、随分とタチが悪い。そして一番タチが悪いのは、この男、妙なところで『甘い』のだ。それが理由で刈り取らなかった後顧の憂い、(リカバリーこそ出来たものの)致命的な失敗をおかす所だった場面、他の理由を並べ立てつつ放り出した仕事まである。
殺しのプロと言うにはどうにも不安定な、それが『殺し屋ディトン』と呼ばれる男だった。

 

しかし殺しの腕自体が悪いわけではない。干される寸前ではあるが、彼にもまだ仕事が回ってきた。ある屋敷の主の抹殺。渡された情報によると随分と悪辣な男らしいが、依頼は安っぽい正義感などで出されたものではなく、単に利益を奪い合う別の悪楽な誰かが邪魔者を消すために出したものらしい。まあ悪くない報酬が出るのだからその方が都合が良い、自分の話が伝わっているのかその報酬が全額後払いなのは気に入らないが。
さっそく何時も通りに入念な下調べを行い、屋敷の内部の間取りやターゲットを確実に捉えられる日時と場所を把握。決行は三日後の日没前後に裏口の扉を解錠して侵入するのが最適だと判断した。そして決行の当日……ご存知のとおり、初っ端から躓いた。その奴隷の少女(ロリック)は他の奴隷よりも仕事が遅いため、洗濯のために外に出る時間も遅れたせいだ。
今まさに扉を解錠しようとツールに手を伸ばしていた所でこれだ、動揺するなという方が無理な話である。悲鳴をあげられる前に消すか、少なくとも黙らせなければならない。だが動揺に加えて相手が子供だったせいで、何時もの悪い病気が出た、躊躇に固まった体は直ぐに動けそうにない。よもやこんな所で万事休すか……と思われたそのとき、彼女の放った一言が「用が無いなら退いてくれませんか、洗濯物があるんです」

 

……少女が自分の横をすり抜け、外に出ようとする頃には動揺も抑え込めた。手刀を首筋に打ち込み、意識を飛ばすと、物陰に引きずり込んで隠す。さてどうするべきか、目を覚まされて人を呼ばれたら、いや改めて悲鳴の一つも上げられるだけで拙い。そもそも顔も姿も見られている、消す以外の選択肢は無いのだが……この少女の疲れたような、いや実際に疲れているから放ったのだろう、先刻の言葉が耳に残っていた。何時もの悪い病気だという自覚はある。だが手刀ではなく、ナイフを抜いて首を切れなかった時点で、もう殺せないだろう予感もまたあった。
「ええい、ままよ」少女を物陰に放置したまま、彼は半ばヤケ気味に屋敷へと押し入る。少女の体は細かった、アレだけ強打すれば目が覚める前に仕事は済むだろう。いや少女の目が覚めるまで時間をかけていたら、仕事も失敗するだろうさと自分に言い聞かせる。開き直ってしまえば仕事は早い、それ以降の目撃者は躊躇なく消しつつ屋敷を駆け、下調べで特定していた書斎のターゲットを抹殺。そして何時もは行わない「証拠隠滅」に手を出した。元々は使う気はなかったが、下調べの時点で可燃物の場所も分かっていた、屋敷に火を放つ……奴隷一人の死体くらい、出なくても怪しまれないように。

 

そして適当に取った安宿の一室のベッドに、燃える屋敷から担ぎ出した少女を放り込み。自分は何食わぬ顔で盗賊ギルドに戻ると「奴隷身分からの開放を条件に、屋敷の奴隷の一人を抱き込んで手引きに使った。文句が出ない程度の対価を握らせてやってくれ」と報告したのだが、当然ながら稚拙も良いところの杜撰な言い訳である。盗賊ギルドの面々にも、何時もの悪い病気を発症したのは丸わかりだった。かくして完全に殺しの仕事から干されることに。
「ターゲットを始末したのは確かだろう、今回の仕事分の報酬は出してくれ」と要求したものの「想定外のことばかりしやがって、後始末にどれだけの手間がかかると思っているんだ」と蹴り出される始末。
あとの流れは、その奴隷の少女……ロリックの項で語られた通りである。

 

その後は「こうなれば、冒険者でもやるしか無いか」と開き直り「自分も冒険者になる」と言い張るロリックを「住み込みの下働きで雇ってくれるところでも探せ」とあしらいつつ、一人でも受けられる仕事か、加えてくれるパーティを探すことにしたのだが。一人で受けられる仕事などそうそう無く、盗賊ギルドの構成員、しかも殺し担当のうえ仕事から干され中という、訳ありにも程がある物件を加えてくれる酔狂なパーティなど言わずもがな。
二度目の万事休す、今度こそスリか空き巣にでもなるしか無いか、と追いつめられたそのとき。
そんな彼とロリックをパーティ結成に誘う、酔狂と言うか極まったバカのような変な男が居た。クドラ教の隠れ里から伝説になるため飛び出したは良いが、聖北教に熱心じゃなくてクドラ教徒でも構わないって連中を自分で集めないといけないことに今更気づいたんだ、と語るそのバカは『テーレス』と名乗った……かくして「きっと役に立ってみせる」と強弁し、パーティに加わったロリックと共に、殺し屋崩れの冒険者稼業が始まったのだった

 

一言で言うなら「殺しのアマチュア」である。冷酷で嘘吐きと天職のようでいて、実は全く向いていない。_都会育ちというわけではないが、そのリューンではやたら目立つスーツ姿とサングラスは、魔晄都市ルーンディアのような先進都市でビジネスマンやガードマンが用いる服装で、また銃のような舶来の武器にも忌避感なく手を出せることからも、過去には何某かの先進都市に滞在(留学?)していた可能性がある。
特に殺しに活用している人体知識(=医療知識)は聖北圏では後進も良いところで、盗賊ギルドでも大したレベルを持っていないはずなのに、彼は非常に高度なそれを有していることから、その過去が僅かに伺える。なお過去にそれだけの時間を学問に費やしていたと考えると、若者ではあるものの実はダスキン・モップ(27歳・若者)くらい歳が行っている可能性もある(ロリックに手を出すとマジでヤバい)
ちなみにそれ以上の謎として、妙に料理が美味い。別に料理人を目指していた訳ではない、とは自供済み。冗談交じりに料理人への転職を勧められたら「ナイフで人間の肉を切っていた男が、包丁で牛や豚の肉を切って人に出すのか、悪い冗談だな」と冷笑する程度の扱いなので、今後もロリックやテーレスの餌付け以上に使われることはない余芸だろう。

 

ロリックの片思いに応えられないのは、自身の将来に微塵も夢を抱いていない(医療知識があるくせにヘビースモーカーなのも、あまり長生きする気が無いので、ストレス解消ついでに棺桶の釘を打っていたら、依存性気味になっていた経緯がある)から。盗賊ギルド構成員というだけでろくでもない最期が約束されているというのに、殺しが担当となれば恨み骨髄の復讐者に巻き添えを食う可能性さえある。傷めることを恐れるあまりに~というやつで、決して嫌っているわけではない。とりあえず今日も、陽の当たる世界に戻るよう促す日課が始まる。
テーレスとはパーティ結成の前後で、良く分からないうちに無二の親友(実は犬猿の仲にするか迷った)になっていた。この極まったバカに、ロリックのとき同様悪い病気が発症したのか。いい歳して、実力(=暴力)で自身を世に認めさせ、伝説になると大真面目に宣言する、訳の分からない熱に当てられたのか。何処のパーティにも加われず切羽詰まっていたとき、『俺に任せろ!』で実際どうにかパーティを捏ち上げてみせた勢いに惹かれたのか……ともかく┌(┌^o^)┐じゃないから、包丁を持ってあいつの部屋の前に立つのは止めろロリック。
ジェイエルとは仕事上の相棒ではあるが、上記二名ではなくジェイエルと組む理由が「最低限信用できて、巻き込んでもカバーできなくても心が痛まない奴だから」という辺りお察しの関係である。埋伏の毒ではないだけマシということにしておこう。そんな感じで斜に構えた男であり、パーティメンバーに関しても「何が仲間だ、笑わせるな」みたいな態度なのだが、見ての通りイナールよりこっちがツンデレではないかという疑惑が以下略


所持スキル

盗賊スキル+ダーティー系スキル、で揃えていく。
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能力判定用の「工作準備」がチャームポイント?

狡猾なロリックは魔法担当で余裕がなく、慎重なラルゴンは一番頼れる戦力なので暇がない、イナールほかは大胆すぎて頼れない……という消去法で盗賊役を押し付けられた。キーコード発火で確実に成功するなら適性が無くても大丈夫だろう戦法に加え、行動力上昇のスキルで切り抜けられるだろうか?
『盗賊の手』はお下がりの技能。この適性では罠の類に対処するとなると、解錠キーコードの使用回数が命なので、レベル高めの互換スキルは使いづらいため、リューン純正で丁度良いくらいだろう。リューン純正ゆえの、所持判定への反応も期待できる。
『工作準備』は1ターンだけ行動力を+10する技能。戦闘には全く役立たないが移動中の判定には大活躍、盗賊役なのに盗賊に向いているとは言い難いディトンでも、これが効いている間はそれらしい活躍が期待できるはず。
『烏の目』は賢者の瞳のデチューン版。色々と性能は落ちているものの、技能レベルも落ちているので鑑定作業にも使える。また暴露効果は変わらず絶対成功なので、ディトンの適性でも十分に戦闘で実用できる。なお適性も変わっているのだが、地獄の没個性なディトンには関係なかった……
『仇なす鼓動』は初の攻撃スキル。ディトンの二番目に高い能力である、筋力適性で扱える毒投げナイフ技能。成功修正が高いので命中率にも期待でき、固定値の中毒効果で一定のダメージ量は約束されている、というディトンには有り難い性能をしている。雰囲気もなかなかにダーティで良い感じ。

スキル名区分引用元
盗賊の手Lv3/解錠交易都市リューン
工作準備Lv0/強化武闘都市エラン
烏の目Lv3/暴露壁際の白骨亭
仇なす鼓動Lv3/中毒壁際の白骨亭
 

装備

実は武器に銃を使わせるための、このキャストだったり……

精神に偏りがなく、生命力>筋力>敏捷>その他、というステータス配分ゆえ、攻撃・渾身の一撃が普通に使えるので、適性目的で武器を使う必要はあまり無い。
『MG-HG』はお下がり品の武器。このキャストで銃を使わないほうが嘘だろう。こいつの予定スキルには幽霊に効くものが無い予定なので、幽霊対策用に使わせている。ちなみにダメージは固定値かつ絶対成功で、弾込めの際も参照するのは仕様者のレベルのみという、良くも悪くも完全に適性が関係ない武器だったりする。ある意味、彼のためのような一品だ……
『鉄板リスト』は抵抗が下がって回避が上がる防具。生命力は十分にあり、敏捷は高くないなりに大胆ではないので、避けられなくもない。そこで防御と回避のどちらを取るかで、リストで回避を高め並程度の回避力を求めた感じ。

アイテム名区分引用元
MG-HG武器/アイテム百目の巣窟
鉄板リスト防具/付帯能力夕日の鉄撃

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