スター族

Last-modified: 2025-03-20 (木) 12:32:13
スター族

亡くなった部族猫の死後の人生。生きている猫を見守り、時にさまざまな方法で部族に迫る危機を知らせ、時に手助けする。
スター族を信仰する全ての猫がスター族に行き着くため、特定のリーダーはいない。

目次

説明

概要

  • スター族の存在を信じ、戦士の掟に従って誠実な一生を送った猫の魂は死後スター族に迎えられる。
  • 戦士の掟に反いたり、悪行の目立つもの者は暗黒の森としても知られる星のない場所に行き着くことになる。
  • 必ずしも死亡した時どこかの部族に属していなければならないわけではない。飼い猫、浮浪猫、単独猫などがスター族に受け入れられた事例も多く存在する。
  • 地上での一生を終えると、指導者や家族など関係の深いスター族の戦士が道標として魂を迎えにやってくる。
  • 族長が命を失うと、スター族の狩場に薄ぼんやりとしたコピーが形成され、命を失うごとに影がはっきりとしてくる。ただし、最後の命を失うまで意思疎通はできない。
  • スター族の戦士は足跡に星の光を宿し、目は星のように輝き、毛皮には小さな星をまとっているという。
  • 記憶から忘れられると魂の影が薄れいずれ消滅してしまう。
  • 魂が大きなダメージを受ければ2度目の死を迎え、消滅する。

生きている猫との関係

  • 部族猫はスター族を崇拝し、祖先の知恵と指導に従って暮らしている。例外あり。
    • 獲物を捕まえた後、命を与えてくれたスター族に感謝を捧げる風習がある。
  • スター族は未来を予知し、生きている猫に予言という形で助言を授ける。
    • これらの予言は明確な意味のないなぞなぞのような表現をされることがよくある。スター族自身も予言に自信がない
  • 通常、生きている猫の中でも生前親しかった猫をそれぞれ見守っている。
  • 生きている猫は夢の中でスター族の猫と対話することができる。現実の世界にも姿を表すことがあるがそのような状況は稀である。
  • 看護猫とは特別な絆で結ばれており、お告げを授けることも多い。
    • 看護猫たちは半月の夜にスター族から助言を授かったり未来に起こる危険を尋ねたりするために月の石、もしくは月の池に集まる。
  • 族長にも度々お告げを送り、一族に迫る危険を警告する。
  • 稀に一般の戦士にもお告げが送られることがある。
  • 部族の利益のため、必要があれば部族外の猫(飼い猫等)にもお告げが送られる事例がある。ミッドナイトのような猫以外の生き物も例外ではない。
  • 部族猫は別れ際に互いの息災を祈って「スター族様がゆくてを照らしてくださいますように」と言葉を交わす。
  • 肉体を離れ旅立つ部族仲間に向け、スター族での平和な暮らしを願って祈りを捧げる。

儀式

  • 部族内で執り行われる全ての儀式はスター族によって監督される。

戦士の儀式

  • 儀式を進行する族長はスター族に呼びかけ、スター族の権限を借りて見習い猫に新しい名前と戦士としての地位を授ける。
  • 死にゆく見習い猫が戦士にふさわしいと認められた場合は戦士名を与えられ、新しい名前と地位でスター族に受け入れてもらうことができる。

族長の儀式

  • 新しく族長になった者に9つの命と「スター」のつく新しい名前を授ける。
  • 命を授ける9名の猫は新しい族長の親しかった者(親類や指導者、友人等)から選ばれる。
    • 部族の歴史にとって重要な役割を担った猫など、必ずしも新しい族長にとって重要な猫というわけではない。
  • 命を受け取ると共に忍耐力、勇気、強さなど、優れた指導者となるための特別な才能や属性が与えられる。
  • 前任者の族長がまだ命を保持している場合は命を与えられない。(前任者が最後の命を残していれば8つ目の命までしか受け取ることができない。)
  • 9生を受け取る前に死に至る致命傷を負っていた場合は1つ目の命を消費したとされ、8つ目の命までしか受け取ることができない。
  • スター族は族長が部族にとって不当であるとみなされた場合、その族長から9生を剥奪することができる。

地上への影響力

スター族が現世の環境に対し、どれほどの影響力を持っているのかについては本編の中でも矛盾がある。

  • ブルースターは、スター族にできるのは夢の中で警告することだけで、現世の猫に起こる事象を制御することはできないと述べている。また、 現世で起こるすべての前兆はスター族から送られている、と言われている。
  • 「Firestar's Quest」では現実世界に現れたスポッティドリーフサンドストームにゴボウの根っこを差し出す。
  • 大集会の最中に争いが起こると、たとえそれまで空が晴れていたとしても空を操り月を雲で覆い隠す。彼らが現世の自然に対して何らかの影響力をもっていることを暗示している。マッドクローの死の原因になった落雷はスター族によって送り込まれたと言われている。
  • 「Sunset」でスター族は、シンダーペルトがシンダーハートとして生まれ変わることを許可しており、生と死を支配する力を持っていることを示唆している。
  • スター族はタイガーハートを蘇らせ、死者蘇生の力を示した。
    • しかしタイガーハートはシャドウ族を立て直すため必要不可欠な存在だったため特別な事情のある場合に限るようだ。
  • スター族は族長を選ぶことができない。

加入のプロセス

  • 部族猫が死ぬと選ばれたスター族の戦士がその猫の一生を精査しスター族に受け入れるか、暗黒の森に追放するかを決定する。
    • ほとんどの猫には自身の意見を述べる機会は与えられない。運命は先祖の戦士に全て委ねられる。
    • 通常親族はその精査に参加しない。公平な判断を下せないため。
  • 「戦士の掟を破ったかどうか」、破ったのなら「それを破った理由」「その行動が一族の利益のための行いだと信じていたかどうか」に基づいて決定を下す。
  • このプロセスはすぐに終わる場合もあれば、より長い時間がかかることもある。
  • スター族は自身らが下した決定に疑問を持つことを滅多にしない。

生活

  • 死んだ猫がスター族にたどり着くと、スター族の物語をはじめ縄張りについて学ぶ。
  • スター族での体はその猫が一生で一番幸福だった頃の姿になる。
    • 例1:イェローファングが年老いた姿のままなのはサンダー族にいた頃が一番幸せだったから。
    • 例2:若く力強い姿のブルースターは若さの絶頂期が一番幸せな時間だった。
  • スター族では歳を取らず、疲れることもない。
  • 死んだ猫は、その猫が持っていた、または達成したであろう最高の階級での名前を保持する。
    • 例1:スモールキットとして亡くなった子猫は、将来族長になることが運命付けられていたためスモールスターとしてスター族に迎えられた。
  • 狩りや訓練など決まったスケジュールはない。狩りをしたり、日光浴をしたり、友人や家族と過ごしたりすることを楽しんでいる。
    • 子猫でも獲物を捕まえることができる。
  • 階級制度はなく族長や副長はいない。
  • スター族の猫はでお互いを尊敬し合うが、現世で族長だった者に対しては特に顕著。
  • スター族の猫が生きている猫及び死んだ猫たちの記憶から消えると、ゆっくりと姿が消えていきスター族の狩場で平和かつ孤独に暮らすようになる。
  • 特別な理由がある場合を除いて生きている猫に夢を見せることはしない。

縄張り

  • スター族の狩場と呼ばれる一年中晴れていて暖かく、獲物に困ることのない緑豊かで平和な場所。
  • 縄張りは部族の住む土地に由来し、大移動の際は部族を追って未知の空を移動する必要があった。
    • 地上にある川や滝など現実の縄張りに類似する土地もいくつか存在する。
    • 現実に存在する月の池と同じものがスター族の狩場にもある。
      • スター族はこの池を利用してミッドナイトの元へ旅する4匹の猫を選んだ。
  • 月の池とは別にもう1つ重要な役割を持つ池があり、スター族の猫はこの池を使って地上の部族を観察している。
  • 生きている猫たちから見たスター族の縄張りはシルヴァーペルトと呼ばれる雲のような長い星の帯のように見える。その星の1つ1つがスター族の戦士1匹1匹を表している。
    • 部族猫たちの間では猫が死ぬと銀河の中に新しい星が現れると信じられている。
  • スター族の狩場は「River of Spirits」を通じて他の死後の世界と繋がっている。
    • しかし、さまざまな死後の世界の間を移動する方法を知っているのは、TheWildcatsとその祖先だけ。
    • 大きな霧の障壁を抜けると暗黒の森に繋がっている。

四本木【Fourtrees】

部族猫の聖地は、現実世界とスター族の狩場の両方に存在する。四本木もその1つ。
四本木は、スター族を訪れた猫の夢で最もよく見られるランドマーク。たとえば、族長の儀式が行われる場所。
二本足によって破壊されたにもかかわらずいまだだスター族の縄張りにはその存在を残しており、しばらく忘れ去られることはないだろう。

ウォーム・ロック【Warm Rocks】

数度言及されたのみで詳細は不明だがサンニングロックスに似た、リラックスできる場所であることが示唆されている。

サンダー族のキャンプ

スター族の縄張りには二本足に破壊される前の姿を残したサンダー族の古いキャンプが存在する。
スクワーレルフライトとシンダーハートが訪問済み。
ひょっとしたら他の部族のキャンプも先祖の強い思いで具現化されているのかもしれない。

歴史

部族が部族と呼ばれるようになる少し前のこと、奇妙な夢をみる猫たちがいた。
荒野の猫と森の猫との戦闘で敗れた猫の霊はの満月の夜、戦いを続ける猫たちに団結するか死ぬかの2択を迫り両グループ間の和平を求めた。自分の目で見たものを信じられない猫たちだったが霊の導きに従った。
次の会合で霊は猫たちに燃える星のように成長して広がるよう促した。猫たちはそのメッセージが何を意味するのか分からず霊の謎かけのような語り方にうんざりしてしまった。のちに猫たちは、星のような5枚の花びらを持つ黄色い花である「Blazing Star」という植物について知ることになる。
霊たちは群れのリーダーたちと定期的に会い、自分たちのメッセージに従うよう促した。それに応じて、猫たちは5つの群れに分かれることに。トールシャドウは松林、ウィンドランナーは荒野、リヴァーリプルは川辺、クリアスカイは元々所有していた森の領土へ、サンダーは父親からは離れているもののやはり森へ、といったようにそれぞれ縄張りを定めた。

スター族の戦士
画像引用元:「Code of the Clans?


霊たちはモスフライトに群れのリーダーに関する儀式についての予知夢を送り始めた。彼らは蛾を使ってモスフライトを案内しハイストーンズと月の石を見つけさせた。
夢の中で彼らはモスフライトを史上初の看護猫として歓迎し看護猫に選ばれた他の猫たちクラウドスポッツダプルドペルトペブルハートミカをここに連れてくるよう命じた。彼らはまた、モスフライトに部族仲間を癒し、霊猫の前兆を解釈し、リーダーを導く責任を負わせた。モスフライトははじめ躊躇していたが、霊は空を割って印を送ることを約束する。
集会が行われるが他の群れの猫たちはモスフライトの言葉を疑っていた。そこで霊は言葉通り最初の印を送り、空を割って木に雷を落として見せた。
選ばれた5匹の看護猫は半月の夜に集まってそれぞれ特別な夢を見た。その日モスフライトは【スター族】という名前を作り出し、霊たちは喜んでその呼び名を受け入れた。

ウィンドランナーがスカイ族との戦いで重傷を負った時スター族はモスフライトの元に蛾を送り込んで再びハイストーンズへ導いた。
ウィンドランナーの今の命を救うことができない代わりに9つの命のうち8つの命を授けることでウィンドランナーはウィンドスターとして生き返った。


ネタバレ防止

スター族は長きに渡って部族を導き、見守ってきたがスカイ族の縄張りが二本足によって破壊されるのを止めることはできなかった。大集会の夜スカイ族の族長クラウドスターから提案を受けた他の4つの部族はスカイ族に縄張りを分け与えることを拒否、月が雲に覆われることがなかったためそれがスター族の意志だと解釈した。
居場所を失ったスカイ族は森を離れることを余儀なくされ、スター族に見捨てられたと思ったクラウドスターはスター族への信仰心を放棄した。スカイ族にルーツを持つスター族の戦士たちは地上の子孫たちに付き添ってスター族から離脱する。

それから世代を重ねるごとにスカイ族の存在は森に住む部族猫の記憶からも忘れられてしまう。
クラウドスターはファイヤスターの夢に現れ失われた部族を取り戻すよう頼む。ファイヤスターは一族を副長のグレーストライプに任せサンドストームと共にスカイ族の血を引く猫を探す旅に出る。ファイヤスターは新しく設立されたスカイ族の猫たちに部族猫の暮らしとスター族についての知識を伝える。スター族は元飼い猫のエコーソングにお告げを送りリーフダプルをスカイ族の新しい族長として指名する。
リーフスターの儀式を機にスター族で暮らしていたクラウドスターのつれあいバードフライトと、その子供たちゴースクロースポッティドペルトもスカイ族の祖先たちに加わった。スカイ族の祖先たちは依然としてスター族の暮らす空とは離れた土地に暮らしているが一部のスター族の戦士はスカイ族の祖先を訪問することができるようだ。


ネタバレ防止

スカイ族の祖先は、スカイ族が他の部族と再会する準備ができていると判断し、ファイアスターの子孫を見つけるための予言を送り込む。スカイ族の祖先は、血の跡を辿って湖を見つけるよう促した。一方、スター族は他の4つの部族にスカイ族の到着を意味する予言を送った。スカイ族が湖に到着すると、スカイ族の祖先はスター族と再会。地上の部族が無用な争いを引き起こさないよう湖の周りの部族は5つであるべきだという意図の予言を数多く送った。


ネタバレ防止

アッシュファースクワーレルフライトブランブルスター、そして部族に対する復讐を企てていた。スター族にいる間、アッシュファーはスター族の力の源が生きている部族猫であることを知る。彼は暗黒の森との境界を封鎖し、独自のトンネルを作った。ミスティスターが亡くなった後、アッシュファーは現世への道を見つけ、魂が一時的に体を離れた隙を狙いブランブルスターの体を乗っ取る。スター族と現世との繋がりを封印し、スター族の存在を隠してしまう。アッシュファーは部族を戦争に導き、スター族の怒りを引き起こしたのは戦士の掟を破った猫たちだと弾圧。その間、部族を見守るために使用されていたスター族の狩場にある池は枝や瓦礫で濁ってしまった。時間が経つにつれて、スター族の戦士の力は弱まり、姿が薄れ始めた。
部族猫は、ブランブルスターの体を乗っ取った存在がアッシュファーだということを突き止め、アッシュファーの集めた軍隊と戦うため暗黒の森に戦士を送り込む。障壁を突破したスター族のファイヤスター、ワンスター、フェザーテイル、シルヴァーストリーム、レッドテイル、ラークソングも生きている猫たちと共に戦う。
アッシュファーの敗北後、暗黒の森とスター族の狩場の間の障壁が開かれ、スター族と現世との繋がりも元に戻った。スター族は、2つの死後の世界のバランスが崩れる可能性があるため、障壁を再び封印することに躊躇していた。ジュニパークローは死後の世界を行き来する猫が現れないようトンネルの番をすることを申し出る。

所属する猫の一覧(アルファベット順)

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シャドウ族シャドウ族

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リヴァー族リヴァー族

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ウィンド族ウィンド族

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スカイ族スカイ族

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