目次
説明
概要
- 通称 暗黒の森【Dark Forest】と呼ばれる、スター族に加わることができず追放された猫達が孤独に彷徨う場所。
- スター族の狩場と違い獲物はいないが空腹を感じることはない
- 時間の流れが特殊で住民はどれだけの時間が経ったのかを忘れてしまうことが多い。
- 星のない場所へ辿り着くことができるのは、部族猫だけだと言われているが、ダークストライプやダークテイルのように、死亡した時点で部族の一員ではなかった個体が暗黒の森に導かれるのには、おそらく部族での生活と何らかの関係があると思われる。
- 星のない場所へは必要に応じて自由に出入りできるが、迷子になり二度と抜け出すことができなくなる可能性がある。
- 生きている猫はスター族の戦士に案内されることで暗黒の森を訪れることができる。
生きている猫との関係
- 猫によっては生きている猫の夢の中を歩き回る能力を習得できる。
- 通常生きている猫は暗黒の森に呼び出されるが、稀に暗黒の森の猫の方から出向くこともある。
- 干渉できる猫には特に制限はないが、生きている猫が訪問を拒否した場合二度と夢を訪問することができない。
- 夢から目覚めた猫は夢の中で起こった全ての特性を保持する。怪我や疲労、死は現実の世界に引き継がれる。
- 怒りや憎しみ、恐怖、苦悩、絶望、嫉妬などの負の感情に導かれることで暗黒の森の猫の導きなく暗黒の森を訪れることができる。
- 稀ではあるが現実の世界に姿を現すことがある。
- 月の池を通ることで生きている猫の肉体を引き摺り込むことができる。
- 部族猫は子猫までもが暗黒の森の存在を認識している。年長の戦士や長老たちは、若い猫たちへの警告として、そこに住む亡霊達の物語を頻繁に語る。
- 部族の長い歴史を通じて、暗黒の森の猫は現世の猫を操り、夢の中での残酷な訓練を通じて高度な戦闘技を教え、餌食にしてきた。
- 暗黒の森で時間を過ごすと善良な猫も悪意を持つようになることがある。
- 暗黒の森に住む猫の多くが現世への復讐を望み、部族に対して戦争を企てた。
- 大戦争以来、部族猫は暗黒の森の物語を語り継ぎ、そこに住む亡霊についてひそひそと話すことが多くなった。
加入のプロセス
- 部族猫が死ぬと選ばれたスター族の戦士がその猫の一生を精査しスター族に受け入れるか、暗黒の森に追放するかを決定する。
- ほとんどの猫には自身の意見を述べる機会は与えられない。運命は先祖の戦士に全て委ねられる。
- 通常親族はその精査に参加しない。公平な判断を下せないため。
- 「戦士の掟を破ったかどうか」、破ったのなら「それを破った理由」「その行動が一族の利益のための行いだと信じていたかどうか」に基づいて決定を下す。
- このプロセスはすぐに終わる場合もあれば、より長い時間がかかることもある。
- スター族が暗黒の森にふさわしいとみなした場合、その猫の魂は星のない場所に現れる。
生活
縄張り
- 暗黒の森は背の高い灰色の木が立ち並ぶ暗い森。
- 暖かくて日当たりの良いスター族の狩場と正反対の退屈で広大な土地だと言われている。
- 空気は冷たく、土は湿っていて、腐った獲物の匂いがする。
- 青白い光に包まれ、冷たい風が吹く。濃い霧がかかり反響する静寂がある。
- 空は黒く星のが1つもない。木々は非常に高く、光が届かないため、上にあるものを見ることは不可能。
- 川の流れは遅く、水は暗く、生命力はない。渡るのに使える飛び石や倒木もない。川の周りは水分を含んでいてドロドロ。
- 木々には不気味なほど菌類が生い茂り、枯れたシダ、腐葉土の草、腐った雑草やシダ以外の下草はほとんどない。地面は剥き出しでベタベタしている。
- 洞窟やトンネル、谷や岩だらけの斜面、沼地や尾根、枯れ木が続く果てしない森など、土地も変化しているように見え、変化する地形を歩くのに苦労する。
- 暗黒の森とスター族の狩場の境界は大きな霧の障壁があり、青白い不気味な光が満ちている。
- 境界に近づくにつれ草が少なくなりやがて完全になくなる。空気が霧状になりそこにいる猫は呼吸に苦労する。
- この境界はアッシュファーの作ったイバラと木の枝、つるを編み合わせた厚い壁によって封印された。
- この壁は、力ずくでこじ開けることはできず、強い願いで取り除くことができる。
- アッシュファーの敗北後障壁は解放され、ジュニパークローは境界が侵されないよう永遠に境界を守る任務を負った。
- アッシュファーの支配と影響力のもと、彼は負の感情を利用して暗黒の森を自分の意志で形作ることに成功した。
- 濃い冷たい霧が境界を囲み、土地とそこに住む猫は消えた。霧は濃く渦巻き土地を覆い隠し、日を追うごとに境界を狭め森を縮小させた。
- カラスの羽のように黒い水が、森中の池や小川に現れ始めた。水は骨まで凍るほど冷たく、そこに落ちた猫の命を奪った。
- 月の池への入り口は、空き地にぽつんとある太くねじれた根を持つ大きな木の下にある。高い枝を登って上にある月の池にたどり着き、泳いでそこを通り抜けると現世に入ることができる。
- 暗黒の森は「River of Spirits」を通じて他の死後の世界と繋がっている。
- しかし、さまざまな死後の世界の間を移動する方法を知っているのは、TheWildcatsとその祖先だけ。
島
アッシュファーが拠点として利用していた島。黒く氷のように冷たい水が満ちた、柔らかい毛皮のような感触の大きな湖の真ん中にある。
アッシュファーの死以前は、腐った木々が奇妙な角度で垂れ下がる泥の塊に過ぎなかった。
この島は、アッシュファーが捕らえた魂を保管するために使用していた。一時的にブランブルスターの遺体も保管されていた。
しかし、島は暗い水に飲み込まれてしまいアッシュファーは新しいキャンプを探すことを余儀なくされた。
歴史
暗黒の森がいつから存在するのかは不明だが、確かなのはスター族なしでは存在できないこと。
マゴットテイルは暗黒の森に住む最古の戦士の1匹として注目された。
時系列的にはワンアイが暗黒の森で知られている最も古い猫。部族が正式に設立される前、猫達を恐怖に陥れたが、彼の死後の居住地はWarriorsウェブサイトでのみ明らかにされている。
シリーズ中で最初に暗黒の森に加わるまでの経緯が描かれたのはメープルシェイド。メープルシェイドは復讐のために、自分を捨てたアップルダスクの子孫であるクルキッドスターの夢に入り込んだ。自分をスター族の戦士だと信じ込ませ、何よりも部族に忠実になるように指導し親族の命を見捨てさせた。さらに、生涯に渡ってタイガースターの夢に現れ邪悪な道へと導いた。
メープルシェイドがクルキッドジャウを指導する様子を見て、シュレッドテイル?とシルヴァーホークはティスルクローを副長にするための訓練を始めた。
タイガースターは死後もなお権力への渇望とファイヤスターへの復讐心を捨てられず、息子達の夢に現れ副長や族長になるための方法を指導した。息子達に湖の周りの住処を統治させるため部族を暴力的に乗っ取らせようと企んだ。ブランブルクローの忠誠心を確かめるためホークフロストと共謀し、ファイヤスターをキツネの罠に誘い込み、ブランブルクローが彼を殺すよう仕組んだ。しかし、ブランブルクローは族長への忠誠心を選びホークフロストを殺害、その魂を暗黒の森に送った。
タイガースターとホークフロストは偶然迷い込んだジェイポーを暗黒の森に誘い込もうと、戦士になるための戦闘技術を教えると誘惑したがスポッティドリーフによって阻止される。彼の兄弟であるライオンポーに対し計画は成功、強力な戦士になる方法を教えることを約束し、技術を向上させるために毎晩彼と訓練を行った。しかし、ライオンブレイズはブランブルクローが自分の父親ではないことを知った後、タイガースターとの関係を断ち切ろうとし、戦いでタイガースターを倒して彼から離れることに成功した。
ホークフロストは妹への嫉妬心に漬け込みアイヴィープールの夢の中に入り込んだ。戦闘技術を教え、彼女を操ってファイヤスターを騙しシャドウ族との間に戦争を巻き起こした。その結果ファイヤスターの命を1つ奪うことに成功する。
暗黒の森が力を強めるにつれスター族は分裂を始め、部族猫たちの間にも混乱を巻き起こした。
一族のためにより良い戦士になりたいという願望や不安を利用し生きた猫への接触を続け、勢力を拡大し続けた。
暗黒の森の戦士たちは、4つの部族が団結する楽園という偽りの約束を訓練生たちに信じ込ませ、夜の間に部族の領土を探索して攻撃する場所を探し始めた。4部族のキャンプに同時に攻撃を仕掛け、保育部屋を狙ったが部族猫たちは真っ向から立ち向かった。アイヴィープールは訓練を受けていた猫たちに、部族のために戦うよう説得して回った。部族猫は波のように押し寄せる暗黒の森の戦士達に対し猛烈に反撃し、スター族の戦士たちも戦いに加わった。タイガースターがファイヤスターとの戦いで消滅すると残った戦士たちは退却していった。
大戦争での敗北後、暗黒の森は再び空虚に包まれそこにいる霊たちは孤独に歩き回っていた。一方、アッシュファーはこれを復讐の機会とみなし、スター族と暗黒の森の間にあった入り口を封鎖し、独自の入り口を作った。ブランブルスターの体を乗っ取った後、秘密の入り口を封鎖しスター族と暗黒の森の両方を地上の部族と断絶した。部族との繋がりがなくなったため、星のない場所とスター族両方の存在が消え始めた。
アッシュファーは、残った暗黒の森の霊たちに、生きた猫に憑依して再び生きられるようにする方法を教えると約束した。
暗黒の森にブランブルスターの魂を閉じ込め、死者の魂がスター族に加わることを阻止し、暗黒の森に集めた彼らを自分のマインドコントロール下に置いた。しかし、アッシュファーの支配は距離、もしくは強い感情によって解除される可能性がある。
その後、スクワーレルフライトを月の池を通じて暗黒の森に引き摺り込んだが、彼女とブランブルスターはルートスプリング、シャドウサイト、スノウタフトの助けを借りて脱出した。
アッシュファーから逃げ出したブリストルフロスト、シャドウサイト、ルートスプリング、ステムリーフ、スパイアサイト、ウィロウシャインは厚いイバラの壁で封印さたかつての入り口を発見し、希望が障壁を弱めることに気が付いた。
ブリストルフロストとルートスプリングはスパロウフェザー、レッドウィロウ、シルヴァーホークを説得して暗黒の森を救うために立ち上がらせた。シャドウサイトの要請により、部族からクロウフェザー、グレーストライプ、ミスティスター、ヴァイオレットシャインが送り込まれ、開いた障壁から、多くのスター族の戦士が現れた。生者と死者が協力し、アッシュファーの軍隊を相手に戦った。
最終的に戦いは、ブリストルフロストがアッシュファーを暗い水の中に引き摺り込み2匹の魂が消滅したことによって幕を閉じた。
ブリストルフロストの犠牲によって暗い水と霧は消え去り、暗黒の森とスター族の両方が現世との繋がりを取り戻した。スター族との境界が解放された今、ジュニパークローは猫が2度と通り抜けられないように死後の世界を繋ぐトンネルの入り口を永遠に守ることを誓った。
所属する猫(アルファベット順)
サンダー族
- フレックルウィッシュ
- メープルシェイド
- ローズペタル(囚人、過去)
- スクワーレルフライト(囚人、過去)
- ステムリーフ(囚人、過去)
- ティスルクロー
シャドウ族
リヴァー族
ウィンド族
スカイ族
- サンディノウズ(囚人、過去)