アメリカ RankVII ジェット戦闘機 F-14A Early / トムキャット
概要
Highway to the Danger Zone!!
Ver2.17"Danger Zone"で実装された、WarThunderでは初の第4世代ジェット戦闘機。
海軍機の名門グラマンが手掛けた最後の戦闘機で、その特徴的なフォルムや映画などへの出演により伝説的な知名度を誇る。
Earlyの表記通り、1969~85年にかけて製造されたA型の中でも前期のグループ*1に当たる。
機体情報(v2.15.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 400,000 |
---|---|
機体購入費(SL) | 1,080,000 |
乗員訓練費(SL) | 310,000 |
エキスパート化(SL) | 1,080,000 |
エース化(GE) | 3,200 |
エース化無料(RP) | 1,210,000 |
バックアップ(GE) | 110 |
護符(GE) | 3,000 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 11.7 / 11.7 / 11.7 |
RP倍率 | 2.81 |
SL倍率 | 90 / 270 / 600 |
最大修理費(SL) | 4,970⇒7,559 / 9,970⇒15,164 / 16,590⇒25,233 |
機体性能
項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
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最高速度(km/h) | 2,202⇒2,246 / 2,191⇒2,221 |
(高度12,192m時) | |
最高高度(m) | 16,764 |
旋回時間(秒) | 24.4⇒23.6 / 24.9⇒24.0 |
上昇速度(m/s) | 178.4⇒231.6 / 170.5⇒203.8 |
離陸滑走距離(m) | 750 |
離陸推力(kgf) | 4,590⇒5,150 / 4,540⇒4,860 |
A/B推力(kgf) | 7,750⇒8,310 / 7,700⇒8,020 |
毎秒射撃量(kg/s) | 13.17 |
燃料量(分) | min18 / 20 / 30 / 45 / max62 |
搭乗員(人) | 2 |
限界速度(IAS) | 1,555 km/h |
フラップ破損速度(IAS) | (戦闘)無し (離陸)824 km/h, (着陸)464 km/h |
主翼耐久度 | -5G ~ 10(翼最大展開時),11(翼最大後退時)G |
レーダー
分類 | 有無 | 距離 (km) | 対応バンド | 対応レーダーモード |
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索敵レーダー | 〇 | 10/19/37/93/185/370 | I | SRC PD HDN/PDV HDN |
追跡レーダー | TRK PD HDN/PDV HDN | |||
捜索中追尾 | TWS HDN | |||
敵味方識別装置 IFF | - | SRC/PD |
分類 | 有無 | 探知距離 (km) | 対応バンド | 対応レーダーモード | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
レーダー警報装置 RWR | 〇 | 50 | E-J | SRC/PD AI/SAM/AAA | 発射探知 |
武装
分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 | 購入費用(SL) |
---|---|---|---|---|---|
通常/ステルス | |||||
機関砲 | 20 mm M61 | 1 | 676 | 機首左 | 710/1,100 |
弾薬
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 最大貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
20 mm M61 | 既定 | AP-I/HEF-I/AP-I | 53 | 50 | 39 | 28 | 20 | 14 |
空中目標 | HEF-I/HEF-I/API-T/HEF-I/HEF-I/AP-I | 53 | 50 | 39 | 28 | 20 | 14 | |
装甲目標 | API-T/AP-I/AP-I/AP-I/HEF-I | 53 | 50 | 39 | 28 | 20 | 14 | |
ステルス | HEF-I/AP-I/AP-I | 53 | 50 | 39 | 28 | 20 | 14 |
追加武装
分 類 | 名称 種類 | 搭 載 数 | 影響【AB/RB&SB】 | 費用 (SL) | 搭載条件 | 備考*2 | ||
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最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | ||||||
B | 250lb LDGP Mk.81 | 14 | -5.0/-5.0 | -26.4/-26.4 | +0.9/+1.3 | - | Mk 82 | 合計搭載量 1,650.6 kg (爆薬量635.6 kg) |
B | 500lb LDGP Mk.82 | 14 | -13.0/-13.0 | -52.8/-52.8 | +1.9/+2.8 | - | Mk 82 | 合計搭載量 3,372.6 kg (爆薬量1,219.4 kg) |
B | 1000lb LDGP Mk.83 | 4 | -5.8/-5.8 | -28.8/-28.8 | +1.0/+1.4 | - | Mk 83 | 合計搭載量 1,787.2 kg (爆薬量807.2 kg) |
B | 2000lb LDGP Mk.84 | 4 | -11.5/-11.5 | -52.0/-52.0 | +2.0/+3.0 | - | Mk 84 | 合計搭載量 3,574.4 kg (爆薬量1,714.4 kg) |
AAM | AIM-9D | 2 | -1.4/-1.4 | -4.3/-4.3 | +0.1/+0.2 | - | - | 合計搭載量 176.9 kg |
AAM | AIM-9D | 4 | -2.9/-2.9 | -8.5/-8.5 | +0.2/+0.3 | - | - | 合計搭載量 353.8 kg |
AAM | AIM-9G | 4 | -2.9/-2.9 | -8.5/-8.5 | +0.2/+0.3 | - | AIM-9G | 合計搭載量 353.8 kg |
AAM | AIM-9H | 4 | -2.9/-2.9 | -8.5/-8.5 | +0.2/+0.3 | - | AIM-9H | 合計搭載量 353.8 kg |
AAM | AIM-7E | 6 | -3.6/-3.6 | -19.9/-19.9 | +0.7/+1.0 | - | AIM-7E | 合計搭載量 1,230 kg |
AAM | AIM-7F | 6 | -3.6/-3.6 | -21.5/-21.5 | +0.8/+1.1 | - | AIM-7F | 合計搭載量 1,388 kg |
AAM | AIM-54A | 6 | -4.3/-4.3 | -33.5/-33.5 | +1.5/+2.1 | - | AIM-54A | 合計搭載量 2,686.2 kg |
AAM | AIM-9H | 2 | -5.0/-5.0 | -33.3/-33.3 | +1.3/+1.9 | - | AIM-9H AIM-7F AIM-54A | 合計搭載量 2,430.4 kg |
AIM-7F | 2 | |||||||
AIM-54A | 4 | |||||||
AAM & R & B | AIM-9H | 2 | -12.2/-12.2 | -48.3/-48.3 | +1.6/+2.5 | - | AIM-9H LAU-10/A Mk 82 | 合計搭載量 2,941.3 kg |
Zuni Mk.32 Mod 0 ATAP | 16 | |||||||
250lb LDGP Mk.81 | 14 | |||||||
爆弾
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最大貫通力 (mm) | 装甲車両 破壊距離(m) | 非装甲車両 破壊距離(m) |
---|---|---|---|---|---|
250 lb LDGP Mk 81 | 113.4 | 61.29 | 93 | 4 | 105 |
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量*3 (kg) | 最大貫通力 (mm) | 装甲車両 破壊距離(m) | 非装甲車両 破壊距離(m) |
---|---|---|---|---|---|
500 lb LDGP Mk 82 | 240.9 | 117.59 | 82 | 7 | 119 |
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最大貫通力 (mm) | 装甲車両 破壊距離(m) | 非装甲車両 破壊距離(m) |
---|---|---|---|---|---|
1000 lb LDGP Mk 83 | 453.6 | 272.43 | 117 | 12 | 145 |
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最大貫通力 (mm) | 装甲車両 破壊距離(m) | 非装甲車両 破壊距離(m) |
---|---|---|---|---|---|
2000 lb LDGP Mk 84 | 907.2 | 578.61 | 170 | 21 | 205 |
ロケット
名称 | 弾頭重量 (kg) | 爆薬量*4 (kg) | 最高速度 (m/s) | 射程 (km) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||||
Zuni Mk.32 Mod.0 ATAP | 56.8 | 8.91 | 726 | - | 457 |
ミサイル
名称 | 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | 誘導 方式 | 射程 (km) | 誘導時間 (s) | 最大過負荷 (G) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AIM-9D SIdewinder | 88.0 | 4.69 | 2.5 | IR, 後方 | 5.50 | 60.0 | 18 |
名称 | 弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | 誘導 方式 | 射程 (km) | 誘導時間 (s) | 最大過負荷 (G) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AIM-9G Sidewinder | 88.0 | 3.53 | 2.5 | IR,後方 | 5.5 | 60.0 | 18 |
AIM-9H Sidewinder | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 誘導 方式 | ロックオン距離 (km) | 誘導時間 (s) | 最大G TV*5 | FoV | IRCCM (FoV) | 近接信管 反応距離(m) |
88.45 | 3.5 | M2.5 | 776.00 | IR, 後方 | 5.5*6 1*7 | 60.0 | 18 No | 2.5 | No | 5 |
AIM-7E-2 Sparrow | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 燃焼時間 (s) | 誘導 方式 | 誘導時間 (s) | 最大G |
193.0 | 11.52 | 4 | 580.82 | 2.8*8 | SARH | 40 | 25 |
AIM-7F Sparrow | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 燃焼時間 (s) | 誘導 方式 | 誘導時間 (s) | 最大G |
231.0 | 15.09 | 4 | 955.94 | 4.5*9 11.0*10 | SARH | 75 | 25 |
AIM-54A Phoenix AAM | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
弾頭重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 最高速度 (M) | tΔV (m/s) | 燃焼時間 (s) | 誘導 方式 | 終末誘導距離 レーダーバンド | 最大射程 (km) | 誘導時間 (s) | 最大過負荷 (G) |
443.6 | 60.5 | 4.3 | 1224.86 | 30*11 | ARH+IOG+DL | 16km Iバンド 前方 | 150 | 160 | 17 |
機体改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | コンプレッサー | 21,000 | 17,000 | 340 |
胴体修理 | ||||
フレア/チャフ | ||||
LAU-10/A | ||||
AIM-9D | ||||
II | 新しいブースター | 19,000 | 19,000 | 380 |
機体 | ||||
20mm弾薬ベルト | ||||
Mk82 | ||||
AIM-9G | ||||
AIM-7E | ||||
III | 主翼修理 | 26,000 | 26,000 | 520 |
耐Gスーツ | ||||
Mk83 | ||||
AIM-9H | ||||
AIM-7F | ||||
IV | エンジン | 33,000 | 42,000 | 840 |
カバー交換 | ||||
新しい20mm機関砲 | ||||
Mk84 | ||||
AIM-54A |
カモフラージュ
Standard | |
---|---|
条件 | 標準カモフラージュ |
説明 | VF-1「ウルフパック」の1973年9月頃の塗装。モデルはBlock65 BuNo.158627 "NK101"。 |
Experimental tricolor Camouflage | |
条件 | プレイヤー520キル、または200GE |
説明 | 1970年代後半に試験されていた「フェリス迷彩」の3色塗装。モデルは当時VF-1に所属していたBlock70 BuNo.158979 "NK100"。 |
"Starfighters" Camouflage | |
条件 | 200GE |
説明 | VF-33「スターファイターズ」の1982年頃の塗装。モデルはBlock75 BuNo.159428 "AB201"。 |
"Bounty Hunters" Camouflage | |
条件 | プレイヤー750キル、または200GE |
説明 | VF-2「バウンティハンターズ」の1974~76年頃の塗装。モデルはBlock65 BuNo.158629 "NK201"。 |
研究ツリー
前機体 | F-4J Phantom II |
---|---|
派生機体 | - |
次機体 | F-14B |
解説
特徴
本機は映画「TOPGUN Maverick」の公開と同時にPVリリース、しかもPVはTOPGUNオープニングをオマージュしたものという、粋な演出を引っ提げて実装された。
F-4J Phantom IIからレーダー性能、上昇率、全速度域での旋回性能、初期加速を除く加速性能などの機体性能が格段に上昇している。ご存知の通り本機はSu-17系列やMiG-23同様に可変後退翼を装備しており、主翼を展張しての低速域でのガンファイトから翼を格納しての一撃離脱もお手のものである。WT初の第4世代機としてライバルに格の違いを見せ付けよう。
史実で悪名も轟かせる原因となったTF30のポンコツぶりや操縦特性の悪癖は幸か不幸か再現されていないのでご安心を。
立ち回り
【アーケードバトル】
--加筆求む--
【リアリスティックバトル】
特徴欄では褒めちぎったが性能に胡座をかくなどの油断は禁物である。
まずこの機体を上手く使いこなすには高度を取ること、そしてF-4JでもそうであったようにSARHミサイルとレーダーの扱いに習熟していることが挙げられる。
F-14の搭載するAWG-9レーダーには様々なモードがあるので各モードの長所、短所を把握しそれぞれの状況に最適なモード、索敵レンジを選択して常に周囲の状況の変化に対応できるように心がけ、間違っても基地爆やはじめから高度を取らずに巴戦をしてフロッガーやタイガーII、J-7Eの餌食になるような情けない動きはせずあくまでドッグファイトは最後の手段として動くように心がけよう。
●SRCモード
通常の索敵レーダー、自機に対して相対速度が0の敵に対して使用。
クラッターを拾うので低空や機首下方の敵機の捕捉には適さないほか、ロックした目標がチャフを撒くとロックを外されてしまう弱点がある。
●SRC PD HDNモード
パルスドップラーモード、機首下方の敵機を探知できる。後述するTWSと比べて探知角が縦横共に広いものの、それ以外の面でTWSが上位互換であるため非常に広いマップで一度に出来るだけ広範囲を索敵したい時以外では特別使う意味は薄い。
ヘッドオン*12時には100kmを超える距離で補足が出来るなど非常に強力だが、テイルオン*13やサイドオン*14時には補足できなくなる。*15このような時はSRCに切り替えよう。
●SRC PDV HDNモード
レーダースコープの縦軸を目標の相対速度、横軸が方位角になっているSRC PDモード。
反応がスコープの上に表示されるほど、自分に向かってくる速度が速い目標である。
距離が表示できずIFFも使えないが、脅威度の判定には便利であり、「他の反応より少し早く向かってくる反応は爆撃が目的」とか「飛行機とは明らかに違う速度で向かってくるのはミサイル」などと読み取れる
●TWS HDNモード
TrackWhileSearch(走査中追跡)モード、敵影を映しながらターゲットの距離、移動方向、相対速度を表示できる上にAIM-54Aの誘導にも使用可能てある。
基本的にこのモードで戦うことになるが、ドッグファイト時にサイドワインダーのシーカーをスレイブしてしまいあらぬ目標をシーカーに捉えることがあるのでドッグファイト時には前述の3つのどれかの使用を推奨。
レーダー上で目標を選択するだけでその敵機の情報を表示でき(この状態では敵機のレーダー警報を鳴らさない)、そのまま「選択した目標をレーダーでロックオン」を押すことで通常のレーダーロックに移行する。
このモードも電波にPDを使っているので、SRC PDの弱点がそのまま当てはまる。相手を追いかける状態になったらSRCに切り替えよう。
●BSTモード:
ACM用*16ボアサイトモード、目の前に敵機が存在すると自動でロックオンする。
9kmまでしかロックできないのでインファイト用、PDモード有。
●VSLモード
垂直走査ACMモード、これもやはり9kmまでしか捕捉できないが時機の機首に対して垂直に広い角度でロックを行うためインファイトでAIM-9G/Hを発射する際に非常に有用。こちらにもPDモードがある。
●AIM-9D/G/H… 熱追尾ミサイル D型はアンケージができず使いづらいので必ずGかHを持っていこう。GとHの違いはシーカーのトラックレートの違いのみなので有意な差はない。
●AIM-7F… レーダー誘導ミサイル 自機との相対速度が0であったり自機と同方向に進む敵に対しては(つまりこちらに向かって飛んでくる飛行機以外は)、シーカーが目標を見つけづらくなり*17、追尾せず自爆してしまうので、目標の進行方向と速度を確認しつつ撃つ目標を吟味しよう
●AIM-54A…
ゲーム内で確認できる通りARH(アクティブレーダー誘導 ミサイル内部のレーダーにより敵を捕捉して誘導する),IOG(慣性誘導),DL(データリンク)の3つの誘導方式を兼ね備えており、TWSで選択した目標に内部レーダーのロック範囲である15~16km以遠で発射した場合はロック範囲に入るまでIOGで飛翔し(=中間誘導)ロック範囲に入り次第ARHに切り替わる(=終末誘導)、逆にこの距離より近くで発射すれば最初から終末誘導で飛翔するといったシステム。発射後IOGからARHに移行するまでの間は敵機のRWRは反応しない。TWSで目標を選択するだけでレーダーロックせず発射することができ、またDLにより中間誘導中もTWSで敵機をレーダーが捉えていれば(選択やロックする必要はない)、ミサイルに敵の新たな位置情報を送り続け、最終的な命中率を上昇させられる。仮に敵をレーダーロックしてから発射した場合、ロックが切れるまでSARH誘導となりこの場合は距離に関わらず発射時から敵機のRWRが反応し、また発射直後にレーダーロックが外れた場合自爆することがあるので注意が必要
レーダー誘導長距離ミサイルである。現状の空RBのシステム、相対する敵などから、理想的な状況での発射でも5発撃って1、2発当たるかどうかである。
フェニックスが最も当たりやすい理想的な状況とは、こちらが高高度を超音速で飛行しており、低空侵入するターゲットに30~40kmで発射する構図である。
実戦では、まず開幕で5000m程まで上昇し、そこから低空の敵機に対して順次発射。その後敵機との距離が20km程度になったところで誘導を終了し、基地に帰還or味方機に合流するのがセオリーである。
とはいえ常に上手くいく訳もなく、通常RBマップでは6発発射しても、戦果が得られないことが多々あるため、安定した戦果を求める場合はスパローを多めに持っていった方が良いだろう。
ECマップを引いた際には3、4発を携行して高高度、超音速で発射すればかなりの確率での命中弾を期待できる上に相手に対してかなりの心理的プレッシャーを与えることができる。
携行する際は胴体後方に搭載しよう(スパローとの搭載位置の干渉の都合上)
なお、超音速飛行時、翼を最大後退角にして無理な引き起こしやピッチとロールを同時に操作したりすると前触れもなく高確率で主翼が折損するので気をつけよう。
【シミュレーターバトル】
米機唯一の(F-16二機の実装により唯一では無くなった)遠距離の敵も難なく探知できる強力なIFF付きPDレーダーを装備していることと、7E2・7Fのスパロー二種54Aといった長距離攻撃用のミサイルを多数持てることが大きな強みなので、基本は9Hだけでなくレーダーを活かせるスパローや54Aを両方持っていくと良い。それぞれ何発持っていくかは好みや戦闘スタイルによって変わるので、どうしても迷うようならまず9Hを2発・スパローと54Aを3発ずつのプリセットを作って試してみよう。それで数戦してみて、よく余る方を減らしてよく撃ち切ったり使用頻度の高い方を増やすのだ。またあまり無いとは思うが、スパローや54Aを撃ってる暇が無いほど頻繁に格闘戦をしなければならない状況に備えて9Hを4発含むプリセットを作っておいてもいいだろう。
54Aの強みは武装欄で説明されている通りIOG(慣性誘導)とARH(アクティブレーダー誘導)によりスパローのように命中までロックを続ける必要がない(=発射直後に他の敵機の相手をしたり、自軍基地にガン逃げしたりできる)ことであるが、最大gが低い・加速がスパローより比較的遅い関係上あちらと異なりドッグファイト等で旋回中の戦闘機等には54A自体が加速しきっていない場合命中することが難しいため、確実に当てたければ真っ直ぐ向かってくるような敵機に的を絞って撃つことで30km以遠からでも命中を狙える。
TWSレーダーは目標をロックして敵機のRWRを鳴らさずとも選択するだけで54Aの発射・慣性誘導ができ、また54AをIOG&ARHにより誘導している時はARHに移行するまで敵機のRWRを鳴らさないため遠距離からの奇襲にもある程度使える。十分に加速した54Aはスパロー以上に高速なため、RWRが鳴ってからの回避は困難である。
※54Aに搭載されているアクティブレーダーの仕様上、ARHに切り替わった際に味方機がミサイルの目の前にいるとそちらに誘導される。味方と敵が近距離で入り乱れる乱戦になっている場合、そちらに向けて54Aを発射することは避けよう。
スパローと54Aはそれぞれ、例えば「数十km(場合によっては50Km以上)向こうからこちらに向かってくる敵機=54A」「高速飛行中で10~20km以内の敵機=スパロー」といった感じで使い分けるのがいいだろう。54Aは完全に加速しきれば(特にARHで飛んできた場合)気づいてから避けるのが困難なほど高速で飛翔するが、10~20km程度しか距離がないと加速しきれない事に気をつけよう。7Fに関してはF-4Jのものと同様なので、使い方の注意点などもそれに準ずる。5~6kmほどの目標には7Fの機動が追いつかないことも多いので、7Fより近距離での機動力が高い7E2を装備していればそちらを使用しよう。
また、加速しきるまでの時間を短縮し最大射程を伸ばすために自機の速度がM1.0程度ある状態から発射するとより良いだろう。
格闘戦能力も申し分なく、可変翼を開くことで前機のF-4J等と異なり旋回戦にもそれなりに対応できるがかといってF-5やMig-21bisといったターンファイター程長時間曲がれる訳でもない。そのため、格闘戦を挑むならスパローや54Aをある程度撃ち切って機体を軽くしてから出来るだけエネルギー優位の状態で行うことを推奨する。この状態であれば先述の2機が相手でもない限り格闘戦で戦えるほどの機動力を手にできる。特に54Aを4~6発搭載している場合、1発400kgを超える54Aの重量が響いてくるためそれらを1発も撃たないまま格闘戦に移行することは避けよう。
格闘戦をする場合可変翼を開いたり戦闘フラップを活用するのも勿論だが、SASモードを「減衰」や「自動平準化」ではなくデフォルトの「手動操作」に戻すことで速度と引き換えにより急激な旋回が行えることを覚えておこう。この二つのモードはF-4などで既に体験したように操縦を制限することで安定した飛行を可能にし、特に「減衰」は操縦桿の引きすぎを抑えてくれるのでドッグファイトの時でも操縦桿を動かしすぎる事なく旋回が出来るが、F-5やMig-21の様な旋回に優れた敵機が相手だと操縦制限が仇となることがある。そこでSASを「手動操作」に戻すことで急激な旋回を可能とするが、時速500km未満では機首を上げすぎると容易に失速するため自機の速度に注意しなければならない。また、「手動操作」の状態では特にピッチ操作に対して機体が敏感になり高速飛行中に操作を誤ると容易に自壊したり速度や操作によってはフラットスピンに陥るので、戦闘中でない時などはなにか理由がなければ事故防止のため「減衰」にしておくと良いだろう。特別旋回が優れてる訳ではない敵機が相手の場合、状況にもよるがSASを変更せずとも他の方法で対応できることが多い。
万が一フラットスピンに陥った場合 「SASを手動操作に変更→可変翼を最大まで開く→回っているのと逆方向にラダー操作」で高度が3~4000mぐらい有ればほぼ確実に復帰できる。可能ならば回っている間、回っている方向と逆側のエンジン(例:左に回転中→右のエンジン)を止めることで復帰の確率を更に上昇させることができる。可変翼を開いてからは他の機体と同様の方法で対処できるので、回転が止まったら落ち着いて速度を稼いでから機首を上げよう。
まとめると多種多様な兵装の組み合わせと可変翼の操作により「敵爆撃機に対する超遠距離からの要撃」「敵戦闘機との視界外戦闘」はもちろん「敵機に襲われている味方機の元へ急行しての援護」「敵戦闘機との格闘戦」、それなりに可能、さらには「離陸後にレーダーに写る複数の敵機に54Aを撃ちまくり即帰投」もできる、あらゆる状況であらゆる立ち回りができる正に万能と言える機体となっている。状況が変化した時により対応力を上げる為、色々な追加武装のプリセットを作っておこう。
史実
F-14は、アメリカのグラマン社が開発した艦上戦闘機。愛称は雄猫を意味する"Tomcat"。
A,B,Dの3タイプが量産され、アメリカ海軍の他、イラン空軍にも採用された。総生産数は712機。
艦隊防空用の要撃機を求めていたアメリカ海軍は、F6Dミサイリアー構想の破棄やTFX(F-111B)計画の頓挫を経て、VFX(Naval Fighter Experimental)計画を立ち上げた。対艦ミサイル搭載の敵大型機をその射程外から迎撃するための長距離対空ミサイルと強力なレーダー、遠距離へ素早く進出する高速性能と空母発着艦をこなす低速性能、そして敵戦闘機との近距離格闘性能を兼ね備えた戦闘機が要求され、グラマンが提案した双発複座可変翼のモデル303が採用された。当初のデザインでは垂直尾翼が1枚だったが、海軍からの異議により2枚に変更されている。
F-111Bから火器管制システム、ミサイル、エンジンを流用し、さらに試作機による性能評価を待たず先行量産機で各種テストを実施する方式を取り、F-14の開発は急ピッチで進められた。1970年12月21日に初飛行し、1973年7月にはVF-1とVF-2への配備を開始。両飛行隊のF-14Aは最末期のベトナム戦争にも参加している。F-14は海軍のF-4ファントムIIを置き換える形で配備が進み、最盛期にはほぼ全ての空母航空団に2個ずつのF-14飛行隊が配備されていた。
F-14はコンピューターによる自動制御の可変後退翼*18を備えるほか、胴体の揚力を利用するリフティング・ボディ構造を持ち、艦載機というハンデを抱えながらもマッハ2.34の最高速度や高いピッチレートを実現している。
搭載されたAN/AWG-9レーダーは200km超の探知距離と最大24目標の同時追尾能力を持ち、さらにAIM-54フェニックスAAMとの組み合わせで6目標同時攻撃を可能とした。また、海軍データリンク規格のリンク4A(TADIL-C)に加えリンク4Cに対応し、リンク4Cを用いることで最大4機のF-14同士でデータリンクが可能だった。ベトナム戦争の戦訓から格闘戦能力も十分に考慮されており、中短距離用のAIM-7/9に加え機首左側に20mm M61A1バルカンを装備し、コックピットは前後両席に良好な視界をもたらすバブルキャノピーとなっている。
A型特有の装備として、主翼前方にグローブベーンと呼ばれる格納式小翼が備えられている。可変翼の問題点の一つである揚力中心の移動を補償するためのもので、主翼の後退角に応じて展開・格納されるようになっていたが、実際には操縦性改善の効果があまり出なかった。後のB/D型ではコスト削減のため廃止され、跡地は燃料タンクに置き換えられている。
また、A型が搭載したTF30エンジンは超音速機用ターボファンの先駆けであったが、F-14の重量に対しややアンダーパワーで、スロットル操作に対する反応も遅く、気流の乱れに敏感でコンプレッサーストールが頻発した。後にデジタル制御化され動作はある程度安定したものの、TF30に起因するトラブルの被害総額は10億ドル以上とされ、B/D型では推力と信頼性を大幅に向上したF110エンジンに換装されている。
このように、エンジンにやや不安はあったものの、冷戦当時としては群を抜く長射程同時交戦能力と高い飛行性能、そしてスタイリッシュな外観も相まって、F-14は一躍アメリカ空母航空団の象徴的存在となった。1980年代の映画「ファイナル・カウントダウン」や「トップガン」では主役級の活躍を見せ、一般への知名度も非常に高い機体であった。グラマンはカナダや日本をはじめ海外にも積極的に売り込みを掛け、イランが80機を発注し79機が引き渡された。
しかし、可変翼や高価な電子装備に起因する高コストと低い整備性、重量過多のためAIM-54の6発装備形態では事実上着艦不可という不便さ、イージス艦の登場による存在意義の低下、そして冷戦終結による予算削減がF-14の逆風となった。海外セールスはイラン以外失敗に終わり、アメリカ海軍においてもB/D型の新造やA型からの改修、TARPS偵察ポッド・LANTIRN照準ポッド・各種誘導爆弾の運用能力付与など延命策が取られたものの、大規模なエンジン換装や発展型開発計画はことごとく予算が付かず没になってしまった。米海軍ではF/A-18E/Fスーパーホーネットに置き換えられる形で減勢が進み、最後まで運用を続けたVF-31が2006年9月22日に解隊し全機退役となった。
イランに渡った機体は、革命によるアメリカとの国交断絶でメーカーサポートが打ち切られ、直後のイラン・イラク戦争ではイラクの第3世代機を圧倒する活躍を見せたものの、部品やミサイルの枯渇により稼働率が大きく落ち込んだ。一時は退役も疑われていたが、イランは裏ルートでの部品密輸や国内での部品製造などあの手この手で数十機を維持しており、2020年代に突入した今なお現役である。
小ネタ
可変翼機共通の悩みである主翼の強度問題に対処するため、F-14では当時の最先端技術が惜しみなく投入された。最も強度が必要とされる主翼の回転軸とそれを支える胴体構造はTブロックと呼ばれ、チタンを真空レーザー加工して製造された。もちろん、すさまじく高価なものであったが、量産効果でその価格自体は緩やかにではあるが減少していった。
強度としてはこれ以上なく頑丈で、たとえクラッシュしてもTブロックを含む胴体中央部は原形を留めていることが多かった。
F-14の最初の実戦部隊であるVF-1ウルフパックは初期不良に苦しんだ。駐留していたフィリピンではモンスーンのせいで駐機中の機体に雨が溜まり、電子機材をおしゃかにしてしまうことがあったため、機体下部にいくつか水抜き穴を開けなければならなかった。すると今度は飛行中にTF30エンジンが破損する事態が頻発。調査をしたところ、水抜き穴を開けた際に沈頭鋲が飛び出してしまい、この小さな鋲が雨水と一緒に流れ落ちてエンジンに吸い込まれ、ファンブレードを損傷させていた。
他にも、機体不良の対策としてG制限がかけられ、空中戦闘機動訓練が出来なくなることもあった。中には気難しいターボファンエンジンの『七面鳥』*19であるF-14よりも、スロットルの反応が早いターボジェットのF-4を懐かしがる者さえいるほどだった。
言うまでもないが、1986年の映画「トップガン」で主人公が操る機体として登場。WarThunder実装時のアップデート名Danger Zoneもこの映画のオープニング曲に由来する。映画の影響は凄まじく、F-14の知名度を大きく押し上げたほか、アメリカでは海軍のみならず空軍でも志願者が増加し、その他世界各国でも戦闘機パイロットを目指す者が増えたという。
撮影にはアメリカ海軍が全面協力し、艦上のシーンは現役空母「エンタープライズ」*20で撮影されたが、作戦行動中であったためスタッフは艦の現在位置を教えてもらえなかったという。また、あるシーンの撮影中に空母が針路を変えたため太陽の方向が変わってしまい、監督が針路を戻すよう艦隊司令官に要求。すると「針路を戻す費用は2万5000ドル」と返され、どうしても絶好の光線条件で撮りたい監督はその場で2万5000ドルの小切手を自腹で切った。他にも、俳優たちをF-14の実機に乗せたらトム・クルーズ以外全員ゲロって演技どころではなかったとか、管制塔を掠め飛ぶシーンの撮影で最低高度スレスレを飛んだら管制塔の窓ガラスが全部割れてパイロットがしこたま怒られた…などのエピソードも豊富。
あまりの人気ぶりにパクったオマージュした映画が世界各国で制作され、正式な続編も企画されたものの、トム・クルーズが「本作の価値を落とさせないように」と製作権を買い取ってしまった。…が、トムは続編を出させないのではなく、撮影技術が理想に追いつくまで温め続けていたのだった。2022年に「トップガン・マーヴェリック」が公開され、パラマウントピクチャーズの最高売上を更新する超傑作映画として大成功を収めている。
1981年8月に、リビア空軍のSu-22 2機ととF-14 2機が交戦し、リビア空軍のスホーイを撃墜した事件。
当時、アメリカは、リビアが領海として主張する範囲があまりにも広かったため、広すぎる場所に関しては公海であり、航海の自由が認められるとした。その部分でリビアに対して圧力・挑発するため、ニーミッツ、フォレスタルを中心とした空母艦隊を派遣。部分的に演習もしていた。このほぼ宣戦布告とも取れる行動のため、リビア空軍もアメリカ軍機を妨害する様な場面も見られた。そんな中、早期警戒機が空母に接近するSu-22を検知。F-14がそれを遠ざけるためにSu-22とドッグファイトを開始。搭載されていた電子機器や機体性能で勝るF-14が、AIM-9で2機とも撃墜した。これは、歴史的に見ても珍しい可変後退翼機同士での戦闘となった。
その後の1989年(平成元年)にもMiG-23との戦闘が発生し、またしてもF-14がMiGを撃墜し勝利した。
時は遡ること1974年、F-104J/F-4EJの後継機種として、いくつかのメーカーが選定された。
- グラマンF-14トムキャット
- マクドネル・ダグラスF-15イーグル
- ジェネラルダイナミクスF-16ファイティングファルコン
- ノースロップF-17コブラ
- ダッソーミラージュF1
- サーブJ37ビゲン
- トーネードIDS
の7機に絞られた。更なる協議の結果F-14、F-15、F-16の3機種に選定された。その最中、1976年10月に航空自衛隊入間基地で行われた「第5回国際航空ショー」では、F-14とF-15の熾烈な売り込み合戦が行われた。この時点でF-X選定作業はほぼ完了し、F-15の導入が内定していたとされていたが、グラマン社は一撃起死回生を狙い、西太平洋を航行していた原子力空母エンタープライズより、アメリカ海軍第2戦闘飛行隊のF-14Aを呼び寄せた。と言うより、一企業がアメリカ軍を動かせるのかよ!対するマクダネル・ダグラス社も、アメリカ建国200年記念塗装を施したTF-15A(後にF-15Bと改称)をアメリカ本土より飛来させ、F-14とF-15の二機はその飛行性能を最大限に主張すべく、展示飛行を行った。無論、他のF-X参加企業も自社ブースにて宣伝活動を行うが、2社に及ばなかったのは言うまでもない。
結果的にF-15が選定され、F-15Jとして今日まで日本の空を守っているが、日の丸を付けたF-14が見られた世界もあったかもしれない。
F14には主翼の角度に合わせて兵装パイロンの角度を変える翼角連動式のハードポイント(主翼の後退角が変化しても兵装パイロンは常に進行方向を向く機構)を装備しておらず、もし翼下に武装を搭載した場合には空気抵抗が凄まじいことになっているため、胴体下部のスペースに搭載している。また、何故こんなにスペースが開いているのかというと、当時のエンジンは信頼性が低く故障も頻発していたため、エアインテークとエンジンを直線にすることできちんとエンジンを稼働できるようにしているためである。そのため、同世代機とは違ったエンジン配置をしている。
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