*ドイツ RankV 中戦車 Leopard 1 / レオパルト 1 [#f4ffd6d5]



&attachref(./_20210202_231307-min.JPG,nolink);
#fold(MG3追加前){{
&attachref(./shot 2015.11.18 14.04.17.jpg,nolink);
}}
**概要 [#V1-1_Summary]

//↓概要説明は実装時のバージョンや車両特性、武装、史実などページ全体の要点をとりまとめたものを2~3行でコンパクトにまとめること。本格的な解説は【解説 [#A3_Explanation]】にて。

Update 1.51 "Cold Steel"にて実装された西ドイツが作った第1世代MBT。優秀な機動性と高貫徹HEATFSを利用して、紙装甲、スタビ無しの欠点を補うような立ち回りを心がけよう。
*車両情報(v1.89.2.25) [#V2_Data]

//↑情報元クライアントのバージョンを記入して下さい。
//情報記入の際はモードの表記が無い場所は全てRealisticBattles{RB}モードの情報を記入して下さい。

**必要経費 [#V2-1_Costs]
#includex(de_ground_table_1_high,section=(filter=^germ_leopard_I$),except=^\*\*|//,titlestr=off)
**BR・報酬・修理 [#V2-2_BR_Rewards_Repair]
#includex(de_ground_table_2_high,section=(filter=^germ_leopard_I$),except=^\*\*|//,titlestr=off)

**車両性能 [#V2-3_Statistics]

|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~項目|~数値|h
|~|BGCOLOR(#FFDDDD):~【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~砲塔旋回速度(°/s)|22.8⇒45.2 / 14.3⇒24.0|
//↑矢印左側は未改修かつ搭乗員0の数値を、矢印右側はフル改修かつエース化+スキルMAXの数値を書き込むこと。最大値はフル改修状態で砲手搭乗員スキルの照準速度の欄にカーソルをかざせばわかる。
|~俯角/仰角(°)|-9/20|
|~リロード速度(秒)&br;(初期⇒スキルMAX+エース化)|8.7⇒6.7|
//↑自動装填装置搭載車両の場合は括弧内を“自動装填”に置き換え矢印を消しひとつの数値だけを書くこと。
|~スタビライザー/維持速度(km/h)|無し / -|
//↑スタビライザーがある車両の場合は最高速度の項目も表示
|>||
|~車体装甲厚&br;(前/側/後)(mm)|70 / 35 / 25|
|~砲塔装甲厚&br;(前/側/後)(mm)|65 / 45 / 52|
|>||
|~重量(t)|40.0|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~エンジン出力(hp)|1,286⇒1,584 / 734⇒830|
|~|2,200rpm|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~最高速度(km/h)|72 / 65|
|BGCOLOR(#FFDDDD):~実測前進~後退速度(km/h)|72 ~ -28.1 / 65 ~ -25.3|
//↑大体の数値でOK。テストドライブ開始地点より走行すれば平地で測定できる。斜面で測定しないよう注意。改修前と後では加速度が違うものの、最高速度自体は同じ。
|~視界(%)|95|
|>||
|~乗員数(人)|4|

**光学装置 [#v2-3-2_VisionDevice]
#nobr{{
|SIZE(12):CENTER:100|SIZE(12):CENTER:100|SIZE(12):CENTER:100|SIZE(12):CENTER:100|SIZE(12):CENTER:100|c
|~ |~倍率|~暗視装置|~種類|~世代|h
|BGCOLOR(#FFDDDD):~IR投光器|-|有|-|-|
|>|>|>|>||
|~車長|4.0x-20.0x|有|赤外線|-|
|~砲手|8.0x-15.9x|有|赤外線|-|
|~操縦手|1.0x|有|赤外線|-|
}}
//車長視点は車長サイトのことを、砲手視点は照準器のことを指す。
//第二・第三世代の見分けは内部ファイルを見るなど極力確認すること。
//照準器倍率はX線モードで照準器にカーソルをかざすと表示される。

**武装 [#V2-4_MainWeapons]

|>|>|>|>|SIZE(12):CENTER:|c
|>|~名称|~搭載数|~弾薬数|~弾薬費&br;(SL)|h
|~主砲|105 mm L7A3 cannon|1|60|**|
//|~副砲|△△|*|**|**|
|~機銃|7.62 mm MG3A1 machine gun|2|7,500|-|
//|~機銃|△△|*|**|-|

**弾薬((爆薬量はTNT換算)) [#V2-5_Shells]

[[''搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く''>搭載武装解説]]
//この項目の表は「搭載武装解説」の各国ページにリンクが張られている各武装のページからデータを引用している。「weapon_dummy」をページ名に置き換えて欲しい。
//データが更新されて古くなっている場合は、大本のページを編集して欲しい。これを編集すると、全てのページにある武装データが一度に更新される。
#include(105 mm L7A3 cannon (early),notitle)
#br
#include(7.62 mm MG3A1 machine gun,notitle)
#br
//「weapon_dummy」を「搭載武装解説」にある各兵装ページのページ名に置き換えて欲しい。ページが未作成の場合は、テンプレートに従って作成してもらえるとありがたい。
**車両改良 [#V2-6_Modifications]

''[[解説ページを開く>性能・パーツ]]''
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|~名称|~必要量(&color(Blue){RP};)|~購入費(SL)|~購入費(&color(Red){GE};)|h
|~I|~履帯|5,100|8,200|210|
|~|~修理キット|3,300|~|~|
|~|~砲塔駆動機構|5,100|~|~|
|~|~発煙弾発射機|~|~|~|
|>|>|>|>||
|~II|~サスペンション|4,600|7,400|185|
|~|~ブレーキシステム|~|~|~|
|~|~手動消火器|3,000|~|~|
|~|~砲火調整|4,600|~|~|
|~|~DM502|~|~|~|
|>|>|>|>||
|~III|~フィルター|8,500|14,000|340|
|~|~救急セット|~|~|~|
|~|~昇降機構|~|~|~|
|>|>|>|>||
|~IV|~変速機|6,600|11,000|270|
|~|~エンジン|~|~|~|
|~|~砲撃支援|~|~|~|
|~|~DM12|~|~|~|
|~|~距離測定器|~|~|~|


**カモフラージュ [#V2-7_Camouflage]

#fold(''クリックで表示''){{

|>|SIZE(12):|c
|>|~既定|
|>|&attachref(./loepard01.jpg,nolink,100%);|
|BGCOLOR(#eeeeee):~条件|-|
|BGCOLOR(#eeeeee):~説明|標準迷彩|
|>||
|>|~茶色迷彩|
|>|&attachref(./loepard02.jpg,nolink,100%);|
|BGCOLOR(#eeeeee):~条件|撃破 490 / 200GE|
|BGCOLOR(#eeeeee):~説明|標準的な迷彩|
|>||
|>|~冬季迷彩|
|>|&attachref(./loepard03.jpg,nolink,100%);|
|BGCOLOR(#eeeeee):~条件|撃破 700 / 200GE|
|BGCOLOR(#eeeeee):~説明|標準的な冬季迷彩|
|>||
|>|~三色調迷彩|
|>|&attachref(./loepard04.jpg,nolink,100%);|
|BGCOLOR(#eeeeee):~条件|200GE|
|BGCOLOR(#eeeeee):~説明|三色調迷彩|
|>||

}}


**研究ツリー [#V2-8_Tree]
|~前車両|''[[Panther A]]''|
|~次車両|''[[Leopard A1A1]]''|
*解説 [#V3_Explanation]
%%現バージョンで、ドイツ中戦車ツリーの最後を飾る%%''第1世代主力戦車''。WarThunderでは中戦車に分類されているが、本来は全く別物の''MBT''と呼ばれる戦車である。
「主力戦車」という区分は、第二次世界大戦後の軍事情勢と技術革新によって、それまでの軽戦車・中戦車・重戦車という区分が消滅していく過程で生まれた。しかしWarThunderでは主にゲームシステム上の制約から、第2世代主力戦車が持つ能力(あるいはそれらが想定していた戦闘様式)を殆ど再現できておらず、''重戦車並みの大きな車体と強力な戦車砲に、軽戦車並みの機動力と装甲を併せ持つ中戦車''という風な扱いになっている。

#fold(''更に詳しい解説(SS付き)''){{
本車の特徴の一つ目は、装甲が極端に薄いことである。防楯は100-120mmと、そこそこの装甲を持っているもののほぼ垂直で、まったく頼りにならない。車体は一見して避弾径始に優れてるように思われるが、MBTの主力砲弾であるAPDSとHEATFSは傾斜による跳弾確率が低く、被弾したらまず貫徹されると考えよう。&color(Silver){APDSは傾斜装甲に弱いはずなのだが...};
#br
車内レイアウトだが、[[T-54 (1951)]]並に劣悪である。正面から見て右側には砲弾庫が存在し、左側には3人乗員が連なっている。またエンジンルーム及び燃料タンクも大きく、引火する可能性が高いのも難点だ。
//&attachref(http://mmoloda.x0.com/warthunder/image/1889.jpg,50%);
#attachref(./1889.jpg,40%)
#br
特徴の二つ目は、105mm口径のロイヤル・オードナンス L7A3を搭載している点だ。この戦車砲は、装弾筒付徹甲弾(APDS)の他に粘着榴弾(HESH(High Explosive Squash Head))と、翼安定対戦車榴弾(HEATFS)を使うことができる。弾数が豊富で口径も大きいため高威力に思えるが、APDSは貫徹力を更に増したAPCRの様な物で貫徹力こそ高いものの威力不足、反撃を許せない本車では扱いづらい。HESHは貫徹力が145mmのHEの様な物で、威力は105mm止まりだが、HEと同様の性質を持つため、装甲の傾斜関係なく威力を発揮することができる。よって装甲の薄い相手は勿論、[[IS-4M]]や[[IS-3]]といった避弾径始に優れた戦車を正面から撃破することもできる。但し跳弾率が高めで折角の特性を生かせないことが多く、弾速、精度も悪いので癖のある砲弾だ。
//&attachref(http://mmoloda.x0.com/warthunder/image/1890.jpg);
#attachref(./1890.jpg,40%)
   ↑[[IS-4M]]は[[Maus>Maus]]に次ぐ重装甲だが車体正面装甲は実装甲140mmしかないのでこの様にして撃破することができる。
HEATFSはどの距離でも400mmの高い貫徹力を有し、跳弾率も低く、高初速、高精度で弾薬に直撃させることで高確率で誘爆させることができる。敵の装甲厚によって威力が大きく上下(抜いた装甲厚が厚いほど威力が落ちる)するが、弾薬に直撃させる場合は関係ない。また致命的なダメージを与えられずともかなりの確率でエンジンルームまで到達、引火させることができる。相手を一時的に戦闘不能状態に(又は撃破)することが出来るので、HEATFSを使うか否かでこの戦車の評価は大きく変わるだろう。
//&attachref(http://mmoloda.x0.com/warthunder/image/1891.jpg);
#attachref(./1891.jpg,40%)
   ↑敵車内の主要部分に損害を与えられなくても、火災によって重大なダメージを与えることができる。
#br
機動力だが、40tの車体に830hpエンジンを搭載しており、1t当たりの出力は20.75hpと実装されているMBTの中では最も高い。最高速度は前進54km/h,後進25km/hと非常に優速で、加速も前進なら10km/hに1秒、20km/hに3秒、30km/hに5秒、40km/hに9秒で達することができ、避弾や陣地転換も快適に行うことができるだろう。
#br
これらの特徴から、先手は取りやすいものの、正面からの撃ち合いは即撃破に繋がりかねない。被弾のリスクを全力で回避し、攻撃と防御に有利なポジションを確保、維持する立ち回りさえ出来れば、優れた装填速度と豊富な弾種によって臨機応変に対応でき、他戦車では不可能な高い攻撃力を発揮することができるだろう。

Rank相応の立ち回りが出来なければ、高価なブリキ缶でしかない。全てはプレイヤー次第だ。
}}


**特徴 [#V3-1_Characteristics]


#br
''【火力】''
西側諸国のスタンダードともいえる、ロイヤルオードナンス105mmL7を搭載する。
初期砲弾であるAPDSは、高速な弾速と十分な貫通力があるものの、加害力に劣るため思った以上に相手を撃破しにくい。
この主砲の本領を発揮するのは開発弾であるHEATFSを開発してからである。
この砲弾の貫通は400mmと高く、また弾速もAPDSほどではないものの十分に速いため、遠方狙撃でも十分に命中が見込める。
ただ、例にもれずHEAT弾は相手の装甲配置に大きく左右されるため、しっかりと熟知した上で射撃を行うとよい。
もう一つの開発弾であるHESHは高貫通炸薬マシマシ榴弾であり、傾斜装甲を多用し実装甲が薄い戦車や戦闘装甲車等に効果的である。その代わり弾速はAPDSの半分と遅いため、遠方での命中は相手が停車していない限り難しいだろう。
スタビライザーは搭載されていない。砲身がブレブレになるので停車直後や移動中の射撃で命中させるのは難しい。
砲手照準器が最大16倍と超高倍率であり、車長用照準器も最大20倍と、条件次第では敵は補足できない超遠距離から一方的に弱点を狙える8,0屈指のスナイパーと言える。
ソ連・中国系統は、乗員が車体に詰められているので車体を狙えば殆どの場合撃破できる。
※IS-3は砲塔を撃つと、謎弾きや加害の無さで案外耐えるので頭出ししてる場合は素直に側面に回る事が重要である。
#br
''【防御】''
申し訳程度しかない。
第二次大戦中の戦車や機関砲にも抜かれる。一部車両の機関砲から正面を貫通されるので油断は厳禁である。また、弾薬の配置が劣悪で、車体正面から向かって右側が弾薬庫となっており、車体貫通=即死の可能性が非常に高い。
砲塔内の一次弾薬庫の総弾数は14発なため、そこまで減らせば車体貫通からの弾薬庫爆散率は減るが、そもそもの装甲厚が頼りにならないためどちらにせよ被弾をしない立ち回りを求められる。
#br
''【機動性】''
優秀の一言につきる。
車両重量40tに対して830馬力(RBで改修完了後)のエンジンを搭載しており、快速っぷりを発揮する。
最高速度も前進65km/hと同BR帯のMBTの中でも抜きんでたものをもっており、陣地転換や稜線への退避もやりやすい。
被弾=即死率の高いこの戦車では最大の強みを積極的に生かす他ない。
#br
**史実 [#V3-2_History]
レオパルト1(Leopard 1/Leopard Eins)は、西ドイツが開発した第2世代主力戦車(MBT)。第二次世界大戦後に西ドイツが開発を再開した戦車の中で初めて正式化された戦車である(B-PS計画等がレオパルト1の開発より先に計画された。但しヴィッカーズMBTとの比較評価に敗れ試作すらされなかったという。)。
『レオパルド』と表記されることがしばしばあるが、通常ドイツ語では語尾のdを濁音として発音しないため、原音に忠実に日本語表記すれば『レオパルト』が正しい。「レオパルト1」というのは「レオパルト2」が登場してからの呼び方である。「1」は『アインス』(Eins)と発音する。末尾のスは小さく発音するので、実際には『アイン』でも通じる。
1957年、イギリス製のロイヤルオードナンス105mmL7ライフル砲を搭載し、密閉型の構造を持つ事でNBC戦(生物兵器、化学兵器、核兵器、放射能兵器)に使用出来る30トン級戦車としてフランスやイタリアとの共同開発に始まったが共通化出来ず、ポルシェ社主体の独自設計となった。

1964年から生産され、1979年までに西ドイツ用で2437両が、それ以外を含めると4561両が生産された。
フランスのAMX-30などと同じく機動力で防御力を補うという設計思想を持つ。
その為、最大装甲は防盾の70mmで傾斜装甲こそ有するが東側主力戦車の主砲に耐えられなかった。
一方、830馬力のダイムラー·ベンツV-10 ディーゼルエンジンにより路面最高速度は65km/h、航続距離は600km近くであり、AMX-30より4.4トンほど重いにも関わらず、機動性能で上回っていた。
当初、曳光弾を発射して主砲の照準を行うために同軸機銃が装備されていたが、後に光学照準器に差し替えられている。
[[出典:レオパルト1>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%BB%E5%8A%9B%E6%88%A6%E8%BB%8A]]


**小ネタ [#V3-3_Tips]

◇防盾上の箱
防盾に設置されている箱状の物は夜間戦闘用のサーチライトである。(要するに74式の物と同じ)
使用しない際は砲塔後部の左右のバスケットの間にある収納箱にしまわれている。

#fold(''◇なぜこんなに装甲が薄いの?''){{
◇なぜこんなに装甲が薄いの?
ゲーム中では機関砲にすら貫通される本車だが、これは単純な軽量化の結果ではなく、かなり意図的なものである。

1956年に西ドイツ陸軍がまとめた新型戦車への要求では、核兵器と地上・空中からの対戦車兵器の発達によって、戦車には速度、不整地走破性、加速、航続距離、小さなシルエットが一層重要になるとされた。その上でStandardpanzerには最大30t、30PS/tという、当時としてはかなり極端な機動力が要求されている。((Dieter H. Kollmer,「»Klotzen, nicht kleckern!« Die materielle Aufrüstung des Heeres」, in 『Das Heer 1950 bis 1970: Konzeption, Organisation und Aufstellung』, Oldenbourg, 2006, S.571-574, https://dokumen.pub/das-heer-1950-bis-1970-konzeption-organisation-und-aufstellung-9783486711875-9783486579741.html))

これは「西ドイツ軍がT-54やIS-3の存在をよく知らなかったから」ではない。ほぼ同時期のPlanübung「Nord 56」では、仮想敵が2個狙撃兵師団と1個機械化師団、合計約600両のT-54および「Josef Stalin III(IS-3)」を投入して攻撃する想定が置かれていた。つまり新型戦車の要求を考えていた時点で、T-54やIS-3はかなり具体的な仮想敵だったのである。((Helmut R. Hammerich,「Kommiss kommt von Kompromiss. Das Heer der Bundeswehr zwischen Wehrmacht und U.S. Army (1950 bis 1970)」, in 『Das Heer 1950 bis 1970: Konzeption, Organisation und Aufstellung』, Oldenbourg, 2006, S.108-109, https://dokumen.pub/das-heer-1950-bis-1970-konzeption-organisation-und-aufstellung-9783486711875-9783486579741.html))

しかも「ならばこちらも重装甲戦車を作ればよい」という発想を知らなかったとも考えにくい。英国はIS-3やT-10への対抗策として、厚い装甲と長射程の120mm砲を持つ66t級重戦車Conquerorを開発しており、1955年4月には西ドイツのHohneに駐留する4th Queen's Own Hussarsへの配備が始まっていた。つまりStandardpanzerの要求がまとめられる前年には、西ドイツ国内に「敵重戦車にはこちらも巨大な砲と重装甲で対抗する」という別解の実物が存在していたことになる。((The Tank Museum,「Conqueror」, https://tankmuseum.org/tank-nuts/tank-collection/conqueror/))

それでも西ドイツは60t級ではなく30t級を要求した。

もちろん「装甲は不要」とされたわけではない。しかし1957年の独仏共同要求で求められた防御は「近距離からの20mm弾」に対するものだった。同時期に利用可能だった装甲技術では、成形炸薬弾に対して現実的な重量で十分な防御を得ることは困難であり、第二次大戦の経験から作戦機動性も重視されたとされている。((Deutscher Bundestag, Wissenschaftliche Dienste,「Die deutsch-französische Rüstungskooperation. Bilaterale deutsch-französische sowie multilaterale Entwicklungs- und Beschaffungsprojekte mit deutscher und französischer Beteiligung」, WD 2-3000-070/18, 28.6.2018, S.8, https://www.bundestag.de/resource/blob/576770/c5359790a0d6d943e4ccb2900cc6d3a1/wd-2-070-18-pdf-data.pdf))

しかもPanzerfaustを大量使用した第二次大戦から、まだ十年ほどしか経っていない。西側情報機関も1955年の時点で、ソ連軍の狙撃兵小隊では各8名分隊にRPG-2が1基配備されていると報告していた。((Central Intelligence Agency,「WARTIME ORGANIZATION OF A SOVIET RIFLE REGIMENT」, 9.3.1955, CIA-RDP80S01540R006400140004-8, https://www.cia.gov/readingroom/docs/CIA-RDP80S01540R006400140004-8.pdf))

戦車砲だけでなく、一兵士が持てる成形炸薬弾まで完全に防ごうとすれば重量増加に際限がない。そこで、止められる機関砲弾や砲弾破片には装甲を使い、それ以上の脅威には距離、機動、味方部隊との協同で対処する、という割り切りが行われたのである。

言い換えれば、Leopard 1は「重装甲という発想を知らなかった戦車」ではない。T-54やIS-3を具体的な敵として想定し、その対抗策としてConquerorのような60t級重戦車まで身近に存在していた時代に、それでもなお「必要な場所へ必要な数の戦車砲を送り込めること」を優先して軽量・高出力を選んだ戦車、と見る方が実態に近いだろう。
}}

#fold(''◇ではIS-3やT-54にどう勝つつもりだった?''){{
◇ではIS-3やT-54にどう勝つつもりだった?
答えは「正面から撃ち合って弾く」ではなく、「相手より遠くから先に当てる」である。

1956年の要求書には、主砲の貫徹力と自車の防御力を組み合わせ、重戦車「Stalin III(IS-3)」を、相手がこちらに決定的な打撃を与えられない距離から撃破することが要求されている。また同年のCenturionとM48の比較試験に関する要求では、有効射程2,500m、1,000mまでの飛翔時間1.5秒以下が挙げられていた。((Kollmer 同上))

ここで当時のソ連戦車を見ると、IS-3はTSh-17望遠照準器、T-54はTSh系照準器を使用しており、T-54には専用の光学測距儀がなかった。後期のTSh2系にはスタジア式の測距目盛が設けられたが、これは目標の見かけの大きさから距離を求める方式である。一方、1961年のソ連自身のObject 432技術資料では、旧来のT-54について「rangefinderなし」と比較表に明記され、次世代車では専用の照準・測距装置を導入している。((Andrei Tarasenko,「Technical Project “Object 432”, April 1961: The Birth of the T-64 and Its Key Innovations. Part 1」, btvt.info, 13.1.2026, https://btvt.info/7english/object_432_1962_1_eng.htm ; Tank Archives,「IS-3 Visibility」, 17.5.2016, https://www.tankarchives.com/2016/05/is-3-visibility.html ; Tankograd,「T-54」, 10.1.2017, https://thesovietarmourblog.blogspot.com/2017/01/t-54.html))

Standardpanzerの要求書そのものに「ソ連戦車の測距能力が低いからこれを利用する」とまでは書かれていない。しかし2,000~2,500m級の射撃能力を強く要求していたことと、当時のIS-3・T-54の測距装置を並べて考えれば、測距・照準能力の差を利用して遠距離で先に有効弾を送り込むことが狙われていたと考えられる。

要するに「敵の砲弾を弾く」のではなく、「敵が当てにくい距離からこちらだけ当てる」。本車の測距・照準装置と高速な105mm砲弾は、その思想の名残である。
}}

#fold(''◇歩兵にRPGを撃たれたら?''){{
◇歩兵にRPGを撃たれたら?
ここで「薄装甲なのに敵歩兵へ近付いて大丈夫なのか」という問題が出るが、西ドイツ軍はそこも戦車単独で解決しようとはしていなかった。

Standardpanzerとほぼ同時期の1956~57年にまとめられたPanzergrenadierの構想では、戦車との密接な協同と高速な機動が強く重視されていた。1957年の構想では、敵陣へ突入する前、約500m手前までに発見された近接対戦車兵器を破壊しておくことまで想定されている。さらに1959年の『Truppenführung(TF59)』では、Panzergrenadierは戦車と共同して敵歩兵・対戦車兵器を制圧し、「戦車を近接攻撃から守る」と明文化された。((André Deinhardt,『Panzergrenadiere – eine Truppengattung im Kalten Krieg 1960 bis 1970』, Oldenbourg, 2012, S.56-62, https://dokumen.pub/panzergrenadiere-eine-truppengattung-im-kalten-krieg-1960-bis-1970-9783486853704-9783486704648.html))

そのため新型Schützenpanzerにも、15t以下、20PS/t以上、戦場上で約60km/hという高い機動性能が要求され、20mm機関砲や対戦車兵器まで要求されていた。しかもこの要求には、Sd.Kfz.251などを実戦で使用した旧国防軍将校たちの経験が反映されている。((Deinhardt 同上, S.138-139))

戦車を歩兵の速度まで落とすのではなく、歩兵を装甲車に乗せて戦車について来させる発想である。

乱暴に言えばPanzergrenadierは、Leopardの「自走する外付け側面装甲」である。鋼板を何十トンも増やしてRPGを防ぐ代わりに、随伴歩兵がRPG射手そのものを撃つ。
当然ながら、その外付け装甲を置いて戦車だけ突っ込めば効力はゼロになる。
}}

#fold(''◇ソ連側も黙ってはいなかった''){{
◇ソ連側も黙ってはいなかった
Standardpanzerの要求が作られた1956~57年は、偶然にもソ連側でも「遠距離から敵戦車を確実に撃破するにはどうするか」という新しい対戦車兵器が相次いで構想された時期である。

極端な案の一つがObject 120「Taran」である。1957年5月に開発が開始され、当初は戦車に対して3,000mの直射距離を持つ強力な砲が要求された。最終的な試作車は152.4mm M69砲から初速1,710m/sのサブキャリバー弾を発射し、3,000mでも垂直310mmの装甲板を貫徹する性能を持っていた。((А.Г. Солянкин, И.Г. Желтов, К.Н. Кудряшов,『Отечественные бронированные машины. XX век. Том 3: 1946–1965 гг.』, Цейхгауз, 2010(btvt.info転載「Самоходная установка-истребитель танков СУ-152 («Объект 120»)」), https://btvt.info/2futureprojects/object120.htm))

もう一方では、同じ1957年5月の政府決定から対戦車ミサイルを主兵装とする戦車駆逐車の開発も始まった。Object 150、後のIT-1には、移動中を含め2~3kmから動・静止目標を第1~第2射で撃破することが要求されていた。((Солянкинほか 同上(btvt.info転載「Самоходные установки-истребители танков с ПТРК」), https://btvt.info/1inservice/it1.htm))

ただし、これらをLeopardへの直接的な対抗策とする史料があるわけではない。同じ時代に各国が「遠距離での対戦車戦」をどう解決するか試行錯誤した結果、別々に生まれた回答と見る方がよいだろう。

そしてソ連側で最終的に本命となったのは、そのどちらでもなくT-64系列だった。
1961年のObject 432計画では、高初速の115mm滑腔砲、二軸砲安定装置、専用の照準・測距装置、自動装填装置、そして複合装甲を一台にまとめている。後には125mm砲へ拡大され、「遠距離から先に撃つ」能力と「撃たれても耐える」能力を同時に高める方向へ進んだ。((Tarasenko 同上))

Leopardが装甲の代わりに距離と機動力を選んだのに対し、ソ連側は測距・弾道・防御をまとめて改善することで、同じ距離で撃ち合える戦車を作ってきたわけである。
}}

#fold(''◇その後のLeopard''){{
◇その後のLeopard
Leopard側も、運用を続ける中で弱点を順番に潰していった。

Leopard 1A1では砲安定装置が追加され、走行中の目標捕捉能力が改善された。これによって停止から第1射までの時間を短縮し、本来あまり得意ではなかった近距離での突然の遭遇にも、ある程度対応しやすくなった。((Ole Henckel,「Kampfpanzer Leopard: Die Versionen der Bundeswehr」, Bundeswehr, 1.12.2025, https://www.bundeswehr.de/de/ausruestung-technik-bundeswehr/kampfpanzer-leopard-versionen-bundeswehr))

さらにLeopard 1A5では射撃統制装置と光学系を更新し、Leopard 2用に開発された熱線映像装置と測距儀を導入した。今度は「相手より正確に距離を測る」だけでなく、「そもそも相手より先に発見する」能力まで大きく伸びた。((Henckel 同上))

そしてLeopard 2では、1,500馬力の機動力、高性能な射撃統制装置、120mm滑腔砲を備えながら、本格的な装甲防御まで取り戻した。現在のBundeswehrもLeopard 2の特徴を「火力・装甲防御・機動力」の組み合わせとして説明しており、複合装甲の採用を明記している。((Henckel 同上 ; Bundeswehr,「Landfahrzeuge: Schwere Panzer und winzige Roboter」, 7.2.2022, https://www.bundeswehr.de/de/meldungen/superlative-bundeswehr-landfahrzeuge))

Leopard 1は「装甲を軽視した失敗作」で、その反省からLeopard 2が重くなったわけではない。
1950年代には重量制限のため同時に成立させられなかった火力・機動力・防御力を、技術の進歩によって一つずつ取り戻していった、と見る方が実態に近いだろう。

Leopard 2は言ってみれば、Leopard 1の設計者が1957年には泣く泣くOFFにした「装甲」のチェックボックスを、二十数年後にようやくONにできた戦車なのである。
}}

#fold(''実装されているレオパルトシリーズの一覧''){{
|~車両|~ランク|~ツリー|~入手方法|~概要|~国家|h
|''[[Leopard A1A1]]''|~VI|~通常|~研究|~Leopard 1の改修車両。砲安定システム、サイドスカート、新型履帯、パッシブ暗視装置を追加したLeopard 1A1に外付け式の増加装甲を搭載したモデル。|~ドイツ|
|''[[Leopard 1A5]]''|~VI|~|~研究|~Leopard 1の改修車両。Leopard 2からバックフィットされた射撃管制/照準システムEMS 18の搭載を中心とした複数の改修を行ったモデル。APFSDS(DM33)が運用可能。|~|
|''[[Gepard]]''|~VI|~|~研究|~Leopard 1の車体をベースに35mm機関砲2門とレーダーシステムを備えた砲塔を持つ対空車両。|~|
|''[[Gepard 1A2]]''|~VII|~|~研究|~Gepardにスティンガーミサイルの2連装発射機を左右一門ずつ追加した対空車両。|~|
|''[[Leopard A1A1 (L/44)]]''|~VI|~プレミアム|~課金|~Leopard A1A1に44口径120mm滑降砲とEMS 18を搭載した車両。ラインメタル社が自主的に試作したモデル。|~|
|''[[C2A1]]''|~VI|~|~イベント|~カナダ軍のLeopard C1(Leopard 1A3のカナダ軍仕様)の近代化改修型。車体と砲身はLeopard C1から、砲塔はドイツ軍から中古で購入したLeopard 1A5から流用している。ドイツのIBD社開発のMEXAS(モジュラー拡張装甲システム)を装備。|~|
|''[[Leopard 40/70]]''|~IV|~通常|~研究|~イタリアで試作された対空戦車。余剰となる予定のLeopard 1車体を再利用し40mmボフォース機関砲を装備するオープントップの砲塔を搭載。|~イタリア|
|''[[Leopard 1A2 (IT)]]''|~VI|~|~|~イタリア軍で運用されたLeopard 1A2。ドイツからの輸入ではなくオート・メラーラ社によるライセンス生産。Leopard 1A2は本来Leopard 1A1の改良内容に加えてさらに複数の改良がなされているが、本車両は砲塔に外付けされた増加装甲が前半分しかない他、イタリア軍の予算的都合により砲安定装置がオミットされている。|~|
|''[[Leopard 1A5 (IT)]]''|~VI|~|~|~イタリア軍で運用されたLeopard 1A5。本家と異なりマルコーニ社製のLWS(レーザー警報装置)を装備。|~|
|''[[Leopard 1A5NO]]''|~VI|~プレミアム|~課金|~ノルウェー軍が採用したLeopard 1A5。本家と変わりはない。|~スウェーデン|
|''[[Leopard 1A5BE]]''|~VI|~通常|~研究|~ベルギー軍保有のLeopard 1を、同国コッカリル社が1A5相当にアップグレードした車両。砲塔に増加装甲が無く、照準システムがコッカリル社製の為形状が異なる。|~フランス|
}}

実装されているレオパルト2シリーズおよびその試作車両一覧に関しては[[Leopard 2A4]]の頁を参照のこと。

//--加筆求む--

//----

//--加筆求む--


*外部リンク [#V4_Links]

#br

●[[WarThunder公式英語Wiki>http://wiki.warthunder.com/index.php?title=Leopard_I]]
//↑対応する地上車両のURLを添付。公式英語Wikiトップ→ http://wiki.warthunder.com/
#br

●[[公式Devログ>https://warthunder.com/en/devblog/current/792]]
//↑対応するDevログページのURLを添付。公式サイト検索用ページ→ http://warthunder.com/en/search/

[[[Vehicle Profile]Leopard I>https://warthunder.com/en/news/3325/current]]
#br

●[[インターネット百科事典ウィキペディア>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%881]]
//↑対応するインターネット百科事典ウィキペディアのURLを添付。

#br


*コメント [#V5_Comments]
&color(Red){''【注意事項】''};
-誤解や混乱を防ぐために、&color(Red){使用感を話題にする際は''ゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。''};
-&color(Red){''荒らし行為''に対しては''スルー''してください。};不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、&color(Red){''荒らし共々BAN''される可能性もあります。};
-ページの編集要望等ありましたら[[編集会議]]のコメント欄をご利用ください。
----
#region(&color(Silver){旧式コメント欄(ZawaZawaコメント欄が使用できない時などに)};)
#pcomment(./コメント,reply,10)
#endregion
#zcomment(t=warthunder%2F310&h=200&size=10&style=wikiwiki)