イタリア RankII 中戦車 40.M Turan I
概要
Update 2.29 "Sons of Attila"にて追加された、金網の増加装甲が目立つハンガリーの中戦車。
なお「トゥラーン」とはペルシャ語で「中央アジアにかつて存在し、ハンガリー人はじめ多くのアジア系民族の祖となった伝説上の国及びその民族の名前」だそうな。
車両情報(v2.27.0)
必要経費
必要研究値(RP) | 7,900 |
---|---|
車両購入費(SL) | 10,000 |
乗員訓練費(SL) | 3,000 |
エキスパート化(SL) | 10,000 |
エース化(GE) | 115 |
エース化無料(RP) | 160,000 |
バックアップ(GE) | 25 |
護符(GE) | 530 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 2.3 / 2.3 / 2.3 |
RP倍率 | 1.12 |
SL倍率 | 0.3 / 0.4 / 0.4 |
最大修理費(SL) | 397⇒537 / 424⇒574 / 532⇒720 |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | **.*⇒**.* / 10.5⇒15 |
俯角/仰角(°) | -10/20 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 3.6⇒2.8 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 肩当て式 / *** |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 50 / 25 / 25 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 50 / 25 / 25 |
重量(t) | 18.7 |
エンジン出力(hp) | ***⇒*** / ***⇒260 |
*,***rpm | |
最高速度(km/h) | *** / 43 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -43 |
視界(%) | *** |
乗員数(人) | 5 |
レーダー
なし
光学装置
倍率 | 暗視装置 | 種類 | 世代 | |
---|---|---|---|---|
IR投光器 | - | 無 | - | - |
車長 | **x-**x | 無 | - | - |
砲手 | 1.9x-3.5x | 無 | - | - |
操縦手 | 1.0x | 無 | - | - |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 40 mm MAVAG 41.M 40/51 | 1 | 101 | ** |
機銃 | 8 mm 34/40M machine gun | 1 | 3,200 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
40 mm 37/42M | 36M | APHEBC | 0.9 | 15 | 800 | 63 | 61 | 52 | 43 | 35 | 29 |
43M | APBC | 0.9 | - | 800 | 73 | 71 | 61 | 51 | 42 | 35 | |
39M | HE | 0.86 | 63 | 800 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 |
名称 | ベルト名 | 弾種 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
8 mm 34/40M | 既定 | API-T/AP/IT | 10 | 9 | 7 | 4 | 3 | 3 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 460 | 450 | 85 |
修理キット | ||||
砲塔駆動機構 | *** | |||
II | サスペンション | 390 | 380 | 70 |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | ||||
砲火調整 | ||||
III | フィルター | 430 | 420 | 80 |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
43M | ||||
IV | 変速機 | 560 | 550 | 100 |
エンジン | ||||
発煙弾発射器 | ||||
砲撃支援 |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
他国には見られない金網の増加装甲が特徴的なハンガリー中戦車。
そこそこの火力と装甲、高い機動力がある。
特徴
【火力】
40㎜砲を搭載する。
使用可能な弾種はAPHEBC、HE、APBCの3種類。
APHEBCは最大63mm、APBCで最大73㎜貫通可能。格上や重装甲の相手を視野に入れればAPBCとの併用で戦果が安定するだろう。
また、砲安定装置があるため低速巡航中の行進間射撃の正確性が高いが、砲そのものの精度はあまり良好ではない。中、遠距離ではぶれが顕著になるので正確な狙撃は困難。
俯角は‐10度と同格車両比で十分なものとなっている。
【防御】
正面装甲厚は車体・砲塔共に50㎜と、BR2.3車両としては十分なものとなっている。
側面は25㎜、8㎜の金網状増加装甲のおかげで、成形炸薬弾(対戦車榴弾・HEAT)相手には高い防御力を発揮する。
とはいえ、全面的に垂直装甲ということもあり防御力は基本アテにならない。
また、車体天板および正面に向かって傾斜している砲塔天板が13㎜しかなく、大口径榴弾にはかなり弱い。
機動力を活かして敵の視界に入らないような立ち回りを心がけよう。
なお砲弾を40発以下にすると砲塔から砲弾が消えるため生存性が多少向上する。さらに18発以下にすると車体側面の砲弾も消えて車体下部だけになるため「弾薬への誘爆による撃破」がほとんど無くなるが、弾の威力が低く砲精度も良くないが故に手数に頼らねばならないこの戦車では試合後半までに打ち尽くしてしまう可能性が高い。
砲弾削減は自分のプレイスタイルとよく相談した上で計画的に利用しよう。
【機動性】
前進、後進ともに最大48km/hと非常に高速。
加速は微妙だが、走破性そのものは良好なので普通に運用する分には困らない。
史実
時は1938年、西洋ではヒトラー率いるナチス・ドイツがチェコスロバキアからズデーテン地方を割譲し、東洋では日本にて国家総動員法が公布・施行されるなど世界中がきな臭いなる中、東欧の王国ハンガリー王国はスウェーデン製L-60軽戦車*2のライセンス生産品「トルディ」を採用し軍備の機械化を図っていた。ところが、いざ第二次大戦が勃発すると、トルディ程度では兵力として不十分であることが判明、軍は急いで強力な戦車を採用する必要に迫られる。
一方場所は変わって中欧のチェコスロバキア。重工業の名門シュコダ社では1938年のチェコスロバキア陸軍新型中戦車選考試験に向けて、自慢の圧縮空気式操縦装置を積んだPz.35(t)の拡大発展版であるS-II-c中戦車の開発を行っていた。ところが、問題が発生したためS-II-c改めT-21の完成は39年にずれ込んでしまう。当然試験には間に合わなかったため、軍には採用されずできたてホヤホヤの新型中戦車はいきなり放置されてしまった。
さて場所を戻して機甲兵力不足のハンガリー。当初軍はイタリアのM11/39中戦車や四号戦車などを検討していたが、陸軍技術研究所が1940年に「チェコのシュコダ社製中戦車が現在最良のもの」という提言を出すと、それに基づき当時チェコスロバキアを保護領しハンガリーと同盟関係にあったドイツに当時ドイツでも使用されていたチェコスロバキア製中戦車Pz.35(t)の提供を求めた。ところが、シュコダ社はドイツ軍向けの生産で手一杯であったため、ドイツ側は適当な試作中戦車の提供と自国でのライセンス生産を提案する。そこで白羽の矢が立ったのが、当時シュコダ社内で永遠の試作品として埃を被っていたT-21。早速ハンガリーへとお持ち帰りされ、数々の試験を期待以上の出来で突破*3したT-21は、砲をハンガリー仕様に変更した上で晴れて「40Mトゥラーン中戦車」として採用された。
ところが肝心の生産は中々進まない。砲を変更したことにより設計図を一部書き直す必要が出た事と、シュコダの新型戦車を問題なく製造できるほどの技術力がハンガリーになかった事が原因であった。ようやく量産が軌道に乗ったのは1942年、ソ連がドン川への大攻勢をかけ初めた頃である。
生産されたトゥラーンIは1942年の7月ハンガリー陸軍第1、第2機甲師団や第1騎兵師団などに配備された。しかし、配備開始の2年前に東部戦線に姿を表したしたT-34 1940 L11らにはトゥラーンIの砲では太刀打ちできない事が判明、陸軍は対抗可能な75mm砲搭載型トゥラーン、トゥラーンIIが揃うまでの間兵力温存を図った。
トゥラーン達の初陣は1944年4月のコロミヤ地区におけるソ連軍に対する反撃作戦であった。森林と湿地が多いという困難な場所で行われた戦闘には第2機甲師団のトゥラーンI・II合わせて約100両が参加、30両を撃破または鹵獲されている。また、1944年夏の北部ガリシア地区防衛戦に参加した第1騎兵師団は、トゥラーンI・IIから成る戦車連隊を全滅させられた他、同年秋にはハンガリーに侵攻したソ連軍に対して、124両のトゥラーン戦車から成る第1機甲師団が防御戦闘を展開している。
10月末、ハンガリーの首都ブダペストがソ連により陥落すると、同地まで後退し戦闘を続けていた第1機甲師団はソ連側に降伏、その後ソ連軍と共同でドイツ軍と戦闘している。また、ドイツ軍側に最後まで付き従ったいくつかのハンガリー軍部隊も若干のトゥラーン戦車をもって戦闘を継続、オーストリアやチェコスロヴァキアまで後退した上で1945年4月に降伏した。
総生産数は285両。現存する車両は無い。
文章参考:
日本語版Wikipedia,pixiv百科,軍事板常見問題&良レス回収機構,戦車研究室
ほか多数
小ネタ
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外部リンク
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