140字レビュー2009

Last-modified: 2010-03-17 (水) 14:32:50

140字レビューあるいは「この歴史系エンタメがすごい!」のお誘い
年の瀬が迫って参りました。
「ひすとり!」胎動の年となりましたこの2009年、今年もいくつもの歴史系エンタメ作品(漫画、小説、映画……)、入門書や学術書などが発表されています。
それらの作品の感想・レビューを書きませんか?
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お持ちでない方はこのページで。

 

「このミステリが凄い!」「この漫画が凄い!」にあやかり、「この歴史系エンタメがすごい!」略して「このれき!」、140字の歴史のススメ。あなたのレビューをお聞かせください。

 

[star] 2009年発行のものでなくても、面白い・お勧めの作品があれば、ぜひ投稿してください!


「このれき!2010」:2010年発行のもの
「このれき!2009」:2009年発行のもの
「このれき!総合部門」:2009年以前発行のもの


 

 参考までに……

2009年発行の歴史系マンガ

マンガ一覧

現在までに投稿されたレビュー

マンガ

『アンダー・ザ・ローズ』 6巻

……ビクトリア朝初期の英国、ロウランド伯爵家を舞台に繰り広げられる人間模様を描く。イラストレーターを自負する作者だけあって、丹念に取材された絵は背景人物の両面で一級品。6巻ではついに捩じくれまくっていた伯爵夫妻の関係にメスが入れられる。 by Monomane

ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』 1巻

……現代日本と古代ローマを行き来する(風呂限定)建築技師ルシウスが桶持って石膏デッサン風にキリッ!としてる表紙がまず秀逸。今まで史跡としてしか見てなかった古代ローマ風呂、そういえば当時の人はどんな気持ちで入ってたのかと思いを馳せたり。 by gasenetta

 

……風呂、それは日本と古代ローマを繋ぐもの、それは快楽の究極!風呂限定タイムスリッパー・設計技師ルシウスは、日本の風呂に学びながら、ハドリアヌス帝治下のローマ帝国でのし上がっていく。妻に逃げられた彼とローマへ迷い込んだ日本猿の明日はどっちだ。 by せがわ

森薫『乙嫁語り』 1巻

……ユーラシアの、草原と民族衣装と家々と弓と歌と食事。第二話を丸々、絨毯と柱の美しさのために割くという、尋常じゃない漫画だ。結婚式から始まる物語はまだまだこれからだけど、花嫁アミルは可愛いし単行本の装丁は贅沢だし、当分眺めていても飽きない一冊。 by せがわ

この世界の片隅に 下巻

……仲間や家族は「お互いに支え合い、承認し合う」集合体の可能性を秘める。その重要性は、現代日本でより重視されつつある。昭和時代をノスタルジックに無害化して謳うのではなく、戦時中という設定の下で語った本作は昭和モノの中でもひときわ輝いている。 by noby

小説

定金伸治『四方世界の王』 1~4巻

……古代オリエント独特の象形文字と実はすごかった幾何学を生かした異能もの。群雄割拠の時代を描きつつ、かのハンムラビ王がめちゃくちゃやるぞ!キャラは暴走しがちだけど、一巻ラストでのどんでん返しには、ううむ。貴重なメソポタミアもの、こんなの待ってた! by せがわ

映像作品

『夏のあらし!』(アニメ版)

……空襲の日につなぎとめられた霊体少女あらしとはじめの物語。空気系アニメのまったり感を醸し出しながらも、空襲というテーマに向き合う。特に第6話の、内面描写に力点を置いた空襲シーンは、『火垂るの墓』系の「戦争リアル」へのアンチテーゼ。 by noby

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