目次
※各作品のキャラランクは全世界における評価を採用しています。
『64』は2015年5月12日付、『DX』は2021年3月29日付、『X』は2013年4月25日付、『for』は2017年12月11日付のものです。
ただし一部のキャラは独自にキャラランクを調整しています。
マリオ
キャラランクは中堅(64)→中堅中位(DX)→弱中位(X)→強中位(for)。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
飛び道具、対空技、突進技(?)と格ゲー三種の神器が揃っておりバランスが取れている。
一方でリーチが短い、決定力が弱いという、致命的な短所も多かった故に日本ではドンキーやルイージと並ぶ弱キャラとされる事が多い。
とはいえ、基本的には器用貧乏の典型的なタイプで、逆に言えばプレイヤーの実力が影響しやすいキャラなので、まさしく「スタンダードキャラの鑑」といってもいい性能だった。
なお初代のみ2.5頭身程で、『スーパーマリオ64』風のデザインになっている。
ちなみに、日本版と海外版では体型が少し違っており、当たり判定もそれに合わせて変化している(ルイージも同様)。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
DXではスマブラシリーズ中最も頭身が高く描かれており、配色も暗め。
カベジャンプ、反射技の「スーパーマント」、メテオ技の「メテオナックル」が実装されたのも本作から。
初代と同じく可も不可もないといった感じの性能だが、かつてはコピーキャラとして登場したドクターマリオの下位互換と言われることもあった。
現在はドクター側のランクが下がっただけではあるが、だいぶ差は縮まっている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
下必殺ワザのマリオトルネードが下空中攻撃になり、それに代わって押し出し技の「ポンプ」が実装されたが、結果ますます癖が強くなって扱いにくくなってしまうという事態に。
しかも性能ではポケモントレーナーことゼニガメのみずでっぽうのほぼ下位互換とあんまりな仕打ち。
その他にもリーチは更に短くなって判定も弱体化、ファイアボールの射程も短くなってしまった。
上に浮かせる下強に至っては横強の完全劣化版と化しており、インファイトは大体弱体化。
新システムであった最後の切りふだに「マリオファイナル」が追加されたが、それも避けられやすくパッとしない。
乱闘ではそれなりには戦えたものの、ガチの終点で考えると、
タイマン・乱闘ともにランクでは弱キャラで、「タイマンで弱いキャラは乱闘では強い」というスマブラによくある調整は全く働いておらず、
結果的にこの世代のマリオはとにかく弱い。
おまけにアドベンチャーモードの「亜空の使者」での扱いも超不遇。
冒頭でいきなりフィギュアに戻される、敵を追う際にピットに踏み台にされる、肝心な活躍の場をカービィに奪われる、
さらに選択肢によってはフィギュアに戻される回数が単独で最多(4回、そのうち2回が冒頭)、
挙げ句の果てに破滅的大敗後は出番を弟に奪われ、マリオはその他大勢扱いで出番無しになるという始末。
知名度ナンバーワンの反動とばかりに終始逆主人公補正を喰らっていた。
ドンキーコング
キャラランクは下位(64)→中堅下位(DX)→中堅下位(X)→中堅中位(for)。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
体格がとても大きく、それに見合うパワーと重さを持つキャラの元祖とも言われるべき存在。
しかしスマブラでは、他の格闘ゲーム並かそれ以上に不遇の扱いを受けやすい傾向で、そもそもステージが広いスマブラというゲームにおいては特に不利となり、
相手の追撃やバーストの拒否が難しくなるのは勿論、一部のキャラ限定のコンボを喰らってしまうこともよくあった。
事実、キャラランクは日本・海外共に弱キャラで、特に日本では最弱とも言われてしまうという悲しい時代となっていた。
余談だが、スマブラのドンキーを象徴する動きとして有名なアピール(通称:ゴリアピ)も初代から存在している。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
新たな必殺ワザにドンキーヘッドバットが追加された。
だが、大会で使用されるステージに終点などが加わったことにより、スピードキャラの動きやすさが更に向上し、身体の大きなドンキーでは更に苦しい戦いを覚悟しなければならなかった。
ちなみに、DXのみでアイテムとして追加されたタル大砲は、「ドンキーの復帰技として使ってほしかった」という意見があった。
また、初代からあったゴリアピは、この世代からネタ対戦により向く形となってきた。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
各種スマッシュ攻撃のパワーが大幅に強化され、空中攻撃も過去作と比べればだいぶ使いやすくなったものの、今度は強キャラ以上と中堅以下との格差がものすごく激しかった為、残念ながらXでも大会で台頭することは無かった。原因は間違いなくペンギンの投げ連であるだろうが。
しかしながら、Xではキャプテン・ファルコンやガノンドロフ程ではなかったものの、ネタ面では更に磨きがかかった。
ドンキー同士のタイマンや乱闘は、開幕と同時にゴリアピ(下アピール)をかました後、勝ち負けの関係なしに熱く楽しい試合になることも多く、勿論ファルコンとガノンの乱闘に雑じってもなおゴリアピだけで思う存分ネタ面を発揮できたため、活躍は普通の対戦だけに留まらない。
噂ではWi-Fi対戦で問題となった「おきらくリンチ」においてもゴリアピは大活躍したとか。バウゥwwww
また、アドベンチャーモードの「亜空の使者」では出番こそ多くはなかったものの、ジャングルにてディディーコングと一緒に、盗まれたバナナを取り返すという冒険を始めるところは、「スーパードンキーコング」のストーリーが殆ど再現されていたりする。唯一違うのはバナナを盗んだ犯人ぐらいか。
その後はクッパに襲われ、ディディーをかばいながらフィギュアにされ捕まるが、後にディディーと他の仲間達との協力により復活し、そこでエインシャント卿の事実も知ることに。
破滅的大敗後出番はなくなった(復活はする)が、ディディーと共に最初はバナナを取り返すことが目的だったのに、いつの間にか世界の平和まで取り戻すという、ストーリーでは2つも目的を果たした貴重なキャラだった。
リンク
キャラランクは下位(64)→中堅下位(DX)→弱中位(X)→中堅中位(for)。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
この頃は「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のデザインが採用されている。
長所としては全体的に火力が高く爆発力に優れ、飛び道具もそこそこ強いこと、短所としては剣使い故に技の発生が遅く、さらに復帰力がかなり低いため、小突いただけであっさり死ぬということ(これはほぼ全キャラに該当するが、リンクは歴代でも最下位クラスの復帰力の無さである)。
ここでは下位としてあるが、実は日本版と海外版で性能の変化が大きいキャラで、日本版では中堅クラスの強さを持っていた。要するに海外版の欠陥だらけの調整に泣かされたキャラ。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
同じく時のオカリナから登場。
NBの勇者の弓は本作で実装された。
上Bがより上昇し復帰はしやすくなったが、今度はゲームスピードそのものがかなり上昇したために、あまりスピードの無いリンクと、システムと噛み合った上位キャラには大きく水をあけられてしまった。
一応スピードの低く、切り返しが弱いキャラには弾幕で強気に押せる。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
「トワイライトプリンセス」仕様で登場。
この作品から立ちまたはしゃがみ状態に限り、盾で飛び道具をガード出来るようになった。
全体的に64キャラの弱体化の煽りを受けてか、走行速度が遅くなり、リンク特有の道具を使った立ち回りが更に難しくなった。火力は依然として高水準なので、読みからダメージを稼ぐことは出来るが、発生が遅く見切られてしまうため、弱中位まで落ちてしまった。というかXリンクはほとんどトゥーンの下位互換であるため、基本的にリンクを無理に使う必要もないという悲しさも抱えていた。
サムス
キャラランクは下位(64)→強下位(DX)→弱下位(X)→中堅下位(for)。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
「スーパーメトロイド」のデザインで登場。このデザインはXまで続く事になる。
パワードスーツの力を借りて放つ強力な飛び道具「チャージショット」や、「スクリューアタック」などを駆使して戦う立ち回りが主体のキャラ。
しかし、本作では立ち回りも必要だが、それ以上に1コンボの決定力がかなり重要な作品だったため、立ち回り重視でコンボに乏しいサムスは厳しい向かい風に立たされた。
とはいえ、体重が重く(上から2番目)、落下速度が遅いためコンボ耐性が高いのは強みであり、またコンボが全く出来ないわけでは無く、(どこでもではないが)色々な状況から即死コンボを決める事も可能。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
パワードスーツ姿のサムスが最も輝いていた時代。
本作にて横Bの「ミサイル」とワイヤー復帰が追加された。
全体的に吹っ飛ばしが強化され、2連ミサイルによる弾幕も張れる様になったため、大きくランクを上げた。
特に、新要素のワイヤー復帰がかなり高い復帰力を引き出しており、更にしぶとさが増した。
ただ、上位キャラと相性の悪い部分が多い(リフレクター持ちやスピードキャラの増加)からか、最近は少しランクが低下気味。
余談だが、DX限定で「スクリューアタック」という投擲アイテムがある。持っている間は通常ジャンプがスクリューアタックになり、投擲に当たった相手はスクリューアタックをした後しりもち落下になる。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
前作よりフワフワした動きになった。全体的に吹っ飛ばし力は大きく弱体化し、インファイトの性能も悪くなったため、弾幕を使った立ち回りが主体となっている。
が、Xの吹っ飛び緩和の強さと吹っ飛ばしの弱体化で、近距離が弱くフィニッシュする前にこちらがバーストされやすい、そして遠距離のフィニッシュはシリーズ中最も飛ばないチャージショットのみと、とてつもないバ難に悩まされる形となってしまった。
弾幕が突破できないキャラにはワンチャンあるが、その弾幕さえも弱体化してるので救いようがない。
おそらくリンクの1個下くらいの立ち位置である。
ヨッシー
キャラランクは上位(64)→強下位(DX)→中堅下位(X)→中堅上位(for)。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
初代から、マリオシリーズではなくヨッシーアイランドからの参戦枠となっている。またコンセプトに「初心者または上級者向け」と書かれている(スマブラ拳より)。
その上級者向けの名に恥じず、強さを引き出す為にはふんばりジャンプを主とした変則的な動きをこなす事は勿論、更に高度なテクニックを必要とするキャラとなっている。
二段ジャンプをキャンセルして超低空で攻撃する「ぺち」や、シールドボタンを押してから卵シールドを張るまでの1~3Fが無敵になる「ブロッキング」(ジャストシールドに近いが、ブロッキングは投げも無効)という主に2つのテクニックが上級プレイヤーの実戦中で使われている(詳細についてはスマブラ64専用のwikiがいくつか存在するので、そちらを参照)。
またこれらの要素を持ちながら瞬間的な火力が非常に高く、なんと空下が4%×14発の合計56%(64の一個の技として最大のダメージ)と狂っている。ただし判定としては弱めなので差し合いには使われにくい。
短所としては、上Bのたまご投げがまだ全く上昇しないため復帰阻止であっさり落ちる事や投げが極端に弱い事、そして上級者でも全く安定しないほどに扱いづらい事である。
ヨッシーもまた日本版と海外版でキャラ評価が大きく異なるキャラで、特に海外では上位の末席とされている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
横必殺技にごろごろたまごが追加された。
前作からの仕様は引き継いでおり、またブロッキングの受付がガード入力から1~6Fになったため、プレイヤー側がテクニックをある程度扱いやすくなっている。
前作からのテクニック「ぺち」と、DXのテクニック「絶」の相性が良く、ふんばりジャンプの挙動も相まって台有りステージでは変則過ぎる動きが可能。しかしほとんどの上位キャラより地上の動きが遅く、更にシールド状態からジャンプ出来ない仕様(この仕様は64~Xまで続いた)があるので、ガーキャン上スマや上Bはもちろん、ヨッシーの持ち味である優秀な空中攻撃で切り返しができないという致命的な欠点があった。
故に初期のキャラランクでは、高度なテクニックを必要とするヨッシーの研究が十分に進んでおらず弱中位程度と見られていた…が、一部ガチ勢の徹底した研究と努力によりなんと強下位にまで上がっている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
上Bのたまご投げの時に6回までヨッシーが浮くようになった。これにより、復帰がある程度改善されている。
以前の作品が上級者の中でもかなり人を選ぶキャラだった為か、ブロッキングが全キャラ共通のジャストシールドに取って代わられ、その他テクニックはほぼ全廃された。
これによってヨッシーは初心者、上級者共に割と取っ付きやすい性能になったが、以前のヨッシーにあったポテンシャルはかなり失われた為、キャラランクとしては中堅下位に固まっている。
カービィ
キャラランクは上位(64)→産廃(DX)→中堅中位(X)→弱中位(for)。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
この頃のカービィは『星のカービィ3』までのデザインが適用されていた。
使い易さがトップでありながら、タイマンで2位、乱闘でトップ争いという紛れも無い強キャラ。
タイマンでは初代絶対神のピカチュウ、乱闘ではライバルのネスと壁はあるものの、それ以外のキャラにとっては正に「ピンクの悪魔」だった。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
ここからは『星のカービィ64』以降のデザインが適用され、この時点でスマブラでのデザインはほぼ完成に近づいた。
だが、64からリーチ・判定・パワーが露骨に弱体化され、機動力も低下しストーンが死に技にされた他、「前・後投げの途中で抜けられる」「1人だけガードクラッシュする確率が異常」などの理不尽要素まで加わってしまった。
64での性能を考えれば弱体化自体は当然だったが、カービィのそれはスマブラの歴史の残る程の凄惨なものだった。
これはカービィの生みの親だからの贔屓、及びお手軽強キャラ過ぎた点が多くのプレイヤーに批判された事で、桜井氏が致命的なトラウマを負ったのが原因と言われているが、真相は定かでは無い。
新必殺ワザとしてハンマーが追加されたが、ステージの変更も相まって長所を軒並み剥奪され、短所ばかり質も量も過積載されたカービィにとっては最早慰めにすらならなかった。
一時期はそれまでのピチューやクッパとの最弱争いとされていた状態から更に堕ち、誰もが認める最弱キャラに認定されてしまうこともあったが、現在はその座を何故かクッパに譲っている。
どの道シリーズ全体でも一、二を争うほどの弱さであることに変わりは無いが…
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
グラフィックはDXと殆ど変わらないが、前作で余りに酷過ぎたリーチと判定がある程度改善された他、スマッシュとストーンの威力を取り戻すなど、Xの最悪レベルのバランスに呑まれながらも中堅中位まで持ち直した。
歴代唯一のまともな強さのカービィである。
ちなみに横必殺技のハンマーは空中でも横振り(ただし2回転)になったが、Xの説明書には「巨大なハンマーを 空中では縦に、地上では横に 振り回します。」と誤植されている。
また、アドベンチャーモード「亜空の使者」では何と任天堂の顔であるマリオを差し置いて完全に主人公となっていた。
破滅的大敗後、以前食べ物と間違えて誤飲したデデデのブローチで復活し、他のファイターを次々に復活させるなど、ストーリー全体における重要な役割も果たしている。更に戦艦ハルバードや影の主人公状態だったデデデの存在により、「星のカービィ 亜空の使者」と揶揄された事もある。
後のSPのストーリーモードでも完全な主人公となり、全ファイターをたった1人で救う旅に出ることになるという指名を受け持った。ちなみにカービィ自身の強さは当初は弱下位とも言われたが、現在はアップデートによる恩恵を受けて筋肉ダルマというあだ名と共に中堅上位くらいまで回復した。
フォックス
キャラランクは上位(64)→強最上位(DX)→中堅上位(X)→強上位(for)。
実はフォックスは弱キャラになった事が無いと言われている。
実際上の推移を見ても、低くても中堅となっている。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
「スターフォックス」から参戦。
各種B技は原作に存在する「アーウィン」が使う武器や道具を模したようなワザになっている。
この頃は
・ブラスターが怯み判定を持つ
・下スマが上ベクトル(日本版のみ)
など、現在と性能が違う点がいくつか見受けられる。
キャラ性能はスピード・火力ともに高い水準で、何かしらの技から上スマでフィニッシュという流れはこの時点で既に存在していた。
また、下Bのリフレクターは無敵と攻撃の発生が1Fと今では考えられない性能を誇り、暴れ、コンボ、復帰阻止などで大活躍した。
しかし落下速度のせいでコンボ耐性がかなり低く、フォックスの直線的な攻撃とプププランドの台があまり噛み合っていない事もあって上位止まり。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
横Bにフォックスイリュージョンが追加。Xまでは使用後にしりもち落下になるが、ブレーキが可能なため復帰では読み合いが出来た。
間違いなく最強格の一人。
フィニッシュ力が上スマを筆頭に更に上昇しており、コンボからのフィニッシュ力が更に強力になっている。
そしてその彼の強さを大きく支えたのは前作でも強かったリフレクター。
あの前作の性能を引っ提げながら更にジャンプキャンセルが追加されたのだが、このジャンプキャンセルはDX固有のテクニック「絶」と非常に相性が良く、精度さえ高ければリフレクターから投げや上スマ等、ほとんどの技がコンボになる。
それこそ超が付くほど万能な技だったため、フォックス使いはあらゆる状況においてスティックを下に入れ込んでいるとも言われている。
64→DXで起こったゲームスピードの上昇は、元々足が速く落下も速いフォックスに対して大きな追い風を与える事となった。
弱点としては、今の作品より落下が遥かに速く非常に制御しにくいため自滅しやすい、また投げ連や投げコンボに弱いのも結構痛い(対プリンやドンキーに顕著)。だが弱点らしい弱点と言えばその程度である。
ただし、決して使えば勝てるという訳では無く、非常に高い操作精度によって初めてその強さが発揮される、正にフォックスの黄金期と言える時代だった。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
Xではフィニッシュ力の全体的な低下が施され、またコンボが繋がりにくい仕様になったので、メイン火力がコンボ主体の彼にとっては大きな痛手を受けた。
ちなみにDXで猛威を振るったリフレクターの性能は流石に弱体化し、実戦では名前通り反射に用いられる事が多くなった。(ただ対空機能が強化され、吹っ飛ばされた後も永遠に帰ってこない害悪戦法も産まれた。)
前作よりキャラ性能・仕様共に戦いにくくなってしまっており、最終的なキャラランクは中堅上位。
スピードそのものは損なわれていなかった為、ブラスターやリフレクターなどを使いつつ戦う、攻めより立ち回り寄りなキャラになった。
ピカチュウ
キャラランクは最上位(64)→強下位(DX)→強中位(X)→強下位(for)。
安定ぶりはフォックス以上で、なんと一度も強キャラから落ちたことが無い。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
デザインの初出は明らかではないが、ずんぐりした体型をしているため初代ポケモン(赤緑)のデザインで制作されたのではないかと推測される。
キャラランクは強キャラと言わしめたカービィをも上回る最上位。そしてそれに相応しい性能を持っている。
攻撃面では、圧倒的な判定を持つ空上やよく吹っ飛ばす各種スマッシュ技と空後を持っており、立ち回りが強い。
一部の技を引っ掛ければ上に運んで上射程無限のかみなりで撃墜が可能。
横に飛ばした際の復帰阻止も後述のでんこうせっかのおかげで遠くまで追っていけるので、どこに飛ばしても相手に不利な状況を強いる事ができる。
同作では空中回避が無い、シールド硬直が長いなど防御面が弱い作品となっているが、ピカチュウは復帰技であるでんこうせっかの存在が防御力を大きく押し上げている。
この技は現在と違い攻撃判定が無いものの、無敵発生1Fと当時としては並外れた移動力を持ち、一度出てしまえば簡単に逃げる事が可能。ついでにこの性能と崖無敵を活かして崖待ちもできる。
当時は戦場型のプププランドが対戦の主流であり、台を利用すれば捕まえられる事もそうそうない。
主にスピード面のせいで唯一ファルコンのみ不利が付いてしまうが、彼のコンボ耐性の低さを突けば逆転は不可能ではない。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
後の『SP』でも強中位程度と力を存分に発揮しており、まさしく絶対神とも言える存在になっている。
余談だが、64ピカは何故かカービィやファルコンなどが弱体化していく中、後に出た海外版のスマブラ64で、全て以前のバージョンよりも強化されるという優遇っぷりだったが、(海外のスマブラ64ではピカチュウ1強と言われた)何故かDXでもカービィみたいに叩かれなかったという罪を持っている。
ルイージ
キャラランクは下位(64)→中堅上位(DX)→弱上位(X)→強下位(for)。
64では一見強キャラに見えなくもないが、空中制御やダッシュ攻撃などにあまりにも欠陥があった。
海外版の調整でも日本版弱キャラのマリオ、ヨッシー、プリン、ドンキーの4体が強化される中、ルイージは結局プラマイ0どまりという仕打ちだった。
続くDX時代。絶と呼ばれるテクニックのおかげで、もともと滑りやすいルイージにとっては追い風が吹いた。
当時は空中攻撃も暴れなどで強力なものも多く、特に空後はマリオ、Drの完全上位互換じみた性能であるなど、一見弱体化されたかと思ったらシステムに支えられたおかげで、大幅に強化されたキャラとなった。
Xでは単発の必殺技は強化傾向にあったが、絶が消えたことで機動力は弱体化。コンボもXの仕様上消えてしまい、ロマン技を持つ復帰の優秀なキャラぐらいの印象でしか見られなかった。(これでもめちゃくちゃ弱いXマリオよりは遥かにましだが。)
キャプテン・ファルコン
キャラランクは上位(64)→強中位(DX)→弱下位(X)→強下位(for)。
- ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
走行速度は勿論だがトップで、各種技のパワーもあり判定も強いという、攻撃面では全く隙のないキャラ。
64のファルコンの強みは上スマとつかみで、何と地上戦ではこれらだけで、全てのキャラ相手に互角以上の戦いが望めるという狂いっぷり。
特に上スマに至っては発生が3F、ヒットすれば即死コンボ直行、ガードされてもほぼ有利という3大鬼性能を誇り、初代最速のスピードでそれはもうとんでもなく脅威的で、つかみも唯一即死コンボを安定した状態で持っていけたのだ。
そもそもこの世代での掴みは硬直がものすごく短く、掴みを緊急回避した時点で掴み確定というレベルだったため、この2つの性能だけで地上は文句無しの最強クラスだったというのも言えよう。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
余りにも狂いすぎていた各種技の発生はさすがに遅くなったものの、超スピードと火力の高さはまだまだ健在。
そして彼を象徴する前空中の膝技も登場し、判定と持続が優秀な上に、ヒットすればもの凄く低いベクトルで吹っ飛ぶため、他の全キャラの前空中と比較しても、最強クラスの性能であったという。
発生が遅くなるといった弱体化はしたが、今作からキャラランク用ステージが変更されたことにより動きやすくはなっており、「スピードとパワーを兼ね備えたファイター」というコンセプトはそのままなこともあって、強キャラとしての強さは未だに衰えていなかった。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
DXとは打って変わって、技の判定や吹っ飛ばし力が軒並み弱体化し、相手と攻撃がかち合うとまずこちらが負けるという劣悪な性能に。
今作のキャラ調整が乱闘前提だったこともあり、タイマンのキャラランクでは最弱クラスにまで落ちぶれた。
これは64版から一気に雑魚化したDX版カービィを彷彿とさせる弱体化ぶりでもある(それでもDXカービィよりはマシだが)。
更に今作で参戦したソニックがダッシュ速度1位を叩き出してしまったがために、ファルコンは最速の座まで奪われる結果となった。
一方ネタ方面は相変わらずで、特にファルコン同士のミラー戦や全員ファルコンで戦う通称「CF乱闘」
そしてキャラランクで弱キャラ同士であるガノンドロフとの試合は非常に良カードだった。
弱体化したとはいえ機動力の高さや一部の技(ファルコンパンチや膝)の強さは健在だったので、実に様々な名場面を演出することができたのである。
そういう意味では現在でも『X』ファルコンの熱狂的な信者が一部存在するとか。
ただ、当然これらは勝ちを狙わないことが前提であり、
ひとたびガチ勢の蔓延る戦場へ赴けば、どんな熟練のCF使いでもその圧倒的な性能差に泣きを見ることとなる。
アドベンチャーモード「亜空の使者」では、オリマーの危機に颯爽と登場…したものの、ファルコンパンチでロボット兵を倒した後、スライディングでオリマーのピクミンがほぼお亡くなりになるという原作のクールな姿からは想像もつかない醜態を晒してしまった*1。
恐らくだが、このストーリーでは面白さとインパクトに関しては全キャラ中一番だったのだと思われる。さすがCF。
ネス
キャラランクは下位(64)→弱下位(DX)→ 中堅下位(X)→中堅中位(for)。
64ネスは、日本版が圧倒的に強い。上位キャラの末席ともいわれていた。しかし海外版では上強、横スマ、上スマ、空上、上Bという数多くの技が弱体化され、リンクと同様海外の調整に泣かされたキャラといえる。
当時ネスはやっぱりヘイトが高かったのだろうか…
DXでも基本性能は劣悪の一言。新たに登場したPKフラッシュは持続とパワーが高い代わりに、後隙がとてつもなく長い。ほかの技も弱体化してあまりうまみのある技を持てなかったため、意図的に弱いピチューよりもさらに下につけられてしまった。
続くXでは性能や技が改善し、割とまともに戦える性能になったものの、自身の完全上位互換といえるリュカの存在のせいでネスを使用する理由は少なく、今作もあまり活躍は出来なかった。
プリン
キャラランクは中堅(64)→強上位(DX)→弱下位(X)→弱最下位(for)。
64プリンも日本版と海外版の強さが全然違うキャラで、圧倒的に海外版のほうが強い。
その理由は、やはり眠るの超強化。バーストにかかるダメージは半分程度で、ローリスクさも健在。
というか日本版では下位もあり得るほど弱いということを頭に入れておこう。
続くDXでは、コンセプトを破って一気に最強キャラに。
空中戦や制御力、バースト力などが、カービィとは比にならないほどぶっちぎりで強い。
風船族キラーのマルスや、遊撃隊2人さえも頭を悩ませるキャラだった。
かと思えばXでは、DXでの栄光は嘘のようにはかなく散り、産廃と化した。コンセプトには近くなり、カービィが強くなったこともあって風船族はまだ存命できるかも。
やはり代名詞であり、ロマンである眠るが弱体化させられたことは痛いか。加えてXプリンは人気もない。
誰もが認める最弱になってない事がせめてもの慰めか。
ただし日本版のキャラランクでは最下位になっている。
ピーチ
キャラランクは強中位(DX)→中堅中位(X)→強下位(for)。
クッパ
キャラランクは産廃(DX)→弱中位(X)→中堅上位(for)。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
初登場のDXでは開発が超が付く程のパワータイプに対する調整に慣れていなかったせいか、あまりにも惨め過ぎる性能を与えられていた。
ちなみにDXには前述のカービィの他にも、意図的に弱い設定のピチューというキャラがいたのだが、なんとクッパはそんな設定をされたキャラよりも下に位置付けられているのである。
公式や一般的には大乱闘が基準となるが、スマブラの大会で重要視されるのは、大乱闘ではなくガチ1on1にどれだけ向いてるかということ。
ピチューはスピードと飛び道具があったおかげで1on1でも産廃を免れていたが、クッパは性能がガチで使われる戦場や終点などに向いてない上に必殺ワザもあまりタイマンに適さなかった時点で、ピチューよりも下ということになってしまったのである。
そして遂には2021年3月29日版のキャラランクにて、それまでのピチューやカービィとの最弱争いとされていた状態から更に堕ち、誰もが認める最弱キャラに認定されるという最悪の結末を迎えてしまった。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
当然とも言うべきかXでは大きく改善。とりあえず他の弱キャラと同レベル程度の弱さにはなった。
パワータイプの中では攻撃力が控えめにされてしまったが、代わりに防御に向く技が多い忍耐型キャラといった感じの立ち位置になっている。
ゼルダ
キャラランクは弱下位(DX)→中堅下位(X)→弱下位(for)。
『X』はシークと併用した場合のもので、ゼルダ単体では弱下位。
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
DXでは「シークチェンジ以外の技が死に技」とまで言われるほどで、そのシークチェンジすら変身中の隙が大き過ぎて使いにくい有様。あとマシだといえるのは当時の復帰基準としては高めのフロルの風くらいか。
ゼルダのまま戦うならば稲妻キックを当てるか横スマを当てるか、それくらいしかない。単体で見れば強い技もゼルダ自体の性能が劣悪過ぎて使いにくい。
ぶっちゃけ「ホームランコンテストでしか出番がない」*2といってもいいほど悲惨な扱いだった。一応大乱闘でならそれなりには戦えたのだが、開発陣の考えが考えなのでなんとも切ない。
というよりかはほぼ産廃か、その一歩手前くらいの立ち位置ということになっている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
Xではゲーム速度の低下と、横Bのディンの炎の仕様が噛み合った事で、遠~中距離はディン、近距離は稲妻キックや上スマで対処できるようになった。その一方、ディンの炎を連発するゼルダは忌み嫌われ、「ディン婆(ばばあ)」という蔑称が付いた。
単体では依然として弱いままで、前述の通りXは強キャラ以上と中堅以下におぞましい程の格差があった為、残念ながら大会で台頭することはなかった。とはいえ、シークが大幅に弱体化した事でシーク単体よりもゼルダと併用した方が強かったため、DXほど悲惨な境遇には至っていなかった。
シーク
キャラランクは強中位(DX)→中堅下位(X)→強上位(for)。
DXではゼルダが悲しいほど弱いため、復帰以外は基本下Bは封印となる。
ただ単発のシークは、当時は1撃が重い技も多く、コンボ火力も高いためいろんな画面で活躍できる万能キャラクターであったことは間違いないだろう。
が、Xでは仕様上コンボが全くできず、単発火力も落ちてスピード以外あまり特徴のないキャラに。
そのため、いかにゼルダとの連携を大事にするかがカギとなってくる。
単発だと弱上位まで落ちてしまうことにも注意したい。
マルス
キャラランクは強上位(DX)→強上位(X)→強上位(for)。
初登場から今まで、強上位から落ちたことのないピカチュウを超える絶対神。まさに最強の剣士だった。
Xメタナイトと、Forクラウドが来るまでは。
余談だがSPで強キャラから転落している。
ファルコ
キャラランクは強上位(DX)→強上位(X)→弱中位(for)。
64フォックスの名残を持つような技で参戦したDXファルコは、一見フォックスの劣化版に見えるかもしれないが、連射できてさらにあてた相手を怯ませるブラスターの存在や、パワーは多少低めだがそれでも高いコンボ火力、そしてフォックスにはないメテオ技の強みなどをいろいろ持つキャラであり、強キャラで十分あれるほどの強さを持っていた。ちなみにこのころの技のモーションはフォックスと同じであるため、自慢の翼は攻撃には使われない。
Xでは、技のモーションがフォックスと変わり、翼を用いた技も登場した。フォックスは64キャラ大幅弱体化のあおりで中堅上位まで落ちてしまうも、ファルコは今作も強上位としての変わらぬ強さを発揮した。やはり着キャンや2連ブラスター、リフレクターを蹴り飛ばす技に変わったことなどが大きいか。
ガノンドロフ
キャラランクは中堅中位(DX)→弱最下位(X)→弱下位(for)。
実はもともとはファルコンのモデル替えキャラクターということで参戦している。
普通のガノンならもっといろいろな方法で攻撃を行うのだが、超パワーファイターということで残念ながらスマブラでは肉弾オンリー。とはいえ今作は使い勝手のいいファルコンの技に近い性能の技が多いため(大きく異なるのは空前ぐらい)、初登場当時は中堅に属している。ただ機動力はこのころから低い。
Xでは、ネタ面が大幅強化されてるも、基本性能は大幅弱体化。
まずはネタ面から。全体的に小ネタ付きの技が多い。空下に小ジャンプからこの技を出したらスキが少なく連射できるというテクニックが生まれ、ホッピングおじさんの名前を付けられている。走り方でランニングおじさんなどと、いろんな面でおじさんキャラに。ただ使い勝手や機動力はさらに落ちており、結果的にこの順位まで転落した。
Mr.ゲーム&ウォッチ
キャラランクは中堅下位(DX)→中堅上位(X)→弱上位(for)。
2作品に参戦したキャラのランク一覧
- 『X』と『for』に登場
メタナイト:禁忌(X)*3→強中位(for)
ピット:中堅上位(X)→中堅中位(for)
ゼロスーツサムス:強中位(X)→強上位(for)シリーズ通して何故かパワードスーツを脱いだ方が強いサムス。
一応SPではサムスの大幅強化で一概には言えなくなったが。
ワリオ:強中位(X)→弱上位(for)
アイク:中堅中位(X)→弱上位(for)
リザードン:弱中位(X、ポケモントレーナーとして)→弱上位(for)
ディディーコング:強上位(X)→強最上位(for)
リュカ:中堅上位(X)→中堅中位(for)
デデデ:強下位(X)→弱下位(for)Xは投げ連が無ければ中堅下位程度に入ると考えられる。(そもそも投げ連の対象キャラは中量級以上なので当時軽量級の強キャラが殆どのXではあまり関係ないが、弱キャラ殺しとしてはうってつけの為、当時のあだ名は門番やゲヤーホンブーなど。)
ピクミン&オリマー:強最上位(X)→中堅上位(for)
ルカリオ:強下位(X)→強下位(for)
ロボット:中堅中位(X)→中堅中位(for)
トゥーンリンク:強下位(X)→中堅上位(for)
ソニック:中堅下位(X)→強最上位(for)
- 『DX』と『X』に登場
アイスクライマー:強下位(DX)→最上位(X)