☆風邪対策☆

Last-modified: 2008-11-11 (火) 22:26:21
風邪の治療法

風邪には医学的な治療方法はありません。細菌に感染しての風邪の場合は、抗生物質の投与などがあるりますが、風邪の9割はウイルス性であり、そのウイルスを殺せる治療方法は今のところ無いとされています。結局は「きちんと休み」自分自身の身体がウイルスに打ち勝ってくれるのを待つのが一番の「治し方」ということなのです。そして日頃から免疫力のつく生活づくりをすることが、風邪にかからない・かかっても軽く済んだり、早く治せる方法となります。

 
風邪対策の基本は生活改善

かかる前、かかってしまったらの風邪対策を毎日の生活から見直してみましょう。

 
  • 十分な睡眠
    ほとんどの人が分かっていてもできないのが「十分な睡眠」をとるということです。しかしこれが一番の決め手となるのです。忙しいときには「寝るのも惜しい」と思ってしまいますが、それで結局風邪をひいてしまう人が多いのです。しかしほんとうに寝るのは「惜しい」のでしょうか?
    目にはハッキリ見えませんが、夜は身体の中で免疫を高めるリンパ球が増えてくれる時。この時、身体が休んでいることが大切なのです。せっかく無料の治療薬である免疫や抗体がたくさん作られる時に、その機能を使わず結局、具合が悪くなり、お金を出して風邪薬を買うことの方が「おしく」ないですか?睡眠は、今一番おろそかにされている生活習慣です。
     

  • 温度・湿度コントロール
    ウイルスは高温・多湿に弱いです。風邪をひいている人の場合、寒いと発熱は必要以上に進むので部屋は暖かくしましょう。だからといって部屋を30度にも上げてしまうと、身体の方の抵抗力がなくなり良くありません。最近は一年中エアコンで快適な生活がおくれます。しかし少しは寒さへの抵抗力を培わなければ、かえって自律神経が弱くなってしまいます。しかもエアコンだけでは、乾燥が進んでしまいます。冬は部屋を20~25度にし、むしろ湿度の方を上げましょう。部屋の湿度を上げる方が、薬を飲むよりも、よほど予防・回復にも有効です。湿度が50%になると、ウイルスは約3%の生存率しかありません。できれば加湿器を併用し、60~80%にしましょう。
     

  • バランスのとれた栄養
    忙しいと、栄養バランスがどうしても偏りがちになります。特に不足しがちなのが、食物繊維の多い食品やビタミン類。しかしよく知られているように風邪を治すにはやはりビタミンCが必要です。ウイルスに荒らされた細胞の再生を1~2週間で回復するように助けるのです。ただし、本格的な風邪の時には、通常の5~10倍は必要となるので、とても食品からでは摂りきれません。ビタミン剤や健康補助食品に頼るのも良いでしょう。
    風邪といえばおかゆというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、極端に食欲が落ちている場合は、それで良いのですが、食べられるうちは、食べられるものを食べましょう。意外にたんぱく質なども不足しやすいので、たまごを使ったものなどが良いです。とにかく栄養のあるものを食べ、水分を十分に摂るようにしましょう。ただの水だけではなく、スープやヨーグルトなどもおススメです。
    これらはかかる前も同様です。特に忘れがちなのが冬の水分補給。湿度の嫌いなウイルスを水でやっつけましょう。
     

  • 冬も有酸素運動
    もちろん風邪にかかる前の予防としてですが、普段からのウォーキングなどの運動がおススメです。軽い有酸素運動は血行が良くなり、過剰な暖房に頼らずに身体を暖める能力をつけることができます。またウイルスを発見・撃退する白血球のパトロール回数が多くなるので、それだけ風邪にかかりにくくなるのです。ただしあまり激しい運動をすると、口呼吸になり、のどの奥にウイルスが取りつきやすくなるので、気をつけましょう。あくまで無理のない範囲で試してみては?
     

  • 手洗いとうがい
    インフルエンザにかからないためには、やはり人込みは避けたいところ・・・。人が集まる所には、ウイルスも集まっているからです。ウイルスがたくさんついていると思われるものは何でしょう?推定では、カラオケBOXのマイクが一番多いとされています。続いて、公衆電話の受話器、満員電車の吊革となります。ならばそれらに触らなければ、大丈夫なの?ということも残念ながらありません。ウイルスは「いない場所はない」と言ってもよいほど、そこら中に存在しているのです。しかし逆に、カラオケマイクに触ってしまっても大丈夫な方法があります。それには基本中の基本「手洗い」と「うがい」です。空気中に浮遊しているウイルスが直接のどに感染する以上に多いのが、手についたものが口に入るというパターン。ならば口に入る前に手から洗い流してしまいましょう。
     

  • ストレスの解消
    残業、身体の冷えなどで、身体に余計なストレスを与えない生活を作りましょう。ストレスは自律神経を弱め、免疫力・抵抗力を低下させます。これは身体だけのストレスではありません。ココロのストレスでも、身体に影響があります。ある医師によると、張っていた気持ちが急に弛んでしまった時や、心が深く傷ついた時、ヒトは風邪にかかりやすいのだそうです。もしかすると、あなたにも身に覚えがあるのでは?そんな時こそ、自分に優しくしましょう。
     

  • マスク
    まず風邪のウイルスの玄関口が鼻とのどです。そこでウイルスを防ぎきれれば、全身が風邪になることはありません。しかし冬は乾燥で、のどが痛んでしまいます。なるべく口呼吸をしない、よく水分を摂って、のどを乾かさないなどしましょう。そこでおススメなのがマスクです。ウイルスは、ごく小さいものなので、マスクの繊維をラクに通りすぎることができますが、それでもウイルスの侵入を約3割減らすことができます。既にかかってしまっている人の場合、せきやくしゃみで2~3メートル先まで、10~200万個ものウイルスをまき散らすことになるので、エチケットとして使いたいですね。更に良いのは、口や鼻が乾きにくくなること。「ちょっとマスクは恥ずかしい・・・」という方は、外出中にシュガーレスのアメやガムはどうでしょう?だ液が出て、口が乾きにくくなります。もちろん、くしゃみをする時は口だけでなく鼻までハンカチでおおいましょう。
     

  • たばこ
    喫煙者で毎年、風邪をひきやすいという人は、たばこの影響を疑った方が良いかもしれません。たばこは風邪ひきさんには厳禁です。たばこ1~2本でも大量のビタミンCが破壊され、のどの修復が大幅に遅れてしまいます。のどの粘膜に対し刺激が強すぎますし、悪くするとウイルスをやっつけきれず、肺炎ということもありうるのです。