*ダイドー級防空巡洋艦 ダイドー HMS Dido 37[#Title]
#attachref(./133AA.JPG,nolink)
#contents
*性能諸元 [#Ability]
RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.0.11.0};
・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|6|~種別|&color(Red){プレミアム艦艇};|
|~艦種|[[巡洋艦]]|~派生元|-|
|~国家|[[イギリス]]|~派生先|-|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|23,600|
|~|装甲|全体|13-89mm|
|~|~|艦首甲板|13mm|
|~|~|甲板|25mm|
|~|~|艦尾甲板|13mm|
|~|~|防郭|13-89mm|
|~|~|底部|30mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|4%|
|~機動性|>|機関出力|65,000馬力[hp]|
|~|>|最大速力|32.3ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|580m|
|~|>|転舵所要時間|6.5秒|
//船体が1種類のみの場合、(A)の表記は不要で数値のみを記載、船体欄には「-」
//プレミアム艦艇の派生元・派生先は「-」
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~ |~通常|~火災|~煙幕|
|~|海面発見距離|10.5km|12.5km|4.4km|
|~|航空発見距離|5.8km|8.8km|-|
//副砲がない場合は副砲の箇所に「-」
&br;
|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~射撃管制装置|~船体|~モジュール|~主砲射程|~最大散布界|
|~|-|Mk VI mod.1|14.1km|130m|
&br;
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|>|CENTER:SIZE(12):|SIZE(12):|c
|~主砲|~船体|~口径|~基数×門数|~最大ダメージ(火災)|~装填|~180度旋回|~弾種|
|~|-|133mm/50&br;QF Mk.I|5基×2門|HE弾 1,900(8%)&br;AP弾 2,550|8.5秒|18.0秒|HE Mk IC&br;AP Mk IC|
//主砲の口径は口径と砲身長のみを記載し、型は書かない
//弾種はサイズのみ省略して記載、サイズ表記のないものはそのまま記載
//ページの横幅に収まらない場合は口径・弾種の文字サイズを縮小 SIZE(11):
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~魚雷|~船体|~口径|~基数×門数(片舷)|~最大ダメージ|~装填|~射程|~雷速|~発見|
|~|-|533mm Mk IX|2基×3門(3門)|15,867|72秒|8.0km|61kt|1.3km|
//魚雷を装備していない場合、枠ごと削除
//魚雷の口径は「魚雷発射管の口径+魚雷のモジュール名」
&br;
|>|>|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~対空砲|~船体|~距離|~口径|~基数×門数|~継続的秒間ダメージ&br;(爆発ダメージ((斉射1回あたりの爆発数×砲弾1発の爆発半径内秒間ダメージ)))|~命中精度|~有効ゾーン&br;0.1km - |
|~|-|短|20mm Oerlikon Mk IV&br;20mm Oerlikon Mk V|2基×1門&br;4基×2門| 95 |85%|2.0km|
|~|~|中|40mm/39 QF Mark VII|2基×4門| 63 |90%|2.5km|
|~|~|長|133mm/50 QF Mk I|5基×2門| 63&br;(2×1,260)|90%|5.2km|
//対空砲を装備していない場合、枠ごと削除
//該当する距離の対空砲を装備していない場合、行ごと削除
//文字数が多くなりがちなので、適宜文字を小さく編集してください
&br;
・アップグレード
|>|>|>|>|>|CENTER:60|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット1|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット2|BGCOLOR(#eeaaaa):スロット3|BGCOLOR(#aaccaa):スロット4|BGCOLOR(#aaccaa):スロット5|BGCOLOR(#aaccaa):スロット6|h
|○|○|○|○|||
#region(搭載可能アップグレード)
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#eeaaaa):1|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM031_SecondaryWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良1|副砲の抗堪性 +100%&br;対空砲座の抗堪性 +100%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM032_PowderMagazine_Mod_I.png,nolink,70%);|弾薬庫改良1|自艦の弾薬庫誘爆率 -70%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM039_CrashCrew_Mod_I.png,nolink,70%);|応急工作班改良1|応急工作班の有効時間 +40%|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM038_Spotter_Mod_I.png,nolink,70%);|着弾観測機改良1|着弾観測機の有効時間 +30%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):2|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM020_DamageControl_Mod_I.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良1|浸水発生率 -3%&br;火災発生率 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,70%);|機関室防御|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%&br;操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM036_SpeedBooster_Mod_I.png,nolink,70%);|エンジンブースト改良1|エンジンブーストの有効時間 +30%|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM041_SonarSearch_Mod_I.png,nolink,70%);|水中聴音改良1|水中聴音の有効時間 +20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM040_AirDefenseDisp_Mod_I.png,nolink,70%);|対空防御砲火改良1|対空防御砲火の有効時間 +20%&br;消耗品「対空防御砲火」の準備時間 -10%|
|BGCOLOR(#eeaaaa):3|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM006_MainGun_Mod_II.png,nolink,70%);|主砲改良2|主砲装填時間 主砲旋回速度 +15%|
//|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM012_SecondaryGun_Mod_II.png,nolink,70%);|副砲改良1|副砲最大射程 +20%&br;副砲弾の最大散布界 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM018_AirDefense_Mod_III.png,nolink,70%);|対空砲改良1|優先対空セクターの準備時間 -20%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM033_Guidance_Mod_I.png,nolink,70%);|射撃システム改良1|主砲弾の最大散布界 -7%&br;魚雷発射管旋回速度 +20%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM070_Torpedo_Mod_IV.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良1|魚雷発射管の旋回速度 +20%&br;魚雷発射管に甚大な損傷を受ける可能性 -40%&br;艦載魚雷の雷速(他の補正を考慮しない値) +5%|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM037_SmokeGenerator_Mod_I.png,nolink,70%);|発煙装置改良1|スモークの展張時間 +30%&br;&color(Red){スモークの持続時間 -5%};|
//|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM028_FireControl_Mod_I_US.png,nolink,70%);|射撃管制室改良1|主砲最大射程 +16%&br;副砲最大射程 +5%&br;副砲弾の最大散布界 -5%|
|BGCOLOR(#aaccaa):4|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM023_DamageControl_Mod_II.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|浸水復旧時間 -15%&br;消火時間 -15%|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM024_Engine_Mod_II.png,nolink,70%);|推力改良2|最大出力への到達時間 -50%&br;艦が移動を開始する際のエンジン出力を向上|
|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM025_SteeringGear_Mod_II.png,nolink,70%);|操舵装置改良2|転舵所要時間 -20%|
//|BGCOLOR(#aaccaa):5|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM026_LookoutStation_Mod_I.png,nolink,70%);|魚雷発見システム|魚雷の強制捕捉範囲を 1.8km という固定値に向上|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM027_ConcealmentMeasures_Mod_I.png,nolink,70%);|隠蔽システム改良1|発見距離 -10%|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM035_SteeringGear_Mod_III.png,nolink,70%);|操舵装置改良3|転舵所要時間 -40%&br;操舵装置修理時間 -80%|
//|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM072_AbilityWorktimeBoost_Mod_I.png,nolink,70%);|艦艇消耗品改良1|艦艇の消耗品の動作時間 +10%|
//|BGCOLOR(#aaccaa):6|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM013_MainGun_Mod_III.png,nolink,70%);|主砲改良3|主砲装填時間 -12%&br;主砲旋回速度 &color(red){-13%};|
//|~|&attachref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM014_Torpedo_Mod_III.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良3|魚雷発射管装填時間 -15%&br;魚雷発射管の機能停止発生率 &color(red){+50%};|
//|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM015_FireControl_Mod_II.png,nolink,70%);|射撃管制装置改良2|主砲最大射程 +16%|
//|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM029_FireControl_Mod_II_US.png,70%);|射撃管制室改良2|主砲弾の最大散布界 -11%|
//|~|&attachref(アップグレード/Icon_modernization_PCM074_AuxiliaryArmament_Mod_I.png,nolink,70%);|副兵装改良2|副砲の装填時間 -20% &br;対空兵装による継続ダメージ +15%&br;対空兵装の砲弾の爆発半径内に対するダメージ +15%&br;消耗品「対空防御砲火」を使用中の対空兵装斉射による爆発数 +2|
#endregion
・消耗品
#region(搭載可能消耗品)
搭載可能消耗品
|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|LEFT:440|c
|~スロット|消耗品|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間|効果|h
|~R|[[&ref(消耗品/CrashCrew2.png);>消耗品#b9a2217d]]|∞|60|5&br;(7)|火災・浸水・損傷したモジュールの修復|
//|~T|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY010_RegenCrew_Eheal_Premium.png);>消耗品#yd3903f6]]|2|60|20|自艦のHPを回復する&br;回復量: 最大HPの 2.0 [%/秒]|
//|~Y|[[&ref(消耗品/SonarSearch2.png);>消耗品#b2ea69cc]]|3|120|100&br;(120)|魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる&br;魚雷強制捕捉距離:3.50 [km]&br;敵艦強制捕捉距離:5.00 [km]|
|~T|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY011_AirDefenseDispPremium.png,);>消耗品#ha0a8983]]|3|80&br;(72)|40&br;(48)|対空兵装の秒間ダメージ:+50 [%]&br;中・長距離対空兵装の砲弾の爆発半径内に対するダメージ:+300 [%]|
|~Y|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY014_SmokeGenerator_Cycle_Premium.png);>消耗品#he28a71e]]|5|70|15&br;(19)|自艦艇を中心に半径 0.60 [km] の煙幕を展開する&br;煙幕の持続時間:40 (38) [秒]|
注:括弧内は各[[レアアップグレード>アップグレード#pfeed265]]搭載時の値
#endregion
**ゲーム内説明 [#Explain]
ダイドーは比較的小型の巡洋艦で、戦隊に対空防御を提供し、敵駆逐艦を撃退するために設計されました。本艦は主砲として両用砲を採用した最初の艦艇のひとつでした。
//v13.11
ロンドン海軍軍縮条約の締結後、小型巡洋艦に関する議論が開始されました。その結果として1936年に、発射速度に優れた5基の134mm 連装砲座を搭載する計画案が提案されました。本級のリードシップであるダイドーは、1940年9月に就役しました。本艦は第二次世界大戦の序盤に大西洋で船団を護衛し、その後地中海に移されました。本艦は1942年の第2次シルテ湾海戦、1943年のシチリア島上陸作戦に参加し、1944年にはフランス南部沿岸での活動に従事しました。1945年には北極船団を護衛し、ノルウェー沿岸での攻撃を支援しました。
**解説 [#Manual]
「地中海トークン」との交換で入手可能なイギリス軽巡。
先行して実装されたパンアジア巡洋艦の[[Rahmat]]と諸元が近い、というか同型艦なので共通点が多い。
-''主砲''
133mm砲連装5基。正面に3基6門指向可能で、艦尾の2基は全周砲塔だが5番砲塔の射角は悪い。
主砲旋回速度は優秀だが接近戦では全力転舵に追いつかないため、戦法によっては補強が必要。
[[Rahmat]]がバフされた事で射程は600m長いに留まり装填は1.5秒も遅い、弾道も高いため遠距離での命中は難しい。島越え射撃には向く。
HEの貫通力は22mmしかないが、IFHEを付ければ27mmになり同格巡洋艦の船体中央部や戦艦の艦首艦尾に有効打を出せるようになる。[[重榴弾スキル>/艦長スキル/巡洋艦#HeavyHEandSAPShells]]との相性も良い。
APは口径の割には貫通力があり、全距離でリアンダーに20mm劣る程度、[[Rahmat]]と比べても弾道が僅かに良好で貫通力も10mm前後高い。12kmの距離でも80mmを抜けるため、側面を晒した相手には通常貫通を稼げる。
-''魚雷''
Rahmatと異なり8kmの通常魚雷を片舷3門備える。イギリス軽巡と同じく単射と狭角を選択できる。
装填速度は72秒と門数なり。
-''対空''
両用砲搭載だが性能は控えめで、単艦で艦隊防空を担えるほどではない。対空防御砲火で底上げすることはできる。
-''機動力''
イギリス軽巡の高い加速力はそのままに、高い減速力を持っている。速度は32.3ktと並。
転舵時間は6.5秒と軽快で旋回半径も580mと非常に良好。この辺りの特性は[[黄河>Huang He]]に近い。
-''抗堪性''
継戦能力23,600は[[Rahmat]]と並んで同格最低。かつて最低だった[[黄河>Huang He]]より少ない。&color(Gray){後継艦級なのに};
装甲は全体的に[[Leander]]の装甲配置をさらに薄くした形で、ほぼ全身13mm。同格屈指の紙装甲である。そのため四方八方から8インチ以上のAP弾に強制貫通を受けあらゆるHE弾のダメージが通る。
撃ち合いには向いていないため、後述のショートバースト煙幕や高い弾道を生かした島越え射撃を活用したい。
-''消耗品''
対空防御砲火と[[ショートバースト煙幕>消耗品#y122b77d]]を独立スロットで持っている。
ショートバースト煙幕はイギリス''駆逐''の消耗品だが、準備時間は10秒長く、煙幕持続は5秒短く、動作時間は5秒長い。
また回数は5回とイギリス駆逐より1回少ない。
とはいえこまめに使える煙幕は継戦能力の無い本艦にとって貴重な防御力と射撃機会を提供してくれる。
-''隠蔽性''
10.5kmで最良9.2kmと優秀。同格戦なら英軽巡以外の大半に先手を取れるが、マッチ帯全体では隠蔽UGを積んだ日重巡など上回る相手もいる。&color(Gray){あと[[Belfast]]とか};
航空発見距離は最良5.2kmと長距離対空砲の射程と同値。
-''総評''
優秀な隠蔽に機動性、煙幕と生存するための手札は多く持っている。これらを使い低耐久をカバーしつつ砲弾を浴びせるのが主な仕事になる。英軽巡や同型艦と比べてHEが撃てる・煙幕のストックが多いことは運用の幅を広げてくれるだろう。
不測の非発見を受ければたちまちヘイトを集め、機嫌の良い戦艦APには一気に数枚のバイタルを抜かれることも多い。装甲で弾けるのは軽巡APまでである。たとえフルヘルスであっても撃ち掛ける際は自艦の隠蔽を維持できるか、即座に煙幕に入れるよう減速を済ませているか確認したい。
(コメント欄より)「幽霊のように現れ、鬼火を灯して、煙のように消える」を巡洋艦の間合いでやる船であると言える。
&br;
**史実 [#History]
本級は英本国海軍向けには全16隻が計画、起工され、ダイドー級は1942年中までに、改ダイドー級たるベローナ級は1943年中に、その全てが竣工しました。
※ 例によって長いよ
#region
1930年代中期になると航空機の発達も著しく、艦隊防空の充実に関心が持たれるようになりました。
まず、既に旧式化していたシアリーズ Ceres 級巡洋艦のうち、コヴェントリー Coventry とカーリュー Curlew の主砲を10.2センチ高角砲に換装しての防空巡洋艦への改装が行われ、その運用実績が良好であったことから、条約型の範囲内での新造の本格的防空巡洋艦の建造が計画されます。
これがダイドー Dido 級ですが船体設計は当時建造中であった、アリシューザArethusa 級軽巡((同型艦のオーロラが後の[[Chung King]]および[[Huang He]]))を基礎としており、主砲は13.3cm両用砲とされています。
この13.3cm両用砲は対水上戦闘も念頭に置かれており、既存の10.2cm砲や12cm砲では、やや非力なため新開発されたものでしたが、砲弾が36kg(!)と重く、また人力装填で発射速度が低くなってしまっています。
また3基の砲塔を前部に配置したため前傾傾向が強く、やや航行性能に難があったといわれています。
機関はアリシューザ級より高温高圧のボイラーを搭載しており、機関区画が短縮され、結果全長の増加も1.8m程度にとどまっています。
本級は1936年~1939年度計画で合計11隻が建造されましたが、順調に就役したとは言い難い状況でした。
通常本級は、サブクラスとして、ダイドー級とベローナ級の2グループに分類しますが、竣工した各艦はそのダイドー級の内においても兵装が違うものが混在しており、実際は3グループに分類できます。その3つのグループのうち、第一グループ(ダイドー、ボナヴェンチャー、フィービ)は主砲供給上の問題から就役当初にQ砲塔(第三砲塔)を搭載せず、同位置に10.2cm単装高角砲を搭載して就役しています。
第二グループ(ハーマイオニ、ユーライアラス、ナイアド、クレオパトラ、シリウス、アルゴノート)は当初計画通りの要目で就役しています。
第三グループ(カリブディス、シッラ)は11.4cm連装両用砲(空母[[アークロイヤル>Ark Royal]]に搭載されている副砲と同型のもの)4基として就役しています。&color(Silver){やっつけ感パネェ……。};
最終的には早期の戦没艦を除いて殆どの艦が当初計画通りの13.3cm連装両用砲5基を搭載していますが、その後、ベローナ級として戦時計画で建造された5隻は、Q砲塔を廃止して2lb四連装機銃を搭載し、艦橋構造を改正するなどの改設計を受けています。
これがいわゆるベローナ Berona 級ですが、主砲塔を一基撤去したことから前傾傾向は改善され、更に艦首方向の近接対空火力が強化されたこともあって更に強化されたと言っても良いものでした。
ちなみに、かの有名な『女王陛下のユリシーズ号(HMS Ulysses)』のユリシーズはこのベローナ級の一艦という設定です。
また、ダイドー級でも一部は、戦場での被害を受けてからの修理等の際に、Q砲塔を撤去してボフォース機銃やポムポム砲を搭載している艦もありました。
ダイドー級は1940~42年に、ベローナ級は1943年にその全艦が就役しています。
&br;
※ もう少し続くんじゃよ
#region(戦歴)
戦歴
・1940年
5月にボナヴェンチャー Bonaventure が、7月にナイアド Naiad が、9月にフィービ Phoebe とダイドー Dido が就役しています。
・1941年
この年、全艦が地中海に送られています。
3月にハーマイオニ Hermione が就役しています。しかし月末に&color(Red){ボナヴェンチャー};がクレタ Crete 島南東でイタリア潜水艦に&color(Red){撃沈};されています。
5月にはクレタ島近海でダイドーが空襲により損傷、合衆国で修理を受けることとなります。
6月にユーライアラス Euryalus が就役しています。
8月、フィービが空襲で損傷し、本艦もまた合衆国で修理を受けることとなります。
12月にカリブディス Charybdis とクレオパトラ Cleopatra が就役しています。
・1942年
3月11日、&color(Red){ナイアド};がエジプト北方でUボートに&color(Red){撃沈};されています。
5月にシリウス Sirius が、6月にシッラ Scylla、8月にアルゴノート Argonaut が就役し、これでダイドー級は全艦就役しています。
6月16日、マルタ Malta 島輸送作戦"ヴィゴラス"では、圧倒的に優勢なドイツ空軍の猛攻を受け船団は壊滅、護衛に当たっていた&color(Red){ハーマイオニ};もUボートの待ち伏せ攻撃を受けて&color(Red){撃沈};されてしまいます。
12月、チュニジア Tunisia 上陸作戦に参加していたアルゴノートは、イタリア潜水艦の攻撃で魚雷2本を受け艦首と艦尾を失い、ジブラルタル Gibraltar で応急修理を受けた後翌年11月まで合衆国で修理を受けています。
この時Q砲塔を撤去して40mmボフォース機銃に改装するなどの対空火器増強も実施しています。
・1943年
7月16日、シチリア Sicilia 上陸作戦に参加していたクレオパトラがイタリア潜水艦の攻撃を受けて大破、合衆国で修理を受けることとなります。
10月23日、本国に戻っていた&color(Red){カリブディス};はイギリス海峡で[[ドイツ魚雷艇>T-22]]と交戦、魚雷を受けて&color(Red){沈没};してしまいます。
・1944年~1945年
年明け早々の44年1月29日、アンツィオ Anzio 上陸作戦を支援していた&color(Red){スパータン Spartan };が誘導爆弾を受けて&color(Red){沈没};してしまいます。&color(Silver){スパルタニアンは造語};
これがダイドー級・ベローナ級で最後の戦没艦となっています。
6月にはノルマンディ Normandie 上陸作戦を支援していたシッラが触雷、大破してしまいます。(爾後、全損の判定)
夏以降になると殆どの艦が本国水域に、或いは極東水域に転戦しています。
45年1月にはノルウェー近海ベルゲン沖でダイアデム Diadem がドイツ駆逐艦部隊と交戦し、損傷を受けています。
その後終戦までに残存ほぼ全艦が極東水域に派遣されて機動部隊援護などに当たっています。
・第二次大戦終了後
1946年~56年にベローナがニュージーランドに貸与された後解体。
46年~60年にブラック・プリンス Black Prince が同様に貸与されています。
また、56年~66年にはベローナに交替する形でロイヤリスト Royalist が貸与されています。
ダイアデムは1950年に予備艦となった後、56年にパキスタンに売却され、1957年7月5日、ババル Baburと名を変えています。その後1961年に練習巡洋艦に類別変更され、1982年には除籍されています。
#endregion
#endregion
その16隻中5隻が戦争中に沈没し、ダイドー級はダイアデムを除いては、売却されることなく戦後の早い時期に予備艦となり、1950年代に全艦解体されています。また、ベローナ級にあっては、最後まで残っていた、ニュージーランド海軍に貸与されていたロイアリスト Royalist が1966年に退役し、1967年にスクラップとして売却されて、本邦にて解体されています。
&br;
戦場を縦横無尽に駆け回った、ダイドー級防空巡洋艦に栄光あれ。
**小ネタ [#Digression]
*** 入手方法 [#tbb566ed]
実は無料で手に入る。ただし[[Canarias]]と択一。両方手に入れるにはダブロンを消費する必要がある。
>パーソナル・チャレンジ 褒賞は新暫定リソース「地中海トークン」と石炭です。地中海トークンは武器庫の特別タブにて、迷彩「大西洋」をまとった VI Dido (ダイドー) と VI Canarias (カナリアス) のバンドル、およびその他の褒賞と交換できます。[[開発報告書 0.11.1>https://worldofwarships.com/ja/news/general-news/bulletin-0111/#personal-challenges]]
*** 艦名の由来 [#j190a1bf]
ダイドー級、ベローナ級各艦の名前は、英軽巡の例にもれず、ギリシャ神話にまつわるものが多い。
#region(・ダイドー級)
・ダイドー級
1番艦:ダイドー "ディドー" 神話に登場するカルタゴの女王
2番艦:ユーライアラス "エウリュアロス" ギリシャ神話に登場する英雄
3番艦:ナイアド ギリシャ神話に登場する水の精
4番艦:フィービ "ポイベー" 神話に登場する巨人
5番艦:シリウス "天狼星" 天で最も明るく輝く星
6番艦:ボナヴェンチャー "Bonaventura" イタリア語の「幸運」
7番艦:ハーマイオニ "ヘルミオネ" ギリシャ神話に登場する娘
8番艦:カリブディス "カリュブディス" 神話に登場するシチリア島沖にあるという伝説の大渦
9番艦:クレオパトラ "クレオパトラ" エジプトの女王で絶世の美女
10番艦:シッラ "スキュラ" ギリシャ神話に登場する怪物
11番艦:アルゴノート "アルゴナウテス" ギリシャ神話に登場する英雄達
#endregion
#region(・ベローナ級)
・ベローナ級
1番艦:ベローナ "ベローナ " ローマ神話に登場する戦争の女神
2番艦:ブラック・プリンス "黒太子" 百年戦争時の国王、エドワード三世の渾名 (Edward the Black Prince 1330-1376)
3番艦:ダイアデム "王冠"
4番艦:ロイアリスト "勤王家" 神話に登場する巨人
5番艦:スパータン "スパルタ人" ギリシャの都市スパルタは徹底的な軍事教育を市民に施してギリシャを支配した
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*** 「女王陛下のユリシーズ号」とDido級 [#ub1b9e70]
1955年にアリステア・マクリーンに発表された小説「女王陛下のユリシーズ号」の主役となる、巡洋艦ユリシーズの艦級として有名。
当小説は、イギリス巡洋艦ユリシーズが、援ソ船団の護衛戦隊旗艦としてスカパ・フローからムルマンスクまでの航海を戦い抜くさまを描いた物語である。小説中では重巡砲、航空爆弾、機銃掃射多数を被弾し、半数以上の砲塔を失ったうえでドイツ重巡に突撃しているが、wowsではたぶん、そこまで被弾する前に沈没する。
なお、小説内では艦内の場所(~~甲板、三番砲塔、など)にまつわる描写が多いが、具体的なイメージがわきにくいところもあるので、wowsのDidoを見て参考にすると小説の味わいが増すかもしれない。あの水兵が凍死していたのはこの機銃席か・・・などとモデリングを見ながら楽しむことができる。(現在Dido入手不可のため、同型艦[[Rahmat]]がモデリングの参考になるかと)
このゲームをプレイする人ならば第二次大戦の軍艦に多少なりとも興味があると思うので、時間があって、ちょっとだけ古い海外小説に抵抗がない方は一読をおすすめしたい。
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