Emden

ドレスデン級防護巡洋艦 2番艦 エムデン

性能諸元

･基本性能

･アップグレード

搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

A		主砲兵装改良1	主砲および魚雷発射管の機能停止発生率　-20% 主砲および魚雷発射管の抗堪性　+50% 主砲および魚雷発射管の修理時間　-20%
		副兵装改良1	副砲の抗堪性　+100% 対空砲座の抗堪性　+100%
		弾薬庫改良1	自艦の弾薬庫誘爆率　-70%

･消耗品

搭載可能消耗品

スロット	消耗品	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		∞	90	5	火災・浸水・損傷したモジュールの修復
		∞	60

ゲーム内説明

エムデンは、ドイツ海軍の多用途防護巡洋艦の一隻であり、同級のネームシップとは、主機のタイプが異なっていました。比較的小口径の速射砲を多数搭載し、この種の艦艇としては高い防御力を実現していました。

解説

2016年初頭および2017年夏のミッションで手に入るTier2のドイツ巡洋艦。
プレイしていたらいつの間にか手に入る程度の簡単な条件で誰でも手に入れられる巡洋艦。2017年夏のイベントではレベル6の艦長も一緒に配布された。

性能は姉妹艦のDresdenより装填速度が優れているがその他の性能は劣る。
運用はDresdenと同じく、手数を活かした戦い方になるだろう。
だが主砲は105mmと、その辺の駆逐艦以下の口径なので思ったような火力を出すには慣れが必要になる。
それに、この艦の主砲はとても山なりの弾道を描くので、初めて乗ると難しく感じる。
また、そのせいもあってか着弾も遅く、比較的近距離の敵にろくにダメージを与えられずやられてしまうこともある。
主な戦い方は片舷５門と装填速度を活かし、１発１発をリズムよく撃ち途切れの無い砲弾の雨を降らせる。
弾種は榴弾を使用し(徹甲弾はその口径から貫通ダメが期待できない為。)手数をもって観測しながら命中弾を稼いでいこう。
その他の性能は同Tier巡洋艦相応である。
マッチング優遇のようなものはなく、格上の戦場に放り込まれると一方的に発見され、一方的に倒されることもしばしば

蛇足だが、売却価格が100万クレジットを超え、港も1つ手に入るので貰うだけ貰っておくのもアリ

史実

ドレスデン型防護巡洋艦は第一次世界大戦前のドイツの防護巡洋艦である。同型艦は2隻、どちらも1906年に起工された。エムデンはその2番艦である。
本型は前型のケーニヒスベルク級(初代)と同じ10.5㎝ SK L/40主砲を10門搭載し、わずかに速くわずかに大きくした改良型である。本艦は伝統的な三段膨張機関を採用しているが、実験的な試みとしてドレスデンは蒸気タービンを採用。それ以降のドイツは蒸気タービンを採用している。

エムデンの戦歴は華々しく冒険的であり、1隻の防護巡洋艦が成し遂げた戦果としてはこれ以上ないものである。
第一次世界大戦の開戦後、エムデンはインド洋で通商破壊を行った。エムデンによる通商破壊はインド洋の連合軍通商航路に大きなパニックを巻き起こした。商船の戦時保険料が急騰し、多くの船舶が出港を見合わせた。そのため、物資輸送の遅延が起こった。

1914年9月のマドラス港の襲撃では擬装用煙突をたててイギリス巡洋艦と偽りながら接近し砲撃を開始。砲撃により35万ガロンの燃料油が焼失し、港湾施設の多くが破壊された。マドラスの人的被害は少なかったが、油貯蔵地区では4人が死亡。また被弾した船でも1人が死亡したが、これはエムデンの攻撃で死亡した唯一の商船乗組員であり。この攻撃は市民に大きな心理的影響を与え、イギリスの権威を失墜させた。多くの人々が更なる攻撃を恐れて逃げ出した。

また10月には同様に擬装用煙突をたててペナン港を奇襲し、無警戒で停泊していたロシアの防御巡洋艦「ジェムチュク」を至近距離から魚雷で攻撃。この時、艦長を含んだジェムチュクの乗員の大半は規律を無視して港で娯楽に勤しんでいたため、ジェムチュクはほとんど何もできないまま沈没した。エムデンは去り際に「我、今、ペナンを去らんとす。用無きや？エムデン」と皮肉とユーモアをこめた無電を発している。

エムデンの捜索には連合国艦艇70隻以上が参加していたが、その最期のきっかけとなったのはイギリスの洋上無線の基地ココス諸島のディレクション島襲撃であった。エムデンはこの基地を破壊するためディレクション島に停船し、50人の陸戦隊を組織して同島を占領したが、既に無線基地は不審な船影を確認した、との電文を送信した後であり、ディレクション島には船団護衛の任から解かれたオーストラリア海軍巡洋艦『シドニー』が急行中であった。

10.5cm砲と軽度の甲板防護装甲しか持たず、長期間の航海で酷使されたエムデンと、より大型で高速かつ15.2cm砲を持ち、水線部と甲板に装甲を備えた『シドニー』の戦いは1時間半にも及んだ。エムデンは主砲、射撃指揮所などに大きな損害を受け、ミューラー艦長は損傷したエムデンの沈没を避けるため、11時15分、北キーリング島に故意に座礁させた。

艦長を初めとするエムデンの乗員は収容され捕虜となったが、エムデンの勇猛さに敬意を表してミューラー艦長以下の士官たちは帯剣を認められたという。
エムデンはその生涯で30隻を越える連合国商船・艦船を撃沈または拿捕したが、マドラス港での1人を除き商船乗組員に死者を出さなかった。

小ネタ

ゲーム内のモデルでは4本の煙突のうち1本だけハリボテのようになっているが、これは実際にエムデンが使用していた偽装用のハリボテ煙突を再現している。当時イギリス海軍は、4本煙突を備えた特徴的な艦影のタウン型巡洋艦（初代）を量産していたため、エムデンは本来の3本煙突にハリボテを加えることでイギリス巡洋艦に擬態、敵を混乱に陥れた。尚、ゲーム内の偽装煙突の位置は過去のアップデートにより変更されている。

ペナン港襲撃の際にエムデンに惨敗を喫したロシアの防護巡洋艦「ジェムチュク（Zhemchug）」は、ロシアツリーのtier2巡洋艦ノヴィークの準同型艦（イズムルード級）にあたる。

エムデンは水中に固定式魚雷発射管を備えていたが、ゲーム内では再現されていない。この種の発射管は限られた状況でしか使用されないため、エムデン以外でもゲーム内では省略されている模様。

史実の装備は主砲が40口径10.5cm単装砲10基、副砲55口径5.2cm単装砲8基である。
外観から副砲を装備しているように見えるが、主砲しか射撃できない仕様になっている。

編集用コメント

コメント欄