Moltke

Moltke (モルトケ)

性能諸元

･基本性能

･アップグレード

･消耗品

搭載可能消耗品

搭載可能消耗品

スロ ット	消耗品	名称	使用 回数	準備 時間	有効 時間	効果
R		高速応急 工作班	4	40	10	火災を消化し、浸水を復旧し、損傷したモジュールを修理する。また敵潜水艦の魚雷誘導を阻止する。
T		修理班	3	80	28	自艦のHPを回復する 回復量：最大HPの 0.5 [%/秒]

ゲーム内説明

モルトケ級巡洋戦艦はフォン・デア・タン級の発展型です。前級より大型で、主砲の門数も多く、装甲防御力も強化されていました。

フォン·デア·タン級巡洋戦艦に代わる次の艦級は、強化された設計の下で建造されました。主砲塔の数を5基に増やすことが決定され、追加の砲塔は船尾側に背負式に配置されました。加えて装甲も強化され、排水量も増加しました。巡洋戦艦モルトケは、第一次世界大戦中にヘルゴラント海戦、ドッガー·バンク海戦、リガ湾の戦い、ユトランド沖海戦、およびアルビオン作戦に参加しました。

解説

• 抗堪性
  数値は同格戦艦でDante Alighieriに次いでワースト。水雷防御が16％と低め。
  装甲は、前部装甲帯下部と後部装甲帯全体の厚さは100mmで、前部装甲帯上部は80mm。また、100mm装甲ベルトの後方には120mmの第二前部装甲板がある。（ただ、艦首と艦尾の高い部分は19mmと薄く、小口径砲が貫通しやすい。）下部の200mm装甲、喫水線に沿った270mm装甲、そして副砲搭載部までの200mm装甲で構成されている。そして、中央付近の主兵装を囲む150mmの上部装甲帯が続き、ガッチガチ。傾ければ格上相手でも全弾弾き返す事すらある。防御姿勢を徹底し戦いたい。
  3回と一回少ない修理班と4回の高速応急工作班の組み合わせ。リキャスト40秒の高速応急工作班は連続で火災浸水を入れられてもわずか40秒で再使用が出来るため土壇場に驚異的な生存性を発揮するが、回数が決まっているため使用は計画的に。
  装甲レイアウト

  

  

• 主砲と副砲
  前ティアと同じく全門斉射が可能な素晴らしい配置をしている。というかよくわからない砲配置をしている。射角が悪いことから全門斉射は基本避けるべきである。
  主砲はNassau、前ティアと同じもの。283mm連装砲塔を5基搭載。主砲の射程は14.9kmで、これはティア帯的にも平均的。しかし、シグマが1.5と悪く、バラけ易い。また砲塔旋回に45秒かかるため、一手一手先を読み主砲を回しておかないと、咄嗟の戦闘で不利を被り易い。装填時間は30秒。主砲口径が小さいため、APが通らないならHEの使用も検討しよう。HEの最大ダメージは3200、火災発生確率は19％と特筆するものでは無く基本APを使う事は忘れてはいけない。
  また、モルトケは前級よりも精度と射程を向上させた副砲を装備している。とは言ってもアップグレード3が解放されておらず、スキルで伸ばした最大射程は5.76km。そこまで敵に肉薄された時点で副砲ができる仕事は限られており、伸ばした所でできる仕事は限定的だろう。駆逐避け、接近戦時のミリ残し削りに役に立つかもしれない。

• 魚雷
  無い。このツリーで魚雷が撃てるのはTire7のプリンツ・ハインリヒからである。

• 対空火力
  前ティアと同じ、無いに等しい。短距離対空はなんと17に射程1.5キロ、長距離対空も継続10に爆発1、射程4.6km。無傷の艦載機を落とすのは基本不可能。セクター強化の足跡ダメージで稼ぐしか無い。あるだけマシ

• 機動性
  非常に良好。前ティアから1ノット上がっただけだが、同格戦艦の中では優秀。旗込みで30ノット近く出る。

• 隠蔽性
  同格戦艦の中では優秀。隠蔽を生かして戦う機会も多くなるのでこれをうまく生かしていきたい。

• 総評
  ティア4戦艦としては良好な速度と隠蔽を使って敵の側面を取るのが鉄則。やむを得ない場合を除きしっかりAPを刺すのが良い。隠蔽を利用して他のティア4戦艦よりも敵に接近し、敵を奇襲していこう。接近戦に強い船である。機動力と隠蔽性を使って容易に陣地転換や撤退戦も行える。比較的堅牢な装甲、ドイツ戦艦らしい同格の中では強い副砲と機動性、優れた隠蔽、ドイツ戦艦を始めたての人でも扱いやすい性能となっている。

史実

モルトケ（SMS Moltke）はドイツ海軍のモルトケ級巡洋戦艦。
ハンブルクのブローム・ウント・フォス社で建造された。艦名は19世紀の
ドイツの将軍ヘルムート・カール・ベルンハルト・フォン・モルトケにちなむ。
モルトケ (巡洋戦艦) - Wikipedia

小ネタ

・モルトケ級巡洋戦艦2番艦ゲーベン Goeben の逃走
　「逃走」と書くと何やら外聞が悪いが、とはいえ、第一次世界大戦海戦劈頭に地中海において、当時絶頂期にあった英国海軍(ロイヤルネイビー)に仏海軍地中海艦隊を合わせてのガチ追跡劇が発生した。
　なにしろ、片や巡洋戦艦ゲーベンとマクデブルグ級 Magdeburg 小型巡洋艦ブレスラウ Breslau の実質2隻しかいない「ドイツ地中海艦隊」を、巡洋戦艦3隻、装甲巡洋艦4隻、軽装甲巡洋艦4隻、駆逐艦13隻を擁する英国海軍地中海艦隊に、ド級戦艦2隻、装甲巡、防護巡、軽装甲巡併せて10隻、駆逐艦36隻の仏海軍地中海艦隊が絡め捕ろうというのである。
　拿捕されて虜囚の憂き目を見るのか、或いは寡兵虚しくすり潰されるのかと思いきや、給炭船と無線通信もろくに出来ない中で合流し、何とかコッソリ給炭をして、更には整備ままならず悲鳴を上げるボイラーを宥めながら必死の思いでしぶとく同盟国のオスマン帝国まで逃げ延びんとするドイツ地中海艦隊（2隻）と、大組織特有のグダグダ感満載で迷走しつつも何とかして首級(くびじるし)を揚げたい英国＆仏海軍という海洋冒険譚！

　興味をひかれた方、暇つぶしの読み物を求める方は、是非ともリンク先「ゲーベンが開きし門」を読んでいただきたい。
　当時の石炭炊きボイラーの蒸気機関の融通の利かなさ、生易しいものでない給炭員の苦労などに共感できること間違いなしである。

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