*613型潜水艦(ウィスキー型) S-189 [#Title]

#attachref(./プレミアムなウイスキー.JPG)
#region(他画像)
#attachref(./c07db29e-c3f9-11ed-8908-ac162d70f4e4.jpg)
#endregion
#contents
*性能諸元 [#Ability]

RIGHT:&color(DarkGray){編集時 ver.0.11.9.0};

・基本性能
|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~Tier|8|~種別|&color(Red){プレミアム艦艇};|
|~艦種|[[潜水艦]]|~派生元|-|
|~国家|[[ソ連]]|~派生先|-|
|>|>|CENTER:SIZE(12):|LEFT:SIZE(12):|c
|~生存性|>|継戦能力|14,200|
|~|>|装甲|16-19mm|
|~|対水雷防御|ダメージ低減|0%|
|~機動性|>|機関出力|4,000馬力[hp]|
|~|>|最大速力|30.0ノット[kt]|
|~|>|旋回半径|480m|
|~|>|転舵所要時間|5.7秒|
|~水中機動性|>|潜行中の最大速力|21.0ノット[kt]|
|~|>|潜航舵の転舵所要時間|14.2秒|
|~|>|潜航/浮上の最高垂直速度|3.2m/秒|
&br;

|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~隠蔽性|~潜行深度・状態|~海面|~火災|~航空機|~煙幕|
|~|水上|5.5km|2.0km|2.0km|2.0km|
|~|潜望鏡深度|2.0km|?|2.0km|?|
|~|最大深度|発見不可|0km|0km|0km|

&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~魚雷|~種別|~口径|~基数×門数|~射程|~雷速|~最大ダメージ|~装填|~切替時間|~被発見|~装填手の数|
|~|標準|533mm 53-38|艦首:1基×4門&br;艦尾:1基×2門|9.0km|65kt|5167|61秒|5秒|1.7km|4/2|
//|~|代替|533mm 53-38 MZ|~|12.3km|74kt|14300|~|~|2.0km|~|←ver13.2以前
|~|代替|533mm 53-38 MZ|~|12.3km|74kt|16367|~|~|2.0km|~|

&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~ソナー|~準備時間|~ピンガーの効果時間|~ピンガー速度|~ピンガー幅|~最大射程|
|~|9.5秒|25/30秒|980m/秒|8m|9.0km|

&br;
|>|>|>|>|>|CENTER:SIZE(12):|c
|~潜航能力|~潜航能力|~潜航能力消費|~回復レート|
|~|250単位|1.0単位/秒|0.8単位/秒|

&br;
・アップグレード
|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|CENTER:60|c
|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットA|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットB|BGCOLOR(#eeaaaa):スロットC|BGCOLOR(#aaccaa):スロットD|BGCOLOR(#aaccaa):スロットE|BGCOLOR(#aaccaa):スロットF|h
|○|○|○|○|○||

#fold(搭載可能アップグレード){{
搭載可能アップグレード
|BGCOLOR(#eeaaaa):A|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM030_MainWeapon_Mod_I.png,nolink,70%);|主砲兵装改良1|主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%&br;主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%&br;主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%|
|~|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM084_Pinger_Mod_I.png,nolink,70%);|ソナー改良1|ソナーが機能停止する確率 -25%&br;ソナーの修理時間 -25%|
|~|&ref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM039_CrashCrew_Mod_I.png,nolink,70%);|応急工作班改良1|消耗品の動作時間 +40%|
///ref(Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,around)
|BGCOLOR(#eeaaaa):B|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM069_Movement_Mod_I.png,nolink,70%);|機関室防御|主機損傷確率 -20%&br;主機修理時間 -20%&br;操舵装置損傷確率 -20%&br;操舵装置修理時間 -20%|
|~|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM085_Pinger_Mod_II.png,nolink,70%);|ソナー改良2|ソナーピンガーの速度 +10%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM100_DamageControl_Mod_III.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良3|火災によるダメージ -5%&br;浸水によるダメージ -5%|
///
|BGCOLOR(#eeaaaa):C|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM070_Torpedo_Mod_IV.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良1|艦載魚雷の雷速((他の補正を考慮しない値)) +5%&br;魚雷発射管の旋回速度 +20%&br;魚雷発射管が機能停止する確率 -40%|
|~|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM082_Autonomy_Mod_I.png,nolink,70%);|潜航能力改良1|秒間の選考能力の回復 +10%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM104_SubmarineLocator_Mod_I.png,nolink,70%);|改良型潜水艦探知機1|「潜水艦探知機」の準備時間 -20%|
///
|BGCOLOR(#aaccaa):D|&ref(アップグレード/Wows_icon_modernization_PCM023_DamageControl_Mod_II.png,nolink,70%);|ダメージコントロールシステム改良2|火災消火時間&br; -15%浸水復旧時間 -15%|
|~|&attachref(アップグレード/icon_modernization_PCM024_Engine_Mod_II.png,nolink,70%);|推力改良1|加速時における最大出力までの到達時間 -50%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM090_SteeringGearSubmarine_Mod_II.png,nolink,70%);|潜水艦操舵装置|転舵所要時間 -50%&br;潜航舵の転舵所要時間 -50%|
///
|BGCOLOR(#aaccaa):E|&ref(アップグレード/Icon_modernization_PCM072_AbilityWorktimeBoost_Mod_I.png,nolink,70%);|艦艇消耗品改良1|艦艇消耗品の動作時間 +10%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM101_Torpedo_Mod_V.png,nolink,70%);|魚雷発射管改良3|魚雷のダメージ +7%|
|~|&ref(アップグレード/icon_modernization_PCM102_DepthChargeResist_Mod_I.png,nolink,70%);|隔壁強化|爆雷による被ダメージ -15%|
}}

・消耗品
#region(搭載可能 消耗品)
搭載可能 消耗品
|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|CENTER:48|LEFT:440|c
|~スロット|消耗品|使用&br;回数|準備&br;時間|有効&br;時間|効果|h
|~R|[[&ref(tmp/応急工作班II.png);>消耗品#SSDamageControlParty]]|3|60秒|15秒|火災・浸水・損傷したモジュールの修復|
|~T|[[&ref(消耗品/PCY045_HydrophoneNew_0.png);>消耗品#Hydrophone]]|-|80秒|30秒|潜航中に使用することで、視程を超える位置にある地形や敵の水上艦艇、水上および潜望鏡深度の潜水艦をハイライトすることができます。&br;艦発見距離:7.0[km]&br;ピンガー間のインターバル:6[秒]|
|~Y|[[&ref(消耗品/Consumable_PCY048_SubmarineLocator_0.png);>消耗品#SubmarineSurveillance]]|-|290秒&br;80秒|60秒|潜航中の潜水艦を発見します。&br;潜水艦の発見:9[Km]&br;1回目の使用に用意時間290[秒]が必要|
#endregion

&br;
**ゲーム内説明 [#Explain]
613型潜水艦はソ連海軍が最も多く建造した潜水艦級で、第二次世界大戦中に得られた経験を活かして開発されました。潜航可能な時間が長いという点が特徴でした。

**解説 [#Manual]
''[[初心者で購入を検討されている方へ>プレミアム艦#ub90aa72]]''
ver.0.11.9(2022年10月)に実装されたソ連のTier8潜水艦、プレミアム艦艇。
米独の潜水艦ツリー実装に伴うイベントにて[[伊56>I-56]]と共にランダムバンドルで販売が開始された。イベント終了後はしばらくの間入手不可能だったが、現在はプレミアムショップや武器庫から入手可能。費用は10,800ダブロン。
本艦の実装から2年半後にソ連の潜水艦ツリーが実装された。そのため、本艦とツリー艦と艦性能としての方向性(コンセプト)が大きく異なっているので注意が必要(誘導魚雷はツリー艦よりも実用性が高いが、酸素の回復力は本艦が低いなどの差がある)。
&br;

-''抗堪性''
HPは他国の同格艦と比較すると並か並以下。同時に実装された[[伊56>I-56]]と比べると1万も低いが、本艦は船体が小型のため被弾面積が小さく機動性にも優れているため生存性は高い方と言える。
&br;

-''ソナー''
--''ピンガー''
ピンガーの速度は&color(red){980m/秒};と非常に速く、ツリー艦よりも速い。全潜水艦と比較してもトップクラスである。あまりにも速いので偏差射撃が非常に楽であり、ピンガー幅が8mなのも気にならないだろう((実用性はともかくスキルで特化すれば1239.7m/sまで強化可能。砲弾と違い減衰しないのでWoWs内"最速の弾"とも言える。))。三次元航行する水中の敵潜水艦が相手でも船首部分を狙ってやれば高確率で命中するので覚えておこう。
--''ハイライト''
ピンガーの速度が速いという長所がある一方でハイライトの持続時間が非常に短いというツリー艦と同じ欠点を抱えている。
ピンガーを1回当てた場合の持続時間は25秒、2回当てても30秒までしか延長されない。ピンガーの準備時間が&color(red){9.5秒};と長い事と敵艦が応急工作班を使う事を想定するとハイライトを維持するチャンスは1~2回あるかないかだろう(これでもピンガー準備時間が15秒のツリー艦よりは全然マシな方である)。加えて誘導魚雷の雷速が65knotと遅いので、距離次第では命中する前にハイライト効果が切れてしまう可能性がある。
この問題に対する解決策として「ハイライトの2回目は狙わず1回のみで運用する」か、「誘導魚雷がある程度目標艦に接近してからハイライトを付ける」という方法が考えられる。前者の場合は「ソナー操作員」を取得し1回目のハイライト持続時間を延長させて命中確率を上げる運用((これに「ソナー操作専門家」も取得した場合、専門家が適用された1回目39秒を当て残り30秒で専門家が切れた2回目26秒を当てるとどうなるの?と思うだろう。しかし1回当てた場合そのハイライトが切れるまでスキルが適用されたままらしく専門家が適用された32秒で更新される。))。後者の場合は後からハイライトを点灯させれば良いので持続時間が短くても問題ないが、命中直前で目標艦が応急工作班を使用すればハイライトを消されるため命中率は高いとは言えない。どちらの方法で運用するにしても魚雷を当てようとする場合はある程度接近するか工夫を凝らす必要がある。
&br;

-''魚雷''
--''魚雷発射管と装填手''
[[U-190]]と同じ艦首4門、艦尾2門とこのTier帯では標準的な武装を備えている。ツリー艦と異なり装填手は門数と同数の人数が配置されているので魚雷管理はしやすい。しかし、魚雷の再装填時間が61秒とかなり悪く、同格同国の[[L-20]]よりも魚雷投射量は劣る。
--''音響誘導魚雷''
魚雷の威力は[[L-20]]よりも僅かに高いが、他の潜水艦と比較すると威力は低いと言わざるを得ない。敵潜水艦に魚雷を2~3本当てても沈められない可能性が高い。もちろん、駆逐艦相手でも苦労する。魚雷の射程と雷速、発見距離の性能はTier相応だが、先述したようにピンガーとハイライトに難があるため魚雷を命中させるのが難しい。本魚雷の射程は9kmだがハイライトの持続時間的に実用的な射程は約4.2kmほどしかない。それ以上の距離が離れた敵艦を狙おうとした場合はピンガーで継続的にハイライトを維持する必要がある。
--''代替魚雷''
低威力な音響誘導魚雷とは対照的に、代替魚雷の威力は[[伊56>I-56]]とタメを張れる同格トップクラスの性能を有している。
この威力なら戦艦のような大型艦相手でも致命傷を与えられる。しかし、残念ながら本艦は射角の拡散幅が3°とツリー艦の2.5°より広いため、精密な射撃が出来ないのが残念なところ。射程は12.3kmと長いので遠距離攻撃は容易いが、先に述べたように再装填時間が1分超なのでポンポンと撃てないのがネック。目標艦に対してここぞという場面で回避しづらい側面から攻撃するなどの工夫が必要。
蛇足だが、実装当初は潜行しながら敵艦の真横に接近し、回避不能の超近距離から雷撃する「ショットガン戦法」が主流だった。しかし、この戦法があまりにも強力過ぎたため運営から「射点から3kmまでは威力が大幅に低下する」という仕様が追加された。これにより現在はショットガン戦法が難しくなっている。
&br;

-''潜航能力''
潜行能力は250単位(4分10秒)とそこそこ多いが、回復レートは0.80単位/秒と悪い。ツリー艦の[[L-20]]よりも劣るため、適宜息継ぎが出来る場所を確認しながら立ち回る必要がある。
&br;

-''機動性''
--''水上''
水上と潜望鏡深度の速力は30knotとこのTier帯の潜水艦としては良好。転舵性能と潜行能力も高いので飛んでくる航空爆雷を避けやすく、すぐに潜って砲弾をかわすといった緊急回避も容易いのが長所。
--''水中''
水中の速力は21knotと同格の潜水艦と比較するとかなり速い。近年実装される潜水艦の大半が水中速力を遅めにする傾向がある中でこれだけの速度が出せるのは非常に良い。21knotもあればある程度の水中離脱を計れるのは潜水艦初心者にも優しいと言える。抗堪性でも述べた通り同Tier潜水艦と比較すると小柄なので意外と爆雷を受けにくいのも取り柄と言える。また、潜行速度が速いのですぐに潜れるのも
&br;

-''隠蔽性''
水上発見距離は5.5kmとかなり良好。ツリー艦艇の[[L-20]]の6.2kmよりも優れている。ある程度強気の前線偵察を行えるが、マッチング帯には[[陽炎>Kagero]]のような本艦よりも隠蔽距離に優れた(又は同等)艦艇とマッチングする機会が多いため油断は禁物。戦闘の際には必ずマッチングする敵艦艇と発見距離を確認する必要がある。レーダーや航空機で発見されて敵潜水艦のピンガーが飛んできても小型で機動性に富み、水中に潜る時間も早い本艦であればかわすのは容易いので落ち着いて対処しよう。
&br;

-''消耗品''
ツリー艦艇と少々異なる部分があるので注意。
--''応急工作班''
[[L-20]]と異なり&color(red){15秒};と長いのが利点。レアUGの応急工作班改良1を搭載すれば21秒まで延長する事が出来る。水中で敵潜水艦と戦闘になった場合は優位に立ち回れる可能性があるので採用するのも一考の余地がある。
--''受波器''
補足距離は[[L-20]]と同じ7km。同格の米潜[[Salmon]]の8kmには一歩劣るので要注意。
--''潜水艦探知機''
[[L-20]]と性能がだいぶ異なる。
[[L-20]]が動作時間40秒、準備時間が100秒に対して、本艦は動作時間60秒、準備時間80秒になっている。用意時間は[[L-20]]の方が5秒早いが、総合的に見れば本艦の潜水艦探知機の方が優れていると言えるだろう。また、UG「改良型潜水艦探知機1」やスキル、旗などを搭載すれば準備時間を40秒代にまで縮める事が可能になる。高頻度で水中を照らせるので敵潜水艦の行動範囲を大きく制限させることが可能。たまらず浮上してきた敵潜水艦に対して良隠蔽を活かした目視による補足で追い詰めるなど戦略的に使っていこう。
米英の潜水艦は補足距離が6kmなので距離次第では一方的に照らし出せるのが強み。[[U-190]]のような一部の潜水艦は補足距離が同じ9kmのため注意。ハイライトの項でも触れた通りハイライトの持続時間に余裕がないため、敵艦の位置が射程圏内ギリギリだと到達する前にハイライト効果が切れたり、ピンガー射撃の連発で位置を特定されてしまうなどのデメリット面が大きい。どちらかと言えば誘導魚雷で沈めるよりも、照らして味方の水上艦に攻撃してもらう運用がベストだろう。
&br;

-''総評''
解説の頭でも説明したように実装時と現在では潜水艦の環境が大きく異なっている。そのため実装当初の艦のコンセプトと運用方法では現環境に適応してるとは言いづらく、扱いが難しい潜水艦になっている。
実装されて間もない頃は機動性と隠蔽性の高さを活かして敵艦に接近し近距離雷撃を叩きこむ運用が主流だった。しかし、現在は近距離雷撃をすると威力が大幅に低下する仕様が追加された事でこの戦法を取りづらくなっている。このため現在は潜水艦探知機で敵潜水艦の動きを制限しつつ、代替魚雷で雷撃を行う駆逐艦のようなポジションに落ち着いている。
潜水艦探知機の性能は確かに優れてはいるが、誘導魚雷とハイライトが頼りないため自ら敵潜水艦を沈めるのが難しい。また、魚雷装填時間が長い上に射角が広いのでピンポイントに狙えない、潜行能力の回復レートの低いなど、制約の多い本艦が戦果をあげるためにはある程度自由に行動が出来るフィールドが必要になってくる。そのためには最低でも対面にいる敵潜水艦を仕留める必要があり、味方艦と連携して敵潜水艦に対処する戦略的な運用が求められる。

**史実 [#History]
ソ連海軍のディーゼル・エレクトリック潜水艦S-189(プロジェクト613、NATOコードネーム:ウィスキー級)は、冷戦初期の大量生産型潜水艦として、戦後のソ連海軍における基幹戦力を担った一隻である。
~第二次世界大戦終結後、ソ連は米英を中心とする西側諸国の脅威に対抗すべく、海軍の近代化を急務とした。その設計の根幹となったのは、鹵獲したドイツの[[Type XXI Uボート>U-2501]]の先進技術であり、これを基にツクベ-18(第18中央設計局)が「プロジェクト613」を開発した。本型は単なる試作に留まらず、世界規模での展開を想定した主力量産型として位置付けられ、S-189はその標準的な中型魚雷潜水艦として1954年3月31日、レニングラード(現サンクトペテルブルク)のバルチック造船所(第189工場)で起工された。
同年9月4日の進水を経て、1955年3月9日に竣工したS-189は、バルト艦隊へと配備された。以後、夏はレニングラード、冬はバルトイスクを母港として、冷戦の最前線であるバルト海での訓練と哨戒任務に明け暮れることとなる。同級は最終的に215隻が建造され、ソ連潜水艦史上最多の生産数を誇る艦種となったが、S-189はその膨大な数の中でも、ソ連の海軍力投射を支えた象徴的な存在であった。
対潜戦術の進化に伴い、ディーゼル駆動の限界に直面しながらも、35年間にわたり現役を続行した。1986年に予備役となりクロンシュタットへと回航された後、1990年4月19日にソ連海軍から正式に除籍された。本来であれば解体・売却される運命にあったが、冷戦終結後の混乱の中で放置され、1999年頃に港内で浸水し沈没した。
~しかし、この不慮の沈没がS-189の運命を劇的に変えることとなる。2005年、地元実業家であり元潜水艦乗員のアンドレイ・アルチョーシンが、歴史的遺産の消失を惜しみ私財を投じて引き上げと修復を決行した。2007年8月2日、ネヴァ川のシュミット堤防に永久係留された本艦は、2012年から博物館船として一般公開が開始された。かつての「鉄のカーテン」の担い手は、今もサンクトペテルブルクの地で、冷戦期ソ連海軍の日常を体現する貴重な遺構として来館者を迎えている。ロシアの潜水艦史に残る重要な型なので、将来観光する事が可能になれば興味のある艦長は訪れてみてはいかがだろうか。

**小ネタ [#Digression]
-tierについて
戦後世代ではあるが中型潜水艦ということで、WoWsでは[[戦中世代の大型潜水艦>K-1]]よりtierが低く設定されている。
なお同格になる[[L級最終型>L-20]]は同じく戦中世代だが、元を辿れば1910年代の英潜水艦の設計をベースとしている。

-艦橋の文字について
C-189…と書いてあるように見えるが、アルファベットのCではなくキリル文字のС(アルファベットのSに相当)である。

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