Sejong

Sejong (世宗)(軽巡洋艦計画案「CL-154」)

性能諸元

･基本性能

･アップグレード

･消耗品

ゲーム内説明

CL-154 級巡洋艦は、アトランタ級巡洋艦の発展型としてアメリカで設計されました。同級巡洋艦は、船体が大型化し、5 インチ砲を搭載していました。新型砲は発射速度と射程が向上し、砲弾の重量が増加しました。6 隻には船体番号さえ与えられましたが、1945 年の海軍予算の削減により建造は中止されました。完成していた場合、一部の巡洋艦は大韓民国海軍に引き渡された可能性があります。その可能性を具現化したのがこの世宗 (セジョン) です。1950 年代と 60 年代の同国は、様々な艦種の軍艦 42 隻をアメリカから取得していました。

解説

• 抗堪性
  引き続き棺桶である。
  米ソのエセ軽巡とは異なり、そもそもHPが少ない。Tier10にはこいつよりHPが多い駆逐艦がいる。
  艦首艦尾は据え置きの16mm。これは口径229mm以上のAPに全身の装甲を強制貫通され、貫通力さえ足りればバイタルを撃ち抜かれるという事である似た装甲特性を持つNeptuneと異なりバイタルがコンパクトなため過貫通バリアが発動しやすいのがせめての救い。
  ヘイトも非常に高いため、被発見を受ければ四方八方から強制貫通方が飛んでくる。16mmの面積は広いため、229mm以上の口径のAPは角度関係なく脅威になり得る。
  また船体中央のバイタル、具体的には3、4番砲塔とその間のバイタルが水面上に顔を出し、バイタル装甲も剥き出しになっている。貫通力も低いAPにも抜かれる事はもちろん、本ツリー特有の、高貫通力HE、SAPでバイタル判定を受けてしまう。
  なお甲板部分以外の砲郭と船体側面は32mmであり、457mmまでの砲弾を跳弾させられる*2。
  艦首艦尾の広い16mmと低いHPから抗堪性は同格最低クラスだが、32mm装甲を生かせば46cm未満相手には優位に立ち回れる‥かもしれない。
  　
• 主砲
  127mm砲を6x2門搭載。
  モンタナやオースティンなどと同じく54口径に延伸されておりAtlantaのそれより弾道は良いのだが門数・装填時間で劣り、Tier9においては全く火力不足*3
  射程14kmは火力投射目的には短すぎるが、弾道からこれ以上長くても効果は薄いだろう。発火率は優秀であり、継続的に当てられる腕と状況さえあれば決して使えない性能はしていない。

• 魚雷
  ツリー特色の深度魚雷を2基4連装。これが両舷にあり更に装填ブースターをもっている。
  前級と比較して射程が1キロ伸び、3連装→4連装に。その分装填速度が悪化したが、アプグレのスロット6が解放されたため特化すれば前級から微減する。
  12km魚雷を大量に流すことができるのは強力。撤退時などなら最多の32本流せることもある。
  装填時間は特化で101.7秒まで縮む。（艦長スキルの魚雷装填手と、魚雷発射管改良２を組み合わせた場合）
  大抵の場合、素直に駆逐に随伴すると敵大型艦を射程に収める前に対面の駆逐艦に隠蔽を割られる。魚雷を活かすには敵の進行方向先に陣取ったり、上手く島や煙幕で接近するのが理想。
  　
• 対空火力
  射程6kmの長距離対空砲の爆発数が10と同格最多*4。固定装備の対空防御砲火を使用する事でTier9最強クラスの艦隊防空性能火力を叩き出せる。
  中距離対空は特筆すべきほどの火力では無い*5が、射程が4kmと他艦より恵まれており、防御砲火を使用すれば十分な火力が出せる。
  隠蔽特化にすると、航空被発見距離=対空射程となるため艦載機としてもなかなか厄介だろう。
  とはいえ被発見食らうだけでも痛い虚弱体質なので、付け狙われる可能性はある。またMaltaの爆撃機には要注意。
  　
• 爆雷
  ある。が本艦の耐久性や、ソナー未所持である事を踏まえると使う事は殆どないだろう。
  　
• 機動力
  旋回半径は十分に小さい。転舵所要時間も短い。
  ただし速力は33ktと平凡であり、機動力で抗堪性を補うことは難しい。舵が効きやすい事は先述の32mm装甲を生かす上で有利。
  　
• 隠蔽性
  最良隠蔽で9.7km。同格軽巡よりは良いがT10にはもっと良好なのがいる(例123)。前級から0.5キロ悪化した。たかが0.5キロだが、されど0.5キロである。前線でシビアな動きをする本艦にとって、意外と隠蔽悪化は足を引っ張る事が多いので十分注意したい。
  隠蔽特化は必須だろう。
  　
• 消耗品
  引き続き煙幕を使うことができる。乏しい抗堪性を補う重要アイテムである。

• 総評
  諸々のスペックが向上したChumphon。やや不足気味の魚雷射程、主砲射程(と弾道)のために前に出たくなるが、下手に前に出ると駆逐艦に隠蔽を割られ、相変わらずの低いHPと戦艦砲を弾けない１６ミリ装甲故にハカイチ待ったなしである。この艦が輝けるシチュエーションは対面駆逐艦が(相打ちであっても)排除される、大型艦によってプッシュをされる時、と限定的であり、勝つ動きをするならば自らの手でそのシチュエーションを生み出さないといけない。超高弾道の主砲で速やかに敵駆逐を排除し、マップとにらめっこしながら自身の動くべき位置を常に意識し続けない限りこの艦は劣化フリント、経験値ボックスにしかならない。(苦手であるとはいえ)駆逐処理を的確に行い凶悪な高威力魚雷をばら撒くことで、初めてこの船は真価を発揮してくれるだろう。
  　

史実

太平洋戦争中にアメリカ海軍で計画されたAtlanta級の発展型である「CL-154級軽巡洋艦」が元ネタとなる。
World of Warshipsでは「もしも大戦中のアメリカ海軍でCL-154級が建造され、戦後に大韓民国海軍に譲渡されていたら」というIF設定に基づいてパンアジア国籍として実装されている。

史実でのCL-154級は6隻の建造が計画されるも大戦終結前にキャンセルされ、戦後に再検討もなされたが最終的には破棄された。
アメリカ国籍のAustin及びパンアジア国籍のJinanは再検討時をベースに戦後世代の装備で実装されているが、こちらは大戦中の計画時に近い装備構成となっている。

小ネタ

名前の由来は李氏朝鮮の第四代国王である世宗。現在のハングルを創った人物とされている。現在でも韓国国民の人気の高い国王でありその名に因んだものが数多く存在し、韓国海軍所属のミサイル駆逐艦「世宗大王」や、テコンドーの技名セジュンなどが代表的である。

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