Tier7 イギリス 自走砲 / 略称:Crusader SP / 日本語表記:クルセイダー5.5インチ自走砲
↑ Q.F. 4.5-in. Howitzer
初期状態。
Archerと同じく、Crusaderの車体を前後逆にして使っている。
初期砲は車体の大きさに対しあまりにアンバランスな短砲身が特徴である。砲口が天井の無い操縦席の真上に位置するという無茶さ。
些細な差ではあるが、BishopやFV304にはあったマズルブレーキが無くなっている。
↑ B.L. 5.5-in. Gun
最終状態。その名の通り、Crusader 5.5-in. SPの史実装備。
性能こそ別物だが、FV4004 ConwayのB.L. 5.5-in. AT Gunと同じ形状をしている。
長砲身化した事でかなりバランスが良い見た目になった。駐退機の一部(らしきもの)がツノっぽい。
このTier帯では、車高の低い小柄な自走砲になる。防盾のない剥き出しの砲のおかげで投影面積も小さく収まっている。
因みに発射の余波をもろに被る位置の剥き出しのパイプ椅子が運転席。Crusaderの戦闘室と砲塔を取り払い、後ろ向きに砲を載せているのだが、ゲームでは砲口側が前進方向になっている関係で席が後ろを向いている。
スペック(v1.13.0)
車体
耐久値 | 350 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 28/28/12 |
最高速度(前/後)(km/h) | 14/43.5 |
重量(初期/最終)(t) | 17.59/19 |
実用出力重量比(hp/t) | 21.58 |
主砲旋回速度(°/s) | 14 |
視界範囲(m) | 275 |
本体価格(Cr) | 1,440,000 |
修理費(Cr) | 3,500 |
ロール | 自走砲 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 爆発範囲(m) | スタン時間(s) | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
Q.F. 4.5-in. Howitzer | 5 | HE | 28 | 450 | 2.22 | × | 0.66 | 4 | 270 | 75 | 250 | 463 | -5°/+45° |
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B.L. 5.5-in. Gun | 2.07 | HE HE AP | 35 44 212 | 550 650 400 | 6.8 4 - | 12.1~22 × × | 0.66 | 4.8 | 440 471 528 | 32 | 700 750 720 | 1,869 |
※4.5inch = 114.3mm
※5.5inch = 139.7mm
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Nuffield Liberty Mk. III | 395 | 20 | 383 |
---|---|---|---|
Nuffield Liberty Mk. V | 410 | 20 | 383 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Crusader Mk. II | 19 | 30 | 9,000 |
---|---|---|---|
Crusader 5.5-in. SP | 21 | 32 | 9,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
WS No. 9 | 375 | 40 |
---|---|---|
WS No. 19 Mk. I | 400 | 40 |
WS No. 19 Mk. II | 450 | 40 |
WS No. 19 Mk. III | 550 | 40 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
× | Class2 | × | Class2 | × | × | ||||||
× | × | Class2 | × | Medium |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 16.25% | 2.32% |
移動時 | 8.15% | 1.17% |
派生車両
射界
Q.F. 4.5-in. Howitzer | 左17°/右23° |
---|---|
B.L. 5.5-in. Gun | 左19°/右20° |
開発ツリー
Q.F. 4.5-in. Howitzer (初期/43,000) | ━ | B.L. 5.5-in. Gun (14,000/88,000) | ━ | FV207 (118,200/2,730,000) | ||
WS No. 9 (初期/3,600) | ━ | WS No. 19 Mk. I (1,480/15,000) | ━ | WS No. 19 Mk. II (3,600/21,000) | ━ | WS No. 19 Mk. III (4,000/22,000) |
Nuffield Liberty Mk. III (初期/11,500) | ━ | Nuffield Liberty Mk. V (1,000/12,500) | ||||
Crusader Mk. II (初期/15,000) | ━ | Crusader 5.5-in. SP (9,000/20,000) |
車両に関する変更履歴
v0.9.7 | 視認範囲を370mから330mに変更 |
v0.9.16 | HDモデル化 |
v0.9.18 | Crusader Mk. IIサスペンションの移動中の拡散を9%減少 Crusader 5.5-in. SPサスペンションの移動中の拡散を25%減少 Crusader Mk. IIサスペンションの旋回中の拡散を9%減少 Crusader 5.5-in. SPサスペンションの旋回中の拡散を25%減少 Q.F. 4.5-in. Howitzerの精度を0.72mから0.66mに変更 B.L. 5.5-in. Gunの精度を0.72mから0.66mに変更 Q.F. 4.5-in. Howitzerの主砲旋回時の拡散を16%減少 B.L. 5.5-in. Gunの主砲旋回時の拡散を13%減少 B.L. 5.5-in. Gunの装填速度を28秒から29秒に変更 Q.F. 4.5-in. Howitzerの照準時間を4.5秒から4秒に変更 B.L. 5.5-in. Gunの照準時間を6.5秒から4.8秒に変更 Q.F. 4.5-in. Howitzerの通常弾の貫通を57mmから28mmに変更 B.L. 5.5-in. Gunの通常弾・課金弾の貫通を75mmから35mmに変更 B.L. 5.5-in. Gunの通常弾・課金弾のダメージを900から600に変更 B.L. 5.5-in. Gunにスタン効果を追加 視認範囲を330mから275mに変更 |
v1.5.0 | B.L. 5.5-in. Gunの最小スタン時間を13.5秒から12.1秒に変更 |
v1.9.0 | Q.F. 4.5-in. Howitzerの総弾数を64発から75発に変更 |
v1.13.0 | B.L. 5.5-in. Gunに戦術砲弾(AP)を追加 B.L. 5.5-in. Gunの代替砲弾(HE)の弾速を440m/sから471m/sに変更 B.L. 5.5-in. Gunの代替砲弾(HE)の貫通力を35mmから44mmに変更 B.L. 5.5-in. Gunの標準砲弾(HE)のダメージ値を600HPから550HPに変更 B.L. 5.5-in. Gunの代替砲弾(HE)のダメージ値を600HPから650HPに変更 B.L. 5.5-in. Gunの標準砲弾(HE)の爆発範囲を7.2mから6.8mに変更(記載なし) B.L. 5.5-in. Gunの代替砲弾(HE)の爆発範囲を8.1mから4mに変更(記載なし) B.L. 5.5-in. Gunの代替砲弾(HE)の弾薬費を4,800Crから750Crに変更(記載なし) |
解説(v1.15.0)
- 概要
v0.8.7で追加されたTier7のイギリス自走砲。
Crusader巡航戦車の車体を流用した試作自走砲である。
- 火力
火砲はお馴染みの4.5インチ砲と、新規開発の5.5インチ砲から選択できる。
本車輌の隠れた強みとして、俯角が-5°取れることが挙げられる。接射や起伏の多い地形からの砲撃時に恩恵を感じるだろう。- Q.F. 4.5-in. Howitzer
Bishop、FV304から引き継ぎの初期砲。
約500mの短射程・極端な高弾道の性質は変わっておらず、装填速度・照準速度共に優れている。
明確な違いは射界で、FV304から更に広くなっている。また装填速度も微妙に上がっており、本車特有の機動性もあるためますます戦車随伴迫撃砲と言ってもよくなっている。
これまでの車両で扱い方は慣れているはずなので、運用方法はそのままに更に扱いやすく感じられる事だろう。
火力に関してはTierが上がったことにより相対的に不足気味だが、それでもこの砲の特性は強力であり、まだまだ高弾道が生きる局面も多いため、あえてこの砲を使い続ける選択もある。
ただ、主砲旋回速度は多少低下しているので、射界が広いからといってあまり乱雑に扱わないように注意しよう。 - B.L. 5.5-in. Gun
Crusader SPの史実砲。
こちらは長砲身の長射程砲となっており、大口径化により爆発半径は7.2mと大幅に向上、さらにスタン効果も得ている。
しかし通常弾の火力は初期砲から僅か100しか上昇しておらず、一方の発射レートは約5分の2にまで減少している。弾道の低さから天板に命中し辛いこともあり、単純な火力では他国自走砲に劣る。
その代わり、砲精度・照準時間・砲旋回時の照準拡散などは高性能であり、速めの弾速と相まって中距離ではかなり当てやすくなっている。
弾道は低いので、これまでのような障害物裏にまで届かせる撃ち方はできない。
- Q.F. 4.5-in. Howitzer
- 装甲・隠蔽率
前面・側面の大部分が28mmと、自走砲らしく薄い。
だが車高がかなり低く、防盾もない事から投影面積が非常に小さい。
正面を向いていたり、初期砲を積んでいるCrusader SPを精度が悪い砲で狙う場合は無理に砲身を狙わず、しっかりと当てやすい車体を狙おう。
砲が後ろにあることから、豚飯で更に投影面積を削減できる。接敵された時、口径85mm未満の小口径砲相手であればあがきとして試してみてもよい。
また、他国自走砲と比べて隠蔽率がかなり優秀*1で、視界や隠蔽の強化次第では見つかるまでに数発直射を撃ち込めることもある。
- 機動性
冒頭で述べた通り、本車は砲を車体に対し後ろ向きに装備している。ゲームの仕様上は砲口側が前方として実装されているため、前進(砲口側)が後進速度であり、後進(戦闘室側)が通常車輌の前進速度となっている。これにより前進速度が15km/h程度であるのに対し、後進速度は40km/hを超える。*2
この特徴を理解していれば、他の自走砲では無理な神速の回避行動や変則的な陣地変換、全速後進で逃げながら追ってくる敵戦車を直接照準で撃退するといった芸当が可能になる。
車体旋回性能も自走砲離れしたものを持っており、後退しつつのスラローム走行も難しくはない。照準拡散の問題はあるものの、軽戦車の回りこみに追従して直射を狙う事すら可能である。
もちろん加速力も中戦車並に良好であり、配置への素早い移動はもちろん、敵に発見されても前述の車体の小ささも併せて退避しやすい。
またマウス右ボタンのホールド(押しっぱなし)により砲身を固定すると、後退時に自動で正面を向こうとしなくなるため移動がしやすくなる。
ちなみに車体が前後逆になっている自走砲や駆逐戦車は多いが、その多くは砲身方向への前進速度の方が速い仕様になっている。本車のように後退速度の方が速いケースは珍しい。現在、この後進の方が速い仕様なのは本車とArcherのみである。
- 開発
エンジンはCrusaderと互換性があり、無線機はFV304の中間無線機まで引き継がれる。が、何故か肝心の最終無線機は引き継げず、Tier7(の特に自走砲)としては通信範囲が狭い。
また、初期履帯の積載の余裕が多く、後期砲のB.L. 5.5-in. Gunも拡張パーツなしなら重量制限ピッタリで積むことが可能。
- その他
英国自走砲ルートはBishop以降は本車両以外全て換気扇が搭載出来るが、本車は見ての通り出来ない。
- 総論
移動の際に方向転換操作で混乱しないことが運用の肝になるユニークなこの自走砲は、機動力の特殊性もあって、Q.F. 4.5-in. HowitzerとB.L. 5.5-in. Gunのどちらでも堅実な運用が可能な面も併せ持っている。
高火力な最終砲一択になりがちな自走砲では味わえない貴重な戦闘経験を楽しませてくれるだろう。
史実
Crusader 5.5-in. SPは、クルセイダー巡航戦車を改造して5.5インチカノン砲(wikipedia)を搭載した自走砲である。
第2次世界大戦のすぐ後に試作車が完成したが、量産も配備もされなかった。
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