Object 590

Tier9 ソ連 中戦車 (課金戦車) / 略称: Obj. 590

スペック(v1.23.1)

車体

武装

砲塔

エンジン

履帯

無線機

乗員

拡張パーツ

	Class2		Class1		Class1		Class1		Class1		Class1
	○		○		Class1		Class2		Medium

隠蔽性

車両に関する変更履歴

解説(v1.23.1)

• 概要
  v1.23.1で追加されたTier9のソ連課金中戦車。
  クレジットと経験値の優遇があり、Tier10同様ボンズも獲得できる。
  公式解説記事
   

• 火力
  主砲は3発装填のソ連型オートリローダー砲。IS-3AやKV-1SAと同じく、装填弾数が多くなるにつれて装填時間が長くなるタイプ。
  砲性能全般が悪く総じて火力はやや控えめである。100mm砲であるが同格の130mm砲並の砲性能であると理解しておくとよいだろう。
  仰角は広いが俯角は-6°と狭い。
  • 100 mm D-54TA
    単発火力は320と低めだが、初弾の装填時間は8.5秒と単発砲と遜色なくDPMも悪くない。ただし装填棒を載せられない点には注意。
    2発目の装填時間は15秒、3発目は19秒と極端に長くなり、合計装填時間は42.5秒と弾倉合計攻撃力には見合わない程に長い。連射間隔も4秒と長く連射を狙うと反撃を貰いやすい。

    照準時間は口径の割に長くしっかりと照準しなくてはならない。精度は平均よりも少し悪い程度だが口径を考えるとこちらも物足りない。
    車体関係の拡散が異常に悪く照準時間の長さと合わせて足を止めている時間は長くなりがち。近距離戦をする場合は大きな弱点であるためしっかりと強化しておきたい。一方で砲塔旋回時の拡散は悪くないため後方狙撃などは相対的に得意。

    通常弾はAPCR弾で貫通力は少し物足りないが弾速は1,480m/sとゲーム内でも有数の値。課金弾はAP弾と珍しいが弾速が895m/sと遅く貫通力も低い。口径の小ささから標準化の恩恵も小さく砲性能の低さもあって重装甲車両と正面から対峙するには苦しい。HE弾は威力の伸びこそ良いが貫通力は並で弾速は更に遅くなる。
    弾種の使い分けが必要になってくるが、初弾の装填時間が短いためローダー系の割に砲弾の切り替えリスクは低め。

     

• 装甲
  中戦車としては良好な装甲を持ち通常弾に対しては有効に働く。
  俯角の少なさから平地での戦闘向きであり、昼飯や豚飯との相性は良いので積極的に防御姿勢を活用していきたい。
  車両耐久力は1,800と高く、ソ連車両であるが弾薬庫の耐久力も高い。
  • 砲塔
    砲塔正面は装甲厚200mmと中戦車としては良好だがソ連のお椀型砲塔にしては少々控えめ。特に砲身付け根周辺は垂直であるため冷静に狙われれば格下の通常弾にも貫通される可能性がある。
    左右のキューポラは100mm厚の弱点。

    砲塔側面は装甲厚110~130mm、背面は100mm、天板は前半部分が40mm、後半部分が30mmと中戦車としてはかなり厚め。
    砲塔は後部に突き出た形をしており余所見をすると遮蔽物などからはみ出ることがあるので注意。

     
  • 車体
    車体正面は上部、下部共に装甲厚110mmに62°傾斜で対AP弾で210mm前後の防御力と良好。格下の通常弾程度ならば十分に機能する。

    車体側面は装甲厚85mmとT-54よりも5mm厚いが、突き出たターレットリング部分が75mmと薄く弱点であるので注意。なおサイドスカートは飾りであり当たり判定はない。
    車体背面は装甲厚45mm、天板は15~20mmと砲塔と比べて薄め。

     

• 機動性
  機動力は万能型中戦車としては良好で装甲を考えると優秀といえる。
  エンジン引火率は15%と低め。
   

• 偵察性
  視認範囲は380mと短めだが、隠蔽率は同格中戦車の中でも優秀であるため視界を強化すれば偵察役も引き受けることができる。
   

• 搭乗員
  搭乗員は3名と少なく車長が無線手と装填手を兼任し、砲手も装填手を兼任している。このため搭乗員の負傷時の影響が非常に大きい。
  幸い弾薬庫耐久力の高さなどから装填手パークの取得優先度は低い。
  搭乗員の経験値優遇はついているが搭乗員自体が少なく他のソ連中戦車と搭乗員構成が異なるため育成車両としては不向き。
   

• 総論
  ソ連式オートリローダーに良好な装甲と機動力、偵察性を併せ持った万能型中戦車である。
  主砲はオートリローダーによる瞬間火力に加え初弾の装填時間の短さから単発砲としても隙が少なく、対峙するとなかなか厄介といえる。
  生存性に関しても中戦車としては打たれ強く、機動力や隠蔽性の良さも相まって継戦能力や柔軟性は高め。

  一方で砲性能の悪さは最大の弱点であり拡張パーツや搭乗員パークでの強化は必須である。連射間隔の長さから瞬間火力を発揮できる機会は少なく、砲弾の極端な特性も合わさり主砲の扱いはとにかく難しい。
  弱点の少ない装甲も裏を返せば特段厚い部分がないため、高貫通の相手からすると貫通可能箇所の広い的となってしまう。装甲に関しては対格下用、あるいは射撃時の時間稼ぎ程度と捉えたほうが良いだろう。
  同格の中戦車と比較した場合の欠点としては単発運用では万能型中戦車に、生存性では攻撃的中戦車に、瞬間火力では支援型中戦車に、機動力では狙撃型中戦車に後れを取るとなる。
  特に搭乗員の兼任が多く強化要素も砲性能を補うために割かねばならないことから、特定の能力を伸ばして戦闘スタイルを変えられるという万能型中戦車の最大の強みが活かせない点は辛い。オートリローダー持ちであるにも関わらず典型的な器用貧乏車両と言ってよいだろう。

  以上のようにソ連式オートリローダーとクレジット優遇、ボンズ獲得と引き換えに砲性能という大きな代償を払っており、強化込では総合的に見て同格中戦車に後れを取ることとなる。
  対峙した敵の得意な部分での勝負を避け苦手な部分を突くのは万能型の基本であるが、本車両に関しては特にそれを強く要求される。

史実

情報提供

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