Pz.Sfl. IVb

Last-modified: 2020-09-07 (月) 14:05:26

Tier 4 ドイツ 自走砲

Pz.Sfl. IVb_0-min.PNG
↑10,5 cm le.F.H. 16 L/22
自走砲というより駆逐戦車的な外見。車高も低く、車体も小さいが機動性はあまりよくない。
Pz.Sfl. IVb_1-min.PNG
↑10,5 cm le.F.H. 18 L/28
砲塔は360度旋回できそうだが、旋回角度は限られている。

v0.9.16まで

pzsfl4.jpg
pzslf4back.jpg

スペック (v1.10.0)

耐久値305
車体装甲厚(mm)20/15/15
最高速度(前/後)(km/h)35/10
重量(初期/最終)(t)17.81/18.00
実用出力重量比(hp/t)10.00
砲塔旋回速度(°/s)10
視認範囲(m)255
本体価格(Cr)150,000
修理費(Cr)
 

武装

名称発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力爆発範囲(m)スタン時間(s)精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
10,5 cm le.F.H. 16 L/223.87HE274101.91×0.765.5380120128490-10°/+40°
10,5 cm le.F.H. 18 L/283.87HE264101.91×0.725.5410105128585
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Pz.Sfl. IVb20/15/15102552,000
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
Maybach HL 62 TR14020550
Maybach HL 66 P18020550
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
Pz.Sfl. IVb182010,000
Pz.Sfl. IVb3202210,000
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
FuG 531050
FuG 741570
Fu.Spr.Ger. "a"700150
 

乗員

1Commander(Radio Operator)2Gunner3Driver4Loader
 

拡張パーツ

改良型換気装置×装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサー×
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材×内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時16.76%3.5%
移動時8.38%1.75%
 

射界

射界左35°/右35°

tm_PzSfl4.jpg

 

開発ツリー

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10,5 cm leFH 16 L/22
(初期/13,900)
10,5 cm le.F.H. 18 L/28
(2,400/31,100)
Pz.Sfl. IVb
(初期/0)
FuG 5
(初期/630)
FuG 7
(1,360/8,160)
Fu.Spr.Ger. "a"
(4,500/27,000)
Maybach HL 62 TR
(初期/290)
Maybach HL 66 P
(700/8,650)
Pz.Sfl. IVb
(初期/2,000)
Pz.Sfl. IVb3
(1,080/4,750)
 

車両に関する変更履歴

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v0.9.7視認範囲を340mから300mに変更
v0.9.17HDモデル化
v0.9.18全ての主砲のAP弾、HEAT弾を削除
視認範囲を300mから255mに変更
10,5 cm le.F.H. 16 L/22の貫通力を53mmから27mmに変更
10,5 cm le.F.H. 16 L/28の貫通力を53mmから26mmに変更
v1.9.010,5 cm le.F.H. 16 L/22の総弾数を60発から120発に変更
10,5 cm le.F.H. 18 L/28の総弾数を60発から105発に変更
修理費用を34%ダウン
収益性を12%ダウン
HPを200から305に変更
コレクション車輌に移行

解説

  • 概要
    v0.8.6で追加されたTier4のドイツ自走砲。(コレクション車輌
    限定旋回式の砲塔を持つ自走砲で、正面に約70°の広い射界を持ち、ドイツ自走砲の中では最も広い。
    ちなみに「Pz.Sfl.」とは「Panzer Selbstfahrlafette(パンツァー・ゼルプシュトファールラフェッテ)」の略で、「装甲自走砲」といった意味になる。
     
    v0.9.18の自走砲改変に伴い性能が変更された。
     
  • 火力
    Tier3のWespeと同じ砲を使用する。格上相手には威力が少々物足りなくなってくるが、精度や照準時間、装填速度が向上している。
    左右射界が狭い傾向のあるドイツ自走砲の中では例外的に射界が広く、射撃機会を得やすい。
    反面、特に内張り装甲を装備した格上重戦車にはカスダメしか入らないことがある。複数の敵に射撃可能な場合は、手数の多さを利用して軽装甲の敵を優先的に狙っていこう。
    どちらかと言えば、長射程・低弾道型の自走砲であり、特に後期砲はその傾向が強い。
     
  • 装甲
    主砲+防盾+主装甲のある部分のみ格下の砲弾を非貫通で耐えることはあるが、基本抜かれて当然の装甲である。特に車体前面は広くエンジン判定があり、一発受けただけで損傷・大破も有り得る。最低でも修理キットくらいは積んでおいた方がよい。
    隠蔽率は良好で、茂みの中で静止していれば相当接近されても発見されない。直射の際は茂みに隠れて慎重に射撃のタイミングを図ろう。
     
  • 機動性
    機動力は低く、自走砲として最低限の動きができる程度。旋回も非常に遅い。
    幸い長射程と射界の広さからあまり移動する必要はないので、あらかじめ広く敵を撃てるポジションに移動しておけば問題はない。
     
  • 総論
    広い射界と良好な精度からかなり扱いやすい自走砲。また良好な隠蔽率や俯角の深さもあって、直射もやりやすい部類。
    しかし貫通力の低下に伴いTierトップでは貫通による大ダメージが狙えなくなったことで、一層小柄・高機動な車両には苦労することになる。とはいえこの火力では重装甲な車両には大したダメージが与えられない上にスタンもついていないため、なるべくは軽装甲な車両へ手数で当てていくほかないだろう。
     

史実

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 ドイツ陸軍兵器局第6課は1939年9月にエッセンのクルップ社に対して、デュッセルドルフのラインメタル・ボルジッヒ社が開発した28口径10,5cm軽榴弾砲leFH18を砲塔形式に搭載する自走砲の開発要求を出した。この自走砲は砲塔形式を採ってはいたものの左右各35度ずつの限定旋回式とされており、これに応じる形でクルップ社は1940年2月8日に開かれた会議において、兵器局第6課に対し同社が開発したIV号戦車の車体をベースとする自走砲の設計案を提示した。

 

 この自走砲は戦車による攻撃を支援する牽引式火砲の後継として位置付けられており、兵器局第6課は砲にある程度の装甲防御を備えることを求め、クルップ社はこれに従って設計に改良を加えることになった。この改良案は兵器局第6課に承認され、その期日は明らかにはされていないものの「leFH18/1搭載IV号b型装甲自走砲」の呼称で試作車2両が発注された。

 

 クルップ社は1941年にIV号戦車の車体をベースとし、オープントップ式の固定戦闘室を設けて52口径10,5cm加農砲K18を搭載したIV号a型10,5cm対戦車自走砲を開発していたため、これに続くIV号戦車ベースの2番目の自走砲ということで「IV号b型」の呼称が付いたものと思われる。

 

 V1、V2と名付けられた試作車は1942年1月7日までに全ての試験を終了し、続いて先行生産型のV(Versuchs:試作の頭文字を採ったもの)シリーズが10両(車体製造番号150631~150641)発注された。このVシリーズはクルップ社の子会社であるマクデブルクのグルゾン製作所において製作が進められ、1942年11月までに全車が完成した。

 

 兵器局第6課は本車の実戦化を考えており、「leFH18/1搭載IV号b型自走砲」(Sd.Kfz.165/1)の制式呼称が与えられた。1942年7月には200両分の装甲板などの部品が発注され、1943年1月には最初の生産型が登場する計画が立てられたものの、結局1942年11月に計画の中止が告げられそれ以上の段階に進むこと無く終わった。

 

 これは兵器局第6課が1942年春から計画を進めていた、10,5cm軽榴弾砲leFH18を搭載する新型の支援自走砲(後のホイッシュレッケ10)計画の方が実用性が高いと判断されたのに加え、本車がIV号戦車の車体を流用したといってもそのコンポーネントの供用率は20%にも満たなかったため、車体の共通化による生産コストの削減という目的は達成されず、エンジンの出力不足も問題となっていたためである。

 

 試作車2両とVシリーズ10両が製作されただけに終わったIV号b型10,5cm自走榴弾砲は、前述のように車体にIV号戦車のコンポーネントを一部使用していたが、IV号戦車よりも車体の全長と全高が短縮されており、それに伴って転輪が片側8個から6個に、上部支持輪も片側4個から3個にそれぞれ減らされていた。またエンジンもII号戦車L型ルクスと同じ、フリードリヒスハーフェンのマイバッハ発動機製作所製のHL66P 直列6気筒液冷ガソリン・エンジン(出力180hp)に変更されていた。

 

 車体もIV号戦車に似てはいるが全くの別物で、機関室のレイアウトが大きく異なっていた。IV号戦車では機関室の左側面に吸気用グリル、右側面に排気用グリルがそれぞれ設けられていたが、本車では廃止されて機関室の上面に吸気用グリル、後面に排気用ルーヴァーがそれぞれ設けられていた。また本車は敵戦車と撃ち合うという車両ではないので、装甲厚もIV号戦車に比べてかなり削られており、車体前面が20mm、側/後面が14.5mm、上面が10mmとなっていた。

 

 この結果戦闘重量は17tに抑えられ、エンジンが低出力のものに変更されたにも関わらず路上最大速度は45km/hとIV号戦車を上回っていた。砲塔は上面がオープンとなっており、牽引式の10,5cm軽榴弾砲leFH18を車載化した28口径10.5cm軽榴弾砲leFH18/1を搭載していた。砲塔の旋回角は左右各35度ずつ、主砲の俯仰角は-10~+40度となっていた。

 

 砲塔の装甲厚は前面が20mm、側/後面が14.5mmとなっていた。なお車体上部構造より砲塔の幅が広いためこれをカバーするために、上部構造の左右側面には円弧形の鋼板が溶接されていた。本車の主砲に採用された10,5cm軽榴弾砲leFH18/1は、弾頭重量14.8kgの榴弾をチャージ5装薬で発射した場合、砲口初速470m/秒、最大射程10,500mと当時としては充分な能力を備えていた。

 

 弾薬は火力支援用の榴弾の他、対装甲車両用の徹甲弾や成形炸薬弾も用意されていた。砲塔内には各種弾薬合わせて60発が収容されており、砲塔内には車長と砲手、装填手の3名が配されて6発/分の持続射撃能力を有していた。車体前部の操縦室内にはIV号戦車と同様に左側に操縦手、右側に無線手が配されたが、IV号戦車にあった無線手用のボールマウント式機関銃は廃止され、代わりに操縦手用と同じ装甲ヴァイザーが設けられていた。

 

 

<IV号b型10,5cm自走榴弾砲>

 
性能諸元
全長5.90m
全幅2.87m
全高2.25m
全備重量17.0t
乗員4名
エンジンマイバッハHL66P
4ストローク直列6気筒液冷ガソリン
最大出力180hp/2,800rpm
最大速度45km/h
航続距離250km
武装28口径10.5cm軽榴弾砲leFH18/
1×1 (60発)
装甲厚10~20mm
 

 

 戦車研究室 より引用 (2014/04/20)

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