Tier 1 イギリス 中戦車
スペック
HP | 140 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 6/6/6 |
最高速度(km/h) | 24 |
重量/最大積載量(t) | 11.79/13,2 |
実用出力重量比(hp/t) | 8.94 |
本体価格(シルバー) | 0 |
修理費(シルバー) | 0 |
パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | Cruiser III (180/3,800) | |||
┣ | UC 2-pdr (150/3,900) | |||
Medium I (0/0) | ━ | Vickers Medium Mk IA (-/-) | ╋ | Medium II (175/3,500) |
┣ | M2 (-/3,000) | |||
┣ | Cruiser I (140/3,000) | |||
┗ | Loyd GC (150/3,900) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Vickers Medium Mk. I | Armstrong Siddeley V8 | OQF 3-pdr Gun Mk. I | Vickers Medium Mk. IA* | Vickers Medium Mk. I | 140 | WO No. 14 | |||||||
105 | AP APCR HE | 38 66 23 | 50 50 65 | 90 | 0 2G 0 | 13.33 2.90 0.45 | 46 | 6/6/6 | 35 | 280 | 250 | ||
Vickers Medium Mk. I | Armstrong Siddeley V8 | QF 6-pdr 8 cwt Mk. II | Vickers Medium Mk. IA* | Vickers Medium Mk. I | 140 | WO No. 14 | |||||||
105 | AP AP HE | 45 57 29 | 70 70 95 | 60 | 35 3G 22 | 13.33 2.30 0.52 | 46 | 6/6/6 | 35 | 280 | 250 |
解説
- 火力
初期砲のOQF 3-pdr Gun Mk.Iは通常弾の弾薬費が無料となっている。
いずれの砲も単発火力を重視しており、その分装填が遅めになっている。
砲塔の位置が後部寄りの中央である為、飛び出し撃ちは後ろから行う方が良い。- OQF 3-pdr Gun Mk.I
Medium Mk. Iの史実砲である3ポンド(47mm)砲。
優秀な単発火力を有しながら、通常弾のAPは貫通力38mmと良好であり、同格で最も重装甲なR. Otsuすら撃ち抜ける。
また、課金弾のAPCRは貫通力66mmを誇り、マッチングする全戦車を正面から貫通できる。 - QF 6-pdr 8cwt Mk. II
Medium Mk.Cの史実砲である6ポンド(57mm)砲。
Tier1戦車の装備する砲の中で最も単発火力が高く、同格ならAPで2発、格上のTier2戦車でも3発で撃破可能だ。
初期砲から照準時間は向上したものの、精度は劣化している。
通常弾のAPは貫通力45mmと優秀だが、課金弾の強化APは貫通力57mmと延びが悪い。*1
HEは貫通力29mmだが単発火力が強化される為、軽装甲車輌にはかなり有効だ。
HEは非貫通時にも一定のダメージを与えるが、AP・強化APを貫通させた時よりもダメージ効率が落ちてしまう事が多い。
相手の装甲厚によって適切な弾種を使い分ける事を覚えていこう。
- OQF 3-pdr Gun Mk.I
- 装甲
Tier1戦車で最高の耐久値を誇るが、防御面は壊滅的である。
中戦車とは名ばかりであり、車体は僅か6mmしかない。
他のTier1戦車と比べても装甲が非常に薄く、しかも圧倒的に車体が大きく被弾しやすい。
機関砲の掃射で瞬殺されかねず、迂闊に姿を晒すと簡単に撃破されるだろう。
なお、車体正面にはエンジン判定があるので注意しよう。
ゲームシステム上、薄すぎる装甲は命中角度による跳弾が期待できない。
運良く防げるとすれば、履帯などで貫通力が減衰した砲弾が側面に掠めた場合くらいである。
- 機動性
最高速度・出力重量比ともに低く、機動力は底辺クラス。
移動や退避の判断が遅れると取り返しのつかない事態になりやすい。
地形や障害物を常に意識し、敵の攻撃から素早く隠れられる位置取りを心掛けよう。
なお、移動に時間のかかる進軍ルートを選んでしまった場合、主戦場に辿り着く前に勝負の趨勢が決まってしまう事も珍しくない。
Tier1戦車は狭いMAPとしかマッチングしないのが幸いだが、長い登り坂は避けた方が懸命だ。
- 総論
紙装甲の駆逐戦車に近い性能の中戦車である。
火力だけは極めて強力だが、紙装甲の巨体で鈍足かつ低隠蔽と弱点が多く、射撃が上手でない初心者からもボーナスキャラとして見られやすい。
しかしTier1戦車では最も搭乗員数が多く、役職の兼任が無いため負傷時の性能低下が控え目という地味な利点もある。
自分が継続的に射撃できる状況かつ反撃を受けにくい立ち回りを徹底し、単発火力と精度の良さを活かしていこう。
初期戦車の中では癖が強く、繊細な扱いが要求される車輌である。
史実
1918年の第1次世界大戦後間もない頃、イギリス軍のJ.F.C.フラー大佐が来るべき世代を指向した論文「作戦計画1919」を発表しましたが、この論文において新世代戦車に対する要求が明確に語られており、これに従ってイギリスは新型戦車の開発を再開することとなりまた。
その結果、完成したのがヴィッカーズ・アームストロング社が第1次世界大戦後初めて開発した戦車のヴィッカーズNo.1戦車およびNo.2戦車で、1921年に開発が始められたこの戦車の形状は、第1次世界大戦中に開発されたMk.Bホイペット中戦車に類似しており、車体中央部に車長用キューポラを備えたドーム型砲塔を搭載していましたが、これはイギリスの戦車として初めて全周旋回可能な砲塔でありました。
No.1戦車とNo.2戦車の違いは、No.1戦車が7.7mmオチキスM1914重機関銃3挺をドーム型砲塔のボールマウント式銃架に装備したのに対し、No.2戦車は砲塔に3ポンド(47mm)戦車砲と、これに加えて4カ所にボールマウント式7.7mmオチキスM1914重機関銃が砲塔前面と左右側面、そして対空用として上面にそれぞれ搭載されており、さらに車体左右側面にもボールマウントを設けて7.7mmヴィッカーズ重機関銃を装備するという重武装が施されていました。
一見すると強力そうには感じるものの、実際には射撃の視界や操作性などの問題も多く、この面では難があったことは否めないと言えます。
車体は矩形の車体を採用しており、車体中央部に全周旋回式の砲塔を搭載し、ギアで制御された砲俯仰装置を装備していました。
履帯は、車体側面にサスペンションを取り付けて車体の外側に張り出すというその後の戦車と同様のレイアウトを採っており、各転輪はコイル・スプリングを介して支えられ走行時の衝撃吸収が図られていたものとなっていましたが、実際には故障が多く、車軸の折損などの事故は絶えなかったそうです。
1921~22年にかけて試験が行われたものの、機械的信頼性に欠けたため、制式化には至らずに終わってしまいます。
Mk.Iは30両が生産され、1924年からイギリス陸軍に配備が開始されました。
1924年には改良型のMk.IA軽戦車が製作されており、生産台数は50両とも言われています。
なおMk.I/Mk.IIシリーズは当初は軽戦車に分類されていましたが、後にさらに小型の軽戦車が登場したために、中戦車に分類が変更されるようになりました。
J.F.C.フラー大佐は、「作戦計画1919」において機甲戦が今後の陸上戦闘の主体にになり、航空部隊との連携が不可欠になると説いていましたが、イギリス陸軍はまったく理解の外にあるとして、戦車は歩兵の支援であるべきと旧態依然の考えを崩しませんでした。
皮肉にも、これに賛同してフラー大佐の論ずる所を参考に、機甲戦の基礎と「電撃戦」を持って、イギリスに示したのは、後にフランス戦で対峙したドイツ軍の立役者、ハインツ・グデーリアンその人だったのでした。
これには、さしものイギリス陸軍も考えを改めなければならないのでしたが、時既に遅く、実行に移せたのは、ダンケルク撤退で大打撃を受けたその後になってからと言う、泥縄的状況でした。