Tier 7 フランス 重戦車
スペック
HP | 1,100 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 90/40/40 |
最高速度(km/h) | 35 |
重量/最大積載量(t) | 52.05/53.0 |
本体価格(シルバー) | 1,395,000 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | ━ | ━ | AMX50 100 (81,000/2,552,500) | |||||||
AMX M4 45 (47,590/1,395,000) | ━ | Projet 141 (33,800/142,000) | ━ | Projet 141 (90) (49,550/190,850) | ━ | AMX M4 (105) (59,150/211,350) | ┻ | AMX M4 (90) (61,300/238,250) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
AMX M4 45 | Maybach HL 230 | 90 mm DCA 30 | AMX M4 mle.45 | ARL 44 | 1,100 | 400 | |||||||
575 | AP APCR HE | 135 175 45 | 240 240 320 | 74 | 255 12G 255 | 7.89 2.29 0.40 | 22 | 80/45/45 | 32 | 330 | |||
Projet 141 | Maybach HL 230 P 45F | 90 mm F3 | AMX M4 mle.45 | ARL 44 | 1,100 | 750 | |||||||
750 | AP APCR HE | 170 248 45 | 240 240 320 | 74 | 255 12G 255 | 6.98 2.29 0.38 | 22 | 80/45/45 | 32 | 330 | |||
Projet 141 (90) | Maybach HL 295 | 105 mm Canon 13TR | AMX M4 mle.45 bis | ARL 44 | 1,100 | 750 | |||||||
850 | AP APCR HE | 165 223 54 | 300 330 360 | 60 | 270 10G 280 | 6 2.90 0.40 | 24 | 80/45/45 | 32 | 330 | |||
AMX M4 (105) | Maybach HL 295 | 105 mm Canon 13TR | AMX M4 mle.45 bis | ARL 44 mle.45 | 1,200 | 750 | |||||||
850 | AP APCR HE | 165 223 54 | 300 330 360 | 60 | 270 10G 280 | 6.25 2.90 0.40 | 24 | 100/70/40 | 30 | 360 | |||
AMX M4 (90) | Maybach HL 295 | 90 mm DCA 45 | AMX M4 mle.45 bis | ARL 44 mle.45 | 1,200 | 750 | |||||||
850 | AP APCR HE | 212 259 45 | 240 240 320 | 74 | 255 12G 255 | 6.98 2.90 0.36 | 24 | 100/70/40 | 30 | 360 |
解説
フランスTierⅦ重戦車。
ここに来てようやく車体構造が近代的になり、正面からの履帯貫通がダメージに直結しなくなった。
砲には比較的恵まれていて、初期から十分な威力の物が揃っている。
最終砲の候補は2種類ありどちらを使うかはプレイヤーの好み次第である。
105 mm Canon 13TRは貫通力にやや劣るものの、威力と精度と装填速度のバランスの取れた砲であり、運用次第では高い戦果を望める。ただし格上の重戦車相手には貫通力不足が顕著になり課金弾の使用を考える必要が出てくるだろう。
強いがコストの掛かる砲だと言える。
もう一方の90 mm DCA 45はドイツのTierⅥからⅧで広く使われる8.8 cm KwK 43 L/71によく似た性能の扱いやすい砲で、単発の威力は同等で貫通力と俯角でこちらが上回り、逆に精度や照準速度などはあちらが若干上。
同じTierの重戦車のTiger Pとは威力と装填速度が同じなのでDPMは互角。より装填速度の早いTigerには負ける。
直接相手にすることも多いので覚えておこう。
特に強い訳ではないし地味な印象だが、優れた貫通力と素直な特性でマッチングに左右されない安定した戦果を挙げられる砲である。
この車両のもう一つの優れた点として高い移動能力が挙げられる。
かなり大きな車体ながら同じTierⅦの快速重戦車であるISに次ぐ性能でを持ち、最高速度は同等。
なので先行する中戦車に置いていかれて連携を取れないといった事態も起こりにくい。
旋回性能に関しては重戦車なりの遅さなので接近戦は避けた方が無難。
砲塔は初期砲塔は正面装甲が薄い上に防盾も狭く簡単に貫通されるが、強化後は防盾こそないが丸みを帯びた形状で格下や狙いの甘い射撃を弾くようになる。装甲自体はISと同程度のようだがこちらは的が大きいので過信は出来ない。
車体はドイツ重戦車のように履帯やサスペンション等足回りの間と上に車体がある構造をしている。
正面下部にトランスミッションがないので火災を起こしさない点ではドイツ重戦車に勝っているが、車体左右が砲に干渉するのか砲塔を車体真正面から左右79度以上旋回させると俯角が大幅に制限されるのと装甲やHPなどの防御力で大きく劣る。
またHPが中戦車程度しかなく、同格重戦車で最低である。
左右の俯角制限は車高が低かったり砲塔の堅さが自慢の戦車に真横に張り付かれたり、砲塔だけで敵を追うような事をしない限り不自由を感じる事はないだろうが、装甲の薄さとHPの低さは如何ともし難い。
正面装甲は薄く傾斜も大したことがないので同格の射撃を真っ向から弾くのは困難。
側面装甲に至ってはほぼ傾斜無しの40mmと機関砲や榴弾すら素通りする只の板切れである。これでは昼飯や豚飯といった防御技術で補う事は難しいし、履帯の上に車体が有るので履帯受けも出来ない。火災を起こさない利点を帳消しにするレベルの欠点である。
そもそも狙われる事を避けるべきだが、それが難しい時は地形の起伏を利用してハルダウン状態になり入射角を調整して角度で弾き易くしよう。
AMX M4 mle. 45はバランスの良い砲や移動力など見るべき所はあるが、決定力とまとまりに欠けた完成度の低い車両である。
脆さを補いつつ俯角と砲性能を活かす為に中距離で戦うアメリカ駆逐のように振る舞うか、
もう少し移動力を活かしてアメリカ中戦車やイギリスのセンチュリオンのように立ち回るか。
プレイヤーの経験と想像力、適応力を問われる車両とも言えるかもしれない。
史実
第二次世界大戦後、ドイツが運用していたティーガーの影響を受けて、時代遅れの重戦車に固執していたフランス陸軍はARL-44を開発しましたが、この車両は強力な90mm砲を装備してはいたものの、サスペンション等が旧式で近代的とは言いがたいものでした。
そうした経緯から、戦争終結間際の1945年3月にはすでにプロジェクトを発足、フランスの工業界では更に申し分のない性能を持つ戦車の開発に取り組み始め、同年AMX社(仏イシー・レ・ムリノー兵器設計工廠)はM4と呼ばれる、シュナイダー製の90mmF3砲を搭載したプロトタイプの開発計画、プロジェクト141を提出しました。
このM4は傾斜装甲を持つ大型の車体・そして特徴的な形状の大型砲塔をもち、ドイツのティーガーIIに概形としては非常に良く似ているのですが、砲塔は溶接された区画で構成されるも、要求された30tの重量制限のため装甲はむしろ薄く、最大でたった30mmでしかないというものでした。
足回りには大戦後期のドイツ戦車が装備していたような、転輪が互いに重なり合った千鳥式配置の転輪を装備していました(この車両の転輪数は8枚でした)。
この計画の一部には、近代的なトーションバーサスペンションの研究の意味合いも含まれたそうです。
M4の試作車両は2両が発注されましたが、陸軍はすぐ装甲厚30mmの防御性能をあまりにも低いと判断し、これに応じて装甲の増強を図ることとなりました。
重量を当初の計画通りに保つため、FAMHによって設計された奇抜な揺動砲塔を搭載することになりましたが、それでも予定の重量は置き換えられ、1949年に製作された試作車両の重量は53.7tになり、名称もAMX-50と変更されました。
AMX-50シリーズは、ここから新たな試行錯誤の道を歩んでいくこととなるのでありました。
また、一部では軍事評論家の岡部いさく氏の「埼玉で作ったような(*1)ティーガー」というコメントを受けて、埼玉ティーガーと呼ばれています。
(*1)模倣したり、偶然にも似たようなものになったものが、本家より微妙にダサくなってるものや残念性能になっているものを、氏の出身地である埼玉にかけて「埼玉で作ったような」と比喩を用いて著書などで度々書かれています。
コメント
- 他国の重戦車と比べて、特に目立った点が無いこの戦車。ある意味、低いレベルでバランスが取れている。主砲の貫通力やダメージはARL 44から据え置きだけど、俯角を取ることは出来るので、同ティアの敵には確実にダメージを与えることが出来る。機動性も普通。装甲は同ティア帯の重戦車では薄い方。結果として、この手の戦車の定番のちょっと後方からの駆逐戦車的運用や、俯角を生かした中戦車的運用が良いのかも知れない。この次の戦車は、いよいよ自動装填装置付きの戦車になるので、頑張って開発を進めよう。 -- 2015-02-23 (月) 18:17:13